JPH05131536A - 複合フイルム - Google Patents

複合フイルム

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JPH05131536A
JPH05131536A JP29890291A JP29890291A JPH05131536A JP H05131536 A JPH05131536 A JP H05131536A JP 29890291 A JP29890291 A JP 29890291A JP 29890291 A JP29890291 A JP 29890291A JP H05131536 A JPH05131536 A JP H05131536A
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composite film
resin composition
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woven fabric
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Kozo Kotani
晃造 児谷
Toshio Kawakita
敏夫 川北
Takanori Kume
孝典 久米
Takashi Sakakibara
孝 榊原
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性樹脂と球状樹脂製ビーズからなる樹
脂組成物を不織布にラミネートした後、該不織布と同時
に一軸または二軸に1.1〜3.0倍の倍率で延伸して
得られる複合フィルムであって、該不織布が40℃より
高く、樹脂組成物のラミネート温度より50℃以上低い
融点をもつ樹脂成分を含むものであることを特徴とする
複合フィルム。 【効果】 通気性を有し、強度が強く、耐水圧・耐液透
過性に優れ、表面平滑性、耐薬品性が良好な複合フィル
ムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合フィルムに関する。
さらに詳しくは、強度が高く、耐水圧・耐液透過性に優
れ、表面平滑性、耐薬品性が良好な通気性のある複合フ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および課題】従来、水不透過であり空気、
水蒸気等の気体を透過する通気性フィルムは、紙おむつ
のバックシート、吸湿剤や脱酸素剤の包装などに用いら
れている。その製造方法としては特開昭60−2297
31号公報に記載のように樹脂と充填剤とからなる組成
物や、場合によってはさらに、これにワックス状の炭化
水素重合体を加えてなる組成物をフィルム化し、延伸せ
しめることによりフィルム内部にミクロボイドを発生さ
せて通気性を発現させるものがある。しかし、これらの
技術から得られるフィルムは引張強度、引裂強度共に限
界があった。また、この様なフィルムは低応力で容易に
伸び、その結果ミクロボイドが拡大するために耐水圧が
低いという問題や物理的に充填剤と樹脂の間にミクロボ
イドを発生させるためにミクロボイドのサイズとしては
大きいものから小さいものまで種々発生し、通気度や強
度の均一性を妨げるという問題があった。
【0003】また、充填剤として炭酸カルシウムや硫酸
バリウムなどの無機フィラーを用いる場合においては
(例えば、特開昭60−229731号公報)、フィラ
ーの形状が不均一で、樹脂との相溶性が悪いなどの理由
から均一な物性が期待できなかったり、表面が平滑にな
らずに凹凸が発生するためフィルムとの接触により粉落
ちが発生するなどという問題点あった。また、耐薬品性
が悪く、例えば酢酸等の酸に溶出することがある。その
ため、用途的な制限があった。
【0004】これらの問題を解決するための方法として
は不織布などの補強材を通気性フィルムに配する方法が
ある。例えば、特開昭63−286330号公報のよう
に通気性フィルムに不織布を部分貼合したり、特開昭6
