JPH05155736A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH05155736A
JPH05155736A JP36083091A JP36083091A JPH05155736A JP H05155736 A JPH05155736 A JP H05155736A JP 36083091 A JP36083091 A JP 36083091A JP 36083091 A JP36083091 A JP 36083091A JP H05155736 A JPH05155736 A JP H05155736A
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JP
Japan
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krill
cosmetic
dye
pigment
skin
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JP36083091A
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Masaaki Katsuyama
政明 勝山
Toshifumi Tani
敏文 谷
Eiji Yamashita
栄次 山下
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ITANO REITOU KK
Nakano Seiyaku KK
Original Assignee
ITANO REITOU KK
Nakano Seiyaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オキアミの溶剤抽出液を精製して得られる濃
橙赤色色素を含有する化粧料に関する。 【構成】 分子蒸溜、HPLCなどにより精製したオキ
アミ色素を、シャンプー、リンス、ネイルカラー、口
紅、化粧水、エモリエントクリームなどの化粧料に配合
する。 【効果】 所望の鮮明な色調を有し、匂い安定性、色調
安定性に優れ、紫外線の損傷防御効果、皮脂の酸化防止
効果、皮膚の老化防止効果をも有する化粧料が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オキアミの溶剤抽出液
を精製して得られる濃橙赤色色素を配合してなる化粧料
に関する。
【0002】詳しくは、オキアミ科オキアミ(Euph
ausia similis G.O.など)の溶剤抽
出液について、水素添加、加水分解などの化学反応を行
うことなく、分子蒸留及びカラムクロマトグラフィー、
さらにはHPLCにより精製して得られる、殆ど無臭で
色調安定性に優れた濃橙赤色色素を配合してなる、毛髪
及び皮膚の紫外線損傷を防御し、皮脂の酸化を防止し、
さらに皮膚の老化をも防止する効果を有する化粧料に関
するものである。
【0003】
【従来の技術】オキアミの主色素はカロテノイド系のア
スタキサンチンであり、溶剤抽出液はオキアミ色素とし
て橙〜赤色の食品色素に使用されている。また、最近で
は養殖魚(マダイ、ハマチなど)の色揚げにも利用され
ている。しかし、市販品は特有の臭いを伴い、かつ着色
力に劣るなどの欠点があり、化粧料への配合は困難なも
のであった。
【0004】この欠点を改良する方法として特公平3−
48884号では、抽出液について色素以外の不飽和脂
質を触媒で選択的に水素添加した後、リパーゼを添加し
て脂質を加水分解し、分子蒸留などで色素を精製する方
法が提案されている。
【0005】紫外線からの毛髪及び皮膚の保護として
は、単に紫外線吸収剤が配合されている場合がほとんど
で、その効果は十分とは言えない。
【0006】また、皮脂の酸化を防止する目的として
は、抗酸化剤であるビタミンE、ビタミンC、システイ
ンなどが配合されるようになったが、その効果は満足す
るものではなかった。
【0007】さらに、皮膚の老化防止については、各種
保湿剤を配合したものや、細胞活性化を目的として、各
種ビタミンや動植物抽出物などを配合したものがあった
が、十分な効果をもたらすものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】オキアミの色素の精製
については、ある程度の脱臭精製方法が提案されたが、
この方法は水素添加及び酵素による脂質の分解という過
程が不可欠であり、操作が繁雑であること及び反応条件
も苛酷であり、かなりの色素分解を伴うことが避けられ
ないという欠点があった。
【0009】紫外線からの保護については、細胞の損傷
を十分防御することは出来ず、皮脂の酸化抑制について
は、抗酸化剤の安定性が悪く実使用での効果が不十分で
あり、老化防止においては、細胞レベルでの効果が不明
であるという欠点を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解決
すベく鋭意研究を重ねた結果、オキアミ色素については
水素添加及び酵素による脂質の分解などの化学反応を行
うことなく、最終的にHPLCによる精製を行うことに
より、ほとんど無臭で、かつ安定性に優れ、化粧品に十
分配合可能とすることが出来ることを見出した。
【0011】また、本色素を配合した化粧料が、毛髪及
び皮膚の紫外線による損傷防御効果に優れ、皮脂の酸化
防止能を有し、皮膚の老化防止に対しても顕著な効果を
発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】即ち、オキアミの溶剤抽出液について、水
素添加、加水分解などの化学反応を行うことなく、分子
蒸留及びカラムクロマトグラフィー、さらにはHPLC
により精製して得られる濃橙赤色色素を含有することを
特徴とする化粧料に関するものである。
【0013】以下、本発明について詳述する。原料はオ
キアミの甲殼・目などよりアセトンで抽出された粗色素
液を用いる。
【0014】粗色素液の精製は、大きくは分子蒸留及び
HPLCの2工程のみで達成される。
【0015】分子蒸留では、粗色素液中の臭気成分、遊
離脂肪酸、及び、コレステロールなどの除去が可能であ
る。色素の分解を伴わない条件としては、真空度約0.
