JP2002000039A - 結球野菜収穫機 - Google Patents

結球野菜収穫機

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JP2002000039A
JP2002000039A JP2000188573A JP2000188573A JP2002000039A JP 2002000039 A JP2002000039 A JP 2002000039A JP 2000188573 A JP2000188573 A JP 2000188573A JP 2000188573 A JP2000188573 A JP 2000188573A JP 2002000039 A JP2002000039 A JP 2002000039A
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cutting
pulling
rhizome
transporting
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JP2000188573A
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English (en)
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Masaharu Okazaki
正晴 岡崎
Seiji Teramoto
省二 寺元
Hiroshi Onbe
博史 遠部
Hiroki Shin
裕樹 新
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の切断装置では、切断面の傾斜や高さの
バラツキが多く、又、切断刃に付着した土等により結球
野菜の切断面を汚すことがあった。 【解決手段】 走行装置に結球野菜を引き抜く前処理装
置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置60
と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30を
有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30の
結球部搬送経路が、切断装置60通路内で、切断刃61
側に屈折され、切断刃61の上面に、結球部が通過する
たびに揺動する弾性体の土落とし体、又は、結球部が通
過するたびに揺動する弾性体の回転土落とし体を配置し
たことを特徴とする結球野菜収穫機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明はキャベツ等の結球野
菜を収穫する野菜収穫機の、根茎部切断に関わる技術分
野。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行車体の側方に、前方から
掻込・切断・搬送機能を有する作業機を装着した収穫機
により、圃場に栽培されたキャベツ等の結球野菜の根茎
部を掻き込み挟持搬送し、根茎部を切断装置によって切
断し、結球部を挟持して後方へ搬送し、調製後にコンテ
ナ等に収納する技術が公知となっている。たとえば、特
開平11−239406号である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記技術における切断
装置は、左右一対の円盤状の回転切断刃を用いて根茎部
を切断するようにしているのであるが、結球部はフリー
のまま切断する構成であるので、根茎部の曲がりや傾斜
地での機体の傾きの影響も加わり切断面の傾斜が一定と
ならず、更に、左右の切断刃の中央で切断する構成であ
るので、切断面には段ができてしまい仕上げ面がきれい
にならず、いずれの場合も、斜め切れによる不良球発生
や、調製時に外葉除去・再切断の労力が必要となる。別
に示す従来技術は、大径切断刃と小径受刃一対の切断装
置とし、縦搬送装置で結球部を挟持して切断するように
しているのであるが、結球部の移動経路が直線的な構成
であり、切断力の影響を受け切断面が斜めに切れる場合
があり、前記同様、不良球発生・外葉除去・再切断の課
題は残る。また、引抜前処理部は地面すれすれを進むの
で、時には地表を削り収穫物と一緒に土を回転切断刃ま
で運び切断刃に付着したり、外葉に付着した濡れた泥も
同様切断刃に付着し、これが次の収穫物の切断面を汚す
ことになり、調製時に汚れ落としや根茎部の再切断をし
なければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次のこの課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち請求項1においては、走行装
