JPH05140054A - N−ベンジル−n−フエノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤 - Google Patents

N−ベンジル−n−フエノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤

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JPH05140054A
JPH05140054A JP30810891A JP30810891A JPH05140054A JP H05140054 A JPH05140054 A JP H05140054A JP 30810891 A JP30810891 A JP 30810891A JP 30810891 A JP30810891 A JP 30810891A JP H05140054 A JPH05140054 A JP H05140054A
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JP
Japan
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formula
benzyl
agricultural
phenoxyethylamine
compound
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JP30810891A
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Kazutoshi Yoshikawa
和俊 吉川
Yoshiaki Suzuki
吉昭 鈴木
Akinori Oda
晃規 小田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】式 〔式中、X、Y、Zは水素、ハロゲン、アルコキシ、ま
たは炭素数1から6までの低級アルキル基を示す〕で示
される新規化合物を有効成分とする農園芸用殺菌剤。 【効果】各種植物病原菌に対してすぐれた抗菌作用を示
し、しかも薬害のない農園芸用殺菌剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なN−ベンジル−
N−フェノキシエチルアミン、更に詳細にはN−3−ク
ロロ−4−メチルベンジル−N−フェノキシエチルアミ
ン、ならびに新規な農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】農作物の
病害の病原細菌に対する殺菌剤として、従来より無機あ
るいは有機銅剤、ストレプトマイシンなどの抗生物質剤
が用いられてきた。しかしながら、これらの従来の薬剤
には、効力が、実用上、十分ではないことおよび薬害の
発生等の問題点があるため、さらに静菌作用ないし殺菌
作用(両者を一括して“抗菌作用”と記すこともある)
が強く、薬害の発生の少ない薬剤が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段、作用】本発明者らは、前
記の従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、新規なN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミ
ン、詳細にはN−3−クロロ−4−メチルベンジル−N
−フェノキシエチルアミンを発見し、しかも、これらの
化合物が農園芸病害の病原細菌に対して静菌作用ないし
殺菌作用を有することを発見して本発明に到達した。
【0004】すなわち、本第一発明は、式
【化3】 [式中、X、Y、Zは水素、ハロゲン、アルコキシ、ま
たは炭素数1から6までの低級アルキル基を示す]で示
されるN−ベンジル−N−フェノキシアルキルアミンで
ある。
【0005】本第一発明におけるN−ベンジル−N−フ
ェノキシエチルアミンは、例えば、次のようにして製造
することができる。
【化4】
【0006】すなわち、フェノールAとジブロモアルカ
ンBとを、水酸化ナトリウム等の塩基存在下、水、アル
コール、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムア
ミド等の溶媒中で反応せしめ、化合物Cへ変換させた
後、臭化水素補足剤の存在下、アルコール、ジメチルス
ルホキシドまたはジメチルホルムアミド等の溶媒中でこ
の化合物CとアミンDとを反応させて、本発明のN−ベ
ンジル−N−フェノキシエチルアミンが得られる。本発
明におけるN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミン
の物性を、表1に示す。
【0007】
【表1】 表1 N−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンの物性 化合物番号 X Y Z 融点 1 H Cl Cl 無色油状物 (塩酸塩182 〜184 ℃) 2 H H tert-Bu 無色油状物 (塩酸塩161 〜163 ℃) 3 Cl H Cl 無色油状物 (塩酸塩154 〜155 ℃) 4 H CH3 Cl 無色油状物 (塩酸塩188 〜189 ℃) 5 H H Br 無色油状物 (塩酸塩203 〜205 ℃)
【0008】また、本第二発明は、式
