JPH0516207Y2 - - Google Patents

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JPH0516207Y2
JPH0516207Y2 JP17285787U JP17285787U JPH0516207Y2 JP H0516207 Y2 JPH0516207 Y2 JP H0516207Y2 JP 17285787 U JP17285787 U JP 17285787U JP 17285787 U JP17285787 U JP 17285787U JP H0516207 Y2 JPH0516207 Y2 JP H0516207Y2
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inner cover
groove
water cooling
bell
sealing member
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、被処理物の外側にベル形のインナ
ーカバーを覆い被せて、そのインナーカバーの内
部において熱処理するように構成されたベル形炉
に関するものである。
「従来の技術」 従来一般に用いられているベル形炉を第3図に
示す。図中符号1は基台、2は基台1中央部に組
み込まれたフアン、3は耐熱鋼板によつてベル形
すなわち有蓋かつ無底円筒状に形成されたインナ
ーカバー、4は断熱材によつてインナーカバー3
と同様に有蓋かつ無底円筒状に形成された加熱カ
バー、5,5は加熱カバー4の側面に取り付けら
たバーナーであり、6は基台1中央部に載置され
たコイル状の被処理物である。
このベル形炉は、基台1上に被処理物6を載置
したら、クレーンによつてインナーカバー3を被
処理物6の外側に覆い被せ、さらに、その外側に
同様にして加熱カバー4を覆い被せ、そして、イ
ンナーカバー3の内部を真空とした後に雰囲気ガ
スを満たして加圧状態となし、フアン2によつて
雰囲気ガスをインナーカバー3内を循環させつつ
バーナー5,5によつて被処理物6を間接的に加
熱して処理するようになつている。
上記のようなベル形炉にあつては、インナーカ
バー3内の雰囲気ガスの漏出や外部空気の侵入を
防止して良好な製品を得るために、インナーカバ
ー3と基台1との間を気密裡にシールする必要が
ある。このため、従来一般には、基台1の上面周
縁部に環状の溝7を形成してその溝7内に砂8を
詰め、この砂8上にインナーカバー3を載置する
ことにより、インナーカバー3の下端縁をその自
重で砂8中に沈み込ませてシールするようにされ
ている。
また、砂8に代えてセラミツクフアイバー等の
耐熱性を有する繊維や耐熱ゴムを溝7内に詰めた
り、あるいはオイル等の液体を溝7内に満たして
インナーカバー3の下端がその液中に没するよう
にしてシールすることも行なわれている。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記のようにインナーカバー3
と基台1との間のシールを砂8や、繊維、ゴム、
液体を用いて行つた場合には、以下のような問題
を生じていた。
すなわち、砂8、繊維を用いる場合にあつて
は、それら自身が通気性があるから充分な気密性
を確保できないばかりでなく、インナーカバー3
内の内圧によつてその砂8や繊維がインナーカバ
ー3内に吸引されたり外部に吹き飛ばされてしま
うことがあつた。また、インナーカバー3をセツ
トするに先立つて、そのつど砂8や繊維の表面を
均して平坦にしなければならず、面倒であつた。
また、ゴムを用いる場合にあつては比較的良好
なシール性能が得られるのであるが、インナーカ
バー3が内圧によつて持ち上がつてしまつてその
下端縁とゴムとの間に〓間があいてしまうことが
あつた。また、インナーカバー3の重量がゴムに
直接的に加わるのでゴムが損傷を受けやすく、し
かもゴムは高温にさらされるので劣化しやすく、
寿命が短いものであつた。
さらに、液体を用いる場合にあつては、その液
体が砂8や繊維の場合と同様にインナーカバー3
内に吸引されたり外部に吹き飛ばされてしまうこ
とがあるばかりでなく、液体がインナーカバー3
に付着してしまい、その付着した液体がインナー
カバー3を吊り上げた際に滴下して周囲や被処理
物を汚染してしまうことがあつた。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、基台とインナーカバーとの間のシールを確実
に、しかも長期にわたつて安定して行うことがで
き、もつて良好な製品を得ることのできるベル形
炉を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、基台上に載置した被処理物の外側
にベル形のインナーカバーを覆い被せ、そのイン
ナーカバーの内部において被処理物を熱処理する
ように構成されたベル形炉において、前記基台の
上面周縁部に環状の溝を設けてその溝内に前記イ
ンナーカバーの下端部を位置させるようになすと
ともに、そのインナーカバーの下端部外周面に全
周にわたつて水冷ジヤケツトを設ける一方、前記
溝の外周側の内壁面に溝の全周にわたつて水冷ジ
ヤケツトを設けるとともに、この水冷ジヤケツト
