JP2001009684A - セラミック製刃物用電動研ぎ器 - Google Patents

セラミック製刃物用電動研ぎ器

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JP2001009684A
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ceramic
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shaped
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Sotomi Ishizaka
外美 石坂
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B3/00Sharpening cutting edges, e.g. of tools; Accessories therefor, e.g. for holding the tools
    • B24B3/36Sharpening cutting edges, e.g. of tools; Accessories therefor, e.g. for holding the tools of cutting blades
    • B24B3/54Sharpening cutting edges, e.g. of tools; Accessories therefor, e.g. for holding the tools of cutting blades of hand or table knives

Abstract

(57)【要約】 【課題】刃のちびりや刃欠けがあるセラミック製刃物
に、比較的短時間で最適な刃先を形成できるようにす
る。 【解決手段】モータ5に連結された回転軸4に、円板状
体21であって、その外周に平面状の研磨面22を有す
る粗加工用のダイヤモンド砥石2と、略円板状体31で
あって、その外周にV溝状の研磨面32を有する仕上加
工用のダイヤモンド砥石3を備え、前記各ダイヤモンド
砥石2,3の研磨面22,32へセラミック刃物の刃先
を案内するガイドスリット9,10を備えた蓋体8を設
置し、前記仕上加工用のダイヤモンド砥石3におけるV
溝状の研磨面32と前記回転軸4に垂直な平面とのなす
角度αを10°〜20°とするとともに、前記蓋体8の
少なくともガイドスリット10と前記回転軸4に垂直な
平面とのなす角度βを12°〜18°としてセラミック
製刃物用電動研ぎ器1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転する粗加
工用のダイヤモンド砥石と仕上加工用のダイヤモンド砥
石に順次セラミック製刃物の刃先を摺接させることで刃
先を研ぐセラミック製刃物用電動研ぎ器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
刃物に、耐摩耗性、耐薬品性、耐食性、装飾性等が要求
されるようになり、金属製刃物に代わってセラミック製
刃物が一般家庭等で用いられるようになっているが、セ
ラミック製刃物は非常に硬く、また、特殊な刃先形状を
していることから、刃先のちびりや欠け等の発生により
切れ味が落ちると、一般家庭等でこれまで金属製刃物を
研ぐのに使用されていた砥石や研ぎ器ではセラミック製
刃物を研ぐことができなかった。
【0003】即ち、セラミックス製刃物の刃先は、特公
平6−49111号公報に開示されているように、刃先
の損傷を防ぐとともに、切れ味を持続させるために、テ
ーパー角とこれに連続する刃先角を持った二段刃形状に
形成する必要があり、その刃先角は金属製刃物より大き
い。また、実際の金属製刃物は使用用途により、2°〜
3°のような鋭角で刃先角が形成されることも多い。そ
れに対して、セラミック製刃物は、金属と比べて欠け易
いため、10°〜45°の範囲で形成さている。
【0004】一方、従来の金属製刃物の刃先を研ぐため
の刃物用研ぎ器41としては、図5示すように、傾斜角
度が異なるテーパ面を有する2つの円錐台43,45を
当接させて略円板状体47と成し、その外周に形成され
る略V字状をした各テーパ面に、粒度の異なるダイヤモ
ンド砥粒を電着等にて固定した粗加工用の研磨面44と
仕上加工用の研磨面46を有するダイヤモンド砥石42
