JP4685742B2 - 4−キノリノール誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤 - Google Patents

4−キノリノール誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤 Download PDF

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本発明は、4−キノリノール誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関する。
本願出願前公知の特開平1−246263、特開平5−202032、特開平5−271222、特開平7−285938には、キノリン骨格の4位にアリールオキシ基、アリールチオ基、アミノ基、ピリミジルオキシ基、ピリミジルチオ基、ベンゾイル基等の置換基を有するキノリン誘導体が植物病原菌に対し有効であり、農園芸用殺菌剤として有用であることが記載されているが、キノリン骨格の4位にアシルオキシ基を有するキノリン誘導体が優れた抗菌活性を有することは、これまで知られていなかった。
また、特開平3−128355には、本願発明化合物に類似した4−アシルオキシキノリン誘導体及びこれを有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤について記載されているが、これらの化合物が植物病原菌に対し有効であることはこれまで知られていなかった。
これまでに、各種植物病害に対して防除効果を示す活性物質は、多く見出され、それらを有効成分として含有する様々な農園芸用殺菌剤が開発されてきた。しかしながら、耐性菌の出現等の問題により、より優れた防除効果を示す殺菌剤が必要とされている。
したがって、本発明の課題としては、効果の高い新規な農園芸用殺菌剤を提供することである。
本発明者等は、これら課題を解決するために鋭意検討した結果、4−キノリノール誘導体のなかで、キノリン骨格の2位、3位、5〜8位に同時に特定の置換基を有する4−キノリノール誘導体及びその酸付加塩が、イネいもち病、イネごま葉枯病、ウリ類うどんこ病、ジャガイモ炭疸病等を含む、各種植物病原菌に対し優れた抗菌活性を示すことを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は一般式(I):
Figure 0004685742
は水素原子又はアルカリ金属、アルカリ土類金属、COR{Rは水素原子、置換されていてもよいC〜C18アルキル基、置換されていてもよいC〜C18アルケニル基、置換されていてもよいC〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、OR(Rは置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロ環、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基を表す)、あるいはNR(R及びRはそれぞれ、水素原子、置換されていてもよいC〜Cアルキル基、置換されていてもよいフェニル基を表し、又はN、R及びRが一緒になってヘテロ原子を1個又は2個含む4〜6員環を形成してもよい)を表す}を示し、Rは置換されていてもよい低級アルキル基を示し、Rは置換されていてもよいC〜C18アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、又は置換されていてもよい低級アルコキシ基を表し、あるいはR及びRが一緒になって−(CH−を表し(ここで、mは3又は4を表す)、Wは、核に置換されている同一又は異なる1〜4個のハロゲン、置換されていてもよいC〜C10アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニル基、置換されていてもよいC〜C10アルコキシ基、置換されていてもよいC〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、NR(R及びRはそれぞれ、水素原子、置換されていてもよいC〜Cアルキル基、置換されていてもよいフェニル基を表し、又はN、R及びRが一緒になってヘテロ原子を1個又は2個含む4〜6員環を形成してもよい)、COR10(R10は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基又は置換されていてもよい低級アルケニル基を表す)、COOR11(R11は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基又は低級アルケニル基を表す)、ニトロ基、又はシアノ基を示す]
で示される4−キノリノール誘導体及びこれらの酸付加塩並びにそれらの少なくとも一種を含有する農園芸用殺菌剤である。
上記一般式(I)で示される4−キノリノール誘導体において、Rは、水素原子又はアルカリ金属、例えば、好ましくはナトリウム、カリウム等であり、又はアルカリ土類金属、例えばマグネシウム、カルシウム、バリウム等で、好ましくはマグネシウム、カルシウムであり、あるいは、COR{Rは水素原子、置換されていてもよいC〜C18アルキル基、好ましくは置換されていてもよいC〜Cアルキル基、更に好ましくはC〜Cアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、又はt−ブチル基等が挙げられる)、置換されていてもよいC〜C18アルケニル基、好ましくは置換されていてもよいC〜Cアルケニル基、更に好ましくはC〜Cアルケニル基(例えば、ビニル基CH=CH−、アリル基CH=CHCH−、又は2−ブテニル基CHCH=CHCH−等が挙げられる)、置換されていてもよいC〜C10シクロアルキル基、好ましくは置換されていてもよいC〜Cシクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、OR(Rは置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロ環、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基を表す)、あるいはNR(R及びRはそれぞれ、水素原子、置換されていてもよいC〜Cアルキル基、置換されていてもよいフェニル基を表し、又はN、R及びRが一緒になってヘテロ原子を1個又は2個含む4〜6員環を形成してもよい)を表す}を示し、
は置換されていてもよいC〜Cアルキル基を示し、