の内側に溝の全周にわたつてシール部材を取り付
けて、このシール部材よつて前記両水冷ジヤケツ
ト間の〓間を塞ぐようになし、そのシール部材
は、弾性的に膨張収縮可能なチユーブ状のもので
あつてその内部が加圧されたときに内周側に向か
つて膨張して前記〓間を塞ぐようにされているこ
とを特徴としている。
「作用」 この考案のベル形炉にあつては、インナーカバ
ーの下端部外周面に設けられた水冷ジヤケツト
と、溝の外周側の内壁面に設けられた水冷ジヤケ
ツトとの間の〓間をシール部材によつて塞いでシ
ールするものである。そのシール部材は弾性的に
膨張収縮可能なチユーブ状のものであつて、内部
が加圧されたときに膨張して前記〓間を塞ぎ、加
圧状態が解かれたときには縮小してインナーカバ
ーとの間に〓間が確保される。また、両水冷ジヤ
ケツトはシール部材を冷却してシール部材が熱に
よる劣化や損傷を受けることを防止する。
「実施例」 以下、この考案の一実施例を第1図、第2図を
参照して説明するが、この実施例のベル形炉にお
いて上述した従来のベル形炉と同一の構成要素に
ついては第3図と同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
この実施例のベル形炉にあつては、基台1周縁
部に全周にわたる環状の溝10が形成されてお
り、インナーカバー3が基台1上にセツトされた
ときには下端縁が溝10の底面に接し、その下端
部が溝10内に位置するようになつている。そし
て、インナーカバー3の下端部外周面には、第2
図に示すように全周にわたつて水冷ジヤケツト1
1が設けられている。この水冷ジヤケツト11の
上部には冷却水管12が接続されており、この冷
却水管12から供給された冷却水は水冷ジヤケツ
ト11内全体を流通した後に図示しない排水管か
ら排水されるようになつている。この冷却水管1
2および図示しない排水管は、インナーカバー3
がセツトされたときには基台1上面に形成されて
いる切欠溝13内に位置するようになつていて、
加熱カバー4をセツトする際に邪魔にならないよ
うにされている。
また、上記の溝10の外周側の内壁面にも、全
周にわたつて水冷ジヤケツト14が設けられてい
る。この水冷ジヤケツト14は断面コ字状とされ
ていて、その内部には溝10の底面を貫通して設
けられている冷却水管15から冷却水が供給され
るようになつており、供給された冷却水は水冷ジ
ヤケツト14内全体を流通した後に、図示しない
排出管から排出されるようになつている。
その水冷ジヤケツト14の内側の壁面には、溝
10の全周にわたる環状のシール部材16が取り
付けられている。このシール部材16は、ゴムに
よつてチユーブ状に形成されたものであつて、そ
の内部に基台1中に埋設されている加圧管17を
通して水が加圧状態で供給されるようになつてい
る。
このシール部材16は、通常時は第2図イに示
すように収縮した状態となつていて水冷ジヤケツ
ト14の内側に位置しており、これにより通常時
にはシール部材16とインナーカバー3との間に
は〓間が確保されるようになつているが、シール
部材16の内部に加圧管17から水が供給されて
シール部材16が内側から加圧されると、シール
部材16は第2図ロに示すように内周側に向かつ
て膨張してその先端部がインナーカバー3の下端
部外周面に設けられている上記の水冷ジヤケツト
11の表面に押し付けられるようになつている。
そして、シール部材16内部から水が排出されて
加圧状態が解かれると、それ自体の弾性によつて
再び第2図イに示す状態に収縮するようになつて
いる。
上記構成のベル形炉にあつては、シール部材1
6を収縮させた状態としてインナーカバー3の下
端部を溝10内に位置させた後、シール部材16
の内部に水を供給して内側から加圧することによ
り膨張させると、シール部材16の先端部がイン
ナーカバー3下端部外周面に設けられた水冷ジヤ
ケツト11の表面に押し付けられ、これにより両
水冷ジヤケツト11,14間の〓間がそのシール
部材16によつて全周にわたつて確実に塞がれ、
充分なシール効果を得ることができる。したがつ
て、インナーカバー3内から雰囲気ガスが漏出し
たり、外部空気が侵入したりすることがなく、良
好な製品を得ることができる。
そして、このベル形炉によれば、インナーカバ
ー3はその下端部をシール部材16によつて外側
から締め付けられることになり、したがつて、イ
ンナーカバー3が溝10内で水平方向にずれた
り、インナーカバー3内部の内圧によつて上方に
持ち上げられることが防止される。また、仮にイ
ンナーカバー3が内圧によつて持ち上がつてしま
い、インナーカバー3の下端縁と溝10の底面と
の間に若干の〓間が生じてしまつたとしても、シ
ールが損なわれることはない。
また、インナーカバー3が基台1に対して偏芯
した状態でセツトされて、両水冷ジヤケツト1
1,14間の〓間の大きさが溝10の周方向で異
なつていた場合には、シール部材16の各部が〓
間の大きさに合わせて膨張するし、また、処理中
にインナーカバー3が熱変形して〓間の大きさが
時間的に変化したような場合にあつても、その変
化に追随してシール部材16の膨張の程度が変化
し、したがつて常に確実なシール効果を得ること
ができる。なお、インナーカバー3の下端部は水
