JP3092693B2 - 複合電子部品 - Google Patents

複合電子部品

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JP3092693B2
JP3092693B2 JP07152713A JP15271395A JP3092693B2 JP 3092693 B2 JP3092693 B2 JP 3092693B2 JP 07152713 A JP07152713 A JP 07152713A JP 15271395 A JP15271395 A JP 15271395A JP 3092693 B2 JP3092693 B2 JP 3092693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体材料を用いて複
数のコンデンサあるいは複数のコンデンサと共振器やイ
ンダクタ等を内蔵した複合電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷法やシート法等の厚膜形成法を用い
てセラミック誘電体材料内に複数のコンデンサ等を内蔵
して形成する場合、従来は単一材質の誘電体により構成
するのが一般的である。特殊なものとしては、特開平3
−35515号公報に記載のように、同一層に形成され
るコンデンサ間に、低誘電率の誘電体を介在させて横並
びに隣接するコンデンサ間の容量結合を軽減させたもの
がある。また、特公平5−25399号公報には、誘電
率の異なる2種類あるいはそれ以上の誘電体を縦に重ね
合わせて周波数が大幅に異なるコンデンサを1つのチッ
プとして構成したものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
チップ(基板として用いられる場合を含む)を1種の誘
電率の誘電体材料によって複数のコンデンサを構成する
場合、あるいは特開平3−35515号公報に記載のよ
うに、隣接コンデンサ間に低誘電率材料を配設した場合
には、大幅に容量が異なる様々な容量のコンデンサを内
蔵して形成することができなかった。このため、容量の
大きなコンデンサは別部品として構成し、これをマザー
基板に半田付けするか、あるいは複合電子部品を基板と
して該基板に搭載することが行われており、このような
別部品として構成するコンデンサが多くなると、製造工
程が複雑化する上、全体として占有スペースが大になる
という問題点もあった。
【0004】一方、特公平5−25399号公報に記載
のように、積層方向について異なる誘電率の誘電体を配
設して容量が大幅に異なるコンデンサを実現する場合に
は、厚みが大となるので、近年における薄型化の要求に
応えることは困難である。特に、例えば携帯電話の電圧
制御発振器等のような携帯機器等に内蔵する素子内蔵基
板のように、コンデンサ以外に共振器を一体に重畳し形
成しようとする場合には、積層体の厚みが大となり、薄
型化の要求に応えることがますます困難になる。また、
積層方向について誘電率の異なる誘電体を重ねて容量が
大幅に異なる複数のコンデンサを実現する場合におい
て、薄型化を達成するために、仮に、チップの面積を広
くしてコンデンサの層数を少なくしたとすると、印刷法
やシート法を用いて積層、乾燥工程を繰り返し、この繰
り返し工程の途中で容量値を測定し、途中の容量値に応
じてその後の積層工程における誘電体厚みや電極面積等
を調整することにより、焼成前のものについてある容量
値を適正な範囲内に抑えようとする場合、積層数が少な
い場合にはこの容量調整が困難となり、容量値がばらつ
き、歩留りが悪くなってしまうという問題点がある。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑み、容量が
大幅に異なる複数のコンデンサを含む複合電子部品を異
なる誘電率の誘電体を用いて構成する場合において、小
型化、薄型化が可能な構造のものを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の複合電子部品は、同一層内に異なる誘電率
の誘電体を配設し、これらの異なる誘電率の誘電体がそ
れぞれ異なるコンデンサの内部電極間に介在するように
コンデンサを配設することにより、同一層に容量が大幅
に異なる複数のコンデンサを形成したことを特徴とす
る。また、本発明は、隣接コンデンサ間の結合を軽減す
るため、コンデンサをそれぞれ形成した異なる誘電率の
誘電体の間および複合電子部品の外被部に、これらの誘
電体の誘電率より低い誘電体を一体に配設する構造が採
したものである。また、前記複数のコンデンサを配設
した積層部に対して一体にストリップライン共振器を重
畳する場合、該ストリップライン共振器の周囲に該グラ
