JPH05140237A - 含フツ素重合体の製造方法およびその組成物 - Google Patents
含フツ素重合体の製造方法およびその組成物Info
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- JPH05140237A JPH05140237A JP30743791A JP30743791A JPH05140237A JP H05140237 A JPH05140237 A JP H05140237A JP 30743791 A JP30743791 A JP 30743791A JP 30743791 A JP30743791 A JP 30743791A JP H05140237 A JPH05140237 A JP H05140237A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 撥水性、撥油性、耐汚染性に優れ、非粘
着性を示し、しかも低屈折率の塗膜を形成し得る特性を
有す重合体を得る。 【構成】 重合開始剤の存在下に下記一般式 [式中Rは水素原子又はメチル基、nは1〜10の整
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式
(1)と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を
必須成分としこれらを乳化重合せしめることを特徴とす
る含フッ素重合体の製造方法およびその組成物に関す
る。
着性を示し、しかも低屈折率の塗膜を形成し得る特性を
有す重合体を得る。 【構成】 重合開始剤の存在下に下記一般式 [式中Rは水素原子又はメチル基、nは1〜10の整
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式
(1)と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を
必須成分としこれらを乳化重合せしめることを特徴とす
る含フッ素重合体の製造方法およびその組成物に関す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素重合体の製造
方法に関する。更に詳しくは、フルオロアルキル基また
はパーフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート単
量体を用いた撥水性、撥油性及び耐汚染性などに優れた
水性被覆用組成物となる含フッ素重合体の製造方法に関
する。
方法に関する。更に詳しくは、フルオロアルキル基また
はパーフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート単
量体を用いた撥水性、撥油性及び耐汚染性などに優れた
水性被覆用組成物となる含フッ素重合体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般にフ
ッ素系単量体を構成成分として含有する重合体は、撥水
性、撥油性、耐汚染性に優れ、非粘着性を示し、しかも
低屈折率の塗膜を形成し得るという特性を有している。
この重合体は、通常溶液重合法により合成されている
が、上記撥水性等の特性を充分に発揮させるために必要
な量のフッ素系単量体を配合すれば、他の塗膜性能、例
えば耐熱性、付着性、硬度、耐衝撃性等の熱的乃至機械
的性質が低下した重合体が得られる場合がある。換言す
れば、溶液重合法により合成されたフッ素系単量体含有
重合体では、本来塗膜として有すべき性能とフッ素系単
量体に基づく特性とを同時に具備する塗膜を形成させる
のが困難である。更にフッ素系単量体は、一般の重合可
能なビニル系単量体と比べると、著しく高価であり、そ
のため必要最少限の配合量でその効果を発揮させること
が重要視されている。
ッ素系単量体を構成成分として含有する重合体は、撥水
性、撥油性、耐汚染性に優れ、非粘着性を示し、しかも
低屈折率の塗膜を形成し得るという特性を有している。
この重合体は、通常溶液重合法により合成されている
が、上記撥水性等の特性を充分に発揮させるために必要
な量のフッ素系単量体を配合すれば、他の塗膜性能、例
えば耐熱性、付着性、硬度、耐衝撃性等の熱的乃至機械
的性質が低下した重合体が得られる場合がある。換言す
れば、溶液重合法により合成されたフッ素系単量体含有
重合体では、本来塗膜として有すべき性能とフッ素系単
量体に基づく特性とを同時に具備する塗膜を形成させる
のが困難である。更にフッ素系単量体は、一般の重合可
能なビニル系単量体と比べると、著しく高価であり、そ
のため必要最少限の配合量でその効果を発揮させること
が重要視されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記問題点を解決すべく鋭意検討の結果、フルオロアルキ
ル基またはパーフルオロアルキル基を有する単量体を乳
化重合することによって得られる含フッ素重合体組成物
が、上記問題点を解決することを見出だし本発明に到達
した。即ち、本発明は、重合開始剤の存在下に下記一般
式
記問題点を解決すべく鋭意検討の結果、フルオロアルキ
ル基またはパーフルオロアルキル基を有する単量体を乳
化重合することによって得られる含フッ素重合体組成物
が、上記問題点を解決することを見出だし本発明に到達
した。即ち、本発明は、重合開始剤の存在下に下記一般
式
【0004】
【化3】 [式中Rは水素原子又はメチル基、nは1〜10の整
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式化
3と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を必須
成分としこれらを乳化重合せしめることを特徴とする含
フッ素重合体の製造方法およびその組成物である。