01〜0.001 Torr、温度約120〜190゜
Cが望ましい。
【0016】HPLCでは、トリグリセリドや極性脂質
などを除去でき、色素濃度を飛躍的に上げることができ
る。また、海産物特有の臭いの元となる物質も同時に除
去されるので、化粧料用色素を製造する方法としては最
適である。カラムに充填する固定相となる吸着剤は例え
ばシリカゲル、ケイ酸、活性アルミナなどがあるが、そ
れらの中ではシリカゲルが色素の吸着・保持・溶離の点
から最も望ましい。移動相となる溶剤は、低極性溶剤と
しては例えばn−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エー
テルなどがあるがn−ヘキサンが、極性溶剤としては例
えばアセトン、酢酸エチル、メタノールなどがあるがア
セトンが、安全性及びコストの面からそれぞれ最も望ま
しい。色素の精製には、まず、n−ヘキサンでトリグリ
セリドなどの低極性脂質を溶出させ、次にn−ヘキサン
中のアセトンの含量を増すことにより色素を溶出回収す
る。アセトン含量については、約0.1〜20%アセト
ン/n−ヘキサンの範囲が色素を最も選択的かつ効率的
に溶出できる。
【0017】粗色素液より精製色素液を得るには、粗色
素液を直接HPLCに供してもよいし、分子蒸留工程を
経てHPLCをおこなってもよい。また、HPLCカラ
ムの充填剤の寿命を延命させ、色素濃縮率を上げる目的
で、HPLC工程の前にカラムクロマトグラフィーをお
こなってもよい。このとき、固定相にシリカゲル、ケイ
酸、活性アルミナ、活性白土などを、移動相にはn−ヘ
キサン、アセトン、メタノールなどを用いる。
【0018】以上のようにして得た色素はこの発明の目
的とする前記特性に加えて、着色力の極めて高い、優れ
た品質の橙赤色色素であった。
【0019】本色素は化粧料に配合することによって化
粧料を鮮明な橙赤色に着色することができる。また、官
能検査では化粧料の匂いに対して全く影響を与えず、さ
らに経日による戻り臭も認められなかった。
【0020】
【実施例】次に参考例及び実施例を挙げて本発明を具体
的に説明する。本発明はこれにより限定されるものでは
ない。
【0021】参考例 1 オキアミ色素液(色素含量217mg%)10kgを、
シリカゲルを充填した内径20cm、高さ50cmのス
テンレス製カラムに吸着させ、流速1.6l/min.
