JPH05136612A - 発振器モジユール - Google Patents

発振器モジユール

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JPH05136612A
JPH05136612A JP3294446A JP29444691A JPH05136612A JP H05136612 A JPH05136612 A JP H05136612A JP 3294446 A JP3294446 A JP 3294446A JP 29444691 A JP29444691 A JP 29444691A JP H05136612 A JPH05136612 A JP H05136612A
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resonator
dielectric layer
conductor
resonance
resonance conductor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、発振器モジュールに関し、ストリ
ップ共振器を具備した発振器モジュールを小型化、高Q
化すると共に、共振周波数の調整を容易にすることを目
的とする。 【構成】 ストリップ共振器を具備し、少なくともマイ
クロストリップ共振器の共振導体2を多層基板の内部に
設定した発振器モジュールであって、多層基板の積層方
向に対し、共振導体2の下側には誘電体層1−3を介し
てGNDパターン3−2を設定し、上側にはGNDパタ
ーンを設定しないで誘電体層1−1、1−2を設けた。
また、共振導体2は、発振用トランジスタの周辺に設け
る。更に、多層基板の表面にトリミング用のGNDパタ
ーン11を設け、共振器の共振周波数を調整可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VCO(電圧制御発振
器)等の発振器モジュールに関し、更に詳しくいえば、
ストリップラインを共振器として用いた発振器モジュー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例の説明図であり、図7Aは
VCO(電圧制御発振器)の回路例、図7Bはマイクロ
ストリップラインの説明図、図7Cはトリプレート型ス
トリップラインの説明図である。
【0003】また図8は従来のVCOモジュール例であ
り、図8AはVCOモジュール例1の斜視図、図8Bは
VCOモジュール例2の分解斜視図である。図中、R1
〜R8 は抵抗、C1 〜C11はコンデンサ、L1 、L2
コイル、CVはバラクタダイオード(可変容量ダイオー
ド)、SLはストリップライン、CTは制御電圧入力端
子、OUTは出力端子、Vccは電源、Tr1 、Tr2
はトランジスタを示す。
【0004】また、1、1−1〜1−3は誘電体層、2
は共振導体、3、3−1、3−2はGND電極、4は部
品(ディスクリート部品)、5はスルーホール電極、6
は余白を示す。
【0005】従来、発振器として、例えば図7Aに示し
たようなVCO(電圧制御発振器)が知られていた。こ
のVCOは、発振部とバッファ部とから成り、発振部と
バッファ部は、結合用のコンデンサC7 を介し結合され
ている。
【0006】この例では、発振部は、トランジスタTr
1 、ストリップラインSL、バラクタダイオード(可変
容量ダイオード)CV、コンデンサC1 〜C6 、抵抗R
1 〜R4 、コイルL1 で構成され、バッファ部は、トラ
ンジスタTr2 、コンデンサC8 〜C11、抵抗R5 〜R
8 、コイルL2 で構成されている。
【0007】そして、発振部の制御電圧入力端子CTに
制御電圧を入力すると、該制御電圧に応じた周波数で発
振し、出力端子OUTからVCOの出力信号を取り出す
ことができる。
【0008】ところで、前記のストリップラインSL
は、共振器(ストリップ共振器)を構成しており、基板
への実装形態として、図7B、図7Cのようなものがあ
る。図7Bは、基板を構成する誘電体層1の表面に共振
導体2を形成し、裏面にGNDパターンを形成したマイ
クロストリップラインの例である。
【0009】また、図7Cは、多層基板に共振導体2を
内蔵し、その両側をGNDパターン3−1、3−2で挟
んだトリプレート型のストリップラインとした例であ
る。即ち、多層基板を構成する第1の誘電体層1−1上
にGNDパターン3−1を形成し、第2の誘電体層1−
2上に共振導体2を形成し、第2の誘電体層1−2の裏
面にGNDパターン3−2を形成することにより、共振
導体2を、誘電体層を介して両側からGNDパターンで
