JP2003023826A - 根菜収穫機 - Google Patents

根菜収穫機

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JP2003023826A
JP2003023826A JP2001211503A JP2001211503A JP2003023826A JP 2003023826 A JP2003023826 A JP 2003023826A JP 2001211503 A JP2001211503 A JP 2001211503A JP 2001211503 A JP2001211503 A JP 2001211503A JP 2003023826 A JP2003023826 A JP 2003023826A
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root vegetable
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JP2001211503A
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Kiyohiro Morikawa
清博 森川
Seiji Teramoto
省二 寺元
Hideaki Kageyama
秀明 景山
Shinichi Takahashi
慎一 高橋
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行機体1の左右一側で根菜Kを圃場19か
ら引抜き、機体後方へ搬送して根菜Kの葉部切断後の根
部K2を供給コンベアA2上に落とし、該供給コンベア
A2上に斜めに配置した横送りローラーA3により、供
給コンベアA2側方に配置した選別コンベアA4へ搬送
するようにした根菜収穫機の機体の全長を短縮する。 【解決手段】 供給コンベアA2と該供給コンベアA2
上方の葉部切断装置44との間で、前記横送りローラー
A3より上方に戻しコンベアA1を備え、葉部切断後の
根部K2を戻しコンベアA1により受止めて一旦機体前
方へ戻してから後送りコンベヤA3上に落とすように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、根菜類、特に人参
を収穫する根菜収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大根や人参を収穫する根菜収
穫機は公知となっており、走行装置上部の左右一側に運
転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜きコンベア
を配置し、この引抜きコンベアの前部にサブソイラから
なる掘起し装置を配置して、この掘起し装置を土中に挿
入して、根菜を土中より掘起し、引抜きコンベアの左右
一対のベルトにて根菜の葉部を両側より挟持して斜め上
方に搬送しながら引抜き、搬送終端側にカッターを配置
して、該カッターにより根菜の葉部を切断し、下方の供
給コンベア上に落下する根菜の根部を、選別コンベアに
受渡し、該選別コンベアにより選別後の根部を収納容器
に収納するように構成している。この従来構成において
は、前記供給コンベア上に斜めに横送りローラーを配設
し、該横送りローラーの回転と供給コンベアの搬送駆動
によって、根部が側部の選別コンベア上に落下するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】葉部切断後の根部を直
接供給コンベア上に落下させる従来構成は、供給コンベ
ア及び横送りローラー及び選別コンベアからなる選別部
をカッターより機体後方にて配置する必要があり、機体
の全長が長くなってしまう問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、走行
機体の左右一側で根菜を圃場から引抜き、機体後方へ搬
送して根菜の葉部切断後の根部を供給コンベア上に落と
し、該供給コンベア上に斜めに配置した横送りローラー
により、供給コンベア側方に配置した選別コンベアへ搬
送するようにした根菜収穫機において、前記供給コンベ
アと該供給コンベア上方の葉部切断装置との間で、前記
横送りローラーより上方に戻しコンベアを備え、葉部切
断後の根部を戻しコンベアにより受止めて一旦供給上手
側へ戻してから供給コンベヤ上に落とすように構成した
もので、従来よりも選別部を機体前方に寄せて配置し
得、従来よりも機体の全長を短縮し得、機体のコンパク
ト化を図り得、また葉部切断後の根部を団子状態で横送
りローラーに搬送するのを防止し得、収穫作業の高速化
に伴う選別性能の低下を防止し得、収穫作業の高速化に
も適正に対応し得るものである。
【0005】また、戻しコンベアの根部受止め位置の搬
送上手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコンベア
上面に摺接させた状態で静止させる根部受止め板を設け
たもので、戻しコンベアにより根部に過大な送り作用が
付与されるのを根部受止め板によって防止し得、根部を
損傷させることなく適正に供給コンベアに受渡し得、ま
た収穫作業の高速化にも適正に対応し得るものである。
【0006】また、該根部受止め板は、少なくとも根部
受止め位置より搬送下手側の部分の表面積が搬送下手側
に行くに連れて小さくなるように形成したもので、根部
受止め板によって根部に送り作用を徐々に付与し得、戻
しコンベアにより根部に過大な送り作用が付与されるの
を根部受止め板によって防止し得、根部を損傷させるこ
となく適正に供給コンベアに受渡し得、また収穫作業の
高速化にも適正に対応し得るものである。
【0007】また、戻しコンベアの表面に根部の落下衝
撃を緩和する緩衝面を形成したもので、戻しコンベア上
での根部のジャンピングを押さえ得、戻しコンベア上に
受止める根部を確実に前送りして行き、根部同士の当た
りによる損傷を防止し得、また収穫作業の高速化にも適
正に対応し得るものである。
【0008】また、戻しコンベアから搬出される根部を
受止める緩衝壁を、供給コンベアの搬送始端側に設けた
もので、戻しコンベアから搬出された根部を供給コンベ
アの搬送始端部に確実に、かつ、損傷させることなく落
とし得、供給コンベアの有効長を最大限に利用し得、ま
た収穫作業の高速化にも適正に対応し得るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は根菜収穫機の側面図、図2は同
平面図、図3は同正面図、図4は平面説明図であり、下
方にクローラ走行装置の左右一対の走行クローラ2a、
2bを装備する走行機体1の右側前部に、操縦コラム4
及び運転座席5を有する運転操作部を配置すると共に、
前記運転座席5の下側にエンジン6を配置し、また走行
機体1の後部に油圧無段変速装置7Aをエンジン6から
の入力部に備えたミッション7を配置し、このミッショ
ン7から左右の走行クローラ2a,2bの後端に配置さ
れた駆動輪8に動力伝達される。さらに走行機体1の左
側部には、進行方向に平行に、かつ、後上がり傾斜状に
引抜き搬送装置を配置し、圃場(畝)19に植生してい
る人参等の根菜Kの葉部K1を、引抜き搬送装置を構成
する左右一対の挟持無端帯である引抜き搬送ベルト3,
3で左右から挟持して後上方へ搬送し、根菜Kの根部K
2を圃場19から引抜き、引抜いた根菜Kをさらに後上
方へ搬送し、走行機体1の後部上方に搬送する自走型で
乗用型の根菜収穫機を構成している。
【0010】走行機体1の後部寄り部位の回動支点9に
ブラケット10aを介して上下回動可能に支持される支
持フレーム10に装着された始端ホイール11,11及
び後端ホイール12,12には、前記引抜き搬送ベルト
3、3が巻き掛けられ、これらの前後中途部は多数の中
間ホイール13‥‥にて略一直線状に支持されている。
【0011】そして、引抜き搬送ベルト3,3による根
菜Kの挟持搬送ラインHが、左側の走行クローラ2aの
外縁より外側にて、図2及び図4に示すように平面視に
て走行機体1の進行方向と平行となり、かつ、図1に示
すように側面視にて走行機体1の前方下部から後部上方
に延設するように配置される。
【0012】前記引抜き搬送ベルト3,3のうち、左側
の前方に分草装置14を備えると共に、右側の前方に引
起し装置16を備え、引抜き搬送ベルト3,3の前方位
置にて分草装置14の縦回し駆動の突起付き無端帯15
aの突起15により収穫条の根菜Kの葉部K1と未収穫
条の根菜Kの葉部K1とを分草した後、引起し装置16
の横回し駆動の突起付き無端帯17aの突起17により
収穫条の根菜Kの葉部K1を引起し、始端ホイール1
1,11に巻掛けられる引抜き搬送ベルト3,3からな
る挟持搬送手段の挟持搬送の開始部に収穫条の根菜Kの
葉部K1を挟持させるように構成している。
【0013】さらに、前面視L字形のサブソイラSを昇
降操作するための昇降リンク機構としての上リンク22
と下リンク23の各基端側の回動支点20,21は、前
記回動支点9よりも前方である走行機体1の内側面に配
置され、該上下回動支点20,21を中心にして上下回
動可能な平行リンクとしての上リンク22,下リンク2
3の先端側にサブソイラSの縦部24が連結され、この
縦部24の下端からサブソイラSの横刃部25が横向き
に一体延設されている。
【0014】そして、図1及び図2に示すように、前記
上部の回動支点20の入力軸20aに固定したプーリ2
8と、前記エンジン6の出力プーリ27とにベルト29
を巻掛けして入力軸20aを回転させ、この入力軸20
aに被嵌した偏心ボス22aを介して前記上リンク22
の基端を連結し、この上リンク22を前後方向に振動駆
動させる。これにより縦部24が収穫条の根菜Kの既収
穫条側の圃場面19から土中に差込まれ、横刃部25が
根菜Kの根部K2の下方を横切る前記サブソイラSを前
後に振動させて土壌を膨軟化し、走行機体1の前進移動
につれて根菜Kの引抜きが容易になるように構成されて
いる。
【0015】また、前記下リンク23の基端と走行機体
1との間に装着された復動形の油圧シリンダ26にて前
記平行な上下リンク22,23を昇降回動させるように
構成されている。
【0016】また図1、図2及び図4に示す如く、前記
回動支点9と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横フ
レーム30の左端に前向きパイプフレーム31を連結
し、該前向きパイプフレーム31の前端には、引抜き搬
送ベルト3,3の長手方向中途部の上方において右側に
向かって延びる引起し用伝動パイプ32を連結し、該引
起し用伝動パイプ32の左端から前方向に延びる伝動ケ
ース33を介して、前記分草装置14の上部に分草用伝
動ケース34を連結する。そして、前記上部の回動支点
20と同軸の入力軸20aに固定したプーリ37からベ
ルト38を介して前記回動支点9と同芯軸上であって、
動力伝達横フレーム30内に嵌挿される入力軸39の右
