JP2006238786A - タルト生地の成型体及びその成型機並びにその製造方法 - Google Patents

タルト生地の成型体及びその成型機並びにその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チーズケーキ等に調理された後、その上面にタルトが表れるようにしたタルト生地の成型体、及びその成型体を容易に成型でき、しかも、成型する際、押し型にタルト生地が付着するのを防ぐタルト生地の成型機並びにその成型体の製造方法を提供する。
【解決手段】タルト生地は、成型機により、環状鍔部を有する深皿状に成型されるので、チーズケーキ等に調理された後、その上面の外周部にタルトが表れ、チーズケーキの彩りが良くなる。また、受け型3内のタルト生地は、内部押し型31により深皿状に押圧され、その周端部が、既に受け型3上に下降した外部押し型32と受け型3との間の環状空間110bに押し出されて成型されるので、所定幅の環状鍔部を有する深皿状の成型体を容易に成型できる。さらに、押圧面5からはエアーが噴出されると共に、タルト生地はヒータ40により加熱されるため、成型後のタルト生地は押圧面5から容易に剥離される。
【選択図】図5

Description

本発明は、チーズケーキ等に使用するタルト生地の成型体及びその成型機並びにその製造方法に関するものである。
従来から、チーズケーキ等に使用されるタルト生地は、内部にチーズ等を充填するために深皿状に成型されていた。しかしながら、このようにタルト生地が深皿状に成型された場合、チーズケーキ等に調理されると、タルトがチーズケーキの周りに配され、こんがりと焼きあがったタルトがチーズケーキの上面に表れず、チーズケーキ上面の彩りが乏しくなり、消費者の購買欲を上げることができなかった。
さらに、従来、タルト生地を成型するにあたっては、手作業で行われており、成型時間に相当の時間を要し、生産効率が非常に悪く、タルト生地が使用されるチーズケーキ等を、リーゾナブルな価格で消費者に提供することができなかった。しかも、従来の成型機においては、押し型が生地を押圧する際に、押し型の押圧面に生地が付着していまい、効率良く成型することが困難であった。
そこで、従来の成型装置として、例えば、特許文献1には、粘弾性や流動性が大きな生地を常に迅速、かつ確実に能率よく所要形状に成型する薄皮状食品の成型装置が開示されている。すなわち、走行自在に水平に配設される無端駆動ベルトと、この無端駆動ベルトの搬送面に所要の生地を所定分量に分割供給せしめる分割手段と、分割供給された生地を加熱しつつ押圧して成型せしめる成型手段と、成型された生地を加熱しつつ押圧して薄皮状に展圧せしめる加圧手段と、展圧されて無端駆動ベルトと共に移動する生地を加熱せしめる加熱手段とが順次所定間隔をおいて配設される薄皮状食品の成型装置が開示されている。
特開平10−14479号公報
上述した特許文献1の薄皮状食品の成型装置では、当然ながら、タルト生地を、チーズケーキ等の調理後に、タルトがチーズケーキの上面に表れるような形状に成型することは到底不可能である。しかも、この特許文献1の薄皮状食品の成型装置は、生地を押圧後型が生地から離れる際、生地が容易に型から剥離されるように、生地をヒータで加熱しているものと考慮されるが、生地を完全に型から剥離させるには不十分であり、まだ、改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、チーズケーキ等に調理された後、その上面にタルトが表れるようにしたタルト生地の成型体、及びその成型体を容易に成型でき、しかも、成型する際、押し型にタルト生地が付着するのを防ぐ成型機並びにその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載したタルト生地の成型体の発明は、チーズケーキ等に使用されるタルト生地であって、該タルト生地は、上端部に所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、所定幅の環状鍔部を有する深皿状のタルト生地内にチーズ等が充填されて、これをオーブン等で焼成してチーズケーキ等に調理されると、チーズケーキの上面で、その外周部には、こんがりと焼けたタルトが表れ、チーズケーキの彩りが良くなる。
また、請求項2に記載したタルト生地の成型機の発明は、受け型と押し型との間でタルト生地を成型する成型機において、成型時、前記受け型と前記押し型との間に、深皿状の空間を形成すると共に、その周辺に環状鍔部を成型するための環状空間を形成するように設け、前記押し型の押圧面には、前記空間に臨むエアー噴出孔を設け、該エアー噴出孔にエアー源を接続したことを特徴とするものである。