挟んだトリプレート型のストリップラインとしたもので
ある。
【0010】前記図7Bの実装形態によるVCOモジュ
ールの例を図8Aに示す。このVCOモジュールは、基
板(単板、あるいは多層基板)を構成する誘電体層1の
表面に、共振導体2を(厚膜印刷)形成し、更に他のト
ランジスタ、抵抗等の部品4(ディスクリート部品)を
実装する。そして、前記誘電体層1の裏面にGNDパタ
ーン3を(厚膜印刷)形成したものである。
【0011】また、図7Cの実装形態によるVCOモジ
ュールの例を図8Bに示す。このモジュールは、多層基
板を構成する第1の誘電体層1−1上に、トランジス
タ、抵抗等の部品4(ディスクリート部品)を実装し、
第2の誘電体層1−2上にGNDパターン3−1を形成
し、第3の誘電体層1−3上に共振導体2を形成すると
共に、該第3の誘電体層1−3の裏面にGNDパターン
3−2を形成したものである。
【0012】なお、GNDパターン3−1の一部には余
白6(導体のない部分)を設け、その中にスルーホール
電極5を設ける。そして、このスルーホール電極5を中
継点として、共振導体2と部品4との間をブラインドス
ルーホール(内部が導体で満たされたスルーホール)に
よって接続する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 図8Aに示したVCOモジュールにおける共振器
(図7B参照)では、構造的に容量成分を小さくできる
ため、共振器のラインインピーダンスZ0 (Z0 ∝√L
/C)が大きくとれる。一般に、伝送線路の容量成分を
C、伝送路の誘導成分をL、伝送路の直列抵抗rs 、信
号の媒質内波長をλgとした場合、伝送路のQは次式で
表される。
【0014】Q=(π/λg)・(2Z0 /rs ) 従って、前記のように、ラインインピーダンスZ0 を大
きくとれると、伝送路のQを高くすることができる。
【0015】その結果、伝送路のQを高くすることがで
きる。また、共振導体は、基板の表面に形成されてい
て、上側に何もないため、トリミングによる調整等が容
易にできると共に、基板も薄くできる。
【0016】しかし、その反面、共振導体が半分空気中
に出ているため、波長短縮の面では、λ/√εr (λ:
信号の波長、εr :比誘電率)ほど短縮しない(共振導
体の周囲を全てεr の誘電体で覆った場合は、λ/√ε
r まで波長短縮する)。従って、λ/√εr まで短縮し
ない分、共振導体長が長くなるため共振導体の直列抵抗
成分(rs )が大きくなり、Qが劣化する。また、スペ
ースファクタが大きいため、VCOモジュールが大型化
する。このため、小型で高Qの共振器を得るのは困難で
ある。
【0017】(2) 図8Bに示したVCOモジュールにお
ける共振器(図7C参照)では、構造的にC(容量)成
分が大きくなりやすい(共振導体と、その両側のGND
パターンとの間に容量成分がある)ため、共振器のライ
ンインピーダンスZ0 は大きくしずらくなり、Qが低く
なりやすい。従って、共振導体の両側の誘電体層を厚く
設定する必要があり、VCOモジュールが厚くなる。
【0018】また、共振導体は誘電体層中に内蔵される
ため、λ/√εr の波長短縮が期待でき、共振導体を短
くできる分直列抵抗(rs )を低くできるので、Qが高
くなる。
【0019】しかし、その反面、共振導体が誘電体層中
に内蔵されているため、共振器の調整が困難である。本
発明は、このような従来の課題を解決し、マイクロスト
リップ共振器を具備した発振器モジュールを小型化し、
高Q化すると共に、共振周波数の調整を容易にすること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、(A)図は、第1の原理図(請求項1、2に対
応)、(B)図は第2の原理図(請求項3に対応)であ
る。
【0021】図中、図7、図8と同符号は同一のものを
示す。また、3−1AはGNDパターン、11はトリミ
ング用の電極パターンを示す。本発明は上記の課題を解
決するため、次のように構成した。
【0022】(1) ストリップラインによるストリップ共
振器を具備すると共に、少なくとも、前記ストリップ共
振器の共振導体2を、多層基板の内部に設定した発振器
モジュールであって、多層基板の積層方向に対し、共振
導体2の一方側(下側)には、誘電体層1−3を介して
GNDパターン3−2を設定し、共振導体の他方側(上
側)の共振導体と対向する部分には、GNDパターンを
設定しないで誘電体層1−1、1−2を設けた。
【0023】(2) 前記構成(1)において、発振器を、
ストリップ共振器及び発振用トランジスタを含む発振部