【化5】 [式中、X、Y、Zは水素、ハロゲン、アルコキシ、ま
たは炭素数1から6までの低級アルキル基を示す]で示
されるN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンの少
なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とす
る農園芸用殺菌剤である。
【0009】本発明のN−ベンジル−N−フェノキシエ
チルアミンは、カンキツ潰瘍病菌などの Xanthomonas属
細菌、トマト潰瘍病菌などの Clavibactor属細菌、キュ
ウリ斑点細菌病菌などの Psuedomonas属細菌、およびハ
クサイ軟腐病菌などの Erwinia属細菌に対し強い静菌作
用ないし殺菌作用を示すばかりでなく、その他の農作物
病害の病原菌に対しても強い抗菌作用を示す。これらの
N−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンは、いずれ
も化学的に安定であり、長期の保存にも耐え得る。従っ
て、これらのN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミ
ンを有効成分とする農園芸用殺菌剤は実用性の高いもの
である。本第二発明の農園芸用殺菌剤は、その有効成分
がN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンであるた
め、いずれも広い抗菌スペクトラムを有している。従っ
て、本第二発明の農園芸用殺菌剤は、たとえば、カンキ
ツ潰瘍病、イネ白葉枯病、モモ穿孔細菌病、キャベツ黒
腐病、レタス斑点細菌病、メロン褐斑細菌病、ダイズ葉
焼病、キュウリ斑点細菌病、ハクサイ軟腐病、イネ籾殻
細菌病およびトマト潰瘍病などの各種病原菌による広範
囲の病害の防除に有効である。
【0010】本第二発明の農園芸用殺菌剤は、本第一発
明の新規な化合物を使用して、それ自体公知の方法によ
り、水和剤、液剤、乳剤、フロアブル(ゾル)剤、粉
剤、ドリフトレス(DL)粉剤および粒剤などの従来使
用されている農園芸用薬剤、特に殺菌剤として採用しう
る任意の剤型に調製することができる。これらの製剤に
使用される担体としては、農園芸用薬剤に通常使用され
ているものを使用することができ、特に制限はない。
【0011】例えば、固体担体の代表例としては、カオ
リン、ベントナイト、クレー、タルクおよびバーミキュ
ライトなどの鉱物質粉末、木粉、澱粉および結晶セルロ
ースなどの植物質粉末、石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケ
トン樹脂およびダンマルガムなどの高分子化合物などが
ある。
【0012】液体担体の代表例としては、水、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール、ブタノール、エチレ
ングリコールおよびベンジルアルコールなどのアルコー
ル類、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン
およびメチルナフタレンなどの芳香族炭化水素類、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、クロルエチレ
ン、モノクロルベンゼン、トリクロロフルオルメタンお
よびジクロロフルオルメタンなどのハロゲン化炭化水素
類、エチルエーテル、エチレンオキシドおよびジオキサ
ンなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノンおよびメチルイソブチルケトンなどの
ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルおよびエチレングリ
コールアセテートなどのエステル類、ジメチルホルムア
ミドおよびジメチルアセトアミドなどの酸アミド類、ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類、エチレング
リコールモノメチルエーテルおよびエチレングリコール
モノエチルエーテルなどのアルコールエーテル類、n−
ヘキサンおよびシクロヘキサンなどの脂肪族または脂環
式炭化水素類、石油エーテルおよびソルベントナフサな
どの工業用ガソリンならびにパラフィン類、灯油および
軽油などの石油留分などがある。
【0013】また、各種の界面活性剤を使用することも
できる。代表例としてポリオキシエチレンアルキルエー
テルおよびポリオキシエチレンアルキルエステルなどの
非イオン型界面活性剤、アルキルベンゼンスルホネート
およびアルキルサルフェートなどの陰イオン型界面活性
剤、ラウリルアミンおよびステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリドなどの陽イオン型界面活性剤ならびにベ
タイン型カルボン酸および硫酸エステルなどの両性型界
面活性剤などが挙げられる。
【0014】前記の製剤中の本第一発明の化合物の含有
量には特に制限はないが、実用上、通常は、0.001 〜95
wt%程度、好ましくは、0.01〜90wt%程度とされる。例
えば、粉剤、DL粉剤および粒剤などでは0.01〜5wt %
程度とされ、水和剤、液剤および乳剤などでは1〜75wt
%程度とされる。このようにして調製された製剤は、例
えば、粉剤、ドリフトレス剤および粒剤などでは、その
