JPH1075616A - 襞付き搬送ベルト - Google Patents

襞付き搬送ベルト

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Publication number
JPH1075616A
JPH1075616A JP23529296A JP23529296A JPH1075616A JP H1075616 A JPH1075616 A JP H1075616A JP 23529296 A JP23529296 A JP 23529296A JP 23529296 A JP23529296 A JP 23529296A JP H1075616 A JPH1075616 A JP H1075616A
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JP
Japan
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belt
conveyor
holding
folds
fin
Prior art date
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Pending
Application number
JP23529296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Murata
茂樹 村田
Keita Kamikubo
啓太 上窪
Yozaburo Narahara
陽三郎 楢原
Hirotaka Otsuka
弘隆 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の搬送ベルトでは、挟持ベルトに凹凸が
なく平面状なので、被搬送物の損傷を招くことがあっ
た。また、被搬送物から発生する塵や屑などが、挟持ベ
ルトに付着して被搬送物に損傷を与えたり、プーリーに
絡みついてベルト外れを誘発する原因となっていた。ま
た、挟持ベルトがゴム硬度の低い高発泡率のスポンジ等
の素材により構成されているのでベルトの磨耗が早かっ
た。 【解決手段】 搬送ベルト30aの表面を挟持ベルト6
2とし、前記挟持ベルト62をゴム硬度の高い弾性体に
て構成し、該挟持ベルト62に前記搬送ベルト30a搬
送方向と平行で、且つ、挟持面62dより水平方向に突
出した襞62a・62a・・・を複数設け、各襞62a
間に該襞62aが十分に屈曲可能な空間を設け、更に挟
持ベルト62上面より上方にヒレ62bを突出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2本のベルトによ
り、被搬送物を挟持して搬送する搬送機構であり、特に
自走式根菜収穫機等の農産物を搬送する機械に用いられ
る搬送ベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、大根や人参等を収穫する自走
式根菜収穫機は公知となっており、走行装置上部の左右
一側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜き
コンベアを配置し、この引抜きコンベアの前部に鍬状の
サブソイラからなる掘起し装置を配置して、この掘起し
装置を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘り起
こし、引抜きコンベアの搬送ベルトにて根菜の葉部分を
両側より挟持して斜め上方に根菜を搬送している。そし
て、前記引抜きコンベアの下方に根菜の尾部を切断する
尻尾切り装置を配設しており、尻尾を切断した後の根菜
は水平コンベアに受け継がれ、別のカッターにより根菜
の葉の根元部を切断し、根部を収納容器に収納する技術
は公知となっている。
【0003】また、前記引抜きコンベアの搬送ベルト
は、幅広くするためにVベルトを複数平行に並べて駆動
プーリーと従動プーリーに巻回し、その複数のVベルト
の外面に略同一幅の平ベルトを貼設して挟持ベルトと
し、該挟持ベルトはベルト幅の全幅で被挟持物を挟持で
きるように、ゴム硬度の低いスポンジ等の素材により構
成し、被挟持物を傷めることなく挟持できるようにして
