JP5179685B2 - 根菜収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、根菜類、特に人参を収穫する根菜収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、大根や人参を収穫する根菜収穫機は公知となっており、走行装置上部の左右一側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜きコンベアを配置し、この引抜きコンベアの前部にサブソイラからなる掘起し装置を配置して、この掘起し装置を土中に挿入して、根菜を土中より掘起し、引抜きコンベアの左右一対のベルトにて根菜の葉部を両側より挟持して斜め上方に搬送しながら引抜き、搬送終端側にカッターを配置して、該カッターにより根菜の葉部の根元を切断し、下方の供給コンベア上に落下した根菜の根部を、選別コンベアに受渡し、該選別コンベアにより選別後の根菜を収納容器に収納するように構成されている。この従来構成においては、前記供給コンベア上に所定の隙間を設けて斜めに横送りローラーを配設し、該横送りローラーの回転と供給コンベアの搬送駆動によって、根菜が側部の選別コンベア上に落下するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
根菜をこの葉部を挟持しながら吊下げ姿勢でカッター部まで搬送し、根菜の葉部の根元を切断する構成では、引抜きベルトにて挟持されなかった根菜Aの葉部は、根部の外側に垂下がったままでカッターによる切断処理ができないため、供給コンベア上には葉部が完全に切断処理された根菜の根部に混じって、切残した葉部付きの根菜の根部も落とされる。そして従来では葉部の有無にかかわらず根部が良品であれば選別コンベアからコンテナに収積しているため、切残した葉部付きの根菜の根部の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要があった。また供給コンベア上で選別コンベア側に根菜の根部を横送りするとき、この横送りローラーと供給コンベアとの間に切残した葉部が噛込んでしまい、根部の横送りができなくなり、横送りローラーより前側の供給コンベア上で根部の詰まりを発生させていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明は、走行機体の左右一側で根菜を圃場から引抜き、機体後方へ搬送して根菜の葉部の切断後の根部を供給コンベア上に落とし、該供給コンベア上に斜めに配置した横送りローラーにより、供給コンベア側方に配置した選別コンベアへ搬送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベアの搬送面を前記横送りローラーに弾力的に押当てる押圧部材を設け、前記供給コンベアと、横送りローラと、選別コンベアとを取り付けた選別フレームを設け、同選別フレームを走行機体の後部右側に立設した支柱軸回りに回動可能に支持させて、選別フレームを機体後方に引き出し可能に構成し、押圧部材は、前記供給コンベアの搬送面の左側半分に設けた左押圧要素と、同供給コンベアの搬送面の右側半分に設けた右押圧要素とに分割形成し、同左押圧要素と、右押圧要素とは、それぞれ別々のバネを介して供給コンベアのコンベアベルトの下面を独立した状態で下方から弾力的に付勢したことを特徴とする根菜収穫機を提供せんとするものである。
【0006】
また、前記選別コンベアの搬送始端側の搬送面と、横送りローラーの搬送終端側となる供給コンベアの右側との間に設けた段差と隙間に櫛状の根部受渡し体を設けたこと。
【0007】
また、選別コンベアの搬送終端側回行部の直径を搬送始端側の回行部の直径より大径に形成したこと
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は根菜収穫機の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は平面説明図であり、下方にクローラ走行装置の左右一対の走行クローラ2a、2bを装備する走行機体1の右側前部に、操縦コラム4及び運転座席5を有する運転操作部を配置すると共に、前記運転座席5の下側にエンジン6を配置し、また走行機体1の後部に油圧無段変速装置7Aをエンジン6からの入力部に備えたミッション7を配置し、このミッション7から左右の走行クローラ2a,2bの後端に配置された駆動輪8に動力伝達される。さらに走行機体1の左側部には、進行方向に平行に、かつ、後上がり傾斜状に引抜き搬送装置を配置し、圃場(畝)19に植生している人参等の根菜Kの葉部K1を、引抜き搬送装置を構成する左右一対の挟持無端帯である引抜き搬送ベルト3,3で左右から挟持して後上方へ搬送し、根菜Kの根部K2を圃場19から引抜き、引抜いた根菜Kをさらに後上方へ搬送し、走行機体1の後部上方に搬送する自走型で乗用型の根菜収穫機を構成している。
【0009】
走行機体1の後部寄り部位の回動支点9にブラケット10aを介して上下回動可能に支持される支持フレーム10に装着された始端ホイール11,11及び後端ホイール12,12には、前記引抜き搬送ベルト3、3が巻き掛けられ、これらの前後中途部は多数の中間ホイール13‥‥にて略一直線状に支持されている。
【0010】
そして、引抜き搬送ベルト3,3による根菜Kの挟持搬送ラインHが、左側の走行クローラ2aの外縁より外側にて、図2及び図4に示すように平面視にて走行機体1の進行方向と平行となり、かつ、図1に示すように側面視にて走行機体1の前方下部から後部上方に延設するように配置される。
【0011】
前記引抜き搬送ベルト3,3のうち、左側の前方に分草装置14を備えると共に、右側の前方に引起し装置16を備え、引抜き搬送ベルト3,3の前方位置にて分草装置14の縦回し駆動の突起付き無端帯15aの突起15により収穫条の根菜Kの葉部K1と未収穫条の根菜Kの葉部K1とを分草した後、引起し装置16の横回し駆動の突起付き無端帯17aの突起17により収穫条の根菜Kの葉部K1を引起し、始端ホイール11,11に巻掛けられる引抜き搬送ベルト3,3からなる挟持搬送手段の挟持搬送の開始部に収穫条の根菜Kの葉部K1を挟持させるように構成している。
【0012】
さらに、前面視L字形のサブソイラSを昇降操作するための昇降リンク機構としての上リンク22と下リンク23の各基端側の回動支点20,21は、前記回動支点9よりも前方である走行機体1の内側面に配置され、該上下回動支点20,21を中心にして上下回動可能な平行リンクとしての上リンク22,下リンク23の先端側にサブソイラSの縦部24が連結され、この縦部24の下端からサブソイラSの横刃部25が横向きに一体延設されている。
【0013】
そして、図1及び図2に示すように、前記上部の回動支点20の入力軸20aに固定したプーリ28と、前記エンジン6の出力プーリ27とにベルト29を巻掛けして入力軸20aを回転させ、この入力軸20aに被嵌した偏心ボス22aを介して前記上リンク22の基端を連結し、この上リンク22を前後方向に振動駆動させる。これにより縦部24が収穫条の根菜Kの既収穫条側の圃場面19から土中に差込まれ、横刃部25が根菜Kの根部K2の下方を横切る前記サブソイラSを前後に振動させて土壌を膨軟化し、走行機体1の前進移動につれて根菜Kの引抜きが容易になるように構成されている。
【0014】
また、前記下リンク23の基端と走行機体1との間に装着された復動形の油圧シリンダ26にて前記平行な上下リンク22,23を昇降回動させるように構成されている。
【0015】
また図1、図2及び図4に示す如く、前記回動支点9と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横フレーム30の左端に前向きパイプフレーム31を連結し、該前向きパイプフレーム31の前端には、引抜き搬送ベルト3,3の長手方向中途部の上方において右側に向かって延びる引起し用伝動パイプ32を連結し、該引起し用伝動パイプ32の左端から前方向に延びる伝動ケース33を介して、前記分草装置14の上部に分草用伝動ケース34を連結する。そして、前記上部の回動支点20と同軸の入力軸20aに固定したプーリ37からベルト38を介して前記回動支点9と同芯軸上であって、動力伝達横フレーム30内に嵌挿される入力軸39の右突出端部に固定したプーリ40に動力伝達し、さらに、前向きパイプフレーム31、引起し用伝動パイプ32、伝動ケース33及び分草用伝動ケース34内の伝動機構を介して、引起し装置16及び分草装置14に各々動力伝達される。
【0016】
また、前記回動支点9と同芯軸である入力軸39上に回転自在に嵌合されたスプロケットからチェン41を介して後部伝動ケース42に動力伝達し、後部伝動ケース42から前記引抜き搬送ベルト3,3における両後端ホイール12,12に動力伝達して両引抜き搬送ベルト3,3を駆動回転すると共に、前記両後端ホイール12,12より下部にて、根菜Kの葉部K1を水平後方に搬送するために上下に配置された搬送体43a,43bからなる葉部排出装置43及び該葉部排出装置43の下部にて水平回転する左右一対の円盤状のディスクカッター44a、44aからなる葉部切断装置44に回転力を伝達する。また葉部排出装置43より下方で引抜き搬送ベルト3,3と葉部切断装置44との間には、根菜Kの葉部K1のみを通過させる隙間を間に形成し、根部K2の上端(肩)を下面に摺接させて上動を規制しながら水平後方向に移動案内する左右一対の肩揃え用案内杆45A,45Aからなる根菜Kの根部K2の肩揃え機構45を備え、葉部切断装置44のディスクカッター44a,44aに対する根菜Kの根部K2の上端(肩)高さを揃え、葉部K1をこの下端部等、一定位置にて切断するように構成している。また前記葉部排出装置43を構成する下部搬送体43bは、根菜Kの葉部K1を左右から挟持して水平後方向に搬送する左右一対の無端ベルトから成る一方、上部搬送体43aは前記下部搬送体43bの左右何れか一方の無端ベルト上方に配置する無端チェンと該チェンに葉部K1を押し当てる挟扼部材からなり、葉部K1を無端チェンと挟扼部材とで左右から挟持して水平後方向に搬送する。
【0017】
上記から明らかなように、前記葉部排出装置43と前記葉部切断装置44と肩揃え機構45とで根菜Kの葉部切断排出処理部を構成している。
【0018】