このように構成することにより、押し型の押圧面がタルト生地を押圧する際、押し型の押圧面に設けたエアー噴出孔からエアーが噴出されるので、タルト生地が押圧面に付着することなく、さらに、押し型が上昇する際には、エアーがタルト生地に噴出され、タルト生地が押し型の押圧面から容易に剥離される。また、受け型と押し型との間には、深皿状の空間、及びその周辺には環状空間を形成するように設けたので、受け型内に供給されたタルト生地を、容易に所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型することが可能となる。
請求項3に記載したタルト生地の成型機の発明は、請求項2に記載した発明において、前記押し型を、前記プレス部に軸部が連結される内部押し型と、該内部押し型の外周面に摺接して、前記内部押し型の前記軸部に上下動可能に支持される外部押し型とから構成し、かつ、前記外部押し型の環状下面と前記受け型の環状上面とが協力して、前記環状空間を形成することを特徴とするものである。
このように構成することにより、タルト生地の成型体のバリエーションが増加すると共に、タルト生地を、所定幅の環状鍔部を有する深皿状に容易に成型することが可能となる。
請求項4に記載したタルト生地の成型体の製造方法の発明は、タルト生地を請求項3に記載の成型機を用いて所望の成型体に成型する製造方法において、前記成型機の受け型内に載置したアルミホイルからなるトレーにタルト生地を供給して、まず、前記トレー内のタルト生地を、前記成型機の昇降自在のプレス部に連結された内部押し型により押圧して深皿状とし、次に、前記内部押し型により深皿状に押圧されたタルト生地の周端部を、既に前記受け型上に前記内部押し型の外周面に沿って下降した外部押し型の環状下面と前記受け型の環状上面との間に設けられた環状空間に押し出して成型し、しかる後、前記内部押し型の押圧面に設けたエアー噴出孔からエアーを噴出しつつ、まず、前記内部押し型を、次いで、前記外部押し型を上昇させてタルト生地から剥離し、所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型することを特徴とするものである。
このように構成することにより、内部押し型により深皿状に押圧されたタルト生地の周端部を、既に受け型上に下降した外部押し型の環状下面と受け型の環状上面との間に設けた環状空間に押し出して成型し、しかる後、内部押し型の押圧面に設けたエアー噴出孔からエアーを噴出しつつ、まず、内部押し型、次いで、外部押し型を上昇させてタルト生地から剥離し、所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型することが可能となる。
本発明によれば、タルト生地は、所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型されるので、このタルト生地内にチーズ等が充填されオーブンで焼成して、チーズケーキ等に調理されると、チーズケーキの上面の外周部には、こんがりと焼けたタルトが表れるので、チーズケーキ上面の彩りが良くなり、消費者の購買欲を上げることができる。
また、タルト生地を環状鍔部を有する深皿状の成型体に成型する成型作業を人手に頼らず、成型機により行うので、生産効率が大幅に向上される。
さらに、この成型機では、押し型によりタルト生地を押圧する際、押し型の押圧面に設けたエアー噴出孔からエアーが噴出されるので、環状鍔部の幅があるにも関わらず、タルト生地が押圧面に付着することなく、さらに、押し型が上昇する際には、エアーによりタルト生地が押し型の押圧面から容易に剥離され、効果的である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図9に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るタルト生地の成型機は、図1、図4及び図5に示すように、昇降自在のプレス部2を備えたプレス機1と、タルト生地100(図8参照)が内部に供給される受け型3と、プレス部2に連結され受け型3内のタルト生地100を、受け型3の底部に向って押圧する押し型4と、この押し型4の押圧面5に設けた複数のエアー噴出孔36からエアーを噴出させるコンプレッサー(エアー源)6とを少なくとも具備している。