置に結球野菜を引き抜く引抜前処理装置80と、根茎部
を挟持搬送し切断する切断装置60と、結球部を挟持し
て後方へ搬送する縦搬送装置30を有する結球野菜収穫
機において、前記縦搬送装置30の結球野菜搬送経路
を、切断装置60通路内で、切断刃61の中心寄りに屈
折させたものである。また、請求項2においては、屈折
開始点を根茎切断が始まる前と限定した請求項1であ
り、請求項3は、屈折開始点を根茎切断が始まった後と
限定した請求項1であり、請求項4は、屈折開始点を変
更する手段を明記した請求項1である。
【0005】請求項5においては、走行装置に結球野菜
を引き抜く引抜前処理装置80と、根茎部を挟持搬送し
切断する切断装置60と、結球部を挟持して後方へ搬送
する縦搬送装置30を有する結球野菜収穫機において、
前記切断装置60の、切断刃61上面に接し、結球野菜
が通過するたびに揺動する弾性体の土落とし体を配置し
たものである。
【0006】請求項6においては、走行装置に結球野菜
を引き抜く引抜前処理装置80と、根茎部を挟持搬送し
切断する切断装置60と、結球部を挟持して後方へ搬送
する縦搬送装置30を有する結球野菜収穫機において、
前記切断装置60の、切断刃61上面に接し、結球野菜
が通過するたびに揺動する回転土落とし体を配置したも
のである。また、請求項7においては、土落とし体をテ
ンションアームに着脱可能に装着したことを限定した請
求項5であり、請求項8においては、土落とし体を付設
したテンションローラの設置位置と揺動範囲を限定した
請求項6であり、請求項9は、消耗品の保守性を限定し
た請求項6であり、請求項10は、土落し体を設置した
テンションローラの揺動範囲確保の方法を明記した請求
項6である。
【0007】
【発明の実施と形態】本発明の実施と形態を添付の図面
を用いて説明する。図1は本発明の結球野菜収穫機の全
体側面図、図2は同じく結球野菜収穫機の全体平面図、
図3は作業機要部側面図、図4は同じく平面図、図5は
断面図、図6は他の実施例を示す要部断面図、図7は駆
動伝動系を示す図、図8は従来技術の要部平面図、図9
は同じく断面図である。
【0008】まず、本発明の結球野菜収穫機の全体構成
を図1、図2を用いて説明すると、走行車1は、走行機
台2の下方左右に一対のクローラー3R・3Lと、これ
に伝動連結するミッションケース6をその後方に配置
し、走行機台2の上方には進行方向に向かって右側のク
ローラー3Rの上部内側に運転部4を配置し、該運転部
4は運転席4aと操縦コラム4bとサイドコラム4cと
で主なる構成をなし、運転席4a後方下方にはエンジン
5が前記ミッションケース6に伝動連結状態で配置され
ている、自走式乗用クローラー形である。
【0009】結球野菜収穫機(以下収穫機)は、この走
行車1の左側方でクローラー3Lの上方位置に、引抜前
処理装置80・切断装置60・縦搬送装置30で構成さ
れた収穫作業部8を配置し、収穫作業部8の入力軸パイ
プ31を、走行機台2上部後方の2本の支柱部材で側面
視で回動的に支えると共に、その回動点より前方中央部
を伸縮シリンダー9で連結し、収穫作業部8の先端を上
下出来る様に装着し、また、走行車1の後部に横送りコ
ンベアー11と作業台12を配置した調製台10を固定
的に装着し、更に、走行車1の右側方で調製台10に隣
接し走行機台2の面よりやや低い位置に、コンテナ一台
13を開閉収納可能に装着し、収穫機を構成している。
【0010】収穫作業は2名で行ない、運転席4aに座
った運転者が主に操縦コラム4bに配置された無段変速
レバー20、操向レバー21(左右で操向・前後で作業
機昇降)、サイドコラム4cのアクセルレバー22、作
業クラッチレバー23を使用して適正な作業速度と、引
抜前処理装置80を適正な位置に合わせる操作をしなが
ら行ない、一方、後部調製台10で調製する人は、コン
ベアークラッチレバー24、運転者に異常を知らせるブ
ザー25を操作し、収穫された結球野菜の良・不良の選
別、外葉落とし、斜め切れ・切断面の汚れ修正を行ない
コンテナに収納する。
【0011】次に、本発明を織り込んだ収穫作業部8の
構成を図3、図4、図5、図6を用いて収穫物の流れ順
に説明する。収穫作業部8の先端に配置した引抜前処理
装置80は、栽培されている結球野菜の根茎部を中央に
掻き込み引き上げるための一対の花弁形円盤82R・8
2Lと、これに回転を伝えるギア伝動ケース83R・8
3Lと、これを支える前処理アーム81R・81L、切
断装置60の根茎挟持チェン70R・70Lから動力を
受ける前処理スプロケット84で構成している。
【0012】前処理アーム81は、その後端を収穫作業
部のメインフレーム33R・33Lの支点メタル39に
左右方向回動自在に取付け、その前方でメインフレーム
