JPH05138532A - 加工用cbn砥石の修正方法及びその装置 - Google Patents

加工用cbn砥石の修正方法及びその装置

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JPH05138532A
JPH05138532A JP29711791A JP29711791A JPH05138532A JP H05138532 A JPH05138532 A JP H05138532A JP 29711791 A JP29711791 A JP 29711791A JP 29711791 A JP29711791 A JP 29711791A JP H05138532 A JPH05138532 A JP H05138532A
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JP
Japan
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grindstone
dressing
cbn
processing
mixed
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JP29711791A
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Inventor
Hideki Kinoshita
秀機 木下
Toshitomo Kuniki
稔智 国木
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研削装置に取り付けた状態のままツルーイン
グ及びドレッシングを自動的に行なう。 【構成】 破砕粒系砥粒7bと単結晶系砥粒7aとを混
合してなるドレス用混合砥石7を用いて、加工用CBN
砥石3を加工ヘッド1に取り付けた状態のまま高速でツ
ルーイングした後、低速でドレッシングする。また、こ
の方法を実施する装置は、研削装置に回転駆動可能に設
けられるとともに、加工用CBN砥石3に対して切込
み、送り可能に設けられ、破砕粒系砥粒7bと単結晶粒
系砥粒7aとを混合してなるドレス用混合砥石7と、加
工用CBN砥石3のツルーイングかドレッシングかを選
択的に設定する設定手段10と、該設定手段10により
ツルーイングが設定された場合には加工用CBN砥石3
とドレス用混合砥石7の周速比を大きくし、ドレッシン
グが設定された場合には上記周速比を小さくする速度切
換手段11とを備えている。前記ドレス用混合砥石の破
砕粒系砥粒7bとしてはWA砥粒等、単結晶粒系砥粒7
aとしてはGC砥粒、C砥粒、ダイヤモンド等を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加工用CBN砥石の修正
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加工用砥石としてCBN(六方晶
窒化ほう素)砥石を用いた研削装置では、長時間の研削
によりCBN砥石が摩耗したり、目つぶれや目つまりが
生じた場合、当該CBN砥石を加工ヘッドより取り外し
て外部でツルーイング(形直し)やドレッシング(目立
て)を行なって修正していた。また、CBN砥石を加工
ヘッドに取り付けたままの状態でドレッシングを行なう
こともあるが、その場合はホワイトストーンをCBN砥
石に当てて手動で行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、CBN砥石を修正する毎に砥石を取り外
し、修正後に取り付けなければならないため、取付け、
取外し作業が煩雑であった。また、取り外した砥石は修
正用回転軸に取り付けられてツルーイング及びドレッシ
ングされるが、この修正作業を終えた後、砥石を研削装
置の加工ヘッドに戻すと、修正時に砥石が取り付けられ
た軸と加工ヘッドの軸とが異なるため、取付振れが生じ
て、良好な加工精度が得られない。さらに、CBN砥石
を研削装置に取り付けた状態のまま手動でドレッシング
を行なう方法では、ドレス量すなわち砥粒の突出量の管
理を正確に行なうことができない等の問題があった。本
発明は、かかる問題点を解決することを課題とし、研削
装置に取り付けた状態のままツルーイング及びドレッシ
ングを自動的に行なうことができる加工用CBN砥石の
修正方法及びその装置を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る加工用CBN砥石の修正方法は、研削
装置の加工ヘッドに取り付けられた加工用CBN砥石の
修正方法において、破砕粒系砥粒と単結晶系砥粒とを混
