JPH10230443A - レンズの芯取り加工方法および装置 - Google Patents

レンズの芯取り加工方法および装置

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JPH10230443A
JPH10230443A JP3232597A JP3232597A JPH10230443A JP H10230443 A JPH10230443 A JP H10230443A JP 3232597 A JP3232597 A JP 3232597A JP 3232597 A JP3232597 A JP 3232597A JP H10230443 A JPH10230443 A JP H10230443A
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JP
Japan
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lens
grindstone
feed mechanism
centering
axis
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JP3232597A
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English (en)
Inventor
Toshiya Akita
俊哉 秋田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの芯出し加工の際に生じるカケ、カン
を極めて小さく抑える。 【解決手段】 レンズ5を挟持するレンズホルダー3,
4をベルクランプ軸1、ワーク軸2にそれぞれ設け、レ
ンズホルダー3,4を同軸芯線上に対向配置する。砥粒
層17aがボンド材によって固められているとともに円
板状であって外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層
を有する回転駆動自在な砥石17を設ける。砥石17を
レンズホルダー3,4の軸芯線に対して垂直な方向に進
退する第1送り機構26を設ける。第1の送り機構をレ
ンズホルダーの軸芯線に対して平行な方向に進退する第
2送り機構27を設ける。第1送り機構26および第2
送り機構27の進退を制御するための制御装置36とを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、セラミッ
ク等の光学素子のレンズをベルクランプして芯取り加工
する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】両面が球面状、または平面形状に加工さ
れたレンズを芯取り加工する芯取機は、特開昭52―1
3196号公報に開示されている。
【0003】図13は上記装置の正面図を示し、図14
は図13のベルクランプ軸およびワーク軸を示す部分拡
大図である。この装置はベルチャック式の芯取機で、ベ
ルクランプ軸70およびワーク軸71の先端には、それ
ぞれレンズホルダー72、73が装着されており、前記
ベルクランプ軸70を前進させることにより、前記レン
ズホルダー72、73間にレンズ74が挟持される。ま
た、鼓型の周側部を有する円盤形状の砥石75が砥石軸
76に取り付けられており、回転駆動する砥石軸76を
前記レンズ70に対して進退、左右移動させるととも
に、前記レンズ74を回転させることにより、自動的に
面取り、芯取りを行い得るようになっている。
【0004】前記レンズ74に対する砥石軸76の進退
運動は、モーター77を駆動源として、ギヤボックス7
8を介して駆動されるカム軸79に設けた切込みカム8
0の回転により行う。この動きによりレンズ74の芯取
り加工を行う。この進退運動にて、砥石軸76と対向す
るワーク軸71の上部側に径決めストッパー81が設け
てあり、砥石軸76が接触した位置で砥石軸76の前進
運動が停止し、レンズ74の芯取り加工が停止するよう
になっている。
【0005】また、左右方向の運動は、進退運動と同様
に、モーター77を駆動源として駆動されるカム軸79
に設けた横送りカム82の回転により行う。この動きに
よりレンズ74の両側の面取り加工を行う。砥石軸76
の外周部に設けた83は右面取りストッパー、84は左
面取りストッパーであり、各ストッパーはマイクロヘッ
ドと離接してレンズ74の左右面取り幅を決定するもの
である。
【0006】図15はレンズ74の芯取りおよび左右面
取りの加工プロセスを示したもので(1)〜(7)はそ
の順序を示している。加工は、芯取り加工後に左右の面
取り加工を行う。その詳細なプロセスを以下に示す。 (1)砥石75は後退した初期の位置にある。 (2)レンズ74に接近する位置まで砥石75は急速で
前進する。 (3)砥石75を通常速度で前進することによりレンズ
74の芯取り加工を行う。 (4)砥石75を左方向に移動させることにより、レン
ズ74の右側の面取り加工を行う。 (5)砥石75を若干後退させる。 (6)砥石75を右方向に移動させることにより、レン
ズ74の左側の面取りを加工を行う。 (7)砥石75が高速で後退することにより1サイクル
の加工が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常の芯取り加工で
は、レンズの外径精度、および面取り形状精度を維持す
るために、メッシュ#180〜#400の電着砥石を用
いている。しかし、モーター、スピンドル、歯車の噛み
合い、母機の剛性、および砥石の1回転当たりのミクロ
ンオーダーの振れにより、加工時には振動が発生する。
この振動により芯取りされたレンズ74の面取り部74
aとの稜線74bにはカケ74c、カン(ひび)74d
が発生する(図16参照)。前記カケ74c、カン74
dのレンズ半径方向の幅(以下、カケ幅、カン幅と称
す)は、砥石のメッシュ、レンズの材質、加工中の振動
状態により異なるが、通常、0.01〜0.03mm程
度である。面取りを行わないレンズ74では、この幅は
さらに大きくなる。
【0008】最近、光学系を用いる種々な製品では、コ
ンパクト化が求められている。そのため、光学系もそれ
に合わせてコンパクト化が求められている。そのため、
レンズそのものは、光学系の中で必要とする有効径と、
実際の外径との差を少なくすることとによりレンズを小
径化していきたいというニーズがある。したがって、加
工にて発生していたカケ74c、カン74dは有効径内
まで入ることはレンズとして成り立たないために、この
規格幅が0.01mm以下というレンズ74が求められ
るようになってきた。
【0009】また、公知の技術として、カケ幅、カン幅
を小さくする手段として、メタルボンド、あるいはレジ
ンボンド等をボンド材とし、メッシュ#200〜#10
00のダイヤモンド砥粒を混在させた砥粒層75aを有
する一般的なダイヤモンドメタルボンド(あるいはレジ
ンボンド)砥石(図17参照)を使用して芯取り、およ
び面取り加工を行っている。前記砥石では、加工中の振
動をボンド材が吸収するという働きも兼ね備えている。
そのため、同メッシュの電着砥石と比較して、カケ幅、
カン幅が小さくなる。
【0010】ただし、ダイヤモンドメタルボンド(ある
いはレジンボンド)砥石を用いて、上記芯取機で量産加
工を行った場合、レンズ74の外径加工精度が徐々に悪
化するという問題点が生じる。それは、上記芯取機にお
ける加工プロセスの中で、レンズ74の外径加工(芯取
り加工)を行うときには、図15および図17に示すよ
うに、レンズ74が砥石のほぼ中央部75bで加工され
る。そのために、加工数の増加に伴い、砥石75の表面
は周辺部75cより中央部75bの方が摩耗が促進され
る。このように摩耗した砥石75でレンズ74を加工し
た場合、レンズの外周面の形状は図18(a)に示すよ
うに、樽型形状104eになる。また、左面取り加工を
行った場合、図18(b)に示すように、テーパー形状
104fになる。実際の生産においては、種々な形状の
レンズを加工するために、砥石の摩耗状態は複雑な形状
となる。芯取り加工では、砥石表面形状を転写する加工
方法であるために、砥石表面が偏摩耗がレンズ外周面の
形状精度の悪化となる。
【0011】このようなレンズを鏡枠に組むと、枠とレ
ンズとの間にガタが生じ、高精度な光学系ができないと
いう問題点があった。したがって、上記芯取機では、カ
ケ幅、カン幅を0.01mm以下に抑え、かつレンズ外
周面を高精度に維持することができないという問題点が
あった。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、レンズの芯取り加工、面取り加工する
際に生ずるカケ、カンを極めて小さく抑えることができ
るレンズの芯取り加工方法および装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1のレンズの芯取り加工装置
は、レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向配置されて
いるとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となるよう配
置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド材によ
って固められているとともに円板状であって外周側ほど
厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有する回転駆動自在な
砥石と、砥石をレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な
方向に進退する第1の送り機構と、第1の送り機構をレ
ンズホルダーの軸芯線に対して平行な方向に進退する第
2の送り機構と、第1の送り機構および第2の送り機構
の進退を制御するための制御装置とを設けた。
【0014】また、請求項2のレンズの芯取り加工装置
は、レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向配置されて
いるとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となるよう配
置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド材によ
って固められているとともに円板状であって両面の周縁
部に面取り部を設けた回転駆動自在な砥石と、砥粒がボ
ンド材によって固められているとともに、レンズホルダ
ーの軸芯線に対して垂直な加工面とレンズホルダーの軸
芯線に対して傾斜した加工面を設けた円板状の回転駆動
自在な端面加工用砥石と、砥石および端面加工用砥石を
レンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に進退する
第1の送り機構と、砥石および端面加工用砥石をレンズ
ホルダーの軸芯線に対して平行な方向に進退する第2の
送り機構と、第1の送り機構および第2の送り機構の進
退を制御するための制御装置とを設けた。
【0015】さらに、請求項3のレンズの芯取り加工装
置は、レンズを挟持するよう同芯軸線上に対向配置され
ているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となるよう
配置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド材に
よって固められているとともに円板状であって外周側ほ
ど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有する回転駆動自在
な砥石Aと、砥粒がボンド材によって固められていると
ともに円板状であって両面の周縁部に面取り部を設けた
回転駆動自在な砥石Bと、砥石Aをレンズホルダーの軸
芯線に対して垂直な方向に進退する第1の送り機構と、
砥石Bをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
進退する第3の送り機構と、第1の送り機構および第3
の送り機構をレンズホルダーの軸芯線に対して平行な方
向に進退する第2の送り機構と、第1の送り機構、第3
の送り機構および第2の送り機構の進退を制御するため
の制御装置とを設けた。
【0016】本発明に係る請求項4のレンズの芯取り加
工方法は、レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向配置
されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となる
よう配置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド
材によって固められているとともに円板状であって外周
側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有する回転駆動
自在な砥石と、回転駆動自在である一対のレンズホルダ
ーにて挟持したレンズの軸芯線に対して砥石を垂直な方
向に進退する第1の送り機構と、第1の送り機構をレン
ズの軸芯線に対して平行な方向に進退する第2の送り機
構とからなるレンズの芯取り加工装置を用い、第1の送
り機構により砥石をレンズの方向に前進させるととも
に、第2の送り機構により砥石を揺動もしくは1方向に
移動させることにより、レンズの芯取りを行う工程と、
第1の送り機構および第2の送り機構により砥石を面取
り角度方向に移動させてレンズの面取り加工を行う工程
とにより行うこととした。
【0017】また、請求項5のレンズの芯取り加工方法
は、レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向配置されて
いるとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となるよう配
置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド材によ
って固められているとともに円板状であって両面の周縁
部に面取り部を設けた回転駆動自在な砥石と、砥粒がボ
ンド材によって固められているとともに、レンズホルダ
ーの軸芯線に対して垂直な加工面とレンズホルダーの軸
芯線に対して傾斜した加工面を設けた円板状の回転駆動
自在な端面加工用砥石と、砥石および端面加工用砥石を
レンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に進退する
第1の送り機構と、砥石および端面加工用砥石をレンズ
ホルダーの軸芯線に対して平行な方向に進退する第2の
送り機構と、第1の送り機構および第2の送り機構の進
退を制御するための制御装置とを有するレンズの芯取り
加工装置を用い、第1の送り機構により砥石をレンズの
方向に進退させて砥石をレンズに当接するとともに、第
2の送り機構により砥石を揺動もしくは1方向に移動さ
せてレンズの芯取りを行う工程と、第1の送り機構およ
び第2の送り機構により砥石を面取り角度方向に移動さ
せてレンズの面取り加工を行う工程と、第1の送り機構
および第2の送り機構により端面加工用砥石を面取り角
度方向に移動させてレンズの端面加工を行う工程とによ
り行うこととした。
【0018】さらに、請求項6のレンズの芯取り加工方
法は、レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向配置され
ているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在となるよう
配置された一対のレンズホルダーと、砥粒がボンド材に
よって固められているとともに円板状であって外周側ほ
ど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有する回転駆動自在
な砥石Aと、砥粒がボンド材によって固められていると
ともに円板状であって両面の周縁部に面取り部を設けた
回転駆動自在な砥石Bと、砥石Aをレンズホルダーの軸
芯線に対して垂直な方向に進退する第1の送り機構と、
砥石Bをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
進退する第3の送り機構と、第1の送り機構および第3
の送り機構をレンズホルダーの軸芯線に対して平行な方
向に進退する第2の送り機構と、第1の送り機構、第3
の送り機構および第2の送り機構の進退を制御するため
の制御装置とを有するレンズの芯取り加工装置を用い、
第1の送り機構により砥石Aをレンズの方向に前進させ
て砥石Aをレンズに当接するとともに、第2の送り機構
により砥石Aを揺動もしくは1方向に移動させてレンズ
の芯取りを行う工程と、第3の送り機構よび第2の送り
機構により砥石Bを面取り角度方向に移動させてレンズ
の面取り加工を行う工程とにより行うこととした。
【0019】請求項1および請求項4の発明にあって
は、レンズホルダーは、加工するレンズを挟持する。砥
石は、その外周面でレンズホルダーに挟持されているレ
ンズの芯出し加工を行い、エッジ部でレンズの面取り加
工を行う。第1の送り機構は、砥石をレンズホルダーの
軸芯線に対して垂直に移動させ、芯出し加工を行うとと
もに、所定の仕上げ径になるまで研削する。第2の送り
機構は、芯出し加工の際に砥石をレンズホルダーの軸芯
線に対して平行に移動させ、砥石の偏摩耗を防ぐ。すな
わち、ボンド材で砥粒を結合した砥石は偏摩耗し易い
が、砥石をレンズホルダーの軸芯線方向に揺動もしくは
1方向に移動させることにより、砥石の加工面(主に外
周面)は均一に摩耗する。さらに、制御装置は、第1の
送り機構と第2の送り機構の移動を制御する。第1の送
り機構および第2の送り機構の移動は制御装置により個
別に行われる。さらに、第1の送り機構および第2の送
り機構の移動は制御装置により同時に行われ、レンズホ
ルダーの軸芯線に対して、所望する角度に砥石を移動さ
せ、レンズの面取り加工を行う。さらに、レンズの加工
を行う砥石には、ボンド材で砥粒を固定した砥石を使用
しているので、加工時の振動はボンド材によって吸収さ
れる。
【0020】また、請求項2および請求項5の発明にあ
っては、砥石は外周面でレンズの芯取り加工を行い、傾
斜した加工面でレンズの面取り加工を行う。端面用砥石
はレンズの端面加工を行う。その他の作用は前記請求項
1,4の作用と同様である。
【0021】さらに、請求項3および請求項6の発明に
あっては、レンズホルダーの軸芯線に対して移動する砥
石A、砥石Bの一方でレンズ芯取り加工を行い、他方で
レンズの面取り加工を行う。砥石Aおよび砥石Bは、第
1の送り機構および第3の送り機構により、個別に移動
される。その他の作用は前記請求項1,4の作用と同様
