JPH05148459A - 粘着テープ用基材 - Google Patents

粘着テープ用基材

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Publication number
JPH05148459A
JPH05148459A JP33600391A JP33600391A JPH05148459A JP H05148459 A JPH05148459 A JP H05148459A JP 33600391 A JP33600391 A JP 33600391A JP 33600391 A JP33600391 A JP 33600391A JP H05148459 A JPH05148459 A JP H05148459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density polyethylene
monofilament
low
warp
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP33600391A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Goto
正 後藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】少なくとも経糸が、メルトフローレート2−5
0g/10分の高密度ポリエチレン50−95重量%及
びメルトフローレート2−50g/10分の低密度ポリ
エチレン5−50重量%を含む組成物から作られたモノ
フィラメントからなる基布の少なくとも一方の面にポリ
オレフィン系樹脂を積層した粘着テープ用基材。 【効果】手切れ性、耐水性、平滑性、風合いに優れたテ
ープ用基材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手切れ性、耐水性、平
滑性、風合いに優れた粘着テープ用基材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、基材に粘着剤を付設してなる粘着
テープとしては、綿布やレーヨン布にポリエチレンをラ
ミネートした布系基材、あるいはポリオレフィン系また
はポリエステル系樹脂のフラットヤーンまたはマルチフ
ィラメントの基布にポリエチレンをラミネートしたプラ
スチック系基材が使用されてきた。しかしながら、布系
基材を用いたものは、ポリエチレンをラミネートする際
に接着剤を使用しなければならず、煩雑であるばかりで
なく、コストアップにもつながるという問題点を有して
いる。また接着剤を使用しているにもかかわらず、耐水
性が悪いという物性面での問題点を有している。更に、
テープの厚みが厚いため長尺に巻くと嵩高く、しかも重
いため取扱いが大変であるという欠点を有している。
【0003】一方プラスチック系基材を用いたものは、
手切れ性が不十分であるため、無理に切断すると、切り
口の糸のほつれが生じ、きれいに切断できないという問
題点を有している。また手切れ性を改良するためには、
緯糸と経糸のデニール数を変えたもの、あるいは打込み
本数を変えたものが提案されているが、これらは基材表
面の平滑性に欠ける等の問題を有している。またプラス
チック系基材は布系基材と比較すると剛性が高いため、
マルチフィラメントあるいは低デニールのフラットヤー
ンを使用する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点を解
決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる点
を考慮し、鋭意検討を行った結果、少なくとも経糸に高
密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの組成物から作
られたモノフィラメントを用いることにより、上記の問
題点を解決した粘着テープ用基材を提供できることが判
り本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、少なくとも経糸が、メル
トフローレート2−50g/10分の高密度ポリエチレ
ン50−95重量%及びメルトフローレート2−50g
/10分の低密度ポリエチレン5−50重量%を含む組
成物から作られたモノフィラメントからなる基布の少な
くとも一方の面にポリオレフィン系樹脂を積層した粘着
テープ用基材に関する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の経糸に使用される高密度ポリエチ
レンは、チーグラー系触媒を用いた低圧法プロセスにて
製造されるポリエチレンを意味する。高密度ポリエチレ
ンは本発明の効果を発揮させるためには、JIS K
6760に準拠したメルトフローレート(以下MFRと
略す)が2−50g/10分であることが必要である。
更に好ましくは10−40g/10分である。MFRが
2g/10分未満であるとモノフィラメントの強度及び
伸度が高くなることから手切れ性が悪くなり好ましくな
い。また50g/10分を超えると安定したモノフィラ
メントを得ることができないため好ましくない。
【0009】本発明の経糸に使用される低密度ポリエチ
レンは、高圧法プロセスにて製造されるポリエチレン、
あるいはチーグラー系触媒を用いた直鎖状低密度ポリエ
チレンを意味する。低密度ポリエチレンは本発明を遺憾
なく発揮させるためには、JIS K 6760に準拠
したMFRが2−50g/10分であることが必要であ
る。更に好ましくは10−40g/10分である。MF
Rが2g/10分未満であるとモノフィラメントの強度
及び伸度が高くなることから手切れ性が悪くなり好まし
くない。また50g/10分を超えると安定したモノフ
ィラメントを得ることができないため好ましくない。
【0010】該高密度ポリエチレンと該低密度ポリエチ
レンとの比率は、高密度ポリエチレン50−95重量%
に対し低密度ポリエチレン5−50重量%である。低密
度ポリエチレンの比率が5重量%未満では、強度が高く
なることから手切れ性が悪くなり好ましくない。更に剛
性が高く基布とした時の風合いが悪くなるため好ましく
ない。また50重量%を超えると伸度が高くなることか
ら手切れ性が悪くなり好ましくない。更に加工安定性も
劣るという問題点も出てくる。該高密度ポリエチレンと
該低密度ポリエチレンとはペレットどうしのドライブレ
ンド、あるいは予め、押出機等を用いてメルトブレンド
したものでもかまわない。
【0011】本発明の経糸に使用される該組成物は、炭
酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、アルミナ、硫
酸アルミニウム、硫酸バリウム等の無機フィラーを0.
5−20重量%添加すると更に手切れ性に優れたものが
得られる。また重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウ
ム、炭酸アンモミニウム、N,N′−ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、アゾジカルボンアミド、ベンゼン
スルホニルヒドラジド、P,P′−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラ
ジド、P−トルエンスルホニルセミカルバジド等の発泡
剤を予め添加し成形と同時に発泡させたものも手切れ性
の面で優れた効果がある。
【0012】本発明に用いられる基材の少なくとも経糸
は該組成物を使用することが必須となるが、緯糸は該組
成物に限定されるものではなく、広くポリオレフィンが
使用できる。ポリオレフィンとしては、高密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン
の他、ポリプロピレン、エチレン−ビニルエステル共重