また、前記引抜き搬送ベルト3,3及び引起し装置16及び分草装置14は、前記回動支点9を中心にして一体的に上下回動するように各装置部のフレーム同士は連結されており、それらの前部側から前向きに突出する支持杆51の前端に装着されたゲージホイル52にて圃場面19に対して支持される。そして、圃場での旋回時や路上走行時に、前記のサブソイラS、引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14、ゲージホイル52を上昇位置に持上げ保持するには、油圧シリンダ26を伸長駆動させ、昇降リンク機構である平行状の上下リンク22,23の前端側を上向き回動させ、サブソイラSを図1において時計方向に回動させながら上動させて土中から引抜き、圃場面19より上方に持上げる。このとき、下リンク23の側面に設けた押上げ用のローラー53の上面が前記支持フレーム10の下面側に設けた側面視「へ」字状のガイドレール54の下面に沿って移動するように構成しており、サブソイラSがある程度上動した以降からはローラー53がガイドレール54を介して支持フレーム10を前記回動支点9を中心に図1において時計方向に回動させることにより、サブソイラSと共に引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14並びにゲージホイル52が一体的に圃場面19より上方に大きく持上げることが可能となるのである。また収穫作業開始にあたって前記のサブソイラS、引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14、ゲージホイル52を圃場での旋回時や路上走行時の上昇位置から収穫作業位置に下降させるには、油圧シリンダ26を伸長状態から縮小駆動させ、昇降リンク機構である平行状の上下リンク22,23の前端側を下向き回動させ、サブソイラSを図1において反時計方向に回動させながら下動させて圃場19に差込んで行く。このときのローラー53の下動により支持フレーム10が前記回動支点9を中心に図1において反時計方向に回動することにより、サブソイラSと共に引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14、ゲージホイル52が一体的に下降する。そして、ゲージホイル52が接地した以降は引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14の下降が止められてサブソイラSだけが下動を続け、引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14はこれらの下端が圃場面19から若干浮き上がった位置で保持され、またサブソイラSは横刃部25が根菜Kの根部K2の下方を横切る深さまで土中に差込まれて保持されるのである。
【0019】
また、ゲージホイル52をこの支持杆51に対して上下動自在に支持すると共に、ゲージホイル52と支持杆51との間に復動形のアクチュエータ(シリンダ)である電動シリンダ26aを設け、この電動シリンダ26aの伸縮駆動によりゲージホイル52を上下動させることにより、収穫作業中における引抜き搬送ベルト3,3の挟持搬送の開始部(始端部)の対地高さ、引起し装置16の突起17先端の移動軌跡下端の対地高さ、分草装置14の突起15先端の移動軌跡下端の対地高さを一体的に適正高さに調節するように構成している。
【0020】
次に、根菜Kの収穫作業について説明する。本実施例では、圃場19に列状に植生された人参等の根菜Kを1列(1条)毎に収穫する場合であって、オペレータは運転座席5に座ってエンジン6を始動し、走行機体1を前進させながら、油圧シリンダ26のピストンロッドを後退させると、収穫すべき列の位置の地面にサブソイラSを押込み、オペレータは操向レバーを操作して走行機体1の向きを調節し、前記引抜き搬送ベルト3,3を巻掛けている始端ホイール11,11の間が収穫すべき根菜Kの列に位置するように位置合わせする。走行機体1の前進につれて、分草装置14の突起15の回行移動にて、収穫すべき根菜Kの葉部K1と、それより未収穫地側の根菜Kの葉部K1とを絡まないように分離する。次いで、引起し装置16の突起17の回行移動にて、収穫すべき根菜Kの葉部K1が上方に引起こされる。また、上リンク22の基部の偏心回転ボス22aにより振動するサブソイラSが土を膨軟にして行く。前記引抜き搬送ベルト3,3の始端ホイール11,11の箇所で、引起された葉部K1の上部を挾持開始し、引抜き搬送ベルト3,3が走行機体1の後方に行くに連れて上昇するように配置されているので、葉部K1が挾持された根菜Kの根部K2は圃場19から軽い力で引抜かれる。
【0021】
引抜き搬送ベルト3,3の挟持搬送ラインHに沿って走行機体1の後方に向けて揚上させられる根菜Kの根部K2の上端は、走行機体1の後部左側上方位置にて案内杆45A,45Aの下面箇所にて拘束され、略水平後方向に移動し、それより上方の葉部K1は、茎葉排出装置43の上下の搬送体43a、43bにて左右から挾持されながら走行機体1の後方に移動させられる。その途中、葉部切断装置44のディスクカッター44a,44aにて、根菜Kの葉部K1がその下端部で切断され、葉部切断後の根部K2は、走行機体1の後部に構成配置される選別部Aに落とし込まれ、切断された葉部K1は、茎葉排出装置43の後端からシュートを介して圃場面19に放出される。
【0022】
次ぎに、本発明の要部である前記選別部Aについて説明する。図5は選別部の平面図、図6は同側面図、図7は同後方視図、図8は同駆動説明図であり、該選別部Aは、走行機体1の左側後部上方に配置された前記葉部切断装置44部から落下してくる根菜Kの根部K2を受入れ、走行機体1の右側後部の集積位置まで搬送する搬送経路を形成すると共に、その搬送過程で屑葉、泥土、不良品を除去し、走行機体1の右外側に張り出して設けたコンテナ台49の後部、即ち集積位置に載置したコンテナ48に根菜Kの根部K2の規格品のみを集積するものである。そして、選別部Aは、前記葉部切断装置44の左右一対のディスクカッター44a,44aの下方位置となる走行機体1の後部左側部に前後方向に向けて配置して、根菜Kの葉部切断後の根部K2を機体後方に向かって移動する搬送面上にて受止めて機体後方に搬送する幅広のベルトコンベアである供給コンベアA2と、供給コンベアA2上に平面視にて左前右後状に斜めに配置して、供給コンベアA2上で機体後方に向かって搬送される根菜Kの根部K2を堰止めて供給コンベアA2の右側方に搬出させる横送りローラーA3と、供給コンベアA2の右側で、走行機体1の後部右側部に左右方向に向けて配置して、供給コンベアA2の右側方から搬出される根菜Kの根部K2を、機体右側に向かって移動する搬送面上にて受取って機体右側に搬送する幅広のベルトコンベアである選別コンベアA4とを備え、供給コンベアA2上に落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2がこの供給コンベアA2上にて機体後方に搬送され、供給コンベアA2上にて横送りローラーA3に堰止められてこの横送りローラーA3に沿って右斜め後方に横送りされるとき、屑葉や泥土を供給コンベアA2と横送りローラーA3との間から横送りローラーA3より後方に通過させて、供給コンベアA2の後端から圃場19に放出し、また横送りローラーA3によって供給コンベアA2の右側方から搬出されて選別コンベアA4の搬送始端部に受継がれる根菜Kの葉部切断後の根部K2がこの選別コンベアA4上にて搬送されるとき、走行機体1の後側をついて歩く選別作業者が選別コンベアA4上から根部K2の不良品を取上げて圃場19に廃棄することにより、選別コンベアA4の搬送終端から根部K2の規格品のみをコンテナ48に投入させるように構成している。
【0023】
また、選別部Aは、上記の基本構造だけでは、葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2を横送りローラーA3より前側の供給コンベアA2上で受止める必要があるため、少なくとも横送りローラーA3とこの横送りローラーA3を上に配置する供給コンベアA2の中間部以降と選別コンベアA4とが前記葉部切断装置44より機体後方位置に配置され、選別部Aが葉部切断装置44部より機体後方に大きく張出し、機体の全長が長くなってしまう問題かあった。
【0024】
上記の問題を解決するために、選別部Aは上記の基本構造に加えて、前記供給コンベアA2と該供給コンベアA2上方の葉部切断装置44の左右一対のディスクカッター44a,44aとの間で、前記横送りローラーA3より上方に前後方向(供給コンベアA2と同方向)に向けて配置して、根菜Kの葉部切断後の根部K2を機体前方に向かって移動する搬送面上にて受止めて機体前方に搬送する、幅・長さとも供給コンベアA2より小形のベルトコンベアである戻しコンベアA1を備えており、葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2を直接供給コンベアA2上にて受止めるのではなく、戻しコンベアA1上にて受止めて一旦機体前方(葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2を直接供給コンベアA2上にて受止めるときの受止め位置よりさらに供給上手側)へ戻してから横送りローラーA3より前側の供給コンベヤA2上に落とすことにより、横送りローラーA3とこの横送りローラーを上に配置する供給コンベアA2の中間部以降と選別コンベアA4とを前記葉部切断装置44より機体前方に配置できるようにしている。
【0025】
上記から明らかなように、走行機体1の左右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベアA2と該供給コンベアA2上方の葉部切断装置44との間で、前記横送りローラーA3より上方に戻しコンベアA1を備え、葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1により受止めて一旦供給上手側へ戻してから供給コンベヤA2上に落とすように構成したもので、従来よりも選別部Aを機体前方に寄せて配置でき、従来よりも機体の全長を短縮でき、機体のコンパクト化を図ることができ、また葉部切断後の根部K2を団子状態で横送りローラーA3に搬送するのを防止でき、収穫作業の高速化に伴う選別性能の低下を防止でき、収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。また根菜Kの葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1の上に落とし、さらに供給コンベアA2の上に落とすため、根部K2に付着している土の落ちが良くなるものである。
【0026】