3−116849号公報や実開昭63−136926号
公報のように、接着層を選定し通気性フィルムと不織布
を全面貼合する手法はすでに公知である。
【0005】ところが、通気性フィルムと不織布を部分
貼合する場合、貼合部と未貼合部に通気性の差が生じた
り、未貼合部に応力集中が起こるために耐水圧が低いと
いう問題がある。また、接着層を選定し通気性フィルム
と不織布を全面貼合する方法は、接着層の厚みを薄く均
一にコントロールしなければ通気度が変化したり接着強
度が均一にならないという問題点があった。また、これ
らの方法によっても無機フィラーを使用する場合には粉
落ちの問題は解決できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、均質な高
い通気度と高い強度、表面の平滑化による粉落ちしない
特徴を持つ複合フィルムを得る方法について鋭意研究を
続けてきた。その結果、樹脂と球状の樹脂ビーズからな
る樹脂組成物を特定の不織布上にラミネートした後、該
不織布と同時に延伸することにより均質な高い通気度と
高い強度、表面の平滑性を持つ複合フィルムとなること
を見いだし本発明に至った。
【0007】すなわち本発明は、(A) 一種または二種以
上の樹脂からなる密度0.870〜0.945g/cm
3 である熱可塑性樹脂50〜80容積%と、(B) 平均粒
径0.1〜40μmである球状樹脂製ビーズ20〜50
容積%とからなる樹脂組成物を厚さ10μm〜400μ
mの不織布上に溶融ラミネートした後、該不織布と同時
に一軸または二軸に1.1〜3.0倍の倍率で延伸して
得られる複合フィルムであって、該不織布が40℃より
高く、樹脂組成物の溶融ラミネート温度より50℃以上
低い融点を持つ樹脂成分を含むものであることを特徴と
する複合フィルムである。
【0008】本発明において熱可塑性樹脂に配合して使
用する球状樹脂製ビーズは、加工温度でも溶融しないこ
とが要求され、例えば架橋樹脂ビーズや熱硬化性ビーズ
などが挙げられる。特に、ポリスチレン系、ポリメチル
(メタ)アクリル酸系等の架橋ビーズ、フェノール系の
熱硬化性樹脂ビーズの中から選ばれる一種または二種以
上の混合物が加工時の安定性や熱可塑性樹脂との相溶性
の点から好ましい。
【0009】球状樹脂製ビーズの平均粒径は0.1〜4
0μmが充填剤の分散によるフィルムの均一性の点から
好ましく、特に0.8〜15.0μmのものが加工性の
点から好ましい。
【0010】熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン等のα−オレフィンホモポリマー、エチレンと
炭素数3〜18の少なくとも一種のα−オレフィンとの
共重合体、プロピレンとエチレンおよび/またはブテン
−1との共重合体、エチレンと酢酸ビニルおよび/また
はアクリル酸エステル・メタアクリル酸エステル類など
エチレン性不飽和結合を有する有機カルボン酸誘導体と
の共重合体などが挙げられる。
【0011】特にエチレンと炭素数が3〜10であるα
−オレフィンとの共重合体の中から選ばれる一種または
二種以上からなる密度0.870〜0.945g/cm
3 であるエチレン−αオレフィン共重合体60〜95重
量%と、メルトフローレートが0.1〜30g/10分
でダイスウェル比が1.2〜1.6である高圧法低密度
ポリエチレン5〜40重量%とからなるポリオレフィン
系樹脂が充填剤配合時の強度やフィルムの加工性、延伸
性の点から好ましい。エチレンと炭素数が3〜10であ
るα−オレフィンとの共重合体の中から選ばれる一種ま
たは二種以上からなるエチレン−αオレフィン共重合体
組成物の密度が0.870g/cm3 未満の場合は、延
伸による通気性が低下したり、0.945g/cm3
超える場合には球状樹脂製ビーズの充填性が悪化するた
めに好ましくない。また、メルトフローレートが0.1
〜30g/10分でダイスウェル比が1.2〜1.6で
ある高圧法低密度ポリエチレンが5重量%未満の場合は
良好な加工性が期待できず、40重量%を超える場合に
は球状樹脂製ビーズの充填性や延伸性が悪化するために