突出端部に固定したプーリ40に動力伝達し、さらに、
前向きパイプフレーム31、引起し用伝動パイプ32、
伝動ケース33及び分草用伝動ケース34内の伝動機構
を介して、引起し装置16及び分草装置14に各々動力
伝達される。
【0017】また、前記回動支点9と同芯軸である入力
軸39上に回転自在に嵌合されたスプロケットからチェ
ン41を介して後部伝動ケース42に動力伝達し、後部
伝動ケース42から前記引抜き搬送ベルト3,3におけ
る両後端ホイール12,12に動力伝達して両引抜き搬
送ベルト3,3を駆動回転すると共に、前記両後端ホイ
ール12,12より下部にて、根菜Kの葉部K1を水平
後方に搬送するために上下に配置された搬送体43a,
43bからなる葉部排出装置43及び該葉部排出装置4
3の下部にて水平回転する左右一対の円盤状のディスク
カッター44a、44aからなる葉部切断装置44に回
転力を伝達する。また葉部排出装置43より下方で引抜
き搬送ベルト3,3と葉部切断装置44との間には、根
菜Kの葉部K1のみを通過させる隙間を間に形成し、根
部K2の上端(肩)を下面に摺接させて上動を規制しな
がら水平後方向に移動案内する左右一対の肩揃え用案内
杆45A,45Aからなる根菜Kの根部K2の肩揃え機
構45を備え、葉部切断装置44のディスクカッター4
4a,44aに対する根菜Kの根部K2の上端(肩)高
さを揃え、葉部K1をこの下端部等、一定位置にて切断
するように構成している。また前記葉部排出装置43を
構成する下部搬送体43bは、根菜Kの葉部K1を左右
から挟持して水平後方向に搬送する左右一対の無端ベル
トから成る一方、上部搬送体43aは前記下部搬送体4
3bの左右何れか一方の無端ベルト上方に配置する無端
チェンと該チェンに葉部K1を押し当てる挟扼部材から
なり、葉部K1を無端チェンと挟扼部材とで左右から挟
持して水平後方向に搬送する。
【0018】上記から明らかなように、前記葉部排出装
置43と前記葉部切断装置44と肩揃え機構45とで根
菜Kの葉部切断排出処理部を構成している。
【0019】また、前記引抜き搬送ベルト3,3及び引
起し装置16及び分草装置14は、前記回動支点9を中
心にして一体的に上下回動するように各装置部のフレー
ム同士は連結されており、それらの前部側から前向きに
突出する支持杆51の前端に装着されたゲージホイル5
2にて圃場面19に対して支持される。そして、圃場で
の旋回時や路上走行時に、前記のサブソイラS、引抜き
搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14、
ゲージホイル52を上昇位置に持上げ保持するには、油
圧シリンダ26を伸長駆動させ、昇降リンク機構である
平行状の上下リンク22,23の前端側を上向き回動さ
せ、サブソイラSを図1において時計方向に回動させな
がら上動させて土中から引抜き、圃場面19より上方に
持上げる。このとき、下リンク23の側面に設けた押上
げ用のローラー53の上面が前記支持フレーム10の下
面側に設けた側面視「へ」字状のガイドレール54の下
面に沿って移動するように構成しており、サブソイラS
がある程度上動した以降からはローラー53がガイドレ
ール54を介して支持フレーム10を前記回動支点9を
中心に図1において時計方向に回動させることにより、
サブソイラSと共に引抜き搬送ベルト3,3、引起し装
置16及び分草装置14並びにゲージホイル52が一体
的に圃場面19より上方に大きく持上げることが可能と
なるのである。また収穫作業開始にあたって前記のサブ
ソイラS、引抜き搬送ベルト3,3、引起し装置16及
び分草装置14、ゲージホイル52を圃場での旋回時や
路上走行時の上昇位置から収穫作業位置に下降させるに
は、油圧シリンダ26を伸長状態から縮小駆動させ、昇
降リンク機構である平行状の上下リンク22,23の前
端側を下向き回動させ、サブソイラSを図1において反
時計方向に回動させながら下動させて圃場19に差込ん
で行く。このときのローラー53の下動により支持フレ
ーム10が前記回動支点9を中心に図1において反時計
方向に回動することにより、サブソイラSと共に引抜き
搬送ベルト3,3、引起し装置16及び分草装置14、
ゲージホイル52が一体的に下降する。そして、ゲージ
ホイル52が接地した以降は引抜き搬送ベルト3,3、
引起し装置16及び分草装置14の下降が止められてサ
ブソイラSだけが下動を続け、引抜き搬送ベルト3,
3、引起し装置16及び分草装置14はこれらの下端が
圃場面19から若干浮き上がった位置で保持され、また
サブソイラSは横刃部25が根菜Kの根部K2の下方を
横切る深さまで土中に差込まれて保持されるのである。
【0020】また、ゲージホイル52をこの支持杆51
に対して上下動自在に支持すると共に、ゲージホイル5
2と支持杆51との間に復動形のアクチュエータ(シリ
ンダ)である電動シリンダ26aを設け、この電動シリ
ンダ26aの伸縮駆動によりゲージホイル52を上下動
させることにより、収穫作業中における引抜き搬送ベル
ト3,3の挟持搬送の開始部(始端部)の対地高さ、引
起し装置16の突起17先端の移動軌跡下端の対地高
さ、分草装置14の突起15先端の移動軌跡下端の対地
高さを一体的に適正高さに調節するように構成してい
る。
【0021】次に、根菜Kの収穫作業について説明す
る。本実施例では、圃場19に列状に植生された人参等
の根菜Kを1列(1条)毎に収穫する場合であって、オ
ペレータは運転座席5に座ってエンジン6を始動し、走
行機体1を前進させながら、油圧シリンダ26のピスト
ンロッドを後退させると、収穫すべき列の位置の地面に
サブソイラSを押込み、オペレータは操向レバーを操作
して走行機体1の向きを調節し、前記引抜き搬送ベルト
3,3を巻掛けている始端ホイール11,11の間が収
穫すべき根菜Kの列に位置するように位置合わせする。
走行機体1の前進につれて、分草装置14の突起15の
回行移動にて、収穫すべき根菜Kの葉部K1と、それよ
り未収穫地側の根菜Kの葉部K1とを絡まないように分
離する。次いで、引起し装置16の突起17の回行移動
にて、収穫すべき根菜Kの葉部K1が上方に引起こされ
る。また、上リンク22の基部の偏心回転ボス22aに
より振動するサブソイラSが土を膨軟にして行く。前記
引抜き搬送ベルト3,3の始端ホイール11,11の箇
所で、引起された葉部K1の上部を挾持開始し、引抜き
搬送ベルト3,3が走行機体1の後方に行くに連れて上
昇するように配置されているので、葉部K1が挾持され
た根菜Kの根部K2は圃場19から軽い力で引抜かれ
る。
【0022】引抜き搬送ベルト3,3の挟持搬送ライン
Hに沿って走行機体1の後方に向けて揚上させられる根
菜Kの根部K2の上端は、走行機体1の後部左側上方位
置にて案内杆45A,45Aの下面箇所にて拘束され、
略水平後方向に移動し、それより上方の葉部K1は、茎
葉排出装置43の上下の搬送体43a、43bにて左右
から挾持されながら走行機体1の後方に移動させられ
る。その途中、葉部切断装置44のディスクカッター4
4a,44aにて、根菜Kの葉部K1がその下端部で切
断され、葉部切断後の根部K2は、走行機体1の後部に
構成配置される選別部Aに落とし込まれ、切断された葉
部K1は、茎葉排出装置43の後端からシュートを介し
て圃場面19に放出される。
【0023】次ぎに、本発明の要部である前記選別部A
について説明する。図5は選別部の平面図、図6は同側
面図、図7は同後方視図、図8は同駆動説明図であり、
該選別部Aは、走行機体1の左側後部上方に配置された
前記葉部切断装置44部から落下してくる根菜Kの根部
K2を受入れ、走行機体1の右側後部の集積位置まで搬
送する搬送経路を形成すると共に、その搬送過程で屑
葉、泥土、不良品を除去し、走行機体1の右外側に張り
出して設けたコンテナ台49の後部、即ち集積位置に載
置したコンテナ48に根菜Kの根部K2の規格品のみを
集積するものである。そして、選別部Aは、前記葉部切
断装置44の左右一対のディスクカッター44a,44
aの下方位置となる走行機体1の後部左側部に前後方向
に向けて配置して、根菜Kの葉部切断後の根部K2を機
体後方に向かって移動する搬送面上にて受止めて機体後
方に搬送する幅広のベルトコンベアである供給コンベア
A2と、供給コンベアA2上に平面視にて左前右後状に
斜めに配置して、供給コンベアA2上で機体後方に向か
って搬送される根菜Kの根部K2を堰止めて供給コンベ
アA2の右側方に搬出させる横送りローラーA3と、供
給コンベアA2の右側で、走行機体1の後部右側部に左
右方向に向けて配置して、供給コンベアA2の右側方か
ら搬出される根菜Kの根部K2を、機体右側に向かって
移動する搬送面上にて受取って機体右側に搬送する幅広
のベルトコンベアである選別コンベアA4とを備え、供
給コンベアA2上に落下する根菜Kの葉部切断後の根部
K2がこの供給コンベアA2上にて機体後方に搬送さ
れ、供給コンベアA2上にて横送りローラーA3に堰止
められてこの横送りローラーA3に沿って右斜め後方に
横送りされるとき、屑葉や泥土を供給コンベアA2と横
送りローラーA3との間から横送りローラーA3より後
方に通過させて、供給コンベアA2の後端から圃場19
に放出し、また横送りローラーA3によって供給コンベ
アA2の右側方から搬出されて選別コンベアA4の搬送
始端部に受継がれる根菜Kの葉部切断後の根部K2がこ
の選別コンベアA4上にて搬送されるとき、走行機体1
の後側をついて歩く選別作業者が選別コンベアA4上か
ら根部K2の不良品を取上げて圃場19に廃棄すること
により、選別コンベアA4の搬送終端から根部K2の規
格品のみをコンテナ48に投入させるように構成してい
る。
【0024】また、選別部Aは、上記の基本構造だけで
は、葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部切断
後の根部K2を横送りローラーA3より前側の供給コン
ベアA2上で受止める必要があるため、少なくとも横送
りローラーA3とこの横送りローラーA3を上に配置す
る供給コンベアA2の中間部以降と選別コンベアA4と
が前記葉部切断装置44より機体後方位置に配置され、
選別部Aが葉部切断装置44部より機体後方に大きく張
出し、機体の全長が長くなってしまう問題かあった。
【0025】上記の問題を解決するために、選別部Aは
上記の基本構造に加えて、前記供給コンベアA2と該供
給コンベアA2上方の葉部切断装置44の左右一対のデ
ィスクカッター44a,44aとの間で、前記横送りロ
ーラーA3より上方に前後方向(供給コンベアA2と同
方向)に向けて配置して、根菜Kの葉部切断後の根部K
2を機体前方に向かって移動する搬送面上にて受止めて
機体前方に搬送する、幅・長さとも供給コンベアA2よ
り小形のベルトコンベアである戻しコンベアA1を備え
ており、葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部