走行機体1の左側にて、前記回動支点9と同芯軸である入力軸39の左側端部から前記選別部Aの左側前部に配置した入力軸55に動力伝達し、選別部Aの左側にて、入力軸55からベルト伝動で、戻しコンベアA1のコンベア駆動軸56と供給コンベアA2及び選別コンベアA4への伝動軸57とに動力伝達し、かつ、傘歯車伝動で横送りローラーA3のローラー軸58に動力伝達し、また選別部Aの左側にて伝動軸57から平歯車伝動で供給コンベアA2のコンベア駆動軸59に動力伝達し、さらに選別部Aの後部右側にて前記伝動軸57からウォーム歯車伝動及びベルト伝動で選別コンベアA4のコンベア駆動軸60に動力伝達し、戻しコンベアA1をこの搬送面が機体前方に向かって移動(スライド)するように駆動させ、供給コンベアA2をこの搬送面が機体後方に向かって移動(スライド)するように戻しコンベアA1と逆方向に駆動させ、横送りローラーA3を供給コンベアA2の搬送面と対向する下面側が供給コンベアA2の搬送面と同方向に移動するように戻しコンベアA1と同方向で、かつ、供給コンベアA2と逆方向に回転駆動させ、選別コンベアA4をこの搬送面が機体右側に向かって移動(スライド)するように駆動させている。
【0027】
また、伝動軸57から選別コンベアA4のコンベア駆動軸60に動力伝達しているベルト伝動機構に設けるベルト張り車61を動力を継断するクラッチとして用い、選別部Aの選別コンベアA4を単独で駆動・停止可能とすると共に、そのクラッチ61の操作レバー(図示せず)を走行機体1の後側をついて歩く選別作業者によって操作可能な位置に配置し、コンテナ48の交換時に選別コンベアA4のみを一時的に停止させ、その選別コンベアA4上で根菜Kの根部K2を一時的に溜め、収穫作業をコンテナ48の交換時に中断することなく連続的に行えるように構成し、また例えば選別作業者の選別能力を越える量の根菜Kの根部K2が選別コンベアA4に搬入されてきたときも、選別コンベアA4のみを停止させ、その選別コンベアA4上で根菜Kの根部K2を溜めることにより、その間に運転操作部のオペレータに走行機体1の走行速度(収穫作業速度)を落としたり、走行機体1を一時停止するなどの対応を促す指示を与え、コンテナ48に不良品が混入するのを防止するように構成している。
【0028】
図2に示す如く、選別部Aの戻しコンベアA1及び供給コンベアA2及び横送りコンベアA3及び選別コンベアA4及び前記入力軸55、並びに入力軸55から戻しコンベアA1及び供給コンベアA2及び横送りコンベアA3及び選別コンベアA4への伝動機構等を取付ける選別部Aの選別フレーム62を、走行機体1の後部右側に立設固定した支柱軸63回りで回動可能に走行機体1の後部に支持させ、選別部Aを走行機体1の後部から機体後方に引出し可能に走行機体1の後部に形成し、選別部A及びその選別部A周辺の機体後部のメンテナンスを、選別部Aを走行機体1の後部から機体後方に引出した状態で容易に行えるように構成している。
【0029】
図9に示す如く、葉部切断装置44と戻しコンベアA1との間に、開放部を戻しコンベアA1の送り方向である走行機体1の前方に向ける平面視コの字形のゴム垂れ64を設け、該ゴム垂れ64の上部を葉部切断装置44の駆動ケースに固定支持して、葉部切断装置44の左右一対のディスクカッター44a,44aの下側から戻しコンベアA1の搬送面近傍までにゴム垂れ64を垂下し、ゴム垂れ64の内側にて葉部切断装置44部から戻しコンベアA1上に根菜Kの葉部切断後の根部K2を落下させ、根菜Kの葉部切断後の根部K2をゴム垂れ64により常にゴム垂れ64の底面に対応する戻しコンベアA1上の定位置にて受止めさせるもので、ゴム垂れ64の後側壁64cを左右側壁64a,64bより長尺に形成し、後側壁64cの延長下部を前方に折り曲げ、且つ、下面を戻しコンベアA1上に当接支持させ、戻しコンベアA1の根部受止め位置の搬送上手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコンベアA1上面に摺接させた状態で静止させる根部受止め板64dを設けている。
【0030】
そして、前記根部受止め板64dの基端部から先の部分にのこぎりの歯のような刻みめ64eを左右に並べて形成し(ギザギザに形成し)、前記根部受止め板64dの少なくとも根部受止め位置より搬送下手側の部分の表面積が搬送下手側に行くに連れて小さくなるように形成するもので、根菜Kの葉部切断後の根部K2と戻しコンベアA1との接触面積(摩擦力)を前記根部受止め板64dによって根部受止め位置から搬送下手側に向かって徐々に拡大させて行き、根菜Kの葉部切断後の根部K2をこの受止め位置からスリップさせることなく確実に機体前方へ搬送すると共に、根菜Kの葉部切断後の根部K2にこれを供給コンベアA2の搬送始端側に適正に戻すだけの送り作用を付与し、必要以上の過大な送り作用が付与され、根部を折れ損させるのを防止するように構成している。
【0031】
上記から明らかなように、戻しコンベアA1の根部受止め位置の搬送上手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコンベアA1上面に摺接させた状態で静止させる根部受止め板64dを設けたもので、戻しコンベアA1により根部K2に過大な送り作用が付与されるのを根部受止め板64dによって防止でき、根部K2を損傷させることなく適正に供給コンベアA2に受渡しでき、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。
【0032】
また、該根部受止め板64dは、少なくとも根部受止め位置より搬送下手側の部分の表面積が搬送下手側に行くに連れて小さくなるように形成したもので、根部受止め板64dによって根部K2に送り作用を徐々に付与でき、戻しコンベアA1により根部K2に過大な送り作用が付与されるのを根部受止め板64dによって防止でき、根部K2を損傷させることなく適正に供給コンベアA2に受渡しでき、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。
【0033】
図10に示す如く、前記戻しコンベアA1の無端状コンベアベルト65の外周にこのコンベアベルト65と幅が略同じで周長が長い軟質の無端状ベルト66を設けて、外側の無端状ベルト66を幅方向に筋状に内側のコンベアベルト65に溶着接合または接着剤により接合させると共に、その接合部66aを周方向に等間隔に設け、隣接する接合部66a間の外側の無端状ベルト66を内側の無端状コンベアベルト65からかまぼこ形に浮上がらせ、弾性変形可能なかまぼこ形の浮上がり部66bを無端状コンベアベルト65の全周に複数個連続して形成し、葉部切断装置44部から落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1の表面の緩衝面または吸収面であるかまぼこ形の浮上がり部66bにて受止め、その時かまぼこ形の浮上がり部66bを凹み変形(弾性変形)させることにより、戻しコンベアA1上での根部のジャンピング(跳上がり)を抑制または阻止し、戻しコンベアA1上に受止めた根部K2を根部受止め位置で停滞させることなく確実に前送りして行くように構成している。
【0034】
戻しコンベアA1表面の緩衝面または吸収面は、図11に示す如く、戻しコンベアA1の無端状コンベアベルト65をこの表面に軟質スポンジ製の無端ベルト67や直立ブラシ状無端ベルト68を貼付けて二重(二層)構造とすることでも形成できるものである。
【0035】
上記から明らかなように、戻しコンベアA1の表面に根部K2の落下衝撃を緩和する緩衝面66b,67,68を形成したもので、戻しコンベアA1上での根部K2のジャンピングを押さえることができ、戻しコンベアA1上に受止める根部K2を確実に前送りして行き、根部K2同士の当たり、或いは、葉部切断装置44からの根部K2の落下などによる損傷を防止でき、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。
【0036】
前記戻しコンベアA1の前方で供給コンベアA2の搬送始端側(前端側)に緩衝壁69を設けるもので、該緩衝壁69は、供給コンベアA2のコンベアフレームに固定支持して供給コンベアA2の搬送始端側直上方に前傾姿勢で配置する肉薄の板状心材69bと、該板状心材69bの後側に適当な隙間を設けて略平行に配置し、上端部を前側に逆U字形に折曲げ、且つ、下端部を前側にU字形に折曲げ、上下端部を板状心材69bに固着するゴム板69aからなり、機体後方に向く壁面をゴム板69aにて弾性変形可能な緩衝壁面に形成した中空の緩衝壁69を形成し、戻しコンベアA1から搬出される根部K2を緩衝壁69の機体後方に向くゴム板69a製の緩衝壁面にて受止め、その時ゴム板69a製の緩衝壁面を凹み変形(弾性変形)させることにより、根部K2を機体後方に跳ね返すことなく、また損傷させることなく供給コンベアA2の搬送始端側に確実に落とすように構成している。
【0037】
上記から明らかなように、戻しコンベアA1から搬出される根部K2を受止める緩衝壁69を、供給コンベアA2の搬送始端側に設けたもので、戻しコンベアA1から搬出された根部K2を供給コンベアA2の搬送始端部に確実に、かつ、損傷させることなく落とすことができ、供給コンベアA2の有効長を最大限に利用でき、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。
【0038】
また、前記戻しコンベアA1の表面の軟質無端状ベルト66のかまぼこ形の浮上がり部66bからなる緩衝面及び前記緩衝壁69のゴム板69a製の緩衝壁面は、根部K2を受止めたときにかかる力に応じて凹み変形できる変形量が容易に、且つ、確実に得られ、根部K2を受止めたときの衝撃を確実に吸収でき、根部K2の戻しコンベアA1上でのジャンピングや緩衝壁69での跳ね返りを確実に防止できると共に、根部K2の損傷も確実に防止できるので有効である。
【0039】
ところで、根菜Kをこの葉部K1を挟持して圃場19から引抜き、吊下げ姿勢で葉部切断装置44部まで搬送し、根菜Kの葉部K1の下端部を切断する根菜収穫機の構成では、引抜き搬送ベルト3,3にて挟持されなかった根菜Aの葉部K1aは、根部K2の外側に垂下がったままで葉部切断装置44部の左右一対のディスクカッター44a,44aによる切断処理ができないため、選別部Aには葉部K1が完全に切断処理された根菜Kの根部K2に混じって、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2も落とされる。そして、葉部K1aの有無にかかわらず根部A2が良品であれば選別コンベアA4からコンテナ48に集積すると、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がある。また供給コンベアA2から選別コンベアA4に根菜Kの根部K2を横送りするとき、この横送りローラーA3の末端と供給コンベアA2との間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が停滞し、根部K2の横送りができなくなり、横送りローラーA3より前側の供給コンベアA2上で根部K2の詰まりを発生させていた。