合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体等
も使用できる。またポリエステル、ポリアミドといった
熱可塑性樹脂を使用してもよい。
【0013】本発明の経糸に用いられるモノフィラメン
トは、押出機を用いて加工されるものが一般式である
が、モノフィラメントの特性を引出すためには延伸倍率
を4−10倍にコントロールすることが好ましい。延伸
倍率が4倍未満であると、モノフィラメントの強度が低
すぎるため好ましくない。またモノフィラメントの延伸
倍率が10倍を超えると強度が高くなり過ぎるため好ま
しくない。
【0014】本発明の経糸に用いられるモノフィラメン
トの太さは50−300デニールのものが好ましい。モ
ノフィラメントの太さが50デニール未満であると、そ
の強度が低過ぎることがあり、またモノフィラメントの
太さが300デニールを超えると、その強度が高くなり
過ぎるおそれがある。
【0015】本発明に用いられるモノフィラメントは常
法により繊製されるが、その打込み本数は、30−13
0本/インチの範囲が好ましい。
【0016】この様にして得られた基布の少なくとも一
方の面にポリオレフィン系樹脂が5−80μmの厚みで
積層される。積層法としては特に制限されないが押出コ
ーティングが好ましい方法といえる。積層されるポリオ
レフィンとはモノフィラメントに使用される樹脂と同一
の範囲のものを指すが、特に好ましくは低密度ポリエチ
レンである。
【0017】ポリオレフィン系樹脂を積層させる目的
は、基布表面を平滑にし、外観を良好にすること、粘着
剤の塗工をし易くすること、モノフィラメントの逃げを
防止すること、更に、手切れ性を付与させること等があ
げられる。これらの効果のうち、モノフィラメントの逃
げ防止、手切れ性付与を発現させるためには基布と積層
材との接着性が良好であることが不可欠となる。そのた
め積層法として押出コーティングが最適となる。即ち、
押出コーティングによれば高温で積層できるため、積層
樹脂と基布を構成するモノフィラメントの表面が溶融し
一体化されるため上記の効果が発現されると考えられ
る。また接着性を更に改良する目的で基布を予めコロナ
処理する方法も一般的にとられる。
【0018】押出コーティングの際の加工温度は270
−330℃が好ましい。270℃未満では積層されるポ
リオレフィンとモノフィラメントとの接着性が不十分と
なるおそれがある。また、330℃を超えるとモノフィ
ラメントが一部収縮を起こし平滑性が悪くなることがあ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例にて更に本発明を説明する。
【0020】実施例1 MFR30g/10分、密度0.955g/cmの高
密度ポリエチレン80重量%とMFR23g/10分、
密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン20重
量%をよくブレンドし、160℃の成形温度で成形し、
6倍に延伸することにより130デニール、強度1.6
g/デニール、伸度100%のモノフィラメントを得
た。このモノフィラメントを経糸、緯糸それぞれに使用
し、打込み本数40本/インチからなる織布を作成し
た。
【0021】更に、該織布の一方の面に、MFR13g
/10分、密度0.919g/cmの低密度ポリエチ
レンを290℃の加工温度で押出コーティングにより6
0μm積層しテープ基材を得た。テープとしての評価結
果を表1に示した。
【0022】実施例2 無機フィラーとして炭酸カルシウムを実施例1の組成物
に対し10重量%添加したものを経糸とする以外は実施
例1と同様にしてテープ基材を得た。経糸用モノフィラ
メントの強度は1.5g/デニール、伸度は80%であ
った。テープとしての評価結果を表1に示した。
【0023】実施例3 発泡剤としてアゾジカルボンアミドを実施例1の組成物
に対し0.2重量%添加したものを経糸とする以外は実
施例1と同様にしてテープ基材を得た。経糸用モノフィ
ラメントの強度は1.3g/デニール、伸度は55%で
あった。テープとしての評価結果を表1に示した。
【0024】比較例1 実施例1で使用した高密度ポリエチレンを単独使用する
以外は実施例1と同様にしてテープ基材を得た。このモ
ノフィラメントの強度は2.3g/デニール、伸度は1
30%であった。テープとしての評価結果を表1に示し
た。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも経糸に高密
度ポリエチレンと低密度ポリエチレンを特定の比率でブ
レンドした組成物を使用することにより、粘着テープ基
材として優れた機械的特性を付与することができる。ま
た基材と積層されるポリオレフィンとは特に接着剤を使
用することなく良好な接着性を有することから手切れ
性、耐水性、平滑性、風合いに優れたテープ用基材が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JHW 6770−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも経糸が、メルトフローレート2
    −50g/10分の高密度ポリエチレン50−95重量
    %及びメルトフローレート2−50g/10分の低密度
    ポリエチレン5−50重量%を含む組成物から作られた
    モノフィラメントからなる基布の少なくとも一方の面に
    ポリオレフィン系樹脂を積層した粘着テープ用基材。
JP33600391A 1991-11-27 1991-11-27 粘着テープ用基材 Pending JPH05148459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33600391A JPH05148459A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 粘着テープ用基材

Applications Claiming Priority (1)

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JP33600391A JPH05148459A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 粘着テープ用基材

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JPH05148459A true JPH05148459A (ja) 1993-06-15

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ID=18294691

Family Applications (1)

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JP33600391A Pending JPH05148459A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 粘着テープ用基材

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JP (1) JPH05148459A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063512A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Diatex Co Ltd 手切れ性を改良した粘着シート
JP2012206453A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Sekisui Film Kk 積層シート及びその製造方法

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