JPH05110319A - トリプレート形ストリツプライン共振器 - Google Patents

トリプレート形ストリツプライン共振器

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JPH05110319A
JPH05110319A JP14234191A JP14234191A JPH05110319A JP H05110319 A JPH05110319 A JP H05110319A JP 14234191 A JP14234191 A JP 14234191A JP 14234191 A JP14234191 A JP 14234191A JP H05110319 A JPH05110319 A JP H05110319A
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JP
Japan
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resonance frequency
ground plane
conductor layer
resonator
conductor
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Withdrawn
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JP14234191A
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English (en)
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Shinya Nakai
信也 中井
Noboru Kase
昇 加瀬
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】周囲の部品配置等による特性の変動が起こりに
くく、Qの低下も起こさない共振周波数調整手段を有す
るトリプレート形ストップライン共振器を提供する。 【構成】誘電体2内に、中心導体1につながる共振周波
数調整用導体層12を設ける。導体層12に対向する表
面またはおよび側面に露出させたグランドプレーン3a
をトリミングして共振周波数の値を所定範囲内におさめ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧制御発振器やフィ
ルタ等に用いられるトリプレート形ストリップライン共
振器に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波領域特に250MHzないし数GHz
に及ぶような超高周波用の例えば移動式通信機器の電圧
制御発振器やフィルタ等に用いられるトリプレート形ス
トリップライン共振器は、図3の斜視図に示すように、
銀等でなる中心導体1を、アルミナ等高周波損失の少な
い誘電体2中に焼結により一体に形成し、誘電体2の両
面にグランドにつながる銀等でなるグランドプレーン3
a、3bを形成してなる。本例のものは、実装効率を上
げるため、上述のように構成された共振器4の片面のグ
ランドプレーン3bに重ねて、例えば電圧制御発振器や
フィルタを構成するための回路層5を設け、その上に駆
動素子等の電子部品6を搭載し、シールドケース7を被
せている。
【0003】共振器4の誘電体2中に設けた中心導体1
の一端は、図示のようなスルーホール8(または側面導
体)を通して回路層5内の導体につながるランド5aま
たは電子部品6に接続する。回路層5や電子部品6を有
しない場合は、スルーホール1の一端は誘電体2の側面
に設ける外部接続用電極に接続する。中心導体1の他端
はスルーホールまたは図示のように側面電極9を通して
グランドプレーン3aに接続する。なお、上下のグラン
ドプレーン3a、3bどうしは、誘電体2の側面に後着
けされる導体または別のスルーホール(図示せず)によ
り接続される。この共振器は、主として中心導体1でイ
ンダクタンスL成分を形成し、中心導体1とグランドプ
レーン3a、3bとの間で容量C成分を形成する。
【0004】このような共振器において、共振周波数の
調整は、図3に示すように、誘電体2の側面に中心導体
1につながるスタブ10を形成し、このスタブ10をレ
ーザビーム等によって一部トリミング(斜線部aで示
す)してL成分を調整することにより行なっている。
【0005】図4は共振周波数調整の他の従来例であ
り、(A)の分解斜視図に示すように、前記電圧制御発
振器等の回路層5を設ける前に誘電体2の片面に中心導
体1に達する窓11を形成しておき、(B)に示すよう
に、窓11の部分において、レーザビーム等により中心
導体1の一部をトリミング(斜線部aで示す)すること
により、周波数を調整するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来の共
振器における共振周波数の調整手段によれば、電磁界が
スタブ10の周辺にも分布しているため、実装時に隣接
部品や導体パターン等が近接して存在すると、特性の変
動等があり、またこのため、実装設計には十分注意を要
するという問題点があった。
【0007】図4の従来例の場合、共振周波数の調整は
容易であるが、電流通路となる中心導体1の一部を除去
するため、抵抗分が増し、Qの低下を招きやすいという
問題点があった。また、回路層5を設けてシールドケー
