JPH05154755A - キー溝加工装置 - Google Patents
キー溝加工装置Info
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- JPH05154755A JPH05154755A JP32304891A JP32304891A JPH05154755A JP H05154755 A JPH05154755 A JP H05154755A JP 32304891 A JP32304891 A JP 32304891A JP 32304891 A JP32304891 A JP 32304891A JP H05154755 A JPH05154755 A JP H05154755A
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- JP
- Japan
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- tool
- inner peripheral
- peripheral surface
- key groove
- workpiece
- Prior art date
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明のキー溝加工装置は、被加工物の内周面
の仕上げ研削加工、並びに、被加工物の内周面に開口す
るように形成されたキー溝の両側壁面の仕上げ加工を、
インデックステーブル上に配設された少なくとも三つの
工具保持体に保持されている砥石からなる工具により、
仕上げ加工するようにしたものである。 【効果】このような構成を有する本発明のキー溝加工装
置は、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
の仕上げ研削加工、並びに、被加工物の内周面に開口す
るように形成されたキー溝の両側壁面の仕上げ加工を、
インデックステーブル上に配設された少なくとも三つの
工具保持体に保持されている砥石からなる工具により、
仕上げ加工するようにしたものである。 【効果】このような構成を有する本発明のキー溝加工装
置は、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
Description
［発明の目的］
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、キー溝の高精度加工用
の装置に係り、複数工程をワンチャックで高精度加工す
ることのできるキー溝加工装置に関する。
の装置に係り、複数工程をワンチャックで高精度加工す
ることのできるキー溝加工装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図１０に示すように、被加工物Ｗ
Ｘの内周面Ｍに設けられたキー溝Ｎの加工は、ブローチ
加工等の切削加工で、ブランク材を加工するのが一般的
である。しかしながら、このような従来方法は切削加工
であり、加工精度（幅寸法バラツキ、面真直度、平行
度、平面度、直角度、面粗さ）に限界があり、この限界
精度がキー溝で構成する部品機能向上の阻害要因となっ
ている。また、加工後の部品精度が大きくばらつくの
で、品質を評価する代表特性の把握が困難であり、制御
すべきパラメータの管理を一層難しくしている。この結
果、検査の自動化、組み立ての自動化をより複雑にして
いる。
Ｘの内周面Ｍに設けられたキー溝Ｎの加工は、ブローチ
加工等の切削加工で、ブランク材を加工するのが一般的
である。しかしながら、このような従来方法は切削加工
であり、加工精度（幅寸法バラツキ、面真直度、平行
度、平面度、直角度、面粗さ）に限界があり、この限界
精度がキー溝で構成する部品機能向上の阻害要因となっ
ている。また、加工後の部品精度が大きくばらつくの
で、品質を評価する代表特性の把握が困難であり、制御
すべきパラメータの管理を一層難しくしている。この結
果、検査の自動化、組み立ての自動化をより複雑にして
いる。
【０００３】そこで、内周面Ｍに設けられたキー溝Ｎの
加工を手仕上げによる超仕上げ加工、治具研削盤による
研削加工などにより、上述した切削加工による問題を解
決する試みがなされている。しかし、いずれも加工精度
と加工能率の点で不十分であり、特に世間技術ニーズの
３０秒以下の高生産向きの加工法は現在まったく存在し
ていない。