好ましくない。
【0012】本発明において熱可塑性樹脂50〜80容
積%に対する球状樹脂製ビーズの量が20〜50容積%
であるのは、球状樹脂製ビーズの量が20容積%未満の
場合は、延伸後に通気性を発現することが難しく、ま
た、50容積%を超える場合は、加工性が悪化するため
に好ましくない。特に、加工安定性の面から、球状樹脂
製ビーズの量は35〜45容積%が好ましい。
【0013】本発明は延伸により通気性を発現する樹脂
組成物を通気性のある不織布上にラミネートした後、不
織布と同時に延伸するものであるが、不織布の厚みは1
0〜400μmが好ましい。10μm未満の場合は延伸
後の強度が期待できない。また、400μmを超える場
合は、延伸性が悪くなり好ましくない。 本発明におい
ては不織布上に溶融ラミネートした後不織布と同時に延
伸するために該樹脂組成物と不織布との密着強度が高く
ないと延伸時に剥離を生じる。それ故、不織布としては
40℃より高く該樹脂組成物の溶融ラミネート温度より
も50℃以上低い融点を持つ低融点樹脂成分を少なくと
も1種類以上含むものを使用する。
【0014】このような不織布としては、例えば、単独
樹脂成分からなる不織布に該低融点樹脂成分を溶液浸漬
により付着させたものや、2種類以上の樹脂成分をそれ
ぞれ繊維にして混成してなるもの、繊維を2種類以上の
樹脂成分で混成し、不織布としたものなどが挙げられ
る。繊維を2種類以上の樹脂成分で混成したものとして
は、例えば、芯層と鞘層からなる同心多層タイプや、各
々の樹脂が偏心した多層タイプで鞘層の一部または全部
が該低融点樹脂であるもの、繊維の一部が少なくとも該
低融点樹脂であってそれが繊維表面に連続的または断続
的にあらわれているものなどが挙げられる。
【0015】特に、不織布の強度の点からは、芯層と鞘
層を持つ繊維より成り、少なくとも最外層の鞘層が低融
点樹脂成分からなる不織布が好ましい。溶融ラミネート
温度と不織布の一部または全部を構成する樹脂成分の融
点の差が50℃未満の場合は溶融ラミネート時に密着強
度がでないために好ましくなく、樹脂成分の融点が40
℃未満の場合、特に夏場のフィルム加工時に、フィルム
の粘着性が非常に増大し、ロール離れが悪くなり、トラ
ブルの原因となるため好ましくない。
【0016】不織布の一部または全部を構成する樹脂成
分としては例えば、ポリエステル、ナイロンや、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のα−オレフィ
ンホモポリマー、エチレンと炭素数3〜18の少なくと
も一種のα−オレフィンとの共重合体、プロピレンとエ
チレンおよび/またはブテン−1との共重合体、エチレ
ンと酢酸ビニルおよび/またはアクリル酸エステル・メ
タアクリル酸エステル類などエチレン性不飽和結合を有
する有機カルボン酸誘導体との共重合体などが挙げられ
る。特に、加工性や強度、密着性などから芯層がポリエ
ステルであり鞘層がポリエチレンであることが好まし
く、例えば、ユニチカ(株)製のエルベス、大和紡績
(株)製のNBF、クラレ(株)製のソフィト等が挙げ
られる。
【0017】本発明における複合フィルムは熱可塑性樹
脂と球状樹脂製ビーズ、必要に応じては分散剤や安定剤
などを、ロール型またはバンバリー型の混練機あるいは
一軸または二軸押出機などを用いる通常の方法で混合あ
るいは混練して組成物を得る。次いでこの組成物を不織
布の上に5〜150μmの範囲でラミネート加工したも
のを延伸することにより通気性を発現させるものである
が、延伸は一軸または二軸で行なわれる。一軸延伸の場
合は通常ロール延伸が好ましい。二軸延伸の場合は同時
二軸延伸でも可能であるし、縦方向の延伸を行なった後
に横方向を延伸する逐次二軸延伸でも可能である。適切
な延伸倍率は樹脂組成や不織布の種類により異なるが、
1.1〜3.0倍の延伸倍率が好ましい。1.1倍未満
の場合は通気性が期待できず、3.0倍を超えると素材
の破断などの影響が出たり、縦方向の引裂強度が低下す
るため好ましくない。より好ましい延伸倍率は、1.2