合してなるドレス用混合砥石を用いて、前記加工用CB
N砥石を加工ヘッドに取り付けた状態のまま大きな周速
比でツルーイングした後、小さい周速比でドレッシング
するようにしている。また、この加工用CBN砥石の修
正方法を実施する装置は、研削装置に回転駆動可能に設
けられるとともに、加工用CBN砥石に対して切込み、
送り可能に設けられ、破砕粒系砥粒と単結晶粒系砥粒と
を混合してなるドレス用混合砥石と、加工用CBN砥石
のツルーイングかドレッシングかを選択的に設定する設
定手段と、該設定手段によりツルーイングが設定された
場合にはドレス用混合砥石と加工用CBN砥石との周速
比を大きくし、ドレッシングが設定された場合には前記
周速比を小さくする速度切換手段とを備えている。前記
ドレス用混合砥石の破砕粒系砥粒としてはWA砥粒等、
単結晶粒系砥粒としてはGC砥粒、C砥粒、ダイヤモン
ド等を使用する。
【0005】
【作用】ドレス用混合砥石を構成する砥粒のうち、単結
晶粒系砥粒は層状に破砕し、破砕粒系砥粒はひび割れ状
に細かく破砕する性質を有する。したがって、前記加工
用CBN砥石の修正方法において、加工用CBN砥石を
ドレス用混合砥石に対して周速比が大きくなるように高
速回転させると、混合砥石の単結晶粒系砥粒の稜が加工
用CBN砥石の砥粒を切り込むので、CBN砥石の外形
が修正されてツルーイングされる。また、この後、加工
用CBN砥石をドレス用混合砥石に対して周速比が小さ
くなるように低速回転させると、混合砥石の単結晶粒系
砥粒の稜がCBN砥粒に衝突するが、低速で研削抵抗が
大きいため、単結晶粒系砥粒は大きく層状に破砕する。
この結果、混合砥石の破砕粒系砥粒が砥石面より突出し
た状態となって相手方のCBN砥粒と衝突して細かく破
砕する。これと同時に、この破片はCBN砥粒間に入り
込んで結合剤を掻き取るので、CBN砥粒が砥石面より
露出するようにドレッシングされる。
【0006】一方、前記構成からなる加工用CBN砥石
の修正装置において、設定手段によりまずツルーイング
を選択して設定すると、速度切換手段は加工用CBN砥
石の周速比を大きくするように高速回転する。そして、
ドレス用混合砥石が加工用CBN砥石に対して所定量切
込み,送りされると、前述のようにドレス用混合砥石の
単結晶粒系砥粒により加工用CBN砥石のツルーイング
が行なわれる。また、設定手段によりドレッシングを選
択して設定すると、速度切換手段は加工用CBN砥石の
周速比を小さくするように低速回転する。これにより、
ドレス用混合砥石の破砕粒系砥粒によって前述のよう
に、加工用CBN砥石のドレッシングが行なわれる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は、本発明に係る加工用CBN砥石の修正方法
を実施する装置を備えた端面研削装置を示し、1は加工
ヘッドで、その主軸2の先端には加工用CBN砥石3が
取り付けられている。この加工ヘッド1の主軸2は主軸
モータ4によって回転駆動可能になっている。5はドレ
スヘッドで、そのドレス軸6の先端にはドレス用混合砥
石7が駆動モータ8により回転駆動可能に取り付けられ
ている。このドレスヘッド5は制御装置9によって、軸
に平行なX方向に移動可能で加工用CBN砥石3に対す
る切込み量が調整可能になっているとともに、軸に直角
なY方向にも移動可能で加工用CBN砥石3に対する送
り量が調整可能になっている。
【0008】前記加工ヘッド1の主軸モータ4には、設
定スイッチ10からの信号に基づいて主軸2の回転数、
すなわち加工用CBN砥石3の周速を高速又は低速のい
ずれかに切り換える速度切換装置11が設けられてい
る。設定スイッチ10は、加工用CBN砥石3の修正に
際して、ツルーイングかドレッシングかを選択して設定
できるようになっている。なお、12は加工用CBN砥
石3とドレス用混合砥石7との接触面にクーラントを供
給するためのノズルであり、前記制御装置9によってポ
ンプ13を制御することにより、供給量が調整されるよ
うになっている。
【0009】前記加工用CBN砥石3は、図2に示すよ
うに、CBN(六方晶窒化ボロン)砥粒3aを結合剤3
bで結合したもの(CB325J 125MS5、ノリ
タケ(株)製)で、外径φ130、内径φ124であ
る。また、ドレス用混合砥石7は、図2に示すように、
単結晶粒系砥粒であるGC砥粒7aと、破砕粒系砥石で
あるWA砥粒7bとを混合して結合剤7cで結合したも
の(HV120L、広島製砥(株)製)で、外径φ11
0、内径φ70である。
【0010】この加工用CBN砥石の修正装置によるツ
ルーイング及びドレッシングの条件を表1に示す。
