JP3549902B2 - グラフト共重合体およびその製造方法 - Google Patents
グラフト共重合体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3549902B2 JP3549902B2 JP16963692A JP16963692A JP3549902B2 JP 3549902 B2 JP3549902 B2 JP 3549902B2 JP 16963692 A JP16963692 A JP 16963692A JP 16963692 A JP16963692 A JP 16963692A JP 3549902 B2 JP3549902 B2 JP 3549902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- macromonomer
- graft copolymer
- vinyl
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F255/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F290/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups
- C08F290/02—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
- C08F290/04—Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F290/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups
- C08F290/02—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
- C08F290/04—Polymers provided for in subclasses C08C or C08F
- C08F290/046—Polymers of unsaturated carboxylic acids or derivatives thereof
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、グラフト共重合体の製造方法、この方法によって製造されたグラフト共重合体、この方法によって製造された重合体乳濁液組成物、および新規なグラフト共重合体に関する。特に、本発明は、2段階水性乳化重合法に関する。この重合法においては、第1段階において、メルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種の不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体(macromonomer)を造り、次いで第2段階において、この巨大単量体の末端エチレン性不飽和基と少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体との重合によって、グラフト共重合体を生成させる。
【0002】
発明の背景
グラフト共重合体は、重合体または共重合体が、重合体の主鎖(polymeric backbone)に側鎖として化学的に付いているときに生成した高分子(macromolecule)として定義される。一般的に、側鎖は主鎖より異った組成である。1つの分子の中に異った重合体部分(polymeric segments)を化学的に組み合わせた能力に起因して、グラフト共重合体は、独特な性質を有し、それらの界面活性の性質を有用にし、特に異なった不混和性の物理的ブレンド(physical blends)を安定するのに有用である。
【0003】
本明細書において使用する用語「巨大単量体(macromonomer)」は、相対的に低分子量を有し、かつ鎖の末端部分に官能基を有する重合体または共重合体例えばオリゴマーとして定義され、そして遊離基重合が可能である。巨大単量体は、表面被覆剤、接着剤、可塑剤および界面活性剤に使用することが見出されている。本発明のグラフト共重合体生成物は、段階1の重合で生成させた巨大単量体の所望性質と段階2の重合で生成させた重合体または共重合体の所望性質とを結合させている。
【0004】
本発明の共重合体生成物は、水ベースの乳濁液被覆剤、エラストマー(elastomer)、接着剤、コーキング材(caulks)およびマスチックス(mastics)に直接使用することができる。なお更に、これらの共重合体は、重合体−重合体ブレンドの混和剤(compatibilizers)として使用するためのプラスチック添加剤として使用される。
【0005】
遊離基重合を受けることが可能な巨大単量体は、有機溶媒中において2工程法によって造られた。最初に、末端官能基のオリゴマーが造られた。次ぎに、このオリゴマーの末端官能基を新らしい遊離重合可能官能基に転化させた。これら巨大単量体を生成させると、それらを他の単量体と重合させてグラフト共重合体を造ることができる。それにより、巨大単量体形態は、主鎖上に他の単量体から造られた側鎖を生成する。巨大単量体の生成と同じように、このグラフト共重合は、通常は、米国特許第3,390,206号に例示されているように、有機溶媒中で行なわれる。
【0006】
ミルコビッチ(Milkovich)およびシュルツ(Schultz)〔J.of Applied Polymer Science,Vol.27,4473−4486(1982)〕は、有機溶媒中において造ったポリスチレン巨大単量体を、次いで、主鎖共単量体に溶解し、乳化し、そして遊離基水性乳化重合法によって重合できることを説明している。巨大単量体は、その溶媒を除去しても、除去しなくても、使用することができる。
【0007】
これらグラフト共重合の基本的な欠点は、有機溶媒が必要な成分であり、かつ溶媒を含有しない生成物を望むときは、ある点においてその有機溶媒を除かなければならない、ことである。更に、ミルコビッチ等によって用いられた方法においては、有機溶媒中で生成した巨大単量体が良く乳化しない。それ故、結果として大きな粒子(1−5ミクロン)の形態における重合体の最終水性分散液になることである。また、これは望ましいことではない。なぜなら、大きな粒子は急速に沈降し、従って安定な分散液を生成しないからである。
【0008】
特願昭62−289293号には、巨大単量体の製造方法およびこの巨大単量体を水性懸濁液の形態においてグラフト共重合体に転化する方法、が開示されている。これらの巨大単量体は、先づ、末端官能基例えばカルボキシル基を有するプレポリマー(prepolymer)を生成させることによって造られる。このプレポリマーは、有機溶媒の不存在下で、メルカプト−酸タイプの連鎖移動剤例えばメルカプト酢酸の存在下で、ビニル単量体の重合によって生成させる。この連鎖移動剤は、プレポリマーの末端部分にカルボキシル基官能基を与える。好ましくは、このプレポリマーは、水性懸濁重合法によって造り、次いで水の除去を必要とする工程において単離する。別法として、プレポリマーは、塊状重合法によつて造ることもできる。乳化重合法は、メルカプト−酸連鎖移動剤の低い連鎖移動効率をこうむることが述べられている。
【0009】
次いで、乾燥したプレポリマーをビニル単量体に溶解し、ビニル基およびプレポリマーの末端官能基と反応性の官能基の両方を含有する第2の化合物と反応させる。この反応は、溶媒として使用したビニル単量体と第2の化合物のビニル部分とが反応しないように抑制する。プレポリマーと第2の化合物との反応は、巨大単量体にビニル官能基を与えるのに必要な工程である。次いで、巨大単量体/ビニル単量体溶液を、塊状重合法によって、または懸濁重合法によって重合させることができる。乳化重合法は、巨大単量体/ビニル単量体溶液の乳化安定性が“極めて良くない”ので有用ではない、と述べられている。
【0010】
特願昭63−148202号には、水性乳化重合法を利用するグラフト共重合体の製造方法が開示されている。巨大単量体をビニル単量体に溶解し、この溶液を乳化し、次いで重合する。巨大単量体は、当業界において知られている2工程の作業手順のいずれか−その大抵のものは溶媒を利用している−によって造り、次いでその巨大単量体をビニル単量体に溶解している。巨大単量体/ビニル単量体溶液の乳化は極めて難しく、ホモジナイザーまたは超音波による乳化と併用して、非常に特別な界面活性剤または1組の界面活性剤を必要とする。この乳化方法はエネルギーが強く、そして平均粒径480nmを有する水性分散液を提供する。
【0011】
本発明は、いくつかの点で特願昭63−148202号と異なっている。第1に、本発明の段階1の間に生成した巨大単量体の末端部分のエチレン性不飽和基が、単一工程における巨大単量体に直接付いている。後の官能化工程は必要でない。第2に、巨大単量体は溶媒の不存在において容易に造られる。第3に、本発明の段階1の間に生成した巨大単量体は、既に安定な小粒径の分散液の所望の形態にあり、それ故、その形態を達成させるために、単離し、段階2の単量体に溶解し、そして乳化しなければならない、ということは必要でない。また、本発明の分散液は通常の界面活性剤を利用して造ることができ、また均質化も必要としない。第4に、本発明の最終グラフト重合体は、沈降することに対して完全に安定である小粒径分散液(100nmが容易に達成される)の形態にある。特願昭63−148202号の方法は、まだ比較的大きな粒子(480nm)を造り、いくぶん不安定であり、ゆっくり沈降する。
【0012】
発明の概要
本発明は、第1段階において、メルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種のエチレン性不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体を造り、次いで第2段階において、この巨大単量体の末端エチレン性不飽和基と少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体との重合によってグラフト共重合体を生成させる、2段階水性乳化重合法を提供する。
【0013】
発明の詳細
本発明は、巨大単量体を生成させ、次いでグラフト共重合体を生成させる水性乳化重合法である。これらのグラフト共重合体は、2段階水性乳化重合法によって造られる。第1段階においては、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種の不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体を合成させる。
【0014】
巨大単量体を造るために有用なエチレン性不飽和単量体は、任意のエチレン性不飽和単量体であり、例えば、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル:メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル、例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物、例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物、例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩類、例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;ビニルエーテル;またはそれらの組合わせである。巨大単量体の好ましい組成物は、スチレンを含みまたは含まない、アクリレートおよびメタクリレートの共重合体である。
【0015】
水性乳化重合法の第1段階における巨大単量体の製造においては、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物を存在させる。これらのメルカプト−オレフィン化合物は、少なくとも2個の反応性官能基を含有している。少なくとも1個の第1の官能基は、存在している単量体のエチレン性不飽和基と、重合のあいだに連鎖移動部位として機能するメルカプト基である。メルカプト−オレフィン化合物のオレフィン部分、またはエチレン性不飽和基は、単量体のエチレン性不飽和基と重合しないし、またはある限定された範囲で重合するだけである。それ故、第1段階で生成した巨大単量体には、メルカプタン結合を介して巨大単量体に結合している末端エチレン性不飽和基が含まれている。
【0016】
メルカプト−オレフィンは、少なくとも1個のメルカプト基およびエチレン性不飽和の少なくとも1個の部位を含有する任意の化合物である。そのような化合物の例には次の化合物が包含される:
【化7】
〔式中、
Xは、OまたはNR1 であり、
R1 は、H、またはC1 〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、
Rは、
【化8】
(式中、R2 およびR3 は、HまたはCH3 である)であり、
a+bは、0〜16であり、
cは、1〜16であり、
d+eは、1〜15であり、
そして、
【外1】
として示される結合は、示されている構造の任意の不飽和炭素に結合していることを示している〕。
【0017】
より多く好ましいメルカプト−オレフィンは、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネート、およびクロチルメルカプトアセテートである。メルカプト−オレフィン化合物は、第1段階の水性乳化重合においては、段階1における単量体の全重量に基づいて、約0.5〜約20%、更に好ましくは約1.0〜約5.0%の濃度において含有させる。
【0018】
巨大単量体の側鎖の重合度〔DP(degree of polymerization)〕は、5〜500の範囲、更に好ましくは20〜200の範囲である。主鎖(backbone)の分子量は高く、数100、数1000(several hundred thousand)まであり、これは乳化重合体としては典型的である。しかし、これは、段階2の重合中に、チオールのような連鎖移動剤を加えることによって所望するように低くすることができる。
【0019】
巨大単量体を生成させると、それを、例えば噴霧乾燥によって単離し、そのまま使用するかまたはもっと後で更に反応させるために貯蔵する。しかし、第2段階用の単量体乳濁液を段階1の巨大単量体乳濁液に直接添加してグラフト共重合体を生成させることが極めて好ましい。この方法の重要な利点の1つは、巨大単量体を単離する必要がないし、そして段階2用の単量体を添加することによって簡単に段階2が行われることである。
【0020】
水性乳化重合の段階2においては、少なくとも1種の追加のエチレン性不飽和単量体を含有する水性乳濁液を、段階1の重合中に生成した巨大単量体を含有する反応混合物に添加する。第2段階の単量体は重合し、共重合体の主鎖部分を生成する。更に、第2段階の単量体の重合中に、段階1において生成した巨大単量体の末端部分のエチレン性不飽和基は、第2段階の単量体のエチレン性不飽和基と重合し、主鎖重合体に巨大単量体の側鎖を生成させる。
【0021】
少なくとも1種の第2の単量体は、巨大単量体に使用される前述に列挙したエチレン性不飽和単量体のいずれのものであってもよい。
【0022】
最終のグラフト共重合体の製造は、段階1の巨大単量体の製造中に、巨大単量体のオレフィン反応性を最小にし、しかし段階2における主鎖の製造中のオレフィン反応性を最大にする重合条件を利用することによって改良される。オレフィンの反応性は、例えば、オレフィンと重合する高い傾向を有するエチレン性不飽和の第2の単量体または単量体(複数)を選ぶことにより、または工程内の単量体を低レベルに維持することにより、またはそれらの組み合わせにより、増加させることができる。これらのやり方は、実施例に例示されており、当業者にはよく知られている。また、段階2の重合中に、巨大単量体の1部をグラフト共重合体中に導入してはならない。
【0023】
最終のグラフト共重合体は、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位(巨大単量体側鎖)の約10〜90重量%、更に好ましくは約30〜70重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位(主鎖)の約10〜90重量%、更に好ましくは約30〜70重量%から成っている。