プレス機1は、次のように構成されている。すなわち、図1に示すように、プレス機1の枠体には、2本のシャフト8、8が縦方向で略平行に立設されており、これらシャフト8、8の間で、その上方には、上部シリンダ9が配設されている。この上部シリンダ9から下方に延出されたシリンダロッド10は、上方を開放したコ字状の上部ブラケット11の下板部12に取付金具13を介して固定されており、この上部ブラケット11の下板部12の底面には、プレス部2の上端が固定されている。また、対向する上部ブラケット11の側板部15、15は、両側のシャフト8、8に装着した、上下に摺動するボールブッシュユニット16a、16bにそれぞれ固定されている。そして、プレス部2は、上部シリンダ9のシリンダロッド10の出没動作により昇降することになる。
また、図1に示すように、シャフト8、8の間で、その下方には、下部シリンダ20が配設されており、この下部シリンダ20の上端には、受け型3が載置されるベース部21が配設されている。また、下部シリンダー20から下方に延設されるシリンダロッド22は、プレス機1の枠体に取り付けたフローティングジョイント23に連結されている。さらに、下部シリンダー20の本体は、下方を開放したコ字状の下部ブラケット24上に固定されている。この下部ブラケット24は、両側のシャフト8、8に装着した、上下に摺動するボールブッシュユニット16d、16dに固定されている。そして、ベース部21は、下部シリンダ20のシリンダロッド22の出没動作により昇降することになる。
さらに、図1に示すように、下部シリンダ20の片側には、ガイド26上のコマ27がシリンダ駆動によりスライド自在に構成されるコマスライド型シリンダ25が、図1の正面から背面に向けて配設されている。このコマ27は、ブラケット28及びバネ29を介して移動プレート30に連結されている。この移動プレート30には、下部シリンダ20の両側で、図1の正面から背面に向けて延びるレール52、52上を走行可能なローラ51、51が備えられている。そして、移動プレート30は、コマスライド型シリンダ25の駆動により、図1の正面から背面に向けて走行自在となる。
上述したこれら上部シリンダ9、下部シリンダ20及びコマスライド型シリンダ25は、コンプレッサー6(図4参照)により供給される空気圧によって駆動されている。
押し型4は、図1、図5及び図7に示すように、軸部33が上方に突設された中空の内部押し型31と、この内部押し型31の外周面に摺接される外部押し型32とから構成されている。
内部押し型31は、図5及び図7に示すように、中空で上方に突設した軸部33と、この軸部33の下端に設けた環状フランジ部34と、この環状フランジ部34の下面に固定された中空の押圧部35とから構成されている。そして、この押圧部35の底面がタルト生地100(図8参照)を押圧する押圧面5として機能している。この押圧面5は、図5及び図6に示すように、底面視形状が略円形であり、側面視形状が椀状に形成されている。
また、図5〜図7に示すように、この押圧面5の略中央及びその周りには、エアーの噴出孔36が複数(図6では全5個)形成されている。このエアー噴出孔36には、バルブ37が取り付けられ、このバルブ37は、空気圧が作用すると開く構成になっている。また、押圧部35内の下方には、ヒータ取付板材38が固定されている。このヒータ取付板材38には、各エアー噴出孔36に連通する複数のクランプ継手39と、複数のヒータ40とが配設されている。そして、各クランプ継手39に接続されたエアーホース41のそれぞれがヒータ取付部材38の上面の集合継手42に接続され、この集合継手42から延びるエアーホース43が、軸部33に設けた貫通孔44から外部に延び、エアーホース45(図4参照)を介してコンプレッサー6(図4参照)に連通している。そして、コンプレッサー6から供給されたエアーが、内部押し型31の押圧面5に設けた複数のエアー噴出孔36から噴出されると共に、押圧面5は、複数のヒータ40により加熱されるようになる。
外部押し型32は、図1、図5及び図7に示すように、内部押し型31の軸部33が挿通される挿通孔49を有する略円形の上板部46と、この上板部46の外周端部の下面に上端が固定される略円筒状の押圧リング部45と、この押圧リング部45の環状下端から外方に延設される押圧フランジ部47とから構成されている。
また、上板部46の挿通孔49には、ガイドリング50が固定されており、押圧フランジ部47の下面は、内方に向って上方に傾斜する傾斜面48が形成されている。
そして、外部押し型32の上板部46に固定されたガイドリング50の内周面に、内部押し型31の軸部33の外周面を当接させながら、軸部33の上端部をプレス部2に固定すると、外部押し型32は、内部押し型31の軸部33に上下動可能に支持され、外部押し型32の押圧リング部45の内周面が、内部押し型31の押圧部35の外周面に摺接する構成となる。
