JPH09239924A - 帯電防止性能を有するポリオレフィン多層フィルム - Google Patents
帯電防止性能を有するポリオレフィン多層フィルムInfo
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- JPH09239924A JPH09239924A JP5207296A JP5207296A JPH09239924A JP H09239924 A JPH09239924 A JP H09239924A JP 5207296 A JP5207296 A JP 5207296A JP 5207296 A JP5207296 A JP 5207296A JP H09239924 A JPH09239924 A JP H09239924A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】本発明の帯電防止性能を有するポリオレフ
ィン多層フィルムは、2つの表面層からなる2層複合フ
ィルム、または2つの表面層と1層以上の中間層とから
なる3層以上の複合フィルムであって、少なくとも一方
の表面層が、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に
対し、高吸水性樹脂(B)を1〜30重量部含有してな
るポリオレフィン樹脂組成物で形成され、かつ、延伸さ
れていることを特徴としている。 【効果】上記多層フィルムは、少なくとも一方の表面層
中に高吸水性樹脂が含まれているので、その表面層にお
いて十分な濡れ張力を長期にわたって保持することがで
き、優れた帯電防止性能を発揮することができるととも
に、帯電防止剤のブリードアウトによる白化を防止する
ことができる。
ィン多層フィルムは、2つの表面層からなる2層複合フ
ィルム、または2つの表面層と1層以上の中間層とから
なる3層以上の複合フィルムであって、少なくとも一方
の表面層が、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に
対し、高吸水性樹脂(B)を1〜30重量部含有してな
るポリオレフィン樹脂組成物で形成され、かつ、延伸さ
れていることを特徴としている。 【効果】上記多層フィルムは、少なくとも一方の表面層
中に高吸水性樹脂が含まれているので、その表面層にお
いて十分な濡れ張力を長期にわたって保持することがで
き、優れた帯電防止性能を発揮することができるととも
に、帯電防止剤のブリードアウトによる白化を防止する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、両面あるいは片面に帯電
防止性能を有するポリオレフィン多層フィルムに関す
る。
防止性能を有するポリオレフィン多層フィルムに関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から、食品包装の分野におい
て水滴がフィルム内面に付着するのを防止するために帯
電防止剤(静電防止剤)を配合したポリオレフィン多層
フィルムが使用されている。これらのフィルムでは、帯
電防止剤のフィルム表面へのブリードアウトにより帯電
防止性能が付与される。
て水滴がフィルム内面に付着するのを防止するために帯
電防止剤(静電防止剤)を配合したポリオレフィン多層
フィルムが使用されている。これらのフィルムでは、帯
電防止剤のフィルム表面へのブリードアウトにより帯電
防止性能が付与される。
【0003】しかしながら、このような帯電防止方法に
おいて、帯電防止剤として即効性の帯電防止剤を使用す
ると、帯電防止性能が短期間の内に低下し、また、持続
性のある帯電防止剤を使用すると、初期の帯電防止性能
が十分でないという傾向がある。
おいて、帯電防止剤として即効性の帯電防止剤を使用す
ると、帯電防止性能が短期間の内に低下し、また、持続
性のある帯電防止剤を使用すると、初期の帯電防止性能
が十分でないという傾向がある。
【0004】したがって、従来は、一般には即効性の帯
電防止剤と持続性のある帯電防止剤とを混合して使用し
ている。しかしながら、帯電防止性能を有効に発揮させ
るためには十分な濡れ張力(初期濡れ張力40dyn/
cm以上)をポリオレフィン樹脂に付与する必要があ
る。この方法では、十分な濡れ張力を与えるためには帯
電防止剤を多量に用いなければならず、したがって、時
間が経過するとともに帯電防止剤のブリードアウト量が
多くなり、時にはフィルムの白化が問題とされることが
ある。また、持続性のある帯電防止剤を使用してもフィ
ルムの擦れ等により帯電防止剤が散逸し、いずれは帯電
防止性能は低下するという傾向にある。
電防止剤と持続性のある帯電防止剤とを混合して使用し
ている。しかしながら、帯電防止性能を有効に発揮させ
るためには十分な濡れ張力(初期濡れ張力40dyn/
cm以上)をポリオレフィン樹脂に付与する必要があ
る。この方法では、十分な濡れ張力を与えるためには帯
電防止剤を多量に用いなければならず、したがって、時
間が経過するとともに帯電防止剤のブリードアウト量が
多くなり、時にはフィルムの白化が問題とされることが
ある。また、持続性のある帯電防止剤を使用してもフィ
ルムの擦れ等により帯電防止剤が散逸し、いずれは帯電
防止性能は低下するという傾向にある。
【0005】したがって、優れた帯電防止性能を長期間