【0024】
共重合体組成物は、当業者によってよく知られている水性乳化共重合技術によって造ることができる。本発明の水性乳化共重合技術は、2段階重合に基づいており、そしてこの2段階のそれぞれにおいて、単量体を逐字に添加するかまたはワンショット(one−shot)で添加する。段階1においては、単量体を1回の添加で加え、そして段階2のあいだに、単量体を逐次添加することが好ましい。2段階のそれぞれにおける反応温度は、約室温〜約150℃、更に好ましくは約50〜95℃である。
【0025】
本発明の方法に乳化剤を使用することができ、アニオン性、カチオン性、または非イオン性の乳化剤の一般的タイプのものを使用することができる。更に好ましい乳化剤は、アニオン性乳化剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような硫酸塩およびスルホン酸塩である。使用する乳化剤の量は、単量体の全重量に基づいて、約0.05〜10%、更に好ましくは0.3〜3%である。多くの他の乳化剤を使用することができ、乳化重合業界においてよく知られている。
【0026】
ラテックスの粒径は比較的小さく、約500ナノメーター(nm)以下、更に好ましくは約50〜200nmにすべきである。よく知られているように、粒径は主として使用する乳化剤のタイプおよび量によって調節される。
【0027】
従来のやり方において2段階のそれぞれにおける反応を開始しそして触媒することが有利である。通常知られている任意の遊離基発生性開始剤、例えば過硫酸塩、過酸化物、ハイドロパーオキサイド、過酸エステルおよびアゾ化合物を使用することができる。特別な例は、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、アゾジイソブチロニトリル、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムである。更に好ましいものは、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムであり、これらは、それら自体で用いたり、または熱的に活性化したり、またはレドックス系(redox system)において用いたりする。レドックス系において使用するときは、還元剤例えばホルムアルデヒドスルホキシレート、イソアスコルビン酸、重亜硫酸ナトリウムを、促進剤例えば鉄または当業者によく知られている他のものといっしょに使用することができる。熱的な開始がより多く好ましい。開始剤の量は、一般的に、単量体の全重量に基づいて、約0.1〜3.0重量%の範囲である。
【0028】
追加の開始剤システムまたは触媒システムを、段階2の重合後に加えて任意の残留単量体を減少させることができる。
【0029】
一般的に、グラフト共重合体を含有する生成した水性懸濁液は、水性組成物の全重量に基づいて、約10〜約60%の固体レベルを有している。この水性乳化重合のグラフト共重合体生成物は、例えば噴霧乾燥または凝固によって単離することができる。しかし、グラフト共重合体を含有する水性乳濁液をそのまま使用することが好ましい。
【0030】
本発明は次の非制限的な実施例によって例証される。
【0031】
実施例1
アクリル酸エチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびメタクリル酸メチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。〔連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート1.44重量%を使用することにより、側鎖の重合度(DP)は100であった〕
【0032】
最初に、反応容器に、水500.0g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.37gを溶かした溶液、水10.0gに炭酸ナトリウム0.75gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液54.0g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を82℃に加熱し、温度を82℃に維持しながら第1の単量体乳濁液を1時間かけて加えた。巨大単量体の側鎖組成物を生成させるために使用したこの第1の単量体乳濁液は、水70.0g、界面活性剤〔エアロソルTM(AerosolTM)A−103界面活性剤〕の3.8g、メタクリル酸メチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート3.6gおよび単量体乳濁液のすすぎ水25.0gを含有していた。
【0033】
第1の単量体乳濁液の添加を完了後、水50gに過硫酸アンモニウム0.75gを溶かした開始剤溶液を反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を、温度を82℃に維持しながら2時間かけて反応容器に加えた。更に、水50gに過硫酸アンモニウム0.75gを溶かした開始剤溶液である別の供給物を第2の単量体乳濁液の添加と同時に加えることを開始し、また2時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水100.0g、界面活性剤〔エアロソルTM(AerosolTM)A−103界面活性剤〕の3.8g、アクリル酸エチル302.6g、メタクリル酸3.0gおよび単量体乳濁液のすすぎ水25.0gを含有していた。
【0034】
供給を完了したとき、反応混合物の温度を82℃にて30分間維持し、次いで室温に冷却した。反応生成物は、固体レベル38.6%、pH5.8および粒径141nmを有していた。
【0035】
実施例2
アクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびメタクリル酸メチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0036】
アクリル酸ブチルを第2の単量体乳濁液中のアクリル酸エチルの代りに置き換えた以外は実施例1と同じ手順を行った。反応生成物は、固体レベル38.7%、pH5.8および粒径143nmを有していた。
【0037】
実施例3
アクリル酸エチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびスチレン99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0038】
スチレンを第1の単量体乳濁液中のメタクリル酸メチルの代りに置き換えた以外は実施例1と同じ手順を行った。更に、第1の単量体乳濁液は、1時間の代りに2時間かけて反応容器に供給した。反応生成物は、固体レベル38.7%、pH5.7および粒径146nmを有していた。
【0039】
実施例4
アクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびスチレン99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0040】
スチレンを第1の単量体乳濁液中のメタクリル酸メチルの代りに置き換え、そしてアクリル酸ブチルを第2の単量体乳濁液中のアクリル酸エチルの代りに置き換えた以外は、実施例1と同じ手順を行った。更に、第1の単量体乳濁液は、1時間の代りに2時間かけて反応容器に供給した。反応生成物は、固体レベル38.9%、pH5.8および粒径148nmを有していた。
【0041】
実施例5
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート7.3重量%を使用することにより側鎖のDPは16であった)
【0042】
このグラフト共重合体は、水67.6g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、アクリル酸ブチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート18.3gおよび単量体乳濁液のすすぎ水50.0gを含有する第1の単量体乳濁液を造ることによって製造した。
【0043】
次いで、最初に、反応容器に、水454.9g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.7gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液84.2g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を85℃に加熱し、そして第1の単量体乳濁液16.9gをアマニ油脂肪酸1.3gといっしょにして反応容器に加えた。2分間後、第1の単量体乳濁液の残りの液を、温度を85℃に維持しながら1時間かけて加えた。第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を1時間追加して85℃に維持し、次いで反応混合物を74℃に冷却した。この冷却のあいだに、水100gに酢酸ナトリウム2.0gを溶かした溶液、水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gを反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を2時間かけて加えた。温度を74℃に維持した。第2の単量体乳濁液の添加と同時に、また、t−ブチルハイドロパーオキサイド3.2g、水160.0gに過硫酸アンモニウム2.4gを溶かした溶液および水160.0gにメタ重亜硫酸ナトリウム3.6gを溶かした溶液である開始剤溶液の供給物を反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水118.0g、界面活性剤〔アリパール(Alipal)CO−436TM界面活性剤の58%水溶液〕の10.6g、酢酸ナトリウム2.2g、酢酸1.0g、酢酸ビニル498.75g、およびビニルスルホン酸ナトリウム(25%)5.0gを含有していた。
【0044】
2時間後に、供給を完了したとき、反応混合物の温度を74℃にて30分間維持し、次いで65℃に冷却した。水5.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド(70%水溶液)0.5gを溶かした溶液、および水5.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.25gを溶かした溶液の2種類の添加物を、10分間離して加えた。反応容器を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル36.1%、pH4.25および粒径145nmを有していた。
【0045】
実施例6
酢酸ビニル79.75部/アクリル酸ブチル20部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは16であった)
【0046】
酢酸ビニル398.75gおよびアクリル酸ブチル100gを第2の単量体乳濁液中の酢酸ビニル498.75gの代りに置き換えた以外は実施例5と同じ手順を行った。反応生成物は、固体レベル36.2%、pH4.35および粒径135nmを有していた。
【0047】
実施例7
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート0.73重量%を使用することにより側鎖のDPは160であった)
【0048】
このグラフト共重合体は、水67.6g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、アクリル酸ブチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート1.83gおよび単量体乳濁液のすすぎ水50.0gを含有する第1の単量体乳濁液を造ることによって製造した。
【0049】
次いで、最初に、反応容器に、水454.9g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.7gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液84.2g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を85℃に加熱し、そして第1の単量体乳濁液16.9gをアマニ油脂肪酸1.3gといっしょにして反応容器に加えた。2分間後、第1の単量体乳濁液の残りの液を、温度を85℃に維持しながら1時間かけて加えた。第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を1時間追加して85℃に維持し、次いで反応混合物を74℃に冷却した。この冷却のあいだに、水100.0gに酢酸ナトリウム2.0gを溶かした溶液、水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gを反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を2時間かけて加えた。温度を74℃に維持した。同時に、第2の単量体乳濁液の添加を始め、t−ブチルハイドロパーオキサイド2.4g、水120.0gに過硫酸アンモニウム1.8gを溶かした溶液および水120.0gにメタ重亜硫酸ナトリウム2.7gを溶かした溶液である開始剤溶液の供給物を1.5時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水59.0g、界面活性剤〔アリパール(Alipal)CO−436TM界面活性剤の58%水溶液〕の5.3g、酢酸ナトリウム1.1g、酢酸0.5g、酢酸ビニル249.3g、およびビニルスルホン酸ナトリウム(25%)2.5gを含有していた。
【0050】
1.5時間後に、供給を完了したとき、反応混合物の温度を74℃にて30分間維持し、次いで65℃に冷却した。水5.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド(70%水溶液)0.5gを溶かした溶液、および水5.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.25gを溶かした溶液の2種類の添加物を、10分間離して加えた。更に、また、第1の溶液に硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)を含ませた。反応容器を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル29.7%および粒径133nmを有していた。
【0051】
実施例8
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてクロチルメルカプトプロピオネート0.8重量%を使用することにより、側鎖のDPは160であった)
【0052】
最初に、反応容器に、水909.8g、水50.0gに過硫酸アンモニウム1.4gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液168.4g(33%固体を仕込んだ。この反応容器を85℃に加熱し、温度を85℃に維持しながら第1の単量体乳濁液を1時間かけて加えた。巨大単量体の側鎖組成物を生成させるために使用したこの第1の単量体乳濁液は、水135.2g、ラウリル硫酸ナトリウム5.0g、アクリル酸ブチル495.0g、メタクリル酸5.0g、クロチルメルカプトプロピオネート4.0gおよび単量体乳濁液のすすぎ水100.0gを含有していた。
【0053】
第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を85℃にて1時間維持し、次いで73℃に冷却した。この冷却工程のあいだに、水100gに酢酸ナトリウム4.0gを溶かした溶液を反応容器に加え、次いで水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9を溶かした溶液および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gである最初の触媒溶液を加えた。