加工を手仕上げによる超仕上げ加工、治具研削盤による
研削加工などにより、上述した切削加工による問題を解
決する試みがなされている。しかし、いずれも加工精度
と加工能率の点で不十分であり、特に世間技術ニーズの
３０秒以下の高生産向きの加工法は現在まったく存在し
ていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、内周
面に設けられたキー溝の加工は、ブローチ加工等の切削
加工、手仕上げによる超仕上げ加工、治具研削盤による
研削加工などにより、行われていた。しかしながら、こ
のような従来方法では、所望の加工精度を維持しつつ、
世間技術ニーズの３０秒以下の加工能率で、キー溝の加
工を行うことは不可能であった。
面に設けられたキー溝の加工は、ブローチ加工等の切削
加工、手仕上げによる超仕上げ加工、治具研削盤による
研削加工などにより、行われていた。しかしながら、こ
のような従来方法では、所望の加工精度を維持しつつ、
世間技術ニーズの３０秒以下の加工能率で、キー溝の加
工を行うことは不可能であった。
【０００５】本発明は、上記事情を参酌してなされたも
ので、被加工物の内周面に設けられたキー溝の加工を高
能率かつ高精度で行うことができるとともに、複数工程
をワンチャックで行えるキー溝加工装置を提供すること
を目的とする。 ［発明の構成］
ので、被加工物の内周面に設けられたキー溝の加工を高
能率かつ高精度で行うことができるとともに、複数工程
をワンチャックで行えるキー溝加工装置を提供すること
を目的とする。 ［発明の構成］
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のキー溝加工装置
は、被加工物の内周面の仕上げ研削加工、並びに、被加
工物の内周面に開口するように形成されたキー溝の両側
壁面の仕上げ加工を、インデックステーブル上に配設さ
れた少なくとも三つの工具保持体に保持されている砥石
からなる工具により、仕上げ加工するようにしたもので
ある。
は、被加工物の内周面の仕上げ研削加工、並びに、被加
工物の内周面に開口するように形成されたキー溝の両側
壁面の仕上げ加工を、インデックステーブル上に配設さ
れた少なくとも三つの工具保持体に保持されている砥石
からなる工具により、仕上げ加工するようにしたもので
ある。
【０００７】
【作用】このような構成を有する本発明のキー溝加工装
置は、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
置は、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。
述する。
【０００９】図１及び図２は、この実施例のキー溝加工
装置を示している。このキー溝加工装置は、基台部１
と、この基台部１上に回転自在に設けられた工具保持部
２と、基台部１上に工具保持部２に対向して設けられた
被加工物保持部３とからなっている。しかして、基台部
１は、ベース４と、このベース４上に設けられ工具保持
部２のＸ１，Ｘ２方向の位置決めを行う送り部５と、こ
の送り部５上に設けられ工具保持部２のＸ１，Ｘ２方向
の往復駆動を行う往復駆動部６とからなっている。そし
て、送り部５は、ベース４上にＸ１，Ｘ２方向に摺動自
在に設けられた第１テーブル体５ａと、この第１テーブ
ル体５ａをＸ１，Ｘ２方向に駆動する油圧シリンダ７と
からなっている。この油圧シリンダ７は、油圧によりＸ
１，Ｘ２方向に沿って第１テーブル体５ａを駆動するた
めのものである。一方、往復駆動部６は、第１テーブル
体５ａ上にその軸心がＸ１，Ｘ２方向となるように回転
自在に設けられたボールねじ８と、このボールねじ８に
螺着された第２テーブル体９と、ボールねじ８の一端部
に取付けられこのボールねじ８を軸心の回り（矢印１０
方向）に回転させるＡＣ（交流）サーボモータ１１と、
ボールねじ８を軸架する一対の軸架部１２，１２とから
なっている。そして、第２テーブル体９は、その下面に
ボールねじ８に直接螺着する一対の係合片１３，１３が
突設されている。さらに、工具保持部２は、タレット方
式のもので、第２テーブル体９上に設けられ図示せぬ駆
動機構によりＹ方向（図１紙面垂直方向）にμｍオーダ
の精度で進退する第３テーブル体２ａと、この第３テー
ブル体２ａ上に矢印１４方向に回動自在に設置されたイ
ンデックステーブル１５と、このインデックステーブル
１５上に等配して４台固定して設けられた第１乃至第４