は置換されていてもよいC〜C18アルキル基、好ましくは置換されていてもよいC〜Cアルキル基、更に好ましくはC〜Cアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、又はt−ブチル基等が挙げられる)、置換されていてもよい低級アルケニル基、又は置換されていてもよい低級アルコキシ基を表し、あるいはR及びRが一緒になって−(CH−を表し(ここで、mは3又は4を表す)、
Wは、核に置換されている同一又は異なる1〜4個のハロゲン、置換されていてもよいC〜C10アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニル基、置換されていてもよいC〜C10アルコキシ基、置換されていてもよいC〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、NR(R及びRはそれぞれ、水素原子、置換されていてもよいC〜Cアルキル基、置換されていてもよいフェニル基を表し、又はN、R及びRが一緒になってヘテロ原子を1個又は2個含む4〜6員環を形成してもよい)、COR10(R10は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基又は置換されていてもよい低級アルケニル基を表す)、COOR11(R11は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基又は低級アルケニル基を表す)、ニトロ基、又はシアノ基を示す。
上記一般式(I)で示される、4−キノリノール誘導体における農園芸上許容可能な酸付加塩とは、例えば塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の、一般に農園芸分野において使用可能な塩を意味する。
上記一般式(I)で示される4−キノリノール誘導体は、水和物又は溶媒和物の形態をとることも可能であり、その様な水和物及び溶媒和物形態を有する一般式(I)で示される化合物も本発明に包含される。
上記一般式(I)で示される、4−キノリノール誘導体における置換されていても良い置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、臭素、塩素等が挙げられる)、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基等を挙げることが出来る。
本明細書において使用する場合、「低級アルキル基」は、C〜C程度のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等を表す。
「低級アルケニル基」は、C〜C程度のアルケニル基、例えばビニル基、(1−,又は2−)プロペニル基、(1−,2−,又は3−)ブテニル基等を表す。
「低級アルキニル基」は、C〜C程度のアルキニル基、例えばエチニル基、(1−,又は2−)プロピニル基、(1−,2−,又は3−)ブチニル基等を表す。
「低級アルコキシ基」は、C〜C程度のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオキシ基等を表す。
「C〜C18アルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等のアルキル基を表す。
「C〜C18アルケニル基」は、例えばビニル基、(1−,又は2−)プロペニル基、(1−,2−,又は3−)ブテニル基、(1−,2−,3−,又は4−)ペンテニル基、(1−,2−,3−,4−,又は5−)ヘキセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,又は6−)ヘプテニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,又は7−)オクテニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,又は8−)ノネニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,又は9−)デセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,又は10−)ウンデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,又は11−)ドデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,又は12−)トリデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,12−,又は13−)テトラデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,12−,13−,又は14−)ペンタデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,12−,13−,14−,又は15−)ヘキサデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,12−,13−,14−,15−,又は16−)ヘプタデセニル基、(1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−,9−,10−,11−,12−,13−,14−,15−,16−,又は17−)オクタデセニル基等を表す。
「C〜C10シクロアルキル基」は、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基を表す。
「C〜C10アルコキシ基」は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基等を表す。
「フェニル低級アルキル基」は、ベンジル基、(1−,又は2−)フェニルエチル基、(1−,2−,又は3−)フェニルプロピル基、(1−,2−,3−,又は4−)フェニルブチル基等のC〜Cのアルキル部分を有するフェニルアルキル基を表す。
「フェノキシ低級アルキル基」は、フェノキシメチル基、(1−,又は2−)フェノキシエチル基、(1−,2−,又は3−)フェノキシプロピル基、(1−,2−,3−,又は4−)フェノキシブチル基等のC〜Cのアルキル部分を有するフェノキシアルキル基を表す。
下記第1表に、一般式(I)で示される本発明化合物の4−ヒドロキシキノリン誘導体に含まれる具体的化合物を示す。
下記第1表及び実施例において使用されている略号は以下の意味を有する:
iso−C イソプロピル
t−C 第三ブチル
s−C 第二ブチル
c−C シクロペンチル
c−C11 シクロヘキシル
n−ペンチル ノルマルペンチル
Figure 0004685742