【0040】
上記の問題を解決するために、図12乃至図15に示す如く、前記供給コンベアA2の搬送面を前記横送りローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70を設けており、該押圧部材70は開放部を下向きに設ける断面コの字形のフレームからなり、供給コンベアA2の内部に配設している。供給コンベアA2は機体前後方向に平行な左右一対のコンベアフレーム71,71と、該コンベアフレーム71,71の後端に取付ける左右一対の後部ローラー支持板71a,71aの間にコンベア駆動軸59を介して軸支するコンベア駆動ローラー72と、コンベアフレーム71,71の前端に取付け位置を前後方向に調節自在に取付けるベルトテンション調節用の左右一対の前部ローラー支持板71b,71bの間に従動軸73を介して軸支するコンベア従動ローラー74と、機体左右方向に平行な前後一対のコンベア駆動ローラー72とコンベア従動ローラー74との間に張設する無端状のコンベアベルト75とで構成している。そして、押圧部材70が横送りローラーA3の下側でこれと平行に配置されるように、コンベアベルト75の搬送側直走部と非搬送側直走部の間で左右のコンベアフレーム71,71の間に斜めに配置し、左右のコンベアフレーム71,71からこの直ぐ内側に横送りローラーA3の軸芯と直交する方向に延出する左右の取付けブラケット76,76と、押圧部材70の両端部近傍でこの内側に直角に一体固定する左右の取付けブラケット77,77とを重合わせ、これら重合わせたブラケット76,77を横送りローラーA3の軸芯と平行な左右の支点ピン78,78を介して回動自在に連結し、押圧部材70を左右のコンベアフレーム71,71の間に左右の支点ピン78,78を中心に上下方向に揺動自在に支持すると共に、押圧部材70を常時上向きに回動付勢するバネ79を設け、押圧部材70の上面をコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下側から弾力的に押当て、前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面を前記横送りローラーA3に弾力的に押当て、供給コンベアA2の搬送始端側に落とされる根菜Kの根部K2が、この供給コンベアA2上にて機体後方に搬送され、供給コンベアA2上にて横送りローラーA3に堰止められてこの横送りローラーA3に沿って右斜め後方に横送りされるとき、供給コンベアA2の搬送側直走部と横送りローラーA3との間に切残した葉部K1aを掻込んで引ちぎるように構成している。
【0041】
上記から明らかなように、走行機体1の左右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベアA2の搬送面を前記横送りローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70を設けたもので、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が供給コンベアA2上に落とされても、根部K2が横送りされるときに供給コンベアA2と横送りローラーA3との間に切残した葉部K1aを掻込んで引ちぎることができるため、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がなくなり、調製作業の簡略化を図ることができ、また供給コンベアA2から選別コンベアA4に根菜Kの根部K2を横送りするとき、横送りローラーA3の末端と供給コンベアA2との間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が停滞し、根部K2の横送りができなくなり、横送りローラーA3より前側の供給コンベアA2上で根部K2の詰まりを発生させるのを防止でき、根部K2を途中で詰まらせることなく供給コンベアA2から選別コンベアA4に適正に搬送でき、さらに収穫作業の高速化にも適正に対応することができるものである。
【0042】
前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の内面に蛇行防止突起であるVベルト状突起80を貼付け固定すると共に、コンベア駆動ローラー72とコンベア従動ローラー74の外面にVベルト状突起80を巻回す蛇行防止凹みであるV溝81,82を形成し、コンベア駆動ローラー72とコンベア従動ローラー74の軸芯方向のコンベアベルト75の位置ずれをVベルト状突起80とV溝81,82との係合によって規制し、コンベアベルト75の蛇行を防止するもので、供給コンベアA2はこの上で横送りローラーA3を介して根菜Kの葉部K1aを一側方(機体左側)に横送りしようとするため、コンベアベルト75は横送り方向(左側)にずれようとする。このため状突起Vベルト80をコンベアベルト75の右側端の近傍でこの内面に貼付け固定し、これに対応してV溝81,82も駆動ローラー72及びコンベア従動ローラー74の右側端の近傍でこの外面に形成し、供給コンベアA2の右側端の近傍でコンベアベアベルト75の蛇行防止を図ることが効果的である。
【0043】
そして、前記横送りローラーA3は、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の左側端またはその近傍から供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の右側端まで接触する長さを有し、横送りローラーA3の左端から突出するローラー軸58の左側端部を、ローラー軸58と前記入力軸55間の伝動を行う傘歯車を内装する伝動ケース(図示せず)に回転自在に軸受けさせる一方、選別フレーム62に着脱自在に締結固定するブラケット82aに一体に取付けるローラー支軸58aを設け、横送りローラーA3の右端部をローラー支軸58aにベアリングを介して回転自在に軸支させ、横送りローラーA3を供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上に隙間のない接触状態で平面視にて左前右後状に斜めに横架している。尚、ローラー軸58の右側端部とローラー支軸58aの左端部は横送りローラーA3の内面に突き合わせ状態でそれぞれベアリングを介して回転自在に軸受けされ、これらローラー軸58とローラー支軸58aが横送りローラーA3の軸芯上に一直線状に配置されている。
【0044】
また、供給コンベアA2のコンベアベルト75の内面に押当てる前記押圧部材70の上面に、供給コンベアA2のコンベアベルト75の内面に貼付け固定した蛇行防止突起であるVベルト状突起80を通過させるこのVベルト状突起80の幅より若干幅広でVベルト状突起80の高さより若干深い切欠き83を設け、押圧部材70を供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の左側端またはその近傍から供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の右側端まで延設すると共に、押圧部材70の右側端をコンベアベルト75の右側端面に沿うように斜めにカットし、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面を、蛇行防止突起であるVベルト状突起80に対応する部分を除いて、押圧部材70により供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の左側端またはその近傍から供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の右側端まで横送りローラーA3に弾力的に押当て、蛇行防止突起であるVベルト状突起80より外側(右側)となる供給コンベアA2の側端部(右側端部)において、切残した葉部K1aの引ちぎり作用が得られるように構成している。
【0045】
上記から明らかなように、押圧部材70は、供給コンベアA2のコンベアベルト75の内面に設けた蛇行防止突起であるVベルト状突起80を通過させる切欠き83を設け、横送りローラーA3の搬送終端側の押圧部材70端部を供給コンベアA2のコンベアベルト75端部まで延設したもので、蛇行防止突起であるVベルト状突起80より外側で横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部において、コンベアベルト75を横送りローラーA3に弾力的に押当てることができるため、切残した葉部K1aの引ちぎり作用が横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部まで得ることができ、供給コンベアA2及び横送りローラーA3の有効幅を最大限利用して切残した葉部K1aを確実に根部K2から引ちぎることができると共に、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部において、横送りローラーA3にコンベアベルト75を押当て得ず引ちぎり作用が得られず、横送りローラーA3とコンベアベルト75との間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1aを噛込まれた根部K2が停滞し、根部K2の横送りができなくなり、根部K2の詰まりを発生させるのを防止できるものである。
【0046】
また、横送りローラーA3の搬送終端側となる前記押圧部材70の右側端部にバネ作用アーム84を固設し、押圧部材70の右側端部外方に突出させる前記バネ作用アーム84の端部と前記ブラケット82aにアジャストナット79aを介して出入れ自在に取付けるアジャストボルト79bとの間にバネ力調節自在に前記バネ79を張設し、横送りローラーA3に対する供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面の押当て力、即ち切残した葉部K1aの引ちぎり力が、横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くなるように構成している。尚、押圧部材70の剛性を適当とする他、押圧部材70の揺動支点である左右の支点ピン78,78を、横送りローラーA3のローラー軸58,58aの軸芯に対して平行な軸芯上でなく、右側ほど間隔が大きくなる傾斜状の軸芯上に設けたり、或いは、前記右支点ピン78とこれを嵌合するブラケット76,77の孔との嵌合隙間よりも前記左支点ピン78とこれを嵌合するブラケット76,77の孔との嵌合隙間を大きくすることによって、切残した葉部K1aの引ちぎり力を横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くできる。
