JPH05153831A - 根菜類搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の無端チェーンの相対する内側回行部に
て根菜類を挟持して吊り上げた状態で搬送する際、相対
する内側回行部が根菜類の重量や振動等によって捩じれ
ることを防ぎ、根菜類が搬送途中で落下することを防
ぐ。 【構成】 一対の無端チェーン26の外周部に相対する内
側回行部31で根菜類Ａを挟持する多数の弾性挟持片33を
間隔をおいて垂直状に取着する。一対の無端チェーン26
の内周部に間隔をおいて多数の摺動板35を上下に平行に
突設する。相対する内側回行部31の移行をガイドするガ
イド体40には、先端部に一対の無端チェーン26の上下の
摺動板35間に挿入した案内支持部42を形成するととも
に、上部及び下部に無端チェーン26の移行をガイドする
補助ガイド体43,44 を弾性挟持片33の上下部に向かって
突出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は根菜類搬送装置に係り、
例えば、根菜類収穫機において掘り上げた大根、人参、
牛蒡等の根菜類を挟持して搬送するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の根菜類搬送装置として
は、たとえば、特開平２ー２２２６０９号公報に記載さ
れているように、掘起体の後方部に根菜類を挟持するそ
れぞれの相対する内側回行部を互いに近接して同方向に
向けて移行する一対の無端チェーンを後上りに傾斜した
状態で回行自在に設け、この一対の無端チェーンには、
外周部に間隔をおいて根菜類を内側回行部で挟持する多
数の弾性挟持片を垂直状に固着するとともに、内周部に
間隔をおいて多数の係合板を上下に突設し、この相対す
る内側回行部に位置する上下の各係合板間にガイド板を
それぞれ挿入するとともに、この両側部のガイド板の下
側部に前記相対する内側回行部を下部から支持する板状
のガイドを内側回行部に向かって突設した構成及び前記
多数の係合板を設けずに、前記両側部のガイド板の先端
部に前記相対する内側回行部の移行を上下から案内する
断面コ字形状のガイドを形成した構成が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、掘起体にて掘り起された根菜類は、一対の無端チ
ェーンの相対する内側回行部の搬入部における弾性挟持
片にて挟持されて吊持状態で後上方の搬出部に向かって
搬送されるものであるが、この際、根菜類の重量及びこ
の根菜類を搬送する一対の無端チェーンの内側回行部の
距離が長く、かつ、後上りに傾斜していることと相俟っ
て、根菜類を挟持した一対の無端チェーンの内側回行部
が上下方向に振動して捩じれ現象が生じ、この相対する
内側回行部がガイドから外れ、この内側回行部間から根
菜類が搬送途中で落下することがあり、また、相対する
内側回行部が捩じれることによりガイドから外れないま
でも、内側回行部が傾いたままガイドに引掛かり、内側
回行部の移行が不円滑になることがある、という問題が
ある。

【０００４】そこで、本発明はこのような点に鑑みてな
されたもので、根菜類を挟持した一対の無端チェーンの
相対する内側回行部を確実に支持して案内することがで
き、この根菜類の搬送途中で相対する内側回行部が上下
に振動して捩じれることを確実に防止することができ、
したがって、相対する内側回行部間から根菜類が搬送途
中で落下することを確実に防止できるとともに、この根
菜類を挟持した相対する内側回行部を円滑に移行させる
ことができる根菜類搬送装置を提供することを目的とす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の根菜類搬送装置
は、相対して平行に配設され根菜類を挟持して搬送する
それぞれの相対する内側回行部を互いに近接して同方向
に向けて移行する一対の無端チェーンと、この一対の無
端チェーンの外周部にそれぞれ間隔をおいて垂直状に取
着され相対する内側回行部間で根菜類を挟持する多数の
弾性挟持片と、前記一対の無端チェーンの内側回行部に
対して設けられそれぞれの内側回行部の移行をガイドす
るガイド体とを備え、前記一対の無端チェーンには、内
周部にそれぞれ間隔をおいて多数の水平状の摺動板を上
下に平行に突設し、前記ガイド体には、先端部に前記一
対の無端チェーンの上下の各摺動板間にそれぞれ挿入す
る板状の案内支持部を形成するとともに、上部及び下部
に先端部をそれぞれ前記一対の無端チェーンの前記弾性
挟持片の上下部に向かって突出し無端チェーンの移行を
ガイドする補助ガイド体を設け、前記案内支持部及び前
記上下の補助ガイド体を前記一対の無端チェーンの内側
回行部に向けて付勢したものである。