を、回転可能にケース48内に設置してあり、ケース4
8上を覆う蓋体49に設けたガイドスリット50によ
り、金属製刃物の刃先を研磨面44,46に案内するよ
うになっており、前記ダイヤモンド砥石42の軸芯とガ
イドスリット50とは交差するように設置したものがあ
った。なお、前記ダイヤモンド砥石42は、粗加工用の
研磨面44と軸芯に垂直な平面とのなす角度γを20°
〜25°とするとともに、仕上加工用の研磨面46と軸
芯に垂直な平面とのなす角度θを26°〜30°に設定
されていた(特公平6−61686号公報参照)。
【0005】そして、この刃物用研ぎ器41により金属
製刃物の刃先を研ぐには、ダイヤモンド砥石42の研磨
面44,46に金属製刃物の刃先を当接させた状態で、
金属製刃物の柄を手でもって、手前に引いたり押したり
すると、ダイヤモンド砥石42が回転するとともに、金
属製刃物の刃先が研磨面44,46と摺動することによ
って刃先を研ぐようになっていた。
【0006】しかしながら、この刃物用研ぎ器41は、
刃物との摺動抵抗によってダイヤモンド砥石42を回転
させることから回転速度が遅く、硬質なセラミック製刃
物を研ぐことができず、また、元々金属製刃物を研ぐた
めのものであるために、ダイヤモンド砥石42に形成さ
れた研磨面44,46の傾斜角度が大きく、セラミック
製刃物に要求されている刃先角を得ることができなかっ
た。
【0007】その為、セラミック製刃物を研ぐには、製
造元に送り返し、刃付けをしてもらわなければならない
ため、その間使用することができず、しかも刃を研ぐの
に費用がかかるといった課題があった。しかも、製造元
で研ぐ場合、図6に示すように回転するダイヤモンド砥
石51の研磨面52に対し、技術者がセラミック製刃物
60の柄62を持って刃先61を押し当てて研がなけれ
ばならず、セラミック製刃物60に要求される刃先角を
得るには熟練を要し、一般の人がセラミック製刃物60
を研ぐことは不可能であった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、熟練の技術者でなくて
も簡単にセラミック製刃物を所定の刃先角に研ぐことが
できるセラミック製刃物用電動研ぎ器を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は前記課
題に鑑み、駆動源に連結された回転軸に、円板状体であ
って、その外周に平面状の研磨面を有する粗加工用のダ
イヤモンド砥石と、略円板状体であって、その外周にV
溝状の研磨面を有する仕上加工用のダイヤモンド砥石を
備えるとともに、前記各ダイヤモンド砥石の研磨面へセ
ラミック刃物の刃先を案内するガイドスリットを備えた
蓋体を具備して成り、前記仕上加工用のダイヤモンド砥
石におけるV溝状の研磨面と前記回転軸に垂直な平面と
のなす角度を10°〜20°とするとともに、前記蓋体
のガイドスリットと前記回転軸に垂直な平面とのなす角
度を12°〜18°としてセラミック製刃物用電動研ぎ
器を構成したものである。
【0010】また、本発明は、前記仕上加工用のダイヤ
モンド砥石の研磨面を構成するダイヤモンド砥粒の粒度
を600番〜1000番とし、かつ前記粗加工用のダイ
ヤモンド砥石の研磨面を構成するダイヤモンド砥粒の粒
度を150番〜350番としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0012】図1は本発明のセラミック製刃物研ぎ器を
示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0013】このセラミック製刃物研ぎ器1は、駆動源
としてのモータ5と、該モータ5に連結された回転軸4
と、該回転軸4に取着された粗加工用のダイヤモンド砥
石2と仕上加工用のダイヤモンド砥石3をケース7内に
収納配置してある。
【0014】粗加工用のダイヤモンド砥石2は、図2
(a)(b)に示すように、円板状体21をしたもの
で、その外周には目の粗いダイヤモンド砥粒23を電着
にて固着した平面状の研磨面22を有しており、仕上加
工用のダイヤモンド砥石3は、図3(a)(b)に示す
ように、周縁部両端にテーパ面を有する2つの円板3
4,35を当接させて形成した略円板状体31であっ
て、その外周に形成されるV溝のテーパ面には、目の細
かなダイヤモンド砥粒33を電着にて固着したV溝状の
研磨面32を有している。