で、まず、n−ヘキサンによりトリグリセリドなどの低
極性脂質を溶出させた。次に、n−ヘキサン中のアセト
ンの含量を増すことにより色素を溶出回収したところ精
製色素液約0.4kg(色素含量5103mg%)を得
た。
【0022】参考例 2 オキアミ色素液(色素含量217mg%)20kgを、
170゜C、0.001Torrで分子蒸留し、遊離脂
肪酸、コレステロール、および、臭気成分などを除去す
ることにより精製色素液11kg(色素含量 391m
g%)を得た。そのものを更に、シリカゲルを充填した
内径20cm、高さ50cmのステンレス製カラムに吸
着させ、流速1.6l/min.で、まず、n−ヘキサ
ン中のアセトンの含量を増すことにより色素を溶出回収
したところ精製色素液約0.5kg(色素含量7826
mg%)を得た。
【0023】[実施例 1] シャンプー (1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 18.0重量% (2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0 (3)カチオン化セルロース 1.5 (4)参考例1のオキアミ色素 0.2 (5)防腐剤 0.3 (6)香料 微量 (7)精製水 78.0
【0024】製 法 (7)に(1)(2)(5)を加え80゜で加温溶解
し、次に攪拌しながら(3)を徐々に加えて溶かした
後、(4)を加え攪拌しながら40゜まで冷却、(6)
を加えた後、さらに30゜まで冷却する。
【0025】得られたシャンプーは淡橙赤色を有してお
り、50゜に1カ月放置しても変臭、退色は認められな
かった。
【0026】実施例 2 リンス (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5重量% (2)セタノール 2.0 (3)スクワラン 1.0 (4)還元ラノリン 1.0 (5)プロピレングリコール 6.0 (6)ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 (7)参考例1のオキアミ色素 0.5 (8)香料 0.3 (9)精製水 86.7
【0027】製法 (1)(2)(3)(4)(5)(6)を80゜で加熱
溶解し油相とする。(9)を80゜に加熱し攪拌しなが
ら前述の油相に徐々に添加し乳化する。乳化後(7)を
加え攪拌しながら40゜まで冷却、(8)を加えた後、
さらに30゜まで冷却する。
【0028】得られたリンスは淡橙赤色を有しており、
50゜に1カ月放置しても変臭、退色は認められなかっ
た。
【0029】実施例 3 ヘアクリーム (1)ステアリン酸 0. 2重量% (2)液状ラノリン 0. 5 (3)流動パラフィン 45 .0 (4)ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.) 1. 5 (5)ポリオキシエチレンステアリルエーテル(5E.O.) 1. 5 (6)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(30E.O.)3. 5 (7)防腐剤 0. 3 (8)プロピレングリコール 2. 0 (9)参考例1のオキアミ色素 0. 5 (10)香料 0. 3 (11)精製水 44 .7
【0030】製法 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)を80゜
で加熱溶解し油相とする。(8)(11)を80゜に加
熱溶解し水相とする。油相に攪拌しながら水相を徐々に
加えて乳化する。乳化後(9)を加え攪拌しながら40
゜まで冷却、(10)を加えた後、さらに30゜まで冷
却する。
【0031】得られたヘアクリームは淡橙赤色の色調を
有しており、50゜に1カ月放置しても変臭、退色は認
められなかった。
【0032】実施例 4 ほほ紅 (1)タルク 60.0重量% (2)カオリン 20.0 (3)酸化チタン 4.0 (4)ステアリン酸亜鉛 5.0 (5)コメデンプン 5.0 (6)雲母チタンパール剤 3.0 (7)流動パラフィン 3.0 (8)参考例2のオキアミ色素 0.5 (9)香料 微量
【0033】製法 (1)(2)(3)(4)(5)(6)をよく混合し展
色する。次に、混合機の中で(7)(8)(9)を噴霧
して加え均一に混合し、ふるいを通した後プレス機を使
って金皿の中に圧縮し固める。
【0034】得られたほほ紅は所望の色調を有してお
り、50゜に1カ月放置しても変臭、退色は認められな
かった。
【0035】実施例 5 ネイルカラー (1)ニトロセルロース 14.0重量% (2)アルキッド樹脂 12.0 (3)カンファー 6.0 (4)酢酸ブチル 27.0 (5)酢酸エチル 22.0 (6)エタノール 7.0 (7)トルエン 5.0 (8)参考例2のオキアミ色素 5.0 (9)雲母チタンパール剤 2.0
【0036】製法 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)を