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式化
3と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を必須
成分としこれらを乳化重合せしめることを特徴とする含
フッ素重合体の製造方法およびその組成物である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて使用される含フッ素重合体は、フルオロアルキル
基またはパーフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレ
ート系単量体(第1成分)、不飽和二重結合を有するカ
ルボン酸(第2成分)及び他の上記一般式化1と共重合
可能な不飽和二重結合を有する単量体(第3成分)を必
須成分として共重合させたものである。
おいて使用される含フッ素重合体は、フルオロアルキル
基またはパーフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレ
ート系単量体(第1成分)、不飽和二重結合を有するカ
ルボン酸(第2成分)及び他の上記一般式化1と共重合
可能な不飽和二重結合を有する単量体(第3成分)を必
須成分として共重合させたものである。
【0006】第1成分のフッ素系単量体としては、前記
一般式化1に包含される限り従来公知のものをいずれも
使用できる。このなかでもnは1〜10の整数が好まし
く、更に好ましくは2〜4が好適である。またRfは炭
素数1〜21個が好ましく、更に好ましくは6〜10個
の直鎖状又は分枝鎖状のフルオロアルキル基またはパー
フルオロアルキル基であるのが好ましい。
一般式化1に包含される限り従来公知のものをいずれも
使用できる。このなかでもnは1〜10の整数が好まし
く、更に好ましくは2〜4が好適である。またRfは炭
素数1〜21個が好ましく、更に好ましくは6〜10個
の直鎖状又は分枝鎖状のフルオロアルキル基またはパー
フルオロアルキル基であるのが好ましい。
【0007】かかるフッ素系単量体としては、具体的に
はβ−(パーフルオロオクチルエチル)アクリレート、
β−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート、
β−(パーフルオロイソノニル)エチルアクリレート、
β−パーフルオロイソノニルエチルメタクリレート等を
例示できる。本発明では、これらを1種又は2種以上混
合して使用することができる。
はβ−(パーフルオロオクチルエチル)アクリレート、
β−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート、
β−(パーフルオロイソノニル)エチルアクリレート、
β−パーフルオロイソノニルエチルメタクリレート等を
例示できる。本発明では、これらを1種又は2種以上混
合して使用することができる。
【0008】第2成分の不飽和二重結合を有するカルボ
ン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸およびイタコン酸等を挙げることができ、これら
は1種又は2種以上混合して使用できる。
ン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸およびイタコン酸等を挙げることができ、これら
は1種又は2種以上混合して使用できる。
【0009】第3成分の不飽和二重結合を有する単量体
としては、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブ
チルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルア
クリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、
ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート等のア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルキル(炭素数1〜
22)エステル:エチルビニルエ−テル、イソブチルビ
ニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル等のアルキル
ビニルエーテル:シクロヘキシルビニルエーテル及びそ
の誘導体等の脂環族ビニルエーテル:エチレン、プロピ
レン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の
オレフィン及びハロオレフィン:酢酸ビニル、n−酪酸
ビニル等のカルボン酸ビニルエステル:N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート等のアクリル酸もしくはメタクリル酸のN,N−
ジアルキルアミノアルキルエステル:グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートおよびアリル(al
lyl)グリシジルエーテル等のグリシジル基含有不飽
和単量体:スチレン、ビニルトルエン等の芳香族不飽和
単量体:アクリロニトリル、メタクリロニトリル:アク
リルアミド、メタクリルアミド、クロトンアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブト
キシメチルメタクリルアミド、およびジアセトンアクリ
ルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド類:2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレートおよび
2−ヒドロキシブチルメタクリレート等のアクリル酸又
はメタクリル酸のヒドロキシアルキル(炭素数2〜8)
エステル:ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シシクロヘキシルビニルエーテル等のヒドロキシアルキ