工具保持体１６，１７，１８，１９とからなっている。
しかして、これら第１乃至第４工具保持体１６，１７，
１８，１９は、それぞれ円柱状のスピンドルヘッド２
０，２１，２２，２３と、これらスピンドルヘッド２
０，２１，２２，２３から突設された工具保持軸２４，
２５，２６，２７と、これら工具保持軸２４，２５，２
６，２７の先端部に着脱自在に取付けられた第１乃至第
４工具２８，２９，３０，３１とからなっている。ここ
で、第１工具保持体１６は、被加工物Ｗの内周面３２の
荒研削を行うもので、同軸に取付けられる第１工具２８
は、粒度＃１７０／２００の内研用砥石となっている。
また、第２工具保持体１７は、被加工物Ｗの内周面３２
の精密研削を行うもので、同軸に取付けられる第２工具
２９は、第１工具２８よりも粒度の小さい粒度＃２７０
／３２５の内研用砥石となっている。そうして、これら
第１工具２８及び第２工具２９は、高速回転運動、オシ
レーション運動及び切込み運動をするように設けられて
いる。他方、第３工具保持体１８は、キー溝Ｋ片面（左
側）Ｓ１の仕上げ加工を行うもので、工具保持軸２６の
先端に形成された保持溝２６ａに押しねじ２６ｂを介し
てスティック砥石をなす第３工具３０が固定されている
（図３参照）。また、第４工具保持体１９は、キー溝Ｋ
片面（右側）Ｓ２の仕上げ加工を行うもので、工具保持
軸２７の先端に形成された保持溝に押しねじ２７ｂを介
してスティック砥石をなす第４工具３１が固定されてい
る。そして、第３工具３０及び第４工具３１は、いずれ
も例えば超高圧で焼結されたダイヤモンド，ＣＢＮ（立
方窒化硼素）などの超砥粒砥石であって、粒度は、第４
工具３１と第３工具３０の両者とも＃８００／１０００
である。これら第３工具３０及び第４工具３１は、シェ
ービング加工が可能なように高速オシレーション運動と
切込み運動を行うように設けられている。一方、前記被
加工物保持部３は、断面円形の被加工物Ｗを着脱自在に
握持するチャック３２を有している。つぎに、上記構成
のキー溝加工装置の作動について述べる。
装置を示している。このキー溝加工装置は、基台部１
と、この基台部１上に回転自在に設けられた工具保持部
２と、基台部１上に工具保持部２に対向して設けられた
被加工物保持部３とからなっている。しかして、基台部
１は、ベース４と、このベース４上に設けられ工具保持
部２のＸ１，Ｘ２方向の位置決めを行う送り部５と、こ
の送り部５上に設けられ工具保持部２のＸ１，Ｘ２方向
の往復駆動を行う往復駆動部６とからなっている。そし
て、送り部５は、ベース４上にＸ１，Ｘ２方向に摺動自
在に設けられた第１テーブル体５ａと、この第１テーブ
ル体５ａをＸ１，Ｘ２方向に駆動する油圧シリンダ７と
からなっている。この油圧シリンダ７は、油圧によりＸ
１，Ｘ２方向に沿って第１テーブル体５ａを駆動するた
めのものである。一方、往復駆動部６は、第１テーブル
体５ａ上にその軸心がＸ１，Ｘ２方向となるように回転
自在に設けられたボールねじ８と、このボールねじ８に
螺着された第２テーブル体９と、ボールねじ８の一端部
に取付けられこのボールねじ８を軸心の回り（矢印１０
方向）に回転させるＡＣ（交流）サーボモータ１１と、
ボールねじ８を軸架する一対の軸架部１２，１２とから
なっている。そして、第２テーブル体９は、その下面に
ボールねじ８に直接螺着する一対の係合片１３，１３が
突設されている。さらに、工具保持部２は、タレット方
式のもので、第２テーブル体９上に設けられ図示せぬ駆
動機構によりＹ方向（図１紙面垂直方向）にμｍオーダ
の精度で進退する第３テーブル体２ａと、この第３テー
ブル体２ａ上に矢印１４方向に回動自在に設置されたイ
ンデックステーブル１５と、このインデックステーブル
１５上に等配して４台固定して設けられた第１乃至第４
工具保持体１６，１７，１８，１９とからなっている。
しかして、これら第１乃至第４工具保持体１６，１７，
１８，１９は、それぞれ円柱状のスピンドルヘッド２
０，２１，２２，２３と、これらスピンドルヘッド２
０，２１，２２，２３から突設された工具保持軸２４，
２５，２６，２７と、これら工具保持軸２４，２５，２
６，２７の先端部に着脱自在に取付けられた第１乃至第
４工具２８，２９，３０，３１とからなっている。ここ
で、第１工具保持体１６は、被加工物Ｗの内周面３２の
荒研削を行うもので、同軸に取付けられる第１工具２８
は、粒度＃１７０／２００の内研用砥石となっている。