【0054】
次いで、第2の単量体乳濁液を温度を73℃に維持しながら3.5時間かけて加えた。更に、t−ブチルハイドロパーオキサイド(25%水溶液)3.2gおよび水160gに過硫酸アンモニウム2.4gを溶かした溶液および水160gにメタ重亜硫酸ナトリウム36gを溶かした溶液である開始剤溶液の別の供給物を、第2の単量体乳濁液の添加と同時に加えることを開始し、4時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水118.0g、界面活性剤〔アリパールTM(AlipalTM)CO−436界面活性剤の58%水溶液〕の8.6g、酢酸ナトリウム2.2g、酢酸1.0g、酢酸ビニル498.75gおよびビニルスルホン酸ナトリウム(25%水溶液)5.0gを含有していた。
【0055】
供給の完了後、反応混合物を65℃に冷却し、2種の溶液を温度を65℃に維持しながら45分間かけて供給した。これら2種の溶液は、水15gにt−ブチルハイドロオキサイド(70%水溶液)1.5gを含有しており、また水160gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.75gを含有していた。次いで、反応混合物を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル34.2%および粒径140nmを有していた。
【0056】
実施例9
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてクロチルメルカプトプロピオネート2.0重量%を使用することにより、側鎖のDPは64であった)
【0057】
クロチルメルカプトプロピオネート4.0gの代りに10gを第1の単量体乳濁液に使用した以外は実施例8と同じ手順を行った。
反応生成物は、固体レベル34.5%および粒径136nmを有していた。
【0058】
実施例10
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。これは、この実施例において巨大単量体を“シングルショット(single shot)”重合方法によって造った以外は、実施例5において造った共重合体と同じ組成である。
【0059】
最初に、反応容器に、水505.5g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、酢酸ナトリウム0.38gおよび重炭酸ナトリウム0.38gを仕込んだ。この反応容器を75℃に加熱し、そしてこの反応容器に、アクリル酸ブチル247.5gおよびメタクリル酸2.5gの第1の単量体溶液を加え、次いでアリルメルカプトプロピオネート18.25gおよびすすぎ水50gを加えた。次いで、水10gに過硫酸アンモニウム0.7を溶かした溶液、水10gにメタ重亜硫酸ナトリウム0.35gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.4gの開始剤組み合わせ物を急速に加えた。最初はこれらの添加後に反応容器の温度は58℃に減少したが、次いで発熱反応に起因して次の6分間にかけて87℃に上昇した。この反応混合物を、次の12分間かけて78℃に冷却し、次いで反応容器に第2の単量体乳濁液20gを加えた。第2の単量体乳濁液は、水115.0g、界面活性剤〔アリパールTM(AlipalTM)CO−436界面活性剤の58%水溶液〕の1.2g、酢酸ナトリウム1.0g、重炭酸ナトリウム1.0g、酢酸ビニル498.75g、およびビニルスルホン酸ナトリウム5.0gを含有していた。1分後に、水40gに過硫酸アンモニウム0.44gを溶かした溶液、水10gにメタ重亜硫酸ナトリウム0.2gを溶かした溶液、および水10gに酢酸2.0gを溶かした溶液である開始剤溶液を反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液の残りを、水80gにt−ブチルハイドロパーオキサイド1.6gおよび過硫酸アンモニウム1.2gを溶かした溶液および水82.0gに重亜硫酸ナトリウム1.8gを溶かした溶液である開始剤組み合わせ物といっしょに、温度を74℃に維持しながら2時間かけて反応容器に加えた。添加完了後、温度を30分間追加して74℃に維持した。次いで、反応混合物を68℃に冷却し、そして水10.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド0.5gを溶かした溶液、水10.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸0.25gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)10.0g、を含有する溶液を加えた。20分後に反応混合物を室温に冷却した。反応生成物は、固体レベル42.8%、pH4.4および粒径134nmを有していた。
【0060】
実施例11
透明なフィルムの性質
実施例1の水性分散液をテキサノールTM(TexanolTM)の15重量%(重合体の固体に基づいて)を用いて凝集させた。この凝集した分散液を25℃で2週間風乾させたものから得られた2ミル(mil)のフィルムは、次の性質を有していた:
残留テキサノール 2.5重量%(重合体に基づいて)
鉛筆硬度 5B
テューコン(Tukon )硬度 1.8
裏面衝撃(Reverse Impact) 40ポンド/平方インチ
【0061】
前述の風乾したフィルムを150℃で1時間加熱して残留テキサノールTM(TexanolTM)を除いた後のフィルムの性質は次の如くであった:
鉛筆硬度 4B
テューコン(Tukon)硬度 2.3
裏面衝撃(Reverse Impact) 30ポンド/平方インチ
本発明は、その実施態様として、以下のものを包含する。
1. 第1段階において、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物の存在下において少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合させて末端ビニル基を有する巨大単量体を生成させ、そして第2段階において、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体を前記巨大単量体と重合させて、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合単位の主鎖および前記巨大単量体の側鎖を有する共重合体を生成させることを特徴とする、2段階水性乳化重合から成る、グラフト共重合体の製造方法。
2. グラフト共重合体が、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%から成っている、前記第1項に記載の方法。
3. グラフト共重合体が、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%から成っている、前記第1項に記載の方法。
4. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
5. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
6. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合度約5〜500に重合させる、前記第1項に記載の方法。
7. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合度約20〜200に重合させる、前記第1項に記載の方法。
8. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化3】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化4】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
9. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
10. メルカプト−オレフィン化合物を、乳化重合の第1段階において、第1段階の単量体の重量に基づいて、約0.5〜20重量%の濃度において含有させる、前記第1項に記載の方法。
11. メルカプト−オレフィン化合物を、乳化重合の第1段階において、第1段階の単量体の重量に基づいて、約1.0〜5.0重量%の濃度において含有させる、前記第1項に記載の方法。
12. 前記第1項に記載された方法によって製造されたグラフト共重合体。
13. (a) 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体の重合した単量体単位の巨大単量体側鎖、
(b) 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合した単位の主鎖、および
(c) 巨大単量体および主鎖の両方に結合しているメルカプト−オレフィン化合物−ただし、メルカプト−オレフィン化合物のメルカプト部分は巨大単量体に結合しており、そしてメルカプト−オレフィン化合物のビニル部分は主鎖に結合している−を含む、グラフト共重合体。
14. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、から成っている、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
15. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、から成っている、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
16. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
17. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
18. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約5〜500に重合している、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
19. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約20〜200に重合している、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
20. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化5】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化6】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
21. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
22. 水に分散させたグラフト共重合体を含有している重合体組成物であって、かつ前記グラフト共重合体が、
(a) 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体の重合した単量体単位の巨大単量体側鎖、
(b) 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合した単位の主鎖、および
(c) 巨大単量体および主鎖の両方に結合しているメルカプト−オレフィン化合物−ただし、メルカプト−オレフィン化合物のメルカプト部分は巨大単量体に結合しており、そしてメルカプト−オレフィン化合物のビニル部分は主鎖に結合している−から成っている、前記重合体組成物。
23. 重合体組成物が、この組成物の全重量に基づいて、約10〜約60%の固体濃度を有している、前記第22項に記載の重合体組成物。
24. グラフト共重合体が、500ナノメーター以下の粒径を有する粒子として分散されている、前記第22項に記載の重合体組成物。
25. グラフト共重合体が、約50〜200ナノメーターの粒径を有する粒子として分散されている、前記第22項に記載の重合体組成物。
26. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%から成っている、前記第22項に記載の重合体組成物。
27. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%から成っている、前記第22項に記載の重合体組成物。
28. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
29. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
30. 前記第22項に記載されているグラフト共重合体において、少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約5〜500に重合している、前記第22項に記載の重合体組成物。
31. 前記第22項に記載されているグラフト共重合体において、少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約20〜200に重合している、前記第22項に記載の重合体組成物。
32. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化7】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化8】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
33. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
34. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有する水ベースの被覆剤。
35. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有する接着剤組成物。
36. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有するコーキング組成物。
37. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有するマスチック組成物。
38. 少なくとも2種の重合体の物理的ブレンド用混和剤としての有効量において、前記第13項のグラフト共重合体を使用する方法。
発明の分野
本発明は、グラフト共重合体の製造方法、この方法によって製造されたグラフト共重合体、この方法によって製造された重合体乳濁液組成物、および新規なグラフト共重合体に関する。特に、本発明は、2段階水性乳化重合法に関する。この重合法においては、第1段階において、メルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種の不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体(macromonomer)を造り、次いで第2段階において、この巨大単量体の末端エチレン性不飽和基と少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体との重合によって、グラフト共重合体を生成させる。
【0002】
発明の背景
グラフト共重合体は、重合体または共重合体が、重合体の主鎖(polymeric backbone)に側鎖として化学的に付いているときに生成した高分子(macromolecule)として定義される。一般的に、側鎖は主鎖より異った組成である。1つの分子の中に異った重合体部分(polymeric segments)を化学的に組み合わせた能力に起因して、グラフト共重合体は、独特な性質を有し、それらの界面活性の性質を有用にし、特に異なった不混和性の物理的ブレンド(physical blends)を安定するのに有用である。