ンド電極間の誘電体より低い誘電率の誘電体を配設する
ことが好ましい。本発明は、同一層内に異なる誘電率の
誘電体を形成する場合、異なる誘電率の誘電体を交互に
印刷することにより、異なる誘電率の誘電体層を同一層
に容易に形成できる。また、前記複合電子部品が一体焼
成でなることにより、信頼性の高いものが得られる。ま
た、本発明は、単にチップ状の複合電子部品として構成
するのみならず、複合電子部品を構成する積層体の表面
に導体および厚膜抵抗を印刷して基板とし、該基板に電
子部品を搭載した構造も実現される。
【0007】
【作用】本発明は、異なる誘電率の誘電体を同一層に配
設すると共に、それぞれ異なるコンデンサの内部電極間
に、前記異なる誘電率の誘電体が介在するように配設し
たので、容量の大幅に異なるコンデンサが1つのチップ
内に形成される。また、容量の大小に応じた誘電率の誘
電体が横並びに形成されるから、チップ全体としての積
層数が少なくて済み、薄型化が達成される。また、容量
の大きなコンデンサも従来の印刷法等の製造ラインを用
いて、別部品でなく、チップ内に一体化して内蔵される
ので、小型化が達成できる。
【0008】
【実施例】図1(A)は本発明による複合電子部品の一
実施例を示す斜視図、(B)は(A)のE−E断面図、
図2は該複合電子部品の素材を製造方法にも関連させて
説明する分解斜視図である。1は印刷法あるいはシート
法により製造される積層体であり、図1(B)に示すよ
うに、内部にストリップライン共振器2が内蔵されると
共に、該共振器2に重畳して一体に、複数のコンデンサ
3、4、5が同一層に横並びに形成される。共振器2の
グランド電極6a、6bとストリップ導体7a、7bと
の間の誘電体8と、各コンデンサ3、4、5のそれぞれ
内部電極9aと9b、10aと10b、11aと11b
との間の誘電体12、13、14は、それぞれ異なる誘
電率の誘電体により構成される。また、これらの共振器
2間、およびコンデンサ3、4、5の間、および積層体
1の外被部の誘電体15は、共振器2やコンデンサ3、
4、5の誘電体8、12、13、14の誘電率より低い
誘電体により構成される。
【0009】一例をあげれば、例えば共振器2の誘電体
8として比誘電率が30程度のチタン酸亜鉛セラミック
を用い、コンデンサ3の誘電体12として比誘電率が2
0程度のチタン酸マグネシウム系またはチタン酸亜鉛系
等のセラミックを用い、コンデンサ4の誘電体13とし
て比誘電率が200程度のチタン酸ストロンチウム系セ
ラミックを用い、コンデンサ5の誘電体14として比誘
電率が100程度の酸化チタン系セラミックを用い、周
囲や共振器2やコンデンサ3〜5間の低誘電率の誘電体
として比誘電率が5程度のアルミナ系セラミックを用い
る。
【0010】17は積層体1の表面部に形成した厚膜抵
抗、18は導体である。また、図1(A)において、1
9〜23は該積層体1を基板として用いて該基板に搭載
したトランジスタ、ダイオードや容量のさらに大きなコ
ンデンサあるいは抵抗あるいはインダクタであり、構成
する回路によって変わる電子部品である。25〜42は
該積層体1でなるチップの側面に設けられた端子電極で
あり、内蔵コンデンサ3〜5や共振器2間あるいはこれ
らと搭載電子部品19〜23や厚膜抵抗17間の接続あ
るいは外部回路との接続の為に設けられるものである。
【0011】この複合電子部品の製造について図2によ
り説明する。図2は多数個取りする場合の1個の複合電
子部品について示すもので、(A)に示すように、最下
層の低誘電体層15aとなる誘電体ペーストを、所定の
厚みになるように所定回数印刷し、乾燥する工程を繰り
返した後、その上に銀あるいは銀−パラジウムを導体と
したグランド電極6aとなる導体ペーストを印刷し、そ
の上に、(B)に示すように、グランド電極6aとスト
リップ導体7a、7bとの間の部分について、共振器2
の周囲の低誘電率の誘電体層15bを形成する誘電体ペ
ーストと、共振器2内の誘電体8aを形成する誘電体ペ
ーストとを、交互に所定回数印刷する。その上に(C)
に示すように、ストリップ導体7a、7bを形成する導
体ペーストを印刷する。その上に(D)に示すように、
ストリップ導体7a、7b上の共振器2内の誘電体8b
を形成する誘電体ペーストと、その周囲の低誘電率の誘
電体15cを形成するペーストとを、交互に所定回数印
刷する。そしてその上に(E)に示すように、グランド
電極6bとなる導体ペーストを印刷する。
【0012】次に(F)に示すように、共振器2とコン
デンサ3〜5との間の低誘電率の誘電体15dとなる誘
電体ペーストを所定の厚みになるように所定回数印刷
後、各コンデンサ3、4、5の一方の内部電極9a、1
0a、11aとなる導体ペーストを印刷する。