にわたり発揮する表面層を有するポリオレフィン多層フ
ィルムの出現が望まれている。
にわたり発揮する表面層を有するポリオレフィン多層フ
ィルムの出現が望まれている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、優れた帯電防止
性能を長期間にわたり発揮する表面層を有するポリオレ
フィン多層フィルムを提供することを目的としている。
問題を解決しようとするものであって、優れた帯電防止
性能を長期間にわたり発揮する表面層を有するポリオレ
フィン多層フィルムを提供することを目的としている。
【0007】また本発明は、中間層形成用ポリオレフィ
ン樹脂に配合された帯電防止剤による白化を防止すると
ともに、優れた帯電防止性能を備えた表面層を有するポ
リオレフィン多層フィルムを提供することを目的として
いる。
ン樹脂に配合された帯電防止剤による白化を防止すると
ともに、優れた帯電防止性能を備えた表面層を有するポ
リオレフィン多層フィルムを提供することを目的として
いる。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る帯電防止性能を有するポリ
オレフィン多層フィルムは、2つの表面層からなる2層
複合フィルム、または2つの表面層と1層以上の中間層
とからなる3層以上の複合フィルムであって、少なくと
も一方の表面層が、ポリオレフィン樹脂(A)100重
量部に対し、高吸水性樹脂(B)を1〜30重量部含有
してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成され、かつ、
延伸されていることを特徴としている。
オレフィン多層フィルムは、2つの表面層からなる2層
複合フィルム、または2つの表面層と1層以上の中間層
とからなる3層以上の複合フィルムであって、少なくと
も一方の表面層が、ポリオレフィン樹脂(A)100重
量部に対し、高吸水性樹脂(B)を1〜30重量部含有
してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成され、かつ、
延伸されていることを特徴としている。
【0009】このポリオレフィン多層フィルムは、中間
層の少なくとも1層がポリオレフィン樹脂(A)100
重量部に対し、帯電防止剤(C)を0.05〜2.0重
量部含有してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成され
ていてもよい。
層の少なくとも1層がポリオレフィン樹脂(A)100
重量部に対し、帯電防止剤(C)を0.05〜2.0重
量部含有してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成され
ていてもよい。
【0010】また、このポリオレフィン多層フィルム
は、表面層の少なくとも一方がコロナ放電処理されてい
ることが好ましい。
は、表面層の少なくとも一方がコロナ放電処理されてい
ることが好ましい。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る帯電防止性能
を有するポリオレフィン多層フィルムについて具体的に
説明する。
を有するポリオレフィン多層フィルムについて具体的に
説明する。
【0012】表面層 本発明に係るポリオレフィン多層フィルムを構成する2
つの表面層は、ポリオレフィン樹脂(A)をベース樹脂
として形成され、この2つの表面層または片方の表面層
は、ポリオレフィン樹脂(A)と高吸水性樹脂(B)と
を含有してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成されて
いる。
つの表面層は、ポリオレフィン樹脂(A)をベース樹脂
として形成され、この2つの表面層または片方の表面層
は、ポリオレフィン樹脂(A)と高吸水性樹脂(B)と
を含有してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成されて
いる。
【0013】[ポリオレフィン樹脂(A)]本発明でベ
ース樹脂として用いられるポリオレフィン樹脂(A)
は、プロピレン系重合体あるいはブテン系重合体、また
はプロピレンあるいは1-ブテンと他のα- オレフィンと
を少量共重合したプロピレン系重合体、ブテン系重合体
であって、これらの重合体に非晶質のエチレン・プロピ
レン共重合体等が配合されてもよい。
ース樹脂として用いられるポリオレフィン樹脂(A)
は、プロピレン系重合体あるいはブテン系重合体、また
はプロピレンあるいは1-ブテンと他のα- オレフィンと
を少量共重合したプロピレン系重合体、ブテン系重合体
であって、これらの重合体に非晶質のエチレン・プロピ
レン共重合体等が配合されてもよい。
【0014】具体的には、プロピレン単独重合体、ブテ
ン単独重合体、プロピレンと炭素原子数2または4〜2
0のα- オレフィンとからなるα- オレフィン含有量が
50モル%未満のプロピレン・α- オレフィン共重合
体、ブテンと炭素原子数2、3または5〜20のα- オ
レフィンとからなるα- オレフィン含有量が50モル%
未満のブテン・α- オレフィン共重合体などが挙げられ
る。
ン単独重合体、プロピレンと炭素原子数2または4〜2
0のα- オレフィンとからなるα- オレフィン含有量が