【0003】
本明細書において使用する用語「巨大単量体(macromonomer)」は、相対的に低分子量を有し、かつ鎖の末端部分に官能基を有する重合体または共重合体例えばオリゴマーとして定義され、そして遊離基重合が可能である。巨大単量体は、表面被覆剤、接着剤、可塑剤および界面活性剤に使用することが見出されている。本発明のグラフト共重合体生成物は、段階1の重合で生成させた巨大単量体の所望性質と段階2の重合で生成させた重合体または共重合体の所望性質とを結合させている。
【0004】
本発明の共重合体生成物は、水ベースの乳濁液被覆剤、エラストマー(elastomer)、接着剤、コーキング材(caulks)およびマスチックス(mastics)に直接使用することができる。なお更に、これらの共重合体は、重合体−重合体ブレンドの混和剤(compatibilizers)として使用するためのプラスチック添加剤として使用される。
【0005】
遊離基重合を受けることが可能な巨大単量体は、有機溶媒中において2工程法によって造られた。最初に、末端官能基のオリゴマーが造られた。次ぎに、このオリゴマーの末端官能基を新らしい遊離重合可能官能基に転化させた。これら巨大単量体を生成させると、それらを他の単量体と重合させてグラフト共重合体を造ることができる。それにより、巨大単量体形態は、主鎖上に他の単量体から造られた側鎖を生成する。巨大単量体の生成と同じように、このグラフト共重合は、通常は、米国特許第3,390,206号に例示されているように、有機溶媒中で行なわれる。
【0006】
ミルコビッチ(Milkovich)およびシュルツ(Schultz)〔J.of Applied Polymer Science,Vol.27,4473−4486(1982)〕は、有機溶媒中において造ったポリスチレン巨大単量体を、次いで、主鎖共単量体に溶解し、乳化し、そして遊離基水性乳化重合法によって重合できることを説明している。巨大単量体は、その溶媒を除去しても、除去しなくても、使用することができる。
【0007】
これらグラフト共重合の基本的な欠点は、有機溶媒が必要な成分であり、かつ溶媒を含有しない生成物を望むときは、ある点においてその有機溶媒を除かなければならない、ことである。更に、ミルコビッチ等によって用いられた方法においては、有機溶媒中で生成した巨大単量体が良く乳化しない。それ故、結果として大きな粒子(1−5ミクロン)の形態における重合体の最終水性分散液になることである。また、これは望ましいことではない。なぜなら、大きな粒子は急速に沈降し、従って安定な分散液を生成しないからである。
【0008】
特願昭62−289293号には、巨大単量体の製造方法およびこの巨大単量体を水性懸濁液の形態においてグラフト共重合体に転化する方法、が開示されている。これらの巨大単量体は、先づ、末端官能基例えばカルボキシル基を有するプレポリマー(prepolymer)を生成させることによって造られる。このプレポリマーは、有機溶媒の不存在下で、メルカプト−酸タイプの連鎖移動剤例えばメルカプト酢酸の存在下で、ビニル単量体の重合によって生成させる。この連鎖移動剤は、プレポリマーの末端部分にカルボキシル基官能基を与える。好ましくは、このプレポリマーは、水性懸濁重合法によって造り、次いで水の除去を必要とする工程において単離する。別法として、プレポリマーは、塊状重合法によつて造ることもできる。乳化重合法は、メルカプト−酸連鎖移動剤の低い連鎖移動効率をこうむることが述べられている。
【0009】
次いで、乾燥したプレポリマーをビニル単量体に溶解し、ビニル基およびプレポリマーの末端官能基と反応性の官能基の両方を含有する第2の化合物と反応させる。この反応は、溶媒として使用したビニル単量体と第2の化合物のビニル部分とが反応しないように抑制する。プレポリマーと第2の化合物との反応は、巨大単量体にビニル官能基を与えるのに必要な工程である。次いで、巨大単量体/ビニル単量体溶液を、塊状重合法によって、または懸濁重合法によって重合させることができる。乳化重合法は、巨大単量体/ビニル単量体溶液の乳化安定性が“極めて良くない”ので有用ではない、と述べられている。
【0010】
特願昭63−148202号には、水性乳化重合法を利用するグラフト共重合体の製造方法が開示されている。巨大単量体をビニル単量体に溶解し、この溶液を乳化し、次いで重合する。巨大単量体は、当業界において知られている2工程の作業手順のいずれか−その大抵のものは溶媒を利用している−によって造り、次いでその巨大単量体をビニル単量体に溶解している。巨大単量体/ビニル単量体溶液の乳化は極めて難しく、ホモジナイザーまたは超音波による乳化と併用して、非常に特別な界面活性剤または1組の界面活性剤を必要とする。この乳化方法はエネルギーが強く、そして平均粒径480nmを有する水性分散液を提供する。
【0011】
本発明は、いくつかの点で特願昭63−148202号と異なっている。第1に、本発明の段階1の間に生成した巨大単量体の末端部分のエチレン性不飽和基が、単一工程における巨大単量体に直接付いている。後の官能化工程は必要でない。第2に、巨大単量体は溶媒の不存在において容易に造られる。第3に、本発明の段階1の間に生成した巨大単量体は、既に安定な小粒径の分散液の所望の形態にあり、それ故、その形態を達成させるために、単離し、段階2の単量体に溶解し、そして乳化しなければならない、ということは必要でない。また、本発明の分散液は通常の界面活性剤を利用して造ることができ、また均質化も必要としない。第4に、本発明の最終グラフト重合体は、沈降することに対して完全に安定である小粒径分散液(100nmが容易に達成される)の形態にある。特願昭63−148202号の方法は、まだ比較的大きな粒子(480nm)を造り、いくぶん不安定であり、ゆっくり沈降する。
【0012】
発明の概要
本発明は、第1段階において、メルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種のエチレン性不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体を造り、次いで第2段階において、この巨大単量体の末端エチレン性不飽和基と少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体との重合によってグラフト共重合体を生成させる、2段階水性乳化重合法を提供する。
【0013】
発明の詳細
本発明は、巨大単量体を生成させ、次いでグラフト共重合体を生成させる水性乳化重合法である。これらのグラフト共重合体は、2段階水性乳化重合法によって造られる。第1段階においては、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物の存在において少なくとも1種の不飽和単量体を重合させることによって巨大単量体を合成させる。
【0014】
巨大単量体を造るために有用なエチレン性不飽和単量体は、任意のエチレン性不飽和単量体であり、例えば、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル:メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル、例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物、例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物、例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩類、例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;ビニルエーテル;またはそれらの組合わせである。巨大単量体の好ましい組成物は、スチレンを含みまたは含まない、アクリレートおよびメタクリレートの共重合体である。
【0015】
水性乳化重合法の第1段階における巨大単量体の製造においては、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物を存在させる。これらのメルカプト−オレフィン化合物は、少なくとも2個の反応性官能基を含有している。少なくとも1個の第1の官能基は、存在している単量体のエチレン性不飽和基と、重合のあいだに連鎖移動部位として機能するメルカプト基である。メルカプト−オレフィン化合物のオレフィン部分、またはエチレン性不飽和基は、単量体のエチレン性不飽和基と重合しないし、またはある限定された範囲で重合するだけである。それ故、第1段階で生成した巨大単量体には、メルカプタン結合を介して巨大単量体に結合している末端エチレン性不飽和基が含まれている。
【0016】
メルカプト−オレフィンは、少なくとも1個のメルカプト基およびエチレン性不飽和の少なくとも1個の部位を含有する任意の化合物である。そのような化合物の例には次の化合物が包含される:
【化7】
〔式中、
Xは、OまたはNR1 であり、
R1 は、H、またはC1 〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、
Rは、
【化8】
(式中、R2 およびR3 は、HまたはCH3 である)であり、
a+bは、0〜16であり、
cは、1〜16であり、
d+eは、1〜15であり、
そして、
【外1】
として示される結合は、示されている構造の任意の不飽和炭素に結合していることを示している〕。
【0017】
より多く好ましいメルカプト−オレフィンは、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネート、およびクロチルメルカプトアセテートである。メルカプト−オレフィン化合物は、第1段階の水性乳化重合においては、段階1における単量体の全重量に基づいて、約0.5〜約20%、更に好ましくは約1.0〜約5.0%の濃度において含有させる。
【0018】
巨大単量体の側鎖の重合度〔DP(degree of polymerization)〕は、5〜500の範囲、更に好ましくは20〜200の範囲である。主鎖(backbone)の分子量は高く、数100、数1000(several hundred thousand)まであり、これは乳化重合体としては典型的である。しかし、これは、段階2の重合中に、チオールのような連鎖移動剤を加えることによって所望するように低くすることができる。
【0019】
巨大単量体を生成させると、それを、例えば噴霧乾燥によって単離し、そのまま使用するかまたはもっと後で更に反応させるために貯蔵する。しかし、第2段階用の単量体乳濁液を段階1の巨大単量体乳濁液に直接添加してグラフト共重合体を生成させることが極めて好ましい。この方法の重要な利点の1つは、巨大単量体を単離する必要がないし、そして段階2用の単量体を添加することによって簡単に段階2が行われることである。
【0020】
水性乳化重合の段階2においては、少なくとも1種の追加のエチレン性不飽和単量体を含有する水性乳濁液を、段階1の重合中に生成した巨大単量体を含有する反応混合物に添加する。第2段階の単量体は重合し、共重合体の主鎖部分を生成する。更に、第2段階の単量体の重合中に、段階1において生成した巨大単量体の末端部分のエチレン性不飽和基は、第2段階の単量体のエチレン性不飽和基と重合し、主鎖重合体に巨大単量体の側鎖を生成させる。
【0021】
少なくとも1種の第2の単量体は、巨大単量体に使用される前述に列挙したエチレン性不飽和単量体のいずれのものであってもよい。
【0022】
最終のグラフト共重合体の製造は、段階1の巨大単量体の製造中に、巨大単量体のオレフィン反応性を最小にし、しかし段階2における主鎖の製造中のオレフィン反応性を最大にする重合条件を利用することによって改良される。オレフィンの反応性は、例えば、オレフィンと重合する高い傾向を有するエチレン性不飽和の第2の単量体または単量体(複数)を選ぶことにより、または工程内の単量体を低レベルに維持することにより、またはそれらの組み合わせにより、増加させることができる。これらのやり方は、実施例に例示されており、当業者にはよく知られている。また、段階2の重合中に、巨大単量体の1部をグラフト共重合体中に導入してはならない。
【0023】
最終のグラフト共重合体は、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位(巨大単量体側鎖)の約10〜90重量%、更に好ましくは約30〜70重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位(主鎖)の約10〜90重量%、更に好ましくは約30〜70重量%から成っている。
【0024】
共重合体組成物は、当業者によってよく知られている水性乳化共重合技術によって造ることができる。本発明の水性乳化共重合技術は、2段階重合に基づいており、そしてこの2段階のそれぞれにおいて、単量体を逐字に添加するかまたはワンショット(one−shot)で添加する。段階1においては、単量体を1回の添加で加え、そして段階2のあいだに、単量体を逐次添加することが好ましい。2段階のそれぞれにおける反応温度は、約室温〜約150℃、更に好ましくは約50〜95℃である。
【0025】
本発明の方法に乳化剤を使用することができ、アニオン性、カチオン性、または非イオン性の乳化剤の一般的タイプのものを使用することができる。更に好ましい乳化剤は、アニオン性乳化剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような硫酸塩およびスルホン酸塩である。使用する乳化剤の量は、単量体の全重量に基づいて、約0.05〜10%、更に好ましくは0.3〜3%である。多くの他の乳化剤を使用することができ、乳化重合業界においてよく知られている。
【0026】
ラテックスの粒径は比較的小さく、約500ナノメーター(nm)以下、更に好ましくは約50〜200nmにすべきである。よく知られているように、粒径は主として使用する乳化剤のタイプおよび量によって調節される。
【0027】
従来のやり方において2段階のそれぞれにおける反応を開始しそして触媒することが有利である。通常知られている任意の遊離基発生性開始剤、例えば過硫酸塩、過酸化物、ハイドロパーオキサイド、過酸エステルおよびアゾ化合物を使用することができる。特別な例は、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、アゾジイソブチロニトリル、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムである。更に好ましいものは、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムであり、これらは、それら自体で用いたり、または熱的に活性化したり、またはレドックス系(redox system)において用いたりする。レドックス系において使用するときは、還元剤例えばホルムアルデヒドスルホキシレート、イソアスコルビン酸、重亜硫酸ナトリウムを、促進剤例えば鉄または当業者によく知られている他のものといっしょに使用することができる。熱的な開始がより多く好ましい。開始剤の量は、一般的に、単量体の全重量に基づいて、約0.1〜3.0重量%の範囲である。
【0028】
追加の開始剤システムまたは触媒システムを、段階2の重合後に加えて任意の残留単量体を減少させることができる。
【0029】
一般的に、グラフト共重合体を含有する生成した水性懸濁液は、水性組成物の全重量に基づいて、約10〜約60%の固体レベルを有している。この水性乳化重合のグラフト共重合体生成物は、例えば噴霧乾燥または凝固によって単離することができる。しかし、グラフト共重合体を含有する水性乳濁液をそのまま使用することが好ましい。
【0030】
本発明は次の非制限的な実施例によって例証される。
【0031】
実施例1
アクリル酸エチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびメタクリル酸メチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。〔連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート1.44重量%を使用することにより、側鎖の重合度(DP)は100であった〕