である。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1〜図6は本発明に係る実施の形態
1を示し、図1は芯取り装置の上面図(一部断面図)を
示し、図2は芯取り装置のベルクランプ軸およびワーク
軸の駆動部の正面図(一部断面図)を示し、図3および
図6はレンズの加工プロセスを示し、図4は外径加工の
モデルを示し、図5はレンズ形状を示す。
【0023】図2に示すように、ベルクランプ軸1とワ
ーク軸2とが同芯軸線上に対向して回動自在に支承され
ている。前記ベルクランプ軸1とワーク軸2との対向す
るそれぞれの端部(先端部)には、レンズ5を保持する
ためのレンズホルダー3,4が螺着されている。また、
前記ベルクランプ軸1およびワーク軸2の他端部(後端
部)には、それぞれ歯数が等しい歯車6および歯車7が
取り付けられている。ベルクランプ軸1に取り付けられ
た歯車6の中心には、連結部材15の一端が螺着されて
おり、この連結部材15の他端部には円柱形状の突起部
15aが設けられている。この突起部15aは、前記ベ
ルクランプ軸1およびワーク軸2の軸方向(以下、X方
向と称す)に駆動可能なシリンダー16のピストン部1
6aとは、回転自在、かつ、両者間で前記X方向に相対
的な移動がないように連結されている。これにより、ベ
ルクランプ軸1の軸芯線回りの回転がシリンダー16に
阻害されず、かつ前記シリンダー16のピストン部16
aの進退移動により、ベルクランプ軸1は連結部材15
を介してX方向に進退、すなわちワーク軸1に対して接
近・離反自在となっている。そして、前記ベルクランプ
軸1を前進させることにより、前記ベルクランプ軸1お
よびワーク軸2の各先端に螺着したレンズホルダー3,
4間にレンズ5を挟持し、ベルクランプ軸1を後退させ
ることによりレンズ5の挟持を解放するようになってい
る。
【0024】前記ベルクランプ軸1に取り付けた歯車6
には歯車8が噛み合わされているとともに、ワーク軸2
に取り付けた歯車7には歯車9が噛み合われている。歯
車8,9は同じ歯数で、ベルクランプ軸1およびワーク
軸2に平行に配置された連動軸10に軸着されており、
歯車8,9にそれぞれ噛み合う歯車6,7は前記したよ
うに同じ歯数であるため、連動軸10の回転によりベル
クランプ軸1およびワーク軸2が同時に同じ方向で、か
つ同じ速さで回動されるようになっている。この連動軸
10にはプーリー11が軸着されおり、プーリー11
は、サーボモーター12の回転駆動軸に軸着したプーリ
ー13にベルト14を介して連結されている。サーボモ
ーター12には、サーボモーター12の回転制御(回転
数制御、駆動・停止制御等)を行う制御装置36(図1
参照)が接続されており、サーボモーター12を駆動源
として、連動軸10が回動し、ベルクランプ軸1および
ワーク軸2が同速度で回動するように構成されている。
なお、歯車6は、ベルクランプ軸1がシリンダー16に
よってX方向に移動しても歯車8と噛み合うように、幅
が厚くなっている。
【0025】図1に示すように、各レンズホルダー3,
4に挟持されたレンズ5を加工する円板状の砥石17
が、その外周面をレンズ5の外周面に対向させるように
して配設されている。砥石17の砥粒層17aは外周面
側にリング状に設けられており、砥粒層17aは外周側
ほど厚さ方向に幅が広くなるように形成されている。す
なわち、砥粒層17aはその軸芯線方向断面が外周側を
長辺とする台形形状となっている。この砥粒層17aの
ボンドは、Cu、Ni、Znなどの金属粉を主成分とし
たメタルボンド、あるいはポリイミド系樹脂、フェノー
ル系樹脂を主成分としたレジンボンド、あるいはビトリ
ファイドボンドとし、砥粒はダイヤモンド粉末、c―B
N、アルミナ、炭化ケイ素等を用いて結合構成したもの
である。
【0026】前記砥石17は、砥石軸20の端部(図1
においては右端)に取り付けられ、押さえ部材18を介
してネジ19により砥石軸20に固定されている。前記
砥石軸20の他端部(図1において左端)には、プーリ
ー21が軸着され、ベルト22を介して、モーター24
の回動駆動軸に軸着したプーリー23に連結されてい
る。これにより、前記砥石17は、前記モーター24を
駆動源として、砥石軸20と一緒にその軸芯線回りに回
動自在となっている。
【0027】前記砥石軸20およびモーター24は、第
1送り機構26の第1スライドテーブル25に固設され
ている。この第1送り機構26は、砥石17をベルクラ
ンプ軸1およびワーク軸2に対して垂直方向(以下、Y
方向と称す)に移動する機構であり、前記第1スライド
テーブル25と、第1スライドテーブル25のY方向の
移動をガイドする2本のガイドレール28と、第1スラ
イドテーブル25を移動するための送りネジ29と、前
記各ガイドレール28の両端を固設するとともに前記送
りネジ29を回動自在に、その両端を保持するベット3
0と、前記ベット30の上端に固設されるとともに前記
送りネジ29の上端が連結されたサーボモーター31と
から構成されている。この送りネジ29は第1スライド
テーブル25に螺合されており、駆動源であるサーボモ
ーター31の作動により送りネジ29が回動して第1ス
ライドテーブル25を前記Y方向に上下動させる。これ
により、前記砥石軸20を介して前記砥石が下降および
上昇し、砥粒層17aの外周面がレンズホルダー3,4
の間に挟持されたレンズ5の外周面に対して当接および
離反する。
【0028】前記第1送り機構26のベット30は、第
2送り機構27の第2スライドテーブル37に固設され
ている。この第2送り機構27は、砥石17を前記X方
向に移動する機構であり、第2スライドテーブル37
と、第2スライドテーブル37のX方向の移動をガイド
する2本のガイドレール32と、第2スライドテーブル
37を移動するための送りネジ33と、前記ガイドレー
ル32の両端を固設するとともに前記送りネジ33を回
動自在に、その両端を保持するベット34と、前記ベッ
ト34の右端に固設されるととも前記送りネジ33の右
端が連結されたサーボモーター35とから構成されてい
る。この送りネジ33は第2スライドテーブル37に螺
合されており、駆動源であるサーボモーター35の作動
により送りネジ33が回動して第2スライドテーブル3
7を前記X方向に移動させる。これにより、第1スライ
ドテーブル25および前記砥石軸20を介して前記砥石
17が左右方向に移動する。
【0029】また、前記サーボモーター31,35は制
御装置36に接続されており、この制御装置36により
サーボモーター31,35の回転が制御される。これに
より、第1送り機構26の第1スライドテーブル25あ
るいは第2送り機構27のスライドテーブル37を介し
て前記砥石17は、単独で一次元的に移動制御されると
ともに、第1スライドテーブル25および第2スライド
テーブル37を同時に移動(以下、複合移動と称す)す
ることで二次元的な移動制御が可能になる。
【0030】次に、上記構成の芯取り装置を用いたレン
ズの芯取り方法を図1〜図6に基づいて説明する。本方
法では、レンズに両凹レンズを用いた。まず、後退して
いたベルクランプ軸1をシリンダー16により前進さ
せ、図1および図2に示すように、レンズホルダー3,
4間にレンズ5を挟持する。以下、図3を用いてレンズ
5の加工プロセスを説明する。なお、図3において、一
点鎖線は砥石17の砥粒層17aの左側エッジ部17b
の軌跡、破線は前の加工プロセスの砥石17の位置をそ
れぞれ示している。
【0031】(1)モーター24を駆動させ、プーリー
23、ベルト22および砥石軸20を介して砥石17を
回転させる。その状態で、サーボモーター31の駆動に
より第1送り機構26を移動させ、図3(a)に示すよ
うに、砥石17の砥粒層17aの左側エッジ部17bが
レンズ5の左端5aの近接に位置するまで、砥石17を
高速で近付ける。
【0032】(2)サーボモーター12を駆動し、連動
軸10、歯車6,8および歯車9,7を介してレンズホ
ルダー3,4間に挟持したレンズ5を回転し、図示省略
したノズルより油性あるいは水溶性研削液を供給する。
そして、第1送り機構26により砥石17をY方向に前
進させて砥粒層17aの外周面17dをレンズ5の外周
面5cに当接させつつ、第2送り機構27によりX方向
(左側)に移動させ、レンズ5の芯取り加工を行う。こ
の芯取り下降に際し、レンズ5の外周面5cに砥石17
と接触しない部分、すなわち砥石17の右側のエッジ部
17cがレンズ5の外周面5cにおけるエッジ部5a、
5bの間にあると、芯取りしたレンズ5の外周面5cに
段差が発生する。そこで、段差が発生しないように、芯
取り加工が進行し、レンズ5の仕上げ径:φD1 まで砥
石17を移動した位置では、図3(b)に示すように、
砥石17の砥粒層17aの右側のエッジ部17cが、レ
ンズ5の仕上げ径に対する右側のエッジ部5bより少な
くとも0.1mm以上右側に位置するように移動制御す
る。また、砥石17のX方向への移動は、左右方向に揺
動してもよい。このときの揺動幅は、砥粒層17aの左
右のエッジ部17b,17cの間とし、砥粒層17aの
外周面17dのほぼ全面を使用する。
【0033】(3)レンズ5の仕上げ径:φD1 の位置
で砥石17の移動を停止し、レンズ5が少なくとも1回
転する間、その状態を維持する(図3(b)参照)。な
お、サーボモーター12の回転数を上げることにより、
この時間が短縮される。
【0034】(4)第1送り機構26により砥石17を
