JPH05149374A - 液体入りブツシユ形防振装置 - Google Patents

液体入りブツシユ形防振装置

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Publication number
JPH05149374A
JPH05149374A JP30756691A JP30756691A JPH05149374A JP H05149374 A JPH05149374 A JP H05149374A JP 30756691 A JP30756691 A JP 30756691A JP 30756691 A JP30756691 A JP 30756691A JP H05149374 A JPH05149374 A JP H05149374A
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JP
Japan
Prior art keywords
liquid
elastic body
vibration
limiting passage
damping force
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Pending
Application number
JP30756691A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiro Orikawa
通洋 折川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外径を大きくすることなく大きな減衰力を得
る。 【構成】 中間筒18の切欠18Aに仕切板28を挿入
し、切欠18A内部の空間を受圧液室と副液室とに区画
する。中間筒18の軸方向中央部の凹部30に制限通路
形成用弾性体31を加硫接着し、制限通路形成用弾性体
31に切欠18Aの外筒14側の一方から切欠18Aの
外筒14側の他方へ向かって延び、切欠18Aの外筒1
4側の他方側近傍で半円弧状に屈曲された折り返し部3
0Aを介して再び切欠18Aの外筒14側の一方へ戻
る、長手が略U字状とされた溝33を形成し、溝33と
弾性膜16の内周との間に制限通路32を形成する。制
限通路32は、長手方向一端を切欠孔35を介して受圧
液室に連通し、長手方向他端を仕切板28の屈曲凹部2
8Aを介して副液室に連通する。制限通路32は、途中
で折り返されてその全長が長くされるため、防振装置1
0は外径を大きくすることなく大きな減衰力を得る事が
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内外筒間に介在された弾
性体内に液室が設けられた液体入りブッシュ形防振装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンマウント、キャブマウン
ト、ボディマウント等として用いられる防振装置とし
て、平行軸状に配置された内外筒間に弾性体が介在さ
れ、内筒を介した一方の片側に半径方向に一対の液室が
設けられた液体入りブッシュ形防振装置が提案されてい
る。
【0003】図8に示すように、この防振装置100で
は、内筒102の一方の片側に受圧液室104及び副液
室106が設けられており、受圧液室104と副液室1
06とは、受圧液室104及び副液室106とは内筒1
02を挟んで反対側に軸回り方向に沿って延びる制限通
路108によって互いに連通されている。この防振装置
100に振動が入力すると、液体は制限通路108を通
って受圧液室104と副液室106との間を行き来す
る。この際、制限通路108内の液体の慣性によって減
衰が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液体を液室
間で行き来させて減衰力を得るタイプの防振装置におい
て、減衰力を大きくする方法としては、液体の流通経
路、すなわち制限通路を長くする方法と、液室のポンプ
力(液室内の液体を出し入れする力のことで、弾性体の
剛性や形状で決められる)を高くする方法とがある。と
ころが、ポンプ力を高める方法をとると、周波数の高い
振動時に防振装置の動ばね定数が高くなり、こもり音の
原因となる高周波振動の吸収力が悪化する不具合があ
る。
【0005】また、内筒102の一方の片側に受圧液室
104及び副液室106が設けられ防振装置100にお
いて制限通路108を長くするためには、外筒110の
径を大きくして外周方向の長さを確保しなければなら
ず、高減衰力を得ようとすると防振装置100が大径化
し、防振装置100を小型化しようとすると高減衰力が
得られないという相反する問題があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、外径を大きく
することなく大きな減衰力を得ることができる液体入り
ブッシュ形防振装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内筒と外筒と
の間に弾性体が介在され、前記内筒を介した一方の側に
制限通路で互に連通された一対の液室が設けられた液体
入りブッシュ形防振装置であって、前記制限通路が前記
内筒まわりに配設されると共に折り返し部を介して全長
を長くされたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の液体入りブッシュ形防振装置は、一対