ルビニルエーテル等を挙げることができる。本発明で
は、これらを1種又は2種以上混合し、使用しても差し
支えない。
としては、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブ
チルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルア
クリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、
ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート等のア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルキル(炭素数1〜
22)エステル:エチルビニルエ−テル、イソブチルビ
ニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル等のアルキル
ビニルエーテル:シクロヘキシルビニルエーテル及びそ
の誘導体等の脂環族ビニルエーテル:エチレン、プロピ
レン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の
オレフィン及びハロオレフィン:酢酸ビニル、n−酪酸
ビニル等のカルボン酸ビニルエステル:N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート等のアクリル酸もしくはメタクリル酸のN,N−
ジアルキルアミノアルキルエステル:グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートおよびアリル(al
lyl)グリシジルエーテル等のグリシジル基含有不飽
和単量体:スチレン、ビニルトルエン等の芳香族不飽和
単量体:アクリロニトリル、メタクリロニトリル:アク
リルアミド、メタクリルアミド、クロトンアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブト
キシメチルメタクリルアミド、およびジアセトンアクリ
ルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド類:2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレートおよび
2−ヒドロキシブチルメタクリレート等のアクリル酸又
はメタクリル酸のヒドロキシアルキル(炭素数2〜8)
エステル:ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シシクロヘキシルビニルエーテル等のヒドロキシアルキ
ルビニルエーテル等を挙げることができる。本発明で
は、これらを1種又は2種以上混合し、使用しても差し
支えない。
【0010】本発明の含フッ素重合体における上記第1
〜3成分の構成比率は、特に限定はなく、その目的によ
り任意に選択し得るが、例えば第1〜3成分の合計重量
を基準として、第1成分は1〜50重量%が好ましく、
更に、好ましくは5〜30重量%が好適である(以下、
重量%は単に%と記す)。第2成分は0.5〜25%及
び第3成分は20〜98%の範囲が好ましい。
〜3成分の構成比率は、特に限定はなく、その目的によ
り任意に選択し得るが、例えば第1〜3成分の合計重量
を基準として、第1成分は1〜50重量%が好ましく、
更に、好ましくは5〜30重量%が好適である(以下、
重量%は単に%と記す)。第2成分は0.5〜25%及
び第3成分は20〜98%の範囲が好ましい。
【0011】第1成分は上記した本発明の効果を発現す
るために必要な成分であり、また第2成分は粒子の安定
化に必要な成分であり、第3成分は、フッ素重合体を水
溶化するのに必要な成分である。従って、上記範囲を逸
脱すると、このような効果の発現が期待できなくなる傾
向が生ずるので好ましくない。
るために必要な成分であり、また第2成分は粒子の安定
化に必要な成分であり、第3成分は、フッ素重合体を水
溶化するのに必要な成分である。従って、上記範囲を逸
脱すると、このような効果の発現が期待できなくなる傾
向が生ずるので好ましくない。
【0012】重合開始剤としては、通常の過硫酸カリウ
ム又はアンモニウムのような無機のパーオキサイド化合
物、過酸化ベンゾイルのような有機パーオキサイド化合
物、アゾ化合物、レドックス系触媒などが全モノマーに
対して0.01〜5%の量で使用される。また熱重合も
可能である。
ム又はアンモニウムのような無機のパーオキサイド化合
物、過酸化ベンゾイルのような有機パーオキサイド化合
物、アゾ化合物、レドックス系触媒などが全モノマーに
対して0.01〜5%の量で使用される。また熱重合も
可能である。
【0013】反応温度は、使用する単量体、重合開始剤
の種類などによって異なるが、通常は30〜80℃の温
度範囲が好ましい。また、反応時間は、単量体成分が消
失する時点までであるが、通常、3〜20時間が好まし
い。なお、重合を行うpHは弱酸性雰囲気で行われ、4
〜6が好ましい。固形分は25%以上であり、好ましく
は35%以上で行われる。
の種類などによって異なるが、通常は30〜80℃の温
度範囲が好ましい。また、反応時間は、単量体成分が消
失する時点までであるが、通常、3〜20時間が好まし
い。なお、重合を行うpHは弱酸性雰囲気で行われ、4
〜6が好ましい。固形分は25%以上であり、好ましく
は35%以上で行われる。
【0014】本発明の水性エマルションの粒子径は、
0.05〜0.6μmが好ましく、更に、好ましくは、
0.1〜0.4μmが好適である。また、本発明の製造
方法によれば、通常、エマルション重合を行うとき界面
活性剤を用いるが、用いなくても安定なエマルションを
製造することが出来る。勿論必要であれば界面活性剤を
用いても差し支えない。かくして得られた含フッ素重合