上方に若干後退させる(この軌跡により、砥石17の外
周面17dのほぼ全面によりレンズ5の外周面5cを加
工するので、砥石17の偏摩耗を抑えられる)。あるい
は、その位置から、第2送り機構27によりX方向(左
側)に移動させる(この軌跡(図示省略)では、砥石1
7の外周面17dが従来技術に示したように、偏摩耗し
ているときでも、砥石17の外周面17dの一番直径が
大きい部分、すなわち砥石17の一端部で、レンズ5の
外周面5cの全面をX方向に接触するので、レンズ5の
外周面5cがテーパー形状、あるいは樽形状になること
を防止する)。次に、図3(c)に示すように、第1送
り機構26によりY方向(前進)に移動させる。
【0035】(5)図3(d)に示すように、第1送り
機構26と第2送り機構27の複合移動により砥石17
を面取り角度:θ1 方向に移動させ、砥石17の右側の
エッジ部17cにより、レンズ5の左側稜線部の左面取
り加工を行う。なお、サーボモーター12の回転数を上
げることにより、単位時間当たりの砥石17とレンズ5
との接触量が増えるので、前記砥石17の移動を高速化
することができる。さらに、レンズ5の右側球面部5d
側からレンズ5の外周面5cに向けて斜め上方に砥石1
7を移動させて面取り加工するのは、レンズ5の球面部
5dへのカケ幅を小さくするためである。その理由を図
4を用いて説明する。図4は円板状の砥石17を回転し
つつ矢印方向(右方向)に移動させて円柱状の被加工物
5の芯取りを行っている状態を示しており、芯取り時に
砥石17の圧力、移動などによって被加工物5にカケが
生じた際、カケは、砥石17の入り側(図中左側)より
出側(図中右側)の方が大きくなるからである。これに
より、レンズ5の面取りの際にカケが生じたとしても、
カケはレンズ5の外周面5cに生ずるため、レンズの光
学性能に影響を与えない。
【0036】(6)図3(e)に示すように、レンズ5
の右側のエッジ部5bの右面取り加工を開始する位置ま
で砥石17を移動させる。
【0037】(7)レンズ5の左面取り加工と同様に、
図3(f)に示すように、第1送り機構26および第2
送り機構27の複合移動により砥石17を面取り角度:
θ2方向に移動させ、砥石17の左側のエッジ部17b
によりレンズ5の右面取り加工を行う。
【0038】(8)図3(g)に示すように、第1送り
機構26および第2送り機構27により初期位置まで砥
石17を高速で後退させる。
【0039】以上のような加工プロセスとなる。なお、
左右の面取り加工を実施しない場合は、その加工プロセ
スを省く。
【0040】つぎに、図5に示す様な平凹レンズ形状の
レンズ5の端面部5eを加工(以下、この加工を端面加
工と称す)するときの加工プロセスを、図6を用いて説
明する。
【0041】(1)上記加工プロセスと同様に、砥石1
7によりレンズ5の外周面5cを加工した後、図6
(a)に示すように、砥石17をレンズ5の左側で、か
つレンズホルダー4の外周とレンズ5の左側球面部5d
の仕上げ径:φD2 との間に位置するように移動させ
る。
【0042】(2)図6(b)に示すように、第2送り
機構27により砥石17をX方向(右側)に移動してレ
ンズに砥石17の砥粒層17aを接触させ、端面加工を
行う。
【0043】(3)前記左側面取り加工を行うときは、
第1送り機構26により砥石17をY方向(後退―上
昇)に移動させ、図3(c)に示すように、砥石17の
右側のエッジ部17cをレンズ5の左面取り開始位置ま
で移動させる。あるいは、若干X方向(左側)に砥石1
7を逃がしてから上記加工プロセスと同様に、左面取り
加工を行う。
【0044】(4)第1送り機構26および第2送り機
構27の複合移動により砥石17を面取り角度:θ3
向に移動させ、図6(d)に示すレンズ5の左面取り加
工を行う。
【0045】(5)レンズ5の右面取り加工を行うとき
は、砥石17の左側のエッジ部17bをレンズ5の右面
取り開始位置まで移動させ、上記加工プロセスと同様に
行う。
【0046】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加
工装置および加工方法によれば、ボンド材で砥粒を固定
した砥石17を使用しているので、加工時の振動はボン
ド材が吸収する。そのためカケやカンを0.01mm以
下の小さな幅に抑えることができる。また、ボンド材で
砥粒を結合した砥石17は偏摩耗し易いが、レンズ5に
対して砥石17を当て付けるだけでレンズ5の芯取り加
工をするのではなく、クランプ軸1およびワーク軸2の
軸芯線方向であるX方向に移動あるいは揺動させている
ので、砥石17の加工面(主に外周面17d)を均一に
摩耗させることができる。さらに、砥石17のほぼ全面
を用いて加工することができるので、レンズ5の外周面
5cをより高精度に加工することができる。
【0047】また、砥石17の砥粒層17aは外周面1
7d側の幅を広く、中心側の幅を狭くした台形形状に形
成してあるので、砥石17を交換することなく、種々な
形状のレンズの芯取り、面取り、端面加工を行うことが
できる。
【0048】[実施の形態2]図7〜図9は本発明に係
る実施の形態2を示し、図7は芯取り装置の上面図(一
部断面図)を示し、図8および図9はレンズの加工プロ
セスを示す。
【0049】本実施の形態は、前記実施の形態1におけ
る押さえ部材18およびネジ19を廃止するとともに、
砥石17に関してのみ以下の点が異なり、その他の構成
は実施の形態1と同一の構成部分からなるもので、同一
構成部品には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0050】本実施の形態では、図7に示すように、レ
ンズ5の芯出し加工および面取り加工をするための芯出
し用砥石40と、レンズ5の端面加工および面取り加工
をするための端面用砥石41とが設けられている。
【0051】芯出し用砥石40は砥石軸20の右端に取
り付けられ、ナット42により固定されている。芯出し
用砥石40は円板状に形成され、その外周面にリング状
の砥粒層40aが設けられている。砥粒層40aには、
外周側の両側に面取り部が設けられており、この面取り
部は砥粒層40aの外周面側が幅狭となるようなテーパ
ー状に形成されている。また、砥粒層40aの外周面
は、その幅が加工するレンズ5の外周面の幅より広く形
成されている。
【0052】端面用砥石41は、前記砥石40の右側面
に当接するようにして砥石軸20に着脱自在に取り付け
られ、スペーサー43を介してネジ44により固定され
ている。端面用砥石41は円板状に形成され、その外周
面にリング状の砥粒層41aが設けられている。砥粒層
41aは、その外径が前記芯出し用砥石40の砥粒層4
0aの外径より大径に形成されている。この砥粒層41
aは、芯出し用砥石側40の側面がストレート(垂直
面)に形成されるとともに、その反対側の側面にはスト
レート部と面取り部が形成されている。ストレート部は
砥粒層41aの外周側に設けらている。面取り部はスト
レート部から端面用砥石41の中心部の方向に延在され
るとともに、砥粒層41aの肉厚を厚くするテーパー状
に形成されている。この端面用砥石41を着脱するとき
は、ネジ44の締め付け、取り外しにより行う。そのた
め、端面用砥石41の着脱時に、芯出し用砥石40を固
定するためのナット42はそのままで行うことができ
る。また、前記端面用砥石41の砥粒層41aは、実施
の形態1の芯出し用砥石40と同様なボンド材、砥粒に
より構成されている。なお、芯出し用砥石40の砥粒層
40aと端面用砥石41の砥粒層41aは、ボンド材や
砥粒が異なるものを使用することができる。
【0053】次に、上記構成の芯取り装置を用いたレン
ズの芯取り方法を図7〜図9に基づいて説明する。ま
ず、端面加工を含むレンズ5の芯取り加工プロセスを示
す。後退していたベルクランプ軸1をシリンダー16に
より前進させ、図7に示すように、レンズホルダー3,
4間にレンズ5を挟持する。以下、図8を用いてレンズ
5の加工プロセスを説明する。なお、図8において、一
点鎖線は芯出し用砥石40および端面用砥石41の軌
跡、破線は前の加工プロセスの芯出し用砥石40および
端面用砥石41の位置をそれぞれ示している。
【0054】(1)モーター24を駆動させ、プーリー
23、ベルト22および砥石軸20を介して芯出し用砥
石40および端面用砥石41を回転させる。その状態
で、サーボモーター31の駆動により第1送り機構26
を移動させ、図8(a)に示すように、芯出し用砥石4
0の砥粒層40aの左側の端部40eが、レンズ5の左
端(エッジ部)5aに接近する位置まで芯出し用砥石4
0および端面用砥石41を高速で近づける。
【0055】(2)サーボモーター12(図2参照)の
駆動により、レンズホルダー3,4間に挟持されたレン
ズ5が回転し、図示省略したノズルより油性あるいは水
溶性研削液が供給される。そして、第1送り機構26に
より芯出し用砥石40および端面用砥石41をY方向に
前進させ、図8(b)に示すように、砥粒層40aの外
周面40dをレンズ5の外周面5cに当接させつつ、第
2送り機構27によりX方向(左側)に移動させ、レン
ズ5の芯取り加工を行う。芯取り加工が進行し、レンズ
5の仕上げ径:φD1 まで芯出し用砥石40を移動した
位置では、図3(b)に示すように、芯出し用砥石40
の砥粒層40aの右側の端部40fが、レンズ5の仕上
げ径に対する右側のエッジ部5bより少なくとも0.1