50モル%未満のプロピレン・α- オレフィン共重合
体、ブテンと炭素原子数2、3または5〜20のα- オ
レフィンとからなるα- オレフィン含有量が50モル%
未満のブテン・α- オレフィン共重合体などが挙げられ
る。
【0015】上記α- オレフィンとしては、具体的に
は、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-
ヘキセン、3-メチル-1- ブテン、3-メチル-1- ペンテ
ン、3-エチル-1- ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、4-
メチル-1- ヘキセン、4,4-ジメチル-1- ヘキセン、4,4-
ジメチル-1- ペンテン、4-エチル-1- ヘキセン、3-エチ
ル-1- ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、
1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-
エイコセンなどが挙げられる。
は、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-
ヘキセン、3-メチル-1- ブテン、3-メチル-1- ペンテ
ン、3-エチル-1- ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、4-
メチル-1- ヘキセン、4,4-ジメチル-1- ヘキセン、4,4-
ジメチル-1- ペンテン、4-エチル-1- ヘキセン、3-エチ
ル-1- ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、
1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-
エイコセンなどが挙げられる。
【0016】[高吸水性樹脂(B)]本発明で用いられ
る高吸水性樹脂(B)は、デンプン系、セルロース系、
または合成高分子系の高吸水性樹脂であり、合成高分子
系高吸水性樹脂は、さらにポリアクリル酸系、ポリビニ
ルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリエチレン
オキサイド系などの高吸水性樹脂に分類することができ
る。
る高吸水性樹脂(B)は、デンプン系、セルロース系、
または合成高分子系の高吸水性樹脂であり、合成高分子
系高吸水性樹脂は、さらにポリアクリル酸系、ポリビニ
ルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリエチレン
オキサイド系などの高吸水性樹脂に分類することができ
る。
【0017】デンプン系高吸水性樹脂としては、デンプ
ンにアクリロニトリルをグラフト重合し、アルカリで加
水分解して得られるデンプン・アクリロニトリルグラフ
ト共重合体けん化物;デンプン・不飽和ジカルボン酸共
重合体のグラフト変性物;デンプンにアクリル酸ナトリ
ウムをグラフト重合し、重合後に架橋剤を用いて架橋し
て得られるデンプン・アクリル酸グラフト共重合体架橋
物;デンプン・アクリロニトリルグラフト共重合体の加
水分解生成物の架橋物;デンプン・アクリル酸エチルグ
ラフト共重合体けん化物の架橋物などが挙げられる。
ンにアクリロニトリルをグラフト重合し、アルカリで加
水分解して得られるデンプン・アクリロニトリルグラフ
ト共重合体けん化物;デンプン・不飽和ジカルボン酸共
重合体のグラフト変性物;デンプンにアクリル酸ナトリ
ウムをグラフト重合し、重合後に架橋剤を用いて架橋し
て得られるデンプン・アクリル酸グラフト共重合体架橋
物;デンプン・アクリロニトリルグラフト共重合体の加
水分解生成物の架橋物;デンプン・アクリル酸エチルグ
ラフト共重合体けん化物の架橋物などが挙げられる。
【0018】セルロース系高吸水性樹脂としては、セル
ロースとモノクロロ酢酸との反応生成物であるカルボキ
シメチルセルロースを架橋して得られるカルボキシセル
ロース架橋物;カルボキシセルロースにアクリル酸塩を
グラフト重合して得られるカルボキシセルロース・アク
リル酸塩グラフト共重合体;セルロース・アクリロニト
リルグラフト共重合体けん化物などが挙げられる。
ロースとモノクロロ酢酸との反応生成物であるカルボキ
シメチルセルロースを架橋して得られるカルボキシセル
ロース架橋物;カルボキシセルロースにアクリル酸塩を
グラフト重合して得られるカルボキシセルロース・アク
リル酸塩グラフト共重合体;セルロース・アクリロニト
リルグラフト共重合体けん化物などが挙げられる。
【0019】ポリアクリル酸系高吸水性樹脂としては、
アクリル酸ナトリウム・ジカルボン酸共重合体;ポリア
クリル酸ナトリウムを架橋剤により架橋させたアクリル
酸ナトリウム重合体架橋物;アクリル酸塩−メタクリル
酸塩共重合体の架橋物;アクリル酸メチル−酢酸ビニル
共重合体けん化物の架橋物などが挙げられる。
アクリル酸ナトリウム・ジカルボン酸共重合体;ポリア
クリル酸ナトリウムを架橋剤により架橋させたアクリル
酸ナトリウム重合体架橋物;アクリル酸塩−メタクリル
酸塩共重合体の架橋物;アクリル酸メチル−酢酸ビニル
共重合体けん化物の架橋物などが挙げられる。
【0020】ポリビニルアルコール系高吸水性樹脂とし
ては、酢酸ビニル・アクリル酸メチル共重合体けん化