【0013】次に(G)に示すように、それぞれコンデ
ンサ3、4、5を構成する異なる誘電率の誘電体12、
13、14となる誘電体ペーストと、その周囲の低誘電
率の誘電体15eとなる誘電体ペーストとを、例えば誘
電体15eのぺーストを印刷した後に誘電体12のペー
ストを印刷し、その後に誘電体13のペーストを印刷
し、その後に誘電体14のペーストを印刷し、必要なら
ばこれらの印刷工程を1回以上繰り返す。次に(H)に
示すように、コンデンサ3、4、5の各他方の内部電極
9b、10b、11bとなる導体ペーストを印刷する。
このような(F)の導体ペーストの印刷工程〜(H)の
工程を、コンデンサ3、4、5の内部電極の対数に相当
する回数だけ繰り返す。次に(I)に示すように、コン
デンサ3、4、5の上層の低い誘電率の誘電体15fと
なる誘電体ペーストを所定回数印刷する。その後、図1
(B)に示した厚膜抵抗17や導体18を印刷後、各チ
ップ毎に切断して焼成するか、あるいは焼成後に切断
し、端子電極25〜42を焼き付けやメッキ等により設
ける。
【0014】図2に示すように、グランド電極6a、6
bにはチップ側面への引き出し部a、b、c、d、e、
f、g、hが形成され、これらのチップ側面への露出部
にはそれぞれ図1(A)の端子電極25、29、30、
33、34、38、39、42が接続される。また、ス
トリップ導体7aの両端にはそれぞれ端子電極26、3
7が接続され、ストリップ導体7bの両端にはそれぞれ
端子電極28、35が接続される。また、コンデンサ
3、4、5の各一方の内部電極9a、10a、11aの
引き出し部i、j、kにはそれぞれ端子電極40、3
6、32が接続され、対をなす他方の内部電極9b、1
0b、11bの引き出し部m、n、oにはそれぞれ端子
電極41、27、31が接続される。
【0015】このように、同一層内に異なる誘電率の誘
電体12、13、14を配設し、これらの異なる誘電率
の誘電体12、13、14がそれぞれコンデンサ3、
4、5の内部電極9aと9b、10aと10b、11a
と11bとの間に介在するようにコンデンサ電極を設け
ることにより、同一層に容量が大幅に異なる複数のコン
デンサを形成できる。このようにコンデンサ3、4、5
を横並びに形成すれば、誘電率の異なる誘電体を重ねる
ことによって容量が大幅に異なるコンデンサを縦並びに
形成する場合に比較して薄型化が達成できる。特に共振
器2もコンデンサ3、4、5と一体に形成する場合に
は、全体としての厚みを増大させないという意味で重要
な効果を奏する。また、容量の異なるコンデンサを縦並
びに配設する場合のように、薄型化のために層数を減少
させる必要がないから、各層の厚さを計測しながら印刷
工程を調整して誘電体や導体を印刷することによって、
容量値が所定範囲内に納められた歩留りのよい複合電子
部品の製造が可能となる。また、容量の大きなコンデン
サも従来の印刷法等の製造ラインを用いて、別部品でな
く、チップ内に一体化して内蔵されるので、小型化と製
造工程の簡略化が達成できる。また、コンデンサ3、
4、5の厚さが異なる場合、最大厚さのコンデンサに合
わせて不足分を低誘電率の誘電体で補充する構成とする
こともできる。
【0016】また、隣接コンデンサ3、4、5間の誘電
体15を低誘電率の誘電体としたことにより、コンデン
サ3、4、5間の容量結合を軽減すると共に、コンデン
サ3、4、5の外部すなわち積層体1の周囲の誘電体も
低誘電率としたことにより、端子電極25〜42間の容
量結合も軽減され、コンデンサ3、4、5間の容量結合
による信号伝播等の悪影響を軽減でき、コンデンサ3、
4、5の設計が容易となる。また、各コンデンサ3、
4、5の容量結合を軽減できるので、各コンデンサ3、
4、5を近接配置でき、小型化にも寄与する。
【0017】ストリップライン共振器2の周囲にグラン
ド電極6a、6b間の誘電体8より低い誘電率の誘電体
15を配設したので、共振器2とコンデンサ3、4、5
との間の容量結合も軽減でき、共振器2とコンデンサ
3、4、5との間の干渉等の悪影響を防止できる。また
前記のような積層体1はシート法によっても製造可能で
あるが、上記実施例で示すような印刷法によれば、誘電
率の異なる誘電体ペーストを、異なる誘電率の誘電体ペ
ーストを印刷しなかった領域に交互に印刷するだけで実
現できるので、製造が容易となる。また、本発明は、前
記複合電子部品が一体焼成でなることにより、信頼性の
高いものが得られる。また、異なる誘電率の誘電体を実
現する構造は接着等の方法によっても実現できるが、全
体を一体に焼成することにより、信頼性の高い複合電子
部品が実現できる。また、積層体1の表面に導体18お
よび厚膜抵抗17を印刷して基板とし利用可能とし、該
基板1に電子部品19〜23を搭載した構造とすること