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く従来の搬送
ベルトでは、挟持ベルトは凹凸がなく平面状なので、挟
持ベルトの挟持面と被挟持物が広い面積で接触すること
になり、土や石等とともに挟持した場合、搬送時に擦れ
合って被搬送物の損傷を招くことがあった。また、挟持
ベルトが硬度の低いゴムや高発泡率のスポンジ等の素材
により構成されていたので、ベルトの摩耗が早く寿命が
短く、交換を頻繁に行う必要があった。また、2本のベ
ルトで挟持して搬送するため、ベルト上方に位置する被
搬送物やそこから発生する塵や屑などが、挟持ベルトに
付着して被搬送物に損傷を与えたり、プーリーに絡みつ
いてベルト外れを誘発する原因となっていた。
【0005】その上、高発泡率のスポンジとした場合に
は、スポンジ内部に多数の気泡を有しているので早朝作
業時に露を吸収したり、水分を多く含んでいる被搬送物
を搬送したときに挟持ベルトが多量の水分を吸収したり
して、劣化を早めたり、塵や屑や土などが挟持ベルトに
付着し易くなって被搬送物に損傷を与えたり、汚したり
し、更に、駆動部や摺動部分等に水分が回り腐食の原因
となったりしていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き課
題を解決するために、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、2本のベルトにより被搬送物を挟持して搬送
する搬送ベルトにおいて、搬送ベルト30aをVベルト
61及び、Vベルト61の表面に貼設した挟持ベルト6
2とで構成し、前記挟持ベルト62をゴム硬度の高い素
材にて構成し、該挟持ベルト62に前記搬送ベルト30
aの搬送方向と平行で、且つ、挟持面62dから水平方
向に襞62a・62a・・・を複数突出し、各襞62a
間に屈曲可能な空間を設けたことである。
【0007】また、前記襞付き搬送ベルトにおいて、前
記挟持ベルト62上面に、上方へ突出し、且つ、挟持面
62dと反対側へ屈曲したヒレ62bを形成し、該ヒレ
62bを、前記Vベルト61及びプーリー60の上面を
覆うカバー63と平面視にてラップさせたことである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の構成の実施例を添付の図
面を用いて説明する。図1は自走式根菜収穫機の全体側
面図、図2は同じく平面図、図3は本発明の搬送ベルト
の構造を示す図、図4は同じく断面図、図5は同じく断
面図、図6は他の実施例を示す断面図、図7は他の実施
例を示す断面図、図8はヒレとカバーの位置関係を示す
断面図である。
【0009】図1、図2より自走式根菜収穫機、特に人
参収穫を主目的とする根菜収穫機の全体構成について説
明する。まず、水平状に配置したメインフレーム1の下
方にクローラ式走行装置2が配設されており、メインフ
レーム1の右(進行方向に向かって右側)前上に運転操
作部Aが配設されている。運転操作部Aは前部にフロン
トコラム4を立設し、その上部に操向と掘起し装置Fの
昇降操作を同時に行える操作レバー5が突設され、側部
にアクセルレバーが配設されている。このフロントコラ
ム4の側部にサイドコラム3が立設され、このサイドコ
ラム3上に作業レバーや副変速レバー等の各操作レバー
が突出されている。前記フロントコラム4の後方に運転
座席7が配設され、その下後方にエンジン室が配設され
て、このエンジン室内にエンジンEが内蔵されていて、
エンジンEはエンジンカバー6によって覆われている。
該エンジンカバー6の上部にコンテナ台8が載置されて
いる。
【0010】そして、走行機体の左側に根菜を掘取り、
後方へ搬送し、葉部分を切除する機構と、その後部に根
部をコンテナ9に収容する機構が配設されている。つま
り、メインフレーム1左側前部より、引起し装置40、
引抜きコンベア30の高さを設定するゲージ輪43、根
菜の葉部分を引き上げる引上げ装置41、その下方に土
中の根菜を掘り上げるための掘起し装置F、引起し装置
40の後部より、掘り上げた根菜の葉部の両側を挟持搬
送する引抜きコンベア30、引抜きコンベア30の後方
にカッター47、その下方に下部コンベア48と横送り