【0032】
最初に、反応容器に、水500.0g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.37gを溶かした溶液、水10.0gに炭酸ナトリウム0.75gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液54.0g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を82℃に加熱し、温度を82℃に維持しながら第1の単量体乳濁液を1時間かけて加えた。巨大単量体の側鎖組成物を生成させるために使用したこの第1の単量体乳濁液は、水70.0g、界面活性剤〔エアロソルTM(AerosolTM)A−103界面活性剤〕の3.8g、メタクリル酸メチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート3.6gおよび単量体乳濁液のすすぎ水25.0gを含有していた。
【0033】
第1の単量体乳濁液の添加を完了後、水50gに過硫酸アンモニウム0.75gを溶かした開始剤溶液を反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を、温度を82℃に維持しながら2時間かけて反応容器に加えた。更に、水50gに過硫酸アンモニウム0.75gを溶かした開始剤溶液である別の供給物を第2の単量体乳濁液の添加と同時に加えることを開始し、また2時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水100.0g、界面活性剤〔エアロソルTM(AerosolTM)A−103界面活性剤〕の3.8g、アクリル酸エチル302.6g、メタクリル酸3.0gおよび単量体乳濁液のすすぎ水25.0gを含有していた。
【0034】
供給を完了したとき、反応混合物の温度を82℃にて30分間維持し、次いで室温に冷却した。反応生成物は、固体レベル38.6%、pH5.8および粒径141nmを有していた。
【0035】
実施例2
アクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびメタクリル酸メチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0036】
アクリル酸ブチルを第2の単量体乳濁液中のアクリル酸エチルの代りに置き換えた以外は実施例1と同じ手順を行った。反応生成物は、固体レベル38.7%、pH5.8および粒径143nmを有していた。
【0037】
実施例3
アクリル酸エチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびスチレン99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0038】
スチレンを第1の単量体乳濁液中のメタクリル酸メチルの代りに置き換えた以外は実施例1と同じ手順を行った。更に、第1の単量体乳濁液は、1時間の代りに2時間かけて反応容器に供給した。反応生成物は、固体レベル38.7%、pH5.7および粒径146nmを有していた。
【0039】
実施例4
アクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の主鎖組成物55重量%およびスチレン99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物45重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは100であった)
【0040】
スチレンを第1の単量体乳濁液中のメタクリル酸メチルの代りに置き換え、そしてアクリル酸ブチルを第2の単量体乳濁液中のアクリル酸エチルの代りに置き換えた以外は、実施例1と同じ手順を行った。更に、第1の単量体乳濁液は、1時間の代りに2時間かけて反応容器に供給した。反応生成物は、固体レベル38.9%、pH5.8および粒径148nmを有していた。
【0041】
実施例5
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート7.3重量%を使用することにより側鎖のDPは16であった)
【0042】
このグラフト共重合体は、水67.6g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、アクリル酸ブチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート18.3gおよび単量体乳濁液のすすぎ水50.0gを含有する第1の単量体乳濁液を造ることによって製造した。
【0043】
次いで、最初に、反応容器に、水454.9g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.7gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液84.2g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を85℃に加熱し、そして第1の単量体乳濁液16.9gをアマニ油脂肪酸1.3gといっしょにして反応容器に加えた。2分間後、第1の単量体乳濁液の残りの液を、温度を85℃に維持しながら1時間かけて加えた。第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を1時間追加して85℃に維持し、次いで反応混合物を74℃に冷却した。この冷却のあいだに、水100gに酢酸ナトリウム2.0gを溶かした溶液、水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gを反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を2時間かけて加えた。温度を74℃に維持した。第2の単量体乳濁液の添加と同時に、また、t−ブチルハイドロパーオキサイド3.2g、水160.0gに過硫酸アンモニウム2.4gを溶かした溶液および水160.0gにメタ重亜硫酸ナトリウム3.6gを溶かした溶液である開始剤溶液の供給物を反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水118.0g、界面活性剤〔アリパール(Alipal)CO−436TM界面活性剤の58%水溶液〕の10.6g、酢酸ナトリウム2.2g、酢酸1.0g、酢酸ビニル498.75g、およびビニルスルホン酸ナトリウム(25%)5.0gを含有していた。
【0044】
2時間後に、供給を完了したとき、反応混合物の温度を74℃にて30分間維持し、次いで65℃に冷却した。水5.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド(70%水溶液)0.5gを溶かした溶液、および水5.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.25gを溶かした溶液の2種類の添加物を、10分間離して加えた。反応容器を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル36.1%、pH4.25および粒径145nmを有していた。
【0045】
実施例6
酢酸ビニル79.75部/アクリル酸ブチル20部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。(側鎖DPは16であった)
【0046】
酢酸ビニル398.75gおよびアクリル酸ブチル100gを第2の単量体乳濁液中の酢酸ビニル498.75gの代りに置き換えた以外は実施例5と同じ手順を行った。反応生成物は、固体レベル36.2%、pH4.35および粒径135nmを有していた。
【0047】
実施例7
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてアリルメルカプトプロピオネート0.73重量%を使用することにより側鎖のDPは160であった)
【0048】
このグラフト共重合体は、水67.6g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、アクリル酸ブチル247.5g、メタクリル酸2.5g、アリルメルカプトプロピオネート1.83gおよび単量体乳濁液のすすぎ水50.0gを含有する第1の単量体乳濁液を造ることによって製造した。
【0049】
次いで、最初に、反応容器に、水454.9g、水25.0gに過硫酸アンモニウム0.7gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液84.2g(33%固体)を仕込んだ。次いで、この反応容器を85℃に加熱し、そして第1の単量体乳濁液16.9gをアマニ油脂肪酸1.3gといっしょにして反応容器に加えた。2分間後、第1の単量体乳濁液の残りの液を、温度を85℃に維持しながら1時間かけて加えた。第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を1時間追加して85℃に維持し、次いで反応混合物を74℃に冷却した。この冷却のあいだに、水100.0gに酢酸ナトリウム2.0gを溶かした溶液、水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gを反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液を2時間かけて加えた。温度を74℃に維持した。同時に、第2の単量体乳濁液の添加を始め、t−ブチルハイドロパーオキサイド2.4g、水120.0gに過硫酸アンモニウム1.8gを溶かした溶液および水120.0gにメタ重亜硫酸ナトリウム2.7gを溶かした溶液である開始剤溶液の供給物を1.5時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水59.0g、界面活性剤〔アリパール(Alipal)CO−436TM界面活性剤の58%水溶液〕の5.3g、酢酸ナトリウム1.1g、酢酸0.5g、酢酸ビニル249.3g、およびビニルスルホン酸ナトリウム(25%)2.5gを含有していた。
【0050】
1.5時間後に、供給を完了したとき、反応混合物の温度を74℃にて30分間維持し、次いで65℃に冷却した。水5.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド(70%水溶液)0.5gを溶かした溶液、および水5.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.25gを溶かした溶液の2種類の添加物を、10分間離して加えた。更に、また、第1の溶液に硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)を含ませた。反応容器を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル29.7%および粒径133nmを有していた。
【0051】
実施例8
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてクロチルメルカプトプロピオネート0.8重量%を使用することにより、側鎖のDPは160であった)
【0052】
最初に、反応容器に、水909.8g、水50.0gに過硫酸アンモニウム1.4gを溶かした溶液、および42nmの重合体種の分散液168.4g(33%固体を仕込んだ。この反応容器を85℃に加熱し、温度を85℃に維持しながら第1の単量体乳濁液を1時間かけて加えた。巨大単量体の側鎖組成物を生成させるために使用したこの第1の単量体乳濁液は、水135.2g、ラウリル硫酸ナトリウム5.0g、アクリル酸ブチル495.0g、メタクリル酸5.0g、クロチルメルカプトプロピオネート4.0gおよび単量体乳濁液のすすぎ水100.0gを含有していた。
【0053】
第1の単量体乳濁液の添加を完了後、温度を85℃にて1時間維持し、次いで73℃に冷却した。この冷却工程のあいだに、水100gに酢酸ナトリウム4.0gを溶かした溶液を反応容器に加え、次いで水50gに重亜硫酸ナトリウム0.4gを溶かした溶液、水50gに過硫酸アンモニウム0.9を溶かした溶液および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.5gである最初の触媒溶液を加えた。
【0054】
次いで、第2の単量体乳濁液を温度を73℃に維持しながら3.5時間かけて加えた。更に、t−ブチルハイドロパーオキサイド(25%水溶液)3.2gおよび水160gに過硫酸アンモニウム2.4gを溶かした溶液および水160gにメタ重亜硫酸ナトリウム36gを溶かした溶液である開始剤溶液の別の供給物を、第2の単量体乳濁液の添加と同時に加えることを開始し、4時間かけて反応容器に加えた。共重合体の主鎖部分を生成させるために使用した第2の単量体乳濁液は、水118.0g、界面活性剤〔アリパールTM(AlipalTM)CO−436界面活性剤の58%水溶液〕の8.6g、酢酸ナトリウム2.2g、酢酸1.0g、酢酸ビニル498.75gおよびビニルスルホン酸ナトリウム(25%水溶液)5.0gを含有していた。
【0055】
供給の完了後、反応混合物を65℃に冷却し、2種の溶液を温度を65℃に維持しながら45分間かけて供給した。これら2種の溶液は、水15gにt−ブチルハイドロオキサイド(70%水溶液)1.5gを含有しており、また水160gにホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.75gを含有していた。次いで、反応混合物を室温に冷却した。
反応生成物は、固体レベル34.2%および粒径140nmを有していた。
【0056】
実施例9
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物50重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物50重量%を有するグラフト共重合体を造った。(連鎖移動剤としてクロチルメルカプトプロピオネート2.0重量%を使用することにより、側鎖のDPは64であった)
【0057】
クロチルメルカプトプロピオネート4.0gの代りに10gを第1の単量体乳濁液に使用した以外は実施例8と同じ手順を行った。
反応生成物は、固体レベル34.5%および粒径136nmを有していた。
【0058】
実施例10
酢酸ビニル99.75部/ビニルスルホン酸ナトリウム0.25部の主鎖組成物66.7重量%およびアクリル酸ブチル99部/メタクリル酸1部の側鎖組成物33.3重量%を有するグラフト共重合体を造った。これは、この実施例において巨大単量体を“シングルショット(single shot)”重合方法によって造った以外は、実施例5において造った共重合体と同じ組成である。
【0059】