切断後の根部K2を直接供給コンベアA2上にて受止め
るのではなく、戻しコンベアA1上にて受止めて一旦機
体前方(葉部切断装置44部より落下する根菜Kの葉部
切断後の根部K2を直接供給コンベアA2上にて受止め
るときの受止め位置よりさらに供給上手側)へ戻してか
ら横送りローラーA3より前側の供給コンベヤA2上に
落とすことにより、横送りローラーA3とこの横送りロ
ーラーを上に配置する供給コンベアA2の中間部以降と
選別コンベアA4とを前記葉部切断装置44より機体前
方に配置できるようにしている。
【0026】上記から明らかなように、走行機体1の左
右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送
して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2
上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横
送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置
した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機
において、前記供給コンベアA2と該供給コンベアA2
上方の葉部切断装置44との間で、前記横送りローラー
A3より上方に戻しコンベアA1を備え、葉部切断後の
根部K2を戻しコンベアA1により受止めて一旦供給上
手側へ戻してから供給コンベヤA2上に落とすように構
成したもので、従来よりも選別部Aを機体前方に寄せて
配置でき、従来よりも機体の全長を短縮でき、機体のコ
ンパクト化を図ることができ、また葉部切断後の根部K
2を団子状態で横送りローラーA3に搬送するのを防止
でき、収穫作業の高速化に伴う選別性能の低下を防止で
き、収穫作業の高速化にも適正に対応できるものであ
る。また根菜Kの葉部切断後の根部K2を戻しコンベア
A1の上に落とし、さらに供給コンベアA2の上に落と
すため、根部K2に付着している土の落ちが良くなるも
のである。
【0027】走行機体1の左側にて、前記回動支点9と
同芯軸である入力軸39の左側端部から前記選別部Aの
左側前部に配置した入力軸55に動力伝達し、選別部A
の左側にて、入力軸55からベルト伝動で、戻しコンベ
アA1のコンベア駆動軸56と供給コンベアA2及び選
別コンベアA4への伝動軸57とに動力伝達し、かつ、
傘歯車伝動で横送りローラーA3のローラー軸58に動
力伝達し、また選別部Aの左側にて伝動軸57から平歯
車伝動で供給コンベアA2のコンベア駆動軸59に動力
伝達し、さらに選別部Aの後部右側にて前記伝動軸57
からウォーム歯車伝動及びベルト伝動で選別コンベアA
4のコンベア駆動軸60に動力伝達し、戻しコンベアA
1をこの搬送面が機体前方に向かって移動(スライド)
するように駆動させ、供給コンベアA2をこの搬送面が
機体後方に向かって移動(スライド)するように戻しコ
ンベアA1と逆方向に駆動させ、横送りローラーA3を
供給コンベアA2の搬送面と対向する下面側が供給コン
ベアA2の搬送面と同方向に移動するように戻しコンベ
アA1と同方向で、かつ、供給コンベアA2と逆方向に
回転駆動させ、選別コンベアA4をこの搬送面が機体右
側に向かって移動(スライド)するように駆動させてい
る。
【0028】また、伝動軸57から選別コンベアA4の
コンベア駆動軸60に動力伝達しているベルト伝動機構
に設けるベルト張り車61を動力を継断するクラッチと
して用い、選別部Aの選別コンベアA4を単独で駆動・
停止可能とすると共に、そのクラッチ61の操作レバー
(図示せず)を走行機体1の後側をついて歩く選別作業
者によって操作可能な位置に配置し、コンテナ48の交
換時に選別コンベアA4のみを一時的に停止させ、その
選別コンベアA4上で根菜Kの根部K2を一時的に溜
め、収穫作業をコンテナ48の交換時に中断することな
く連続的に行えるように構成し、また例えば選別作業者
の選別能力を越える量の根菜Kの根部K2が選別コンベ
アA4に搬入されてきたときも、選別コンベアA4のみ
を停止させ、その選別コンベアA4上で根菜Kの根部K
2を溜めることにより、その間に運転操作部のオペレー
タに走行機体1の走行速度(収穫作業速度)を落とした
り、走行機体1を一時停止するなどの対応を促す指示を
与え、コンテナ48に不良品が混入するのを防止するよ
うに構成している。
【0029】図2に示す如く、選別部Aの戻しコンベア
A1及び供給コンベアA2及び横送りコンベアA3及び
選別コンベアA4及び前記入力軸55、並びに入力軸5
5から戻しコンベアA1及び供給コンベアA2及び横送
りコンベアA3及び選別コンベアA4への伝動機構等を
取付ける選別部Aの選別フレーム62を、走行機体1の
後部右側に立設固定した支柱軸63回りで回動可能に走
行機体1の後部に支持させ、選別部Aを走行機体1の後
部から機体後方に引出し可能に走行機体1の後部に形成
し、選別部A及びその選別部A周辺の機体後部のメンテ
ナンスを、選別部Aを走行機体1の後部から機体後方に
引出した状態で容易に行えるように構成している。
【0030】図9に示す如く、葉部切断装置44と戻し
コンベアA1との間に、開放部を戻しコンベアA1の送
り方向である走行機体1の前方に向ける平面視コの字形
のゴム垂れ64を設け、該ゴム垂れ64の上部を葉部切
断装置44の駆動ケースに固定支持して、葉部切断装置
44の左右一対のディスクカッター44a,44aの下
側から戻しコンベアA1の搬送面近傍までにゴム垂れ6
4を垂下し、ゴム垂れ64の内側にて葉部切断装置44
部から戻しコンベアA1上に根菜Kの葉部切断後の根部
K2を落下させ、根菜Kの葉部切断後の根部K2をゴム
垂れ64により常にゴム垂れ64の底面に対応する戻し
コンベアA1上の定位置にて受止めさせるもので、ゴム
垂れ64の後側壁64cを左右側壁64a,64bより
長尺に形成し、後側壁64cの延長下部を前方に折り曲
げ、且つ、下面を戻しコンベアA1上に当接支持させ、
戻しコンベアA1の根部受止め位置の搬送上手側から搬
送下手側に延出し、下面を戻しコンベアA1上面に摺接
させた状態で静止させる根部受止め板64dを設けてい
る。
【0031】そして、前記根部受止め板64dの基端部
から先の部分にのこぎりの歯のような刻みめ64eを左
右に並べて形成し(ギザギザに形成し)、前記根部受止
め板64dの少なくとも根部受止め位置より搬送下手側
の部分の表面積が搬送下手側に行くに連れて小さくなる
ように形成するもので、根菜Kの葉部切断後の根部K2
と戻しコンベアA1との接触面積(摩擦力)を前記根部
受止め板64dによって根部受止め位置から搬送下手側
に向かって徐々に拡大させて行き、根菜Kの葉部切断後
の根部K2をこの受止め位置からスリップさせることな
く確実に機体前方へ搬送すると共に、根菜Kの葉部切断
後の根部K2にこれを供給コンベアA2の搬送始端側に
適正に戻すだけの送り作用を付与し、必要以上の過大な
送り作用が付与され、根部を折れ損させるのを防止する
ように構成している。
【0032】上記から明らかなように、戻しコンベアA
1の根部受止め位置の搬送上手側から搬送下手側に延出
し、下面を戻しコンベアA1上面に摺接させた状態で静
止させる根部受止め板64dを設けたもので、戻しコン
ベアA1により根部K2に過大な送り作用が付与される
のを根部受止め板64dによって防止でき、根部K2を
損傷させることなく適正に供給コンベアA2に受渡しで
き、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるもので
ある。
【0033】また、該根部受止め板64dは、少なくと
も根部受止め位置より搬送下手側の部分の表面積が搬送
下手側に行くに連れて小さくなるように形成したもの
で、根部受止め板64dによって根部K2に送り作用を
徐々に付与でき、戻しコンベアA1により根部K2に過
大な送り作用が付与されるのを根部受止め板64dによ
って防止でき、根部K2を損傷させることなく適正に供
給コンベアA2に受渡しでき、また収穫作業の高速化に
も適正に対応できるものである。
【0034】図10に示す如く、前記戻しコンベアA1
の無端状コンベアベルト65の外周にこのコンベアベル
ト65と幅が略同じで周長が長い軟質の無端状ベルト6
6を設けて、外側の無端状ベルト66を幅方向に筋状に
内側のコンベアベルト65に溶着接合または接着剤によ
り接合させると共に、その接合部66aを周方向に等間
隔に設け、隣接する接合部66a間の外側の無端状ベル
ト66を内側の無端状コンベアベルト65からかまぼこ
形に浮上がらせ、弾性変形可能なかまぼこ形の浮上がり
部66bを無端状コンベアベルト65の全周に複数個連
続して形成し、葉部切断装置44部から落下する根菜K
の葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1の表面の緩
衝面または吸収面であるかまぼこ形の浮上がり部66b
にて受止め、その時かまぼこ形の浮上がり部66bを凹
み変形(弾性変形)させることにより、戻しコンベアA
1上での根部のジャンピング(跳上がり)を抑制または
阻止し、戻しコンベアA1上に受止めた根部K2を根部
受止め位置で停滞させることなく確実に前送りして行く
ように構成している。
【0035】戻しコンベアA1表面の緩衝面または吸収
面は、図11に示す如く、戻しコンベアA1の無端状コ
ンベアベルト65をこの表面に軟質スポンジ製の無端ベ
ルト67や直立ブラシ状無端ベルト68を貼付けて二重
(二層)構造とすることでも形成できるものである。
【0036】上記から明らかなように、戻しコンベアA
1の表面に根部K2の落下衝撃を緩和する緩衝面66
b,67,68を形成したもので、戻しコンベアA1上
での根部K2のジャンピングを押さえることができ、戻
しコンベアA1上に受止める根部K2を確実に前送りし
て行き、根部K2同士の当たり、或いは、葉部切断装置
44からの根部K2の落下などによる損傷を防止でき、
また収穫作業の高速化にも適正に対応できるものであ
る。
【0037】前記戻しコンベアA1の前方で供給コンベ
アA2の搬送始端側(前端側)に緩衝壁69を設けるも
ので、該緩衝壁69は、供給コンベアA2のコンベアフ
レームに固定支持して供給コンベアA2の搬送始端側直
上方に前傾姿勢で配置する肉薄の板状心材69bと、該
板状心材69bの後側に適当な隙間を設けて略平行に配
置し、上端部を前側に逆U字形に折曲げ、且つ、下端部
を前側にU字形に折曲げ、上下端部を板状心材69bに
固着するゴム板69aからなり、機体後方に向く壁面を
ゴム板69aにて弾性変形可能な緩衝壁面に形成した中
空の緩衝壁69を形成し、戻しコンベアA1から搬出さ
れる根部K2を緩衝壁69の機体後方に向くゴム板69
a製の緩衝壁面にて受止め、その時ゴム板69a製の緩
衝壁面を凹み変形(弾性変形)させることにより、根部
K2を機体後方に跳ね返すことなく、また損傷させるこ