33と弾性体を介して係り合い左右回動範囲が規制さ
れ、その先端にギア伝動ケース83を固着した構成で、
花弁形円盤82を支え、前処理スプロケット84が受け
る根茎挟持チェン70の張力を支え、対の花弁形円盤8
2の間を通過する根茎の太い・細い・異物の噛み込みに
も対応できる構造であり、左右に動くときに生じる根茎
挟持チェン70の長さの変化も、微少になるよう支点メ
タル39の位置を設定しているので、チェン張ローラ7
2で対応することができる。
【0013】ギヤ伝動ケース83は、前処理スプロケッ
ト84、これと軸係する上端の小ギヤ86、中間ギヤ8
7・大ギヤ88を軸支し、大ギヤ88の上部フランジ面
に花弁形円盤82を締結した構成であり、動力を根茎挟
持チェン70より前処理スプロケット84が受け、花弁
形円盤82の外周速度が適正になるよう各ギヤを経て減
速して回転を伝え、栽培されている結球野菜の根茎部を
掴み切断装置60の根茎挟持チェン70へ送り込む。
【0014】収穫作業部8の前方で引抜前処理装置80
の後部に配置した切断装置60は、入力軸パイプ31の
PTO軸38a・38bより動力を受けるチェン駆動ボ
ックス74R・74L、挟持スプロケット73とそれに
掛かる根茎挟持チェン70R・70L、それに挟持機能
を持たせるチェン押え71R・71L、球底を揃える球
底板67R・67L、及び、PTO軸38cより動力を
受ける切断刃駆動ボックス63とその出力軸に取り付け
る根茎切断用の切断刃61、切断刃61に掛からなかっ
た葉を切る補助刃62と、それを支える補助刃メタル6
4で構成している。
【0015】チェン駆動ボックス74は、メインフレー
ム33前方下面内側に固着している取付板35R・35
Lに締結され、後ろ方面に出ている入力軸にベベルギア
で上面垂直に出力軸を出し、挟持スプロケット73を係
合し、根茎挟持チェーン70(Rは突起無しLは突起
付)は、挟持スプロケット73と引抜前処理装置80の
前処理スプロケット84に掛けられ、根茎通路側を取付
板35の箱形部内で加圧的に取り付けたチェン押え71
R・71L、背面弛み側をチェン張ローラ72で弾力的
に張られ、根茎を確実に挟持搬送する構造である。
【0016】球底板67は、取付板35の箱形部側面に
上下調節可能に締結し、挟持チェン70に対し前処理側
は低く切断刃側へ徐々に高くなっており、結球野菜は移
動中に球底が球底板67に当たり徐々に引き上げられ、
球底を球底板にそろえることで球底と切断刃61との位
置を一定に保つものである。切断刃駆動ボックス63
は、取付板35Lの下面に固着した切断刃取付金65の
側面に締結され、後ろ方向に出ている入力軸にベベルギ
ヤで上面垂直に出力軸を出し、その上端に根茎を切断す
る切断刃61をセットし、これと対である補助刃62
は、取付板35Rの下面に固着した補助刃取付板66の
側面に締結された補助刃メタル64に保持され、切断刃
61の上面に接する状態でわずかにラップさせ、切断刃
61にかからない外葉を切断するとともに、切断刃61
に付着した根茎・外葉を除去する。
【0017】収穫作業部8の枠体を形成する縦搬送装置
30は、走行機台2の後部側方の2本の支柱部材7に回
動的に支持され走行車1より動力を受けそれを配分する
出力軸を備えた入力軸パイプ31、これに固着し引抜前
処理装置80・切断装置60及び縦搬送ベルト40の主
プーリを装着するメインフレーム33R・33Lと、テ
ンションローラ・ガイドローラを取付けるサブフレーム
34R・34Lとソリ89R・89Lと、切断された結
球部を挟持し調製台10まで搬送する縦搬送ベルト40
R・40L、その駆動プーリ41、従動プーリ42、テ
ンションローラ43、及びガイドローラ44で構成して
いる。
【0018】入力軸パイプ31は、内部に両端を突出状
態で入力軸32を軸支し、その右側を入力軸、左側を調
整台10への出力軸とし、外部両端を走行機台2の上部
後方の左右2本の支柱部材7に回動的に支持され、その
内側にベベルギヤを介して上方向に2本、前方向に3本
のPTO軸を設け、上方向のPTO軸は縦パイプ37で
伸出しチェンケース36を経て駆動プーリ41に動力を
伝え、前方向のPTO軸38a・38bは、前方右左の
チェン駆動ボックス74R・74Lに、残りのPTO軸
38cは切断刃駆動ボックス63へ、ドライブシャフト
で動力を伝える構造である。
【0019】メインフレーム33R・33Lは、前後に
平行的に配置し、縦パイプ37のそれぞれ外側に固着さ
れ、先端部上面に従動プーリ軸45を締結し、その下面
に引抜前処理装置80の対地高さを決めるソリ89を位
置調節可能に取付け、また、下面より後方に向け切断装
置60を取り付ける取付板35R・35L、外側面に前
処理アーム81を取り付ける支点メタル39、上面には
複数個のテンション取付カラー52、ローラ取付座49