【０００６】

【作用】本発明の根菜類搬送装置では、相対する一対の
無端チェーンが互いに反対方向の内側に向かって回行さ
れるとともに、この相対する内側回行部が互いに近接し
た状態で同方向に向けて移行される。また、この一対の
無端チェーンの回行で、それぞれの内周部に突設した多
数の上下の摺動板が内側回行部に順次移行されるととも
に、この上下の摺動板間にガイド体の先端部の案内支持
部が挿入され、相対する内側回行部の上下の各摺動板は
ガイド体の案内支持部に沿って順次移行され、かつ、こ
の相対する内側回行部が上下の補助ガイド体の先端部に
沿って移行される。したがって、ガイド体の案内支持部
及び上下の補助ガイド体によって一対の無端チェーンの
相対する内側回行部は上下方向に振動して捩じれること
なく円滑に移行されるとともに、相対する内側回行部に
順次位置する弾性挟持片は傾くことなく垂直状態で移行
される。そして、相対する内側回行部の弾性挟持片間に
挟持された根菜類は、この重量に拘らず搬送途中で落下
することなく搬出部に向かって円滑に搬送される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【０００８】図３において、１は収穫機本体で、この収
穫機本体１は、左右方向に長い主フレーム２と、この主
フレーム２に連結されて後方部に平行状に配設された左
右方向に長い連結フレーム３とを有し、前記主フレーム
２には入力軸４を前方に向けて回転自在に突出したミッ
ション５を設けるとともに、トラクタ(図示せず) の三
点懸架機構に連結する三点連結部６がそれぞれ前方に向
かって一体に突出されている。また、前記連結フレーム
３の略中間部には後方に向かって一体に突設した支枠７
を介して接地輪８が上下方向に高さ調節自在に設けられ
ている。

【０００９】つぎに、前記主フレーム２と前記連結フレ
ーム３との一端部間に連結枠９が設けられているととも
に、この連結枠９には振動機構10が設けられ、この振動
機構10には上下方向に長い柱状の振動体11が前後方向に
振動自在に連設され、この振動体11の下端部には先端部
を山形状に形成した複数の先金を左右方向に並設してな
る掘起体12が前下方に僅かに傾斜した状態で一体に固着
されている。そして、前記振動機構10は前記ミッション
５からの出力によって駆動され、振動体11を介して前記
掘起体12を前後方向に振動させるようになっている。

【００１０】また、前記支枠７と前記連結枠９との間に
位置して前記連結フレーム３には左右平行のアームから
なる支持フレーム13が後下方に向かって一体に突出さ
れ、この支持フレーム13の後端部に固着されたヒッチ金
具14には左右のアーム15を介して根菜類搬送装置16が連
結されている。

【００１１】前記根菜類搬送装置16は、前記左右のアー
ム15の後端部及び外側部に位置する一方のアーム15に連
結された前側部のコンベヤフレーム17及びこのコンベヤ
フレーム17の後側部に沿って所定の間隔18をおいて連結
具19にて前側部のコンベヤフレーム17に一体に連結され
た後側部のコンベヤフレーム20を有し、この前後のコン
ベヤフレーム17,20 は、それぞれ前記掘起体12の後方部
に臨んだ一端部から掘起体12と反対側の他端部に向かっ
て長く、かつ、他端部に向かうにつれ同一平面で次第に
高く傾斜した状態で配設固定されているとともに、前側
部のコンベヤフレーム17の一端部に突設されたガイド21
と後側部のコンベヤフレーム20の一端部にて前記掘起体
12の後側部に対向して開口した平面視略Ｖ字状の搬入部
22が形成されている。

【００１２】また、前記前後のコンベヤフレーム17,20
には、それぞれの一端部及び他端部にスプロケット23,2
4 が相対してそれぞれ回転自在に軸架されているととも
に、中間部にガイドローラ25が相対して回転自在に軸架
され、この前後のそれぞれの両端部のスプロケット23,2
4 間に中間部のガイドローラ25を介して一対の無端チェ
ーン26が相対する内側回行部31を互いに近接した状態で
平行に配設されて回行自在に懸架され、この相対する一
対の無端チェーン26は、それぞれの途中部に回転自在に
設けた複数のテンションローラ27にて支持されている。