【0047】
上記から明らかなように、横送りローラーA3の搬送終端側の押圧部材70端部にバネ79力を付勢したもので、供給コンベアA2のコンベアベルト75を横送りローラーA3にこの搬送終端側ほど強い力で押当てることができるため、根部K2の横送りをスムーズに行うことができると共に、切残した葉部K1aの引ちぎり力が横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で最も強くなり、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で切残した葉部K1aを確実に根部K2から引ちぎることができ、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部での根部K2の詰まりを確実に防止できるものである。
【0048】
前記選別コンベアA4は、この搬送始端側の搬送面を、横送りローラーA3の搬送終端側となる供給コンベアA2の右側に、コンベアベルト75の搬送側直走部より一段下げた位置で、且つ、コンベアベルト75の搬送側直走部の右側端から少し離れた位置に臨ませ、供給コンベアA2と選別コンベアA4との間に段差と隙間を設けるもので、選別コンベアA4の有効幅と略同じ幅を有する櫛状の根部受渡し体85を供給コンベアA2の右側のコンベアフレーム71の外側面上部に取付け、この根部受渡し体85を供給コンベアA2の右側のコンベアフレーム71の外側面から右向きに右下がり傾斜状に突出させ、根部受渡し体85の先端を選別コンベアA4の搬送始端部の直ぐ上に臨ませ、供給コンベアA2の右側方から搬出される根菜Kの根部K2を前記根部受渡し体85を介して選別コンベアA4の搬送始端側に受渡すと共に、根菜Kの根部K2と共に供給コンベアA2の右側方から搬出される土や小石等を前記根部受渡し体85で漏下し、根菜Kの根部K2のみを選別コンベアA4に受渡すように構成している。
【0049】
また、選別コンベアA4は、この搬送終端側の搬送面をコンテナ48の上方に臨ませるように、搬送面を搬送始端側から搬送終端側に向かって上り勝手となる右上がり傾斜状に形成するもので、選別コンベアA4の無端状のコンベアベルト86の表面に、根菜Kの根部K2が搬送面の傾斜によって滑り落ちるのを防止する幅広の係止突起86aを等間隔に設けている。そして、選別コンベアA4のコンベアベルト86を巻回す搬送終端側のコンベアローラー88の直径を搬送始端側のコンベアローラー87より大径に形成し、選別コンベアA4の搬送終端側回行部の周速を少なくとも搬送始端側回行部の周速より遅くし、選別コンベアA4の搬送終端側からコンテナ48に放出される根菜Kの根部K2が選別コンベアA4の非搬送側に巻込まれるのを防止するように構成している。
【0050】
上記から明らかなように、選別コンベアA4の搬送終端側回行部の直径を搬送始端側回行部の直径より大径に形成したもので、選別コンベアA4の係止突起86a先端における搬送終端側回行部の周速を遅くでき、根部K2の巻込みを防止でき、根部K2を選別コンベアA4からコンテナ48に確実に集積できるものである。
【0051】
符合89a,89bは、選別コンベアA4のコンベアベルト86の両側端より少し内側に入った位置で、コンベアベルト86の係止突起86a先端の軌跡の直ぐ上から上方に立上げて対向させる一対のコンベア側板であり、横送りローラーA3の搬送終端部の直後に選別コンベアA4の機体後側のコンベア側板89bの左側端部を臨ませ、横送りローラーA3の前面側から選別コンベアA4の機体後側のコンベア側板89bの前面側を根部K2が通過するように構成している。
【0052】
前記戻しコンベアA1を横送りローラーA3の搬送始端側上方となる供給コンベアA2の左側上方に片寄せて配置し、葉部切断装置44部から落下する根菜Kの葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1によって供給コンベアA2の中央部より左側の搬送始端側に落とし込み、供給コンベアA2及び横送りローラーA3の有効幅を最大限利用するように構成している。
【0053】
前記供給コンベアA2及び横送りローラーA3及び選別コンベアA4は、それぞれ両持ちの支持構造で選別フレーム62に支持される一方、戻しコンベアA1はこの左側のコンベアフレーム(図示せず)を供給コンベアA2の左側のコンベアフレーム71に固定支持させる片持ちの支持構造で支持され、戻しコンベアA1の下方を根菜Kの根部K2が通過できるように構成している。
【0054】
図16及び図17に示す如く、戻しコンベアA1のコンベアベルト65の表面に柔軟性を有する送り突起90を斜めに設け、該送り突起90は、供給コンベアA2の搬送面と対向する非搬送側を機体後方に向かって移動するとき、横送りローラーA3と交差する傾斜姿勢となり、横送りローラーA3に沿って横送りが開始される根菜Kの根部K2にさらに横送り作用を付与して、横送り開始時の横送りを補助するもので、供給コンベアA2上で横送りローラーA3の搬送始端側に根菜Kの根部K2が停滞するのを防止するように構成している。
【0055】
図18は上記根菜収穫機の動力伝達系統図であり、エンジン6の出力軸100から油圧無段変速装置(HST)7Aの入力軸である油圧ポンプ軸101にプーリ102,103及びベルト104を介して動力を伝達し、油圧無段変速装置(HST)7Aの出力軸である油圧モータ軸からミッション7本体に動力を伝達し、ミッション7のファイナル軸である左右の車軸105上に設けた左右の前記駆動輪8(駆動スプロケット)を回転駆動している。またエンジン6の出力軸100から前記入力軸20aに前記プーリ27,28及びベルト29並びに作業クラッチ106Aを介して動力を継断自在に伝達し、前記偏芯ボス22a及び上リンク22を介してサブソイラSを振動駆動している。また前記入力軸20aから前記入力軸39にプーリ37,40及びベルト38を介して動力を伝達している。また前記パイプフレーム31に内挿した前処理部への伝動軸107の後端を前記入力軸39に一対のベベルギア108,109を介して連動連結し、該伝動軸107の前端を前記引起し用伝動パイプ32に内挿した前処理部駆動軸110に一対のベベルギア111,112を介して連動連結している。また前記前処理部駆動軸110の右端部から一対のベベルギア113,114を介して引起し駆動軸115に動力を伝達し、従動プーリ117と前記引起し駆動軸115上に設ける駆動プーリ116との間に巻き掛ける前記引起し装置16の突起付き無端帯17aを回転駆動している。また前記前処理部駆動軸110の左端部から前記伝動ケース33に内装したスプロケット119,120及びチェン121を介して前記分草用伝動ケース34に内挿した分草駆動軸118に動力を伝達し、従動プーリ123と前記分草駆動軸118上に設ける駆動プーリ122との間に巻き掛ける前記分草装置14の突起付き無端帯15aを回転駆動している。また前記入力軸39から選別部Aの前記入力軸55にプーリ124,125及びベルト126を介して動力を伝達し、前記入力軸55に戻しコンベアA1のコンベア駆動軸56と供給コンベアA2及び選別コンベアA4への伝動軸57をプーリ127,128,129及びベルト130を介して連動連結し、前記入力軸55に横送りローラーA3のローラー軸58を一対のベベルギア131,132を介して連動連結し、前記伝動軸57に供給コンベアA2のコンベア軸59を一対の平ギア133,134を介して連動連結し、前記伝動軸57に一対のウォーム135及びウォームホイル136を介してアイドル軸137を連動連結し、アイドル軸137に選別コンベアA4のコンベア駆動軸60をプーリ138,139及びベルト140並びに前記クラッチ61を介して動力を継断自在に連動連結し、選別部Aの戻しコンベアA1及び供給コンベアA2及び横送りローラーA3及び選別コンベアA4を回転駆動させている。また前記ミッション7に設けるPTO軸36から前記入力軸39上に回転自在に設ける同調軸(走行変速に同調して変速される軸)141に一方向クラッチ142及びプーリ143,144及びベルト145並びに前記作業クラッチ106Aと連動する作業クラッチ106Bを介して動力を継断自在に伝達している。また前記同調軸141から前記後部伝動ケース42に設けたカッター入力軸146にスプロケット147,148及び前記チェン41を介して動力を伝達し、カッター入力軸146から葉部切断装置44の左右のディスクカッター44a,44aのカッター駆動軸149,150にそれぞれ一対のベベルギア151,152を介して動力を伝達し、左右のカッター駆動軸149,150にそれぞれ一対のベベルギア153,154を介して左右のディスクカッター44a,44aのカッター軸44b、44bを連動連結し、左右のディスクカッター44a,44aを回転駆動している。またカッター入力軸146の左端部から左側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸155aと葉部排出装置43の左側の下部搬送体43bへの伝動軸156aにスプロケット157,158,159及びチェン160を介して動力を伝達し、カッター入力軸146の右端部から右側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸155bと葉部排出装置43の右側の下部搬送体43bへの伝動軸156bにスプロケット161,162,163及びチェン164を介して動力を伝達している。左右の引抜き搬送ベルト3,3への左右の伝動軸155a,155bにそれぞれ一対のベベルギア165,166を介して左右の引抜き搬送ベルト3,3の駆動軸167a,167bを連動連結し、2連のベルトプーリである始端ホイル11,11と前記駆動軸167a,167b上に設ける2連のベルトプーリである後端ホイール12,12との間に巻き掛ける左右の引抜き搬送ベルト3,3を回転駆動している。また葉部排出装置43の左右の下部搬送体43b,43bへの伝動軸156a,156bにそれぞれ一対のベベルギア168,169を介して左右の下部搬送体43b,43bの駆動軸170a,170bを連動連結し、2連の従動ベルトプーリと前記駆動軸170a,170b上に設ける2連の駆動ベルトプーリ171a,171bとの間に巻き掛ける左右の下部搬送体43b,43bを回転駆動し、従動ローラーと何れか一方の駆動軸170a上に設ける駆動スプロケット172との間に巻き掛ける上部搬送体43aを回転駆動している。