物;無水マレイン酸グラフトポリビニルアルコール架橋
物などが挙げられる。
ては、酢酸ビニル・アクリル酸メチル共重合体けん化
物;無水マレイン酸グラフトポリビニルアルコール架橋
物などが挙げられる。
【0021】ポリアクリルアミド系高吸水性樹脂として
は、アクリル酸・アクリルアミド共重合体:アクリル酸
ナトリウム・アクリルアミド共重合体などが挙げられ
る。
は、アクリル酸・アクリルアミド共重合体:アクリル酸
ナトリウム・アクリルアミド共重合体などが挙げられ
る。
【0022】ポリエチレンオキサイド系高吸水性樹脂と
しては、熱可塑性およびノニオン性を有する架橋ポリエ
チレンオキサイドなどが挙げられる。
しては、熱可塑性およびノニオン性を有する架橋ポリエ
チレンオキサイドなどが挙げられる。
【0023】本発明においては、これらの高吸水性樹脂
の中でも、他の樹脂との相溶性に優れ、イオン濃度によ
って吸水能が変化しないなどの性質を有しているポリエ
チレンオキサイド系高吸水性樹脂が好ましい。
の中でも、他の樹脂との相溶性に優れ、イオン濃度によ
って吸水能が変化しないなどの性質を有しているポリエ
チレンオキサイド系高吸水性樹脂が好ましい。
【0024】本発明で用いられる高吸水性樹脂(B)
は、吸水力[樹脂1g当たりの純水吸水重量(g)]
が、通常20g/g以上、好ましくは30g/g以上で
ある。本発明においては、高吸水性樹脂(B)は、ポリ
オレフィン樹脂(A)100重量部に対して、1〜30
重量部、好ましくは7〜20重量部の割合で用いられ
る。高吸水性樹脂(B)を上記範囲内の割合で用いる
と、優れた帯電防止性能を示し、かつ、良好なフィルム
成形性を有するポリオレフィン樹脂組成物が得られる。
は、吸水力[樹脂1g当たりの純水吸水重量(g)]
が、通常20g/g以上、好ましくは30g/g以上で
ある。本発明においては、高吸水性樹脂(B)は、ポリ
オレフィン樹脂(A)100重量部に対して、1〜30
重量部、好ましくは7〜20重量部の割合で用いられ
る。高吸水性樹脂(B)を上記範囲内の割合で用いる
と、優れた帯電防止性能を示し、かつ、良好なフィルム
成形性を有するポリオレフィン樹脂組成物が得られる。
【0025】[その他の成分]表面層形成に用いられる
ポリオレフィン樹脂(A)に、高吸水性樹脂(B)の他
に、さらに必要に応じて従来公知の耐候安定剤、熱安定
剤、防曇剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で配合することができる。
ポリオレフィン樹脂(A)に、高吸水性樹脂(B)の他
に、さらに必要に応じて従来公知の耐候安定剤、熱安定
剤、防曇剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で配合することができる。
【0026】中間層 本発明に係るポリオレフィン多層フィルムのうち、2層
フィルムには中間層はないが、3層以上の複合フィルム
には1層以上の中間層が存在する。
フィルムには中間層はないが、3層以上の複合フィルム
には1層以上の中間層が存在する。
【0027】このような中間層は、上述したポリオレフ
ィン樹脂(A)で形成されている。本発明においては、
帯電防止剤(C)を、ポリオレフィン樹脂(A)100
重量部に対して、0.05〜2.0重量部、好ましくは
0.1〜1.5重量部配合したポリオレフィン樹脂組成
物で中間層を形成することができる。
ィン樹脂(A)で形成されている。本発明においては、
帯電防止剤(C)を、ポリオレフィン樹脂(A)100
重量部に対して、0.05〜2.0重量部、好ましくは
0.1〜1.5重量部配合したポリオレフィン樹脂組成
物で中間層を形成することができる。
【0028】帯電防止剤(C)としては、従来公知の帯
電防止剤を用いることができる。具体的には、1-ヒドロ
キシエチル-2- アルキルイミダゾリン等の両性帯電防止
剤;テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベン
ジルアンモニウム塩等の陽イオン性帯電防止剤;ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、アルキルフェノールエチ
レンオキシド付加体、アルコールエチレンオキシド付加
体、ステアリン酸のグリセリンエステル、脂肪酸アミド
誘導体等の非イオン性帯電防止剤;アラニン型金属塩、
イミダゾリン型金属塩、カルボン酸型金属塩、ジアミン
型金属塩等の両性帯電防止剤などが挙げられる。
電防止剤を用いることができる。具体的には、1-ヒドロ
キシエチル-2- アルキルイミダゾリン等の両性帯電防止
剤;テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベン
ジルアンモニウム塩等の陽イオン性帯電防止剤;ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、アルキルフェノールエチ
レンオキシド付加体、アルコールエチレンオキシド付加
体、ステアリン酸のグリセリンエステル、脂肪酸アミド
誘導体等の非イオン性帯電防止剤;アラニン型金属塩、
イミダゾリン型金属塩、カルボン酸型金属塩、ジアミン
型金属塩等の両性帯電防止剤などが挙げられる。
【0029】中間層形成に用いられるポリオレフィン樹
脂(A)に、帯電防止剤(C)の他に、必要に応じて、