また、第２工具保持体１７は、被加工物Ｗの内周面３２
の精密研削を行うもので、同軸に取付けられる第２工具
２９は、第１工具２８よりも粒度の小さい粒度＃２７０
／３２５の内研用砥石となっている。そうして、これら
第１工具２８及び第２工具２９は、高速回転運動、オシ
レーション運動及び切込み運動をするように設けられて
いる。他方、第３工具保持体１８は、キー溝Ｋ片面（左
側）Ｓ１の仕上げ加工を行うもので、工具保持軸２６の
先端に形成された保持溝２６ａに押しねじ２６ｂを介し
てスティック砥石をなす第３工具３０が固定されている
（図３参照）。また、第４工具保持体１９は、キー溝Ｋ
片面（右側）Ｓ２の仕上げ加工を行うもので、工具保持
軸２７の先端に形成された保持溝に押しねじ２７ｂを介
してスティック砥石をなす第４工具３１が固定されてい
る。そして、第３工具３０及び第４工具３１は、いずれ
も例えば超高圧で焼結されたダイヤモンド，ＣＢＮ（立
方窒化硼素）などの超砥粒砥石であって、粒度は、第４
工具３１と第３工具３０の両者とも＃８００／１０００
である。これら第３工具３０及び第４工具３１は、シェ
ービング加工が可能なように高速オシレーション運動と
切込み運動を行うように設けられている。一方、前記被
加工物保持部３は、断面円形の被加工物Ｗを着脱自在に
握持するチャック３２を有している。つぎに、上記構成
のキー溝加工装置の作動について述べる。
【００１０】まず、チャック３２に被加工物Ｗを握持さ
せる。この被加工物Ｗは、図４に示すように、材質が鋳
鉄からなる円筒体をなし、あらかじめブローチ加工によ
り長手方向が軸心ＡＸに平行なキー溝Ｋが、その内周面
３２に開口するように形成されている。このキー溝加工
装置は、内周面３２とキー溝Ｋの一対の片面Ｓ１，Ｓ２
の仕上げ加工を行うものである。そこで、内周面３２の
荒研削を行うために、インデックステーブル１５を回動
させ、第１工具２８をチャック３２に握持された被加工
物Ｗに対向させる。つぎに、スピンドルヘッド２０を起
動して、工具保持軸２４を介して例えば毎分２万回転で
回転させる。そして、送り部５の油圧シリンダ７を起動
して第１テーブル体５ａをＸ１方向に駆動し、第１工具
２８を被加工物Ｗの内周面３２に切込ます。ついで、油
圧シリンダ７の作動を停止して、往復駆動部６のＡＣサ
ーボモータ１１を起動し、ボールねじ８を正逆方向に繰
り返し回転させることにより、第２テーブル体９を介し
て第１工具２８をオシレーション運動（例えば毎分２０
往復）させる。このとき、第３テーブル体２ａをＹ向に
駆動することにより、第１工具２８を徐々に切込ます。
そして、被加工物Ｗの内周面３２の荒研削が終わると、
ＡＣサーボモータ１１の作動を停止し、油圧シリンダ７
を起動して第１テーブル体５ａをＸ２方向に後退させ
る。つぎに、内周面３２の精密研削を行うために、イン
デックステーブル１５を回動させ、第２工具２９をチャ
ック３２に握持された被加工物Ｗに対向させる。そし
て、第１工具２８と同様にして、被加工物Ｗの内周面３
２の精密研削加工を行う。さらに、キー溝Ｋの一方の片
面Ｓ１の仕上げ研削を行うために、インデックステーブ
ル１５を回動させ、第３工具３０ををチャック３２に握
持された被加工物Ｗに対向させる。そして、送り部５の
油圧シリンダ７を起動して第１テーブル体５ａをＸ１方
向に駆動し、第３工具３０を被加工物Ｗの内周面３２に
切込ます。ついで、油圧シリンダ７の作動を停止して、
往復駆動部６のＡＣサーボモータ１１を起動し、ボール
ねじ８を正逆方向に繰り返し回転させることにより、第
３工具３０により片面Ｓ１の仕上げ研削（シェービング
加工）を行う。このとき、第３テーブル体２ａをＹ方向
に駆動することにより、第３工具３０を徐々に例えば１
０ミクロン程度切込せる。そして、片面Ｓ１の仕上げ研
削が終わると、ＡＣサーボモータ１１の作動を停止し、
油圧シリンダ７を起動して第１テーブル体５ａをＸ２方
向に後退させる。つぎに、さらに、キー溝Ｋの他方の片
面Ｓ２の仕上げ研削を行うために、インデックステーブ
ル１５を回動させ、第４工具３１をチャック３２に握持
された被加工物Ｗに対向させる。そして、第３工具３０
と同様にしてキー溝Ｋの他方の片面Ｓ２の仕上げ研削を
行う。
せる。この被加工物Ｗは、図４に示すように、材質が鋳
鉄からなる円筒体をなし、あらかじめブローチ加工によ
り長手方向が軸心ＡＸに平行なキー溝Ｋが、その内周面
３２に開口するように形成されている。このキー溝加工
装置は、内周面３２とキー溝Ｋの一対の片面Ｓ１，Ｓ２