【0056】
上記根菜収穫機は、引抜き搬送ベルト3,3と葉部切断装置44と葉部排出装置43の動力のみをミッション7のPTO軸36から取出し、これら引抜き搬送ベルト3,3と葉部切断装置44と葉部排出装置43の駆動速度を走行速度に同調させて変化させる構成としたが、前記PTO軸36に選別部Aの入力軸55をベルト伝動で連動連結し、戻しコンベアA1,供給コンベアA2,横送りローラーA3,選別コンベアA4の駆動速度を走行機体1の走行速度に同調させて変化させ、根菜Kの単位時間当たりの収穫量に対応した選別性能を得るように構成してもよい。
【0057】
前記選別部Aは、戻しコンベアA1の前方で供給コンベアA2の搬送始端側(前端側)にのみ緩衝壁69を設けたが、緩衝壁69にて受止めた根部K2が供給コンベアA2の搬送始端側側方から脱落するのを防止して、戻しコンベアA1から搬出された根部K2を供給コンベアA2の搬送始端側に確実に落とすためには、図19に示すように、供給コンベアA2の搬送始端側側縁にも前記緩衝壁69と同様の構造で、かつ、供給コンベアA2の左右コンベアフレーム71,71に固定支持する左右緩衝壁69A,69Bを設け、前記正面側の緩衝壁69の左右端部から前記左右側面の緩衝壁69A,69Bを後方に延出し、供給コンベアA2の搬送始端側に、開放部を戻しコンベアA1がある供給コンベアA2の搬送方向に向けて設ける平面視コの字形状の緩衝壁を正面及び左右側面の緩衝壁69,69A,69Bで形成することが好ましい。
【0058】
また前記選別部Aは、一本の押圧部材70と一本のバネ79により供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)を略全幅に亘って横送りローラーA3に弾力的に押し当てているが、このコンベアベルト75と横送りローラーA3との間の一部分に屑葉が通過したり、切残した葉部K1aが掻込まれることで、コンベアベルト75と横送りローラーA3との間にこれらの全幅に亘って隙間ができてしまい、切残した葉部K1aの引きちぎり作用がコンベアベルト75の全幅に亘って得られなくなるのを防止するために、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)を略全幅に亘って横送りローラーA3に弾力的に押し当てる押圧部材は複数の押圧要素に分割形成し、各押圧要素をそれぞれ別々のバネによって独立して供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下方から弾力的に押し当てることが好ましい。この押圧部材70Aの具体例を図20乃至図22を参照して以下に説明する。
【0059】
該押圧部材70Aは、左右のコンベアフレーム71,71からこの直ぐ内側に横送りローラーA3の軸芯と直交する方向に延出した前記左右の取付けブラケット76,76に両端を回転自在に軸受けさせて、左右のコンベアフレーム71,71間に横送りローラーA3の軸芯と平行に斜めに横架する一本の支点軸173を設け、該支点軸173の左側半分に左押圧要素174を一体に取付けると共に、前記支点軸173の右側半分に右押圧要素175を左右の軸受け板176A,176Bを介して支点軸173を中心に揺動自在に支持させている。そして、左押圧要素174は門形に折曲げた丸棒からなり、該左押圧要素174の両端を支点軸173に直角に一体固定し、左押圧部材174の両端間の支点軸173上に直角に一体固定したバネ取付けブラケット177と、左コンベアフレーム71に取付けたブラケット178にアジャストナット179を介して支点軸177と直角方向に出入れ自在に取付けるアジャストボルト180との間にバネ力調節自在にバネ181を張設し、支点軸173と一体に左押圧要素174を支点軸173回りで常時上向きに回動付勢し、支点軸173と平行な左押圧要素174の中間部を供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下側から弾力的に押し当て、前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面の略左側半分を前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てる一方、右押圧要素175は前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面の略右側半分で、かつ、前記Vベルト状突起80より左側部(内側部)と右側部(外側部)を別々の押圧要素175A,175Bで横送りローラA3に弾力的に押し当てるもので、内外の押圧要素175A,175Bはそれぞれ門形に折曲げ形成した丸棒からなり、内側の押圧要素175Aの外側端部(右側端部)と外側の押圧要素175Bの内側端部(左側端部)を所定の間隔を設けてその下端部で連結板182を介して一体連結し、中間部(内外の押圧要素175A,175Bの間)に、前記Vベルト状突起80を通過させるこのVベルト状突起80の幅より若干幅広でVベルト状突起80の高さより若干深い凹み部183を有する一本の右押圧要素175を形成し、右押圧要素175の内側端部(内側の押圧要素175Aの左側端部)から一体に延出する左軸受け板176Aの先端と、右押圧要素175の凹み部183の直ぐ外側部(外側の押圧要素175Bの左側端部)から一体に延出する右軸受け板176Bの先端を、左押圧要素174より右側に突出する前記支点軸173の右側部に回転自在に嵌合し、右押圧要素175を左押圧要素174の右側で前記支点軸173上に該支点軸173を支点に揺動自在に支持すると共に、右押圧要素175中間部に形成した凹み部183内にVベルト状突起80を位置させる。また前記右押圧要素175の外側端部(外側の押圧要素175Bの右側端部)を供給コンベアA2の右外側に突出させ、その突出端部から後方に連続して延ばして形成するバネ作用アーム184を設け、前記押圧部材70と同様に該バネ作用アーム184と前記ブラケット82aにアジャストナット79aを介して出入れ自在に取付けたアジャストボルト79bとの間にバネ力調節自在に前記バネ79を張設し、右押圧要素175を支点軸173回りで常時上向きに回動付勢し、支点軸173と平行な右押圧要素175の内外の押圧要素175A,175Bの中間部を供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下側から弾力的に押し当て、前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面の略右側半分をVベルト状突起80の貼付け部位を除いて前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てるように構成している。
【0060】
上記から明らかなように、走行機体1の左右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベアA2の搬送面を前記横送りローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70Aを設け、該押圧部材70Aは複数の押圧要素174,175に分割形成し、各押圧要素174,175をそれぞれ別々のバネ181,79によって独立して供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下方から弾力的に押し当てるもので、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が供給コンベアA2上に落とされても、根部K2が横送りされるときに供給コンベアA2と横送りローラーA3との間に切残した葉部K1aを掻込んで引ちぎることができるため、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がなくなり、調製作業の簡略化を図ることができ、また供給コンベアA2から選別コンベアA4に根菜Kの根部K2を横送りするとき、横送りローラーA3の末端と供給コンベアA2との間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が停滞し、根部K2の横送りができなくなり、横送りローラーA3より前側の供給コンベアA2上で根部K2の詰まりを発生させるのを防止でき、根部K2を途中で詰まらせることなく供給コンベアA2から選別コンベアA4に適正に搬送でき、さらに収穫作業の高速化にも適正に対応することができ、また特に、一本の押圧部材と一本のバネにより供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)を略全幅に亘って横送りローラーA3に弾力的に押し当ててたとき、このコンベアベルト75と横送りローラーA3との間の一部分に屑葉が通過したり、切残した葉部K1aが掻込まれることで、コンベアベルト75と横送りローラーA3との間にこれらの全幅に亘って隙間ができてしまい、切残した葉部K1aの引きちぎり作用がコンベアベルト75の全幅に亘って得られなくなるのを防止できるものである。
【0061】
また、前記押圧部材70Aの各押圧要素174,175に付勢するバネ力を同じに設定することにより、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面を略全幅に亘って同じ押し当て力で前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てることができる一方、前記押圧部材70Aの各押圧要素174,175に付勢するバネ力を異ならせることにより、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面を略全幅に亘って前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てるときの押し当て力を部分的に異ならせることができるもので、例えば、左押圧要素174に付勢するバネ力より右押圧要素175に付勢するバネ力が大きくなるように設定し、横送りローラーA3に対する供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面の押し当て力、即ち切残した葉部K1aの引ちぎり力が、横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くなるように構成している。