mm以上右側に位置するように制御する。このようにし
ないと、前記実施の形態1で説明したように、レンズ5
の外周面5cに段差が発生する。
【0056】(3)レンズ5の仕上げ径:φD1 の位置
で芯出し用砥石40の移動を停止し、レンズ5が少なく
とも1回転する間、その状態を維持する(図8(b)参
照)。なお、サーボモーター12の回転数を上げること
により、この時間を短縮することができる。
【0057】(4)第1送り機構26により芯出し用砥
石40および端面用砥石41を上方に若干後退させ、芯
出し用砥石40および端面用砥石41をX方向へ移動す
る際に、端面用砥石41の先端がレンズ5と干渉しない
位置まで移動する。そして、第2送り機構27によりX
方向(左側)に移動させ、図8(c)に示すように、端
面用砥石41がレンズ5を越える位置まで移動し、第1
送り機構26によりY方向(前進―下降)させる。
【0058】(5)第2送り機構27により芯出し用砥
石40および端面用砥石41をX方向(右側)に移動さ
せ、端面用砥石41のストレート部をレンズ5の端面に
当接するとともに、面取り部をレンズの左側のエッジ部
5aに当接し、図8(d)に示すように、レンズ5の端
面加工と左面取り加工を同時進行して行う。
【0059】(6)第1送り機構26により芯出し用砥
石40および端面用砥石41を上方に若干後退させ、芯
出し用砥石40および端面用砥石41をX方向へ移動す
る際に、端面用砥石41の先端がレンズ5と干渉しない
位置まで移動する。そして、第2送り機構27によりX
方向(右側)に移動させて芯出し用砥石40がレンズ5
を越える位置まで移動し、第1送り機構26によりY方
向(前進―下降)させ、図8(e)に示すように、レン
ズ5の左面取り加工を開始する位置まで芯出し用砥石4
0を移動させる。
【0060】(7)第2送り機構27により芯出し用砥
石40および端面用砥石41をX方向(左側)に移動さ
せ、図8(f)に示すように、芯出し用砥石40の面取
り部でレンズ5の右面取り加工を行う。
【0061】(8)図8(g)に示すように、第1送り
機構26および第2送り機構27により初期位置まで芯
出し用砥石40および端面用砥石41を高速で後退させ
る。
【0062】なお、レンズ5の右側の端面加工を実施す
るときは、端面用砥石41の砥粒層41aの左側のスト
レートの外側面が、ストレート部と面取り部とからなる
形状になっている砥石を設ける。さらに、レンズ5の両
側を端面加工するときは、砥粒層41aの両側面にスト
レート部と面取り部を設けた砥石で行う。
【0063】さらに、レンズ5の端面加工を行わないと
きは、ネジ43およびスペーサー42を外すことによ
り、端面用砥石41を外す。このとき、ナット42によ
り取り付けられた芯出し用砥石40は弛むことがない。
故に、取り外しによるミクロンオーダーでの砥石振れを
防止する。以下に、端面加工をおなわず、芯出し用砥石
40により芯出し加工および面取り加工を行う場合を説
明する。
【0064】まず、後退していたベルクランプ軸1をシ
リンダー16により前進させ、図7に示すように、レン
ズホルダー3,4間にレンズ5を挟持する。以下、図9
を用いて加工プロセスを説明する。なお、図9におい
て、一点鎖線は芯出し用砥石40の軌跡、破線は前の加
工プロセスの芯出し用砥石40の位置をそれぞれ示して
いる。
【0065】(1)モーター24を駆動させ、芯出し用
砥石40を回転させる。その状態で、サーボモーター3
1の駆動により第1送り機構26を移動させ、図9
(a)に示すように、芯出し用砥石40の砥粒層40a
の左側の端部40eが、レンズ5の左端5aに接近する
位置まで、芯出し用砥石40を高速で近づける。
【0066】(2)サーボモーター12の駆動により、
レンズホルダー3,4間に挟持されたレンズ5が回転
し、図示省略したノズルより油性あるいは水溶性研削液
が供給される。そして、第1送り機構26により芯出し
用砥石40をY方向に前進させて砥粒層40aの外周面
40dをレンズ5の外周面5cに当接させつつ、第2送
り機構27によりX方向(左側)に移動させ、レンズ5
の芯取り加工を行う。芯取り加工が進行し、レンズ5の
仕上げ径:φD1 まで芯出し用砥石40を移動した位置
では、図9(b)に示すように、芯出し用砥石40の砥
粒層40aの右側の端部40fが、レンズ5の仕上げ径
に対する右側のエッジ部5bより少なくとも0.1mm
以上右側に位置する。
【0067】(3)レンズ5の仕上げ径:φD1 の位置
で芯出し用砥石40の移動を停止し、レンズ5が少なく
とも1回転する間、その状態を維持する(図9(b)参
照)。なお。サーボモーター12の回転数を上げること
により、この時間が短縮される。
【0068】(4)図9(c)に示すように、第2送り
機構27により芯出し用砥石40をX方向(左側)に移
動して芯出し用砥石40をレンズ5の左側に位置させ、
第1送り機構26により芯出し用砥石40をY方向(前
進―下降))させる。
【0069】(5)第2送り機構27により芯出し用砥
石40をX方向(右側)に移動させ、図9(d)に示す
ように、芯出し用砥石40の砥粒層40aの面取り部に
よりレンズ5の左面取り加工を行う。
【0070】(6)図9(e)に示すように、第1送り
装置26および第2送り装置27により、芯出し用砥石
40をレンズ5の右面取り加工を開始する位置まで移動
させる。
【0071】(7)第2送り機構27により芯出し用砥
石40をX方向(左側)に移動させ、図9(f)に示す
ように、芯出し用砥石40の砥粒層40aの面取り部で
レンズ5の右面取り加工を行う。
【0072】(8)図9(g)に示すように、第1送り
機構26および第2送り機構27により初期位置まで芯
出し用砥石40を高速で後退させる。
【0073】なお、上記芯出し用砥石40によりレンズ
5の芯出し加工をおこなうとき、実施の形態1の砥石1
7と同様に、芯出し用砥石40をX方向に揺動させつつ
芯出しを行ってもよい。
【0074】本発明の実施の形態2のレンズの芯取り加
工装置および加工方法によれば、実施の形態1と同様
に、カケ幅、カン幅を0.01mm以下に抑え、かつ砥
石のほぼ全面を用いて加工することによりレンズの外周
面を高精度に維持することができる。さらに、芯出し用
砥石40と端面加工用砥石41を別々に設けたので、各
加工に適した砥石を用いることができる。
【0075】[実施の形態3]図10〜図12は本発明
に係る実施の形態3を示し、図10は芯取り装置の上面
図(一部断面図)を示し、図11および図12はレンズ
の加工プロセスを示している。
【0076】本実施の形態は、用途の異なる砥石を独立
して移動自在に設けるとともに、その砥石および送り機
構に関して前記実施の形態1と異なり、その他の構成は
実施の形態1と同一の構成部分からなるもので、同一構
成部品には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0077】図10に示すように、第2送り機構の第2
スライドテーブル37の上に、第1送り機構26と同様
に構成された第3送り機構63が、第1送り機構26と
並設するようにして設けられている。前記第3送り機構
63は、Y方向に移動する機構であり、第3スライドテ
ーブル64のY方向の移動をガイドする2本のガイドレ
ール60と、第3スライドテーブル64に螺合し第3ス
ライドテーブル64をY方向に移動する送りネジ61
と、前記ガイドレール60の両端を固設するとともに前
記送りネジ61を回動自在に、その両端を保持したベッ
ト59と、前記ベット59の上端に固設されるとともに
前記送りネジ61の上端が連結されたサーボモーター6
2とから構成されている。サーボモーター62は、第1
送り機構26のサーボモーター31および第2送り機構
27のサーボモーター35に接続された制御装置36に
接続され、サーボモーター62の回転が制御される。
【0078】また、前記第3送り機構63のベット59
の上には、砥石軸54とモーター58が固設されてい
る。砥石軸54とモーター58は、砥石軸54に軸着し
たプーリー55とモーター58の回転駆動軸に軸着した
プーリー57との間に巻き掛けしたベルト56により連
結され、モーター58を駆動源として、その回転をプー
リー57、ベルト56、プーリー55を介して、砥石軸
54に伝達させるように構成されている。砥石軸54に
は面取り用砥石51が取り付けられている。
【0079】前記面取り用砥石51は、砥石17に対向
する位置に配設され、砥石軸54の左端に押さえ部材5
2を介してネジ53により固定されている。この面取り
用砥石51は円板状に形成され、リング状の砥粒層51
aが外周面に設けられている。砥粒層51aの外周側の
両面には面取り部が設けられており、この面取り部は砥
粒層51aの外周面側が幅狭となるようなテーパー状に
形成されている。
【0080】次に、上記構成の芯取り装置を用いたレン
ズの芯取り方法を図10〜図12に基づいて説明する。
後退していたベルクランプ軸1をシリンダー16により
前進させ、図10に示すように、レンズホルダー3,4
間にレンズ5を挟持する。以下、図11を用いてレンズ
5の端面加工を行わない加工プロセスを説明する。な
お、図11において、一点鎖線は砥石17および面取り
用砥石51の軌跡、破線は前の加工プロセスの砥石17
および面取り砥石51の位置をそれぞれ示している。
【0081】(1)モーター24およびモーター58を
駆動させ、砥石51および端面用砥石51をそれぞれ回
転させる。その状態で、サーボモーター31の駆動によ