【００１３】前記一対の無端チェーン26は、図１に示す
ように、上下に配設した多数のリンク28の両端部をそれ
ぞれ順次多数の垂直軸29の上下部にて順次回動自在に軸
着して無端体に形成されているとともに、この多数の垂
直軸29の中間部に上下のリンク28の軸着部のスペーサを
兼ねたローラ30がそれぞれ回転自在に軸架されて構成さ
れている。

【００１４】また、前記一対の無端チェーン26の外周部
において、上下の多数のリンク28の中で一個おきの上下
のリンク28の外側部に取付片32がそれぞれ同一平面で垂
直状に突設され、この上下の各取付片32に相対する内側
回行部31間で根菜類を挟持する弾性挟持片33がボルト・
ナット34にてそれぞれ垂直状に取付けられている。ま
た、前記一対の無端チェーン26の内周部において、上下
の多数のリンク28の中で一個おきの上下のリンク28の内
側部に摺動板35がそれぞれ間隔をおいて上下に相対して
平行に突設されている。そして、前記一対の無端チェー
ン26は、図示しない駆動手段によって互いに反対方向に
向かって駆動回行され、かつ、それぞれの相対する内側
回行部31を近接した状態で同方向の搬送方向に向かって
同速で移行されるようになっている。

【００１５】つぎに、前記前後のコンベヤフレーム17，
20の取付部材36に前記相対する内側回行部31の移行方向
に沿って所定の間隔をおいて上下方向の複数の支軸37が
それぞれ相対して設けられ、この相対する各支軸37に平
面視略く字形状に形成された複数のレバー38の中間部が
それぞれ水平方向に回動自在に軸支され、この相対する
各レバー38の先端部に断面コ字形状の支持枠39が一体に
形成され、この相対する各支持枠39に左右方向に長いガ
イド体40の基端部が上下方向のボルト・ナット41にて水
平方向に回動自在に軸着されている。

【００１６】前記前後の相対する各ガイド体40は、先端
部に前記一対の無端チェーン26の上下の摺動板35間に挿
入した板状の案内支持部42が先端に向かって肉薄のテー
パ状に形成されているとともに、中間部の上部及び下部
に先端部をそれぞれ前記一対の無端チェーン26を介して
前記弾性挟持片33の上下部に向かって突出した板状の上
部の補助ガイド体43及び下部の補助ガイド体44がそれぞ
れ一体に形成されている。そして、この上下の補助ガイ
ド体43，44の相対する先端部間にて前記一対の無端チェ
ーン26の内側回行部31が案内されて移行されるようにな
っている。また、前記相対する各レバー38の後端部と前
記取付部材36との間にコイルスプリング45がそれぞれ張
設され、この各コイルスプリング45にてそれぞれのレバ
ー38が支軸37を中心として付勢回動されているととも
に、この各レバー38の先端部に回動自在に取着したガイ
ド体40が相対するそれぞれの前記一対の無端チェーン26
の内側回行部31に向かって付勢され、かつ、各ガイド体
40の先端部の案内支持部42がローラ30に当接されている
とともに、上下の補助ガイド体43,44 の先端部にて内側
回行部31の上下部を挟む如き状態で移行を案内するよう
になっている。

【００１７】つぎに、前記実施例の作用を説明する。

【００１８】トラクタの三点懸架機構に収穫機本体１の
三点連結部６をそれぞれ連結するとともに、トラクタの
ＰＴＯ軸にミッション５の入力軸４を動力伝達軸（図示
せず）を介して連結する。そして、トラクタにより収穫
機を移動し右側部の掘起体12を圃場の大根などの根菜類
Ａを栽培した畝に臨ませて配置する。

【００１９】ついで、トラクタによって収穫機を牽引進
行する一方、トラクタのＰＴＯ軸からの出力によって入
力軸４を介してミッション５を作動させるとともに、根
菜類搬送装置16の駆動機構からの出力によって一対の無
端チェーン26を、それぞれの相対する内側回行部31が掘
起体12に対向した一端部から他端部に向かって同速で移
行するように回行させる。