により、全体として小型の混成集積回路部品が構成でき
る。
【0018】図3(A)は本発明による複合電子部品の
他の実施例を示す斜視図、(B)はそのF−F断面図、
図4は図3は該複合電子部品の素材を製造方法にも関連
させて説明する分解斜視図である。本実施例の複合電子
部品は、異なる誘電率の誘電体50、51と内部電極5
2aと52b、53aと53bとからなるコンデンサ5
4、55を同一層に形成すると共に、これらのコンデン
サ54、55の間および外部に低誘電率の誘電体15を
配置し、さらにこれらのコンデンサ54、55と異なる
層に重ねて別の誘電率からなる誘電体56と内部電極5
7a、57bからなるコンデンサ58と設け、該コンデ
ンサ58と前記コンデンサ54、55との間およびコン
デンサ58の外部にも低誘電率の誘電体15を配設した
ものである。
【0019】この複合電子部品は、図4(A)に示すよ
うに、下層の低誘電率の誘電体15fとなる誘電体ペー
ストを所定回数印刷後、各コンデンサ54、55の一方
の内部電極52a、53aとなる導体ペーストを印刷す
る。次に(B)に示すように、それぞれコンデンサ5
4、55を構成する異なる誘電率の誘電体50、51と
なる誘電体ペーストと、その周囲の低誘電率の誘電体1
5gとなる誘電体ペーストとを、例えば誘電体15gの
ペーストを印刷した後にコンデンサ54の誘電体50の
ペーストを印刷し、その後にコンデンサ55の誘電体5
1のペーストを印刷し、必要ならばこれらの工程を1回
以上繰り返す。次に(C)に示すように、コンデンサ5
4、55の各他方の内部電極52b、53bとなる導体
ペーストを印刷する。このような(A)の内部電極印刷
工程〜(C)の工程を、コンデンサ54、55の内部電
極52aと52b、53aと53bの各対数に相当する
回数だけ繰り返す。
【0020】次に(D)に示すように、コンデンサ5
4、55の上層の低い誘電率の誘電体層15hを所定回
数印刷する。その後コンデンサ58の一方の内部電極5
7aとなる導体ペーストを印刷する。次に(E)に示す
ように、コンデンサ58を構成する誘電体56となる誘
電体ペーストと、その周囲の低誘電率の誘電体15iと
なる誘電体ペーストとを、例えば誘電体15iのペース
トを印刷した後に誘電体56のペーストを印刷し、必要
ならばこれらの工程を1回以上繰り返す。次に(F)に
示すように、コンデンサ58の他方の内部電極57bと
なる導体ペーストを印刷する。このような(D)の内部
電極印刷工程〜(F)の工程を、コンデンサ58の内部
電極57a、57bの対数に相当する回数だけ繰り返
す。
【0021】次に(G)に示すように、コンデンサ58
の上層の低い誘電率の誘電体15jとなる誘電体ペース
トを所定回数印刷する。その後の処理は前記の通りであ
る。図4に示す内部電極52a、52b、53a、53
b、57a、57bの各引き出し部p、r、q、s、
t、uはそれぞれ図3(A)に示す積層体1Aの側面の
端子電極61、62、63、64、65、66に接続さ
れる。
【0022】本発明において、異なる誘電率の誘電体に
それぞれ異なるコンデンサが内蔵され、そのうちのある
同一誘電率の誘電体については、回路の設計の都合上、
2つ以上の異なるコンデンサが横並びに、あるいは縦並
び(積層方向に)隣接して設けられる場合もある。その
他、上記実施例以外に、コンデンサにインダクタを一体
に重畳したもの等、種々の変更、付加が可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1によれば、積層体における同一
層内に異なる誘電率の誘電体を配設しそれぞれコンデン
サを構成したので、同一層に容量が大幅に異なる複数の
コンデンサを形成できる。そして、このように誘電率を
変えて容量が大幅に異なるコンデンサを横並びに形成す
れば、誘電率の異なる誘電体を重ねることによって容量
が大幅に異なるコンデンサを縦並びに形成する場合に比
較して薄型化が達成できる。また、容量の異なるコンデ
ンサを縦並びに配設する場合のように、薄型化のために
層数を減少させる必要がないから、容量値を計測しなが
ら印刷工程を調整して誘電体や導体を印刷することによ
って、容量値が所定範囲内に納められた歩留りのよい複
合電子部品の製造が可能となる。また、容量の大きなコ
ンデンサも従来の印刷法等の製造ラインを用いて、別部
品でなく、チップ内に一体化して内蔵されるので、小型
化と製造工程の簡略化が達成できる。
【0024】また、隣接コンデンサ間の誘電体を低誘電
率の誘電体としたことにより、各コンデンサ間の容量結
合を軽減できると共に、コンデンサの外部すなわち積層
体の周囲の誘電体も低誘電率としたことにより、コンデ
ンサの端子電極間の容量結合も軽減され、コンデンサ間