ローラー49、その側方にコンテナへ搬送する選別コン
ベア50が配置されている。
【0011】この一連の根菜収穫装置の各装置について
具体的に説明する。まず、掘起し装置Fは、前記メイン
フレーム1の前端の上部と下部に回動支点軸20・21
が横設されており、この回動支点軸20・21に上リン
ク22と下リンク23の後部がそれぞれ枢支され、上リ
ンク22と下リンク23の前部がブラケット25と枢結
されている。この上リンク22と下リンク23が平行リ
ンクを形成し、このブラケット25にサブソイラ24の
上端が固定されている。
【0012】前記下リンク23の後端には、アーム26
を介して油圧シリンダーからなる昇降シリンダー27と
連結されて、この昇降シリンダー27を作動させること
によって昇降可能としている。前記上リンク22の前部
には偏心カムを介してサブソイラ24の上部が支持さ
れ、該偏心カムを回動させてサブソイラ24を振動駆動
できるようにし、根菜の下方より土中を振動して、根菜
を浮き上がらせ、引抜きが容易にできるようにしてい
る。
【0013】そして、前記引抜きコンベア30の後部が
コンベア支持フレーム31に支持され、該コンベア支持
フレーム31がメインフレーム1・1より上方へ突出し
た支持体32に支持されている。該支持体32は、左右
回動軸32aと上下回動筒32bより構成される一体構
成部材である。前記引抜きコンベア30は掘起し装置F
の昇降を利用して、上下回動筒32bを中心にして上下
に回動して、引抜き高さを変更したり、持ち上げたりで
きるようにしている。また、図2の二点鎖線(30’)
で示すように、前記左右回動軸32aを中心に回動し
て、動力伝達機構Bを開放することができる。
【0014】前記引抜きコンベア30は、搬送フレーム
30L・30Rを前後方向平行に、前低後高に傾斜して
配置し、搬送フレーム30L・30Rの後部下面が前記
コンベア支持フレーム31によって支持され、この搬送
フレーム30L・30Rの前後両端にプーリー33・3
3を配置し、その中途部にガイドプーリー34・34・
・・を配し、これらプーリーに搬送ベルト30a・30
aを巻回し、引抜きコンベア30の中途部から後部の下
面には、左右一対の搬送ベルトを巻回した補助搬送コン
ベア36が設けられ、葉部の根菜側を保持している。ま
た、引抜きコンベア30前端上部にスターホイル37・
37が配設されて、根菜の葉部を掻き込んでいる。
【0015】そして、引抜きコンベア30の前端部より
アームを前方に突出して、引起し装置40を上下高さ調
整可能に固設している。この引起し装置40はタイン4
0a・40a・・・を突出したベルトを上下方向に対向
して巻回し、根菜の葉部を中央上方へ引き上げるように
している。そして、前記引起し装置40より前方に連結
体を前方に突出して引上げ装置41を固設している。該
引上げ装置41は引起し装置40と同様にタイン41a
・41a・・・を突出したベルトを前後面で上下方向に
左右に配置して、収穫条の左右両側から葉部を引き上げ
るようにしている。
【0016】そして、前記引起し装置40より前側方に
ゲージ輪43が配置されている。このゲージ輪43は、
前記引起し装置40の側方に突出する支持アーム42の
先端に回転自在に支持され、該ゲージ輪43を支持アー
ム42に上下高さ調整可能にすることで、引起し装置4
0及び引上げ装置41からなる前処理装置と、引抜きコ
ンベア30の高さを調節することができ、根菜の葉部の
挟持位置が調節できる。
【0017】そして、前記引抜きコンベア30、補助搬
送コンベア36の後部には葉部排出コンベア44を前後
方向水平に後方へ延設されている。前記補助搬送コンベ
ア36の途中部には、水平コンベア45を前後方向水平
に後方に延出されており、該水平コンベア45の下方に
は根菜を案内するガイド46を配設しており、該ガイド
46と水平コンベア45の間において、カッター47を
配置している。補助搬送コンベア36により搬送された
根菜の葉部は、前記水平コンベア45に引き継がれ、根
菜の根部上端が位置決めされながら後方へ搬送され、葉
部が所定の位置でカッター47によって切断され、根部
はその下方に配設された弾性体で構成した衝撃吸収板7
0へ一旦落下し、その後に該衝撃吸収板70の下方に配
設された下部コンベア48上に滑り落とされ、葉部は前