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一般式(I)で示される4−キノリノール誘導体の一部の化合物である一般式(I)′は、特開平3−128355記載の公知の方法に準じて下記のスキームの方法により製造することができる。
Figure 0004685742
すなわち、一般式(II)で示される化合物を一般式(III)あるいは一般式(IV)で示される試薬で塩基存在下あるいは塩基非存在下で反応させ、必要に応じて置換基変換をする事により合成した。式中R〜R及びWは前記記載と同意義を表す。ここで、塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン等の有機アミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機アルカリが挙げられる。また原料である一般式(II)の化合物は公知の方法、すなわち、J.Am.Chem.Soc.70,2402(1948)、Tetrahedron Lett.27,5323(1986)に準じて、市販あるいは既知の方法で得られた置換アニリンを原料として合成した。また、一般式(III)あるいは一般式(IV)で示される試薬は一般式(II)で示される化合物に対して1〜50当量で、好ましくは1〜10当量の範囲で用いるのが望ましい。反応は、反応に関与しない有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキサイド中において、0℃〜140℃の範囲の温度で実施することができる。
上記一般式(I)で示される化合物は、イネいもち病、イネごま葉枯病、ウリ類うどんこ病、ジャガイモ炭疸病等に対し優れた殺菌効果を有する。
前記一般式(I)で示される本発明化合物を、農園芸用殺菌剤の有効成分として用いる場合は、本発明化合物をそのまま用いても良いが、通常は適当な固体担体、液体担体、ガス状担体、界面活性剤、分散剤その他の製剤用補助剤と混合して乳剤、液剤、水和剤、粉剤、粒剤、油剤、エアゾール、フロワブル剤等の任意の剤型にして使用する。
固体担体としては、例えばタルク、ベンナイト、クレー、カオリン、ケイソウ土、バーミキュライト、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム等があげられ、液体担体としては、例えばメタノール、n−ヘキサノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、n−ヘキサン、ケロシン、灯油等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ダイズ油、綿実油等の植物油類、ジメチルスルホキシド、水等があげられる。また、ガス担体としてはLPG、空気、窒素、炭酸ガス、ジメチルエーテル等があげられる。
乳化、分散、展着等のための界面活性剤、分散剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類、アルキル(アリール)スルホン酸塩類、ポリオキシアルキレンアルキル(アリール)エーテル類、多価アルコールエステル類、リグニンスルホン酸塩等が用いられる。
更に、製剤の性状を改善するための補助剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース、アラビアガム、ポリエチレングリコール、ステアリン酸カルシウム等が用いられる。
上記の担体、界面活性剤、分散剤、及び補助剤は、必要に応じて各々単独で、あるいは組み合わせて用いられる。
これらの製剤中の有効成分の含有量は、乳剤で通常1−75重量%、粉剤では通常0.3−25重量%、水和剤では通常1−90重量%、粒剤では通常0.5−10重量%が適当である。
これらの製剤は、そのままであるいは希釈して用いる。また、これらの製剤は他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料等と混合して用いることもできる。
本発明農園芸用殺菌剤の施用方法としては、茎葉散布、水面施用、土壌処理、育苗箱施用、種子消毒等があげられるが、通常当業者が利用する他の施用方法においても効果を発揮する。
一般式(I)で示される4−キノリノール誘導体の具体的製造例を以下に例示するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例1
4−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−n−ペンチル−キノリン(化合物97)の合成
4−n−ペンチルアニリン1.63g、エチル−2−メチルアセトアセテート1.44gをベンゼン中、ルイス酸触媒存在下3時間還流し、得られた反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。得られた中間体をジフェニルエーテル中30分還流し、放冷後析出物を減圧下濾取して1.01gの4−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−n−ペンチル−キノリンを得た(収率42%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例2〜9
実施例1と同様の方法により、以下の化合物を合成した。得られた化合物のNMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例2 化合物107(収率64%)、
実施例3 化合物111(収率56%)、
実施例4 化合物125(収率22%)、
実施例5 化合物131(収率25%)、
実施例6 化合物135(収率24%)、
実施例7 化合物152(収率34%)、
実施例8 化合物154(収率52%)、
実施例9 化合物156(収率52%)。
実施例10
4−アセトキシ−2,3−ジメチル−6−n−ペンチル−キノリン(化合物98)の合成
4−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−n−ペンチル−キノリン(化合物97)100mgを無水酢酸2ml中120℃で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、酢酸エチル20mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル(登録商標)C−100、溶媒n−ヘキサン−酢酸エチル(5:1))により精製し、4−アセトキシ−2,3−ジメチル−6−n−ペンチル−キノリン87.4mgを得た(収率74%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例11〜18