が付いたサブフレーム34R・34Lを、夫々固着し中
央下部にシリンダー受け54を締結、後端に駆動プーリ
メタル55を固着した構造である。
【0020】縦搬送装置30の主要素である縦搬送ベル
ト40R・40Lは、後端部の駆動プーリメタル55に
取り付けた駆動プーリ41と先端の従動プーリ42に掛
けられ、その間を、縦搬送ベルト40Rは、テンション
ローラ43Rを結球通路側で先端と後端と2箇所に、ガ
イドローラ44を結球通路側にほぼ直線的に5箇所と走
行車1側に1箇所、ベルト押えローラ53は走行車1側
に2箇所、縦搬送ベルト40Lは、テンションローラ4
3Lを結球通路側にほぼ直線的に6箇所それぞれ配置
し、ベルトがスリップしない張力で張り、結球を前方よ
り徐々に挟持し、切断装置60を経て横送りコンベアー
11まで縦搬送し挟持を開放する構成である。
【0021】これらは実施例の箇所数であり特に拘わら
ないが、従動プーリ42と先端のテンションローラ43
L・43Rを、根茎挟持チェン70で送られてきた結球
野菜の結球部を徐々に中央に寄せ、切断刃61が球底を
切断し始める前に縦搬送ベルト40L・40Rが結球を
挟持する関係に配置すると共に、縦搬送ベルト40Rの
結球通路側の一番前にあるガイドローラ44aを補助刃
62の上部位置に、縦搬送ベルト40Lのテンションア
ーム46Lbを切断刃61の上部位置にそれぞれ配置し
て、結球の搬送経路を切断装置60通路内で切断刃側に
屈折させるように構成したことは本発明の重要な要件で
ある。
【0022】またそのテンションアーム46Lbに、弾
性体の土落とし体50を切断刃61の上面に接する状態
に着脱可能にセットし、結球が通過するたびに動くテン
ションアーム46Lbと切断刃61の回転との動きを重
ねたことも、本発明の重要な要件である。図6は別の実
施例で、下方を開放側としたテンションローラ43Lb
に、回転土落とし体51を切断刃61の上面に接する状
態に着脱可能にセットし、結球が通過するたびに動くテ
ンションローラ43Lbの回転と切断刃61の回転との
動きを重ねたことも、本発明の重要な要件である。
【0023】次に全体構成における動力の伝達系を図7
により説明する。動力はエンジン5の出力軸からベルト
を介してミッションケース6に付設したHST式変速装
置を経て車軸スプロケット16に伝えるが、収穫作業部
8へは、ミッションケース6の右に突出した車速同調の
軸を動力取出軸15とし、同軸から中間軸14へチェン
で、中間軸14から作業クラッチ17を介して入力軸パ
イプ31の入力軸32へ動力を伝える。
【0024】収穫作業部8の動力伝達は、入力軸32か
らベベルギヤで上方に2本、前方に3本の軸を出し、上
方2本の軸から、チェンケース36R・36L、駆動プ
ーリ41・41を経て縦搬送ベルト40R・40Lを対
向面が後方移動するように動かし、前方3本のうちPT
O軸38a・38bからジョイント軸を経て、前方のチ
ェン駆動ボックス74R・74Lへ伝え、更に、チェン
駆動ボックス74でベベルギヤで上方に出した軸に装着
した挟持スプロケット73で挟持チェン70を動かし、
それに係合する前処理スプロケット84、ギヤ伝動ケー
ス83を経て花弁形円盤82に動力を伝え、PTO軸3
8cからはジョイント軸を経て前方の切断刃駆動ボック
ス63へ伝え、更にベベルギヤで上方に出した軸に装着
した切断刃61に動力を伝える構成にしている。
【0025】また、調製台10の横送りコンベアー11
への動力伝達は、入力軸32の左端を動力取り出し軸と
し、入力軸32からベルトを介しベベルボックス19
へ、べベルギヤで横送りコンベア11のドラムと同方向
の軸を出し、コンベアークラッチ18を介してドラム
へ、ドラムを経て横送りコンベアー11を動かす構成に
している。
【0026】このような構成において、収穫機の作用を
説明する。機体を結球野菜が栽培された圃場の畝に合わ
せて、左右の花弁形円盤82R・82Lを結球野菜の下
葉の下方高さにソリ89で位置決めし、走行しながら収
穫作業部8を駆動すると、結球野菜の根茎部を花弁形円
盤82R・82Lが中央に掻き込み、引き抜きながら根
茎挟持チェン70R・70Lに送り込み、根茎挟持チェ
ン70R・70Lによって後方へ根茎部を挟持しながら
搬送し、結球野菜の球底が球底板67R・67Lに当た
り切断刃61との位置を決め、切断刃61へ送り込む一
方、縦搬送ベルト40R・40Lも結球部を中央に寄せ
ながら最前端のテンションローラ43Ra・43Laが
撓わみソフトに挟持し切断刃61へ送り込む。
【0027】結球部と根茎部を挟持状態で直線的に切断
刃61に送り込むが、結球部の方はその後ガイドローラ
44aの制約により縦搬送ベルト40Rで結球を切断刃
61側に押しだし、切断刃61の上にある土落とし体5
0を装着したテンションローラ43Lbと、これ以降の
