JPH06112710A - 高周波回路基板 - Google Patents

高周波回路基板

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Publication number
JPH06112710A
JPH06112710A JP4256624A JP25662492A JPH06112710A JP H06112710 A JPH06112710 A JP H06112710A JP 4256624 A JP4256624 A JP 4256624A JP 25662492 A JP25662492 A JP 25662492A JP H06112710 A JPH06112710 A JP H06112710A
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JP
Japan
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substrate
dielectric constant
layer
frequency circuit
ground electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP4256624A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Furuya
賢一 古谷
Hideyuki Uchida
秀之 内田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH06112710A publication Critical patent/JPH06112710A/ja
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、設計及び製造が簡単で、信頼性の高
い高周波回路基板を提供する。 【構成】 内層に分布定数回路を構成するストリップラ
イン6が形成された多層の高誘電率セラミック基板10
aの下面に端子電極及び接地電極4を形成し、基板10
aの上面に一面接地電極14を形成し、更にその上面に
低誘電率のガラス層11をペースト状にして塗布し焼成
して形成し、ガラス層11の上面に配線及び部品実装ラ
ンド12を形成して高周波回路基板を構成する。ストリ
ップライン6からの出力は、一面接地電極14及びガラ
ス層11に設けられたスルーホールの端子13を介して
上部配線及び部品実装ランドに供給される。高誘電率の
基板にストリップラインを内層しているので、基板を小
型にすることができ、低誘電率のガラス層を介在させて
配線及び部品実装ランドを形成しているので、浮遊容量
が減少し信頼性が向上する。ガラス層はペースト状にし
て塗布し焼成できるので、製造が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波回路を構成する
ための高周波回路基板に関するものであり、特に、移動
体通信機器等に用いられる発振回路、パワーアンプ等の
高周波モジュールに使用される高周波回路基板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、自動車電話等の移動体
通信の普及により、通信機器に使用される使用部品の小
型化及び高性能化が望まれている。以下に、電圧制御発
振器を例にとって、従来の高周波回路基板を説明する。
図4は、従来の高周波回路基板に実装された電圧制御発
振器を示しており、該発振器は、単層又は多層の低誘電
率セラミック基板1を用い、該基板上に、同軸型誘電体
共振器2、及びトランジスタ、ダイオード、抵抗、コン
デンサ等の各種の電子部品3を実装している。また基板
1の下面には、接地電極4と端子電極が形成され、これ
らの電極はスルーホールを通じて、基板上面と電気的に
接続されている。
【0003】図5及び図6もまた、従来の電圧制御発振
器の実装状態を示しており、これらの例においては、図
4の従来例で用いている占有面積の大きい同軸型誘電体
共振器の代わりに、ストリップライン共振器を用いてい
る。図5においては、ストリップライン共振器は、多層
の低誘電率セラミック基板5の内層に形成したストリッ
プライン6と、発振周波数を調整するためのコンデンサ
7とから構成されている。そして、基板の上面には、ス
トリップライン共振器を構成するコンデンサ7と共に、
高周波回路を形成する各種の電子部品3が実装されてい
る。図6においては、ストリップライン共振器は、多層
の高誘電率セラミック基板8の内層に形成したストリッ
プライン6で構成されている。この従来例の場合、図5
に示した従来例のような発振周波数調整用のコンデンサ
は必要でなく、基板上面には、高周波回路を形成する各
種の電子部品3のみが実装されている。図5及び図6の
従来例においても、基板下面には接地電極4と端子電極
が形成され、これらの電極は、スルーホールを通じて基
板上面と電気的に接続されている。なお、これらの図に
おいて、符号9は多層のセラミック基板5、8の内層に
それぞれ形成されたストリップライン層の存在を示して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したような誘電体共振器2を用いている電圧制御発振