均一に混合溶解し、これに(9)を攪拌しながら徐々に
加えて分散する。
【0037】得られたネイルカラーは鮮明な橙赤色の色
調を有しており、50゜に1カ月放置しても変臭、退色
は認められなかった。
【0038】実施例 6 口紅 (1)ヒマシ油 51.0重量% (2)オクチルドデカノール 15.0 (3)ラノリン 5.0 (4)ミツロウ 5.0 (5)オゾケライト 4.0 (6)キャンデリラロウ 7.0 (7)カルナウバロウ 2.0 (8)酸化チタン 1.0 (9)参考例2のオキアミ色素 5.0 (10)香料 微量
【0039】製法 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)を80゜
に加熱溶解し均一に混ぜる。これに(8)(9)を加え
ロールミルで練り均一に分散させた後、80゜で再融解
して(10)を加え、脱泡してから型に流し込み急冷し
て固める。容器に充填し、スティックの外観を整えてか
ら炎の中を通し(フレーミング)、表面を均一にする。
【0040】得られた口紅は非常に鮮明な橙赤色の色調
を有しており、50゜に1カ月放置しても変臭、退色は
認められなかった。
【0041】実施例 7 化粧水 (1)グリセリン 5.0重 量% (2)プロピレングリコール 4.0 (3)オレイルアルコール 0.1 (4)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル(20E.O. ) 1.5 (5)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(20E.O.) 0 .5 (6)エタノール 10.0 (7)参考例2のオキアミ色素 0.1 (8)香料 微量 (9)精製水 78.8
【0042】製法 (1)(2)を(9)に溶解し水相とする。(3)
(4)(5)(7)(8)を(6)に溶解しアルコール
相とする。水相に攪拌しながらアルコール相を加えて可
溶化する。
【0043】得られた化粧水は淡橙赤色の色調を有して
おり、50゜に1カ月放置しても変臭、退色は認められ
なかった。
【0044】実施例 8 エモリエントクリーム (1)ステアリン酸 14.0 重量% (2)ワセリン 2.0 (3)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.5 (4)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸エステル(20E.O .) 1.5 (5)防腐剤 0.3 (6)酸化防止剤 0.2 (7)プロピレングリコール 10.0 (8)参考例2のオキアミ色素 0.1 (9)香料 微量 (10)精製水 69. 4
【0045】製法 (10)に(7)を加えて80゜まで加熱し水相とす
る。(1)(2)(3)(4)(5)(6)を80゜に
加熱溶解し油相とする。油相を攪拌しながら水相に添加
し予備乳化を行い、(8)を加えてホモミキサーで均一
に乳化した後、かきまぜながら40゜まで冷却、(9)
を加えた後、さらに30゜まで冷却する。
【0046】得られたエモリエントクリームは鮮明な橙
赤色の色調を有しており、50゜に1カ月放置しても変
臭、退色は認められなかった。
【0047】[皮膚の紫外線損傷防御効果]20名の女
性の左右の前腕部内側の被検部の皮膚表面形態をスンプ
法により判定する。皮溝の乱れ方(並び方)、深さ、キ
メの細かさを観察し、5段階点数にて評価する。
【0048】
【0049】試験液として実施例7の化粧水を用い、対
照は実施例7の処方から参考例2のオキアミ色素のみを
抜いて同様に調製した化粧水とする。
【0050】左前腕の被検部に試験液、右前腕の被検部
に対照の化粧水を0.3mlずつ塗布する。塗布1時間
後、皮膚より16cmの位置から東芝BLBランプ(T
OSHIBA FL20S−BLB UV−A領域 ピ
ーク365nm)と東芝SEランプ(TOSHIBA
TOREX FL20SE−30UV−B領域 ピーク
305nm)を同時に10分間照射する。翌日、左右前
腕の被検部について再びスンプ法により皮膚表面形態を
同一の方法で判定、評価する。
【0051】紫外線照射前後の評点を比較し、前後の評
点の差(負)の絶対値が小さいほど紫外線による損傷の
防御効果が高いと判断した。
【0052】
【表1】 表1の結果より、オキアミ色素を配合することにより皮
膚細胞の紫外線による損傷を著しく防御することが判
る。
【0053】[皮脂の酸化防止効果]評価試料として下
記の試料を用いた。 (1)精製水(コントロール) (2)ビタミンE(10μM) (対照) (3)ビタミンE(50μM) (対照) (4)オキアミ色素(参考例1のもの)0.01% (5)オキアミ色素(参考例2のもの)0.02%
【0054】上記試料を500mMのリノール酸エタノ
ール溶液1.0ml、pH7.0の0.1Mリン酸緩衝
液10.0ml、エタノール9.0ml及び上記評価試