実施例10と同様の方法により、以下の化合物を合成した。得られた化合物のNMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例11 化合物108(収率62%)、
実施例12 化合物112(収率68%)、
実施例13 化合物126(収率74%)、
実施例14 化合物132(収率 8%)、
実施例15 化合物136(収率76%)、
実施例16 化合物153(収率59%)、
実施例17 化合物155(収率94%)、
実施例18 化合物157(収率87%)。
実施例19
4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2イル)−2,3,8−トリメチルキノリン(化合物360)の合成
実施例1と同様の方法により合成した6−ブロモ−4−ヒドロキシ−2,3,8−トリメチルキノリン26.6gをジメチルホルムアミド70mlに懸濁し、氷冷下60%水素化ナトリウム4.4gを加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下臭化ベンジル19gを滴下し、室温で一晩反応させた。反応液に水50mlを加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、溶媒n−ヘキサン−酢酸エチル(6:1))により精製し、4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2,3,8−トリメチルキノリン24.3gが得られた。
得られた4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2,3,8−トリメチルキノリン4gを無水テトラヒドロフラン40mlに溶解し、−78℃に冷却してn−ブチルリチウム2.5M n−ヘキサン溶液5mlを滴下し、10分間撹拌した。2−ブタノン1.2gを無水テトラヒドロフラン4mlに溶解して反応液に滴下し、0℃で20分間撹拌した。反応液に水30mlを加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。溶媒を減圧留去し、残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,n−ヘキサン−酢酸エチル(7:1))により精製し、4−ベンジルオキシ−6−(2−ヒドロキシブチル−2−イル)−2,3,8−トリメチルキノリン3.5gが得られた。
得られた4−ベンジルオキシ−6−(2−ヒドロキシブチル−2−イル)−2,3,8−トリメチルキノリン2.8gに20%硫酸10mlを加え、100℃で80分間撹拌した。室温に冷却した後、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和し、沈殿を水及びn−ヘキサンで洗浄した後減圧乾燥し、粗生成物2.3gを得た。粗生成物2.0gをジメチルホルムアミド10mlに懸濁し、氷冷下60%水素化ナトリウム0.37gを加えた。室温で30分撹拌した後、塩化アセチル0.72gを氷冷下滴下し、室温で20時間撹拌した。反応液に水15mlを加えて撹拌した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,n−ヘキサン−酢酸エチル(9:1))により精製し、4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2−イル)−2,3,8−トリメチルキノリン1.6gが得られた(収率42%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例20
4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2イル)−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン(化合物362)の合成
実施例19と同様の方法で6−ブロモ−4−ヒドロキシ−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリンを合成原料として、4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2イル)−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリンが得られた(収率17%)。
NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例21
4−アセトキシ−6−s−ブチル−2,3,8−トリメチルキノリン(化合物206)の合成
実施例19の方法で得られた4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2−イル)−2,3,8−トリメチルキノリン0.41gと10%パラジウム−炭素0.06gにメタノール6mlを加え、室温で撹拌しながら水素を通じ16時間反応させた。反応液を濾過し、残さをメタノール2mlで2回洗浄した。溶媒を減圧留去し、4−アセトキシ−6−s−ブチル−2,3,8−トリメチルキノリン0.37gが得られた(収率90%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例22
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン(化合物212)の合成
実施例21と同様の方法で、実施例20で得られた4−アセトキシ−6−(2−ブテン−2イル)−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン0.37gを原料として、4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン0.27gが得られた(収率72%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例23
4−アセトキシ−6−c−ペンチル−8−メチル−2,3−ジメチルキノリン(化合物352)の合成
実施例21と同様の方法で、4−アセトキシ−6−c−ペンチル−8−メチル−2,3−ジメチルキノリンを得た(収率37%)。
実施例24
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−クロロ−2,3−ジメチルキノリン(化合物214)の合成