の液室を互いに連結する制限通路が、内筒まわりに配設
され折り返し部を介して全長が長くされている。このた
め、防振装置の外径を大きくすることなく、折り返し部
の設けられていない従来の防振装置よりも制限通路の長
さを長くすることができる。このため、制限通路内の液
体の慣性が増大し、大きな減衰力(tanδ)が得られ
る。
【0009】
【実施例】図1乃至図5には本発明が適用された防振装
置10の一実施例が示されている。
【0010】この防振装置10では内筒12と外筒14
とが平行軸状で配置されており、一方が振動部である車
両のエンジン等へ、他方が振動受部である車体等へ連結
されるようになっている。本実施例では、外筒14がエ
ンジン(図示せず)へ固定されたブラケット90の筒状
部92(図3参照)内へ挿入されて支持され、内筒12
が車体(図示せず)へ連結される。
【0011】図1(A)に示すように、外筒14の内周
には弾性膜16及び中間筒18が配置されている。弾性
膜16は外筒14の内周面に加硫接着されている。な
お、本実施例の防振装置10の外筒14は、外径Dが8
5mm、軸方向長さLが50mmに設定されている。
【0012】中間筒18と内筒12との間には弾性体2
0が掛け渡されている。図2に示すように、内筒12の
軸方向中間部には金具24が配設されている。このた
め、この金具24に対応する弾性体20は内筒12の半
径方向(図2の下方向)に突出してストツパの役目を果
たすようになっている。また、前記弾性体20と中間筒
18との間(図2の上側)にはすぐり部22が形成さ
れ、弾性体20の弾力が調整されている。
【0013】内筒12を介してすぐり部22の反対側
(図1の下側)には液室26が設けられて水、オイル等
の液体が封入されている。この液室26は弾性体20の
外周部から内筒12方向へ向けて設けられる切欠であ
り、具体的には弾性体20の成形時にこの液室26の大
きさに対応したモールド(中子)を型内へ挿入すること
によって形成される。
【0014】この液室26内にはこの液室26を形成す
る弾性体凹部の外側から仕切板28が挿入されて周縁部
が弾性体20と弾性膜16との間に挾持され、中間部は
液室26を内筒12側を受圧液室26Aと内筒12側と
は反対側を副液室26Bとに分割している。
【0015】仕切板28の中央部は中間筒18に設けら
れる切欠18Aを介して液室26内へ挿入されるように
なっており、この切欠18A付近は仕切板28の外周部
の内筒12方向への移動量を制限するように断面略L字
型の屈曲部とされている。
【0016】図1及び図4に示すように、中間筒18の
軸方向中央部には軸方向から見て略C字形状の凹部30
が形成されている。この凹部30には制限通路形成用弾
性体31が加硫接着されており、この制限通路形成用弾
性体31には切欠18Aの外筒14側の一方から切欠1
8Aの外筒14側の他方へ向かって延び、切欠18Aの
外筒14側の他方側近傍(図1(B)参照)で半円弧状
に屈曲された折り返し部33Aを介して再び切欠18A
の外筒14側の一方へ戻る、長手が略U字状とされた溝
33が形成されている。
【0017】この溝33は、弾性膜16の内周との間に
制限通路32を形成している。また、制限通路32は、
長手方向一端が図1(A)及び図4に示すように、中間
筒18の一部に形成された切欠孔35を介して受圧液室
26Aに連通され、長手方向他端が図1(A)及び図5
に示すように、仕切板28の外筒14側の一端に形成さ
れた、屈曲凹部28Aを介して副液室26Bに連通され
ている。
【0018】なお、中間筒18の軸方向両端部には円周
方向に溝部40が形成されおり、この溝部40にはオー
リング42が配設されて前記制限通路32のシール性を
高めている。
【0019】図2に示すように、弾性膜16には仕切板
28に対応した部分に仕切板28方向へ接近した凹状の
ダイヤフラム部16Aが形成されている。このダイヤフ
ラム部16Aは仕切板28と対向して副液室26Bの外
側壁を構成するようになっている。
【0020】図3に示すように、外筒14には前記弾性
膜16のダイヤフラム部16Aに対応した部分に、矩形
状切欠44が形成されている。この切欠44の中央部に
は外筒14の軸方向に延在して切欠44の長辺間に跨が
る柱部46が一体形成され、切欠44を2個に区画して
いる。このため、外筒14に切欠44が形成されていて
も外筒14の軸方向への剛性が低下することはない。
【0021】次に本実施例の作用を説明する。ブラケッ
ト90を車体へ固定し、内筒12をエンジンへ連結する
と、エンジンの振動は、ブラケット90、外筒14、弾
性体20及び内筒12を介して車体へと支持される。こ
の際、エンジンの振動は弾性体20の内部摩擦による抵
抗により吸収される。さらに、振動によって弾性体20
が変形して受圧液室26Aが拡縮し、受圧液室26Aの
液体は制限通路32を通って副液室26Bとの間で行き
来する。この際、制限通路32内の液体の慣性によって
減衰力(tanδ)が得られるが、本発明の適用された
防振装置10の制限通路32は、途中で折り返されてそ
の全長が長くされているため、本発明の適用された防振
装置10は大きな減衰力を得ることができる(図6参
照)。
【0022】なお、液体を液室間で行き来させて減衰力
を得るタイプの防振装置において、減衰力を大きくする
方法としては、液体の流通経路(制限通路)を長くする
方法と、液室のポンプ力(ポンプ力とは、液室内の液体
を出し入れする力のことで、弾性体の剛性や形状で決め