と、バッファ部とで構成し、前記発振用トランジスタ
を、バッファ部とは分離して実装し、この発振用トラン
ジスタの周辺部に、ストリップ共振器の共振導体2を設
定した。
【0024】(3) 前記構成(1)において、多層基板の
表面の一部であって、前記共振導体2と、積層方向で一
部が重なる位置に、トリミング用のGNDパターン11
を設定し、該トリミング用のGNDパターン11をトリ
ミングすることにより、ストリップ共振器の調整ができ
るようにした。
【0025】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。図1(A)では、ストリップ共振器
の共振導体2の下側には、第3の誘電体層1−3を介し
てGNDパターン(ベタGNDパターン)3−2が設定
してある。しかし、共振導体2の上側には、第1、第2
の誘電体層1−1、1−2が積層されているがGNDパ
ターンは設定されていない。
【0026】なお、第2の誘電体層1−2上に設けたG
NDパターン3−1Aは、共振導体2が外部から悪影響
を受けないようにするためのものであって、共振導体2
の上側(積層方向)の共振導体と対向する部分には実質
的に設定されていない。
【0027】このようにすると、構造的にC成分を小さ
くできる(共振導体2の両側にGNDパターンがある場
合と比べて)ため、ラインインピーダンスを大きくとれ
る。従って、伝送路のQを高くできる。また、共振導体
2の両側に誘電体層があるため、λ/√εr の波長短縮
が期待でき、その分小型化が可能となる。
【0028】従って、小型で高Qのストリップ共振器を
具備した発振器モジュールが得られる。更に、前記構成
(2)のようにすれば、共振導体2は、外部からの電圧
変動や、その他の影響を受けにくくなるため、良好な発
振特性が得られる。
【0029】図1(B)では、第1の誘電体層1−1上
(多層基板の表面)に、トリミング用のGNDパターン
11を設定し、ブラインドスルーホール13によって、
第2の誘電体層1−2上に形成したGNDパターン3−
1Aと接続してある。共振周波数の調整時には、前記G
NDパターン11のトリミングを行って調整する。この
ようにすると、共振導体2を、多層基板の内部に設定し
ても、ストリップ共振器の共振周波数の調整が可能とな
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例の説明)図2〜図3は、本発明の第1実施
例を示した図であり、図2はVCOモジュールの分解斜
視図、図3は図2のX−Y線断面図である。
【0031】図中、図1、図7、図8と同符号は同一の
ものを示す。また、8は配線パターン、9は余白、10
は側面のGND電極、3−1AはGNDパターン、1−
1〜1−5は誘電体層を示す。
【0032】第1実施例は、図7Aに示した回路構成の
VCO(電圧制御発振器)を、多層基板に実装してVC
Oモジュールとした例である。多層基板としては、第1
〜第5の誘電体層1−1〜1−5を用いている。
【0033】図7Aに示したように、VCOは発振部と
バッファ部とで構成されており、該バッファ部では、V
COの出力側の電圧変動等が発振部に悪影響を与えない
ようにしている。このような発振部とバッファ部を実装
する際は、両者を分けて配置する。
【0034】即ち、発振部は、トランジスタTr1 の周
辺部に配置し、バッファ部はトランジスタTr2 の周辺
部に配置して実装する。図2、図3では、図の左側に発
振部を配置し、右側にバッファ部を配置している。
【0035】図2、図3に示したように、多層基板の第
1の誘電体層1−1上には、トランジスタTr1 、Tr
2 やその他の部品4(ディスクリート部品)を実装し、
第2の誘電体層1−2上にはコイルL2 や配線パターン
8等を形成する(厚膜印刷)。
【0036】第3の誘電体層1−3上には、余白9を残
して、他の部分にGNDパターン3−1Aを形成(厚膜
印刷)し、第4の誘電体層1−4上に共振導体2を形成
(厚膜印刷)すると共に、第5の誘電体層1−5上に
は、GNDパターン(ベタGNDパターン)3−2を形
成(厚膜印刷)する。
【0037】また前記各パターンは、それぞれ誘電体層
の端部まで導体パターンで引き出しておき、GND側を
側面に形成したGND電極10に接続することにより、
SMD(表面実装部品)とする。なお、図3では、側面
電極として、GND電極10を1つだけ図示してある
が、実際には、GND電極の外、制御電圧入力端子、出
力端子等、複数の電極を設けてあり、所定の電極に接続
する。
【0038】前記共振導体2は、図7Aに示したストリ