ス7を付加するものにおいては、シールドケース7を取
付けた場合に、特性が変化する可能性があるという問題
点もあった。
【0008】本発明は、これらの問題点に鑑み、周囲の
部品配置等による特性の変動が起こりにくく、Qの低下
も起こさない共振周波数調整手段を有するトリプレート
形ストップライン共振器を提供することを主たる目的と
する。また、本発明の他の目的は、シールドケース取付
け時および取付け後の特性の変動が起こりにくい構造の
ものを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体内に、
中心導体につながる共振周波数調整用導体層を設け、該
導体層に対向する表面またはおよび側面に露出させたグ
ランドプレーンをトリミングして共振周波数の値を所定
範囲内におさめたことを特徴とする。本発明を実施する
場合、前記共振周波数調整用導体層を、共振器の表面ま
たは裏面のグランドプレーンに対して、中心導体より近
接させた位置に設けることが好ましい。また、シールド
ケースを設けるものにおいては、シールドケース取付け
側の反対側の面に近接させて共振周波数調整用導体層を
設け、該反対側のグランドプレーンまたはおよび側面の
グランドプレーンをトリミングして共振周波数の値を所
定範囲内におさめる。
【0010】
【作用】本発明においては、共振周波数調整用のために
内蔵された導体層に対向するグランドプレーンの面積を
減少させ、容量を調整することにより、共振周波数を調
整する。
【0011】
【実施例】図1(A)は本発明によるトリプレート形ス
トリップライン共振器の一実施例を下面側(ケーシング
7の取付け面の反対側の面側)から見た斜視図、同
(B)はその等価回路図である。また、図2(A)は本
実施例の底面図、同(B)は本実施例の模式的断面図で
ある。これらの図において、12は共振器4を構成する
誘電体1内に形成した共振周波数調整用導体層であり、
該導体層12は中心導体1と同面に形成された導体層1
3aおよびスルーホール13bを介して電気的に導通す
る。そして共振周波数調整のため、該導体層12に対面
するグランドプレーン3a、すなわちシールドケース7
の取付け側と反対側の面のグランドプレーン3aをレー
ザビームやサンドブラスト等によりトリミングして共振
周波数を調整する。図1(A)、図2(A)の斜線部分
14が前記導体層12に対向するグランドプレーン3a
の周波数調整部分であり、共振周波数を監視しながら斜
線部分14を図2(A)、図2(B)の15に示すよう
に少しずつトリミングして容量を減少させ、共振周波数
が所定の値の範囲内になったところでトリミングを停止
する。
【0012】図1(B)は本実施例の等価回路図であ
り、電子部品6として備えられたバリキャプダイオード
(印加電圧の調整により容量が変えられるダイオード)
による容量Cv 成分と、中心導体1によるインダクタン
スL成分と、共振器4の容量C成分により共振周波数が
決定され、該容量Cを調整するにより、所定の共振周波
数が得られるように構成される。
【0013】本実施例においては、狭い面積で大きな容
量の変化を得るため、中心導体1とグランドプレーン3
aとの間隔より、前記導体層12とグランドプレーン3
aとの間隔が小さくなるように、前述のようにスルーホ
ール13bを通して接続している。
【0014】具体的な数値を示して調整幅を説明する
と、共振器4の縦横の寸法が10mm×10mm、厚みが
2.5mmのものにおいて、レーザビーム等により減少さ
せるトリミング部15が導体層12と対向する部分の面
積をS、導体層12とグランドプレーン3aとの間隔を
d、真空、誘電体(アルミナ)2の各誘電率をεO、εr
とすると、容量の減少量ΔCは、 ΔC= εOεrS/d で表わされる。ここで、εr=7.4、S=1mm2、d=
40μm とすると、ΔC=1.64pFとなり、835MH
z の周波数帯の共振器4を得る場合、インダクタンスL
のばらつきの範囲3.1nH+0%〜−20%を容量調整
でカバーするためには、容量調整幅ΔCが最大3pFあれ
ばすべて共振周波数の調整が可能であり、そのために
は、トリミングで減少できる面積Sが2.0mm2あれば
良いことになるが、上記実施例の構成ではこの要求に十
分こたえることができ、共振周波数を±1%の範囲で調
整可能であった。
【0015】なお、このような共振器4の製造は、hで
示す幅(焼成後におけるこの幅hは約40μm 程度にな
る)の生シート(グリーンシート)4aを重ね、中心導
体1やグランドプレーン3a、3b、導体層12(これ
らは焼成後の厚みが10〜20μm 程度に設定される)
を印刷し(なお、スルーホール13bは予めこれを生シ
ート4aに設けておく)、これらを回路層5と共に焼成
することにより行なう。なお、図2(B)においては、
実際の生シート4aの層数は実際のものより少なく描い
てある。
【0016】図2(C)は共振周波数調整の他の例であ
り、前記導体層12に対応させて、グランドプレーンに
接続して側面にも容量調整部17を設け、該側面の調整
部17をトリミング(18)することにより、共振周波
数の調整を行なうようにしたものである。トリミング部
18は、側面部17からグランドプレーン3aの平面部
14にわたって形成しても良い。また、これらのトリミ
ング部におけるグランドプレーン(銀)3aのマイグレ
ーションを防止するため、トリミング部18の周辺部を
樹脂層で覆うことが好ましい。また、上記実施例は、回