冷ジヤケツト11によつて冷却されるからインナ
ーカバー3下端部の熱変形量は従来のものに比し
て充分に抑制され、上記のような〓間の変化はほ
とんど生じることがない。
さらに、シール部材16はインナーカバー3の
荷重を受けることがないから損傷を受ける恐れが
なく、また、シール部材16は水冷ジヤケツト1
4の内側に取り付けられているとともに、その先
端部はインナーカバー3の下端部外周面に設けら
れている水冷ジヤケツト11に対して接触するの
で、シール部材16はそれら両水冷ジヤケツト1
1,14によつて充分に冷却され、しかも、シー
ル部材16の内部には水が満たされているからそ
の水によつても冷却され、したがつてシール部材
16を形成しているゴムは熱による劣化を受けに
くいものとなつている。このため、シール部材1
6の寿命は長いものとなり、長期にわたつて安定
したシール性能を維持することができる。
以上でこの考案の一実施例を説明したが、この
考案は上記実施例に限定されるものではない。た
とえば、上記実施例ではシール部材を加圧して膨
張させるための加圧媒体として水を用いたが、水
に限らずたとえばオイルその他の液体や、窒素ガ
ス等の気体を用いても良い。なお、加圧媒体とし
て熱伝導率の小さいものを用いるとシール部材を
内側から充分に冷却できるので、その点では水を
用いることが望ましい。また、シール部材の加圧
状態を保持しつつ加圧媒体を循環させるようにす
れば、加圧媒体によるシール部材に対する冷却効
果をより発揮させることができる。
また、上記実施例ではシール部材をゴムによつ
て形成したが、弾性的に膨張収縮可能なチユーブ
状のものであればその材料はゴムに限るものでは
ない。さらに、上記実施例におけるシール部材
は、通常時にはそれ自体の弾性で収縮するものと
したが、内部を負圧とすることで収縮させるよう
に構成しても良い。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したように、この考案によれ
ば、インナーカバーの下端部外周面と溝の外周側
内壁面にそれぞれ水冷ジヤケツトを設けるととも
に、溝に設けられた水冷ジヤケツトの内側にシー
ル部材を取り付け、そのシール部材を内部から加
圧して膨張させることにより両水冷ジヤケツト間
の〓間を塞いでシールするように構成したから、
従来の砂や繊維、ゴム上にインナーカバーを載置
してシールする場合に比して確実かつ安定したシ
ール性能を得ることができるとともに、従来の液
体中にインナーカバーの下端部が没するようにし
てシールする場合のように周囲や被処理物を汚染
することもなく、しかも、シール部材が両水冷ジ
ヤケツトによつて充分に冷却されて熱による劣化
や損傷を受けることがなく、したがつてシール性
能を長期にわたつて維持することができるという
効果を奏し、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すもので、第1図はこの実施例のベル形炉の断面
図、第2図は第1図の部の拡大図であつて、こ
のうちイはシール部材が収縮した状態、ロはシー
ル部材が膨張した状態をそれぞれ示す図である。
第3図は従来のベル形炉の断面図である。 1……基台、3……インナーカバー、6……被
処理物、10……溝、11……水冷ジヤケツト、
12……冷却水管、14……水冷ジヤケツト、1
5……冷却水管、16……シール部材、15……
加圧管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基台上に載置した被処理物の外側にベル形のイ
    ンナーカバーを覆い被せ、そのインナーカバーの
    内部において被処理物を熱処理するように構成さ
    れたベル形炉において、前記基台の上面周縁部に
    環状の溝を設けてその溝内に前記インナーカバー
    の下端部を位置させるようになすとともに、その
    インナーカバーの下端部外周面に全周にわたつて
    水冷ジヤケツトを設ける一方、前記溝の外周側の
    内壁面に溝の全周にわたつて水冷ジヤケツトを設
    けるとともに、この水冷ジヤケツトの内側に溝の
    全周にわたつてシール部材を取り付けて、このシ
    ール部材よつて前記両水冷ジヤケツト間の〓間を
    塞ぐようになし、そのシール部材は、弾性的に膨
    張収縮可能なチユーブ状のものであつてその内部
    が加圧されたときに内周側に向かつて膨張して前
    記〓間を塞ぐようにされていることを特徴とする
    ベル形炉。
JP17285787U 1987-11-12 1987-11-12 Expired - Lifetime JPH0516207Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08355Y2 (ja) * 1992-04-01 1996-01-10 中外炉工業株式会社 ベル型コイル焼鈍炉用インナカバーのシール装置

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JPH0178159U (ja) 1989-05-25

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