【表1】 ツルーイング ドレッシング 加工用砥石周速 m/min(rpm) 2800(6800) 90(2200) ドレス用砥石周速 m/min(rpm) 30(86) 30(86) 切込み 荒 μ/sec 5 5 仕上 μ/sec 2 2 送り量 μ 50 50 クーラント リッター/min 50 0.1
【0011】以下、前記構成からなる加工用CBN砥石
修正装置によるCBN砥石のツルーイング時及びドレッ
シング時の作用を説明する。加工用CBN砥石3を用い
て図示しないワークを長時間研削することにより、加工
用CBN砥石3が目つぶれや目つまり等を起こしている
場合には、ドレッシングにより砥石の表面、特に結合剤
の部分を削って新しい鋭い砥粒を表面に出す必要があ
る。また、加工用CBN砥石3が偏摩耗している場合に
は、ツルーイングにより砥石の外表面を整形する必要が
ある。
【0012】このように、加工用CBN砥石3の状態に
よって、ツルーイングか、ドレッシングか、あるいはそ
の両方を行なわなければならないが、この選択は設定ス
イッチ10により行なうことができる。設定スイッチ1
0によってツルーイングを設定すると、速度切換装置1
1は主軸モータ4を制御して加工用CBN砥石3の周速
を高速の2800m/minに維持する。これと同時に、制
御装置9は駆動モータ8を駆動してドレス用混合砥石7
の周速を30m/minに維持するとともに、ドレスヘッド
5をX方向及びY方向に移動させて、加工用CBN砥石
3に対して表1に示す所定の切込み量と送り量を与え、
さらにクーラント供給量を50リッター/minに制御す
る。
【0013】このように、ドレス用混合砥石7の周速は
30m/minで、加工用CBN砥石3の周速は2800m
/minという高速であるので、加工用CBN砥石3はド
レス用混合砥石7に対し大きな周速比で高速回転する。
図2はツルーイング時のドレス用混合砥石7と加工用C
BN砥石3の接触部の拡大断面図で、相対的に停止状態
にあるドレス用混合砥石7に対して加工用CBN砥石3
は高速でV方向に移動しているとする。ドレス用混合砥
石7のGC砥粒7aはWA砥粒7bより硬くて図2中破
線で示すように層状に破砕する性質があり、WA砥粒7
bはひび割れて細かく破砕する性質がある。従って、加
工用CBN砥石3が高速でV方向に移動すると、WA砥
粒7bは破砕するが、GC砥粒7aは破砕することな
く、CBN砥粒3aを切り込んでゆく。この結果、偏摩
耗が生じていた加工用CBN砥石3は外形が整形されて
ツルーイングされる。
【0014】以上のようにして、荒,仕上のツルーイン
グが終了した後、設定スイッチ10によってドレッシン
グを設定すると、速度切換装置11は加工用CBN砥石
3の周速を低速の90m/minに切り換え、制御装置9は
クーラント供給量を0.1リッター/minに低減する。
また、制御装置9はドレス用混合砥石7の周速、切込み
量及び送り量を前記ツルーイング時と同一に制御する。
【0015】このように、加工用CBN砥石3の周速が
低速になると、加工用CBN砥石3は、相対的にはドレ
ス用混合砥石7に対して低速で移動することになる。従
って、ドレス用混合砥石7に切り込みを与えてゆくと、
GC砥粒7aの稜がCBN砥粒3aに衝突するが(図2
参照)、GC砥粒7aは低速で研削抵抗が大きいため、
図3に示すように、層状に大きく破砕する。これと同時
に、WA砥粒7bがドレス用混合砥石7の外表面より突
出することになり、CBN砥粒3aと衝突して細かく破
砕する。この破片はCBN砥粒3a間に入り込んで結合
剤3bを掻き取るので、図3に示すように、CBN砥粒
3aが砥石外表面に露出するようにドレッシングされる
ことになる。
【0016】以上のように、ツルーイングとドレッシン
グを連続して行なうほか、ツルーイングのみあるいはド
レッシングのみを行なうことができる。なお、前記実施
例では、加工用CBN砥石3の周速を変えることにより
ドレス用混合砥石7の周速を相対的に変化させたが、こ
の変化はドレス用混合砥石7の周速を単独で変化させる
か、または両砥石3,7によって変化させるようにして
もよい。また、本発明は前記実施例にような端面研削装
置の加工用砥石の端面を修正するものに限らず、内面研
削装置の加工用砥石の外周面を修正するものにも適用可
能である。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、加工用CBN砥石を取り外すことなく、研削
装置に取り付けた状態のままドレス用混合砥石によって
自動的に修正することができる。また、加工用CBN砥
石または加工用CBN砥石とドレス用混合砥石の周速を
変化させるだけでツルーイングとドレッシングが機上で