の仕上げ加工を行うものである。そこで、内周面３２の
荒研削を行うために、インデックステーブル１５を回動
させ、第１工具２８をチャック３２に握持された被加工
物Ｗに対向させる。つぎに、スピンドルヘッド２０を起
動して、工具保持軸２４を介して例えば毎分２万回転で
回転させる。そして、送り部５の油圧シリンダ７を起動
して第１テーブル体５ａをＸ１方向に駆動し、第１工具
２８を被加工物Ｗの内周面３２に切込ます。ついで、油
圧シリンダ７の作動を停止して、往復駆動部６のＡＣサ
ーボモータ１１を起動し、ボールねじ８を正逆方向に繰
り返し回転させることにより、第２テーブル体９を介し
て第１工具２８をオシレーション運動（例えば毎分２０
往復）させる。このとき、第３テーブル体２ａをＹ向に
駆動することにより、第１工具２８を徐々に切込ます。
そして、被加工物Ｗの内周面３２の荒研削が終わると、
ＡＣサーボモータ１１の作動を停止し、油圧シリンダ７
を起動して第１テーブル体５ａをＸ２方向に後退させ
る。つぎに、内周面３２の精密研削を行うために、イン
デックステーブル１５を回動させ、第２工具２９をチャ
ック３２に握持された被加工物Ｗに対向させる。そし
て、第１工具２８と同様にして、被加工物Ｗの内周面３
２の精密研削加工を行う。さらに、キー溝Ｋの一方の片
面Ｓ１の仕上げ研削を行うために、インデックステーブ
ル１５を回動させ、第３工具３０ををチャック３２に握
持された被加工物Ｗに対向させる。そして、送り部５の
油圧シリンダ７を起動して第１テーブル体５ａをＸ１方
向に駆動し、第３工具３０を被加工物Ｗの内周面３２に
切込ます。ついで、油圧シリンダ７の作動を停止して、
往復駆動部６のＡＣサーボモータ１１を起動し、ボール
ねじ８を正逆方向に繰り返し回転させることにより、第
３工具３０により片面Ｓ１の仕上げ研削（シェービング
加工）を行う。このとき、第３テーブル体２ａをＹ方向
に駆動することにより、第３工具３０を徐々に例えば１
０ミクロン程度切込せる。そして、片面Ｓ１の仕上げ研
削が終わると、ＡＣサーボモータ１１の作動を停止し、
油圧シリンダ７を起動して第１テーブル体５ａをＸ２方
向に後退させる。つぎに、さらに、キー溝Ｋの他方の片
面Ｓ２の仕上げ研削を行うために、インデックステーブ
ル１５を回動させ、第４工具３１をチャック３２に握持
された被加工物Ｗに対向させる。そして、第３工具３０
と同様にしてキー溝Ｋの他方の片面Ｓ２の仕上げ研削を
行う。
【００１１】以上のように、この実施例のキー溝加工装
置は、被加工物Ｗの内周面３２の荒研削加工及び仕上げ
研削加工、並びに、この内周面３２に開口するように形
成されたキー溝Ｋの一対の片面Ｓ１，Ｓ２の仕上げ加工
を、インデックステーブル１５上に配設された第１乃至
第４工具保持体１６，１７，１８，１９に保持されてい
る第１乃至第４工具２８，２９，３０，３１により、被
加工物Ｗをチャック３２に握持させたままの状態で加工
することができるので、加工能率及び加工精度が飛躍的
に向上する。ちなみに、表面粗さは、図５に示すこの実
施例のキー溝加工装置による場合と図６に示すブローチ
加工だけの場合とでは、約５倍以上の改善効果が認めら
れる。また、平行度については、図７に示すこの実施例
のキー溝加工装置による場合と図８に示すブローチ加工
だけの場合とでは、約７倍以上の改善効果が認められ
る。さらに、真直度については、図９に示すこの実施例
のキー溝加工装置による場合と図１０に示すブローチ加
工だけの場合とでは、約４倍以上の改善効果が認められ
る。さらに、加工後に生じるバリについては、ブローチ
加工だけの場合に比べてこの実施例のキー溝加工装置に
よる場合の方が、発生量が格段に少ないということが目
視検査により認められた。さらにまた、加工時間につい
ても、従来の手仕上げによる超仕上げ加工を行う場合
は、キー溝Ｋ仕上げのみについて１個当り４０分以上か
かるのにに比べて、この実施例のキー溝加工装置による
場合３０秒（片面１５秒）と、加工時間を大幅に短縮す
ることができる。
置は、被加工物Ｗの内周面３２の荒研削加工及び仕上げ
研削加工、並びに、この内周面３２に開口するように形
成されたキー溝Ｋの一対の片面Ｓ１，Ｓ２の仕上げ加工
を、インデックステーブル１５上に配設された第１乃至
第４工具保持体１６，１７，１８，１９に保持されてい
る第１乃至第４工具２８，２９，３０，３１により、被
加工物Ｗをチャック３２に握持させたままの状態で加工