【0015】これらのダイヤモンド砥石2,3の回転軸
4への取着は、回転軸4の先端部を若干小径としてあ
り、その先端部に仕上加工用のダイヤモンド砥石3を嵌
入させ、段差部に当接させるとともに、複数枚のスペー
サ11を介して粗加工用のダイヤモンド砥石2を嵌入
し、仕上加工用のダイヤモンド砥石3と所定の間隔を設
けて設置するとともに、さらにスペーサ12を嵌入し、
先端部に形成した雌ねじ部にナット13を螺着して固定
するようになっており、前記スペーサ11の枚数を調整
することで、セラミック製刃物との摺動に伴う研磨面2
2(粗加工用のダイヤモンド砥石2)を均一に摩耗させ
ることができるようになっている。
【0016】また、ケース7上には、各ダイヤモンド砥
石2,3の研磨面22,32へセラミック製刃物の刃先
を案内するための2つのガイドスリット9,10を備え
た蓋体8を被せてある。
【0017】そして、本発明によれば、各ガイドスリッ
ト9,10と回転軸4に垂直な平面とのなす角度βを1
2°〜18°とするとともに、仕上加工用のダイヤモン
ド砥石3のV溝状の研磨面32と回転軸4に垂直な平面
とのなす角度αを10°〜20°としたことを特徴とす
る。
【0018】即ち、セラミック製刃物の刃先角は10°
〜45°の範囲で形成することが良いのであるが、その
中でも欠け等の欠損をできるだけ防止する観点から、本
発明ではセラミック製刃物の刃先角を35°〜45°の
範囲で刃付けするにあたり、各ガイドスリット9,10
と回転軸4に垂直な平面とのなす角度βが前記範囲を外
れたり、仕上加工用のダイヤモンド砥石3のV溝状の研
磨面32と回転軸4に垂直な平面とのなす角度αが前記
範囲を外れると、刃先角を35°〜45°の範囲内に刃
付けすることができないからである。なお、図1では各
ガイドスリット9,10を、回転軸4に垂直な平面と1
2°〜18°の角度βをもって傾斜させたが、少なくと
も仕上加工用のダイヤモンド砥石3へ案内するガイドス
リット10が、回転軸4に垂直な平面と前記範囲で傾斜
させてあれば良い。
【0019】また、ケース7内底部には、図4に示すよ
うに、セラミック製刃物との摺動に伴って発熱する各ダ
イヤモンド砥石2,3を冷却するための冷却水を噴出す
るノズル6a,6bをそれぞれ設置してある。ノズル6
a,6bは、各ダイヤモンド砥石2,3の接線に対し、
5°〜10°の角度πで傾斜させて設置し、冷却水を噴
出させるようにすることが好ましい。
【0020】ノズル6a,6bの設置角度πが、各ダイ
ヤモンド砥石2,3の接線に対して5°未満であると、
各ダイヤモンド砥石2,3にかかる冷却水の量が少な
く、十分な冷却効果が得られないからであり、逆に、ノ
ズル6a,6bの設置角度πが、各ダイヤモンド砥石
2,3の接線に対して10°を越えると、各ダイヤモン
ド砥石2,3の上方に開口するガイドスリット9,10
より冷却水が吹き出してしまうからである。
【0021】次に、このセラミック製刃物用研ぎ器1の
使用方法について説明する。
【0022】まず、セラミック製刃物用研ぎ器1の各ノ
ズル6a,6bを、冷却水供給手段(不図示)と接続す
る。
【0023】次に、モータ5を駆動させて粗加工用のダ
イヤモンド砥石2と仕上加工用のダイヤモンド砥石3を
6,000rpm〜13,000rpmで回転させると
ともに、ノズル6a,6bより冷却水を各ダイヤモンド
砥石2,3に噴出する。
【0024】そして、刃欠けしたセラミック製刃物の刃
先を、ガイドスリット9に挿入して粗加工用のダイヤモ
ンド砥石2の研磨面22に当接させることで、刃欠けし
た部分の刃を取り除いたあと、次にガイドスリット10
に挿入して、仕上加工用のダイヤモノド砥石3のV溝状
の研磨面32と当接させる。この時、セラミック製刃物
の一方の側面は、テーパ状をした研磨面32の一方と、
セラミック製刃物の他方の側面は、テーパ状をした研磨
面32の他方とそれぞれ摺接する。そして、本発明で
は、ガイドスリット10と回転軸4に垂直な平面とのな
す角度βを12°〜18°とするとともに、仕上加工用
のダイヤモンド砥石3のV溝状の研磨面32と回転軸4
に垂直な平面とのなす角度αを10°〜20°としてあ
ることから、セラミック製刃物の刃先角が35°〜45
°の範囲にある二段刃に研ぐことができる。
【0025】ところで、粗加工用のダイヤモンド砥石2
の研磨面22を形成するダイヤモンド砥粒23には、粒
