JPH04321653A - フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤 - Google Patents

フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤

Info

Publication number
JPH04321653A
JPH04321653A JP11547891A JP11547891A JPH04321653A JP H04321653 A JPH04321653 A JP H04321653A JP 11547891 A JP11547891 A JP 11547891A JP 11547891 A JP11547891 A JP 11547891A JP H04321653 A JPH04321653 A JP H04321653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
phenoxyethylamine
agricultural
hydrochloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11547891A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Oda
小田 晃規
Kazutoshi Yoshikawa
和俊 吉川
Akinobu Tanaka
昭宣 田中
Yoshiaki Suzuki
吉昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP11547891A priority Critical patent/JPH04321653A/ja
Publication of JPH04321653A publication Critical patent/JPH04321653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフェノキシエチ
ルアミンならびに新規な農園芸用殺菌剤に関する。
【従来の技術、発明が解決すべき課題】農作物の病害の
病原細菌に対する殺菌剤として、従来より無機あるいは
有機銅剤、ストレプトマイシンなどの抗生物質剤が用い
られてきた。しかしながら、これらの従来の薬剤には、
効力が、実用上、十分ではないことおよび薬害の発生等
の問題点があるため、さらに静菌作用ないし殺菌作用(
両者を一括して“抗菌作用”と記すこともある)が強く
、薬害の発生の少ない薬剤が望まれていた。
【課題を解決するための手段、作用】本発明者らは、前
記の従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、新規なフェノキシエチルアミンを発見し、しかも、
この化合物が農園芸病害の病原細菌に対して静菌作用な
いし殺菌作用を有することを発見して本発明に到達した
。すなわち、本第一発明は、化1で示されるフェノキシ
エチルアミンである。
【化1】 [ただし、化1中、Rは炭素数6から12までの飽和ア
ルキル基またはジクロロベンジル基を示す]
【0002
】本第一発明における化1で示されるフェノキシエチル
アミンは、例えば、次のようにして製造することができ
る。すなわち、フェノール(イ)とジブロモエタン(ロ
)とを、水酸化ナトリウム等の塩基存在下、水、アルコ
ール、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミ
ド等の溶媒中で反応せしめ、化合物(ハ)へ変換させた
後、臭化水素補足剤の存在下、アルコール、ジメチルス
ルホキシドまたはジメチルホルムアミド等の溶媒中でこ
の化合物(ハ)とアミン(ニ)とを反応させて、本発明
フェノキシエチルアミンが得られる。
【化2】
【0003】本発明における化1で示されるフェノキシ
エチルアミンの物性を、表1に示す
【表1】 表1  フェノキシエチルアミンの物性化合物番号  
  W            R         
   融点                   1
      2−CF3−4−Cl      2,4
−Cl2−Bzl     塩酸塩148 〜153 
℃   2      2−CF3−4−Cl    
  3,4−Cl2−Bzl     塩酸塩166 
〜170 ℃   3      2−CF3−4−C
l      C6H13−n         塩酸
塩115 〜119 ℃   4      2−CF
3−4−Cl      C7H15−n      
   塩酸塩113 〜115 ℃   5     
 2−CF3−4−Cl      C8H16−n 
        塩酸塩109 〜114 ℃   6
      2−CF3−4−Cl      C10