体は、塗料、接着剤、成型品、充填剤等の用途に好適に
使用される。
0.05〜0.6μmが好ましく、更に、好ましくは、
0.1〜0.4μmが好適である。また、本発明の製造
方法によれば、通常、エマルション重合を行うとき界面
活性剤を用いるが、用いなくても安定なエマルションを
製造することが出来る。勿論必要であれば界面活性剤を
用いても差し支えない。かくして得られた含フッ素重合
体は、塗料、接着剤、成型品、充填剤等の用途に好適に
使用される。
【0015】本発明の含フッ素重合体は、そのままでも
使用できるが、必要に応じて皮膜形成助剤、着色剤、可
塑剤、硬化剤等を混入することもできる。ここで皮膜形
成助剤としては、ブチセロゾルブ、テキサノール、ブチ
カルビトール等が、また、着色剤としては、染料、有機
顔料、無機顔料等を例示できる。可塑剤としては、従来
公知のもの、例えばジメチルフタレート、ジオクチルフ
タレート等の低分子量可塑剤、ビニル重合体可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤等の高分子量可塑剤等が挙げられ
る。これらは、本発明の含フッ素重合体製造後に混入し
て用いることもできる。また硬化剤としては、水溶性乃
至水分散性のアミノ樹脂、エポキシ樹脂等の架橋剤を例
示できる。
使用できるが、必要に応じて皮膜形成助剤、着色剤、可
塑剤、硬化剤等を混入することもできる。ここで皮膜形
成助剤としては、ブチセロゾルブ、テキサノール、ブチ
カルビトール等が、また、着色剤としては、染料、有機
顔料、無機顔料等を例示できる。可塑剤としては、従来
公知のもの、例えばジメチルフタレート、ジオクチルフ
タレート等の低分子量可塑剤、ビニル重合体可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤等の高分子量可塑剤等が挙げられ
る。これらは、本発明の含フッ素重合体製造後に混入し
て用いることもできる。また硬化剤としては、水溶性乃
至水分散性のアミノ樹脂、エポキシ樹脂等の架橋剤を例
示できる。
【0016】本発明の方法により製造される含フッ素重
合体は、分散安定性が良好であり、また硬化剤と混合し
て硬化される時の塗膜の仕上がり状態、平滑性が優れ、
肌アレ等が起こらず、塗膜の物理性も優秀である。
合体は、分散安定性が良好であり、また硬化剤と混合し
て硬化される時の塗膜の仕上がり状態、平滑性が優れ、
肌アレ等が起こらず、塗膜の物理性も優秀である。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。尚、実施例及び比較例において部は重量
基準を表わす。
細に説明する。尚、実施例及び比較例において部は重量
基準を表わす。
【0018】実施例1 温度計、還流冷却器、撹拌機およびモノマーチャージ器
を備えた3Iセパラブルフラスコに脱イオン水を430
部を入れて、窒素ガスで酸素を置換した後70℃に昇温
し、過硫酸カリウム5部を入れ撹拌を行った。
を備えた3Iセパラブルフラスコに脱イオン水を430
部を入れて、窒素ガスで酸素を置換した後70℃に昇温
し、過硫酸カリウム5部を入れ撹拌を行った。
【0019】上記と同一の装置を備えた2Iセパラブル
フラスコを用意し、スチレン605部、2−エチルヘキ
シルアクリレート230部、β−(パーフルオロオクチ
ル)エチルアクリレート100部、ヒドロキシエチルメ
タクリレート20部、メタクリル酸20部、トリドデシ
ルメルカプタン1部を脱イオン水480部、アクリルア
ミド25部、ドデシルベンゼンスルホン酸9部で乳化し
たもの5%をシードとして、上記3Iセパラブルフラス
コに加え20分間重合した。更に、残りの乳化物を5時
間にわたって連続的にフラスコ中に滴下した。それから
更に、75℃で3時間反応させた後50℃に冷却し、ア
ンモニア水でpH7に中和し、含フッ素重合体組成物を
得た。評価結果を表2に示す。
フラスコを用意し、スチレン605部、2−エチルヘキ
シルアクリレート230部、β−(パーフルオロオクチ
ル)エチルアクリレート100部、ヒドロキシエチルメ
タクリレート20部、メタクリル酸20部、トリドデシ
ルメルカプタン1部を脱イオン水480部、アクリルア
ミド25部、ドデシルベンゼンスルホン酸9部で乳化し
たもの5%をシードとして、上記3Iセパラブルフラス
コに加え20分間重合した。更に、残りの乳化物を5時
間にわたって連続的にフラスコ中に滴下した。それから
更に、75℃で3時間反応させた後50℃に冷却し、ア
ンモニア水でpH7に中和し、含フッ素重合体組成物を
得た。評価結果を表2に示す。
【0020】実施例2〜3 表1に示すモノマーに変更した以外は、実施例1と同様
の操作を行い、含フッ素重合体組成物を得た。評価結果
を表2に示す。
の操作を行い、含フッ素重合体組成物を得た。評価結果
を表2に示す。
【0021】比較例1 表1に示すモノマーに変更した以外は、実施例1と同様
の操作を行い、含フッ素重合体組成物を得た。評価結果
を表2に示す。
の操作を行い、含フッ素重合体組成物を得た。評価結果
を表2に示す。
【0022】(評価方法) 耐水性 実施例1〜3及び比較例で得られた水性エマルションに
増膜助剤Aを加えたものを標準試験板(JIS G 3
141)にバーコーター#50で塗布した。そして、常
温で乾燥して試験板を作製した。この試験板を純水に塗
布面の下半分を浸漬し経日変化を見た。結果を表2に示
す。
増膜助剤Aを加えたものを標準試験板(JIS G 3
141)にバーコーター#50で塗布した。そして、常
温で乾燥して試験板を作製した。この試験板を純水に塗
布面の下半分を浸漬し経日変化を見た。結果を表2に示
す。
【0023】耐塩水性 耐水性と同様に塗布した試験板を作製し、これにカッタ
ーで×印を刻んだ。そして、この試験板を5重量%塩化
ナトリウム水溶液に塗布面の下半分を浸漬し経日変化を
見た。結果を表2に示す。