【0062】
上記から明らかなように、該押圧部材70Aは複数の押圧要素174,175に分割形成し、各押圧要素174,175をそれぞれ別々のバネ181,79によって独立して供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下方から弾力的に押し当てると共に、各押圧要素174,175は横送りローラーA3の搬送下手側のものほど強いバネ力を付勢するもので、供給コンベアA2のコンベアベルト75を横送りローラーA3にこの搬送終端側に行くに連れて徐々に強い力で押当てることができるため、根部K2の横送りをスムーズに行うことができると共に、切残した葉部K1aの引ちぎり力が横送りローラーA3の搬送終端側に行くに連れて徐々に強くなり、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で切残した葉部K1aを確実に根部K2から引ちぎることができ、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部での根部K2の詰まりを確実に防止できるものである。
【0063】
また、横送りローラーA3の搬送終端側の押圧部材70A端部に最も強いバネ79力を付勢したもので、供給コンベアA2のコンベアベルト75を横送りローラーA3にこの搬送終端側ほど強い力で押当てることができるため、根部K2の横送りをスムーズに行うことができると共に、切残した葉部K1aの引ちぎり力が横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で最も強くなり、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で切残した葉部K1aを確実に根部K2から引ちぎることができ、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部での根部K2の詰まりを確実に防止できるものである。
【0064】
尚、前記押圧部材70Aは、各押圧要素174,175に付勢するバネ力を同じに設定した場合でも、前記押圧部材70と同様に、各押圧要素174,175の揺動支点である支点軸173を、横送りローラーA3のローラー軸58,58aの軸芯に対して平行な軸芯上でなく、右側ほど間隔が大きくなる傾斜状の軸芯上に設けたり、或いは、前記支点軸173の右端部とこれを嵌合するブラケット76の孔との嵌合隙間よりも前記支点軸173の左端部とこれを嵌合するブラケット76の孔との嵌合隙間を大きくすることによって、切残した葉部K1aの引ちぎり力を横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くできる。
【0065】
図23乃至図25は葉部切断排出部の他の実施例を示し、該葉部切断排出処理部は、葉部排出装置200と葉部切断装置201と根菜Kの根部K2の肩揃え装置202とで構成している。葉部排出装置200は、前記引抜き搬送ベルト3,3の左右何れか一方(該実施例では左側の引抜き搬送ベルト3)の搬送終端部下面側から水平後方に向けて延ばす上部搬送体である排葉無端チェン203と、該排葉無端チェン203の下側にて前記引抜き搬送ベルト3,3の搬送終端部下面側から水平後方に向けて延ばす下部搬送体である左右一対の排葉無端ベルト204L,204Rからなり、排葉無端チェン203は前部を従動ローラ206に巻き掛け後部を駆動スプロケット207に巻き掛け、前記引抜き搬送ベルト3,3の左右何れか一方(該実施例では左側の引抜き搬送ベルト3)の搬送終端部下面に前部回行部を可及的に近接させてそこから水平後方に向けて張設している。該排葉無端チェン203はこの搬送作用面に図示しない挟扼部材によって葉部K1が押し当てられ、葉部K1を排葉無端チェン203の搬送作用面と挟扼部材とで左右から挟持して水平後方向に搬送する。左右排葉無端ベルト204L,204Rは前部を従動プーリ208L,208Rに巻き掛け後部を駆動プーリ209L,209Rに巻き掛け、排葉無端チェン203の下側にて前記引抜き搬送ベルト3,3の搬送終端部下面に前部回行部を可及的に近接させてそこから水平後方に向けて張設している。該左右排葉無端ベルト204L,204Rはこれらの搬送作用面同士を密着させ、葉部K1を左右排葉無端ベルト204L,204Rの搬送作用面で挟持して水平後方向に搬送する。
【0066】
葉部切断装置201は、葉部排出装置200の排葉無端チェン203の前部下方位置となる左右排葉無端ベルト204L,204Rの中間部下側にて水平姿勢で回転する左右一対の円盤状のディスクカッター210L,210Rからなり、左右排葉無端ベルト204L,204R間に形成される挟持搬送経路の下側にて左右ディスクカッター210L,210Rを上下に重合させ、左右ディスクカッター210L,210Rの重合部分に切断作用部を形成し、該切断作用部201Aによって根菜Kの葉部K1を切断する。
【0067】
根菜Kの根部K2の肩揃え装置202は、葉部排出装置200の排葉無端ベルト204L,204Rの前部下側にて前記引抜き搬送ベルト3,3と葉部切断装置201の左右ディスクカッター210L,210Rとの間に水平に張設する左右一対の肩揃え無端ベルト211L,211Rからなり、左右肩揃え無端ベルト211L,211Rは外面に波形の凹凸を成形した軟弾性の無端ベルトであり、前部を従動ローラ213L,213Rに巻き掛け後部を駆動ローラ214L,214Rに巻き掛け、前記引抜き搬送ベルト3,3の下面に前部回行部を可及的に近接させ、かつ、葉部切断装置201の左右ディスクカッター210L,210Rに後部回行部を可及的に接近させ、葉部排出装置200の排葉無端ベルト204L,204Rの前部下側にて前記引抜き搬送ベルト3,3と葉部切断装置201の左右ディスクカッター210L,210Rとの間に水平に張設している。該左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間には根菜Kの葉部K1のみを通過させる隙間215を形成している。該左右肩揃え無端ベルト211L,211Rは前記引抜き搬送ベルト3,3による後上方への根菜Kの搬送により、前記引抜き搬送ベルト3,3の挟持箇所よりも下側の葉部K1を前記隙間215に受入れ、前記隙間215で葉部K1が上動しながら後方に移動し、それに伴い根部K2も左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの下面側で上動しながら後方に移動し、そして根部K2の上端(肩)が左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの下面に当接した以後、根部K2の上動が規制されて左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの下面に対する根部K2の上端(肩)の圧着により、前記左右排葉無端ベルト204L,204Rによって水平後方に挟持搬送されている葉部K1と同じ速度で根部K2を水平後方へ搬送し、根菜Kの姿勢を垂直姿勢に保ったまま葉部切断装置201のディスクカッター210L,210Rに対する根菜Kの根部K2の上端(肩)高さを揃え、かつ、根菜Kを垂直姿勢で葉部切断装置201まで搬送し、葉部K1をこの下端部等、一定位置にて適正に切断させる。
【0068】
前記肩揃え装置202の左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの前部を巻き掛ける左右従動ローラ213L,213Rの真下から引抜き搬送ベルト3,3の下面側に沿うように左右一対の案内杆212L,212Rを前斜め下方に延出している。左右案内杆212L,212Rの間には左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間に形成した隙間215と同じ根菜Kの葉部K1のみを通過させる隙間216を形成し、左右案内杆212L,212Rの間の隙間216の後端部を左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙間215の前端部に連通接続させ、前記引抜き搬送ベルト3,3による後上方への根菜Kの搬送により、前記引抜き搬送ベルト3,3の挟持箇所よりも下側の葉部K1を先ず左右案内杆212L,212Rの間の隙間216に受入れ、隙間216の後端部から左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙間215の前端部に案内導入させる。
【0069】
前記左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの後部を巻き掛ける左右駆動ローラ214L,214Rの上側に、左右排葉無端ベルト204L,204Rの前部を巻き掛ける従動プーリ208L,208Rと同じ入力プーリ217L,217Rを一体形成し、左右排葉無端ベルト204L,204Rの後部を巻き掛ける駆動プーリ209L,209Rの下側に、該駆動プーリ209L,209Rと同じ出力プーリ218L,218Rを一体形成し、前部を前記入力プーリ217L,217Rに巻き掛け後部を前記出力プーリ218L,218Rに巻き掛け、左右排葉無端ベルト204L,204Rと葉部切断装置201のディスクカッター210L,210Rとの間で水平に張設する左右一対の無端ベルト219L,219Rを設け、該左右無端ベルト219L,219Rによって左右排葉無端ベルト204L,204Rに左右肩揃え無端ベルト211L,211Rを連動連結して、左右肩揃え無端ベルト211L,211Rを左右排葉無端ベルト204L,204Rと同速度で回転駆動させると共に、左右無端ベルト219L,219Rの間に前部から後部に亘って徐々に間隔が狭くなる隙間220を形成し、かつ、左右無端ベルト219L,219Rの前部の隙間220を前記左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙間215と略同じ隙間に形成し、前記左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙間215後部から葉部K1を左右無端ベルト219L,219Rによって左右から挟持して水平後方向に搬送する。
【0070】