H13−n        塩酸塩113 〜117 
℃   7      3−Cl−4−CF3    
  2,4−Cl2−Bzl     塩酸塩157 
〜160 ℃   8      3−Cl−4−CF
3      3,4−Cl2−Bzl     塩酸
塩159 〜161 ℃   9      3−Cl
−4−CF3      C6H13−n      
   塩酸塩159 〜162 ℃  10     
 3−Cl−4−CF3      C7H15−n 
        塩酸塩158 〜162 ℃  11
      3−Cl−4−CF3      C8H
16−n         塩酸塩130 〜145 
℃  12      3−Cl−4−CF3    
  C9H19−n         塩酸塩135 
〜139 ℃  13      3−Cl−4−CF
3      C10H21−n        塩酸
塩126 〜131 ℃  14      3−Cl
−4−CF3      C11H23−n     
   塩酸塩125 〜133 ℃  15     
 3−Cl−4−CF3      C12H25−n
        塩酸塩125 〜130 ℃  16
      2−CF3−5−Cl      2,4
−Cl2−Bzl            69 〜 
71 ℃                     
                     塩酸塩1
41 〜143 ℃  17      2−CF3−
5−Cl      3,4−Cl2−Bzl    
 塩酸塩168 〜172 ℃  18      2
−CF3−5−Cl      C6H13−n   
      塩酸塩 88 〜 90 ℃  19  
    2−CF3−5−Cl      C8H16
−n         塩酸塩 69 〜 71 ℃ 
 20      2−CF3−5−Cl      
C10H13−n        塩酸塩 59 〜 
61 ℃  21      2−CF3−5−Cl 
     C12H25−n        塩酸塩 
57 〜 58 ℃  22      2−Cl−4
−CF3      3,4−Cl2−Bzl    
 塩酸塩132 〜133 ℃  23      2
−Cl−4−CF3      C8H17−n   
      塩酸塩144 〜147 ℃    表中
 Bzlはベンジルを意味する
【0004】また、本第
二発明は、化1で示されるフェノキシエチルアミンの少
なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とす
る農園芸用殺菌剤である。
【化1】 [ただし、化1中、Rは炭素数6から12までの飽和ア
ルキル基またはジクロロベンジル基を示す]化1で示さ
れるフェノキシエチルアミンは、キュウリ斑点細菌病菌
などの Psuedomonas  属細菌、ハクサイ
軟腐病菌などの Erwinia  属細菌、カンキツ
潰瘍病菌などの Xanthomonas  属細菌お
よびトマト潰瘍病菌などの Clavibactor 
 属細菌に対し強い静菌作用ないし殺菌作用を示すばか
りでなく、その他の農作物病害の病原菌に対しても強い
抗菌作用を示す。このフェノキシエチルアミンは、いず
れも化学的に安定であり、長期の保存にも耐え得る。
【0005】従って、このフェノキシエチルアミン化合
物を有効成分とする本第二発明の農園芸用殺菌剤は実用
性の高いものである。本第二発明の農園芸用殺菌剤にお
いて、その有効成分であるフェノキシエチルアミンはい
ずれも広い抗菌スペクトラムを有している。従って、本
第二発明の農園芸用殺菌剤は、たとえば、カンキツ潰瘍
病、イネ白葉枯病、モモ穿孔細菌病、キャベツ黒腐病、
レタス斑点細菌病、メロン褐斑細菌病、ダイズ葉焼病、
キュウリ斑点細菌病、ハクサイ軟腐病およびトマト潰瘍
病などの各種病原菌による広範囲の病害の防除に有効で
ある。本第二発明の農園芸用殺菌剤は、本第一発明の新
規な化合物を使用して、それ自体公知の方法により、水
和剤、液剤、乳剤、フロアブル(ゾル)剤、粉剤、ドリ
フトレス(DL)粉剤および粒剤などの従来使用されて
いる農園芸用薬剤、特に殺菌剤として採用しうる任意の
剤型に調製することができる。これらの製剤に使用され
る担体としては、農園芸用薬剤に通常使用されているも
のを使用することができ、特に制限はない。たとえば、
固体担体の代表例としては、カオリン、ベントナイト、
クレー、タルクおよびバーミキュライトなどの鉱物質粉
末、木粉、澱粉および結晶セルロースなどの植物質粉末
、石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂およびダンマ
ルガムなどの高分子化合物などがある。液体担体の代表
例としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール
、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコー
ル、ブタノール、エチレングリコールおよびベンジルア
ルコールなどのアルコール類、トルエン、ベンゼン、キ
シレン、エチルベンゼンおよびメチルナフタレンなどの
芳香族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロメタン、クロルエチレン、モノクロルベンゼン、トリ
クロロフルオルメタンおよびジクロロフルオルメタンな
どのハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、エチレン
オキシドおよびジオキサンなどのエーテル類、アセトン
、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンおよびメチル
イソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルおよびエチレングリコールアセテートなどのエステ
ル類、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミ
ドなどの酸アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類、エチレングリコールモノメチルエーテルお
よびエチレングリコールモノエチルエーテルなどのアル
コールエーテル類、n−ヘキサンおよびシクロヘキサン
などの脂肪族または脂環式炭化水素類、石油エーテルお
よびソルベントナフサなどの工業用ガソリンならびにパ
ラフィン類、灯油および軽油などの石油留分などがある
【0006】また、各種の界面活性剤を使用することも
できる。代表例としてポリオキシエチレンアルキルエー
テルおよびポリオキシエチレンアルキルエステルなどの
非イオン型界面活性剤、アルキルベンゼンスルホネート
およびアルキルサルフェートなどの陰イオン型界面活性
剤、ラウリルアミンおよびステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリドなどの陽イオン型界面活性剤ならびにベ
タイン型カルボン酸および硫酸エステルなどの両性型界
面活性剤などが挙げられる。前記の製剤中の本第一発明
の化合物の含有量には特に制限はないが、実用上、通常
は、0.001 〜95wt% 程度、好ましくは、0
.01〜90wt% 程度とされる。例えば、実用上、
通常は、粉剤、DL粉剤および粒剤などでは0.01〜
5wt%程度とされ、また、水和剤、液剤および乳剤な
どでは1 〜75wt% 程度とされる。 このようにして調製された製剤は、例えば、粉剤、ドリ
フトレス剤および粒剤などでは、そのまま施用され、水
和剤、液剤、乳剤およびフロアブル剤などでは、水また
は適当な溶媒に希釈して施用される。また、本第二発明
の農園芸用殺菌剤は、他の農園芸用殺菌剤、除草剤、殺
虫剤および植物生長調整剤ならびに肥料などと併用する
ことができる。
【0007】本第二発明の農園芸用殺菌剤は、そのまま
、または、希釈して作物の茎葉に散布し、または、水面
、水中、土壌表面もしくは土壌内部に施用される。本第
二発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、対象病害の種類、
罹病の程度、対象作物の種類、施用部位、施用法、施用
時期および剤型の種類などによって異なり、一概に特定
し得ないが、本第一発明の化1で示される化合物として
、10アールあたり、粉剤、ドリフトレス剤および粒剤
(いずれも有効成分濃度3wt%)などでは、2 〜6
kg とされ、また、水和剤、液剤、乳剤およびフロア
ブル剤(いずれも有効成分濃度20wt% )などでは
、0.05〜3kg を100 〜500 L の水に
希釈して使用される。本第一発明の化合物は、抗菌作用
が強く、しかも安定性が大きいので施用適期が広く、ま
た、作物病害の治療のみならず、予防にも使用すること
が可能である。
【0008】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
。 実施例1 N−2−(4−クロロ−2−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチル−N−n−オクチルアミン(化合物5)の合
成 以下のように2段階で合成した。 1)2−(4−クロロ−2−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチルブロミドの合成 4−クロロ−2−トリフロロメチルフェノ−ル  7.