まま施用され、水和剤、液剤、乳剤およびフロアブル剤
などでは、水または適当な溶媒に希釈して施用される。
【0015】また、本第二発明の農園芸用殺菌剤は、他
の農園芸用殺菌剤、除草剤、殺虫剤および植物生長調整
剤ならびに肥料などと併用することができる。本第二発
明の農園芸用殺菌剤は、そのまま、または、希釈して作
物の茎葉に散布し、または、水面、水中、土壌表面もし
くは土壌内部に施用される。本第二発明の農園芸用殺菌
剤の施用量は、対象病害の種類、罹病の程度、対象作物
の種類、施用部位、施用法、施用時期および剤型の種類
などによって異なり、一概に特定し得ないが、本第一発
明の化合物として、10アールあたり、粉剤、ドリフトレ
ス剤および粒剤(いずれも有効成分濃度3wt%)などで
は、2〜6kgとされ、また、水和剤、液剤、乳剤および
フロアブル剤(いずれも有効成分濃度20wt%)などで
は、0.05〜3kg を100 〜500 Lの水に希釈して使用され
る。本第一発明の化合物は、抗菌作用が強く、しかも安
定性が大きいので施用適期が広く、また、作物病害の治
療のみならず、予防にも使用することが可能である。
【0016】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 N−3−クロロ−4−メチルベンジル−N−2−(3,
4−ジクロロフェノキシ)エチルアミン(化合物1)の
合成 2−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチルブロミド
1.08g(4.00mmol)を30mlのエタノ−
ルに溶かし、これに、無水炭酸ナトリウム0.424g
(4.00mmol)と3−クロロ−4−メチルベンジ
ルアミン1.87g(12.00mmol)を加えて油
浴上8時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を100
mlの水に注ぎ、クロロホルム(30ml×3)で抽出
した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
剤:酢酸エチル/クロロホルム=2/8)で精製し、
1.13g(収率82%)の標題化合物を無色油状物と
して得た。
【0017】この化合物の物性は次の如くであった。す
なわち、 1 H−NMRスペクトル(重クロロルム溶媒、テトラメ
チルシラン内部標準);δ 1.73(s, 1H), 2.33(s, 3
H)), 2.96(t, J=5Hz, 2H), 3.77 (s, 2H),4.00(t, J=5H
z, 2H), 6.67(dd, J=9,2Hz, 1H), 6.95(d, J=2Hz,1H),
7.1-7.3(m, 4H)ppm. 元素分析;C16H16Cl3NO としての計算値 C: 55.76 H: 4.68 N: 4.06(%) 実測値 C: 56.05 H: 4.59 N: 3.89(%)
【0018】実施例2 N−2−(4−tert−ブチルフェノキシ)エチル−
N−3−クロロ−4−メチルベンジルアミン(化合物
2)の合成 2−(4−tert−ブチルフェノキシ)エチルブロミ
ド1.03g(4.00mmol)を20mlのエタノ
ールに溶かし、これに無水炭酸ナトリウム0.424g
(4.00mmol)と3−クロロ−4−メチルベンジ
ルアミン1.78g(12.0mmol)を加えて、油
浴上8時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を80m
lの水に注ぎ、クロロホルム(30ml×3)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
剤:酢酸エチル/クロロホルム=2/8)で精製し、
1.01g(収率76%)の標題化合物を無色油状物と
して得た。
【0019】この化合物の物性は次の如くであった。す
なわち、 1 H−NMRスペクトル(重クロロルム溶媒、テトラメ
チルシラン内部標準);δ 1.28(s, 9H), 1.75(s, 1
H), 2.32(s, 3H), 2.95(t, J=5Hz,2H), 3.77(s, 2H),
4.04(t, J=5Hz, 2H), 6.80(dt, J=9Hz,2H), 7.0-7.4(m,
4H)ppm. 元素分析;C20H26ClNOとしての計算値 C: 72.36 H: 7.90 N: 4.22(%) 実測値 C: 72.75 H: 8.22 N: 3.92(%)
【0020】製剤例1(水和剤) 配合成分 重量部 化合物1(塩酸塩) 20 リグニンスルフォン酸 3 ポリオキシエチレンアルキル アリルエーテル 2 ケイソウ土 75 上記成分を均一に混合して、有効成分20重量%を含む
水和剤を得た。
【0021】製剤例2(粉剤) 配合成分 重量部 化合物1(塩酸塩) 3 ステアリン酸カルシウム 1 無水ケイ酸粉末 1 クレー 48 タルク 47 上記成分を均一に混合して、有効成分3重量%を含む粉
剤を得た。
【0022】試験例1 植物病原細菌に対する抗菌試験 N−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンの塩酸塩に
ついて各種植物病原菌に対する抗菌力を調べた。すなわ
ち、キャベツ黒腐病菌 Xanthomonas campestris pv. ca
mpestris、カンキツ潰瘍病菌 X. campestris pv. citr