従来公知の耐候安定剤、熱安定剤、無機化合物、防曇
剤、防霧剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない
範囲で配合することができる。
脂(A)に、帯電防止剤(C)の他に、必要に応じて、
従来公知の耐候安定剤、熱安定剤、無機化合物、防曇
剤、防霧剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない
範囲で配合することができる。
【0030】多層フィルム 上記のような2つの表面層、さらには1層以上の中間層
を有する、本発明に係るポリオレフィン多層フィルム
は、表面層および中間層の各厚みは、特に制限されず、
その具体的用途により、決定されることになる。
を有する、本発明に係るポリオレフィン多層フィルム
は、表面層および中間層の各厚みは、特に制限されず、
その具体的用途により、決定されることになる。
【0031】本発明に係るポリオレフィン多層フィルム
は、一軸ないし二軸延伸されている。延伸方法として
は、従来公知の延伸方法を採用することができ、一軸延
伸(縦延伸、横延伸)、二軸延伸(縦横延伸;等延伸、
偏延伸)があり、二軸延伸の方法は、さらにいわゆるテ
ンター法とチューブ法の2つに大別される。
は、一軸ないし二軸延伸されている。延伸方法として
は、従来公知の延伸方法を採用することができ、一軸延
伸(縦延伸、横延伸)、二軸延伸(縦横延伸;等延伸、
偏延伸)があり、二軸延伸の方法は、さらにいわゆるテ
ンター法とチューブ法の2つに大別される。
【0032】また本発明に係るポリオレフィン多層フィ
ルムは、たとえば一軸延伸後のポリオレフィン樹脂
(A)からなるフィルムに、高吸水性樹脂(B)を配合
したポリオレフィン樹脂組成物からなるポリオレフィン
フィルムをラミネートして製造され、必要によりさらに
別方向へ延伸を施したフィルムであってもよい。
ルムは、たとえば一軸延伸後のポリオレフィン樹脂
(A)からなるフィルムに、高吸水性樹脂(B)を配合
したポリオレフィン樹脂組成物からなるポリオレフィン
フィルムをラミネートして製造され、必要によりさらに
別方向へ延伸を施したフィルムであってもよい。
【0033】また、本発明に係るポリオレフィン多層フ
ィルムは、片方好ましくは両方の表面層にコロナ放電処
理が施されていることが好ましい。コロナ放電処理され
た表面層は極性化されることにより、静電防止剤のブリ
ードが促進され、印刷インキとの密着性やフィルム同士
のシール性、ラミネート加工性、金属蒸着性などが著し
く向上する。
ィルムは、片方好ましくは両方の表面層にコロナ放電処
理が施されていることが好ましい。コロナ放電処理され
た表面層は極性化されることにより、静電防止剤のブリ
ードが促進され、印刷インキとの密着性やフィルム同士
のシール性、ラミネート加工性、金属蒸着性などが著し
く向上する。
【0034】多層フィルムの調製 上記のような本発明に係るポリオレフィン多層フィルム
は、従来公知の積層法を採用して調製することができる
が、共押出しキャスティング積層法、共押出しチューブ
ラー積層法、共押出しキャスティング積層法とテンター
法による2軸延伸とを組み合わせた方法、共押出しチュ
ーブラー積層法とチューブ法による2軸延伸とを組み合
わせた方法等によって調製するのが望ましい。本発明に
おいては、延伸加工することが好ましい。
は、従来公知の積層法を採用して調製することができる
が、共押出しキャスティング積層法、共押出しチューブ
ラー積層法、共押出しキャスティング積層法とテンター
法による2軸延伸とを組み合わせた方法、共押出しチュ
ーブラー積層法とチューブ法による2軸延伸とを組み合
わせた方法等によって調製するのが望ましい。本発明に
おいては、延伸加工することが好ましい。
【0035】上記のような方法で調製されたフィルムの
初期濡れ張力は、40dyn/cm以上、好ましくは5
0dyn/cm以上であることが望ましい。ここに、濡
れ張力は、固体表面と液滴との接触角が小さいほど大き
な指数となり、静電防止性が高いことを示す。この初期
濡れ張力の測定方法については、後述する。
初期濡れ張力は、40dyn/cm以上、好ましくは5
0dyn/cm以上であることが望ましい。ここに、濡
れ張力は、固体表面と液滴との接触角が小さいほど大き
な指数となり、静電防止性が高いことを示す。この初期
濡れ張力の測定方法については、後述する。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るポリオレフィン多層フィル
ムは、少なくとも一方の表面層中に高吸水性樹脂が含ま
れているので、その表面層において十分な濡れ張力を長
期にわたって保持することができ、優れた帯電防止性能
を発揮することができる。
ムは、少なくとも一方の表面層中に高吸水性樹脂が含ま
れているので、その表面層において十分な濡れ張力を長
期にわたって保持することができ、優れた帯電防止性能
を発揮することができる。
【0037】また、本発明に係るポリオレフィン多層フ
ィルムが3層以上からなり、中間層を形成するポリオレ
フィン樹脂に帯電防止剤が配合されている場合には、表
面層に存在する高吸水性樹脂によって、中間層を形成し
ているポリオレフィン樹脂中の帯電防止剤が、迅速かつ
効率的にフィルム表面層にブリードアウトし、ブリード
アウトした帯電防止剤は、高吸水性樹脂によって捕捉さ