ップラインSLによる共振器を構成する導体であり、例
えば図2のような形状にパターニングする。余白9は、
前記の共振導体2の形状にほぼ一致する形状(共振導体
2よりも多少大きめ)にすると共に、該共振導体2の上
側に形成する。
【0039】即ち、各誘電体層1−1〜1−5を積層し
た際、共振導体2の上側(積層方向)にGNDパターン
3−1Aが存在しないようにする。従って、GNDパタ
ーン3−1Aは、前記の余白9の部分を残し、他の部分
にパターニングする。
【0040】なお、共振導体2の一端(GND側)は第
4の誘電体層1−4の端部まで引き出してGND電極1
0(図3参照)に接続するが、他端(図2のP点)は図
7Aの点Pに相当する部分であり、コンデンサC2 、C
3(この例ではディスクリート部品4)と接続する。
【0041】このため、第2、第3の誘電体層1−2、
1−3上にスルーホール電極5を形成しておき、これら
のスルーホール電極5を中継点として、第1の誘電体層
1−1上のコンデンサC2 、C3 と、共振導体2のP点
との間を、ブラインドスルーホール(内部が導体で満た
されたスルーホール)により接続する。
【0042】前記のように、共振導体2の下側には誘電
体層を介してGNDパターン3−2を設け、共振導体2
の上側にはGNDパターンを設けずに、誘電体層のみを
設けてマイクロストリップ共振器を構成する。
【0043】そして、前記の共振器は、発振部のトラン
ジスタTr1 の周辺部(下側も含めて)に配置する。即
ち、発振部は、トランジスタTr1 の周辺部に配置し、
バッファ部はトランジスタTr2 の周辺部に配置し、両
者を分けて実装する。
【0044】このようにすれば、発振部、特にマイクロ
ストリップ共振器が、外部からの影響を受けにくくな
る。 (第2実施例の説明)図4は、第2実施例におけるVC
Oモジュールの断面図である。図中、図1〜図3と同符
号は同一のものを示す。また、1−1L〜1−3L及び
1−6L、1−7Lは低誘電体層(低誘電率の誘電体
層)、1−5H、1−6Hは高誘電体層(高誘電率の誘
電体層)を示す。
【0045】第2実施例は、マイクロストリップ共振器
の共振導体2を、その両側から高誘電体層1−4H、1
−5Hで挟むことにより、波長短縮を行い、高Qの共振
器を得るようにした例であり、他の構成は、図2、図3
に示した第1実施例と同じである。
【0046】図4に示したように、マイクロストリップ
共振器を構成する共振導体2は、高誘電体層1−4H、
1−5Hで挟むようにして形成する。また、この高誘電
体層1−4H、1−5Hの上側には低誘電体層1−1L
〜1−3Lを設け、下側には低誘電体層1−6L、1−
7Lを設け、これらの低誘電体層には、第1実施例と同
じようにパターニングを行う。
【0047】即ち、低誘電体層1−1L〜1−3L上の
構成は、図2の第1〜第3の誘電体層1−1〜1−3上
の構成(パターニング形状等)と同じであり、低誘電体
層1−7L上の構成は、図2の第5の誘電体層1−5上
の構成と同じである。なお、この例では低誘電体層1−
6L上には何もパターニングしない。
【0048】(第3実施例)図5、図6は第3実施例を
示した図であり、図5はVCOモジュールの分解斜視
図、図6は図5のS−T線断面図である。図中、図1〜
図4と同符号は同一のものを示す。また、11はトリミ
ング用のGNDパターン、12は中継用の配線パター
ン、13はブラインドスルーホールを示す。
【0049】第3実施例は、多層基板の表面にトリミン
グ用のGNDパターン11を形成し、マイクロストリッ
プ共振器の調整ができるようにした例である。なお、図
5、図6では、トランジスタ等を図示省略してあるが、
トリミング用のGNDパターン11以外の構成は、ほぼ
図2、図3に示した第1実施例と同じである。
【0050】図5、図6に示したように、第1の誘電体
層1−1上には、トリミング用のGNDパターン11を
設けるが、この位置としては、共振導体2のP点側(G
ND側と反対側で、図7AのP点に対応する位置)の上
方とする。この場合、多層基板の積層方向において、共
振導体2のP点側と、トリミング用のGNDパターン1
1とが重なるようにパターニングを行う。
【0051】そして、第3の誘電体層1−3上に形成し
たGNDパターン3−1Aと、前記トリミング用のGN
Dパターン11との間を、第2の誘電体層1−2上に形
成したスルーホール電極5を介してブラインドスルーホ
ール13によって接続する。
【0052】また、第4の誘電体層1−4上に形成した
共振導体2のP点側は、第3の誘電体層1−3上に形成
したスルーホール電極5、第2の誘電体層1−2上に形
成した中継用の配線パターン12を介して、ブラインド