記葉部排出コンベア44に搬送されて後方から圃場面に
落下される。
【0018】そして、下部コンベア48は幅広のベルト
コンベアからなり、補助搬送コンベア36の後部下方か
ら後方に水平方向に配置されて、この下部コンベア48
の中途部上に斜め方向に横送りローラー49が配設され
ている。横送りローラー49の回転と下部コンベア48
の搬送駆動によって、根菜が側部の選別コンベア50上
に落下するようにしている。該選別コンベア50は、本
機後部で左右方向に配設されて幅広のローラーコンベア
よりなり、側方へ送りながら根菜に付着した土を落とす
ようにしている。この選別コンベア50の終端下方には
コンテナ載置台54が配置され、このコンテナ載置台5
4はコンテナ9を載置している。
【0019】また、この自走式根菜収穫機の前記引抜き
コンベア30の前端部下方には、肩揃えガイド51と根
菜の根部を切断する尻尾切り装置Nを配設している。前
記肩揃えガイド51は、引抜きコンベア30の傾斜角度
より緩く前低後高に配設して、前記引抜きコンベア30
によって搬送される根菜の根部上部の高さを揃えるもの
である。前記尻尾切り装置Nは、肩揃えガイド51の後
方下方に配設し、根菜の尾部を案内する案内ガードGと
尻尾を切断する切断部S及び、切断部Sを支持する支持
杆14により構成されている。前記切断部Sは、駆動ケ
ースと該駆動ケースに回動自在に枢支される左右一対の
ディスクカッター13・13により構成されている。
【0020】前記切断部Sの前方には案内ガードGを配
設している。該案内ガードGにより、引抜きコンベア3
0により葉部が挟持されて搬送される根菜の尾部が、デ
ィスクカッター13・13に案内され切断されるのであ
る。また、切断部Sの下方には、上面の開口する箱体を
載置している。該箱体は栽培の不揃いによって生じる挟
持に失敗した根菜や極小の根菜等を受ける様にしてい
る。
【0021】次に前記搬送ベルト30aについて説明す
る。搬送ベルト30aは図3の如く、プーリー33・3
3に巻回された二連のVベルト61の外面に挟持ベルト
62を貼設し一体に構成している。前記挟持ベルト62
の挟持面62dには、前記搬送ベルト30aの進行方向
と平行で、且つ、前記鉛直面の挟持面62d外側に襞6
2a・62a・・・を水平方向に突出して、該襞62a
・62a・・・は搬送方向に対して連続的に突出してい
る。また、前記挟持ベルト62の上面にはヒレ62bを
上方に突出し、且つ、挟持面62dと反対側、即ちVベ
ルト61側へ屈曲して設け、該ヒレ62bは搬送方向に
対して連続的に突出している。また、前記挟持ベルト6
2、襞62a、ヒレ62bは、ゴム硬度が高い低発泡率
のスポンジやゴム等の弾性体で構成している。
【0022】前記の様に構成した搬送ベルト30aを、
2本長手方向に平行に対向させ、2本の搬送ベルト30
a・30aのそれぞれの襞62a・62a・・・同士が
僅かに接触する程度の間隔を設けて配置する。この様に
配置した搬送ベルト30a・30aにて、図4の如く被
搬送物を襞62aにて挟持し、搬送を行うのである。
【0023】前記搬送ベルト30a・30aで搬送され
る被搬送物は、大きさや厚み等が一定ではなく様々な形
態を様しているが、小さな被搬送物を挟持する場合より
も大きな被搬送物を挟持する場合の方が、被搬送物が挟
持ベルト62・62から受ける外力は大きくなる。よっ
て、被搬送物の大きさによっては、被搬送物が前記外力
によって損傷する恐れがある。これを回避するため、図
5に示す如く前記襞62aを被搬送物の大きさに合わせ
て屈曲可能に構成している。即ち、襞62aが該襞62
aの有する弾性により屈曲する際に、となり合った2枚
の襞62aと襞62aとの間に該襞62aが十分に屈曲
可能な空間を設けている。この様に襞62a・62a・
・・が被搬送物の大きさに応じて屈曲することにより、
襞62a・62a・・・から過度な力が被搬送物へかか
らない構成となっている。
【0024】被搬送物に、襞62a・62a・・・の突
出方向に対して垂直な一方向の外力がかかった場合に被
搬送物の移動が円滑に行える様に、被搬送物の移動方
向、即ち襞62aが被搬送物に追従して逃げて行く方向
へ襞62a・62a・・・を一様に屈曲させている。こ