最初に、反応容器に、水505.5g、ラウリル硫酸ナトリウム2.5g、酢酸ナトリウム0.38gおよび重炭酸ナトリウム0.38gを仕込んだ。この反応容器を75℃に加熱し、そしてこの反応容器に、アクリル酸ブチル247.5gおよびメタクリル酸2.5gの第1の単量体溶液を加え、次いでアリルメルカプトプロピオネート18.25gおよびすすぎ水50gを加えた。次いで、水10gに過硫酸アンモニウム0.7を溶かした溶液、水10gにメタ重亜硫酸ナトリウム0.35gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)22.4gの開始剤組み合わせ物を急速に加えた。最初はこれらの添加後に反応容器の温度は58℃に減少したが、次いで発熱反応に起因して次の6分間にかけて87℃に上昇した。この反応混合物を、次の12分間かけて78℃に冷却し、次いで反応容器に第2の単量体乳濁液20gを加えた。第2の単量体乳濁液は、水115.0g、界面活性剤〔アリパールTM(AlipalTM)CO−436界面活性剤の58%水溶液〕の1.2g、酢酸ナトリウム1.0g、重炭酸ナトリウム1.0g、酢酸ビニル498.75g、およびビニルスルホン酸ナトリウム5.0gを含有していた。1分後に、水40gに過硫酸アンモニウム0.44gを溶かした溶液、水10gにメタ重亜硫酸ナトリウム0.2gを溶かした溶液、および水10gに酢酸2.0gを溶かした溶液である開始剤溶液を反応容器に加えた。次いで、第2の単量体乳濁液の残りを、水80gにt−ブチルハイドロパーオキサイド1.6gおよび過硫酸アンモニウム1.2gを溶かした溶液および水82.0gに重亜硫酸ナトリウム1.8gを溶かした溶液である開始剤組み合わせ物といっしょに、温度を74℃に維持しながら2時間かけて反応容器に加えた。添加完了後、温度を30分間追加して74℃に維持した。次いで、反応混合物を68℃に冷却し、そして水10.0gにt−ブチルハイドロパーオキサイド0.5gを溶かした溶液、水10.0gにホルムアルデヒドスルホキシル酸0.25gを溶かした溶液、および硫酸第1鉄七水和物(0.15%水溶液)10.0g、を含有する溶液を加えた。20分後に反応混合物を室温に冷却した。反応生成物は、固体レベル42.8%、pH4.4および粒径134nmを有していた。
【0060】
実施例11
透明なフィルムの性質
実施例1の水性分散液をテキサノールTM(TexanolTM)の15重量%(重合体の固体に基づいて)を用いて凝集させた。この凝集した分散液を25℃で2週間風乾させたものから得られた2ミル(mil)のフィルムは、次の性質を有していた:
残留テキサノール 2.5重量%(重合体に基づいて)
鉛筆硬度 5B
テューコン(Tukon )硬度 1.8
裏面衝撃(Reverse Impact) 40ポンド/平方インチ
【0061】
前述の風乾したフィルムを150℃で1時間加熱して残留テキサノールTM(TexanolTM)を除いた後のフィルムの性質は次の如くであった:
鉛筆硬度 4B
テューコン(Tukon)硬度 2.3
裏面衝撃(Reverse Impact) 30ポンド/平方インチ
本発明は、その実施態様として、以下のものを包含する。
1. 第1段階において、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物の存在下において少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合させて末端ビニル基を有する巨大単量体を生成させ、そして第2段階において、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体を前記巨大単量体と重合させて、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合単位の主鎖および前記巨大単量体の側鎖を有する共重合体を生成させることを特徴とする、2段階水性乳化重合から成る、グラフト共重合体の製造方法。
2. グラフト共重合体が、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%から成っている、前記第1項に記載の方法。
3. グラフト共重合体が、グラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、およびグラフト共重合体の全重量に基づいて、少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%から成っている、前記第1項に記載の方法。
4. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
5. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
6. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合度約5〜500に重合させる、前記第1項に記載の方法。
7. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合度約20〜200に重合させる、前記第1項に記載の方法。
8. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化3】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化4】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
9. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第1項に記載の方法。
10. メルカプト−オレフィン化合物を、乳化重合の第1段階において、第1段階の単量体の重量に基づいて、約0.5〜20重量%の濃度において含有させる、前記第1項に記載の方法。
11. メルカプト−オレフィン化合物を、乳化重合の第1段階において、第1段階の単量体の重量に基づいて、約1.0〜5.0重量%の濃度において含有させる、前記第1項に記載の方法。
12. 前記第1項に記載された方法によって製造されたグラフト共重合体。
13. (a) 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体の重合した単量体単位の巨大単量体側鎖、
(b) 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合した単位の主鎖、および
(c) 巨大単量体および主鎖の両方に結合しているメルカプト−オレフィン化合物−ただし、メルカプト−オレフィン化合物のメルカプト部分は巨大単量体に結合しており、そしてメルカプト−オレフィン化合物のビニル部分は主鎖に結合している−を含む、グラフト共重合体。
14. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、から成っている、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
15. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、から成っている、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
16. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
17. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
18. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約5〜500に重合している、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
19. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約20〜200に重合している、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
20. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化5】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化6】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
21. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第13項に記載のグラフト共重合体。
22. 水に分散させたグラフト共重合体を含有している重合体組成物であって、かつ前記グラフト共重合体が、
(a) 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体の重合した単量体単位の巨大単量体側鎖、
(b) 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合した単位の主鎖、および
(c) 巨大単量体および主鎖の両方に結合しているメルカプト−オレフィン化合物−ただし、メルカプト−オレフィン化合物のメルカプト部分は巨大単量体に結合しており、そしてメルカプト−オレフィン化合物のビニル部分は主鎖に結合している−から成っている、前記重合体組成物。
23. 重合体組成物が、この組成物の全重量に基づいて、約10〜約60%の固体濃度を有している、前記第22項に記載の重合体組成物。
24. グラフト共重合体が、500ナノメーター以下の粒径を有する粒子として分散されている、前記第22項に記載の重合体組成物。
25. グラフト共重合体が、約50〜200ナノメーターの粒径を有する粒子として分散されている、前記第22項に記載の重合体組成物。
26. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約10〜90重量%から成っている、前記第22項に記載の重合体組成物。
27. グラフト共重合体が、少なくとも1種の第1の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%、および少なくとも1種の第2の単量体から誘導された重合単位の約30〜70重量%から成っている、前記第22項に記載の重合体組成物。
28. 少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
29. 少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸エステルおよびアクリル酸;メタクリル酸エステルおよびメタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクロレイン;メタクロレイン;ビニル芳香族化合物例えばスチレン、置換スチレン、ビニルピリジンおよびビニルナフタレン;有機酸のビニルエステル例えば酢酸ビニル;N−ビニル化合物例えばN−ビニルピロリドン;不飽和ハロゲン化化合物例えば塩化ビニルおよび塩化ビニリデン;アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換アクリルアミドおよび置換メタクリルアミド;重合性スルホン酸およびそれらの塩例えばスチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、およびアクリロアミドプロパンスルホン酸;およびビニルエステルから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
30. 前記第22項に記載されているグラフト共重合体において、少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約5〜500に重合している、前記第22項に記載の重合体組成物。
31. 前記第22項に記載されているグラフト共重合体において、少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体が重合度約20〜200に重合している、前記第22項に記載の重合体組成物。
32. メルカプト−オレフィン化合物が、
【化7】
〔式中、Xは、OまたはNR1であり、R1は、H、またはC1〜C18アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
【化8】
(式中、R2およびR3は、HまたはCH3である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
33. メルカプト−オレフィン化合物が、アリルメルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプロピオネートおよびクロチルメルカプトアセテートから成る群から選ばれる、前記第22項に記載の重合体組成物。
34. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有する水ベースの被覆剤。
35. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有する接着剤組成物。
36. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有するコーキング組成物。
37. 前記第22項の重合体組成物の有効量を含有するマスチック組成物。
38. 少なくとも2種の重合体の物理的ブレンド用混和剤としての有効量において、前記第13項のグラフト共重合体を使用する方法。
Claims (1)
- 第1段階において、少なくとも1種のメルカプト−オレフィン化合物の存在下において少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和単量体を重合させて末端ビニル基を有する巨大単量体を生成させ、そして第2段階において、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体を前記巨大単量体と重合させて、少なくとも1種の第2のエチレン性不飽和単量体の重合単位の主鎖および前記巨大単量体の側鎖を有する共重合体を生成させることを特徴とする、2段階水性乳化重合から成る、グラフト共重合体の製造方法であって、
前記メルカプト−オレフィン化合物が
〔式中、Xは、OまたはNR 1 であり、R 1 は、H、またはC 1 〜C 18 アルキル(直鎖または分枝鎖)であり、Rは、
(式中、R 2 およびR 3 は、HまたはCH 3 である)であり、a+bは、0〜16であり、cは、1〜16であり、そしてd+eは、1〜15である〕から成る群から選ばれる、前記グラフト共重合体の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US722562 | 1991-06-27 | ||
| US07/722,562 US5247040A (en) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | Graft copolymers prepared by two staged aqueous emulsion polymerization |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05186542A JPH05186542A (ja) | 1993-07-27 |
| JP3549902B2 true JP3549902B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=24902378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16963692A Expired - Fee Related JP3549902B2 (ja) | 1991-06-27 | 1992-06-26 | グラフト共重合体およびその製造方法 |
Country Status (22)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5247040A (ja) |
| EP (1) | EP0520668B1 (ja) |
| JP (1) | JP3549902B2 (ja) |
| KR (1) | KR930000555A (ja) |
| CN (1) | CN1068124A (ja) |
| AT (1) | ATE156138T1 (ja) |
| AU (1) | AU657542B2 (ja) |
| BR (1) | BR9202400A (ja) |
| CA (1) | CA2071401C (ja) |
| CZ (1) | CZ199492A3 (ja) |
| DE (1) | DE69221222T2 (ja) |
| FI (1) | FI922971L (ja) |
| HK (1) | HK1000304A1 (ja) |
| HU (1) | HU9202136D0 (ja) |
| IE (1) | IE922116A1 (ja) |
| IL (1) | IL102291A0 (ja) |
| MX (1) | MX9203302A (ja) |