〜2.0倍である。延伸温度は樹脂組成によって異なる
が通常は30〜140℃の範囲が好ましい。30℃未満
の場合は延伸時の安定性が好ましくなく、140℃を超
える場合はミクロボイドが発生しにくいため好ましくな
い。特に、30〜140℃の範囲で延伸を行なった後
に、80℃〜170℃の範囲で熱セットすることがフィ
ルムのシワを防止する点で好ましい。
【0018】
【作用】本発明において不織布に熱可塑性樹脂50〜8
0容積%と球状樹脂製ビーズ20〜50容積%からなる
樹脂組成物を溶融ラミネートした後に延伸するのは、不
織布と多孔質フィルムとの密着面を広げることと、延伸
時に均一なミクロボイドを形成させることによって通気
度と強度を均一にし、表面を平滑にすることにより粉落
ちを防止することが目的である。
【0019】本発明は、特定の不織布に特定の樹脂組成
物を溶融ラミネートした後に延伸することによって延伸
開始点が幅広く分散し、これによって複合フィルムの均
一な開孔性すなわち、均一な通気度と均一な強度が発現
される。また、球状樹脂製ビーズを使用することによっ
て表面は平滑になり粉落ちは防止される。
【0020】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは強度および通気
性に優れ、かつ、フィルムのどの部分をとっても、それ
ら物性が均一で安定している。また、表面が平滑である
ために粉落ちが無いという点から、食品用酸素吸収剤な
どの包装材料などの均質な通気性と食品包装性が必要で
ある用途や、壁紙、洋服カバー、クリーンルーム用の作
業服などの高い強度と透湿性、粉落ち防止性が必要であ
る用途に極めて有用である。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって詳細に説明するが、本
発明はこれによって限定されるものではない。実施例お
よび比較例に示した透湿度および耐水圧、強度、延伸ム
ラ、不織布と樹脂組成物との密着性、表面平滑性は以下
の基準で判定した。
【0022】通気度:JIS Z0208準拠、40
℃、90%RHの条件で水蒸気の透過度を測定した。
【0023】耐水圧:JIS L1092−A法により
試験片の裏側に3ケ所から滲水が出たときの水位を測定
した。
【0024】延伸ムラ:延伸ムラの状態を目視にて判定
し、以下の基準で×〜○を決定した。 ○:延伸ムラは全く見られず均一に延伸されている。 △:一部に延伸ムラが見られるが未延伸部との間隔は5
mm以内が殆どである。 ×:延伸ムラがはっきり見られ5mmを超える未延伸部
分が多数存在する。
【0025】密着性:不織布と熱可塑性樹脂組成物から
なるフィルムとの延伸後の密着の状態を目視および触指
にて判定し、以下の基準で×〜○を決定した。 ○:不織布とフィルムとの剥離は全く見られず均一に密
着している。 △:不織布とフィルムに部分的に剥離している部分があ
り、手で不織布からフィルムを剥がすことができる。 ×:不織布とフィルムが殆ど剥離している。
【0026】平滑性:テスター産業(株)製水平式滑り
試験機を用いて測定した樹脂組成物平面の静止摩擦係数
と動摩擦係数で評価した。
【0027】実施例1 熱可塑性樹脂として線状低密度ポリエチレン(住友化学
工業(株)製エクセレン VL200、密度0.900
g/cm3 、メルトフローレート(MFR)1.8g/
10分)65容積%と球状樹脂製ビーズとしてファイン
パールPB3006E(住友化学工業(株)製架橋ポリ
スチレン、粒径6.8μm)35容積%とからなる樹脂
組成物をバンバリー型の混練機で混練した後、芯層がポ
リエステル(融点257℃)、鞘層がポリエチレン(融
点124℃)である同心の繊維からなる厚さ100μ
m、坪量30g/m2 の不織布(ユニチカ(製)エルベ
スSO303WDO)に260℃の樹脂温度にて、30
g/m2 の坪量でラミネートした。このラミネートフィ
ルムをロール型の延伸機で一軸方向に50℃で1.34
倍延伸することにより通気性フィルムを得た。得られた
通気性フィルムは、表3に示すように高い通気性と耐水