となく供給コンベアA2の搬送始端側に確実に落とすよ
うに構成している。
【0038】上記から明らかなように、戻しコンベアA
1から搬出される根部K2を受止める緩衝壁69を、供
給コンベアA2の搬送始端側に設けたもので、戻しコン
ベアA1から搬出された根部K2を供給コンベアA2の
搬送始端部に確実に、かつ、損傷させることなく落とす
ことができ、供給コンベアA2の有効長を最大限に利用
でき、また収穫作業の高速化にも適正に対応できるもの
である。
【0039】また、前記戻しコンベアA1の表面の軟質
無端状ベルト66のかまぼこ形の浮上がり部66bから
なる緩衝面及び前記緩衝壁69のゴム板69a製の緩衝
壁面は、根部K2を受止めたときにかかる力に応じて凹
み変形できる変形量が容易に、且つ、確実に得られ、根
部K2を受止めたときの衝撃を確実に吸収でき、根部K
2の戻しコンベアA1上でのジャンピングや緩衝壁69
での跳ね返りを確実に防止できると共に、根部K2の損
傷も確実に防止できるので有効である。
【0040】ところで、根菜Kをこの葉部K1を挟持し
て圃場19から引抜き、吊下げ姿勢で葉部切断装置44
部まで搬送し、根菜Kの葉部K1の下端部を切断する根
菜収穫機の構成では、引抜き搬送ベルト3,3にて挟持
されなかった根菜Aの葉部K1aは、根部K2の外側に
垂下がったままで葉部切断装置44部の左右一対のディ
スクカッター44a,44aによる切断処理ができない
ため、選別部Aには葉部K1が完全に切断処理された根
菜Kの根部K2に混じって、切残した葉部K1a付きの
根菜Kの根部K2も落とされる。そして、葉部K1aの
有無にかかわらず根部A2が良品であれば選別コンベア
A4からコンテナ48に集積すると、切残した葉部K1
a付きの根菜Kの根部K2の葉部切断処理を収穫後の調
製作業で行う必要がある。また供給コンベアA2から選
別コンベアA4に根菜Kの根部K2を横送りするとき、
この横送りローラーA3の末端と供給コンベアA2との
間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1a
付きの根菜Kの根部K2が停滞し、根部K2の横送りが
できなくなり、横送りローラーA3より前側の供給コン
ベアA2上で根部K2の詰まりを発生させていた。
【0041】上記の問題を解決するために、図12乃至
図15に示す如く、前記供給コンベアA2の搬送面を前
記横送りローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70
を設けており、該押圧部材70は開放部を下向きに設け
る断面コの字形のフレームからなり、供給コンベアA2
の内部に配設している。供給コンベアA2は機体前後方
向に平行な左右一対のコンベアフレーム71,71と、
該コンベアフレーム71,71の後端に取付ける左右一
対の後部ローラー支持板71a,71aの間にコンベア
駆動軸59を介して軸支するコンベア駆動ローラー72
と、コンベアフレーム71,71の前端に取付け位置を
前後方向に調節自在に取付けるベルトテンション調節用
の左右一対の前部ローラー支持板71b,71bの間に
従動軸73を介して軸支するコンベア従動ローラー74
と、機体左右方向に平行な前後一対のコンベア駆動ロー
ラー72とコンベア従動ローラー74との間に張設する
無端状のコンベアベルト75とで構成している。そし
て、押圧部材70が横送りローラーA3の下側でこれと
平行に配置されるように、コンベアベルト75の搬送側
直走部と非搬送側直走部の間で左右のコンベアフレーム
71,71の間に斜めに配置し、左右のコンベアフレー
ム71,71からこの直ぐ内側に横送りローラーA3の
軸芯と直交する方向に延出する左右の取付けブラケット
76,76と、押圧部材70の両端部近傍でこの内側に
直角に一体固定する左右の取付けブラケット77,77
とを重合わせ、これら重合わせたブラケット76,77
を横送りローラーA3の軸芯と平行な左右の支点ピン7
8,78を介して回動自在に連結し、押圧部材70を左
右のコンベアフレーム71,71の間に左右の支点ピン
78,78を中心に上下方向に揺動自在に支持すると共
に、押圧部材70を常時上向きに回動付勢するバネ79
を設け、押圧部材70の上面をコンベアベルト75の搬
送側直走部の下面(裏面)にこの下側から弾力的に押当
て、前記供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送
側直走部の上面(表面)である搬送面を前記横送りロー
ラーA3に弾力的に押当て、供給コンベアA2の搬送始
端側に落とされる根菜Kの根部K2が、この供給コンベ
アA2上にて機体後方に搬送され、供給コンベアA2上
にて横送りローラーA3に堰止められてこの横送りロー
ラーA3に沿って右斜め後方に横送りされるとき、供給
コンベアA2の搬送側直走部と横送りローラーA3との
間に切残した葉部K1aを掻込んで引ちぎるように構成
している。
【0042】上記から明らかなように、走行機体1の左
右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送
して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2
上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横
送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置
した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機
において、前記供給コンベアA2の搬送面を前記横送り
ローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70を設けた
もので、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が
供給コンベアA2上に落とされても、根部K2が横送り
されるときに供給コンベアA2と横送りローラーA3と
の間に切残した葉部K1aを掻込んで引ちぎることがで
きるため、切残した葉部K1a付きの根菜Kの根部K2
の葉部切断処理を収穫後の調製作業で行う必要がなくな
り、調製作業の簡略化を図ることができ、また供給コン
ベアA2から選別コンベアA4に根菜Kの根部K2を横
送りするとき、横送りローラーA3の末端と供給コンベ
アA2との間に切残した葉部K1aが噛込んでしまい、
葉部K1a付きの根菜Kの根部K2が停滞し、根部K2
の横送りができなくなり、横送りローラーA3より前側
の供給コンベアA2上で根部K2の詰まりを発生させる
のを防止でき、根部K2を途中で詰まらせることなく供
給コンベアA2から選別コンベアA4に適正に搬送で
き、さらに収穫作業の高速化にも適正に対応することが
できるものである。
【0043】前記供給コンベアA2のコンベアベルト7
5の内面に蛇行防止突起であるVベルト状突起80を貼
付け固定すると共に、コンベア駆動ローラー72とコン
ベア従動ローラー74の外面にVベルト状突起80を巻
回す蛇行防止凹みであるV溝81,82を形成し、コン
ベア駆動ローラー72とコンベア従動ローラー74の軸
芯方向のコンベアベルト75の位置ずれをVベルト状突
起80とV溝81,82との係合によって規制し、コン
ベアベルト75の蛇行を防止するもので、供給コンベア
A2はこの上で横送りローラーA3を介して根菜Kの葉
部K1aを一側方(機体左側)に横送りしようとするた
め、コンベアベルト75は横送り方向(左側)にずれよ
うとする。このため状突起Vベルト80をコンベアベル
ト75の右側端の近傍でこの内面に貼付け固定し、これ
に対応してV溝81,82も駆動ローラー72及びコン
ベア従動ローラー74の右側端の近傍でこの外面に形成
し、供給コンベアA2の右側端の近傍でコンベアベアベ
ルト75の蛇行防止を図ることが効果的である。
【0044】そして、前記横送りローラーA3は、供給
コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の左
側端またはその近傍から供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の右側端まで接触する長さを有
し、横送りローラーA3の左端から突出するローラー軸
58の左側端部を、ローラー軸58と前記入力軸55間
の伝動を行う傘歯車を内装する伝動ケース(図示せず)
に回転自在に軸受けさせる一方、選別フレーム62に着
脱自在に締結固定するブラケット82aに一体に取付け
るローラー支軸58aを設け、横送りローラーA3の右
端部をローラー支軸58aにベアリングを介して回転自
在に軸支させ、横送りローラーA3を供給コンベアA2
のコンベアベルト75の搬送側直走部の上に隙間のない
接触状態で平面視にて左前右後状に斜めに横架してい
る。尚、ローラー軸58の右側端部とローラー支軸58
aの左端部は横送りローラーA3の内面に突き合わせ状
態でそれぞれベアリングを介して回転自在に軸受けさ
れ、これらローラー軸58とローラー支軸58aが横送
りローラーA3の軸芯上に一直線状に配置されている。
【0045】また、供給コンベアA2のコンベアベルト
75の内面に押当てる前記押圧部材70の上面に、供給
コンベアA2のコンベアベルト75の内面に貼付け固定
した蛇行防止突起であるVベルト状突起80を通過させ
るこのVベルト状突起80の幅より若干幅広でVベルト
状突起80の高さより若干深い切欠き83を設け、押圧
部材70を供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬
送側直走部の左側端またはその近傍から供給コンベアA
2のコンベアベルト75の搬送側直走部の右側端まで延
設すると共に、押圧部材70の右側端をコンベアベルト
75の右側端面に沿うように斜めにカットし、供給コン
ベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面
を、蛇行防止突起であるVベルト状突起80に対応する
部分を除いて、押圧部材70により供給コンベアA2の
コンベアベルト75の搬送側直走部の左側端またはその
近傍から供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送
側直走部の右側端まで横送りローラーA3に弾力的に押
当て、蛇行防止突起であるVベルト状突起80より外側
(右側)となる供給コンベアA2の側端部(右側端部)
において、切残した葉部K1aの引ちぎり作用が得られ
るように構成している。
【0046】上記から明らかなように、押圧部材70
は、供給コンベアA2のコンベアベルト75の内面に設
けた蛇行防止突起であるVベルト状突起80を通過させ
る切欠き83を設け、横送りローラーA3の搬送終端側
の押圧部材70端部を供給コンベアA2のコンベアベル
ト75端部まで延設したもので、蛇行防止突起であるV