行なえる。このため、加工用CBN砥石の取外し、取付
け作業が不要となり、ツルーイングやドレッシングを行
なった後、そのまま加工することができるので、軸振れ
が発生せず、良好な加工面の粗さが得られる。さらに、
ドレッシングにおいて、切込み量を任意に設定できるの
で、粒突出量を自由に管理することができる等の効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る加工用CBN砥石の修正方法を
実施するための装置のブロック図である。
【図2】 ツルーイング時の加工用CBN砥石とドレス
用混合砥石の接触部の拡大断面図である。
【図3】 ドレッシング時の加工用CBN砥石とドレス
用混合砥石の接触部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…加工ヘッド、 3…加工用CBN砥
石、7…ドレス用混合砥石、 7a…GC砥粒
(単結晶粒系砥粒)、7b…WA砥粒(破砕粒系砥
粒)、10…設定スイッチ(設定手段)、11…速度切
換装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削装置の加工ヘッドに取り付けられた
    加工用CBN砥石の修正方法において、破砕粒系砥粒と
    単結晶粒系砥粒とを混合してなるドレス用混合砥石を用
    いて、前記加工用CBN砥石を加工ヘッドに取り付けた
    状態のまま大きな周速比でツルーイングした後、小さい
    周速比でドレッシングすることを特徴とする加工用CB
    N砥石の修正方法。
  2. 【請求項2】 研削装置に回転駆動可能に設けられると
    ともに、加工用CBN砥石に対して切込み、送り可能に
    設けられ、破砕粒系砥粒と単結晶粒系砥粒とを混合して
    なるドレス用混合砥石と、加工用CBN砥石のツルーイ
    ングかドレッシングかを選択的に設定する設定手段と、
    該設定手段によりツルーイングが設定された場合にはド
    レス用混合砥石と加工用CBN砥石との周速比を大きく
    し、ドレッシングが設定された場合には前記周速比を小
    さくする速度切換手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の方法を実施するための加工用CBN砥石の
    修正装置。
JP29711791A 1991-11-13 1991-11-13 加工用cbn砥石の修正方法及びその装置 Pending JPH05138532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015204909A1 (de) 2015-03-18 2016-09-22 Erwin Junker Maschinenfabrik Gmbh Verfahren und Schleifmaschine zum Schleifen von Nuten aufweisenden Werkstücken
JP2018183828A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社ディスコ 研削砥石のドレッシング方法

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015204909A1 (de) 2015-03-18 2016-09-22 Erwin Junker Maschinenfabrik Gmbh Verfahren und Schleifmaschine zum Schleifen von Nuten aufweisenden Werkstücken
WO2016146495A1 (de) 2015-03-18 2016-09-22 Erwin Junker Maschinenfabrik Gmbh Verfahren und schleifmaschine zum schleifen von nuten aufweisenden werkstücken
DE102015204909B4 (de) 2015-03-18 2021-12-30 Erwin Junker Maschinenfabrik Gmbh Verfahren und Schleifmaschine zum Schleifen von Nuten aufweisenden Werkstücken
JP2018183828A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社ディスコ 研削砥石のドレッシング方法

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