JP3053128B2 - 粘着テープ用基材 - Google Patents

粘着テープ用基材

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JP3053128B2
JP3053128B2 JP3205421A JP20542191A JP3053128B2 JP 3053128 B2 JP3053128 B2 JP 3053128B2 JP 3205421 A JP3205421 A JP 3205421A JP 20542191 A JP20542191 A JP 20542191A JP 3053128 B2 JP3053128 B2 JP 3053128B2
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polyolefin
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tape
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芳臣 花村
真一 佐藤
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Tosoh Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手切れ性、耐水性、平
滑性に優れた粘着テープ用基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基材に粘着材を付設してなる粘着
テープとしては、綿布やレーヨン布にポリエチレンをラ
ミネートした布系基材、あるいはポリオレフィン系また
はポリエステル系樹脂のフラットヤーンまたはマルチフ
ィラメントの基布にポリエチレンをラミネートしたプラ
スチック系基材が使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、布系基
材を用いたものは、ポリエチレンをラミネートする際に
接着剤を使用しなければならず、煩雑であるばかりでな
く、コストアップにもつながるという問題点を有してい
る。また接着剤を使用しているにもかかわらず、耐水性
が悪いという物性面での問題点を有している。更に、テ
ープの厚みが厚いため長尺に巻くと嵩高く、しかも重い
ため取扱が大変であるという欠点をも有している。
【0004】一方、プラスチック系基材を用いたもの
は、手切れ性が不十分であるため、無理に切断すると、
切り口の糸のほつれが生じ、きれいに切断できないとい
う問題点を有している。また手切れ性を改良するため
に、緯糸と経糸のデニール数を変えたもの、あるいは打
込み本数を変えたものが提案されているが、これらは基
材表面の平滑性に欠けるなどの問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる点
を考慮し、鋭意検討を行なった結果、経糸に多孔質のポ
リオレフィン系モノフィラメントを用いることにより、
上記の問題点を解決した粘着テープ用基材を提供できる
ことが判り本発明に到達した。
【0006】即ち、緯糸としてポリオレフィン系モノフ
ィラメント、経糸として多孔質ポリオレフィン系モノフ
ィラメントからなる基布の少なくとも一方の面にポリオ
レフィン系樹脂を押出コーティングにより積層した粘着
テープ用基材に関する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用されるポリオレフィン系モノフィラメントとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン単独
重合体、あるいはエチレン−α−オレフィン共重合体等
であり、その密度は 0.900〜0.970 g/cm3 のものが好
ましい。これらポリオレフィンは単独、あるいは混合物
として用いてもかまわない。
【0008】モノフィラメントの太さは 100〜500 デニ
ールのものが好ましい。経糸、緯糸にはそれぞれ同種の
ポリオレフィン系モノフィラメントを使用することが好
ましいが、特に制限するものではなく、種類の異なった
ものを使用してもかまわない。
【0009】経糸として用いられる多孔質ポリオレフィ
ン系モノフィラメントとしては、該ポリオレフィンに発
泡剤を混練させたものを発泡剤が分解する温度以上でフ
ィラメントとして成形と同時に発泡させる方法があげら
れる。また発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸
アンモニウム、炭酸アンモニウム等の無機発泡剤、N−
N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカ
ルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p,p
´−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ト
ルエンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニル
セミカルバジド等の有機発泡剤があげられる。該発泡剤
の添加量は、0.05〜2%が好ましい範囲である。
【0010】経糸として用いられる多孔質ポリオレフィ
ン系モノフィラメントとしては、更に、該ポリオレフィ
ンに発泡剤と同時に無機フィラーを混練すると、発泡剤
単独系よりも手切れ性に優れたものが得られる。無機フ
ィラーとしては、炭酸カルシウム、クレー、タルク、シ
リカ、アルミナ、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム等が