テンションローラ43Lも撓みが大きくなり、結球の搬
送経路が図4で示す太い実線の通り屈折し、左に移動し
た状態で後方の横送りコンベアー11まで搬送して落下
し、それを作業者が調製台10で調製してコンテナに収
納するが、根茎部の方は直線的に運び切断後、切断刃6
1下方付近で挟持状態を開放し圃場に排出する。
【0028】従来技術につき図8、図9を用いて、本件
と異なる構成のみを同じ名称・符号を用いて説明する。
縦搬送ベルト40Rは、縦搬送ベルト40Lと同様、結
球通路側をテンションローラ43Rでソフトに張ってい
るため、切断刃61による切断反力で結球搬送経路は図
示の太い実線のように切断刃61から遠ざかり、切り残
す量(dが大きい)が増えたり、その方向に傾くと、切
り込み角度αが小さくなるので外葉の切り残しが発生し
やすくなり、また、結球部と球底板Rの接点が中心とな
って傾くので切断高さも高くなる。一方、固定式の弾性
体の土落とし体50をサブフレーム34Lに上下調節可
能に取り付けているが、切断刃61の半径長さを均等に
接するようにセットすることは困難であり、同じ周上に
同じ部分が接するので、局部的に磨耗する所が発生し、
切断刃61の上面をきれいに保てない。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成をしたの
で、次のような効果が得られた。請求項1の記載のよう
に、走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処理装置80
と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置60と、結球
部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30を有する結
球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30の結球野菜
搬送経路が、切断装置60通路内で、切断刃61側に屈
折していることにより、結球部に対する切断刃61の切
断力の影響もなくなり、切断刃61が茎芯を通過して外
葉を切るときに切り込み角度αが大きく切れやすくな
り、また、外葉も切断刃61に近づく(dが小さい)の
で切断刃61のみで根茎を切断することができ、外葉切
り残しもなく結球部切断面の傾きや高さのバラツキも少
なく、切断面がきれいに仕上がり、精度が上がる効果が
得られる。
【0030】請求項5に記載のように、走行装置に結球
野菜を引き抜く引抜前処理装置80と、根茎部を挟持搬
送し切断する切断装置60と、結球部を挟持して後方へ
搬送する縦搬送装置30を有する結球野菜収穫機におい
て、前記切断装置60の切断刃61上面に、結球野菜が
通過するたびに揺動する弾性体の土落とし体50を配置
することにより、配置スペースが少なく、土落とし体が
小型になり、撓み量を大きく取れ切断刃61上面への追
従性が向上し、また、上面の円周を横切る動きが得られ
るので土や泥が落とし易く、結球野菜が通過しないとき
は、切断刃61の中央付近で接触しているので、切断刃
61への動力負担も少なく、土落とし体50の磨耗も少
なく均一になる等、効率よく、上面をきれいに保つ効果
が得られる。
【0031】また、請求項6に記載のように、走行装置
に結球野菜を引き抜く引抜前処理装置80と、根茎部を
挟持搬送し切断する切断装置60と、結球部を挟持して
後方へ搬送する縦搬送装置30を有する結球野菜収穫機
において、前記切断装置60の切断刃61上面に、結球
野菜が通過するたびに揺動する弾性体の回転土落とし体
51を配置することにより配置スペースが少なく、土落
とし体が小型になり、撓み量を大きく取れ切断刃61上
面への追従性が向上し、また、上面の円周を横切る動き
が得られるので土や泥が落とし易く、結球野菜が通過し
ないときは、切断刃61の中央付近で接触しているの
で、切断刃61への動力負担も少なく、回転土落とし体
51自体も回転しているのでかみ込んだ土や泥を外へ掃
き出し、土落とし体の変形・損傷が発生しにくく磨耗も
少なく均一になる等、効率よく上面をきれいに保つ効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結球野菜収穫機の全体側面図である。
【図2】同じく結球野菜収穫機の全体平面図である。
【図3】作業機要部側面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】駆動伝動系を示す図である。