れ表面層内で保持されるため、濡れ張力の低下を防止す
ることができるとともにフィルムの白化を防止すること
ができる。すなわち、このような本発明に係るポリオレ
フィン多層フィルムは、その表面層において、中間層形
成用ポリオレフィン樹脂に配合された帯電防止剤による
白化を防止することができるとともに、優れた帯電防止
性能を発揮させることができる。
ィルムが3層以上からなり、中間層を形成するポリオレ
フィン樹脂に帯電防止剤が配合されている場合には、表
面層に存在する高吸水性樹脂によって、中間層を形成し
ているポリオレフィン樹脂中の帯電防止剤が、迅速かつ
効率的にフィルム表面層にブリードアウトし、ブリード
アウトした帯電防止剤は、高吸水性樹脂によって捕捉さ
れ表面層内で保持されるため、濡れ張力の低下を防止す
ることができるとともにフィルムの白化を防止すること
ができる。すなわち、このような本発明に係るポリオレ
フィン多層フィルムは、その表面層において、中間層形
成用ポリオレフィン樹脂に配合された帯電防止剤による
白化を防止することができるとともに、優れた帯電防止
性能を発揮させることができる。
【0038】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例により限定されるものではな
い。まず、実施例および比較例で得られたフィルムの濡
れ張力は、次の方法により測定した。また、フィルムの
外観は肉眼にて観察した。
本発明は、これら実施例により限定されるものではな
い。まず、実施例および比較例で得られたフィルムの濡
れ張力は、次の方法により測定した。また、フィルムの
外観は肉眼にて観察した。
【0039】(1)濡れ張力の測定方法(JIS K 6
768−1977) a)フィルムの初期の濡れ張力は、標準液(ホルムアミ
ドとエチレングリコールモノエチルエーテルとを規定の
割合で配合した混合液)を規定の綿棒で試料に塗布し、
表面を2秒間濡らすのに最も近い組成の液体の表面張力
(単位:dyn/cm(=10μN/cm))の数値と
する。 b)フィルムを40℃雰囲気下に1日曝してエイジング
した後、上記方法により濡れ張力を測定した。 c)フィルムを40℃雰囲気下に1カ月曝してエイジン
グした後、上記方法により濡れ張力を測定した。
768−1977) a)フィルムの初期の濡れ張力は、標準液(ホルムアミ
ドとエチレングリコールモノエチルエーテルとを規定の
割合で配合した混合液)を規定の綿棒で試料に塗布し、
表面を2秒間濡らすのに最も近い組成の液体の表面張力
(単位:dyn/cm(=10μN/cm))の数値と
する。 b)フィルムを40℃雰囲気下に1日曝してエイジング
した後、上記方法により濡れ張力を測定した。 c)フィルムを40℃雰囲気下に1カ月曝してエイジン
グした後、上記方法により濡れ張力を測定した。
【0040】次に、実施例等で用いた樹脂は、次の通り
である。 (1)プロピレン単独重合体樹脂(A1)[MFR(A
STM D 1238、230℃、2.16kg):1.
5g/10分、密度:910kg/m3 ] (2)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」(熱可塑性を有
するポリエチレンオキサイド架橋樹脂)[商品名;住友
精化(株)製、吸水力40g/g]を5重量部配合した
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1) (3)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」[商品名;住友
精化(株)製]を7重量部配合したポリオレフィン樹脂
組成物(A1−2) (4)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」[商品名;住友
精化(株)製]を10重量部配合したポリオレフィン樹
脂組成物(A1−3) (5)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、帯電防止剤[商品名 エレクトロストリッパー
TS−2NS、花王(株)製]を0.7重量部(7000
ppm)配合したポリオレフィン樹脂組成物(A1−4) (6)少量のエチレンを含有しているプロピレン・エチ
レンランダム共重合体樹脂(A2) [MFR(AST
M D 1238、230℃、2.16kg):6.0g
/10分、密度:910kg/m3 ] (7)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を5重量部配合したポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−1) (8)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を7重量部配合したポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−2) (9)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を10重量部配合したポ
リオレフィン樹脂組成物(A2−3)
である。 (1)プロピレン単独重合体樹脂(A1)[MFR(A
STM D 1238、230℃、2.16kg):1.