路層5やシールドケース7を設けたものについて示した
が、これらの無い共振器単体で構成されるものにも本発
明を適用できる。
【0017】
【発明の効果】請求項1によれば、Q値の変動に敏感な
L成分(中心導体)を加工せず、中心導体に並列な容量
分を調整するので、共振器全体のQ値にほとんど影響を
与えず、Q値を高い値に保持できる。また、グランドプ
レーンをトリミングしており、中心導体に導通した調整
用導体層は誘電体に内蔵しているので、マザーボードに
実装した場合に隣接部品や配線パターンが近接しても、
特性の変動を受けにくく、相互の干渉をほとんどなくす
ることができ、またこのことから、実装設計の容易化が
達成できる。また、調整部分が露出しているので、調整
が容易である。またこれらのことから、電気的特性の高
性能化、高歩留りが達成され、調整の容易化と相俊っ
て、製品のコストダウンが実現できる。
【0018】請求項2によれば、調整用導体層の面積が
狭くてよく、狭い面積で大きなトリミング効果を得るこ
とができる。
【0019】請求項3によれば、調整用容量のグランド
プレーンがシールドケース組立て後も露出しているの
で、共振器に電子部品を組合わせ、シールドケースを取
付けた後でも共振周波数を容易に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による共振器の一実施例を示す
斜視図、(B)はその部分等価回路図である。
【図2】(A)は本実施例の底面図、(B)は本実施例
の模式的断面図、(C)は本発明における他のトリミン
グの例を示す断面図である。
【図3】従来の共振周波数調整手段を有する共振器を示
す斜視図である。
【図4】(A)は従来の共振周波数調整手段を有する共
振器を示す分解斜視図、(B)はその調整部分を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 中心導体 2 誘電体 3a、3b グランドプレーン 4 共振器 5 回路層 6 電子部品 7 シールドケース 12 導体層 8、13b スルーホール 14、17 容量調整部 15、18 トリミング部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体内に、中心導体につながる共振周波
    数調整用導体層を設け、該導体層に対向する表面または
    および側面に露出させたグランドプレーンをトリミング
    して共振周波数の値を所定範囲内におさめたことを特徴
    とするトリプレート形ストリップライン共振器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記共振周波数調整用
    導体層とトリミングするグランドプレーンとの間隔を、
    中心導体とグランドプレーンとの間隔より小さくしたこ
    とを特徴とするトリプレート形ストリップライン共振
    器。
  3. 【請求項3】中心導体を内蔵した誘電体の両面にグラン
    ドプレーンを形成し、片面側のグランドプレーンに重ね
    て回路層を設けかつ電子部品を搭載してシールドケース
    を被せたトリプレート形ストリップライン共振器におい
    て、前記シールドケースの反対側の面のグランドプレー
    ンに対向する共振周波数調整用導体層を内蔵し、該導体
    層に対向する前記反対側の面のグランドプレーンまたは
    および側面のグランドプレーンをトリミングして共振周
    波数の値を所定範囲内におさめたことを特徴とするトリ
    プレート形ストリップライン共振器。
JP14234191A 1991-05-17 1991-05-17 トリプレート形ストリツプライン共振器 Withdrawn JPH05110319A (ja)

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ID=15313110

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JP (1) JPH05110319A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05235637A (ja) * 1992-02-19 1993-09-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 電圧制御発振器の周波数調整方法
US5952901A (en) * 1996-11-20 1999-09-14 Alps Electric Co., Ltd. Laminated electronic component with trimmable parallel electrodes
KR100688240B1 (ko) * 1997-01-09 2007-03-02 니치아 카가쿠 고교 가부시키가이샤 질화물반도체소자

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5952901A (en) * 1996-11-20 1999-09-14 Alps Electric Co., Ltd. Laminated electronic component with trimmable parallel electrodes
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980806