【００２０】そして、ミッション５からの出力によって
振動機構10が作動されるとともに、この振動機構10の振
動作用に連動されて振動体11が前後方向に振動され、こ
の振動体11の下端部の掘起体12が土中で振動され、この
掘起体12の振動掘上げ作用によって土が上方に順次膨軟
化されるとともに根菜類Ａが順次浮かされて掘り上げら
れ、この各根菜類Ａは沈下するまえに一対の無端チェー
ン26の相対する内側回行部31の搬入部22内にガイド21に
案内されて順次搬入される。

【００２１】また、搬入部22内に根菜類Ａが順次搬入さ
れると、これらの根菜類Ａの茎葉Ｂが相対する内側回行
部31の相対する弾性挟持片33間にて順次挟持され、前後
のコンベヤフレーム17, 20間の間隔18に沿って他端部の
搬出端部に向かって順次搬送されるとともに、これらの
根菜類Ａが搬出端部に向かって次第に吊り上げられる吊
持状態で搬送される。すなわち、一対の無端チェーン26
が回行されるとともに、それぞれの外周部に垂直状に設
けた各弾性挟持片33が、それぞれの相対する内側回行部
31で順次対向しながら近接状態で同方向に向かって同速
で回行され、したがって、搬入部22内に根菜類Ａが順次
搬入されるとともに、これらの根菜類Ａの茎葉Ｂが順次
対向する弾性挟持片33にて自動的に挟持されて搬出端部
に向かって次第に吊り上げられる吊持状態で搬送され、
かつ、搬出端部から搬出される。

【００２２】また、一対の無端チェーン26が回行される
とともに、それぞれの内周部に上下平行に設けた各摺動
板35が、それぞれの相対する内側回行部31に移行すると
ともに、この上下の各摺動板35間に各ガイド体40の先端
部の案内支持部42が順次自動的に挿入され、この各ガイ
ド体40の案内支持部42にて上下の各摺動板35が支持され
た状態で案内支持部42に沿って上下の各摺動板35の移行
が案内されるとともに、この各ガイド体40の上下の補助
ガイド体43,44 間に一対の無端チェーン26の内側回行部
31が順次自動的に挿入され、この上下の補助ガイド体4
3,44 間にて一対の無端チェーン26の内側回行部31の移
行が案内される。

【００２３】この際、一対の無端チェーン26の相対する
内側回行部31の移行を案内する各ガイド体40は、支軸37
を中心とする回動自在のレバー38の先端部に軸着されて
コイルスプリング45にてそれぞれの内側回行部31に向か
って付勢されているので、先端部の案内支持部42にて各
ローラ30が相対する方向から所定の当接圧で押動支持さ
れ、この各案内支持部42による上下の各摺動板35の移行
を案内する関係及び上下の各補助ガイド体43,44 による
一対の無端チェーン26の上下部の移行を案内する関係が
保持される。

【００２４】したがって、一対の無端チェーン26の内側
回行部31が根菜類Ａの重量及びこの根菜類Ａの搬送に際
しての無端チェーン26の振動によって内側回行部31が捩
じれるようなことがなく、この内側回行部31に位置する
各弾性挟持片33は常に垂直状に保持された状態で搬出端
部に向かって移行され、これらの各弾性挟持片33にて挟
持された根菜類Ａの茎葉Ｂが搬送途中で外れ根菜類Ａが
落下することがなく、一対の無端チェーン26の円滑な回
行で根菜類Ａが搬出端部に向かって確実に搬送搬出され
る。

【００２５】つぎに、前記実施例では、各ガイド体40の
上下に形成された上部の補助ガイド体43及び下部の補助
ガイド体44は、一対の無端チェーン26の上下部に近接し
た状態で各弾性挟持片33の上下部に向かって突出する場
合について説明したが、これに限らず、図４に示すよう
に、各ガイド体40の上部の補助ガイド体43及び下部の補
助ガイド体44は、一対の無端チェーン26の上下部に対し
て離間した状態で各弾性挟持片33の上下部に向かって突
出し、この上部の補助ガイド体43の突出端部43a 及び下
部の補助ガイド体44の突出端部44a を、それぞれ各弾性
挟持片33を支持した上下の取付片32に対して僅かに離間
する間隔をおいて対設するようにしてもよい。