器では、共振器2そのものの小型化に限度があるため、
該共振器の実装スペースが大きくなり、したがって発振
器の小型化には限界がある。更には、単層の基板1にお
いては基板表面に分布定数線路を形成する必要があり、
発振器の小型化は一層困難である。
【0005】また図5に示したような多層の低誘電率セ
ラミック基板5の内層にストリップライン6を形成した
例においては、基板の比誘電率をεr、共振周波数にお
ける波長をλとすると、ストリップラインの長さLは、 L=(λ/4)/(εr1/2 で与えられるが、εr=5程度の低誘電率基板の場合、
共振周波数を1GHzとすると、ストリップラインの長
さはL=33.5mmとなり、現在の小型化された電圧
制御発振器においては、多層の基板内にこのような長さ
のストリップラインを形成することは非常に困難であ
る。そこで、通常は短いストリップライン6を多層のセ
ラミック基板5内に形成し、そのストリップラインと並
列にコンデンサ7を接続して、短いストリップラインに
よって生じる高い共振周波数を適切な発振周波数に調整
している。しかし、通常使用されている積層セラミック
チップコンデンサはQ値が低く、該コンデンサを共振回
路部に付加したことにより、発振回路全体のQ値が低下
してしまう。したがって、電圧制御発振器の重要な特性
の1つである位相雑音比(C/N)が低下してしまう。
【0007】図6に示したような電圧制御発振器の場合
は、多層のセラミック基板8が高誘電率であるので、ス
トリップラインを短くすることができ、したがって外部
に調整用コンデンサを付加する必要がないが、基板上面
の配線及び部品実装ランドと内層接地電極9との間に浮
遊容量が生じてしまう。したがって素子間の整合が取り
にくくなって設計が困難になると共に、発振出力の低
下、及び信号ライン間のクロストーク発生の問題、更に
は高い周波数の発振が困難になる等の問題が生じてい
た。
【0008】なお、上記問題の対策として、高誘電率の
セラミック層の上部に低誘電率のセラミック層を積層し
て多層基板を形成し、低誘電率のセラミック層上に部品
を実装することにより電気的特性の変化を少なくし、高
誘電率のセラミック層上にストリップライン等の分布定
数線路を形成することにより短い線路で所望の周波数特
性を得るようにする方法も考えられているが、これら各
層の熱収縮率が相違するため、セラミック焼成時の過熱
によって両層が剥離してしまい、信頼性の高い基板を作
製することは技術的に困難であった。したがって本発明
の目的は、上記問題を解決し、小型で、設計及び製造が
簡単で、信頼性の高い高周波回路基板を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内層に分布定数回路が形成された多層の高
誘電率基板と、上記基板の下面に形成された端子電極及
び接地電極と、上記基板の上面に形成された一面接地電
極と、上記一面接地電極の上面に形成された低誘電率の
ガラス層と、上記ガラス層の上面に形成された配線及び
部品実装ランドとから高周波回路基板を構成して、高誘
電率の基板の内層に分布定数回路を形成し、かつ低誘電
率のガラス層を介在させて該ガラス層の上面に配線及び
部品実装ランドを形成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明においては、多層の高誘電率セラミック
基板の内層にストリップライン等の分布定数回路を形成
するので、小型化ができると共に、共振周波数を低くす
ることができ、周波数調整用コンデンサを付加する必要
がなくなるからQ値の悪化がなく、よってC/N比の悪
化が防げる。例えば、1GHzの周波数を得るために必
要なストリップラインの長さを考えると、εr=5の低
誘電率の基板上にストリップラインを形成した場合、ス
トリップラインの長さはL=33.5mm必要である
が、εr=70の高誘電率基板上にストリップラインを
形成した場合は、L=8.9mmで良く、よって基板が
小型でも基板の内層にストリップラインを形成すること
ができる。
【0011】また本発明においては、多層の高誘電率セ
ラミック基板の上面に低誘電率のガラス層を形成してい
るので、配線及び部品実装ランドと、内層接地電極との
間の浮遊容量が小さくなり、素子間の整合が取り易くな
る。したがって設計が容易になると共に、大きな発振出
力が得られ、信号間のクロストークもなくなり、高い周
波数の発振も容易になる。更に本発明においては、基板
上に形成するガラス層は、ペースト状にして基板に印刷
焼成できるので、焼成時の層間剥離がなくなり、従来の
基板焼成技術を用いて信頼性の高い基板の作成が可能と
なる。
【0012】
【実施例】本発明の高周波回路基板の一実施例を、図1
及び図2に基づいて説明する。図1は高周波回路基板の
断面図であり、多層の高誘電率セラミック基板10aを
形成するグリーンシートの層間に、銀ペースト等により
分布定数回路を構成するストリップライン6を形成す
る。そして、基板10aの上面に、銀ペースト等を用い
て一面接地電極14を形成し、基板の下面に、銀ペース
ト等を用いて端子電極及び接地電極4を形成し、これら
を焼結成形することにより多層基板を形成している。こ
のように形成された多層基板の上面にペースト状のガラ