4−s−ブチル−アニリン4.9gをジメチルホルムアミドに溶解し、N−クロロ−コハク酸イミド4gをジメチルホルムアミド20mlに溶解したものを室温で滴下し、一晩撹拌した。反応液を水100mlにあけ、n−ヘキサンで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。得られた粗4−s−ブチル−2−クロロ−アニリンを用いて実施例1と同様にして、4−ヒドロキシ−6−s−ブチル−8−クロロ−2,3−ジメチルキノリンを得、これを原料として実施例10と同様にして4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−クロロ−2,3−ジメチルキノリン287.5mgを得た(収率17%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例25,26
実施例23と同様の方法により、以下の化合物を合成した。得られた化合物のNMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例25 化合物216(収率31%)
実施例26 化合物218(収率 8%)
実施例27
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−メトキシ−2,3−ジメチルキノリン(化合物220)の合成
3−メトキシアセトフェノンを合成原料とし、既知の各種反応により4−s−ブチル−2−メトキシアニリンを得た。得られた4−s−ブチル−2−メトキシアニリン530mgより実施例1及び10と同様の方法で4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−メトキシ−2,3−ジメチルキノリン264mgを得た(収率40%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例28〜32
実施例26と同様の方法により、以下の化合物を合成した。得られた化合物のNMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例28 化合物262(収率53%)
実施例29 化合物268(収率42%)
実施例30 化合物274(収率49%)
実施例31 化合物280(収率39%)
実施例32 化合物348(収率40%)
実施例33
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン(化合物356)の合成
実施例1と同様の方法により合成した4−ヒドロキシ−6−s−ブチル−8−ブロモ−2,3−ジメチルキノリン5gをジメチルホルムアミド20mlに懸濁し、氷冷下60%水素化ナトリウム700mgに加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下臭化ベンジル3gを滴下し、室温で一晩反応させた。反応液に水50mlを加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで一晩乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、溶媒n−ヘキサン)により精製し、4−ベンジルオキシ−6−s−ブチル−8−ブロモ−2,3−ジメチルキノリン2.5gを得た。得られた4−ベンジルオキシ−6−s−ブチル−8−ブロモ−2,3−ジメチルキノリン2.5gを無水テトラヒドロフラン25mlに溶解し、−78℃に冷却してn−ブチルリチウム2.5M n−ヘキサン溶液2.8mlを滴下し、10分間撹拌した。ギ酸メチル1mlを無水テトラヒドロフラン2mlに溶解して反応液に滴下し、0℃で30分間撹拌した。反応液に水50mlを加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,n−ヘキサン−酢酸エチル(20:1))により精製し、4−ベンジルオキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン800mgを得た。
得られた4−ベンジルオキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン800mgを20%硫酸2.5mlに溶解し、100℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、生じた沈殿を水およびn−ヘキサンで洗浄した後減圧乾燥し、4−ヒドロキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン490mgを得た。4−ヒドロキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン440mgを無水酢酸3ml、ピリジン0.5mlの混合溶液に懸濁させ、120℃で1.5時間撹拌した。室温に冷却した反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,n−ヘキサン−酢酸エチル(10:1))により精製し、4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン220mgを得た(収率13%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例34
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジメチルキノリン(化合物340)の合成
実施例33で得られた4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ホルミル−2,3−ジメチルキノリン210mgをメタノール4mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム7mgをメタノール4mlに溶解したものを滴下し、室温で1分間撹拌した。反応液に水20mlを加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、溶媒n−ヘキサン−酢酸エチル(10:1))にて精製し、4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジメチルキノリン186mgを得た(収率84%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
実施例35
4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−クロロメチル−2,3−ジメチルキノリン(化合物344)の合成