圧および強度、均一延伸性(ムラの無い)良好な密着性
および平滑性を示した。なお、粉落ちは全く見られなか
った。
【0028】実施例2 樹脂組成物を、熱可塑性樹脂55容積%、球状樹脂性ビ
ーズ45容積%とした以外は実施例1と同様に加工し複
合フィルムを得た。結果として、透湿度は向上し実施例
1と同様の良好な物性を示した。
【0029】実施例3 熱可塑性樹脂を線状低密度ポリエチレン(住友化学工業
(株)製エクセレンVL100、密度0.900g/c
3 、MFR=0.9)52容積%と高圧法低密度ポリ
エチレン(住友化学工業(株)製スミカセン F208
−0、密度0.923、MFR=1.4)とし、他は実
施例1と同様に加工しフィルムを得た。結果として透湿
度は若干下がったものの、耐水圧の面ではより良好な物
性を示した。また、粉落ちは全くなかった。
【0030】実施例4 熱可塑性樹脂を、線状低密度ポリエチレン(住友化学工
業(株)製、エクセレン VL800、密度 0.90
0g/cm3 、MFR=20)52容積%、及び高圧法
低密度ポリエチレン(住友化学工業(株)社製、スミカ
セン G701、密度0.919g/cm3 、MFR=
7.2)13容積%とし、かつ不織布を実施例1と同構
成で坪量40g/m2 のもの(ユニチカ(製)エルベス
SO403WDO)とし、ラミネート温度を240℃と
した以外は実施例1と同様に加工しフィルムを得た。結
果として高透湿で、かつ耐水圧性に優れたフィルムとな
った。
【0031】実施例5 球状樹脂製ビーズとして住友化学工業(株)製ファイン
パールPB3011E(架橋ポリスチレン 粒径11μ
m)とし、不織布を実施例1と同構成で坪量20g/m
2 のもの(ユニチカ(製)エルベスSO203WDO)
とした以外は実施例1と同様に加工しフィルムを得た。
結果として、実施例1と同程度の性能を持つフィルムを
得た。
【0032】実施例6 熱可塑性樹脂として線状低密度ポリエチレン(住友化学
工業(株)製、スミカセンFA202、密度 0.91
9g/cm3 )65容積%とし、不織布を実施例1と同
構成で坪量20g/m2 のもの(ユニチカ(製)エルベ
スSO203WDO)とした以外は実施例1と同様に加
工しフィルムを得た。結果として、実施例1と同程度の
性能を持つフィルムを得た。
【0033】実施例7 球状樹脂製ビーズをPRD−137B(Rhom an
d Haas社製、アクリル酸エステル系架橋ビーズ、
粒径5μm)とし、不織布を実施例1と同構成で坪量2
0g/m2 のもの(ユニチカ(製)エルベスSO203
WDO)とした以外は実施例1と同様に加工しフィルム
を得た。結果として耐水圧に優れたフィルムを得た。
【0034】実施例8 球状樹脂製ビーズをベルパール R800(鐘紡(株)
社製、フェノール系架橋ビーズ、粒径1〜20μm)と
し、不織布を実施例1と同構成で坪量20g/m2 のも
の(ユニチカ(製)エルベスSO203WDO)とした
以外は実施例1と同様に加工しフィルムを得た。結果と
して、実施例1と同程度の性能を持つフィルムを得た。
【0035】比較例1 熱可塑性樹脂を線状低密度ポリエチレン(住友化学工業
(株)製、エクセレンVL100、密度0.900g/
cm3 、MFR=0.9)54容積%と高圧法低密度ポ
リエチレン(住友化学工業(株)製、スミカセン F2
08−0、密度0.923g/cm3 、MFR=1.
4)13容積%とし、球状樹脂性ビーズに代えて炭酸カ
ルシウム(白石カルシウム(株)製ホワイトンSSB
(赤)粒径4.7μm)33体積%とした以外は、実施
例1と同様に加工しフィルムを得た。結果として、透湿
度、耐水圧は実施例1とあまり変わらないが、平滑性に
乏しいフィルムとなった。また、炭酸カルシウムを主成
分とした粉落ちが見られた。
【0036】比較例2 熱可塑性樹脂を線状低密度ポリエチレン(住友化学工業
(株)製、エクセレンVL100、密度0.900g/
cm3 、MFR=0.9)66容積%と高圧法低密度ポ
リエチレン(住友化学工業(株)製、スミカセン F2
08−0、密度0.923g/cm3 、MFR=1.