| NO (1) | NO922472L (ja) |
| PL (1) | PL295052A1 (ja) |
| TR (1) | TR26079A (ja) |
| TW (1) | TW200497B (ja) |
| ZA (1) | ZA924518B (ja) |
Families Citing this family (60)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5306744A (en) * | 1992-12-18 | 1994-04-26 | Rohm And Haas Company | Functionalized multistage polymers |
| DE4244386A1 (de) * | 1992-12-29 | 1994-06-30 | Basf Ag | Vinylpyrrolidon- und Vinylimidazol-Copolymerisate, Verfahren zur ihrer Herstellung und ihre Verwendung in Waschmitteln |
| TW325482B (en) * | 1994-01-31 | 1998-01-21 | Himont Inc | A process for sequentially grafting olefin polymer materials and grafted polymer therefrom |
| CA2188552A1 (en) * | 1994-05-19 | 1995-11-30 | Jozef Huybrechts | Coatings comprising self-stabilized lattices prepared in an aqueous carrier |
| FR2720751B1 (fr) * | 1994-06-03 | 1996-07-19 | Rhone Poulenc Chimie | Copolymère polyoléfinique greffe. |
| US5700873A (en) * | 1995-03-07 | 1997-12-23 | Adhesives Research, Inc. | Method of preparation of water-soluble copolymer |
| DE19524053A1 (de) * | 1995-07-01 | 1997-01-02 | Roehm Gmbh | Verfahren zur Herstellung von verzweigten Polymerisaten |
| US6417267B1 (en) | 1996-05-28 | 2002-07-09 | Eastman Chemical Company | Adhesive compositions containing stable amino-containing polymer latex blends |
| US6028155A (en) * | 1997-05-21 | 2000-02-22 | Eastman Chemical Company | Surfactant-containing acetoacetoxy-functional and enamine-functional polymers |
| US5998543A (en) * | 1996-05-28 | 1999-12-07 | Eastman Chemical Company | Stable amino-containing polymer latex blends |
| US5891950A (en) * | 1996-05-28 | 1999-04-06 | Eastman Chemical Company | Use of stable amino-functional latexes in water-based inks |
| US5962556A (en) * | 1996-10-22 | 1999-10-05 | Eastman Chemical Company | Functional latexes resistant to hydrolysis |
| US5782972A (en) * | 1997-03-21 | 1998-07-21 | W.R. Grace & Co.-Conn. | Additive for production of highly workable mortar cement |
| CN1265117A (zh) * | 1997-05-21 | 2000-08-30 | 伊斯曼化学公司 | 一种直至成膜一直保持化学及物理稳定的活性胶乳共混物的制备方法 |
| US6649679B1 (en) | 1997-09-18 | 2003-11-18 | Eastman Chemical Company | Stable waterborne polymer compositions containing poly(alkylenimines) |
| KR100387311B1 (ko) * | 1997-12-26 | 2003-08-21 | 제일모직주식회사 | 분지구조를갖는스티렌계열가소성수지및그제조방법 |
| US6391992B1 (en) * | 1998-09-18 | 2002-05-21 | Celanese International Corporation | Sulfonate-terminated oligomers of vinyl esters and their vinyl alcohol oligomer derivatives |
| EP1194482B1 (en) | 1998-11-23 | 2011-04-20 | W.R. Grace & Co.-Conn. | Improved workability and board life in masonry mortar and method for obtaining same |
| EP1211269B1 (en) * | 1999-05-07 | 2009-08-26 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Acrylic copolymer, acrylic pressure-sensitive adhesive composition, acrylic pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and acrylic adhesive composition |
| US6462109B1 (en) | 1999-10-12 | 2002-10-08 | Eastman Chemical Company | Surfactantless latex compositions and methods of making polymer blends using these compositions |
| US6410005B1 (en) * | 2000-06-15 | 2002-06-25 | Pmd Holdings Corp. | Branched/block copolymers for treatment of keratinous substrates |
| TWI225087B (en) | 2000-09-14 | 2004-12-11 | Rohm & Haas | Adhesive compositions containing graft copolymers |
| US20040024144A1 (en) * | 2000-09-14 | 2004-02-05 | Robert Solomon | Aqueous dispersions of comb copolymers and coatings produced therefrom |
| JP2004509203A (ja) | 2000-09-14 | 2004-03-25 | ローム アンド ハース カンパニー | 多層ポリマー複合材を調製する方法およびそれにより調製される多層複合材 |
| DE60115260T2 (de) | 2000-09-14 | 2006-08-03 | Rohm And Haas Co. | Niedermolekulare polymerzusätze enthaltende klebstoffe |
| US6670419B2 (en) * | 2000-09-14 | 2003-12-30 | Rohm And Haas Company | Method of toughening thermoplastic polymers and thermoplastic compositions produced thereby |
| US6699931B2 (en) | 2001-04-09 | 2004-03-02 | Eastman Chemical Company | Modified alkyd compositions comprising diol latex compositions and processes of making the same |
| US20090005476A1 (en) * | 2001-04-09 | 2009-01-01 | Eastman Chemical Company | Polyol latex compositions and process of making them |
| US6844390B2 (en) * | 2001-04-09 | 2005-01-18 | Eastman Chemical Company | Modified alkyd compositions comprising polyol latex compositions and processes of making them |
| JP4643895B2 (ja) | 2002-06-28 | 2011-03-02 | 株式会社カネカ | ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂、組成物及び樹脂の製造方法 |
| US7101924B2 (en) * | 2003-08-12 | 2006-09-05 | Hexion Specialty Materials, Inc. | Water-dispersible polyester stabilized, acid-treated, fluoroalkyl compositions |
| US7173081B2 (en) * | 2003-08-12 | 2007-02-06 | Hexion Specialty Chemicals, Inc. | Processes to produce water-dispersible polyester stabilized fluoroalkyl compositions |
| US7189780B2 (en) * | 2003-08-12 | 2007-03-13 | Hexion Specialty Chemicals, Inc. | Processes to produce water-dispersible polyester stabilized, acid-treated, fluoroalkyl compositions |
| US7186769B2 (en) * | 2003-08-12 | 2007-03-06 | Hexion Specialty Chemicals, Inc. | Water-dispersible polyester stabilized fluoroalkyl compositions |
| JP2005281569A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JP2005281571A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 押出加工用硬質塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JP2005281567A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | カレンダー加工用塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JP2005281570A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Kaneka Corp | 射出成形品用塩化ビニル系樹脂組成物 |
| EP1894950A1 (en) * | 2006-08-31 | 2008-03-05 | Rohm and Haas France SAS | Aqueous dispersion of polymeric particles |
| EP1894951B1 (en) | 2006-08-31 | 2018-11-28 | Rohm and Haas Company | Aqueous dispersion of polymeric particles |
| US8383710B2 (en) | 2010-10-21 | 2013-02-26 | Eastman Chemical Company | Waterborne coating compositions containing low-VOC coalescents |
| US9034964B2 (en) | 2010-10-21 | 2015-05-19 | Eastman Chemical Company | Waterborne coating compositions containing low-VOC coalescents that are hydroxypivalyl hydroxypivalate esters |
| US9029451B2 (en) | 2010-12-15 | 2015-05-12 | Eastman Chemical Company | Waterborne coating compositions that include 2,2,4-trimethyl-3-oxopentanoate esters as reactive coalescents |
| US8809446B2 (en) | 2010-12-15 | 2014-08-19 | Eastman Chemical Company | Substituted 3-oxopentanoates and their uses in coating compositions |
| US8809447B2 (en) | 2010-12-15 | 2014-08-19 | Eastman Chemical Company | Acetoacetate-functional monomers and their uses in coating compositions |
| US8759451B2 (en) * | 2011-12-21 | 2014-06-24 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Method of making a graft copolymer |
| EP2607102B1 (en) * | 2011-12-21 | 2016-09-14 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Method of making a graft polymer, copolymer and tire |
| US9156932B2 (en) | 2011-12-21 | 2015-10-13 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Method of making a graft copolymer |
| US9040619B2 (en) | 2012-11-08 | 2015-05-26 | Eastman Chemical Company | 1,3-diketoamide functional polymers and compositions employing the same |