ベルト状突起80より外側で横送りローラーA3の搬送
終端側の供給コンベアA2の側端部において、コンベア
ベルト75を横送りローラーA3に弾力的に押当てるこ
とができるため、切残した葉部K1aの引ちぎり作用が
横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の
側端部まで得ることができ、供給コンベアA2及び横送
りローラーA3の有効幅を最大限利用して切残した葉部
K1aを確実に根部K2から引ちぎることができると共
に、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA
2の側端部において、横送りローラーA3にコンベアベ
ルト75を押当て得ず引ちぎり作用が得られず、横送り
ローラーA3とコンベアベルト75との間に切残した葉
部K1aが噛込んでしまい、葉部K1aを噛込まれた根
部K2が停滞し、根部K2の横送りができなくなり、根
部K2の詰まりを発生させるのを防止できるものであ
る。
【0047】また、横送りローラーA3の搬送終端側と
なる前記押圧部材70の右側端部にバネ作用アーム84
を固設し、押圧部材70の右側端部外方に突出させる前
記バネ作用アーム84の端部と前記ブラケット82aに
アジャストナット79aを介して出入れ自在に取付ける
アジャストボルト79bとの間にバネ力調節自在に前記
バネ79を張設し、横送りローラーA3に対する供給コ
ンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部の上面
の押当て力、即ち切残した葉部K1aの引ちぎり力が、
横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くなるよ
うに構成している。尚、押圧部材70の剛性を適当とす
る他、押圧部材70の揺動支点である左右の支点ピン7
8,78を、横送りローラーA3のローラー軸58,5
8aの軸芯に対して平行な軸芯上でなく、右側ほど間隔
が大きくなる傾斜状の軸芯上に設けたり、或いは、前記
右支点ピン78とこれを嵌合するブラケット76,77
の孔との嵌合隙間よりも前記左支点ピン78とこれを嵌
合するブラケット76,77の孔との嵌合隙間を大きく
することによって、切残した葉部K1aの引ちぎり力を
横送りローラーA3の搬送下手側に行くほど強くでき
る。
【0048】上記から明らかなように、横送りローラー
A3の搬送終端側の押圧部材70端部にバネ79力を付
勢したもので、供給コンベアA2のコンベアベルト75
を横送りローラーA3にこの搬送終端側ほど強い力で押
当てることができるため、根部K2の横送りをスムーズ
に行うことができると共に、切残した葉部K1aの引ち
ぎり力が横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベ
アA2の側端部で最も強くなり、横送りローラーA3の
搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で切残した葉部
K1aを確実に根部K2から引ちぎることができ、横送
りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端
部での根部K2の詰まりを確実に防止できるものであ
る。
【0049】前記選別コンベアA4は、この搬送始端側
の搬送面を、横送りローラーA3の搬送終端側となる供
給コンベアA2の右側に、コンベアベルト75の搬送側
直走部より一段下げた位置で、且つ、コンベアベルト7
5の搬送側直走部の右側端から少し離れた位置に臨ま
せ、供給コンベアA2と選別コンベアA4との間に段差
と隙間を設けるもので、選別コンベアA4の有効幅と略
同じ幅を有する櫛状の根部受渡し体85を供給コンベア
A2の右側のコンベアフレーム71の外側面上部に取付
け、この根部受渡し体85を供給コンベアA2の右側の
コンベアフレーム71の外側面から右向きに右下がり傾
斜状に突出させ、根部受渡し体85の先端を選別コンベ
アA4の搬送始端部の直ぐ上に臨ませ、供給コンベアA
2の右側方から搬出される根菜Kの根部K2を前記根部
受渡し体85を介して選別コンベアA4の搬送始端側に
受渡すと共に、根菜Kの根部K2と共に供給コンベアA
2の右側方から搬出される土や小石等を前記根部受渡し
体85で漏下し、根菜Kの根部K2のみを選別コンベア
A4に受渡すように構成している。
【0050】また、選別コンベアA4は、この搬送終端
側の搬送面をコンテナ48の上方に臨ませるように、搬
送面を搬送始端側から搬送終端側に向かって上り勝手と
なる右上がり傾斜状に形成するもので、選別コンベアA
4の無端状のコンベアベルト86の表面に、根菜Kの根
部K2が搬送面の傾斜によって滑り落ちるのを防止する
幅広の係止突起86aを等間隔に設けている。そして、
選別コンベアA4のコンベアベルト86を巻回す搬送終
端側のコンベアローラー88の直径を搬送始端側のコン
ベアローラー87より大径に形成し、選別コンベアA4
の搬送終端側回行部の周速を少なくとも搬送始端側回行
部の周速より遅くし、選別コンベアA4の搬送終端側か
らコンテナ48に放出される根菜Kの根部K2が選別コ
ンベアA4の非搬送側に巻込まれるのを防止するように
構成している。
【0051】上記から明らかなように、選別コンベアA
4の搬送終端側回行部の直径を搬送始端側回行部の直径
より大径に形成したもので、選別コンベアA4の係止突
起86a先端における搬送終端側回行部の周速を遅くで
き、根部K2の巻込みを防止でき、根部K2を選別コン
ベアA4からコンテナ48に確実に集積できるものであ
る。
【0052】符合89a,89bは、選別コンベアA4
のコンベアベルト86の両側端より少し内側に入った位
置で、コンベアベルト86の係止突起86a先端の軌跡
の直ぐ上から上方に立上げて対向させる一対のコンベア
側板であり、横送りローラーA3の搬送終端部の直後に
選別コンベアA4の機体後側のコンベア側板89bの左
側端部を臨ませ、横送りローラーA3の前面側から選別
コンベアA4の機体後側のコンベア側板89bの前面側
を根部K2が通過するように構成している。
【0053】前記戻しコンベアA1を横送りローラーA
3の搬送始端側上方となる供給コンベアA2の左側上方
に片寄せて配置し、葉部切断装置44部から落下する根
菜Kの葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1によっ
て供給コンベアA2の中央部より左側の搬送始端側に落
とし込み、供給コンベアA2及び横送りローラーA3の
有効幅を最大限利用するように構成している。
【0054】前記供給コンベアA2及び横送りローラー
A3及び選別コンベアA4は、それぞれ両持ちの支持構
造で選別フレーム62に支持される一方、戻しコンベア
A1はこの左側のコンベアフレーム(図示せず)を供給
コンベアA2の左側のコンベアフレーム71に固定支持
させる片持ちの支持構造で支持され、戻しコンベアA1
の下方を根菜Kの根部K2が通過できるように構成して
いる。
【0055】図16及び図17に示す如く、戻しコンベ
アA1のコンベアベルト65の表面に柔軟性を有する送
り突起90を斜めに設け、該送り突起90は、供給コン
ベアA2の搬送面と対向する非搬送側を機体後方に向か
って移動するとき、横送りローラーA3と交差する傾斜
姿勢となり、横送りローラーA3に沿って横送りが開始
される根菜Kの根部K2にさらに横送り作用を付与し
て、横送り開始時の横送りを補助するもので、供給コン
ベアA2上で横送りローラーA3の搬送始端側に根菜K
の根部K2が停滞するのを防止するように構成してい
る。
【0056】図18は上記根菜収穫機の動力伝達系統図
であり、エンジン6の出力軸100から油圧無段変速装
置(HST)7Aの入力軸である油圧ポンプ軸101に
プーリ102,103及びベルト104を介して動力を
伝達し、油圧無段変速装置(HST)7Aの出力軸であ
る油圧モータ軸からミッション7本体に動力を伝達し、
ミッション7のファイナル軸である左右の車軸105上
に設けた左右の前記駆動輪8(駆動スプロケット)を回
転駆動している。またエンジン6の出力軸100から前
記入力軸20aに前記プーリ27,28及びベルト29
並びに作業クラッチ106Aを介して動力を継断自在に
伝達し、前記偏芯ボス22a及び上リンク22を介して
サブソイラSを振動駆動している。また前記入力軸20
aから前記入力軸39にプーリ37,40及びベルト3
8を介して動力を伝達している。また前記パイプフレー
ム31に内挿した前処理部への伝動軸107の後端を前
記入力軸39に一対のベベルギア108,109を介し
て連動連結し、該伝動軸107の前端を前記引起し用伝
動パイプ32に内挿した前処理部駆動軸110に一対の
ベベルギア111,112を介して連動連結している。
また前記前処理部駆動軸110の右端部から一対のベベ
ルギア113,114を介して引起し駆動軸115に動
力を伝達し、従動プーリ117と前記引起し駆動軸11
5上に設ける駆動プーリ116との間に巻き掛ける前記
引起し装置16の突起付き無端帯17aを回転駆動して
いる。また前記前処理部駆動軸110の左端部から前記
伝動ケース33に内装したスプロケット119,120
及びチェン121を介して前記分草用伝動ケース34に
内挿した分草駆動軸118に動力を伝達し、従動プーリ
123と前記分草駆動軸118上に設ける駆動プーリ1
22との間に巻き掛ける前記分草装置14の突起付き無
端帯15aを回転駆動している。また前記入力軸39か
ら選別部Aの前記入力軸55にプーリ124,125及
びベルト126を介して動力を伝達し、前記入力軸55
に戻しコンベアA1のコンベア駆動軸56と供給コンベ
アA2及び選別コンベアA4への伝動軸57をプーリ1
27,128,129及びベルト130を介して連動連
結し、前記入力軸55に横送りローラーA3のローラー
軸58を一対のベベルギア131,132を介して連動
連結し、前記伝動軸57に供給コンベアA2のコンベア
軸59を一対の平ギア133,134を介して連動連結
し、前記伝動軸57に一対のウォーム135及びウォー
ムホイル136を介してアイドル軸137を連動連結
し、アイドル軸137に選別コンベアA4のコンベア駆
動軸60をプーリ138,139及びベルト140並び
に前記クラッチ61を介して動力を継断自在に連動連結
し、選別部Aの戻しコンベアA1及び供給コンベアA2
及び横送りローラーA3及び選別コンベアA4を回転駆
動させている。また前記ミッション7に設けるPTO軸
36から前記入力軸39上に回転自在に設ける同調軸
(走行変速に同調して変速される軸)141に一方向ク
ラッチ142及びプーリ143,144及びベルト14
5並びに前記作業クラッチ106Aと連動する作業クラ
ッチ106Bを介して動力を継断自在に伝達している。
また前記同調軸141から前記後部伝動ケース42に設
けたカッター入力軸146にスプロケット147,14