78g(40.0mmol)を50mlのジメチルホル
ムアミド(DMF)に溶かし、これに1.06g(44
mmol)の水素化ナトリウムを氷冷下少しづつ加えた
。 続いて、12.9ml(150mmol)のジブロモエ
タンを加えて、この混合物を油浴上120℃加熱した。 9時間後、2.12g(88mmol)の水素化ナトリ
ウムと8.6ml(100mmol)のジブロモエタン
を加えて、さらに15時間同温度にて加熱した。反応混
合物を1N塩酸200mlに注ぎ、エ−テル(30ml
x3)で抽出した。有機層を水で洗浄し硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−(展開剤;ヘキサン/酢酸エ
チル=9/1)にて精製し2.08g(収率  17%
)にて標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  3.58(t,J=5Hz,2
H),4.32(t,J=5Hz,2H), 6.88(d,J=8Hz,1H), 7.41(dd,J=8,2Hz,1H),7.51(
d,J=2Hz,1H)ppm.
【0009】2)N−
2−(4−クロロ−2−トリフロロメチルフェノキシ)
エチル−N−n−オクチルアミン(化合物5)の合成 2−(4−クロロ−2−トリフロロメチルフェノキシ)
エチルブロミド0.698g(2.30mmol)を1
5mlのアセトニトリルに溶かし、これに、炭酸ナトリ
ウム0.752g(7.00mmol)とn−オクチル
アミン0.903g(7.00mmol)を加えて油浴
上3時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を100m
lの水に注ぎ、クロロホルム(20ml×3)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開剤
:メタノ−ル/クロロホルム=5/95)で精製し、0
.680g(収率84%)の標題化合物を無色油状物と
して得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  0.88(t−like,3H
),1.30(m,12H), 1.75(s,1H), 2.68(t,J=6Hz,2H), 3.03(t,J=5Hz,2H), 4.15(t,J=5Hz,2H), 6.93(d,J=8Hz,1H), 7.43(dd,J=8,2Hz,1H),7.53(
d,J=2Hz,1H)ppm.元素分析;C17H2
5ClF3NOとしての計算値C:58.03    
H:7.16    N:3.98(%)実測値 C:58.29    H:7.26    N:3.
71(%)
【0010】実施例2 N−2−(3−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチル−N−3,4−ジクロロベンジルアミン(化
合物8)の合成 以下のように2段階で合成した。 1)2−(3−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチルブロミドの合成 3−クロロ−4−トリフロロメチルフェノ−ル  19
.48g(99.0mmol)を150mlのDMFに
溶かし、これに3.60g(150mmol)の水素化
ナトリウムを氷冷下少しづつ加えた。続いて、25ml
(290mmol)のジブロモエタンを加えて、この混
合物を油浴上140℃加熱した。10時間後反応混合物
を1N塩酸300mlに注ぎ、エ−テル(40mlx5
)で抽出した。有機層を水で洗浄し硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開剤;ヘキサン/酢酸エチル
=97/3)にて精製し7.16g(収率24%)にて
標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  3.61(t,J=6Hz,2
H),4.29(t,J=6Hz,2H), 6.78(dd,J=8,2Hz,1H),6.99(
d,J=2Hz,1H), 7.55(d,J=8Hz,1H)ppm.
【0011
】2)N−2−(3−クロロ−4−トリフロロメチルフ
ェノキシ)エチル−N−3,4−ジクロロベンジルアミ
ン(化合物8)の合成 2−(3−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキシ)
エチルブロミド0.910g(3.00mmol)を1
5mlのアセトニトリルに溶かし、これに、炭酸ナトリ
ウム0.950g(9.00mmol)と3,4−ジク
ロロベンジルアミン1.58g(9.00mmol)を
加えて油浴上7時間加熱還流した。冷却後、反応混合物
を100mlの水に注ぎ、クロロホルム(30ml×3
)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開剤:クロロホルム)で精製し、1.01g(収
率84%)の標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準);δ=  1.80(s,1H), 3.01(t,J=5Hz,2H), 3.81(s,2H), 4.09(t,J=5Hz,2H), 6.80(dd,J=8,2Hz,1H),7.00(
d,J=2Hz,1H), 7.14(dd,J=8,2Hz,1H),7.25(
d,J=2Hz,1H), 7.36(d,J=8Hz,1H), 7.55(d,J=8Hz,1H)ppm.元素分析;
C16H13Cl3F3NO としての計算値C:48
.21    H:3.29    N:3.51(%
)実測値 C:48.46    H:3.21    N:3.