れにより、被搬送物が移動する際、該被搬送物が襞62
a・62a・・・に引っ掛かることなくスムースに移動
でき、被搬送物に損傷を与えることが防げる。本実施例
においては下方へ屈曲させているが、上方へ屈曲させる
ことも可能である。
【0025】また襞62aの構成に関して、図6に示す
如く対向して配置された2本の挟持ベルト64・65上
に立設した襞64a・64a・・・、65a・65a・
・・は一方の襞と他方の襞を上下方向に交互に配置し、
且つ、平面視において両襞をラップさせることも可能で
ある。即ち、挟持ベルト64・65間の中央部において
側面視上方から下方へ向かって例えば、襞64a・襞6
5a・襞64a・襞65a・・・と交互に重なり合う様
配置するのである。この構成により前記実施例より更に
被挟持物の挟持力を大きくすることが可能で、例えば、
振動が激しい場所等、被挟持物に大きな外力が作用する
際でも被挟持物をしっかりと確実に挟持でき、安定して
搬送することができる。
【0026】また図7の如く、搬送ベルト30aのテン
ションを、背面テンションローラ67を作用させて調節
する必要がある場合には、挟持ベルト66上に立設した
襞66a・66a・・・のお互い(上下方向)の間隔を
広くとり、前記背面テンションローラ67が襞66a・
66a間に挿入可能な空間を設けることができる。これ
により襞66a・66a・・・に損傷を与えることなく
テンションローラ67を作用させることが可能である。
【0027】一方、プーリー33・33に巻回された搬
送ベルト30aの内側上方には図8に示す如く、カバー
支持板68に吊着されたカバー63が、プーリー33・
33及び、Vベルト61上面を覆う様に配置されてい
る。前記カバー63は、挟持ベルト62の挟持範囲より
上方にはみ出した挟持物が、該挟持ベルト62内側方向
に倒れて、該挟持ベルト62内側の空間に侵入し、前記
プーリー33に巻きついたりプーリー33と挟持ベルト
62の間に挟まれたりすることがない様設置されてい
る。しかし、これでも前記カバー63とプーリー33及
びVベルト61との隙間から、はみ出した挟持物が挟持
ベルト62内部に侵入する場合があるので、挟持ベルト
62上面に前記ヒレ62bを立設している。
【0028】加えて、前記ヒレ62bは挟持ベルト62
の内側、即ちVベルト側へ屈曲しており、平面視カバー
63と一定の重なり代Lを設けてラップする様構成し
て、より確実にはみ出した挟持物の侵入が防止できる様
構成している。また、ヒレ62bは伸縮性のある素材に
より構成されているので、図3におけるヒレ62bのプ
ーリー33への巻回部62cでも、ヒレ62bが波打た
ずにプーリー33及びカバー63とラップしながら沿う
様に構成でき、確実にはみ出した挟持物の侵入が防止で
きる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、挟持ベルト
62をゴム硬度の高い低発泡率のスポンジやゴム等の弾
性体で構成したことにより、耐磨耗性が向上し、挟持ベ
ルト62が長期間使用できる様になり、挟持ベルト62
の交換の手間が省け、また安定して挟持することができ
る様になった。また、突起物を有したり、堅固な被搬送
物を挟持した際には、弾性変形をおこし被搬送物の損傷
が防止できる。また、低発泡率のスポンジやゴム等の内
部にあまり気泡を含まない素材を使用したことにより、
挟持ベルト62の含水性が減少しので、ゴミや土等の付
着を減少して、水分含有量の多い被搬送物に対する適応
範囲が拡大できた。
【0030】次に、前記挟持ベルト62に搬送ベルト3
0aの進行方向と平行で、且つ、挟持面62dより水平
方向に突出した襞62a・62a・・・を複数設け、各
襞62a間に該襞62aが十分屈曲可能な空間を設けた
ので、被搬送物との接触面積が少なくなり、また被搬送
物の大きさに合わせて襞62a・62a・・・が屈曲し
て被搬送物を挟持することができた。この結果、被挟持
物を挟持するのに必要な挟持力を保持しながら被搬送物
を挟持しつつ、大きな被搬送物を挟持する際にも過度な
力が被搬送物にかからないので、被搬送物の損傷を防止
することができる。
【0031】また、被挟持物に襞62a・62a・・・
が突出している方向と垂直な一方向に該襞62a・62