8及び前記チェン41を介して動力を伝達し、カッター
入力軸146から葉部切断装置44の左右のディスクカ
ッター44a,44aのカッター駆動軸149,150
にそれぞれ一対のベベルギア151,152を介して動
力を伝達し、左右のカッター駆動軸149,150にそ
れぞれ一対のベベルギア153,154を介して左右の
ディスクカッター44a,44aのカッター軸44b、
44bを連動連結し、左右のディスクカッター44a,
44aを回転駆動している。またカッター入力軸146
の左端部から左側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸15
5aと葉部排出装置43の左側の下部搬送体43bへの
伝動軸156aにスプロケット157,158,159
及びチェン160を介して動力を伝達し、カッター入力
軸146の右端部から右側の引抜き搬送ベルト3への伝
動軸155bと葉部排出装置43の右側の下部搬送体4
3bへの伝動軸156bにスプロケット161,16
2,163及びチェン164を介して動力を伝達してい
る。左右の引抜き搬送ベルト3,3への左右の伝動軸1
55a,155bにそれぞれ一対のベベルギア165,
166を介して左右の引抜き搬送ベルト3,3の駆動軸
167a,167bを連動連結し、2連のベルトプーリ
である始端ホイル11,11と前記駆動軸167a,1
67b上に設ける2連のベルトプーリである後端ホイー
ル12,12との間に巻き掛ける左右の引抜き搬送ベル
ト3,3を回転駆動している。また葉部排出装置43の
左右の下部搬送体43b,43bへの伝動軸156a,
156bにそれぞれ一対のベベルギア168,169を
介して左右の下部搬送体43b,43bの駆動軸170
a,170bを連動連結し、2連の従動ベルトプーリと
前記駆動軸170a,170b上に設ける2連の駆動ベ
ルトプーリ171a,171bとの間に巻き掛ける左右
の下部搬送体43b,43bを回転駆動し、従動ローラ
ーと何れか一方の駆動軸170a上に設ける駆動スプロ
ケット172との間に巻き掛ける上部搬送体43aを回
転駆動している。
【0057】上記根菜収穫機は、引抜き搬送ベルト3,
3と葉部切断装置44と葉部排出装置43の動力のみを
ミッション7のPTO軸36から取出し、これら引抜き
搬送ベルト3,3と葉部切断装置44と葉部排出装置4
3の駆動速度を走行速度に同調させて変化させる構成と
したが、前記PTO軸36に選別部Aの入力軸55をベ
ルト伝動で連動連結し、戻しコンベアA1,供給コンベ
アA2,横送りローラーA3,選別コンベアA4の駆動
速度を走行機体1の走行速度に同調させて変化させ、根
菜Kの単位時間当たりの収穫量に対応した選別性能を得
るように構成してもよい。
【0058】前記選別部Aは、戻しコンベアA1の前方
で供給コンベアA2の搬送始端側(前端側)にのみ緩衝
壁69を設けたが、緩衝壁69にて受止めた根部K2が
供給コンベアA2の搬送始端側側方から脱落するのを防
止して、戻しコンベアA1から搬出された根部K2を供
給コンベアA2の搬送始端側に確実に落とすためには、
図19に示すように、供給コンベアA2の搬送始端側側
縁にも前記緩衝壁69と同様の構造で、かつ、供給コン
ベアA2の左右コンベアフレーム71,71に固定支持
する左右緩衝壁69A,69Bを設け、前記正面側の緩
衝壁69の左右端部から前記左右側面の緩衝壁69A,
69Bを後方に延出し、供給コンベアA2の搬送始端側
に、開放部を戻しコンベアA1がある供給コンベアA2
の搬送方向に向けて設ける平面視コの字形状の緩衝壁を
正面及び左右側面の緩衝壁69,69A,69Bで形成
することが好ましい。
【0059】また前記選別部Aは、一本の押圧部材70
と一本のバネ79により供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の上面(表面)を略全幅に亘っ
て横送りローラーA3に弾力的に押し当てているが、こ
のコンベアベルト75と横送りローラーA3との間の一
部分に屑葉が通過したり、切残した葉部K1aが掻込ま
れることで、コンベアベルト75と横送りローラーA3
との間にこれらの全幅に亘って隙間ができてしまい、切
残した葉部K1aの引きちぎり作用がコンベアベルト7
5の全幅に亘って得られなくなるのを防止するために、
供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走部
の上面(表面)を略全幅に亘って横送りローラーA3に
弾力的に押し当てる押圧部材は複数の押圧要素に分割形
成し、各押圧要素をそれぞれ別々のバネによって独立し
て供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側直走
部の下面(裏面)にこの下方から弾力的に押し当てるこ
とが好ましい。この押圧部材70Aの具体例を図20乃
至図22を参照して以下に説明する。
【0060】該押圧部材70Aは、左右のコンベアフレ
ーム71,71からこの直ぐ内側に横送りローラーA3
の軸芯と直交する方向に延出した前記左右の取付けブラ
ケット76,76に両端を回転自在に軸受けさせて、左
右のコンベアフレーム71,71間に横送りローラーA
3の軸芯と平行に斜めに横架する一本の支点軸173を
設け、該支点軸173の左側半分に左押圧要素174を
一体に取付けると共に、前記支点軸173の右側半分に
右押圧要素175を左右の軸受け板176A,176B
を介して支点軸173を中心に揺動自在に支持させてい
る。そして、左押圧要素174は門形に折曲げた丸棒か
らなり、該左押圧要素174の両端を支点軸173に直
角に一体固定し、左押圧部材174の両端間の支点軸1
73上に直角に一体固定したバネ取付けブラケット17
7と、左コンベアフレーム71に取付けたブラケット1
78にアジャストナット179を介して支点軸177と
直角方向に出入れ自在に取付けるアジャストボルト18
0との間にバネ力調節自在にバネ181を張設し、支点
軸173と一体に左押圧要素174を支点軸173回り
で常時上向きに回動付勢し、支点軸173と平行な左押
圧要素174の中間部を供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下側から
弾力的に押し当て、前記供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面の
略左側半分を前記横送りローラーA3に弾力的に押し当
てる一方、右押圧要素175は前記供給コンベアA2の
コンベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)であ
る搬送面の略右側半分で、かつ、前記Vベルト状突起8
0より左側部(内側部)と右側部(外側部)を別々の押
圧要素175A,175Bで横送りローラA3に弾力的
に押し当てるもので、内外の押圧要素175A,175
Bはそれぞれ門形に折曲げ形成した丸棒からなり、内側
の押圧要素175Aの外側端部(右側端部)と外側の押
圧要素175Bの内側端部(左側端部)を所定の間隔を
設けてその下端部で連結板182を介して一体連結し、
中間部(内外の押圧要素175A,175Bの間)に、
前記Vベルト状突起80を通過させるこのVベルト状突
起80の幅より若干幅広でVベルト状突起80の高さよ
り若干深い凹み部183を有する一本の右押圧要素17
5を形成し、右押圧要素175の内側端部(内側の押圧
要素175Aの左側端部)から一体に延出する左軸受け
板176Aの先端と、右押圧要素175の凹み部183
の直ぐ外側部(外側の押圧要素175Bの左側端部)か
ら一体に延出する右軸受け板176Bの先端を、左押圧
要素174より右側に突出する前記支点軸173の右側
部に回転自在に嵌合し、右押圧要素175を左押圧要素
174の右側で前記支点軸173上に該支点軸173を
支点に揺動自在に支持すると共に、右押圧要素175中
間部に形成した凹み部183内にVベルト状突起80を
位置させる。また前記右押圧要素175の外側端部(外
側の押圧要素175Bの右側端部)を供給コンベアA2
の右外側に突出させ、その突出端部から後方に連続して
延ばして形成するバネ作用アーム184を設け、前記押
圧部材70と同様に該バネ作用アーム184と前記ブラ
ケット82aにアジャストナット79aを介して出入れ
自在に取付けたアジャストボルト79bとの間にバネ力
調節自在に前記バネ79を張設し、右押圧要素175を
支点軸173回りで常時上向きに回動付勢し、支点軸1
73と平行な右押圧要素175の内外の押圧要素175
A,175Bの中間部を供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下側から
弾力的に押し当て、前記供給コンベアA2のコンベアベ
ルト75の搬送側直走部の上面(表面)である搬送面の
略右側半分をVベルト状突起80の貼付け部位を除いて
前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てるように構
成している。
【0061】上記から明らかなように、走行機体1の左
右一側で根菜Kを圃場19から引抜き、機体後方へ搬送
して根菜Kの葉部切断後の根部K2を供給コンベアA2
上に落とし、該供給コンベアA2上に斜めに配置した横
送りローラーA3により、供給コンベアA2側方に配置
した選別コンベアA4へ搬送するようにした根菜収穫機
において、前記供給コンベアA2の搬送面を前記横送り
ローラーA3に弾力的に押当てる押圧部材70Aを設
け、該押圧部材70Aは複数の押圧要素174,175
に分割形成し、各押圧要素174,175をそれぞれ別
々のバネ181,79によって独立して供給コンベアA
2のコンベアベルト75の搬送側直走部の下面(裏面)
にこの下方から弾力的に押し当てるもので、切残した葉
部K1a付きの根菜Kの根部K2が供給コンベアA2上
に落とされても、根部K2が横送りされるときに供給コ
ンベアA2と横送りローラーA3との間に切残した葉部
K1aを掻込んで引ちぎることができるため、切残した
葉部K1a付きの根菜Kの根部K2の葉部切断処理を収
穫後の調製作業で行う必要がなくなり、調製作業の簡略
化を図ることができ、また供給コンベアA2から選別コ
ンベアA4に根菜Kの根部K2を横送りするとき、横送
りローラーA3の末端と供給コンベアA2との間に切残
した葉部K1aが噛込んでしまい、葉部K1a付きの根
菜Kの根部K2が停滞し、根部K2の横送りができなく
なり、横送りローラーA3より前側の供給コンベアA2
上で根部K2の詰まりを発生させるのを防止でき、根部
K2を途中で詰まらせることなく供給コンベアA2から
選別コンベアA4に適正に搬送でき、さらに収穫作業の
高速化にも適正に対応することができ、また特に、一本
の押圧部材と一本のバネにより供給コンベアA2のコン
ベアベルト75の搬送側直走部の上面(表面)を略全幅
に亘って横送りローラーA3に弾力的に押し当ててたと
き、このコンベアベルト75と横送りローラーA3との