23(%)
【0012】実施例3 N−2−(2−クロロ−5−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチル−N−n−ヘキシルアミン(化合物18)の
合成 以下のように2段階で合成した。 1)2−(2−クロロ−5−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチルブロミドの合成 2−クロロ−5−トリフロロメチルフェノ−ル  7.
91g(40.0mmol)を50mlのジメチルホル
ムアミド(DMF)に溶かし、これに1.80g(75
.0mmol)の水素化ナトリウムを氷冷下少しづつ加
えた。続いて、15ml(17mmol)のジブロモエ
タンを加えて、この混合物を油浴上150℃加熱した。 6時間後、1.80g(75.0mmol)の水素化ナ
トリウムと15ml(17mmol)のジブロモエタン
を加えて、さらに10時間同温度にて加熱した。反応混
合物を1N塩酸200mlに注ぎ、エ−テル(30ml
x3)で抽出した。有機層を水で洗浄し硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−(展開剤;ヘキサン/酢酸エ
チル=95/5)にて精製し  1.77g(収率  
15%)にて標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  3.63(t,J=6Hz,2
H),4.33(t,J=6Hz,2H), 6.93(d,J=2Hz,1H), 6.97(dd,J=8,2Hz,1H),7.46(
d,J=2Hz,1H)ppm.
【0013】2)N−
2−(2−クロロ−5−トリフロロメチルフェノキシ)
エチル−N−n−ヘキシルアミン(化合物18)の合成 2−(2−クロロ−5−トリフロロメチルフェノキシ)
エチルブロミド0.67g(2.2mmol)を10m
lのアセトニトリルに溶かし、これに、炭酸ナトリウム
0.64g(6.0mmol)とn−ヘキシルアミン0
.61g(6.0mmol)を加えて油浴上3時間加熱
還流した。冷却後、反応混合物を100mlの水に注ぎ
、クロロホルム(20ml×3)で抽出した。有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開剤:メタノ−ル
/クロロホルム=3/97)で精製し、0.65g(収
率91%)の標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  0.88(t−like,3H
),1.33(m,8H), 1.89(s,1H), 2.67(t,J=6Hz,2H), 3.01(t,J=5Hz,2H), 4.12(t,J=5Hz,2H), 6.86〜7.03(m,2H), 7.43(d,J=8Hz,1H)ppm.元素分析;
C15H21ClF3NO  としての計算値C:55
.64    H:6.53    N:4.33(%
)実測値 C:55.92    H:6.48    N:4.
02(%)
【0014】実施例4 N−2−(2−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチル−N−3,4−ジクロロベンジルアミン(化
合物22)の合成 以下のように2段階で合成した。 1)2−(2−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキ
シ)エチルブロミドの合成 2−クロロ−4−トリフロロメチルフェノ−ル  5.
9g(30.0mmol)を100mlのDMFに溶か
し、これに1.80g(75.0mmol)の水素化ナ
トリウムを氷冷下少しづつ加えた。続いて、12.5m
l(145mmol)のジブロモエタンを加えて、この
混合物を油浴上140℃加熱した。10時間後反応混合
物を1N塩酸300mlに注ぎ、エ−テル(40mlx
5)で抽出した。有機層を水で洗浄し硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(展開剤;ヘキサン/酢酸エチ
ル=9/1)にて精製し  3.30g(収率  36
%)にて標題化合物を無色油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  3.66(t,J=6Hz,2
H),4.35(t,J=6Hz,2H), 6.88(d,J=8Hz,1H), 7.43(dd,J=8,2Hz,1H),7.56(
d,J=2Hz,1H)ppm.