該葉部切断排出部は、前記同調軸141からスプロケット147,148及び前記チェン41を介して前記後部伝動ケース42に設けたカッター入力軸146に伝達される動力で駆動される。即ち、カッター入力軸146にそれぞれ一対のベベルギア151,152を介して後端を連動連結する左右のカッター駆動軸149,150の前端に葉部切断装置201の左右のディスクカッター210L,210Rのカッター軸44b,44bを、それぞれ一対のベベルギア153,154を介して連動連結し、該左右のカッター軸44b、44bに葉部切断装置201の左右ディスクカッター210L,210Rを取付け、左右のディスクカッター210L,210Rを左右のカッター軸44b、44bと一体に回転駆動している。またカッター入力軸146の左端部から左側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸155aと葉部排出装置200の左側の排葉無端ベルト204Lへの伝動軸156aにスプロケット157,158,159及びチェン160及びテンションローラを介して動力を伝達し、カッター入力軸146の右端部から右側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸155bと葉部排出装置200の右側の排葉無端ベルト204Rへの伝動軸156bにスプロケット161,162,163及びチェン164及びテンションローラーを介して動力を伝達し、左右の引抜き搬送ベルト3,3への左右の伝動軸155a,155bにそれぞれ一対のベベルギア165,166を介して左右の引抜き搬送ベルト3,3の駆動軸167a,167bを連動連結し、2連のベルトプーリである始端ホイル11,11と前記駆動軸167a,167b上に設ける2連のベルトプーリである後端ホイール12,12との間に巻き掛ける左右の引抜き搬送ベルト3,3を回転駆動している。また葉部排出装置200の左右の排葉無端ベルト204L,204Rへの伝動軸156a,156bにそれぞれ一対のベベルギア168,169を介して左右の排葉無端ベルト204L,204Rの駆動軸170a,170bを連動連結し、従動プーリ208L,208Rと前記駆動軸170a,170b上に設ける駆動プーリ209L,209Rとの間に巻き掛ける左右の排葉無端ベルト204L,204Rを回転駆動し、かつ、従動ローラ206と左右何れか一方の駆動軸(該実施例では左側の駆動軸170a)上に設ける駆動スプロケット207との間に巻き掛ける排葉無端チェン203を回転駆動し、かつ、入力プーリ217L,217Rと前記駆動軸170a,170b上に設ける駆動プーリ209L,209Rと一体の出力プーリ218L,218Rとの間に巻き掛ける左右の無端ベルト219L,219Rを回転駆動し、かつ従動ローラ213L,213Rと入力プーリ217L,217Rと一体の駆動ローラ214L,214Rとの間に巻き掛ける左右の肩揃え無端ベルト211L,211Rを回転駆動する。
【0071】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本願請求項1記載の発明は、走行機体の左右一側で根菜を圃場から引抜き、機体後方へ搬送して根菜の葉部の切断後の根部を供給コンベア上に落とし、該供給コンベア上に斜めに配置した横送りローラーにより、供給コンベア側方に配置した選別コンベアへ搬送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベアの搬送面を前記横送りローラーに弾力的に押当てる押圧部材を設け、前記供給コンベアと、横送りローラと、選別コンベアとを取り付けた選別フレームを設け、同選別フレームを走行機体の後部右側に立設した支柱軸回りに回動可能に支持させて、選別フレームを機体後方に引き出し可能に構成したことにより、切残した葉部付きの根菜の根部が供給コンベア上に落とされても、根部が横送りされるときに供給コンベアと横送りローラーとの間に切残した葉部を掻込んで引きちぎることができるため、従来のように切残した葉部付きの根菜の根部の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がなくなり、調製作業の簡略化を図ることができ、また供給コンベアから選別コンベアに根菜の根部を横送りするとき、従来のように横送りローラーと供給コンベアとの間に切残した葉部が噛込んでしまい、葉部付きの根菜の根部が停滞し、根部の横送りができなくなり、横送りローラーより前側の供給コンベア上で根部の詰まりを発生させるのを防止でき、根部を途中で詰まらせることなく供給コンベアから選別コンベアに適正に搬送でき、さらに収穫作業の高速化にも適正に対応できるものである。
しかも、選別部及び、その選別部周辺の機体後部のメンテナンスする際に、選別部を走行機体の後部から機体後方に引出した状態で容易に行えるように構成しているものである。
【0072】
さらには、押圧部材は、前記供給コンベアの搬送面の左側半分に設けた左押圧要素と、同供給コンベアの搬送面の右側半分に設けた右押圧要素とに分割形成し、同左押圧要素と、右押圧要素とは、それぞれ別々のバネを介して供給コンベアのコンベアベルトの下面を独立した状態で下方から弾力的に付勢したことにより、切残した葉部付きの根菜の根部が供給コンベア上に落とされても、根部が横送りされるときに供給コンベアと横送りローラーとの間に切残した葉部を掻込んで引ちぎることができるため、切残した葉部付きの根菜の根部の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がなくなり、調製作業の簡略化を図ることができ、また供給コンベアから選別コンベアに根菜の根部を横送りするとき、横送りローラーの末端と供給コンベアとの間に切残した葉部が噛込んでしまい、葉部付きの根菜の根部が停滞し、根部の横送りができなくなり、横送りローラーより前側の供給コンベア上で根部の詰まりを発生させるのを防止でき、根部を途中で詰まらせることなく供給コンベアから選別コンベアに適正に搬送でき、さらに収穫作業の高速化にも適正に対応することができ、また特に、一本の押圧部材と一本のバネにより供給コンベアのコンベアベルトの搬送側直走部の上面(表面)を略全幅に亘って横送りローラーに弾力的に押し当てたとき、このコンベアベルトと横送りローラーとの間の一部分に屑葉が通過したり、切残した葉部が掻込まれることで、コンベアベルトと横送りローラーとの間にこれらの全幅に亘って隙間ができてしまい、切残した葉部の引きちぎり作用がコンベアベルトの全幅に亘って得られなくなるのを防止できるものである。
【0073】
また、本願請求項2記載の発明では、前記選別コンベアの搬送始端側の搬送面と、横送りローラーの搬送終端側となる供給コンベアの右側との間に設けた段差と隙間に櫛状の根部受渡し体を設けたことにより、根菜の根部と共に供給コンベアの右側方から搬出される土や小石等を根部受渡し体で漏下し、根菜の根部のみを選別コンベアに受渡することができる。
【0074】
また、本願請求項3記載の発明では、選別コンベアの搬送終端側回行部の直径を搬送始端側の回行部の直径より大径に形成したことにより、選別コンベアの係止突起先端における搬送終端側回行部の周速を遅くでき、根部の巻込みを防止でき、根部を選別コンベアからコンテナに確実に集積することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 根菜収穫機の側面図
【図2】 根菜収穫機の平面図
【図3】 根菜収穫機の正面図
【図4】 動力伝達系統の平面図
【図5】 選別部の平面図
【図6】 選別部の側面図
【図7】 選別部の後方視図
【図8】 選別部の駆動説明図
【図9】 前送りコンベアの拡大平面図
【図10】前送りコンベアの斜視図
【図11】変形例の前送りコンベアの斜視図
【図12】供給コンベア部の平面図
【図13】横送りローラーの搬送終端側部の拡大平面図
【図14】横送りローラーの搬送終端側部の断面図
【図15】横送りローラーの搬送終端側部の後方視図
【図16】さらに変形例の前送りコンベアの平面図
【図17】図16の前送りコンベアの側面図
【図18】根菜収穫機の動力伝達系統図
【図19】緩衝壁の変形例を示す平面説明図
【図20】押圧部材の変形例を示す平面説明図
【図21】押圧部材の変形例を示す側面断面説明図
【図22】押圧部材の変形例を示す背面説明図
【図23】葉部切断排出部の他の実施例を示す側面説明図
【図24】葉部切断排出部の他の実施例を示す平面説明図
【図25】葉部切断排出部の他の実施例を示す底面説明図
【符号の説明】
K 根菜
K1 葉部
K2 根部
A 選別部
A1 前送りコンベア
A2 供給コンベア
A3 横送りローラー
A4 選別コンベア
1 走行機体
19 圃場
44,201 葉部切断装置
48 コンテナ
64d 根部受止め板
66b 緩衝面
69,69A,69B 緩衝壁
70,70A 押圧部材
75 コンベアベルト
79,181 バネ
80 蛇行防止突起
83 切欠き
183 凹み部

Claims (3)

  1. 走行機体の左右一側で根菜を圃場から引抜き、機体後方へ搬送して根菜の葉部の切断後の根部を供給コンベア上に落とし、該供給コンベア上に斜めに配置した横送りローラーにより、供給コンベア側方に配置した選別コンベアへ搬送するようにした根菜収穫機において、
    前記供給コンベアの搬送面を前記横送りローラーに弾力的に押当てる押圧部材を設け、
    前記供給コンベアと、横送りローラと、選別コンベアとを取り付けた選別フレームを設け、
    同選別フレームを走行機体の後部右側に立設した支柱軸回りに回動可能に支持させて、選別フレームを機体後方に引き出し可能に構成し、
    押圧部材は、前記供給コンベアの搬送面の左側半分に設けた左押圧要素と、同供給コンベアの搬送面の右側半分に設けた右押圧要素とに分割形成し、
    同左押圧要素と、右押圧要素とは、それぞれ別々のバネを介して供給コンベアのコンベアベルトの下面を独立した状態で下方から弾力的に付勢したことを特徴とする根菜収穫機。
  2. 前記選別コンベアの搬送始端側の搬送面と、横送りローラーの搬送終端側となる供給コンベアの右側との間に設けた段差と隙間に櫛状の根部受渡し体を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
  3. 選別コンベアの搬送終端側回行部の直径を搬送始端側の回行部の直径より大径に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の根菜収穫機。
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