間の一部分に屑葉が通過したり、切残した葉部K1aが
掻込まれることで、コンベアベルト75と横送りローラ
ーA3との間にこれらの全幅に亘って隙間ができてしま
い、切残した葉部K1aの引きちぎり作用がコンベアベ
ルト75の全幅に亘って得られなくなるのを防止できる
ものである。
【0062】また、前記押圧部材70Aの各押圧要素1
74,175に付勢するバネ力を同じに設定することに
より、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送側
直走部の上面(表面)である搬送面を略全幅に亘って同
じ押し当て力で前記横送りローラーA3に弾力的に押し
当てることができる一方、前記押圧部材70Aの各押圧
要素174,175に付勢するバネ力を異ならせること
により、供給コンベアA2のコンベアベルト75の搬送
側直走部の上面(表面)である搬送面を略全幅に亘って
前記横送りローラーA3に弾力的に押し当てるときの押
し当て力を部分的に異ならせることができるもので、例
えば、左押圧要素174に付勢するバネ力より右押圧要
素175に付勢するバネ力が大きくなるように設定し、
横送りローラーA3に対する供給コンベアA2のコンベ
アベルト75の搬送側直走部の上面の押し当て力、即ち
切残した葉部K1aの引ちぎり力が、横送りローラーA
3の搬送下手側に行くほど強くなるように構成してい
る。
【0063】上記から明らかなように、該押圧部材70
Aは複数の押圧要素174,175に分割形成し、各押
圧要素174,175をそれぞれ別々のバネ181,7
9によって独立して供給コンベアA2のコンベアベルト
75の搬送側直走部の下面(裏面)にこの下方から弾力
的に押し当てると共に、各押圧要素174,175は横
送りローラーA3の搬送下手側のものほど強いバネ力を
付勢するもので、供給コンベアA2のコンベアベルト7
5を横送りローラーA3にこの搬送終端側に行くに連れ
て徐々に強い力で押当てることができるため、根部K2
の横送りをスムーズに行うことができると共に、切残し
た葉部K1aの引ちぎり力が横送りローラーA3の搬送
終端側に行くに連れて徐々に強くなり、横送りローラー
A3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部で切残し
た葉部K1aを確実に根部K2から引ちぎることがで
き、横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA
2の側端部での根部K2の詰まりを確実に防止できるも
のである。
【0064】また、横送りローラーA3の搬送終端側の
押圧部材70A端部に最も強いバネ79力を付勢したも
ので、供給コンベアA2のコンベアベルト75を横送り
ローラーA3にこの搬送終端側ほど強い力で押当てるこ
とができるため、根部K2の横送りをスムーズに行うこ
とができると共に、切残した葉部K1aの引ちぎり力が
横送りローラーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の
側端部で最も強くなり、横送りローラーA3の搬送終端
側の供給コンベアA2の側端部で切残した葉部K1aを
確実に根部K2から引ちぎることができ、横送りローラ
ーA3の搬送終端側の供給コンベアA2の側端部での根
部K2の詰まりを確実に防止できるものである。
【0065】尚、前記押圧部材70Aは、各押圧要素1
74,175に付勢するバネ力を同じに設定した場合で
も、前記押圧部材70と同様に、各押圧要素174,1
75の揺動支点である支点軸173を、横送りローラー
A3のローラー軸58,58aの軸芯に対して平行な軸
芯上でなく、右側ほど間隔が大きくなる傾斜状の軸芯上
に設けたり、或いは、前記支点軸173の右端部とこれ
を嵌合するブラケット76の孔との嵌合隙間よりも前記
支点軸173の左端部とこれを嵌合するブラケット76
の孔との嵌合隙間を大きくすることによって、切残した
葉部K1aの引ちぎり力を横送りローラーA3の搬送下
手側に行くほど強くできる。
【0066】図23乃至図25は葉部切断排出部の他の
実施例を示し、該葉部切断排出処理部は、葉部排出装置
200と葉部切断装置201と根菜Kの根部K2の肩揃
え装置202とで構成している。葉部排出装置200
は、前記引抜き搬送ベルト3,3の左右何れか一方(該
実施例では左側の引抜き搬送ベルト3)の搬送終端部下
面側から水平後方に向けて延ばす上部搬送体である排葉
無端チェン203と、該排葉無端チェン203の下側に
て前記引抜き搬送ベルト3,3の搬送終端部下面側から
水平後方に向けて延ばす下部搬送体である左右一対の排
葉無端ベルト204L,204Rからなり、排葉無端チ
ェン203は前部を従動ローラ206に巻き掛け後部を
駆動スプロケット207に巻き掛け、前記引抜き搬送ベ
ルト3,3の左右何れか一方(該実施例では左側の引抜
き搬送ベルト3)の搬送終端部下面に前部回行部を可及
的に近接させてそこから水平後方に向けて張設してい
る。該排葉無端チェン203はこの搬送作用面に図示し
ない挟扼部材によって葉部K1が押し当てられ、葉部K
1を排葉無端チェン203の搬送作用面と挟扼部材とで
左右から挟持して水平後方向に搬送する。左右排葉無端
ベルト204L,204Rは前部を従動プーリ208
L,208Rに巻き掛け後部を駆動プーリ209L,2
09Rに巻き掛け、排葉無端チェン203の下側にて前
記引抜き搬送ベルト3,3の搬送終端部下面に前部回行
部を可及的に近接させてそこから水平後方に向けて張設
している。該左右排葉無端ベルト204L,204Rは
これらの搬送作用面同士を密着させ、葉部K1を左右排
葉無端ベルト204L,204Rの搬送作用面で挟持し
て水平後方向に搬送する。
【0067】葉部切断装置201は、葉部排出装置20
0の排葉無端チェン203の前部下方位置となる左右排
葉無端ベルト204L,204Rの中間部下側にて水平
姿勢で回転する左右一対の円盤状のディスクカッター2
10L,210Rからなり、左右排葉無端ベルト204
L,204R間に形成される挟持搬送経路の下側にて左
右ディスクカッター210L,210Rを上下に重合さ
せ、左右ディスクカッター210L,210Rの重合部
分に切断作用部を形成し、該切断作用部201Aによっ
て根菜Kの葉部K1を切断する。
【0068】根菜Kの根部K2の肩揃え装置202は、
葉部排出装置200の排葉無端ベルト204L,204
Rの前部下側にて前記引抜き搬送ベルト3,3と葉部切
断装置201の左右ディスクカッター210L,210
Rとの間に水平に張設する左右一対の肩揃え無端ベルト
211L,211Rからなり、左右肩揃え無端ベルト2
11L,211Rは外面に波形の凹凸を成形した軟弾性
の無端ベルトであり、前部を従動ローラ213L,21
3Rに巻き掛け後部を駆動ローラ214L,214Rに
巻き掛け、前記引抜き搬送ベルト3,3の下面に前部回
行部を可及的に近接させ、かつ、葉部切断装置201の
左右ディスクカッター210L,210Rに後部回行部
を可及的に接近させ、葉部排出装置200の排葉無端ベ
ルト204L,204Rの前部下側にて前記引抜き搬送
ベルト3,3と葉部切断装置201の左右ディスクカッ
ター210L,210Rとの間に水平に張設している。
該左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間には根
菜Kの葉部K1のみを通過させる隙間215を形成して
いる。該左右肩揃え無端ベルト211L,211Rは前
記引抜き搬送ベルト3,3による後上方への根菜Kの搬
送により、前記引抜き搬送ベルト3,3の挟持箇所より
も下側の葉部K1を前記隙間215に受入れ、前記隙間
215で葉部K1が上動しながら後方に移動し、それに
伴い根部K2も左右肩揃え無端ベルト211L,211
Rの下面側で上動しながら後方に移動し、そして根部K
2の上端(肩)が左右肩揃え無端ベルト211L,21
1Rの下面に当接した以後、根部K2の上動が規制され
て左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの下面に対
する根部K2の上端(肩)の圧着により、前記左右排葉
無端ベルト204L,204Rによって水平後方に挟持
搬送されている葉部K1と同じ速度で根部K2を水平後
方へ搬送し、根菜Kの姿勢を垂直姿勢に保ったまま葉部
切断装置201のディスクカッター210L,210R
に対する根菜Kの根部K2の上端(肩)高さを揃え、か
つ、根菜Kを垂直姿勢で葉部切断装置201まで搬送
し、葉部K1をこの下端部等、一定位置にて適正に切断
させる。
【0069】前記肩揃え装置202の左右肩揃え無端ベ
ルト211L,211Rの前部を巻き掛ける左右従動ロ
ーラ213L,213Rの真下から引抜き搬送ベルト
3,3の下面側に沿うように左右一対の案内杆212
L,212Rを前斜め下方に延出している。左右案内杆
212L,212Rの間には左右肩揃え無端ベルト21
1L,211Rの間に形成した隙間215と同じ根菜K
の葉部K1のみを通過させる隙間216を形成し、左右
案内杆212L,212Rの間の隙間216の後端部を
左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙間2
15の前端部に連通接続させ、前記引抜き搬送ベルト
3,3による後上方への根菜Kの搬送により、前記引抜
き搬送ベルト3,3の挟持箇所よりも下側の葉部K1を
先ず左右案内杆212L,212Rの間の隙間216に
受入れ、隙間216の後端部から左右肩揃え無端ベルト
211L,211Rの間の隙間215の前端部に案内導
入させる。
【0070】前記左右肩揃え無端ベルト211L,21
1Rの後部を巻き掛ける左右駆動ローラ214L,21
4Rの上側に、左右排葉無端ベルト204L,204R
の前部を巻き掛ける従動プーリ208L,208Rと同
じ入力プーリ217L,217Rを一体形成し、左右排
葉無端ベルト204L,204Rの後部を巻き掛ける駆
動プーリ209L,209Rの下側に、該駆動プーリ2
09L,209Rと同じ出力プーリ218L,218R
を一体形成し、前部を前記入力プーリ217L,217
Rに巻き掛け後部を前記出力プーリ218L,218R
に巻き掛け、左右排葉無端ベルト204L,204Rと
葉部切断装置201のディスクカッター210L,21
0Rとの間で水平に張設する左右一対の無端ベルト21
9L,219Rを設け、該左右無端ベルト219L,2
19Rによって左右排葉無端ベルト204L,204R
に左右肩揃え無端ベルト211L,211Rを連動連結
して、左右肩揃え無端ベルト211L,211Rを左右
排葉無端ベルト204L,204Rと同速度で回転駆動
させると共に、左右無端ベルト219L,219Rの間
に前部から後部に亘って徐々に間隔が狭くなる隙間22
0を形成し、かつ、左右無端ベルト219L,219R
の前部の隙間220を前記左右肩揃え無端ベルト211
L,211Rの間の隙間215と略同じ隙間に形成し、