することができるので、加工能率及び加工精度が飛躍的
に向上する。ちなみに、表面粗さは、図５に示すこの実
施例のキー溝加工装置による場合と図６に示すブローチ
加工だけの場合とでは、約５倍以上の改善効果が認めら
れる。また、平行度については、図７に示すこの実施例
のキー溝加工装置による場合と図８に示すブローチ加工
だけの場合とでは、約７倍以上の改善効果が認められ
る。さらに、真直度については、図９に示すこの実施例
のキー溝加工装置による場合と図１０に示すブローチ加
工だけの場合とでは、約４倍以上の改善効果が認められ
る。さらに、加工後に生じるバリについては、ブローチ
加工だけの場合に比べてこの実施例のキー溝加工装置に
よる場合の方が、発生量が格段に少ないということが目
視検査により認められた。さらにまた、加工時間につい
ても、従来の手仕上げによる超仕上げ加工を行う場合
は、キー溝Ｋ仕上げのみについて１個当り４０分以上か
かるのにに比べて、この実施例のキー溝加工装置による
場合３０秒（片面１５秒）と、加工時間を大幅に短縮す
ることができる。
【００１２】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し
てよい。たとえば、上記実施例においては、第３工具３
０及び第４工具３１は、いずれも例えばダイヤモンド，
ＣＢＮ（立方窒化硼素）などの超砥粒砥石としたが、通
常のＡ砥粒、ＷＡ砥粒、Ｃ砥粒、ＧＣ砥粒などからなる
普通の砥石を用いてもよい。また、被加工物Ｗの内周面
３２の表面粗さの程度によっては、第１工具２８を省略
し、いきなり第２工具２９で仕上げ研削してもよい。逆
に、必要があれば、仕上げプロセスの増加に応じて、工
具の数を５本以上としてもよい。また、往復駆動機構に
ついても、ＡＣサーボモータ１１とボールねじ８の代わ
りに、例えば油圧シリンダなど他の手段を用いてもよ
い。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し
てよい。たとえば、上記実施例においては、第３工具３
０及び第４工具３１は、いずれも例えばダイヤモンド，
ＣＢＮ（立方窒化硼素）などの超砥粒砥石としたが、通
常のＡ砥粒、ＷＡ砥粒、Ｃ砥粒、ＧＣ砥粒などからなる
普通の砥石を用いてもよい。また、被加工物Ｗの内周面
３２の表面粗さの程度によっては、第１工具２８を省略
し、いきなり第２工具２９で仕上げ研削してもよい。逆
に、必要があれば、仕上げプロセスの増加に応じて、工
具の数を５本以上としてもよい。また、往復駆動機構に
ついても、ＡＣサーボモータ１１とボールねじ８の代わ
りに、例えば油圧シリンダなど他の手段を用いてもよ
い。
【００１３】
【発明の効果】本発明のキー溝加工装置は、被加工物の
内周面の仕上げ研削加工、並びに、被加工物の内周面に
開口するように形成されたキー溝の両側壁面の仕上げ加
工を、インデックステーブル上に配設された少なくとも
三つの工具保持体に保持されている砥石からなる工具に
より、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
内周面の仕上げ研削加工、並びに、被加工物の内周面に
開口するように形成されたキー溝の両側壁面の仕上げ加
工を、インデックステーブル上に配設された少なくとも
三つの工具保持体に保持されている砥石からなる工具に
より、被加工物をチャックに握持させたままの状態で複
数工程を連続的に行うことができるので、加工能率及び
加工精度が飛躍的に向上する。
【図１】本発明の一実施例のキー溝加工装置を全体構成
を示す図である。
を示す図である。
【図２】本発明の一実施例のキー溝加工装置の要部を示
す図である。
す図である。
【図３】本発明の一実施例のキー溝加工装置の工具の要
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図４】本発明の一実施例のキー溝加工装置により加工
される被加工物の正面図である。
される被加工物の正面図である。
【図５】本発明の一実施例のキー溝加工装置により加工
された被加工物のキー溝の表面粗さを示す図である。
された被加工物のキー溝の表面粗さを示す図である。
【図６】ブローチ加工直後の被加工物のキー溝の表面粗
さを示す図である。
さを示す図である。
【図７】本発明の一実施例のキー溝加工装置により加工
された被加工物のキー溝の平行度を示す図である。
された被加工物のキー溝の平行度を示す図である。
【図８】ブローチ加工直後の被加工物のキー溝の平行度