の容量結合による信号伝播等の悪影響を軽減でき、コン
デンサの設計が容易となる。また、各コンデンサの容量
結合を軽減できるので、各コンデンサを近接配置でき、
小型化にも寄与する。
【0025】請求項によれば、ストリップライン共振
器もコンデンサと一体に形成したので、全体としての厚
みを増大させず、携帯電話や移動式無線通信機器等に搭
載する電圧制御発振器等に本発明の部品を使用する場
合、実装が容易となるという重要な効果を奏する。ま
た、ストリップライン共振器のストリップ導体が貫通す
るグランド電極間の誘電体の部分の周囲に該グランド電
極間の誘電体より低い誘電率の誘電体を配設したので、
共振器とコンデンサとの結合も軽減でき、共振器とコン
デンサとの間の干渉や特性の相互の悪影響を防止でき
る。
【0026】請求項によれば、誘電率の異なる誘電体
ペーストを、異なる誘電率の誘電体ペーストを印刷しな
かった領域に交互に印刷するだけで実現できるので、製
造が容易となる。
【0027】請求項によれば、複合電子部品が一体焼
成でなることにより、信頼性の高い複合電子部品が得ら
れる。
【0028】請求項によれば積層体の表面に導体およ
び厚膜抵抗を印刷して基板とし利用可能とし、該基板に
電子部品を搭載した構造としたので、全体として小型の
混成集積回路部品が構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による複合電子部品の一実施例
を示す斜視図、(B)は(A)のE−E断面図である。
【図2】本実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図3】(A)は本発明による複合電子部品の他の実施
例を示す斜視図、(B)は(A)のF−F断面図であ
る。
【図4】図3の実施例の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1、1A:積層体、2:共振器、3〜5、54、55、
58:コンデンサ、6a、6b:グランド電極、7a、
7b:ストリップ導体、8、12、13、14、50、
51、56:誘電体、9a、9b、10a、10b、1
1a、11b、52a、52b、53a、53b、57
a、57b:内部電極、25〜42、61〜66:端子
電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−162023(JP,A) 特開 平2−14504(JP,A) 特開 平2−229462(JP,A) 特開 平4−139711(JP,A) 特開 平4−139794(JP,A) 実開 平6−62529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/40 H01G 13/00 - 13/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一層内に異なる誘電率の誘電体を配設
    し、これらの異なる誘電率の誘電体がそれぞれ異なるコ
    ンデンサの内部電極間に介在するようにコンデンサを配
    設することにより、同一層に容量が大幅に異なる複数の
    コンデンサを形成すると共に、 前記複数のコンデンサをそれぞれ形成した異なる誘電率
    の誘電体の間および複合電子部品の外被部に、これらの
    誘電体の誘電率より低い誘電体を一体に配設した ことを
    特徴とする複合電子部品。
  2. 【請求項2】請求項において、前記複数のコンデンサ
    を配設した積層部に対して一体にストリップライン共振
    器を重畳し、該共振器の周囲に、該共振器のグランド電
    極間の誘電体より低い誘電率の誘電体を配設したことを
    特徴とする複合電子部品。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、同一層内に、
    異なる誘電率の誘電体を交互に印刷することにより、異
    なる誘電率の誘電体層を同一層に形成したことを特徴と
    する複合電子部品。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、
    前記複合電子部品が一体焼成により得られたものでなる
    ことを特徴とする複合電子部品。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかにおいて、
    複合電子部品を構成する積層体の表面に導体および厚膜
    抵抗を印刷して基板とし、該基板に電子部品を搭載した
    ことを特徴とする複合電子部品。
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