また、図1、図5及び図7に示すように、上部ブラケット11と押し型4との間には、外部押し型32の上板部46に当接して、自重で外部押し型32を押圧する中間押圧部60が配設されている。この中間押圧部60は、内部に空間を有し、その外側面が、両側のシャフト8、8に装着された、上下に摺動するボールブッシュユニット16c、16cに、上下動可能に支持されている。また、この中間押圧部60には、その上板部61にプレス部2が挿通される挿通孔62、その下板部63に外部押し型32の上板部46に固定されたガイドリング50が挿通される挿通孔64がそれぞれ形成されている。
さらに、中間押圧部60の内部には、外部押し型32を自重で押圧する中間押圧部60の補佐的な機能を果す押圧手段65が複数箇所配設されている。
この押圧手段65は、下方を開放する断面コ字状で、上板部周縁に環状フランジ部68を有する上部コマ67と、上方を開放する断面コ字状で、下板部周縁に環状フランジ部70を有すると共に下板部の略中央から下方に突設される軸部71を有する下部コマ69とを設け、上部コマ67の環状下端面と下部コマ69の環状上端面とを当接して、それぞれの環状フランジ部68、70の間にコイルバネ72を配して構成されている。
さらにまた、図5及び図7に示すように、中間押圧部60の上板部61には、押圧手段65が配置される位置に対応して、押圧調整ボルト73がそれぞれ挿通されており、これらの押圧調整ボルト73の下端が、上部コマ67の上板部に当接している。また、下部コマ69に設けた軸部71が、中間押圧部60の下板部63に設けた挿通孔73を挿通して、外部押し型32の上板部46に当接している。
そこで、この中間押圧部60は、その下板部63が、外部押し型32の上板部46に単に当接しており、内部押し型31が下降を始めると、外部押し型32は、自重及び中間押圧部60の荷重により下降するようになる。そして、外部押し型32の環状フランジ部47が、後述する受け型3の上面67に当接すると、自重及び中間押圧部60の荷重により外部押し型32の環状フランジ部47が受け型3の上面76を押圧する状態となる。
また、押圧手段65のコイルバネ72による外部押し型32の上部板46への押圧力は、中間押圧部60の荷重及び押圧手段65のコイルバネ72の付勢力により外部押し型32が押圧されている際、コイルバネ72の反発力により中間押圧部60が外部押し型32から離間して上方に浮上することがないように設定され、つまり、外部押し型32には、中間押圧部60の自重相当の荷重が作用するように設定されている。また、押圧調整ボルト73のねじ込み量により、押圧手段65のコイルバネ72による外部押し型32への押圧力を調整することが可能となっている。
なお、中間押圧部60内の押圧手段65は、外部押し型32を押圧する中間押圧部60の補佐的な機能を果たし、中間押圧部60が何らかの影響によって自重により外部押し型32の上板部46との接触を保持しながら下降できない場合でも、押圧手段65のコイルバネ72の適宜の付勢力により、外部押し型32に常に下向きの荷重を付与することが可能となっている。
受け型3は、図5及び図7に示すように、円筒状に形成され、その内周面には内方に向って斜下方に傾斜する傾斜面75が形成されており、外部押し型32の押圧フランジ部47が当接される上面76には、段差部77が設けられている。そして、外部押し型32の押圧フランジ部47が受け型3の上面76に当接すると、ベース部21と内部押し型31の押圧部35との間に深皿状の空間110aが形成され、さらに、その周囲には外部押し型32の傾斜面48と受け型3の上面76に設けた段差部77との間に所定幅の環状空間110bが形成されることになる。
また、この受け型3は、その外周面に、中央に開口を有する移動プレート30の開口縁30aに載置できる段部78が形成されている。
コンプレッサー6は、図2及び図4に示すように、プレス機1の側方下部に設置されており、上部シリンダ9、下部シリンダ20及びコマスライド型シリンダ25のそれぞれに所定の空気圧を供給している。
また、コンプレッサー6から電磁弁80、フィルタ81、及びフィルタレギュレータ82等を経て延びるエアーホース45と、図5に示す内部押し型31の押圧面5に設けた複数のエアー噴出孔36と連通するエアーホース43とが連通され、コンプレッサー6により内部押し型31の押圧面5からエアーが噴出される構成になっている。そこで、押圧面5から噴出されるエアー圧は、図示しない操作盤上のつまみを回し、手動で調整することが可能になっており、押圧面5にタルト生地100が付着しない適宜の値に設定されている。図4の符号84は、エアーガンである。
次に、タルト生地を、本発明の実施の形態に係る成型機を用いて、環状鍔部を有する深皿状の成型体に製造する方法を説明する。