スを塗布し、これを焼成することで低誘電率のガラス層
11を形成する。そして、該ガラス層の上面に、銀ペー
スト等により配線12及び部品実装ランドを形成し、こ
れを再び焼結成形することにより、高周波回路基板が構
成されている。
【0013】セラミック基板10a内部のストリップラ
イン6からの出力は、基板10a及び一面接地電極14
に形成したスルーホールを通じて、銀ペースト等により
形成された端子13から取り出し、ガラス層11上面に
形成された配線12及び実装ランドに結合されている。
図2は、上記図1の高周波回路基板に実装された電圧制
御発振器の斜視図を示すものであり、高周波回路基板の
配線12及び部品実装ランドには、トランジスタ、ダイ
オード、抵抗、コンデンサ等の電子部品3が搭載され、
ストリップライン層9にはストリップライン共振器が内
層されている。
【0014】次に、本発明の別の実施例を、図3の基板
断面図を参照して説明する。図1の構成と相違する点
は、高誘電率のセラミック基板10aの上面に配置した
一面接地電極14の上面に、更に高誘電率のセラミック
基板10bを配置して該基板10bの上面にガラス層1
1を形成したことである。このような構成においても、
図1に示した実施例と同様な作用効果を奏することがで
きるものである。上記実施例においては、配線等を銀ペ
ーストを用いて形成しているが、銀ペーストの代わりに
銅ペーストを用いること、及びその他の変更が可能であ
ることは勿論である。また本発明は、高周波の電圧制御
発振器のみならず、高周波パワーアンプ等の適宜の高周
波回路モジュールに適用できることも勿論である。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下のような効果を有するものである。 a.ストリップラインを高誘電率のセラミック基板の内
層に形成して共振器を構成しているので、小型化が図ら
れ、同軸型誘電体共振器を基板上面に実装する従来の方
法に比べて、全体の体積を50%程度減少させることが
できる。 b.ストリップラインを高誘電率のセラミック基板の内
層に形成したので、共振回路に周波数調整用コンデンサ
を付加する必要がなくなり、その結果、C/N比は調整
用コンデンサを用いているものに比べて5dB改善され
た。 c.低誘電率のガラス層の上面に配線及び部品実装ラン
ドを形成しているので、浮遊容量の発生が抑えられ、素
子間の整合が取り易くなり、設計が容易になると同時
に、出力電力の向上及びクロストークの減少等の改善が
なされる。 d.低誘電率のガラス層は、ペースト状にして塗布し焼
成して形成できるので、高誘電率及び低誘電率のセラミ
ック層を積層する従来の方法に比べて、焼成時における
熱収縮率の相違に基づく層間の剥離が生じなくなり、信
頼性が向上すると共に、製造コストも安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の高周波回路基板の断面図であ
る。
【図2】図1に示した高周波回路基板に高周波回路部品
を実装して構成した電圧制御発振器の斜視図である。
【図3】本発明の別の実施例の高周波回路基板の断面図
である。
【図4】従来例の高周波回路基板を用いた電圧制御発振
器の斜視図である。
【図5】従来例の高周波回路基板を用いた電圧制御発振
器の斜視図である。
【図6】従来例の高周波回路基板を用いた電圧制御発振
器の斜視図である。
【符号の説明】
1 多層又は単層の低誘電率セラミッ
ク基板 2 同軸型誘電体共振器 3 電子部品 4 接地電極 5 多層の低誘電率セラミック基板 6 ストリップライン 7 周波数調整用コンデンサ 9 ストリップライン層 8、10a、10b 多層の高誘電率セラミック基板 11 低誘電率のガラス層 12 配線 14 一面接地電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波回路を構成する電子部品を実装す
    るための高周波回路基板において、 内層に分布定数回路が形成された多層の高誘電率基板
    と、 上記基板の下面に形成された端子電極及び接地電極と、 上記基板の上面に形成された一面接地電極と、 上記一面接地電極の上面に形成された低誘電率のガラス
    層と、 上記ガラス層の上面に形成された配線及び部品実装ラン
    ドとから構成されていることを特徴とする高周波回路基
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高周波回路基板におい
    て、該基板は更に、上記一面接地電極と上記ガラス層と
    の間に介在する高誘電率基板を含んでいることを特徴と
    する高周波回路基板。
JP4256624A 1992-09-25 1992-09-25 高周波回路基板 Pending JPH06112710A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996042134A1 (fr) * 1995-06-09 1996-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Amplificateur
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