【0015】2)N−
2−(2−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキシ)
エチル−N−3,4−ジクロロベンジルアミン(化合物
22)の合成 2−(2−クロロ−4−トリフロロメチルフェノキシ)
エチルブロミド1.52g(5.00mmol)を10
mlのアセトニトリルに溶かし、これに、炭酸ナトリウ
ム1.59g(15.0mmol)と3,4−ジクロロ
ベンジルアミン2.64g(15.0mmol)を加え
て油浴上7時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を1
00mlの水に注ぎ、クロロホルム(40ml×3)で
抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
展開剤:クロロホルム/メタノ−ル=98/2)で精製
し、1.65g(収率  83%)の標題化合物を無色
油状物として得た。 1 H−NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS 
内部標準) ;δ=  1.98(s,1H), 3.13(t,J=5Hz,2H), 3.96(s,2H), 4.29(t,J=5Hz,2H), 7.13(d,J=9Hz,1H), 7.36(dd,J=8,2Hz,1H),7.58(
d,J=8Hz,1H), 7.66(d,J=2Hz,1H), 7.70(d,J=9,2Hz,1H),7.82(d
,J=2Hz,1H)ppm.元素分析;C16H13
Cl3F3NO としての計算値C:48.21   
 H:3.29    N:3.51(%)実測値 C:48.39    H:3.09    N:3.
21(%)
【0016】製剤例1(水和剤) 配合成分                     
   重量部化合物8(塩酸塩)          
    20リグニンスルフォン酸         
     3ポリオキシエチレンアルキル アリルエーテル                  
  2ケイソウ土                 
     75上記成分を均一に混合して、有効成分2
0重量%を含む水和剤を得た。 製剤例2(粉剤) 配合成分                     
   重量部化合物8(塩酸塩)          
      3ステアリン酸カルシウム       
     1無水ケイ酸粉末            
        1クレー             
             48タルク       
                   47上記成分
を均一に混合して、有効成分3重量%を含む粉剤を得た
【0017】試験例1  植物病原細菌に対する抗菌試
験フェノキシエチルアミンについて各種植物病原菌に対
する抗菌力を調べた。すなわち、キャベツ黒腐病菌 X
anthomonas campestris pv.
 campestris、カンキツ潰瘍病菌 X. c
ampestris pv. citri、イネ白葉枯
病菌 X. campestris pv. oryz
ae 、モモ穿孔細菌病菌 X. campestri
s pv. pruni  、キュウリ斑点細菌病菌 
Psuedomonas syringae pv. 
lachrymans  、ハクサイ軟腐病菌 Erw
inia caotovora pv. caroto
va およびトマト潰瘍病菌 Clavibactor
 michiganensis  subsp. mi
chiganensis  を被検菌として、寒天平板
上における菌の生育阻害作用を調べた。 ペプトン加用ジャガイモ煎汁培地に供試化合物(塩酸塩
)を混入して100ppmを最高濃度とする2倍希釈系
列を作り、ペトリ皿に流し込んで寒天平板を作成した。 寒天平板上に被検菌を接種し、28℃で2日間培養後、
菌の生育の有無を調査した。結果を表2に示したが、本
発明の化合物は、いずれの病原菌に対しても強い抗菌作
用を示した。
【0018】
【表2】 表2  植物病原細菌に対する抗菌試験       
                 最小阻止濃度  
(ppm)  化合物    Xa     Xi  
   Xo     Xp     Pl     C
m      Ec   番  号         
                         
                     3   
     6.3    6.3   3.2    
3.2   12.5     6.3     25
    4        3.2    6.3  
 1.6    3.2   12.5     6.
3     12.5    5        3.