まず、内部押し型31の軸部33を外部押し型32のガイドリング50内に挿通させて、プレス機1のプレス部2に連結する。次に、予め2点鎖線で示す位置にスライドさせてある移動プレート30の開口縁30aに受け型3の段部78を載置すると共に、受け型3内にアルミホイルからなる深皿状のトレー101を載置し、このトレー101の略中央に土まんじゅう状にまとめたタルト生地100を載せる。
そして、成型機の運転を開始する。
まず、移動プレート30がコマスライド型シリンダ25の駆動によりレール52、52上を走行して実線の位置に移動する。次に、下部シリンダ23の駆動によりベース部21が上昇して、移動プレート30がベース部21の上面の所定位置に位置決めされてベース部21に結合される。この時、トレー101がベース部21の上面に載置される状態となる。
次に、上部シリンダ9の駆動によりプレス部2に連結された内部押し型31が下降すると同時に外部押し型32も自重及び中間押圧部60の荷重により下降し、外部押し型32の環状フランジ部47が受け型3の上面76に当接し、自重及び中間押圧部60の荷重により受け型3の上面76を押圧する状態となる。この時、内部押し型31は更に下降を続け、その押圧面5がタルト生地100を押圧しつつ、押圧面5に設けた複数のエアー噴出孔36からはエアーが噴出されると共に、タルト生地100がヒータ40により加熱される。すると、受け型3内のタルト生地100は、内部押し型31により押圧されて深皿状になり、その周端部が、外部押し型32の押圧フランジ部47に設けた傾斜面48と受け型3の上面76に設けた段差部77との間の環状空間110bに押し出される。
しかる後、まず、内部押し型31が押圧面5からエアーを噴出させながら、上部シリンダ9のシリンダロッド10の駆動により上昇しつつ、タルト生地100の深皿状に成型された部位から剥離される。次いで、外部押し型32も、内部押し型31の環状フランジ部34が外部押し型32の上板部46の下面に当接しながら上昇することにより、タルト生地100の環状鍔部に成型された部位から剥離されて、中間押圧部60と共に上昇する。
そして、受け型3内のタルト生地100は、図9に示すように、その底面を覆うトレー101と一体に深皿状に成型されると共に、その周辺においては、トレー101に支えられていない環状鍔部100aが形成され、環状鍔部100aを有する深皿状に成型される。
そこで、内部押し型31の押圧面5が受け型3内のタルト生地100を押圧する際、既に外部押し型32は、自重及び中間押圧部60の荷重により下方に押圧されている状態であるので、内部押し型31により押圧され深皿状となったタルト生地100の周端部が、押圧フランジ部47の傾斜面48と受け型3の上面76に設けた段差部77との間の環状空間110bに押し出され、押圧フランジ部47に上向きの力が作用しても、押圧フランジ部47が浮上することはなく、トレー101で支持されていない環状鍔部100aを容易に成型することが可能となる。
しかも、内部押し型31の押圧面5がタルト生地100を押圧する際には、押圧面5のエアー噴出孔36からエアーが噴出されると共に、タルト生地100は複数のヒータ40により加熱されるので、タルト生地100が押圧面5に付着するのを防ぎ、さらに、内部押し型31がタルト生地100を押圧後上昇する際には、内部押し型31の押圧面5のエアー噴出孔36からエアーが噴出されるので、成型後のタルト生地100を容易に押圧面5から剥離させることができる。
最後に、内部押し型31及び外部押し型32が受け型3内のタルト生地100から剥離されて上昇すると、下部シリンダ20のシリンダロッド22の駆動によりベース部21が下降して、該ベース部21の移動プレート30との結合が解除される。その後、移動プレート30及び受け型3は、トレー101と一体に環状鍔部を有する深皿状に成型されたタルト生地100と共に、コマスライド型シリンダ25の駆動によりレール52、52上を走行して元の位置(2点鎖線で示す位置)に戻り、トレー101と一体のタルト生地100の成型体が受け型3から取り出される。その後、受け型3には、次のトレー101及び土まんじゅう状のタルト生地100が供給されて、上述した動作が繰り返される。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るタルト生地の成型機によれば、押し型4を構成する内部押し型31の押圧面5に設けたエアー噴出孔36からエアーが噴出されると共に、タルト生地100が複数のヒータ40により加熱されるので、タルト生地100が内部押し型31の押圧面5で押圧される際、押圧面5にタルト生地100が付着するのを防ぎ、さらに、内部押し型31の押圧面5がタルト生地100を押圧した後、内部押し型31が上昇する際には、エアーがタルト生地100に噴射されるため、タルト生地100は容易に内部押し型31の押圧面5から剥離するようになる。