前記左右肩揃え無端ベルト211L,211Rの間の隙
間215後部から葉部K1を左右無端ベルト219L,
219Rによって左右から挟持して水平後方向に搬送す
る。
【0071】該葉部切断排出部は、前記同調軸141か
らスプロケット147,148及び前記チェン41を介
して前記後部伝動ケース42に設けたカッター入力軸1
46に伝達される動力で駆動される。即ち、カッター入
力軸146にそれぞれ一対のベベルギア151,152
を介して後端を連動連結する左右のカッター駆動軸14
9,150の前端に葉部切断装置201の左右のディス
クカッター210L,210Rのカッター軸44b,4
4bを、それぞれ一対のベベルギア153,154を介
して連動連結し、該左右のカッター軸44b、44bに
葉部切断装置201の左右ディスクカッター210L,
210Rを取付け、左右のディスクカッター210L,
210Rを左右のカッター軸44b、44bと一体に回
転駆動している。またカッター入力軸146の左端部か
ら左側の引抜き搬送ベルト3への伝動軸155aと葉部
排出装置200の左側の排葉無端ベルト204Lへの伝
動軸156aにスプロケット157,158,159及
びチェン160及びテンションローラを介して動力を伝
達し、カッター入力軸146の右端部から右側の引抜き
搬送ベルト3への伝動軸155bと葉部排出装置200
の右側の排葉無端ベルト204Rへの伝動軸156bに
スプロケット161,162,163及びチェン164
及びテンションローラーを介して動力を伝達し、左右の
引抜き搬送ベルト3,3への左右の伝動軸155a,1
55bにそれぞれ一対のベベルギア165,166を介
して左右の引抜き搬送ベルト3,3の駆動軸167a,
167bを連動連結し、2連のベルトプーリである始端
ホイル11,11と前記駆動軸167a,167b上に
設ける2連のベルトプーリである後端ホイール12,1
2との間に巻き掛ける左右の引抜き搬送ベルト3,3を
回転駆動している。また葉部排出装置200の左右の排
葉無端ベルト204L,204Rへの伝動軸156a,
156bにそれぞれ一対のベベルギア168,169を
介して左右の排葉無端ベルト204L,204Rの駆動
軸170a,170bを連動連結し、従動プーリ208
L,208Rと前記駆動軸170a,170b上に設け
る駆動プーリ209L,209Rとの間に巻き掛ける左
右の排葉無端ベルト204L,204Rを回転駆動し、
かつ、従動ローラ206と左右何れか一方の駆動軸(該
実施例では左側の駆動軸170a)上に設ける駆動スプ
ロケット207との間に巻き掛ける排葉無端チェン20
3を回転駆動し、かつ、入力プーリ217L,217R
と前記駆動軸170a,170b上に設ける駆動プーリ
209L,209Rと一体の出力プーリ218L,21
8Rとの間に巻き掛ける左右の無端ベルト219L,2
19Rを回転駆動し、かつ従動ローラ213L,213
Rと入力プーリ217L,217Rと一体の駆動ローラ
214L,214Rとの間に巻き掛ける左右の肩揃え無
端ベルト211L,211Rを回転駆動する。
【0072】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行機体1の左右一側で根菜Kを圃場19から引抜
き、機体後方へ搬送して根菜Kの葉部切断後の根部K2
を供給コンベアA2上に落とし、該供給コンベアA2上
に斜めに配置した横送りローラーA3により、供給コン
ベアA2側方に配置した選別コンベアA4へ搬送するよ
うにした根菜収穫機において、前記供給コンベアA2と
該供給コンベアA2上方の葉部切断装置44との間で、
前記横送りローラーA3より上方に戻しコンベアA1を
備え、葉部切断後の根部K2を戻しコンベアA1により
受止めて一旦供給上手側へ戻してから供給コンベヤA2
上に落とすように構成したもので、従来よりも選別部A
を機体前方に寄せて配置でき、従来よりも機体の全長を
短縮でき、機体のコンパクト化を図ることができ、また
葉部切断後の根部K2を団子状態で横送りローラーA3
に搬送するのを防止でき、収穫作業の高速化に伴う選別
性能の低下を防止でき、収穫作業の高速化にも適正に対
応できるものである。
【0073】また、戻しコンベアA1の根部受止め位置
の搬送上手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコン
ベアA1上面に摺接させた状態で静止させる根部受止め
板64dを設けたもので、戻しコンベアA1により根部
K2に過大な送り作用が付与されるのを根部受止め板6
4dによって防止でき、根部K2を損傷させることなく
適正に供給コンベアA2に受渡すことができ、また収穫
作業の高速化にも適正に対応できるものである。
【0074】また、該根部受止め板64dは、少なくと
も根部受止め位置より搬送下手側の部分の表面積が搬送
下手側に行くに連れて小さくなるように形成したもの
で、根部受止め板64dによって根部K2に送り作用を
徐々に付与でき、戻しコンベアA1により根部K2に過
大な送り作用が付与されるのを根部受止め板64dによ
って防止でき、根部K2を損傷させることなく適正に供
給コンベアA2に受渡すことができ、また収穫作業の高
速化にも適正に対応できるものである。
【0075】また、戻しコンベアA1の表面に根部の落
下衝撃を緩和する緩衝面66b,67,68を形成した
もので、戻しコンベアA1上での根部K2のジャンピン
グを押さえることができ、戻しコンベアA1上に受止め
る根部K2を確実に前送りして行き、根部K2同士の当
たりによる損傷を防止でき、また収穫作業の高速化にも
適正に対応できるものである。
【0076】また、戻しコンベアA1から搬出される根
部K2を受止める緩衝壁69を、供給コンベアA2の搬
送始端側に設けたもので、戻しコンベアA1から搬出さ
れた根部K2を供給コンベアA2の搬送始端部に確実
に、かつ、損傷させることなく落とすことができ、供給
コンベアA2の有効長を最大限に利用でき、また収穫作
業の高速化にも適正に対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 根菜収穫機の側面図
【図2】 根菜収穫機の平面図
【図3】 根菜収穫機の正面図
【図4】 根菜収穫機の平面説明図
【図5】 選別部の平面図
【図6】 選別部の側面図
【図7】 選別部の後方視図
【図8】 選別部の駆動説明図
【図9】 戻しコンベアの拡大平面図
【図10】戻しコンベアの斜視図
【図11】変形例の戻しコンベアの斜視図
【図12】供給コンベア部の平面図
【図13】横送りローラーの搬送終端側部の拡大平面図
【図14】横送りローラーの搬送終端側部の断面図
【図15】横送りローラーの搬送終端側部の後方視図
【図16】さらに変形例の戻しコンベアの平面図
【図17】図16の戻しコンベアの側面図
【図18】根菜収穫機の動力伝達系統図
【図19】緩衝壁の変形例を示す平面説明図
【図20】押圧部材の変形例を示す平面説明図
【図21】押圧部材の変形例を示す側面断面説明図
【図22】押圧部材の変形例を示す背面説明図
【図23】葉部切断排出部の他の実施例を示す側面説明
【図24】葉部切断排出部の他の実施例を示す平面説明
【図25】葉部切断排出部の他の実施例を示す底面説明
【符号の説明】
K 根菜 K1 葉部 K2 根部 A 選別部 A1 戻しコンベア A2 供給コンベア A3 横送りローラー A4 選別コンベア 1 走行機体 19 圃場 44,201 葉部切断装置 48 コンテナ 64d 根部受止め板 66b 緩衝面 69,69A,69B 緩衝壁 70,70A 押圧部材 75 コンベアベルト 79,181 バネ 80 蛇行防止突起 83 切欠き 183 凹み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 景山 秀明 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 (72)発明者 高橋 慎一 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 Fターム(参考) 2B072 AA10 BA02 BA30 CA12 CB01 CB04 DA12 DA18 DA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の左右一側で根菜を圃場から引
    抜き、機体後方へ搬送して根菜の葉部切断後の根部を供
    給コンベア上に落とし、該供給コンベア上に斜めに配置
    した横送りローラーにより、供給コンベア側方に配置し
    た選別コンベアへ搬送するようにした根菜収穫機におい
    て、前記供給コンベアと該供給コンベア上方の葉部切断
    装置との間で、前記横送りローラーより上方に戻しコン
    ベアを備え、葉部切断後の根部を戻しコンベアにより受
    止めて一旦供給上手側へ戻してから供給コンベヤ上に落
    とすように構成したことを特徴とする根菜収穫機。
  2. 【請求項2】 戻しコンベアの根部受止め位置の搬送上
    手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコンベア上面
    に摺接させた状態で静止させる根部受止め板を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
  3. 【請求項3】 戻しコンベアの根部受止め位置の搬送上
    手側から搬送下手側に延出し、下面を戻しコンベア上面
    に摺接させた状態で静止させる根部受止め板を設け、該
    根部受止め板は、少なくとも根部受止め位置より搬送下
    手側の部分の表面積が搬送下手側に行くに連れて小さく
    なるように形成したことを特徴とする請求項1記載の根
    菜収穫機。
  4. 【請求項4】 戻しコンベアの表面に根部の落下衝撃を
    緩和する緩衝面を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の根菜収穫機。
  5. 【請求項5】 戻しコンベアから搬出される根部を受止
    める緩衝壁を、供給コンベアの搬送始端側に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7154374B2 (en) 2002-04-15 2006-12-26 Avx Corporation Plated terminations
JP2007330175A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Yanmar Co Ltd 根菜収穫機
JP2009089693A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Yanmar Co Ltd 収穫機

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