4)16容積%とし、球状樹脂製ビーズとしてファイン
パールPB3006E(住友化学工業(株)製架橋ポリ
スチレン粒径6.8μm)18容積%とし、不織布を実
施例1と同構成で坪量20g/m2 のもの(ユニチカ
(製)エルベスSO203WDO)としたした以外は実
施例1と同様にしてフィルム加工を行なった。結果とし
て、極めて透湿度が悪く、所望の性能のフィルムを得る
ことができなかった。
【0037】比較例3 不織布を実施例1と同構成で坪量20g/m2のもの(ユニ
チカ(製)エルベスSO203WDO)とし、樹脂組成
物のラミネート温度を160℃とした以外は実施例3と
同様にしてフィルム加工を行なった。 結果として透湿
度が悪く、不織布との密着性が著しく低いフィルムとな
った。
【0038】比較例4 不織布を実施例1と同構成で坪量20g/m2 のもの
(ユニチカ(製)エルベスSO203WDO)とし、延
伸倍率を4.0倍とした以外は実施例3と同様にフィル
ム加工を行なおうとしたが、フィルムが破断し延伸する
ことが出来なかった。
【0039】比較例5 熱可塑性樹脂を線状低密度ポリエチレン(住友化学工業
(株)製、エクセレンVL100、密度0.900g/
cm3 、MFR=0.9)33容積%と高圧法低密度ポ
リエチレン(住友化学工業(株)製、スミカセン F2
08−0 密度0.923g/cm3 、MFR=1.
4)7容積%とし、球状樹脂製ビーズとしてファインパ
ールPB3006E(住友化学工業(株)製架橋ポリス
チレン粒径6.8μm)60容積%とし、不織布を実施
例1と同構成で坪量20g/m2のもの(ユニチカ(製)エ
ルベスSO203WDO)とした以外は実施例3と同様
にフィルム加工を行なおうとしたが、樹脂組成物として
加工を行なうことが出来なかった。
【0040】比較例6 不織布をスマッシュ(旭化成(株)製、ポリエステル系
不織布、融点257℃、厚さ190μm)とし、ラミネ
ート温度を190℃、延伸倍率を2.0倍とした以外は
実施例3と同様に加工を行なった。結果として、延伸ム
ラがあり不織布との密着性に欠けるフィルムとなった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 7/16 KFT 7167−4J C08L 101/00 LSY 7167−4J // C08L 23/08 LCD 7107−4J B29K 23:00 105:16 B29L 7:00 4F 9:00 4F (72)発明者 榊原 孝 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一種または二種以上の樹脂からなる密
    度0.870〜0.945g/cm3 である熱可塑性樹
    脂50〜80容積%と(B) 平均粒径0.1〜40μmで
    ある球状樹脂製ビーズ20〜50容積%とからなる樹脂
    組成物を厚さ10μm〜400μmの不織布上に溶融ラ
    ミネートした後、該不織布と同時に一軸または二軸に
    1.1〜3.0倍の倍率で延伸して得られる複合フィル
    ムであって、該不織布が40℃より高く、樹脂組成物の
    溶融ラミネート温度より50℃以上低い融点を持つ樹脂
    成分を含むものであることを特徴とする複合フィルム。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂(A) が、(a) エチレンと炭素
    数が3〜12であるα−オレフィンとの共重合体の中か
    ら選ばれる一種または二種以上からなる密度0.870
    〜0.945g/cm3 であるエチレン−αオレフィン
    共重合体60〜95重量%と、(b) メルトフローレート
    が0.1〜30g/10分でダイスウェル比が1.2〜
    1.6である高圧法低密度ポリエチレン5〜40重量%
    とからなるポリオレフィン系樹脂であることを特徴とす
    る請求項1記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】球状樹脂製ビーズ(B) が、ポリスチレン
    系、ポリメチル(メタ)アクリル酸エステル系の架橋ビ
    ーズ、フェノール系の熱硬化性樹脂ビーズの中から選ば
    れる一種または二種以上の混合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の複合フィルム。
  4. 【請求項4】不織布が少なくとも二種類以上の樹脂成分
    より成り、樹脂成分には40℃より高く、樹脂組成物の
    溶融ラミネート温度より50℃以上低い融点を持つ樹脂
    成分を少なくとも一種類以上含み、かつ不織布の表面の
    一部または全部が少なくとも該樹脂成分であることを特
    徴とする請求項1記載の複合フィルム。
  5. 【請求項5】不織布が少なくとも芯層と鞘層を持つ繊維
    より成り、少なくとも鞘層が40℃より高く、樹脂組成
    物の溶融ラミネート温度より50℃以上低い融点を持つ
    樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の複合フィ
    ルム。
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