また、このタルト生地の成型機は、押し型4を内部押し型31及び外部押し型32から構成して、内部押し型31によりタルト生地を押圧して深皿状にして、その周端部が外部押し型32の環状フランジ部47に設けた傾斜面48と受け型3の上面76に設けた段差部77との間の環状空間110bに押し出されるように成型されるので、この成型機は、タルト生地100を、所定幅の環状鍔部を有する深皿状の成型体に成型するのに最も適している。
そして、このように環状鍔部を有する深皿状に成型されたタルト生地100内にチーズ等が充填され、図示しないオーブンで焼成されて、チーズケーキ等に調理されると、このチーズケーキの上面の外周部には、こんがりと焼きあがった所定幅の環状のタルトが表れ、チーズケーキの上面の彩りが良くなる。
なお、本発明の実施の形態に係るタルト生地の成型機の押し型4及び受け型3は、タルト生地100が成型される形状、大きさに伴って、適宜交換することが可能となっている。
また、以上説明した本発明の実施の形態に係るタルト生地の成型機では、押し型4を内部押し型31及び外部押し型32とから構成して、タルト生地100を環状鍔部を有する深皿状に成型する形態を説明したが、他の実施の形態として、受け型3内に供給された土まんじゅう状にまとめられたタルト生地100を押し型4で押圧すると、タルト生地100が環状鍔部を有する深皿状に成型されるように、押し型4及び受け型3を構成してもよい。当然ながら、押し型4の押圧面5からはエアーを噴出させると共に、押圧面5をヒータ40により加熱するようにした方が良い。
図1は、本発明の実施の形態に係る生地成型機の正面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る生地成型機の側面図である。 図3は、図2のA方向から見た図である。 図4は、図2のB方向から見た図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る生地成型機の要部を拡大して示した正面図である。 図6は、押し型を構成する内部押し型の押圧面を下方から見た図である。 図7は、押し型及び受け型付近の要部拡大断面図である。 図8は、トレーにタルト生地を載置した状態の断面図である。 図9は、トレー上でタルト生地が成型された状態を示す断面図である。
符号の説明
1 プレス機
2 プレス部
3 受け型
4 押し型
5 押圧面
6 コンプレッサー(エアー源)
31 内部押し型
32 外部押し型
33 軸部
35 押圧部
36 エアー噴出孔
40 ヒータ
100 タルト生地
100a 環状鍔部
101 トレー
110a 深皿状の空間
110b 環状空間

Claims (4)

  1. チーズケーキ等に使用されるタルト生地であって、
    該タルト生地は、上端部に所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型されることを特徴とするタルト生地の成型体。
  2. 受け型と押し型との間でタルト生地を成型する成型機において、
    成型時、前記受け型と前記押し型との間に、深皿状の空間を形成すると共に、その周辺に環状鍔部を成型するための環状空間を形成するように設け、前記押し型の押圧面には、前記空間に臨むエアー噴出孔を設け、該エアー噴出孔にエアー源を接続したことを特徴とするタルト生地の成型機。
  3. 前記押し型を、前記プレス部に軸部が連結される内部押し型と、該内部押し型の外周面に摺接して、前記内部押し型の前記軸部に上下動可能に支持される外部押し型とから構成し、かつ、前記外部押し型の環状下面と前記受け型の環状上面とが協力して、前記環状空間を形成することを特徴とする請求項2に記載のタルト生地の成型機。
  4. タルト生地を請求項3に記載の成型機を用いて所望の成型体に成型する製造方法において、
    前記成型機の受け型内に載置したアルミホイルからなるトレーにタルト生地を供給して、まず、前記トレー内のタルト生地を、前記成型機の昇降自在のプレス部に連結された内部押し型により押圧して深皿状とし、次に、前記内部押し型により深皿状に押圧されたタルト生地の周端部を、既に前記受け型上に前記内部押し型の外周面に沿って下降した外部押し型の環状下面と前記受け型の環状上面との間に設けられた環状空間に押し出して成型し、しかる後、前記内部押し型の押圧面に設けたエアー噴出孔からエアーを噴出しつつ、まず、前記内部押し型を、次いで、前記外部押し型を上昇させてタルト生地から剥離し、所定幅の環状鍔部を有する深皿状に成型することを特徴とするタルト生地の成型体の製造方法。
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