スルーホールによって第1の誘電体層1−1上に引き出
し、コンデンサC2 、C3(図7A参照)に接続する。
【0053】このような構成のVCOモジュールにおい
て、マイクロストリップ共振器の調整を行うには、トリ
ミング用のGNDパターン11の一部をトリミングすれ
ばよい。この場合、共振導体2とトリミング用のGND
パターン11との間には容量成分を持つので、トリミン
グ用のGNDパターン11をトリミングすると、前記の
容量成分が変化し、その結果、マイクロストリップ共振
器の共振周波数が調整できる。
【0054】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) VCOに限らず、他の発振器にも適用可能である。
【0055】(2) 発振器を構成する抵抗、コイル、コン
デンサ等の内、任意の素子を厚膜パターンで構成するこ
とも可能である。 (3) 実施例においては、共振導体の上部対向部分にはG
NDパターンを全く配置しない構造としたが、パターン
設計上、若しくは、製法上のパターン精度ズレから、一
部のGNDパターンがわずかに共振導体にかかる様な場
合を本発明は除外するものではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 共振導体の上側には、GNDパターンがなく、誘電
体層が設けてあるため、C成分を小さくできる。
【0057】その結果、ラインインピーダンスを大きく
できるので、共振器のQを高くできる。、 (2) 共振導体の上下方向(両側)に誘電体層が設けてあ
るため、λ/√εr の波長短縮が期待でき、共振導体の
直列抵抗成分(rs )が小さくできるため共振器のQを
高くできる。従って、小型で高Qの発振器モジュールが
得られる。
【0058】(3) トリプレート型マトリップライン共振
器を用いた場合に比べ基板の誘電体層を薄くしてもC成
分を小さく設定できるので伝送路のQを低下させなくて
済む。
【0059】(4) 基板の薄型化ができるので基板焼成時
の脱バインダー等の工程及び焼結工程を短くすることが
可能となり基板の製造コストを下げることができる。 (5) 共振導体を多層基板の内部に設定しても、共振周波
数の調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるVCOモジュール
の分解斜視図である。
【図3】図2のX−Y線断面図である。
【図4】第2実施例におけるVCOモジュールの断面図
である。
【図5】第3実施例におけるVCOモジュールの分解斜
視図である。
【図6】図5のS−T線断面図である。
【図7】従来例の説明図である。
【図8】従来のVCOモジュール例である。
【符号の説明】
1−1〜1−3 第1〜第3の誘電体層 2 共振導体 3−1A、3−2 GNDパターン 11 トリミング用のGNDパターン 13 ブラインドスルーホール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップラインによるストリップ共振
    器を具備すると共に、 少なくとも、前記ストリップ共振器の共振導体(2)
    を、多層基板の内部に設定した発振器モジュールであっ
    て、 多層基板の積層方向に対し、 共振導体(2)の一方側(下側)には、誘電体層(1−
    3)を介してGNDパターン(3−2)を設定し、 共振導体(2)の他方側(上側)の共振導体と対向する
    部分には、GNDパターンを設定しないで、誘電体層
    (1−1、1−2)を設けたことを特徴とする発振器モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 前記発振器を、ストリップ共振器及び発
    振用トランジスタ(Tr1 )を含む発振部と、バッファ
    部とで構成し、 前記発振用トランジスタ(Tr1 )を、バッファ部とは
    分離して実装し、 この発振用トランジスタ(Tr1 )の周辺部にストリッ
    プ共振器の共振導体(2)を設定したことを特徴とする
    請求項1記載の発振器モジュール。
  3. 【請求項3】 前記多層基板の表面の一部であって、 前記共振導体(2)と、積層方向で一部が重なる位置
    に、トリミング用のGNDパターン(11)を設定し、 該トリミング用のGNDパターン(11)をトリミング
    することによりストリップ共振器の調整ができるように
    したことを特徴とする請求項1記載の発振器モジュー
    ル。
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