を示す図である。
を示す図である。
【図９】本発明の一実施例のキー溝加工装置により加工
された被加工物のキー溝の真直度を示す図である。
された被加工物のキー溝の真直度を示す図である。
【図１０】ブローチ加工直後の被加工物のキー溝の真直
度を示す図である。
度を示す図である。
【図１１】従来技術の説明図である。
１：基台部，２：工具保持部，２ａ：第３テーブル体
（加圧機構），３：被加工物保持部，５：送り部，６：
往復駆動部，１５：インデックステーブル，１６，１
７，１８，１９：工具保持体，２８，２９，３０，３
１：工具，Ｋ：キー溝，Ｗ：被加工物。
（加圧機構），３：被加工物保持部，５：送り部，６：
往復駆動部，１５：インデックステーブル，１６，１
７，１８，１９：工具保持体，２８，２９，３０，３
１：工具，Ｋ：キー溝，Ｗ：被加工物。
Claims (1)
- 【請求項１】内周面及び上記内周面に開口し且つ上記内
周面の軸心に平行なキー溝を有する被加工物の上記内周
面及び上記キー溝の両側壁面の仕上げ加工を行うキー溝
加工装置において、上記被加工物を着脱自在に保持する
被加工物保持部と、この被加工物保持部に対して円周方
向の位置決め自在に並設されたインデックステーブル
と、このインデックステーブル上に設けられた少なくと
も３つの工具保持体と、これらの工具保持体に１本ずつ
保持され少なくとも１本は上記内周面を研削する平形砥
石及び他の少なくとも２本はそれぞれ上記キー溝の両側
壁面の片側ずつを研削するスティック砥石からなる工具
と、上記インデックステーブルを上記被加工物保持部に
対して相対的に進退させる送り機構と、上記送り機構及
び上記インデックステーブルにより上記被加工物の内周
面又はキー溝に位置決めされた工具を上記被加工物の軸
心に沿って往復動させる往復駆動機構と、上記送り機構
及び上記インデックステーブルにより上記被加工物の内
周面又はキー溝に位置決めされた工具を上記被加工物の
内周面又はキー溝の側壁面に対して加圧する加圧機構と
を具備することを特徴とするキー溝加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32304891A JPH05154755A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | キー溝加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32304891A JPH05154755A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | キー溝加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154755A true JPH05154755A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18150528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32304891A Pending JPH05154755A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | キー溝加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154755A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102091988A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-06-15 | 无锡永凯达齿轮有限公司 | 齿轮内孔键槽修磨机构 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP32304891A patent/JPH05154755A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102091988A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-06-15 | 无锡永凯达齿轮有限公司 | 齿轮内孔键槽修磨机构 |
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