あげられる。該無機フィラーの添加量は、 0.5−10%が
好ましい範囲である。
【0011】この様に、経糸に多孔質ポリオレフィン系
モノフィラメントを用いることにより、見掛け上、緯糸
より強度が低くなるため、経糸と緯糸の太さを同じにし
ても結果的に手切れ性の優れた基材が得られることにな
る。
【0012】該ポリオレフィン系モノフィラメントは常
法により繊製されるが、その打込み本数は、30− 130本
/インチの範囲が好ましい。
【0013】この様にして得られた基布の少なくとも一
方の表面にポリオレフィン系樹脂が押出コーティングに
より5〜80μmの厚みで積層される。ここで積層される
ポリオレフィン系樹脂とはモノフィラメントに使用され
る樹脂と同一の範囲のものを指す。
【0014】ポリオレフィン系樹脂を積層させる目的
は、基布表面を平滑にし外観を良好にすること、粘着剤
の塗工をし易くすること、モノフィラメントの逃げを防
止すること、更に、手切れ性を付与させる等が挙げられ
る。これらの効果のうち、モノフィラメントの逃げ防
止、手切れ性付与を発現させるためには基布と積層材と
の接着性が良好であることが不可欠となる。
【0015】そのための積層法として、押出コーティン
グが最適となる。即ち押出しコーティングによれば高温
で積層できるため、積層樹脂と基布を構成するモノフィ
ラメントの表面が溶融し一体化されるため上記の効果が
発現されると考えられる。また接着性を更に改良する目
的で基布を予めコロナ処理する方法も一般的にとられ
る。
【0016】押出コーティングの際の加工温度は 270−
330℃が好ましい。 270℃未満では積層されるポリオレ
フィンとモノフィラメントとの接着性が不十分であるた
め好ましくない。また、 330℃を越えるとモノフィラメ
ントが一部収縮を起こし平滑性が悪くなるため好ましく
ない。
【0017】以下、実施例にて更に本発明を説明する。
【実施例】
【0018】実施例1 密度 0.950g/cm3 の高密度ポリエチレンを 260℃の成
形温度で成形することにより、 250デニールのモノフィ
ラメントを得た。一方、同一の高密度ポリエチレン 100
重量部に対し、発泡剤としてアゾジカルボンアミド 0.3
部を添加し良く混合した後、 150℃の温度で押出機で押
出すことにより、発泡剤入りの組成物を得た。この組成
物を 260℃の温度で成形することにより発泡剤が分解し
た、 250デニール相当の径の多孔質のモノフィラメント
を得た。次いで、未発泡のモノフィラメントを緯糸と
し、多孔質のモノフィラメントを経糸とし打込み本数40
本/インチからなる織布を作成した。
【0019】更に、該織布の一方の面に、密度 0.924g
/cm3 の低密度ポリエチレンを 310℃の加工温度で押出
コーティングにより60μm積層しテープ基材を得た。テ
ープとしての評価結果を表1に示した。
【0020】実施例2 発泡剤としてジニトロソペンタメチレンテトラミンを用
いる以外は実施例1と同様にしてテープ基材を得た。テ
ープとしての評価結果を表1に示した。
【0021】実施例3 積層するポリオレフィン系樹脂として密度 0.939g/cm
3 の高密度ポリエチレンを用いる以外は実施例1と同様
にてテープ基材を得た。テープとしての評価結果を表1
に示した。
【0022】実施例4 無機フィラーとしてタルクを 2.5%添加、発泡剤として
アゾジカルボンアミドを 0.3部添加する以外は実施例1
と同様にしてテープ基材を得た。テープとしての評価結
果を表1に示した。
【0023】比較例1 実施例1の未発泡のモノフィラメントを経緯糸の両者に
用いる以外は実施例1と同様にしてテープ基材を得た。
テープとしての評価結果を表1に示した。
【0024】
【表1】 手切れ性 ○:切り口が容易に入れられ、尚かつ緯糸方
向に直線的に切れ、糸のほつれが無い。 ×:切り口が入りにくく、斜めに裂ける。 平滑性 ○:ポリエチレン積層面が平滑に仕上がって
いる。 ×:ポリエチレン積層面が平滑に仕上がっていない。 接着性 ○:基布と積層材との剥離が無い。 ×:基布と積層材とが容易に剥離する。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、経糸及び緯糸とも同デ
ニールのフィラメントを使用しているにもかかわらず、
経糸が多孔質モノフィラメントであるため手切れ性に優
れ、尚かつ平滑性にも優れており、更にフィラメントと
積層される材料も同種であるため接着性にも優れてお
り、従来の粘着テープの問題点を解決した優れたテープ
用基材と言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 C09J 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸としてポリオレフィン系モノフィラ
    メント、経糸として多孔質ポリオレフィン系モノフィラ
    メントからなる基布の少なくとも一方の面にポリオレフ
    ィン系樹脂を押出コーティングにより積層した粘着テー
    プ用基材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102919089A (zh) * 2012-11-15 2013-02-13 佛山佛塑科技集团股份有限公司 一种草坪保护材料及其制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102919089A (zh) * 2012-11-15 2013-02-13 佛山佛塑科技集团股份有限公司 一种草坪保护材料及其制造方法
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