度が150番〜350番のものを用いるとともに、仕上
加工用のダイヤモンド砥石3の研磨面32を形成するダ
イヤモンド砥粒33には、粒度が600番〜1000番
のものを用いることが好ましい。
【0026】即ち、粗加工用の研磨面22を形成するダ
イヤモンド砥粒23の粒度が、150番より小さいと、
セラミック製刃物を研ぐには粗すぎ、ダイヤモンド砥粒
23による小さな欠けが残り、逆に粒度が350番を越
えると、研磨能力が低く、刃欠けした部位を除去するの
に時間がかかるといった不都合があるからである。ま
た、仕上加工用の研磨面32を形成するダイヤモンド砥
粒33の粒度が、600番より小さいと、目に見える欠
けは除去できるが切れ味が悪いといった不都合があり、
逆に粒度が1000番を越えると、研磨能力が低く、刃
付けに時間がかかりすぎるためである。
【0027】なお、本発明はこれらの実施形態に限定す
るものではなく、本発明の範囲を逸脱しない程度に改良
や設計変更しても良いことは言うまでもない。
【0028】
【実施例】(実施例1)ここで、図1に示すセラミック
製刃物用研ぎ器1において、ガイドスリット10と回転
軸4に垂直な平面とのなす角度βと、仕上加工用のダイ
ヤモンド砥石3におけるV溝状の研磨面32と回転軸4
に垂直な平面とのなす角度αとを異ならせ、刃欠けした
セラミック製刃物に新たに刃付けした時の刃先角につい
て確認する実験を行った。
【0029】本実験にあたっては、粗加工用のダイヤモ
ンド砥石2の研磨面22を形成するダイヤモンド砥粒2
3の粒度を170番とするとともに、仕上加工用のダイ
ヤモンド砥石3の研磨面32を形成するダイヤモンド砥
粒33の粒度を800番とし、各ダイヤモンド砥石2,
3の回転速度を10,000rpmの条件にて行った。
【0030】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0031】
【表1】
【0032】この結果、ガイドスリット10と回転軸4
に垂直な平面とのなす角度βを12°〜18°とすると
ともに、仕上加工用のダイヤモンド砥石3のV溝状の研
磨面32と回転軸4に垂直な平面とのなす角度αを10
°〜20°とすれば、セラミック製刃物の刃先角度を3
5°〜45°の範囲に入れることができることが確認で
きた。
【0033】(実施例2)次に、表1の試料No.6の
ように、ガイドスリット10と回転軸4に垂直な平面と
のなす角度βを15°、仕上加工用のダイヤモンド砥石
3のV溝状の研磨面32と回転軸4に垂直な平面とのな
す角度αを15°としたセラミック製刃物用研ぎ器1に
おいて、粗加工用のダイヤモンド砥石2の研磨面22を
形成するダイヤモンド砥粒23の粒度と、仕上加工用の
ダイヤモンド砥石3の研磨面32を形成するダイヤモン
ド砥粒33の粒度とを異ならせた時の切れ味と、研ぎ時
間について確認する実験を行った。
【0034】なお、実験にあたり、新たに刃付けするセ
ラミック製刃物として刃欠けが0.5mm〜0.7mm
のものを使用し、刃先角度が35°〜45°の範囲に仕
上げるのに要する時間が5分以内でかつ切れ味として完
熟トマトを自重で切断させた時に抵抗なくスムーズに切
断できた場合を良好として判断した。ただし、切れ味の
測定にあたっては、予め50gfの荷重を加えた状態で
用紙(PPC:0.08mm厚さの再生紙)を切り、そ
の切断総距離が1000mを越えた状態でトマトを切断
するようにした。
【0035】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0036】
【表2】
【0037】この結果、試料No.11のように、粗加
工用のダイヤモンド砥石2の研磨面22を形成するダイ
ヤモンド砥粒23の粒度が150番より小さく、かつ仕
上加工用のダイヤモンド砥石3の研磨面32を形成する
ダイヤモンド砥粒33の粒度が600番より小さいと、
粗加工用のダイヤモンド砥粒23の粒度が大きいために
残った小さな欠けがなかなか取りきれないといった理由
により良くなかった。また、試料No.19のように、
粗加工用のダイヤモンド砥石2の研磨面22を形成する
ダイヤモンド砥粒23の粒度が350番より大きく、か
つ仕上加工用のダイヤモンド砥石3の研磨面32を形成
するダイヤモンド砥粒33の粒度が1000番より大き
いと、研磨能力が低いため、刃付けに時間がかかるとい
った理由により良くなかった。