5g/10分、密度:910kg/m3 ] (2)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」(熱可塑性を有
するポリエチレンオキサイド架橋樹脂)[商品名;住友
精化(株)製、吸水力40g/g]を5重量部配合した
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1) (3)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」[商品名;住友
精化(株)製]を7重量部配合したポリオレフィン樹脂
組成物(A1−2) (4)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、高吸水性樹脂「アクアコーク」[商品名;住友
精化(株)製]を10重量部配合したポリオレフィン樹
脂組成物(A1−3) (5)上記プロピレン単独重合体樹脂(A1)100重
量部に、帯電防止剤[商品名 エレクトロストリッパー
TS−2NS、花王(株)製]を0.7重量部(7000
ppm)配合したポリオレフィン樹脂組成物(A1−4) (6)少量のエチレンを含有しているプロピレン・エチ
レンランダム共重合体樹脂(A2) [MFR(AST
M D 1238、230℃、2.16kg):6.0g
/10分、密度:910kg/m3 ] (7)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を5重量部配合したポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−1) (8)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を7重量部配合したポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−2) (9)上記プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)100重量部に高吸水性樹脂「アクアコーク」
[商品名;住友精化(株)製]を10重量部配合したポ
リオレフィン樹脂組成物(A2−3)
【0041】
【実施例1】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)を供
給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピ
レン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオ
レフィン樹脂組成物(A1−1)層となるように溶融共
押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得
られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中
間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μm
である3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)を供
給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピ
レン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオ
レフィン樹脂組成物(A1−1)層となるように溶融共
押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得
られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中
間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μm
である3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0042】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0043】
【実施例2】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)を供
給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピ
レン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオ
レフィン樹脂組成物(A1−2)層となるように溶融共
押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得
られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中
間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μm
である3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)を供
給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピ
レン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオ
レフィン樹脂組成物(A1−2)層となるように溶融共
押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得
られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中
間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μm
である3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0044】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0045】
【実施例3】2台の押出機にプロピレン単独重合体(A
1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)を供給
し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピレ
ン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−3)層となるように溶融共押
し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得ら
れたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間
層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μmで
ある3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)を供給
し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がプロピレ
ン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−3)層となるように溶融共押
し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得ら
れたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間
層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μmで
ある3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0046】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0047】
【実施例4】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成物
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)
を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がポ
リオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層
がポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)層となるよう
に溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次
いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行
ない、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが
各1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得
た。
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)
を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がポ
リオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層
がポリオレフィン樹脂組成物(A1−1)層となるよう
に溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次
いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行
ない、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが
各1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得
た。
【0048】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0049】
【実施例5】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成物
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)
を供給しサーキュラーダイにて210℃で中間層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層が
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)層となるように
溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次い
で、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行な
い、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各
1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)
を供給しサーキュラーダイにて210℃で中間層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層が
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−2)層となるように
溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次い
で、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行な
い、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが各
1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0050】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0051】
【実施例6】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成物
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)
を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がポ
リオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層
がポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)層となるよう
に溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次
いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行
ない、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが
各1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得
た。
(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)
を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中間層がポ
リオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層
がポリオレフィン樹脂組成物(A1−3)層となるよう
に溶融共押し出しした後、チューブラー2軸延伸し、次
いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行
ない、中間層の厚みが18μm、2つの表面層の厚みが
各1μmである3層構造の複合2軸延伸フィルムを得
た。
【0052】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0053】
【実施例7】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−1)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−1)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−1)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−1)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
【0054】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0055】
【実施例8】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−2)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−2)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−2)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−2)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
【0056】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0057】
【実施例9】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−3)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−3)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
(A1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−3)を供
給し、Tダイにて200℃で中間層がプロピレン単独重
合体樹脂(A1)層、2つの表面層がポリオレフィン樹
脂組成物(A2−3)層となるように溶融共押し出しし
た後、テンター法により、設定温度120℃にて縦方向