i、イネ白葉枯病菌 X. campestris pv. oryzae 、モモ
穿孔細菌病菌 X. campestris pv. pruniおよびトマト潰
瘍病菌 Clavibactor michiganensis subsp. michigane
nsisを被検菌として、寒天平板上における菌の生育阻害
作用を調べた。
【0023】ペプトン加用ジャガイモ煎汁培地に供試化
合物を混入して100ppmを最高濃度とする2倍希釈
系列を作り、ペトリ皿に流し込んで寒天平板を作成し
た。寒天平板上に被検菌を接種し、28℃で2日間培養
後、菌の生育の有無を調査した。結果を表2に示す。本
発明の化合物は、いずれの病原菌に対しても強い抗菌作
用を示した。
【0024】
【表2】 表2 植物病原細菌に対する抗菌試験 最小阻止濃度 (ppm) 化合物番号 Xa Xi Xo Xp Cm 1 12.5 12.5 3.2 12.5 6.3 2 12.5 12.5 6.3 12.5 6.3 3 12.5 12.5 6.3 6.3 6.3 4 12.5 12.5 6.3 6.3 6.3 5 25 12.5 6.3 12.5 6.3* 25 25 6.3 25 6.3 *ストレプトマイシン(市販対照薬剤) Xa:キャベツ黒腐病菌 Xi:カンキツ潰瘍病菌 Xo:イネ白葉枯病菌 Xp:モモ穿孔細菌病菌 Cm:トマト潰瘍病菌
【0025】試験例2 カンキツ潰瘍病防除試験 ナツミカン葉から約1cm角の葉片を切り取り、この葉
片を所定濃度に調製した薬液に20分間浸漬した後、薬
液から葉片を取り出し、薬液を風乾後、カンキツ潰瘍病
菌懸濁液(約108 /ml)を針接種した。湿った濾紙
を敷いたペトリ皿に接種葉片を入れ、28℃で10日間
インキュベートした後、発病を調査し、次式にしたがっ
て罹病度を算出した。また、薬害の発生状況は、肉眼観
察によって判定した。
【0026】結果を表3に示す。 上式において、 n0 :発病指数0(発病なし)の葉片数 n1 :発病指数1(発病少)の葉片数 n2 :発病指数2(発病中)の葉片数 n3 :発病指数3(発病激)の葉片数 N :調査葉片数
【0027】
【表3】 表3 カンキツ潰瘍病防除試験 化合物番号 濃度(ppm ) 罹病度(%) 薬害** 1 300 16.7 − 2 300 26.7 − 3 300 16.7 − C* 2000倍希釈 30.3 ± 無処理 66.7 *コサイド水和剤(市販対照薬剤) ** −:薬害なし ±:軽微だが薬害あり +:薬害あり (以下同様)
【0028】試験例3 イネ白葉枯病防除試験 径6cmのポットで育成した5葉期のイネ(品種コシヒ
カリ)に、所定濃度に調製した供試化合物の水溶液を散
布した。1日後、108 /mlに調製したイネ白葉枯病
菌懸濁液を剪葉接種した。接種3週間後に病斑長を測定
し、次式にしたがって防除価を算出した。 結果を表4に示す。
【0029】
【表4】 表4 イネ白葉枯病防除試験 化合物番号 濃度(ppm ) 防除価(%) 薬害 1 500 72.2 − 2 500 67.3 − 3 500 86.7 − 4 500 86.7 −* 500倍希釈 60.1 − *フェナジン水和剤(市販対照薬剤)
【0030】試験例4 軟腐病防除試験 径2cm、厚さ1cmのダイコンディスクを作成し、所
定濃度に調製した薬液に1時間浸漬した。このダイコン
ディスクを供試化合物の水溶液から取り出し、これを風
乾後、ディスク中央部に菌液を懸滴し、28℃に24時
間保った後、発病程度を調査し、次式にしたがって防除
価を算出した。 結果を表5に示す。
【0031】
【表5】 表5 軟腐病防除試験 化合物番号 濃度(ppm ) 防除価(%) 薬害 1 400 90 − 2 400 85 − 3 400 95 − 4 400 100 − 5 400 85 −* 2000 倍希釈 80 ± *コサイド水和剤(市販対照薬剤)
【0032】
【発明の効果】本発明のN−ベンジル−N−フェノキシ
エチルアミンは新規化合物であり、薬害がなく、製造が
容易で、安定性が大きく、しかも各種植物病原菌に対し
てすぐれた抗菌作用を示す。従って、本発明の農園芸用
殺菌剤は各種の植物病害の防除に好適に使用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】式 [式中、X、Y、Zは水素、ハロゲン、アルコキシ、ま
    たは炭素数1から6までの低級アルキル基を示す]で示
    されるN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミン。
  2. 【請求項2】 【化2】式 [式中、X、Y、Zは水素、ハロゲン、アルコキシ、ま
    たは炭素数1から6までの低級アルキル基を示す]で示
    されるN−ベンジル−N−フェノキシエチルアミンの少
    なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とす
    る農園芸用殺菌剤。
JP30810891A 1991-11-25 1991-11-25 N−ベンジル−n−フエノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤 Pending JPH05140054A (ja)

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