【0038】これに対し、試料No.12〜18のよう
に、粗加工用のダイヤモンド砥石2の研磨面22を形成
するダイヤモンド砥粒23の粒度が150番〜350番
でかつ仕上加工用のダイヤモンド砥石3の研磨面32を
形成するダイヤモンド砥粒33の粒度が600番〜10
00番の範囲にあるものは、何れも5分以内に刃を付け
ることができ、また、その切れ味も良好であることが判
った。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、駆動源
に連結された回転軸に、円板状体であって、その外周に
平面状の研磨面を有する粗加工用のダイヤモンド砥石
と、略円板状体であって、その外周にV溝状の研磨面を
有する仕上加工用のダイヤモンド砥石を備えるととも
に、前記各ダイヤモンド砥石の研磨面へセラミック刃物
の刃先を案内するガイドスリットを備えた蓋体を具備し
て成り、前記仕上加工用のダイヤモンド砥石におけるV
溝状の研磨面と前記回転軸に垂直な平面とのなす角度を
10°〜20°とするとともに、前記蓋体のガイドスリ
ットと前記回転軸に垂直な平面とのなす角度を12°〜
18°としてセラミック製刃物用電動研ぎ器を構成した
ことにより、セラミック製刃物に35°〜45°の刃先
角を有する刃を形成することができる。その為、この研
ぎ器にて刃を研いだセラミック製刃物を用いれば、刃欠
けがなく良好な切れ味を実現することができる。
【0040】また、前記仕上加工用の研磨面を構成する
ダイヤモンド砥粒の粒度を600番〜1000番とし、
かつ前記粗加工用の研磨面を構成するダイヤモンド砥粒
の粒度を150番〜350番とすることで、比較的短時
間でセラミック製刃物の刃を研ぐことができるととも
に、鋭い切れ味を蘇らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック製刃物用研ぎ器の一例を示
す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明のセラミック製刃物用研ぎ器に備える粗
加工用のダイヤモンド砥石を示す図で、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図3】本発明のセラミック製刃物用研ぎ器に備える仕
上加工用のダイヤモンド砥石を示す図で、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図4】本発明のセラミック製刃物用研ぎ器に備えるノ
ズルの設置状態を説明するための図である。
【図5】従来の刃物用研ぎ器の一例を示す平面図であ
る。
【図6】従来のセラミック製刃物の研ぎ方を説明するた
めの状態図である。
【符号の説明】
1:セラミック製刃物研ぎ器 2:粗加工用のダイヤモ
ンド砥石 21:円板状体 22:研磨面 23:ダイヤモンド砥
粒 3:仕上加工用のダイヤモンド砥石 31:略円板状体
32:研磨面 33:ダイヤモンド砥粒 34,35:円板 4:回転
軸 5:モータ 6:ノズル 7:ケース 8:蓋体 9,10:ガイド
スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源に連結された回転軸に、円板状体で
    あって、その外周に研磨面を有する粗加工用のダイヤモ
    ンド砥石と、略円板状体であって、その外周にV溝状の
    研磨面を有する仕上加工用のダイヤモンド砥石とを取着
    するとともに、前記各ダイヤモンド砥石の研磨面へセラ
    ミック製刃物の刃先を案内するガイドスリットを備えた
    蓋体を有して成り、前記仕上加工用のダイヤモンド砥石
    におけるV溝状の研磨面と前記回転軸に垂直な平面との
    なす角度が10°〜20°、前記蓋体のガイドスリット
    と前記回転軸に垂直な平面とのなす角度が12°〜18
    °であることを特徴とするセラミック製刃物用電動研ぎ
    器。
  2. 【請求項2】前記仕上加工用のダイヤモンド砥石の研磨
    面におけるダイヤモンド砥粒の粒度が600番〜100
    0番、前記粗加工用のダイヤモンド砥石の研磨面におけ
    るダイヤモンド砥粒の粒度が150番〜350番である
    ことを特徴とする請求項1に記載のセラミックス製刃物
    用電動研ぎ器。
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