り第1送り機構26を移動させ、図11(a)に示すよ
うに、砥石17の砥粒層17aの左側のエッジ部17b
がレンズ5の左端5aの近接位置まで、砥石17を高速
で近づける。このとき、面取り用砥石51は、第3送り
機構63によりベルクランプ軸1と干渉しない位置まで
後退している。
【0082】(2)サーボモーター12(図2参照)の
回動により、レンズホルダー3,4間に挟持されたレン
ズ5が回転し、図示省略したノズルより油性あるいは水
溶性研削液が供給される。第1送り機構26により砥石
17をY方向に前進させて砥粒層17aの外周面17d
をレンズ5の外周面5cに当接させつつ、第2送り機構
27によりX方向(左側)に移動させ、レンズの5の芯
取り加工を行う。
【0083】(3)レンズの芯取り加工が進行し、図1
1(b)に示すように、砥粒17aの外周面17dがレ
ンズ5の仕上げ径:φD1 の位置に達したら砥石17の
移動を停止し、レンズ5が少なくとも1回転する間、そ
の状態を維持する。
【0084】(4)砥石17を第1送り機構26により
ワーク軸2と干渉しない位置までY方向に後退させる。
図11(c)に示すように、面取り用砥石51を、第2
送り機構27によりX方向に移動するとともに第3送り
機構63によりY方向に移動させ、面取り用砥石51を
レンズ5の左面取り開始位置まで移動させる。なお、こ
のとき、同時に、砥石17がX方向(左側)に移動し、
レンズ5上から逃げ、面取り用砥石51と干渉すること
はない。
【0085】(5)第2送り機構27により面取り用砥
石51をX方向(右側)に移動させて砥粒層51aの右
側の面取り部をレンズ5の左側のエッジ部5aに接触さ
せ、図11(d)に示すように、レンズ5の左面取り加
工を行う。
【0086】(6)図11(e)に示すように、レンズ
5の右面取り加工を開始する位置まで、第2送り機構2
7および第3送り機構63により面取り用砥石51を移
動させる。
【0087】(7)第2送り機構27により面取り用砥
石51をX方向(左側)に移動させ、図11(f)に示
すように、砥粒層51aの左側の面取り部でレンズの右
面取り加工を行う。
【0088】(8)第3送り機構63および第2送り機
構27により初期位置まで面取り用砥石51を高速で後
退させる。
【0089】次に、レンズ5の端面加工を行うときの加
工プロセスを図12に基づいて説明する。 (1)上記加工プロセスと同様に、砥石17によりレン
ズ5の外周面5cを加工した後、図12(a)に示すよ
うに、砥石17をレンズ5の左側で、かつレンズホルダ
ー4の外周とレンズ5の左側球面部5dの仕上げ径:φ
2 との間に位置するように移動させる。
【0090】(2)図12(b)に示すように、第2送
り機構27により砥石17をX方向(右側)に移動して
レンズ5に砥石17を接触させ、端面加工を行う。
【0091】(3)レンズ5の左側面取り加工を行うと
きは、第1送り機構26により砥石17をY方向(後
退)に移動させ、図12(c)に示すように、砥石17
の右側のエッジ部17cをレンズ5の左面取り開始位置
まで移動させる。あるいは、若干X方向(左側)に砥石
17を逃がしてから上記加工プロセスと同様に、左面取
り加工を行う。
【0092】(4)第1送り機構26および第2送り機
構27の複合移動により砥石17を面取り角度:θ3
向に移動させ、図12(d)に示すレンズ5の左面取り
加工を行う。
【0093】なお、上記砥石17によりレンズ5の芯出
し加工をおこなうとき、実施の形態1と同様に、砥石1
7をX方向に揺動させつつ芯出しを行ってもよい。さら
に、レンズ5の左面取り加工は上記加工プロセスで示し
たように、面取り用砥石51の面取り部で行ってもよ
い。さらに、レンズ5の右側の球面部の端面加工を実施
するときは、左側の端面加工と同様に加工すればよい。
【0094】本発明の実施の形態のレンズの芯取り加工
装置および加工方法によれば、カケ幅、カン幅を0.0
1mm以下に抑え、かつ砥石のほぼ全面を用いて加工す
ることによりレンズの外周面を高精度に維持される。
【0095】また、レンズ5の芯取り加工および端面加
工を行う砥石17と、面取りを行う面取り砥石51が別
々に用いられているために、各加工に適した砥粒のメッ
シュ、あるいはボンドの種類、硬度等を選定する。例え
ば、面取り加工で発生するカケ幅、カン幅を抑えたいと
きは、面取り砥石51のメッシュを細かく、あるいはボ
ンドを柔らかいメタルボンド、レジンボンドに選定す
る。このとき、加工除去量の多い芯取り加工に用いられ
ている砥石17の種類は、通常のものを使用されている
ので、加工時間を延長することなくカケ幅、カン幅を抑
えられる。
【0096】なお、上記説明中には以下の発明が含まれ
ている。 (1)レンズを同軸芯線上に回動自在に対向するベルク
ランプ軸およびワーク軸の先端にレンズホルダーを装着
し、前記レンズホルダー間に前記ベルクランプ軸を前進
させてレンズを挟持するレンズの芯取り加工装置におい
て、砥粒層の両外側面の先端部に向かうほど幅が広くな
るテーパー形状の砥石を用いて、前記砥石をベルクラン
プ軸、およびワーク軸に対して平行移動する第2送り機
構により揺動あるいは1方向に移動させながら、ベルク
ランプ軸およびワーク軸に対して進退移動する第1送り
機構により前進させてレンズの芯取り加工する工程と、
第1送り機構と第2送り機構を複合させた移動により、
面取り角度方向に前記砥石を移動させて、レンズの面取
り加工する工程を特徴とするレンズの芯取り加工方法。
【0097】(2)仕上げる球面部の最外径と前記レン
ズホルダーの外周面との間まで前記砥石を前進させ、ベ
ルクランプ軸あるいはワーク軸に対して平行移動するこ
とによりレンズの端面を加工する工程を特徴とする前記
構成(1)記載のレンズの芯取り加工方法。
【0098】(3)レンズを同軸上に回動自在に対向す
るベルクランプ軸、およびワーク軸の先端にレンズホル
ダーを装着し、前記レンズホルダー間に前記ベルクラン
プ軸を前進させてレンズを挟持するレンズの芯取り加工
装置において、砥粒層の両端面に面取り部を設けた砥石
を、ベルクランプ軸およびワーク軸に対して平行移動す
る第2送り機構により揺動あるいは1方向に移動させな
がら、ベルクランプ軸およびワーク軸に対して進退移動
する第1送り機構により前進させてレンズの芯取り加工
する工程と、第1送り機構あるいは第2送り機構のどち
らか一方の移動により、レンズの面取り加工する工程を
特徴とするレンズの芯取り加工方法。
【0099】(4)前記砥石の左側に、外側面がストレ
ート部と面取り部とからなる端面用砥石を取り付け、仕
上げる球面部の最外径と前記レンズホルダーの外周面と
の間まで端面用砥石を前進させ、ベルクランプ軸あるい
はワーク軸に対して平行移動することによりレンズの端
面および左面取りを加工する工数を特徴とする前記構成
(3)記載のレンズの芯取り加工方法。
【0100】(5)レンズを同軸上に回動自在に対向す
るベルクランプ軸およびワーク軸の先端にレンズホルダ
ーを装着し、前記レンズホルダー間に前記ベルクランプ
軸を前進させてレンズを挟持するレンズの芯取り加工装
置において、砥粒層の少なくとも一方の外側面が先端部
に向かうほど幅が広くなくテーパー形状の砥石を用い
て、前記砥石をベルクランプ軸およびワーク軸に対して
平行移動する第2送り機構により揺動あるいは1方向に
移動させ、かつベルクランプ軸およびワーク軸に対して
進退移動する第1送り機構により前進させてレンズの芯
取り加工する工程と、砥粒層の両端に面取り部を設けた
面取り砥石を用いて、ベルクランプ軸あるいはワーク軸
に対して平行移動あるいは前進移動することにより面取
り加工することを特徴とするレンズの芯取り加工方法。
【0101】(6)レンズを同軸上に回動自在に対向す
るベルクランプ軸およびワーク軸と、前記各軸の先端に
装着したレンズホルダーと、前記レンズホルダー間に前
記ベルクランプ軸を前進させて挟持するレンズ挟持部と
からなるレンズの芯取り加工装置において、砥粒層の両
外側面が先端部に向かうほど幅が広くなくテーパー形状
の砥石と、前記砥石を装着した砥石軸部を保持したスラ
イドテーブルと、前記スライドテーブルをベルクランプ
軸およびワーク軸に対して進退(X軸方向)移動する第
1送り機構と、前記第1送り機構をベルクランプ軸およ
びワーク軸に対して平行移動する第2送り機構と、前記
第1送り機構および第2送り機構の移動を制御する制御
装置とを有するレンズの芯取り装置。
【0102】(7)レンズを同軸上に回動自在に対向す
るベルクランプ軸およびワーク軸と、前記各軸の先端に
装着したレンズホルダーと、前記レンズホルダー間に前
記ベルクランプ軸を前進させて挟持するレンズ挟持部と
からなるレンズの芯取り加工装置において、砥粒層の両
端に面取り部を設けた砥石あるいは端面加工を行うとき
には、前記砥石の外側に着脱自在で、かつ砥粒層の外側
面がストレート部と面取り部とから端面用砥石と、砥石
軸部を保持したスライドテーブルと、前記スライドテー
ブルをベルクランプ軸およびワーク軸に対して進退(X
軸方向)移動する第1送り機構と、前記第1送り機構を
ベルクランプ軸およびワーク軸に対して平行移動する第
2送り機構と、前記第1送り機構および第2送り機構の
移動を制御する制御装置とを有するレンズの芯取り装
置。
【0103】(8)レンズを同軸上に回動自在に対向す
るベルクランプ軸およびワーク軸と、前記各軸の先端に
装着したレンズホルダーと、前記レンズホルダー間に前