a・・・を予め屈曲させたことにより、被搬送物に対し
てその屈曲させた方向へ外力がかかった際に、該被搬送
物が襞62a・62a・・・にひっかかることなく力の
かかった方向へ円滑に移動するので、被搬送物が損傷す
ることが防げる。
【0032】更に、挟持ベルト62上面に、上方へ突出
し、且つ、挟持面62dと反対側へ屈曲したヒレ62b
を形成し、該ヒレ62bをVベルト61及びプーリー3
3の上面を覆っているカバー63と平面視にてラップさ
せることができて、挟持ベルト62の上方へはみ出した
被搬送物が挟持ベルト62内側へ侵入するのを、より確
実に防ぐことができ、その結果被搬送物が挟持ベルト6
2とプーリー33とに挟まれたり、プーリー33に絡み
ついた故に発生するベルト外れを防止できる様になっ
た。また、前記ヒレ62bは伸縮性に富んだ素材により
構成することで、プーリーへの巻回部においても波打た
ず、カバー63及びプーリー33とラップして沿う様に
形成されているので、確実に被搬送物が挟持ベルト62
内側へ侵入するのを防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走式根菜収穫機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】本発明の搬送ベルトの構造を示す図である。
【図4】同じく断面図である。
【図5】同じく断面図である。
【図6】他の実施例を示す断面図である。
【図7】他の実施例を示す断面図である。
【図8】ヒレとカバーの位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
A 運転操作部 F 掘起し装置 N 尻尾切り装置 30a 搬送ベルト 33 プーリー 61 Vベルト 62 挟持ベルト 62a 襞 62b ヒレ 63 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 弘隆 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置した一対のベルトにより被
    搬送物を挟持して搬送する搬送ベルトにおいて、搬送ベ
    ルト30aの搬送面側の表面を挟持ベルト62とし、該
    挟持ベルト62の表面周囲に複数の襞62a・62a・
    ・・を、屈曲できる空間をあけて搬送方向と平行に、且
    つ、水平方向に突出し、該襞62a・62a・・・を弾
    性体で構成したことを特徴とする襞付き搬送ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の襞付き搬送ベルト30a
    において、前記挟持ベルト62の上面にヒレ62bを上
    方へ突出し、且つ、該ヒレ62bを挟持面62dと反対
    側へ屈曲したことを特徴とする襞付き搬送ベルト。
JP23529296A 1996-09-05 1996-09-05 襞付き搬送ベルト Pending JPH1075616A (ja)

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JP23529296A JPH1075616A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 襞付き搬送ベルト

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306965A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Iseki & Co Ltd 作物収穫機
JP2009284873A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Iseki & Co Ltd 搬送用ベルト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008306965A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Iseki & Co Ltd 作物収穫機
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