2    6.3   1.6    3.2   2
5       6.3     12.5    6
        6.3   12.5   3.2 
   6.3   25       6.3    
 12.5    9       12.5   1
2.5   6.3    6.3   12.5  
  12.5     25   10       
 6.3    6.3   3.2    3.2 
  12.5     6.3     25   1
2        6.3    6.3   3.2
    3.2   25       6.3   
  25   13        6.3   12
.5   3.2    6.3   25     
  6.3     25   14       1
2.5   12.5  12.5    6.3  
 25      12.5     25   18
       12.5   12.5   6.3 
   6.3   12.5     6.3    
 12.5   19        6.3    
6.3   6.3    3.2   25    
   6.3     12.5   20     
  12.5   12.5   6.3    6.
3   25       6.3     25  
 23        6.3    6.3   3
.2    3.2   12.5     3.2 
    25 ストレフ゜ト  マイシン*      25     25     
6.3   25     12.5     6.3
     25 *市販対照薬剤 Xa  :キャベツ黒腐病菌 Xi  :カンキツ潰瘍病菌 Xo  :イネ白葉枯病菌 Xp  :モモ穿孔細菌病菌 Pl  :キュウリ斑点細菌病菌 Cm  :トマト潰瘍病菌 Ec  :ハクサイ軟腐病菌
【0019】試験例2  カンキツ潰瘍病防除試験ナツ
ミカン葉から約1cm角の葉片を切り取り、この葉片を
所定濃度に調製した薬液に20分間浸漬した後、薬液か
ら葉片を取り出し、薬液を風乾後、カンキツ潰瘍病菌懸
濁液(約108 /ml)を針接種した。供試化合物は
全て塩酸塩として用いた。湿った濾紙を敷いたペトリ皿
に接種葉片を入れ、28℃で10日間インキュベートし
た後、発病を調査し、次式にしたがって罹病度を算出し
た。また、薬害の発生状況は、肉眼観察によって判定し
た。結果を表3に示す。       上式において、 n0 :発病指数0(発病なし)の葉片数n1 :発病
指数1(発病少)の葉片数n2 :発病指数2(発病中
)の葉片数n3 :発病指数3(発病激)の葉片数N 
 :調査葉片数
【0020】
【表3】 表3  カンキツ潰瘍病防除試験   化合物          濃度(ppm )  
罹病度(%)  薬害**  番  号       
                         
                 2       
     300          26.7   
        −     3          
  300          16.7      
     −     4            3
00          13.3         
  −     5            300 
         13.5           −
     6            300    
      16.7           −   
  8            300       
    0             −    11
            300          
16.7           −    17   
         300           7.
3           −    19      
      300          13.3  
         −    22         
   300           0       
      −コサイト゛水和剤*     2000
倍         26.7           
±                希釈無処理   
                      66.
7                 *      
市販対照薬剤 **    −:薬害なし         ±:軽微だが薬害あり       
 +:薬害あり        (以下同様)
【002
1】試験例3  イネ白葉枯病防除試験径6cmのポッ
トで育成した5葉期のイネ(品種コシヒカリ)に、所定
濃度に調製した供試化合物(塩酸塩)の水溶液を散布し
た。1日後、108 /mlに調製したイネ白葉枯病菌
懸濁液を剪葉接種した。接種3週間後に病斑長を測定し
、次式にしたがって防除価を算出した。   結果を表4に示す。
【0022】
【表4】 表4  イネ白葉枯病防除試験   化合物          濃度(ppm )  
防除価(%)  薬害  番  号         
                         
                      2  
            500          
67.3          −    4     
         500          89.