記ベルクランプ軸を前進させて挟持するレンズ挟持部と
からなるレンズの芯取り加工装置において、砥粒層のど
ちらか一方の外側面が先端部に向かうほど幅が広くなる
テーパー形状の砥石と、前記砥石を装着した砥石軸部を
保持した第1スライドテーブルと、前記第1スライドテ
ーブルをベルクランプ軸およびワーク軸に対して進退
(X軸方向)移動する第1送り機構と、砥粒層の両端に
面取り部を設けた面取り砥石と、前記砥石を装着した砥
石軸部を保持した第3スライドテーブルと、前記第3ス
ライドテーブルをベルクランプ軸およびワーク軸に対し
て進退(X軸方向)移動する第3送り機構と、前記第1
送り機構および第3送り機構を保持した第2スライドテ
ーブルと、前記第2スライドテーブルをベルクランプ軸
およびワーク軸に対して平行移動する第2送り機構と、
前記第1送り機構、第2送り機構および第3送り機構の
移動を制御する制御装置とを有するレンズの芯取り装
置。
【0104】前記構成(1)、(6)にあっては、後退
していたベルクランプ軸をシリンダーにより前進させ、
レンズホルダー間にレンズを挟持する。以下、加工プロ
セスを説明する。(1)砥石が回転する。砥石の砥粒層
の左側のエッジ部が、レンズの左端の近接位置まで砥石
を高速で近づける。(2)サーボモーターの回動により
レンズホルダー間に挟持されたレンズが回転し、ノズル
より油性あるいは水溶性研削液が供給される。第1送り
機構により砥石を前進させるとともに、第2送り機構に
よりベルクランプ軸方向に移動させることにより、芯取
り加工が進行する。(3)レンズの仕上げ径の位置で砥
石の移動を停止し、レンズが少なくとも1回転する間、
その状態を維持する。(4)第1送り機構により砥石を
上方に若干後退させ、左面取り加工の開始位置まで移動
させる。(5)第1送り機構および第2送り機構の複合
移動により砥石を面取り角度方向に移動させ、レンズの
左面取り加工を行う。(6)レンズの右面取り加工を開
始する位置まで砥石を移動させる。(7)左面取り加工
と同様に、第1送り機構および第2送り機構の複合移動
により砥石を面取り角度方向に移動させ、右面取り加工
を行う。(8)第1送り機構および第2送り機構により
初期位置まで砥石を高速で後退させる。
【0105】前記構成(2)にあっては、前記構成
(1)、(6)の作用における加工を行ったのち、以下
に示す加工プロセスとなる。(1)砥石をレンズの左側
で、かつレンズホルダーの外周と、レンズの左側球面部
の仕上げ径との間に位置するように移動させる。(2)
第2送り機構により砥石をベルクランプ軸方向に移動さ
せ、端面加工を行う。(3)レンズの左面取りを行うと
きは、第1送り機構におり砥石を後退させ、左面取り開
始位置まで移動させる。第1送り機構および第2送り機
構の複合移動により砥石を面取り覚悟方向に移動させ、
レンズの左面取り加工を行う。
【0106】前記構成(3)、(7)にあっては、後退
していたベルクランプ軸をシリンダーにより前進させ、
レンズホルダー間にレンズを挟持する。以下、加工プロ
セスを説明する。(1)砥石が回転する。砥石の砥粒層
の左側の端部が、レンズの左端の近接位する置まで砥石
を高速で近づける。(2)サーボモーターの回動により
レンズホルダー間に挟持されたレンズが回転し、ノズル
より油性あるいは水溶性研削液が供給される。第1送り
機構により砥石を前進させるとともに、第2送り機構に
よりベルクランプ軸方向に移動させることにより、芯取
り加工が進行する。(3)レンズの仕上げ径の位置で砥
石の移動を停止し、レンズが少なくとも1回転する間、
その状態を維持する。(4)第2送り機構によりベルク
ランプ軸方向に移動させ、砥石の砥粒層の面取り部によ
りレンズの左面取り加工を行う。(5)第2送り機構に
より砥石をベルクランプ軸方向に移動させ、砥石の砥粒
層の面取り部によりレンズの左面取り加工を行う。
(6)レンズの右面取り加工開始する位置まで砥石を移
動させる。(7)第2送り機構により砥石をベルクラン
プ軸方向に移動させ、砥石の砥粒層の面取り部でレンズ
の右面取り加工を行う。(8)第1送り機構および第2
送り機構により初期位置まで砥石を高速で後退させる。
【0107】前記構成(4)にあっては、砥石の外側に
端面用砥石を取り付け、前記構成(3)、(7)の作用
における芯取り加工を行ったのち、以下に示す加工プロ
セスとなる。(1)第1送り機構により砥石および端面
用砥石を上方に若干後退させ、第2送り機構によりベル
クランプ軸方向に移動させ、第1送り機構によりY方向
(前進)させる。(2)第2送り機構により砥石および
端面用砥石をベルクランプ軸方向に移動させる。このと
き、レンズの左面取り加工および端面加工を端面用砥石
により行う。
【0108】前記構成(5)、(8)にあっては、後退
していたベルクランプ軸をシリンダーにより前進させ、
レンズホルダーの間にレンズを挟持する。以下に加工プ
ロセスを示す。(1)砥石および面取り用砥石が回転す
る。砥石の砥粒層の左側のエッジ部が、レンズの左端の
近接位置まで砥石を高速で近づける。このとき、面取り
用砥石は、第3送り機構によりベルクランプ軸と干渉し
ない位置まで後退している。(2)サーボモーターの回
動によりレンズホルダー間に挟持されたレンズが回転
し、ノズルより油性あるいは水溶性研削液が供給され
る。第1送り機構により砥石を前進させるとともに、第
2送り機構によりベルクランプ軸方向に移動させること
により、芯取り加工が進行する。(3)レンズの仕上げ
径の位置で砥石の移動を停止し、レンズが少なくとも1
回転する間、その状態を維持する。(4)砥石を第1送
り機構によりワーク軸と干渉しない位置まで後退させ
る。面取り用砥石を第2送り機構および第3送り機構に
よりレンズの左面取り開始位置まで移動させる。(5)
第2送り機構により面取り用砥石をベルクランプ軸方向
に移動させ、レンズの左面取り加工を行う。(6)レン
ズの右面取り加工を開始する位置まで面取り用砥石を移
動させる。(7)第2送り機構により面取り用砥石をベ
ルクランプ軸方向に移動させ、レンズの右面取り加工を
行う。(8)第3送り機構および第2送り機構により初
期位置まで砥石を高速で後退させる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1のレンズの芯取り加工装置によれば、レンズの芯取
り、面取り、端面加工する際のカケ幅、カン幅を0.0
1mm以下に抑えることができる。また、砥石をレンズ
ホルダーの軸芯線に対して平行な方向に移動させること
により、砥石の加工面のほぼ全面を用いてレンズを加工
することができるので、砥石に偏摩耗が発生せず、レン
ズの外周面を高精度に加工することが維持される。ま
た、砥石の砥粒を外周側ほど厚さ方向に幅が広くなるよ
うにしたので、砥石を交換することなく種々な形状のレ
ンズの芯取り、面取り、端面加工を行えることができ
る。
【0110】また、本発明に係る請求項2のレンズの芯
取り加工装置によれば、前記請求項1と同様な効果を得
ることができる。また、面取り部を設けた砥石と、端面
加工用砥石を設けたので、各加工に適した砥粒のメッシ
ュあるいはボンド材の種類、硬度等を選択することがで
きる。
【0111】さらに、本発明に係る請求項3のレンズの
芯取り加工装置によれば、請求項1,2と同様の効果を
得ることができる。
【0112】本発明に係る請求項4のレンズの芯取り加
工方法によれば、ボンド材を固めた砥石を用いているの
で、加工時の振動はボンド材により吸収され、レンズの
芯取り、面取り、端面加工する際のカケ幅、カン幅を
0.01mm以下に抑えることができる。また、砥石を
レンズホルダーの軸芯線に対して平行な方向に移動させ
ることにより、砥石の加工面のほぼ全面を用いてレンズ
を加工することができるので、砥石に偏摩耗が発生せ
ず、レンズの外周面を高精度に仕上げることができる。
また、砥石の砥粒を外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる
ようにしたので、砥石を交換することなく種々な形状の
レンズの芯取り、面取り、端面加工を行えることができ
る。
【0113】また、本発明に係る請求項5のレンズの芯
取り加工方法によれば、前記請求項4と同様な効果を得
ることができる。また、面取り部を設けた砥石と、端面
加工用砥石を設けたので、各加工に適した砥粒のメッシ
ュあるいはボンド材の種類、硬度等を選択してレンズの
加工を行うことができる。
【0114】さらに、本発明に係る請求6のレンズの芯
取り加工装置によれば、請求項1,2と同様の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工装
置を一部断面にして示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工装
置のベルクランプ軸およびワーク軸の駆動部を示す正面
図である。
【図3】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工方
法の加工プロセスを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工方
法の外径加工のモデルを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工方
法で加工するレンズ形状を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1のレンズの芯取り加工方