料5.0mlの供試液を調製した。
【0055】各供試液を37゜の暗所で9日間放置した
後、過酸化物価の経時変化をロダン鉄法により測定し
た。即ち、供試液0.1mlに75%エタノール4.7
ml、30%ロダン酸アンモニウム(チオシアン酸アン
モニウム)0.1ml、2×10−2M塩化第一鉄の
3.5%塩酸塩溶液0.1mlを加え、正確に3分後に
500nmにおける吸光度を測定した。
【0056】試験結果は図1の通りであり、本発明のオ
キアミ色素は極めて優れた抗酸化能を有することが明ら
かである。
【0057】[皮膚の老化防止効果]皮膚の老化防止効
果を評価するため、荒肌改善効果試験、角質層改善効果
試験及び肌質改善効果試験を実施した。各試験方法なら
びに結果は下記の通り。
【0058】(1)荒肌改善効果試験 下脚に荒れ肌を有する中高年女性の被検者20名を対象
として4週間連続塗布効果を調べた。被検者の左側下脚
試験部位に1日1回約1gの試験試料(実施例8のエモ
リエントクリーム)を塗布し、試験開始前及び終了後の
皮膚の状態を下記の判定基準により肉眼判定した。右側
下脚試験部位には比較試料(実施例8よりオキアミ色素
のみを抜いて同様に調製したクリーム)を同様に塗布し
て対照とした。
【0059】
【0060】試験前後の試験部位と対照部位について各
々判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2点以上改善された
場合(例えば、3→1、4→2)を有効、1点改善され
た場合をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。
試験結果は有効、やや有効となった被験者の人数で示し
た。
【0061】(2)角質層改善効果試験結果 前述の荒肌改善効果試験開始前及び終了後の被験者皮膚
にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)を接
着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞の状
態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、下記の基準
によって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質層改善効
果(角質細胞抗剥離性増大効果)を求めた。
【0062】
【0063】試験前後の試験部位と対照部位について各
々判定結果を比較し、角質層改善が2点以上改善された
場合を有効、1点改善された場合をやや有効、変化がな
かった場合を無効とした。試験結果は有効、やや有効と
なった被験者の人数で示した。
【0064】(3)肌質改善効果試験結果 前述の荒肌改善効果試験開始前及び終了後の被験者皮膚
を対象として4週間連続塗布前及び塗布後の皮膚表面状
態をスンプ法により判定する。皮溝の乱れ方(並び
方)、深さ、キメの細かさを観察し、下記の基準によっ
て肌質改善効果を求めた。
【0065】
【0066】試験前後の試験部位と対照部位について各
々判定結果を比較し、肌質改善が2点以上改善された場
合を有効、1点改善された場合をやや有効、変化がなか
った場合を無効とした。試験結果は有効、やや有効とな
った被験者の人数で示した。
【0067】
【表2】 表2の結果より、オキアミ色素を配合することにより顕
著に老化防止効果が促進されることが判る。
【0068】
【発明の効果】本発明による橙赤色色素を配合した化粧
料は、所望の鮮明な色調を有し、匂い安定性、色調安定
性に優れ、紫外線の損傷防御効果、皮脂の酸化防止効
果、皮膚の老化防止効果をも有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧料の抗酸化能を示す試験結果を現
わした図である。
【符合の説明】
× コントロール □ ビタミンE(50μM)(対照) ○ ビタミンE(10μM)(対照) ▲黒四角▼ オキアミ色素(参考例1のもの)(0.0
1%) ● オキアミ色素(参考例2のもの)(0.02%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09B 61/00 A 8619−4H (72)発明者 山下 栄次 鳴門市撫養町南浜字東浜253−1 ヴィラ 鳴門701号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキアミの溶剤抽出液について、水素添
    加、加水分解などの化学反応を行うことなく、分子蒸留
    及びカラムクロマトグラフィー、さらには高速液体クロ
    マトグラフィー(HPLC)により精製して得られる濃
    橙赤色色素を含有することを特徴とする化粧料。
JP36083091A 1991-12-10 1991-12-10 化粧料 Pending JPH05155736A (ja)

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