【図8】従来技術の要部平面図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 走行車 4 運転部 8 収穫作業部 10 調製台 30 縦搬送装置 46 テンションアーム 47 テンションバネ 60 切断装置 80 引抜前処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新 裕樹 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 2B075 AB10 GA01 GA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の結球野菜搬送経路が、切断装置60通路内で、切断刃
    61側に屈折していることを特徴とする結球野菜収穫
    機。
  2. 【請求項2】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の結球野菜搬送経路が、根茎切断開始前から切断刃61
    側に屈折し始めることを特徴とする結球野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の結球野菜搬送経路が、根茎切断開始後切断刃61側に
    屈折し始めることを特徴とする結球野菜収穫機。
  4. 【請求項4】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の縦搬送ベルト40Rのガイドローラ44aをベルトに
    沿った前後方向と、それに直角な左右方向にも調節可能
    に装着したことを特徴とする結球野菜収穫機。
  5. 【請求項5】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記切断装置60の
    切断刃61上面に、結球野菜が通過するたびに揺動する
    弾性体の土落し体を配置したことを特徴とする結球野菜
    収穫機。
  6. 【請求項6】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記切断装置60の
    切断刃61上面に、結球野菜が通過するたびに揺動する
    弾性体の回転土落し体を配置したことを特徴とする結球
    野菜収穫機。
  7. 【請求項7】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の縦搬送ベルト40Lの通路側に内接するローラを装着
    するとともに、土落とし体も脱着可能に装着したテンシ
    ョンアームを、切断装置60の切断刃61上面に配置し
    たことを特徴とする結球野菜収穫機。
  8. 【請求項8】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記切断装置60の
    切断刃61上面中心付近に、縦搬送装置30の縦搬送ベ
    ルト40Lの通路側に内接するとともに、回転土落とし
    体も装着したテンションローラを配置し、結球野菜が通
    過するたびに切断刃61の中心付近から外周までの半径
    内を揺動することを特徴とする結球野菜収穫機。
  9. 【請求項9】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前処
    理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置6
    0と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置30
    を有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置30
    の縦搬送ベルト40Lの通路側に内接するとともに、弾
    性体の回転土落とし体も着脱可能に装着したテンション
    ローラを、切断装置60の切断刃61上面に配置したこ
    とを特徴とする結球野菜収穫機。
  10. 【請求項10】 走行装置に結球野菜を引き抜く引抜前
    処理装置80と、根茎部を挟持搬送し切断する切断装置
    60と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置3
    0を有する結球野菜収穫機において、切断装置60の補
    助切断刃62上面に配置したガイドローラの揺動範囲よ
    り、切断刃61の上面に配置したテンションローラの揺
    動範囲の方が大であることを特徴とする結球野菜収穫
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117121704A (zh) * 2023-09-12 2023-11-28 德州宇邦环保设备有限公司 叶类蔬菜收割机

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