5          −    8        
      500         100    
        −                
   300          96.3     
     −   17              
500          83.1        
  −   19              500
          72.2          −
   23              500   
       96.3          −フェナ
シ゛ン 水和剤*      500倍       
 60.1          −         
           希釈            
              *  市販対照薬剤
【0023】試験例4  軟腐病防除試験径2cm、厚
さ1cmのダイコンディスクを作成し、所定濃度に調製
した薬液に1時間浸漬した。このダイコンディスクを供
試化合物(塩酸塩)の水溶液から取り出し、これを風乾
後、ディスク中央部に菌液を懸滴し、28℃に24時間
保った後、発病程度を調査し、次式にしたがって防除価
を算出した。 結果を表5に示す。
【0024】
【表5】 表5  軟腐病防除試験   化合物          濃度(ppm )  
防除価(%)  薬害  番  号         
                         
                       2 
           400           
85          −     5      
      400          100   
       −                 
 200           95        
  −     8            400 
          85          −  
  11            400      
     95          −    16 
           400           
86          −    19      
      400           95   
       −    22           
 400          100        
  −                  200 
          90          −コサ
イト゛水和剤*     2000倍        
  80          ±          
        希釈               
               *  市販対照薬剤
【0025】
【発明の効果】本発明のフェノキシエチルアミンは新規
化合物であり、製造が容易で、安定性が大きく、薬害が
少なく、しかも各種植物病原菌に対してすぐれた抗菌作
用を示す。従って、本発明の農園芸用殺菌剤は各種の植
物病害の防除に好適に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の化1で表されるフェノキシエチルア
    ミン。 【化1】 [ただし、化1中、Rは炭素数6から12までの飽和ア
    ルキル基またはジクロロベンジル基を示す]【請求項2
    】化1で表されるフェノキシエチルアミンの少なくとも
    1種を有効成分として含有することを特徴とする農園芸
    用殺菌剤。 【化1】 [ただし、化1中、Rは炭素数6から12までの飽和ア
    ルキル基またはジクロロベンジル基を示す]
JP11547891A 1991-04-19 1991-04-19 フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤 Pending JPH04321653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11547891A JPH04321653A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11547891A JPH04321653A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04321653A true JPH04321653A (ja) 1992-11-11

Family

ID=14663521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11547891A Pending JPH04321653A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04321653A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3934164B2 (ja) 4−キノリノール誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤
WO1987003591A1 (en) Novel imidazole derivatives, bactericides containing them, and process for their preparation
JPH0333701B2 (ja)
US5770614A (en) 2-(substituted phenyl)-2-alkoxyimino-N-alkylacetamide compounds and fungicides containing the same
US4304791A (en) Benzenamines, formulations, and fungicidal method
JPH04321653A (ja) フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
CN115197131A (zh) 偶氮类2-氨基烟酸苄酯衍生物及其制备方法和用途
JPS6058918B2 (ja) チオフエン誘導体および農園芸用殺菌剤
JPH04334356A (ja) フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH04149159A (ja) N―ジクロロベンジル―n―フェノキシアルキルアミンおよび農園芸用殺菌剤
US4069342A (en) Method for regulating rests using alkylthiotrichlorodicyanobenzenes
JPH04149158A (ja) N―ジクロロベンジル―n―ナフトキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JP4685742B2 (ja) 4−キノリノール誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤
DE68924160T2 (de) Maleimidderivat, Verfahren zu seiner Herstellung und dieses Maleimidderivat als Wirkstoff enthaltende Fungizid für den Acker- und Gartenbau.
JPH05140054A (ja) N−ベンジル−n−フエノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH05238995A (ja) N−ベンジル−n−フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH04321647A (ja) ジクロロフェニルプロピルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH0565252A (ja) フエノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH04321651A (ja) 3,4−ジクロロフェニルアルキルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH04321652A (ja) 二級アミン有機酸塩及び農園芸用殺菌剤
JPH0733721A (ja) 新規なクロロブチリルアミドおよび農園芸用殺菌剤
JPH0469368A (ja) N―ジクロロベンジル―n―フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤
JPH075442B2 (ja) フェノキシアルキルアミン類および農園芸用殺菌剤
JPH03209350A (ja) ナフトキシエチルアミン類および農園芸用殺菌剤
JPH05246960A (ja) N−ベンジル−n−フェノキシエチルアミンおよび農園芸用殺菌剤