【００２６】このように構成することにより、各ガイド
体40の案内支持部42による上下の各摺動板35の移行を案
内する関係及び上下の各補助ガイド体43,44 の突出端部
43a，44a による一対の無端チェーン26の上下の取付片3
2の移行を案内する関係が保持され、前記実施例の場合
と同様に一対の無端チェーン26の内側回行部31が根菜類
Ａの重量及びこの根菜類Ａの搬送に際しての無端チェー
ン26の振動によって内側回行部31が捩じれるようなこと
がなく、この内側回行部31に位置する各弾性挟持片33は
常に垂直状に保持された状態で搬出端部に向かって移行
され、これらの各弾性挟持片33にて挟持された根菜類Ａ
の茎葉Ｂが搬送途中で外れ根菜類Ａが落下することがな
く、一対の無端チェーン26の円滑な回行で根菜類Ａが搬
出端部に向かって搬送される。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、相対する内側回行部間
の弾性挟持片にて根菜類を挟持して搬送する一対の無端
チェーンの内周部にそれぞれ間隔をおいて多数の水平状
の摺動板を上下平行に突設し、この一対の無端チェーン
の内側回行部に対して設けたガイド体には、先端部に前
記上下の摺動板間にそれぞれ挿入した板状の案内支持部
を形成するとともに、このガイド体の上部及び下部に先
端部を前記弾性挟持片の上下部に向かって突出し無端チ
ェーンの移行をガイドする補助ガイド体を設け、このガ
イド体をそれぞれの無端チェーンの内側回行部に向けて
付勢したので、このガイド体の案内支持部及び上下の補
助ガイド体によって根菜類を挟持した一対の無端チェー
ンの相対する内側回行部を確実に支持して移行を案内す
ることができる。この際、一対の無端チェーンの内側回
行部に順次移行する上下の摺動板間にはガイド体の案内
支持部を挿入した状態で移行するのみならず、一対の無
端チェーンの上下部はガイド体の上下の補助ガイド体の
先端部に沿って移行するので、一対の無端チェーンの内
側回行部の根菜類を挟持した相対する弾性挟持片は移行
方向に対して左右方向に傾くことなく常に垂直状に保持
した状態で移行させることができ、根菜類の搬送途中で
相対する一対の無端チェーンの内側回行部が根菜類の自
重等によって上下に振動して捩じれることを確実に防止
することができる。さらに、ガイド体は一対の無端チェ
ーンの内側回行部に向けて付勢したので、根菜類の挟持
部の大小に充分対応することができる。したがって、相
対する内側回行部間から根菜類が搬送途中で落下するこ
とを確実に防止できるとともに、この根菜類を挟持した
相対する内側回行部を円滑に移行させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す根菜類搬送装置の断面
図である。

【図２】同上一部を切欠いた平面図である。

【図３】同上根菜類搬送装置を備えた収穫機の平面図で
ある。

【図４】他の実施例を示す根菜類搬送装置の断面図であ
る。

【符号の説明】

26 一対の無端チェーン 31 内側回行部 33 弾性挟持片 35 摺動板 40 ガイド体 42 案内支持部 43 補助ガイド体 44 補助ガイド体 45 コイルスプリング Ａ 根菜類 Ｂ 茎葉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対して平行に配設され根菜類を挟持し
   て搬送するそれぞれの相対する内側回行部を互いに近接
   して同方向に向けて移行する一対の無端チェーンと、こ
   の一対の無端チェーンの外周部にそれぞれ間隔をおいて
   垂直状に取着され相対する内側回行部間で根菜類を挟持
   する多数の弾性挟持片と、前記一対の無端チェーンの内
   側回行部に対して設けられそれぞれの内側回行部の移行
   をガイドするガイド体とを備え、 前記一対の無端チェーンには、内周部にそれぞれ間隔を
   おいて多数の水平状の摺動板を上下に平行に突設し、 前記ガイド体には、先端部に前記一対の無端チェーンの
   上下の各摺動板間にそれぞれ挿入する板状の案内支持部
   を形成するとともに、上部及び下部に先端部をそれぞれ
   前記一対の無端チェーンの前記弾性挟持片の上下部に向
   かって突出し無端チェーンの移行をガイドする補助ガイ
   ド体を設け、前記案内支持部及び前記上下の補助ガイド
   体を前記一対の無端チェーンの内側回行部に向けて付勢
   したことを特徴とする根菜類搬送装置。