ーで×印を刻んだ。そして、この試験板を5重量%塩化
ナトリウム水溶液に塗布面の下半分を浸漬し経日変化を
見た。結果を表2に示す。
【0024】増膜助剤Aを下記の配合で調製した。 A(ブチセロソルブ84部、テキサノール42部、10
%亜硝酸ソーダ水溶液10部の混合溶液) 添加量は、エマルション100部に対して、A14部+
水14部を加えた。
%亜硝酸ソーダ水溶液10部の混合溶液) 添加量は、エマルション100部に対して、A14部+
水14部を加えた。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、フルオロアルキル基ま
たはパーフルオロアルキル基を有する単量体を乳化重合
することによって得られる含フッ素重合体組成物が、塗
膜性能、例えば耐熱性、付着性、硬度、耐衝撃性等の熱
的乃至機械的性質の良好な重合体が容易に得られる。
たはパーフルオロアルキル基を有する単量体を乳化重合
することによって得られる含フッ素重合体組成物が、塗
膜性能、例えば耐熱性、付着性、硬度、耐衝撃性等の熱
的乃至機械的性質の良好な重合体が容易に得られる。
【0028】即ち、単量体が本発明の範囲外である比較
例は、耐水性、耐塩水性が劣っている。これに対し、単
量体が本発明の範囲内である実施例はこれらの性能が全
て優れているのが明らかであり、本発明の意義は大き
い。
例は、耐水性、耐塩水性が劣っている。これに対し、単
量体が本発明の範囲内である実施例はこれらの性能が全
て優れているのが明らかであり、本発明の意義は大き
い。
Claims (2)
- 【請求項1】 重合開始剤の存在下に下記一般式 【化1】 [式中Rは水素原子又はメチル基、nは1〜10の整
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式化
1と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を必須
成分としこれらを乳化重合せしめることを特徴とする含
フッ素重合体の製造方法。 - 【請求項2】 重合開始剤の存在下に下記一般式 【化2】 [式中Rは水素原子又はメチル基、nは1〜10の整
数、Rfは炭素数1〜21個の直鎖状又は分枝鎖状のフ
ルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を示
す。]で示されるフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルキル基含有(メタ)アクリレート系単量体と不飽
和二重結合を有するカルボン酸および他の上記一般式化
2と共重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を必須
成分としこれらを乳化重合して得られる含フッ素重合体
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30743791A JPH05140237A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 含フツ素重合体の製造方法およびその組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30743791A JPH05140237A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 含フツ素重合体の製造方法およびその組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140237A true JPH05140237A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17969066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30743791A Pending JPH05140237A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 含フツ素重合体の製造方法およびその組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05140237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0708120A1 (fr) | 1994-10-18 | 1996-04-24 | Elf Atochem S.A. | Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés |
US6114045A (en) * | 1997-07-08 | 2000-09-05 | Elf Atochem S.A. | Flexible coatings with low surface tack and surface tension |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP30743791A patent/JPH05140237A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0708120A1 (fr) | 1994-10-18 | 1996-04-24 | Elf Atochem S.A. | Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés |
US6114045A (en) * | 1997-07-08 | 2000-09-05 | Elf Atochem S.A. | Flexible coatings with low surface tack and surface tension |
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