実施例34で得られた4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−ヒドロキシメチル−2,3−ジメチルキノリン50mgをチオニルクロライド0.3mlに溶解し、室温で4.5時間撹拌した。減圧下チオニルクロライドを留去し、得られた粗生成物に無水酢酸0.5mlを加え、120℃で2時間撹拌した。無水酢酸を減圧留去し、得られた残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、溶媒n−ヘキサン−酢酸エチル(20:1))にて精製し、4−アセトキシ−6−s−ブチル−8−クロロメチル−2,3−ジメチルキノリン12.5mgを得た(収率23.5%)。NMRスペクトルデータを下記第2表に示す。
Figure 0004685742
Figure 0004685742
Figure 0004685742
Figure 0004685742
Figure 0004685742
Figure 0004685742
Figure 0004685742
製剤例1〔水和剤〕
本発明化合物(化合物29) 25重量%
クレー 30重量%
ケイソウ土 35重量%
リグニンスルホン酸カルシウム 3重量%
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 7重量%
を均一に混合し、粉砕して水和剤を得た。
製剤例2〔粉剤〕
本発明化合物(化合物29) 2重量%
クレー 60重量%
タルク 37重量%
ステアリン酸カルシウム 1重量%
を均一に混合して粉剤を得た。
製剤例3〔乳剤〕
本発明化合物(化合物29) 20重量%
N,N−ジメチルホルムアミド 20重量%
キシレン 50重量%
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 10重量%
を加え均一に混合、溶解して乳剤を得た。
製剤例4〔粒剤〕
本発明化合物(化合物29) 5重量%
ベンナイト 40重量%
タルク 53重量%
リグニンスルホン酸カルシウム 2重量%
を均一に粉砕混合し、水を加えてよく連合した後、造粒乾燥して粒剤を得た。
試験例1〔イネいもち病防除効果試験〕
直径5cmのビニールポットで栽培した4葉期のイネ(品種名:十石)に、水で希釈して100ppmの濃度に調製した供試化合物をスプレーガンを用いて散布した。散布当日風乾後に、いもち病菌の分生胞子懸濁液を接種した。接種後40時間加湿下で感染させ、その後人工気象室内で生育させた。接種後、6日目に4葉上の病斑数を数え、無処理区との比較から防除価を算出し、以下の基準で評価した。
A ; 防除価 80%以上
B ; 防除価 50〜79%
C ; 防除価 50%未満
第3表にその結果を示す。
Figure 0004685742
試験例2〔ウリ類うどんこ病防除効果試験〕
直径3cmのビニールポットで栽培したキュウリの第一本葉が展開したところで、水で希釈して200ppmの濃度に調製した供試化合物を散布風乾後、うどんこ病菌の胞子懸濁液を接種した。その後、人工気象室に移し、接種10日目に発病の程度を観察し、発病度の無処理区との比較から防除価を算出し、以下の基準で評価した。
A ; 防除価 80%以上
B ; 防除価 50〜79%
C ; 防除価 50%未満
第4表にその結果を示す。
Figure 0004685742
試験例3〔抗菌試験〕
アセトンで溶解した供試化合物を最終濃度 100ppmになるようにポテトデキストロースアガー培地(日水製薬株式会社製)に混和し、シャーレに分注した。寒天が完全に固化した後、そのシャーレに、予め別のシャーレで培養した各種植物病原菌の菌叢をコルクボーラーで打ち抜いた円筒形の切片を移植し、28あるいは22℃で培養した。48時間後の菌叢の直径を測定し、無処理に対する抑制率を求め以下の基準で評価した。
A ; 抑制率 80%以上
B ; 抑制率 50〜79%
C ; 抑制率 50%未満
第5表にその結果を示す。
Figure 0004685742
[発明の効果]
一般式(I)で示される本発明の新規4−キノリノール誘導体は、農園芸用殺菌剤として有効な作用を有している。

Claims (4)

  1. 一般式(I):
    Figure 0004685742
    [式中、
    1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、COR 4 {R 4 は水素原子、置換されていてもよいC 1 〜C 18 アルキル基、置換されていてもよいC 2 〜C 18 アルケニル基、置換されていてもよいC 3 〜C 10 シクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、OR 5 (R 5 は置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロ環、置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、置換されていてもよいフェノキシ低級アルキル基を表す)、あるいはNR 6 7 (R 6 及びR 7 はそれぞれ、水素原子、置換されていてもよいC 1 〜C 6 アルキル基、置換されていてもよいフェニル基を表し、又はN、R 6 及びR 7 が一緒になってヘテロ原子を1個又は2個含む4〜6員環を形成してもよい)を表す}を示し、
    2は置換されていてもよい低級アルキル基を示し、
    3は置換されていてもよいC1〜C18アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基を表し、
    あるいはR2及びR3が一緒になって−(CH2m−を表し(ここで、mは3又は4を表す)、
    Wは、核に置換されている1、2又は個の、置換されていてもよいアリールオキシ基を表し、
    置換されていてもよい置換基が、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基を示す]
    で示される4−キノリノール誘導体又はこれらの農園芸上許容可能な酸付加塩。
  2. が水素原子又はCOR (R はC 〜C アルキル基又はフェニル基を表わす)を表わし、
    及びR がそれぞれ、C 〜C アルキル基を表わし、
    Wがフェノキシ基を表わす、
    請求項1に記載の4−キノリノール誘導体又はこれらの農園芸上許容可能な酸付加塩。
  3. 次の化合物:
    Figure 0004685742
    から選択される4−キノリノール誘導体又はこれらの農園芸上許容可能な酸付加塩。
  4. 次の化合物:
    Figure 0004685742
    又はその農園芸上許容可能な酸付加塩。
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