| JP6541952B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2019-07-10 | 株式会社日本触媒 | マクロモノマー及びその製造方法 |
| US10550057B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-02-04 | Eastman Chemical Company | Method of making a dialdeyhde |
| US10865172B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-12-15 | Eastman Chemical Company | Aromatic enol ethers |
| US20210062017A1 (en) | 2019-09-04 | 2021-03-04 | Eastman Chemical Company | Branched acetal coalescing aids |
| US10865171B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-12-15 | Eastman Chemical Company | Process to make aromatic enol ethers and olefin isomers of aromatic enol ethers |
| US10889536B1 (en) | 2019-09-04 | 2021-01-12 | Eastman Chemical Company | Enol ethers |
| US11312873B2 (en) | 2019-09-04 | 2022-04-26 | Eastman Chemical Company | Aromatic enol ether paint additives |
| US10815179B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-10-27 | Eastman Chemical Company | Aromatic dicarbinols |
| US10858304B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-12-08 | Eastman Chemical Company | Aromatic enol ethers |
| US11518899B2 (en) | 2019-09-04 | 2022-12-06 | Eastman Chemical Company | Aromatic enol ether paint additives |
| US10544076B1 (en) | 2019-09-04 | 2020-01-28 | Eastman Chemical Company | Method of making a dialdeyhde |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA572522A (en) * | 1959-03-17 | Canadian Industries Limited | Block and graft copolymerization with polymers containing mercapto groups | |
| GB1096912A (en) * | 1963-08-06 | 1967-12-29 | Ici Ltd | Synthetic polymers |
| US3503940A (en) * | 1966-11-15 | 1970-03-31 | Exxon Research Engineering Co | Polymerization of unsaturated mercaptans to polythioethers |
| US3862102A (en) * | 1971-02-22 | 1975-01-21 | Cpc International Inc | Alpha-olefin terminated polydiene macromolecular monomers having a substantially uniform molecular weight distribution |
| US5028677A (en) * | 1986-09-23 | 1991-07-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Novel macromonomer compositions |
| JP2677994B2 (ja) * | 1986-10-06 | 1997-11-17 | 株式会社クラレ | 接着剤 |
| JPS6448202A (en) * | 1987-08-18 | 1989-02-22 | Mitsubishi Electric Corp | Magnetic tape recording and reproducing device |
| JP2662800B2 (ja) * | 1987-09-07 | 1997-10-15 | 三菱電機株式会社 | 半導体記憶装置 |
| US4937297A (en) * | 1988-05-02 | 1990-06-26 | Amoco Corporation | Polyarylate-polyamide block copolymers |
| JPH01289293A (ja) * | 1988-05-17 | 1989-11-21 | Fujitsu Ltd | プリント回路基板の製造方法 |
| JPH0645697B2 (ja) * | 1988-06-02 | 1994-06-15 | 昭和高分子株式会社 | 硬化可能な樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-06-27 US US07/722,562 patent/US5247040A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-06-16 DE DE69221222T patent/DE69221222T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-16 EP EP92305506A patent/EP0520668B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-06-16 AT AT92305506T patent/ATE156138T1/de not_active IP Right Cessation
- 1992-06-17 CA CA002071401A patent/CA2071401C/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-17 AU AU18274/92A patent/AU657542B2/en not_active Ceased
- 1992-06-19 ZA ZA924518A patent/ZA924518B/xx unknown
- 1992-06-23 NO NO92922472A patent/NO922472L/no unknown
- 1992-06-24 TR TR92/0607A patent/TR26079A/xx unknown
- 1992-06-24 IL IL102291A patent/IL102291A0/xx unknown
- 1992-06-25 MX MX9203302A patent/MX9203302A/es not_active IP Right Cessation
- 1992-06-25 BR BR929202400A patent/BR9202400A/pt not_active IP Right Cessation
- 1992-06-26 CZ CS921994A patent/CZ199492A3/cs unknown
- 1992-06-26 JP JP16963692A patent/JP3549902B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-26 PL PL29505292A patent/PL295052A1/xx unknown
- 1992-06-26 FI FI922971A patent/FI922971L/fi not_active Application Discontinuation
- 1992-06-26 HU HU9202136A patent/HU9202136D0/hu unknown
- 1992-06-26 KR KR1019920011266A patent/KR930000555A/ko not_active Withdrawn
- 1992-06-26 CN CN92105155A patent/CN1068124A/zh active Pending
- 1992-07-01 IE IE211692A patent/IE922116A1/en not_active Application Discontinuation
- 1992-08-07 TW TW081106246A patent/TW200497B/zh active
-
1993
- 1993-06-03 US US08/071,902 patent/US5314977A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-09-25 HK HK97101836A patent/HK1000304A1/en not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| NO922472D0 (no) | 1992-06-23 |
| CA2071401C (en) | 2004-06-15 |
| TW200497B (ja) | 1993-02-21 |
| JPH05186542A (ja) | 1993-07-27 |
| IL102291A0 (en) | 1993-01-14 |
| HU9202136D0 (en) | 1992-10-28 |
| MX9203302A (es) | 1992-12-01 |
| US5314977A (en) | 1994-05-24 |
| NO922472L (no) | 1992-12-28 |
| CA2071401A1 (en) | 1992-12-28 |
| IE922116A1 (en) | 1992-12-30 |
| AU657542B2 (en) | 1995-03-16 |
| AU1827492A (en) | 1993-01-07 |
| DE69221222D1 (de) | 1997-09-04 |
| CZ199492A3 (en) | 1993-01-13 |
| ATE156138T1 (de) | 1997-08-15 |
| KR930000555A (ko) | 1993-01-15 |
| FI922971A0 (fi) | 1992-06-26 |
| PL295052A1 (en) | 1993-05-31 |
| ZA924518B (en) | 1993-03-31 |
| US5247040A (en) | 1993-09-21 |
| CN1068124A (zh) | 1993-01-20 |
| TR26079A (tr) | 1994-12-15 |
| DE69221222T2 (de) | 1998-02-12 |
| FI922971A7 (fi) | 1992-12-28 |
| EP0520668B1 (en) | 1997-07-30 |
| HK1000304A1 (en) | 1998-02-20 |
| EP0520668A1 (en) | 1992-12-30 |
| BR9202400A (pt) | 1993-01-26 |
| FI922971L (fi) | 1992-12-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3549902B2 (ja) | グラフト共重合体およびその製造方法 | |
| HK1000304B (en) | Graft copolymers | |
| KR100389098B1 (ko) | 개선된중합체제조방법 | |
| JP2676672B2 (ja) | コアとシェルの間に改善された相結合を有するコア/シェル分散粒子のグラフト共重合体ラテックスの製造方法 | |
| CA2081583A1 (en) | Latent thiol mercaptan chain transfer agents and their use in the synthesis of polymers | |
| JPS6071665A (ja) | グラフト共重合体及びこれを使用する熱可塑性樹脂の耐衝撃強性の改善方法 | |
| JPH05262832A (ja) | グラフト共重合体 | |
| EP0112167A1 (en) | Alkali metal salts of cross-linked polymeric microgels as nucleating agents for polyethylene terephthalate moulding compositions | |
| WO1999061484A1 (en) | Aqueous emulsion and process for producing the same | |
| US3321431A (en) | Aqueous resin emulsions | |
| US5382640A (en) | Polymers containing latent thiol monomers | |
| US5605972A (en) | Graft and core-shell copolymers having improved phase bonding between graft substrate and grafted-on polymer phase | |
| JPH05500678A (ja) | 安定な乳化重合体及びその製法 | |
| JP4145735B2 (ja) | 水性エマルション組成物の製造方法 | |
| JPS63258913A (ja) | 硬化性水性樹脂分散液 | |
| JPH0140846B2 (ja) | ||
| US6841636B2 (en) | Dispersions containing living radicals | |
| US7375175B2 (en) | Dispersions containing living radicals | |
| JP2022015395A (ja) | ポリマーを含む粒子の水分散体の製造方法、及びブロックポリマーの製造方法 | |
| CN1254493C (zh) | 一种聚苯乙烯/聚丙烯酸酯自增容高分子合金的制备方法 | |
| KR960000854B1 (ko) | 고형분 함량이 높은 라텍스의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 생성물 | |
| JPH0735406B2 (ja) | 複合重合体粒子の製造方法 | |
| HK1105099B (en) | Free radical polymerisation process for making macromonomers | |
| HK1105099A1 (zh) | 用於制备大分子单体的自由基聚合方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020527 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040316 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040422 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