られる)を高くする方法があるが、ポンプ力を高める方
法をとると、周波数の高い振動時に防振装置の動ばね定
数が高くなり、こもり音の原因となる高い周波数の振動
吸収能力が悪化するが不具合がある。ところが、本実施
例の防振装置10では、液体の流通経路(制限通路)を
長くする方法とることにより、振動の周波数の上昇に伴
う防振装置の動ばね定数の上昇が抑制される。
【0023】このように、本発明の適用された防振装置
10は、外筒14の外径を大きくしなくて制限通路32
の全長を長く確保することができるため、特に小型化が
要求される場合には好適とされる。
【0024】なお、本実施例では、中間筒18の凹部3
0に制限通路形成用弾性体31を加硫接着して制限通路
32を形成したが、本発明はこれに限らず、図7に示す
ように、樹脂等で半円弧状に形成され外周に略U字状の
溝50が形成された制限通路構成部材52を凹部30に
はめ込み制限通路32を形成してもよい。
【0025】また、本実施例では、外筒14の外径Dを
85mm、軸方向長さLを50mmに設定したが、本発明は
これらの寸法に限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体入り
ブッシュ形防振装置は、制限通路を内筒まわりに配設す
ると共に折り返し部を介して全長を長くしたので、外径
を大きくすることなく大きな減衰力を得ることができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例に係る防振装置を示
す分解斜視図であり、(B)は中間筒の(A)で見える
側とは反対側の側面を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置を示す軸線に
沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置の外筒をブラ
ケットに圧入している状態図を示す外筒及びブラケット
の側面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る防振装置を示し、図1
(A)の4−4線断図である。
【図5】本発明の一実施例に係る防振装置を示し、図1
(A)の5−5線断図である。
【図6】本発明の一実施例に係る防振装置の減衰力と従
来例の防振装置の減衰力との比較を示した減衰力と周波
数との関係を示したグラフである。
【図7】本発明の他の実施例に係る防振装置を示す斜視
図である。
【図8】従来例の防振装置を示す軸線に直角な断面図で
ある。
【符号の説明】
10 防振装置 12 内筒 14 外筒 20 弾性体 26A 受圧液室 26B 副液室 30A 折り返し部 32 制限通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒との間に弾性体が介在され、
    前記内筒を介した一方の側に制限通路で互に連通された
    一対の液室が設けられた液体入りブッシュ形防振装置で
    あって、 前記制限通路が前記内筒まわりに配設されると共に折り
    返し部を介して全長を長くされたことを特徴とする液体
    入りブッシュ形防振装置。
JP30756691A 1991-11-22 1991-11-22 液体入りブツシユ形防振装置 Pending JPH05149374A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30756691A JPH05149374A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 液体入りブツシユ形防振装置

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JP30756691A JPH05149374A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 液体入りブツシユ形防振装置

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JPH05149374A true JPH05149374A (ja) 1993-06-15

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ID=17970622

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JP30756691A Pending JPH05149374A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 液体入りブツシユ形防振装置

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JP (1) JPH05149374A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8297602B2 (en) 2005-04-12 2012-10-30 Bridgestone Corporation Vibration isolator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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