法の加工プロセスを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2のレンズの芯取り加工装
置を一部断面にして示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態2のレンズの芯取り加工方
法の加工プロセスを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2のレンズの芯取り加工方
法の加工プロセスを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3のレンズの芯取り加工
装置を一部断面にして示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態3のレンズの芯取り加工
方法の加工プロセスを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態3のレンズの芯取り加工
方法の加工プロセスを示す図である。
【図13】従来の芯取機を示す平面図である。
【図14】従来の芯取機のワーク軸飛べるクランプ軸を
示す断面図である。
【図15】従来の加工プロセスを示す図である。
【図16】レンズに生じるカケ、カンを示す図である。
【図17】従来の外径加工の状態を示す図である。
【図18】偏摩耗した砥石で加工したレンズを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ベルクランプ軸 2 ワーク軸 3,4 レンズホルダー 5 レンズ 17 砥石 17a 砥粒層 26 第1送り機構 27 第2送り機構 40 芯出し用砥石 41a 砥粒層 44 端面用砥石 44a 砥粒層 51 面取り用砥石 51a 砥粒層 63 第3送り機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有
    する回転駆動自在な砥石と、 砥石をレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に進
    退する第1の送り機構と、 第1の送り機構をレンズホルダーの軸芯線に対して平行
    な方向に進退する第2の送り機構と、 第1の送り機構および第2の送り機構の進退を制御する
    ための制御装置とを有することを特徴とするレンズの芯
    取り加工装置。
  2. 【請求項2】 レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって両面の周縁部に面取り部を設けた回転駆動自在
    な砥石と、 砥粒がボンド材によって固められているとともに、レン
    ズホルダーの軸芯線に対して垂直な加工面とレンズホル
    ダーの軸芯線に対して傾斜した加工面を設けた円板状の
    回転駆動自在な端面加工用砥石と、 砥石および端面加工用砥石をレンズホルダーの軸芯線に
    対して垂直な方向に進退する第1の送り機構と、 砥石および端面加工用砥石をレンズホルダーの軸芯線に
    対して平行な方向に進退する第2の送り機構と、 第1の送り機構および第2の送り機構の進退を制御する
    ための制御装置とを有することを特徴とするレンズの芯
    取り加工装置。
  3. 【請求項3】 レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有
    する回転駆動自在な砥石Aと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって両面の周縁部に面取り部を設けた回転駆動自在
    な砥石Bと、 砥石Aをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
    進退する第1の送り機構と、 砥石Bをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
    進退する第3の送り機構と、 第1の送り機構および第3の送り機構をレンズホルダー
    の軸芯線に対して平行な方向に進退する第2の送り機構
    と、 第1の送り機構、第3の送り機構および第2の送り機構
    の進退を制御するための制御装置とを有することを特徴
    とするレンズの芯取り加工装置。
  4. 【請求項4】 レンズを挟持するよう同軸芯線上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有
    する回転駆動自在な砥石と、 回転駆動自在である一対のレンズホルダーにて挟持した
    レンズの軸芯線に対して砥石を垂直な方向に進退する第
    1の送り機構と、 第1の送り機構をレンズの軸芯線に対して平行な方向に
    進退する第2の送り機構と、 からなるレンズの芯取り加工装置を用い、 第1の送り機構により砥石をレンズの方向に前進させる
    とともに、 第2の送り機構により砥石を揺動もしくは1方向に移動
    させることにより、レンズの芯取りを行う工程と、 第1の送り機構および第2の送り機構により砥石を面取
    り角度方向に移動させてレンズの面取り加工を行う工程
    と、 を有することを特徴とするレンズの芯取り加工方法。
  5. 【請求項5】 レンズを挟持するよう同軸芯軸上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって両面の周縁部に面取り部を設けた回転駆動自在
    な砥石と、 砥粒がボンド材によって固められているとともに、レン
    ズホルダーの軸芯線に対して垂直な加工面とレンズホル
    ダーの軸芯線に対して傾斜した加工面を設けた円板状の
    回転駆動自在な端面加工用砥石と、 砥石および端面加工用砥石をレンズホルダーの軸芯線に
    対して垂直な方向に進退する第1の送り機構と、 砥石および端面加工用砥石をレンズホルダーの軸芯線に
    対して平行な方向に進退する第2の送り機構と、 第1の送り機構および第2の送り機構の進退を制御する
    ための制御装置とを有するレンズの芯取り加工装置を用
    い、 第1の送り機構により砥石をレンズの方向に進退させて
    砥石をレンズに当接するとともに、 第2の送り機構により砥石を揺動もしくは1方向に移動
    させてレンズの芯取りを行う工程と、 第1の送り機構および第2の送り機構により砥石を面取
    り角度方向に移動させてレンズの面取り加工を行う工程
    と、 第1の送り機構および第2の送り機構により端面加工用
    砥石を面取り角度方向に移動させてレンズの端面加工を
    行う工程と、 を有することを特徴とするレンズの芯取り加工方法。
  6. 【請求項6】 レンズを挟持するよう同芯軸線上に対向
    配置されているとともに、軸芯線回りに回転駆動自在と
    なるよう配置された一対のレンズホルダーと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって外周側ほど厚さ方向に幅が広くなる砥粒層を有
    する回転駆動自在な砥石Aと、 砥粒がボンド材によって固められているとともに円板状
    であって両面の周縁部に面取り部を設けた回転駆動自在
    な砥石Bと、 砥石Aをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
    進退する第1の送り機構と、 砥石Bをレンズホルダーの軸芯線に対して垂直な方向に
    進退する第3の送り機構と、 第1の送り機構および第3の送り機構をレンズホルダー
    の軸芯線に対して平行な方向に進退する第2の送り機構
    と、 第1の送り機構、第3の送り機構および第2の送り機構
    の進退を制御するための制御装置と、 を有するレンズの芯取り加工装置を用い、 第1の送り機構により砥石Aをレンズの方向に前進させ
    て砥石Aをレンズに当接するとともに、 第2の送り機構により砥石Aを揺動もしくは1方向に移
    動させてレンズの芯取りを行う工程と、 第3の送り機構よび第2の送り機構により砥石Bを面取
    り角度方向に移動させてレンズの面取り加工を行う工程
    と、 を有することを特徴とするレンズの芯取り加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096588A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化ガリウム独立基板を製造する方法
US7749325B2 (en) 2007-01-22 2010-07-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of producing gallium nitride (GaN) independent substrate, method of producing GaN crystal body, and method of producing GaN substrate
JP2014198360A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 株式会社ニデック 眼鏡レンズ加工装置

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