に5倍、設定温度170℃にて横方向に10倍逐次延伸
し、次いで、得られたフィルムの両表面にコロナ放電処
理を行ない、中間層の厚みが21μm、2つの表面層の
厚みが各2μmである3層構造の複合2軸延伸フィルム
を得た。
【0058】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0059】
【実施例10】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
1)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−1)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
1)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−1)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
【0060】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0061】
【実施例11】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−2)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−2)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
【0062】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0063】
【実施例12】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
3)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−3)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
物(A1−4)、ポリオレフィン樹脂組成物(A2−
3)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がポリオレ
フィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がポリ
オレフィン樹脂組成物(A2−3)層となるように溶融
共押し出しした後、テンター法により、設定温度120
℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃にて横方向に1
0倍逐次延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面に
コロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが21μm、2
つの表面層の厚みが各2μmである3層構造の複合2軸
延伸フィルムを得た。
【0064】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0065】
【比較例1】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中
間層および2つの表面層がプロピレン単独重合体樹脂
(A1)層となるように溶融共押し出しした後、チュー
ブラー2軸延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面
にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが18μm、
2つの表面層の厚みが各1μmである3層構造の複合2
軸延伸フィルムを得た。
(A1)を供給し、サーキュラーダイにて210℃で中
間層および2つの表面層がプロピレン単独重合体樹脂
(A1)層となるように溶融共押し出しした後、チュー
ブラー2軸延伸し、次いで、得られたフィルムの両表面
にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが18μm、
2つの表面層の厚みが各1μmである3層構造の複合2
軸延伸フィルムを得た。
【0066】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0067】
【比較例2】2台の押出機にプロピレン単独重合体(A
1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−4)供給し、
サーキュラーダイにて210℃で中間層がポリオレフィ
ン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がプロピレ
ン単独重合体樹脂(A1)層となるように溶融共押し出
した後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得られたフ
ィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚
みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μmである3
層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
1)、ポリオレフィン樹脂組成物(A1−4)供給し、
サーキュラーダイにて210℃で中間層がポリオレフィ
ン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面層がプロピレ
ン単独重合体樹脂(A1)層となるように溶融共押し出
した後、チューブラー2軸延伸し、次いで、得られたフ
ィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚
みが18μm、2つの表面層の厚みが各1μmである3
層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0068】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0069】
【比較例3】2台の押出機にプロピレン単独重合体樹脂
(A1)、プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がプロ
ピレン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がプロ
ピレン・エチレンランダム共重合体樹脂(A2)層とな
るように溶融共押し出しした後、テンター法により、設
定温度120℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃に
て横方向に10倍逐次延伸し、次いで、得られたフィル
ムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが
21μm、2つの表面層の厚みが各2μmである3層構
造の複合2軸延伸フィルムを得た。
(A1)、プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂
(A2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層がプロ
ピレン単独重合体樹脂(A1)層、2つの表面層がプロ
ピレン・エチレンランダム共重合体樹脂(A2)層とな
るように溶融共押し出しした後、テンター法により、設
定温度120℃にて縦方向に5倍、設定温度170℃に
て横方向に10倍逐次延伸し、次いで、得られたフィル
ムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間層の厚みが
21μm、2つの表面層の厚みが各2μmである3層構
造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0070】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0071】
【比較例4】2台の押出機にポリオレフィン樹脂組成物
(A1−4)、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂(A2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層が
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面
層がプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂(A
2)層となるように溶融共押し出しした後、テンター法
により、設定温度120℃にて縦方向に5倍、設定温度
170℃にて横方向に10倍逐次延伸し、次いで、得ら
れたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間
層の厚みが21μm、2つの表面層の厚みが各2μmで
ある3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
(A1−4)、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂(A2)を供給し、Tダイにて200℃で中間層が
ポリオレフィン樹脂組成物(A1−4)層、2つの表面
層がプロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂(A
2)層となるように溶融共押し出しした後、テンター法
により、設定温度120℃にて縦方向に5倍、設定温度
170℃にて横方向に10倍逐次延伸し、次いで、得ら
れたフィルムの両表面にコロナ放電処理を行ない、中間
層の厚みが21μm、2つの表面層の厚みが各2μmで
ある3層構造の複合2軸延伸フィルムを得た。
【0072】得られた複合2軸延伸フィルムの初期濡れ
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
張力は40dyn/cmであった。この複合2軸延伸フ
ィルムの外観の観察結果およびエイジング後の濡れ張力
を第1表に示す。
【0073】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/02 LPZ C08L 71/02 LPZ 101/00 LSY 101/00 LSY // C08L 23/02 LBZ C08L 23/02 LBZ B29K 23:00 B29L 9:00 (72)発明者 江 里 邦 雄 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油化 学工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】2つの表面層からなる2層複合フィルム、
または2つの表面層と1層以上の中間層とからなる3層
以上の複合フィルムであって、 少なくとも一方の表面層が、ポリオレフィン樹脂(A)
100重量部に対し、高吸水性樹脂(B)を1〜30重
量部含有してなるポリオレフィン樹脂組成物で形成さ
れ、かつ、延伸されていることを特徴とする帯電防止性
能を有するポリオレフィン多層フィルム。 - 【請求項2】前記高吸水性樹脂(B)の吸水力が純水で
20g/g以上であることを特徴とする請求項1に記載
のポリオレフィン多層フィルム。 - 【請求項3】前記中間層の少なくとも1層が、ポリオレ
フィン樹脂(A)100重量部に対し、帯電防止剤
(C)を0.05〜2.0重量部含有してなるポリオレ
フィン樹脂組成物で形成されていることを特徴とする請
求項1または2に記載のポリオレフィン多層フィルム。 - 【請求項4】前記表面層の少なくとも一方がコロナ放電
処理されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載のポリオレフィン多層フィルム。 - 【請求項5】一軸または二軸延伸フィルムであることを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリオレフ
ィン多層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207296A JPH09239924A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 帯電防止性能を有するポリオレフィン多層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207296A JPH09239924A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 帯電防止性能を有するポリオレフィン多層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239924A true JPH09239924A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12904624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5207296A Pending JPH09239924A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 帯電防止性能を有するポリオレフィン多層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239924A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007058162A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-03-08 | Nof Corp | ディスプレイ用表面材及びそれを備えたディスプレイ |
JP2008074074A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性能を有する化粧シート |
JP2010094911A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Tosoh Corp | ラミネートフィルム |
CN103625079A (zh) * | 2013-01-14 | 2014-03-12 | 汕头冠华薄膜工业有限公司 | 一种防静电bopp薄膜及其复合结构法制备工艺 |
CN107458057A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-12 | 四川兴达塑料有限公司 | 一种防油pe保鲜膜 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5207296A patent/JPH09239924A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007058162A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-03-08 | Nof Corp | ディスプレイ用表面材及びそれを備えたディスプレイ |
TWI425459B (zh) * | 2005-07-28 | 2014-02-01 | Nof Corp | 顯示器用表面材料及具備該表面材料之顯示器 |
JP2008074074A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性能を有する化粧シート |
JP2010094911A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Tosoh Corp | ラミネートフィルム |
CN103625079A (zh) * | 2013-01-14 | 2014-03-12 | 汕头冠华薄膜工业有限公司 | 一种防静电bopp薄膜及其复合结构法制备工艺 |
CN107458057A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-12 | 四川兴达塑料有限公司 | 一种防油pe保鲜膜 |
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---|---|---|---|
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|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040308 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |