JPH0513456U - 人工肺回路 - Google Patents

人工肺回路

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JPH0513456U JP6189491U JP6189491U JPH0513456U JP H0513456 U JPH0513456 U JP H0513456U JP 6189491 U JP6189491 U JP 6189491U JP 6189491 U JP6189491 U JP 6189491U JP H0513456 U JPH0513456 U JP H0513456U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成を単純化し、顕著な気泡除去機能を
有するとともに、プライミングボリュームを顕著に減少
させた人工肺回路を提供すること。 【構成】 脱血ライン200および送血ライン300
と、当該脱血ライン200上に配設された気泡分離用チ
ャンバー400と、当該気泡分離用チャンバー400に
より分離された気泡を導入する気泡導入部と、当該気泡
導入部に導入された気泡を消泡する消泡部と、当該消泡
部を介して前記気泡導入部に連通するとともに、前記脱
血ラインに連通する血液貯留部とを具備する貯血槽70
0とを備えることを特徴とする人工肺回路。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、開心術時に用いられる人工肺回路に関する。さらに詳しくは、本考 案は、優れた気泡除去能を有するとともに、プライミングボリュームが少なく、 安全性に優れた人工肺回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、開心術時に、患者の肺の機能を代替する人工肺回路が用いられてい る。
【0003】 第4図は、従来の人工肺回路の回路構成を示す図である。 患者の大動脈から脱血された血液は、脱血ライン1を経て貯血槽2に入る。ま た、術野に出血した血液、及び左室または左房に膨満した血液は、カーディオト ミーライン3、ポンプ4によってカーディオトミーリザーバー5に吸引、回収さ れた後、貯血槽2に入る。貯血槽2に貯溜された血液は、ポンプ6によって熱交 換器付き人工肺7に送られ、ここで温度調整および酸素付加された血液は、送血 ライン8を経て、患者の体内に戻されるよう構成されている。
【0004】 ここで、カーディオトミーリザーバー5は、術野で吸引された血液の消泡、貯 血機能に加えて、術野での吸引血液に随伴する組織、マイクロアグリゲート等の 異物を濾過する機能をも備えている。
【0005】 しかしながら、上記従来の人工肺回路にあっては、貯血槽2とカーディオトミ ーリザーバー5が併存し、さらにはそれらを接続するチューブが存在するため、 開心術時のプライミングボリュームが増大したり、回路構成が複雑なため、接続 に時間を要するという問題があった。
【0006】 これらの問題を鑑み、本願出願人は、回路構成を単純化し、プライミングボリ ュームを減少させた人工肺回路を開示している(特開昭62−27965号公報 )。
【0007】 この人工肺回路の構造を図5及び図6に示す。
【0008】 図5は、この人工肺回路の回路構成を示す図であり、図6はカーディオトミー リザーバーを取り出して示す部分断面側面図である。
【0009】 すなわち、カーディオトミーリザーバー10は、内部上方には、ポート20を 介してカーディオトミーライン45に連通し、濾過消泡部材26で区画された血 液室12を備え、さらに内部下方には、濾過消泡部材26を介して血液室12に 連通し、さらに脱血ライン37に接続される第1接続口部30および送血ライン 44に接続される第2接続口部35を有する貯血室13とから構成されている。
【0010】 そして、前記第1接続口部30には、先端が閉塞した筒状を呈する多孔管11 が連通、配置され、さらにこの多孔管11は脱血用消泡部材A(図示せず)で被 包されている。この脱血用消泡部材Aは、発泡ウレタン等の材料に消泡用シリコ ーンを付与したものを用いている。
【0011】 カーディオトミーライン45を経て、カーディオトミーリザーバー10の血液 室12に導入された血液は、濾過消泡部材26を通過する間に異物が除去され、 貯血室13に供給される。一方、脱血ライン44から供給された血液は、第1接 続口部30から流入して多孔管11内を上昇する。多孔管11の孔を通過した血 液は、当該多孔管11を被包する脱血用消泡部材Aに接触して気泡が除去され、 貯血室13内に流入し、血液室12から濾過消泡部材26を通じて流入された血 液に合流し、さらに第2接続口部35を経て、カーディオトミーリザーバー10 から導出される。導出された血液は、ポンプ47によって熱交換器付き人工肺4 8に送られ、さらに送血ライン49を経て、患者の体内に戻される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
このような構成によれば、貯血槽とカーディオトミーリザーバーが併存しない ので、回路を単純化させることが可能であるが、次のような欠点が存在するもの であった。 脱血ライン44から供給された血液中の気泡は、カーディオトミーリザーバー 10の脱血用消泡部材Aに接触して破泡されるが、貯血室13に流入する血液を 一定量確保するために、脱血用消泡部材Aの孔径を十分小さくすることができな い。このため、完全な除泡機能を発揮することが困難である場合が多い。 濾過消泡部材26と、脱血用消泡部材Aが併存するので、これらの消泡部材に 担持されたシリコーンが返血液中に溶出する虞れが高い。シリコーンは不活性物 質であり、それ自体有害ではないが、人体により代謝されないので蓄積されやす く、また極細の毛細血管を詰まらせるおそれもあるので、好ましくない。 カーディオトミーリザーバー10内に、多孔管11や脱血用消泡部材Aを内蔵 する必要があるので、カーディオトミーリザーバー10自体の構造が複雑化し、 人工肺回路全体のプライミングボリュームを顕著に減少させるものではない。
【0013】 従って、本考案は、回路構成を単純化し、顕著な気泡除去機能を有するととも に、プライミングボリュームを顕著に減少させた人工肺回路を提供することを目 的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、人工肺の血液導入側に接続された脱血ラインおよび血液出口側 に接続された送血ラインと、前記脱血ライン上に配設された気泡分離用チャンバ ーと、当該気泡分離用チャンバーにより分離された気泡を導入する気泡導入部と 、当該気泡導入部に導入された気泡を消泡する消泡部と、当該消泡部を介して前 記気泡導入部に連通するとともに、前記脱血ラインに連通する血液貯留部とを具 備する貯血槽とを備えることを特徴とする人工肺回路によって解決される。
【0015】 前記貯血槽の気泡導入部には、術野からの血液を当該気泡導入部に導入するカ ーデオトミーラインが接続されていることが好ましい。
【0016】 以下、本考案の人工肺回路の好ましい実施態様について図1〜図3を参照して 詳細に説明する。
【0017】 図1は、本考案に係る人工肺回路の好ましい実施態様の回路構成を示す図であ り、図2は、本実施態様の人工肺回路中の気泡分離用チャンバーを取り出して示 す部分断面側面図、図3はカーディオトミーリザーバーを取り出して示す部分断 面側面図である。
【0018】 図1に示すように、本実施態様に係る人工肺回路100は、脱血ライン200 および送血ライン300と、前記脱血ライン2上に配設された気泡分離用チャン バー400と、当該チャンバー400に接続された気泡分離ライン500と、術 野に出血した血液、及び左室または左房に膨満した血液を吸引するカーディオト ミーライン600と、前記気泡分離ライン500、カーディオトミーライン60 0、および脱血ライン200に連通されたカーディオトミーリザーバー700と 、 当該カーディオトミーリザーバー700から導出された血液を後述する人工肺 900に送り込むポンプ800と、前記送血ライン300上に配設された人工肺 900とを備えるものである。 脱血ライン200は、脱血用のカテーテル20 1と脱血チューブ202をコネクタ203で接続したものであり、脱血チューブ 202の途中には後述する気泡分離用チャンバー400が配設される。
【0019】 カテーテル201の内部には、血液の流路であるルーメンが形成されており、 カテーテル201の先端部は、患者の静脈に留置される。
【0020】 カテーテル201および脱血チューブ202の構成材料としては、例えば、ポ リ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、シ リコーン樹脂、ポリエステルエラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ウ レタン−シリコン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の可撓性材料が 好ましく使用される。
【0021】 図2は、気泡分離用チャンバー400の構造を示す断面側面図である。
【0022】 図に示すように、気泡分離用チャンバー400は、ポリカーボネート樹脂等の 硬質樹脂材料で形成され、気泡排出口402、血液流入口403、及び血液流出 口404を有する円筒状のハウジング401と、血液流入口403および血液流 出口404の間に介在する内部空間に配置された瀘材405とを備える。ここで 血液流入口403は、前述した脱血チューブ202の上流側部分202aの後端 に接続され、血液流出口404は下流側部分202bの先端に接続される。
【0023】 瀘材405は、例えば、目開き20〜50μm程度のスクリーンメッシュをプ ラスチック製のネットで挟持し、プリーツ状に折り畳んで円筒状に構成したもの である。この瀘材405は、脱血ラインから導入された血液中の異物、マイクロ アグリゲート等を除去するものである。
【0024】 前記血液流出口404は、ハウジング401内で血液に旋回流を起こさせるた めに、当該ハウジング401の接線方向に設けられている。よって、血液流入口 402から流入した血液はハウジング401内で旋回流を形成し、この旋回流に 乗った微小気泡は、遠心力の作用により回転の中心に集中し、浮力により血液中 からを分離される。分離された気泡は、ハウジング401の内部上方に貯留され 、気泡排出口402から導出される。一方、気泡が除去された血液は、前記瀘材 405を通過して、異物が除去され、血液流出口404から、下流側に搬送され る。
【0025】 このような気泡分離用チャンバー400の下流側には、人工肺回路100にお ける体外循環量の変動に対する緩衝機能、およびカーディオトミーライン600 から導入された術野等からの血液中の異物、気泡を除去する機能を有するカーデ ィオトミーリザーバー700が配設される。
【0026】 図3は、カーディオトミーリザーバー700の構造を示す部分断面側面図であ る。図に示すように、カーディオトミーリザーバー700は、ハウジング702 、蓋体703、内筒704と、消泡および血液ろ過機能を有する血液処理部70 7等から形成されている。
【0027】 ハウジング702は、略円筒状をなしており、上部が開口している。そして、 底部の周縁部には血液流出入口712を有している。そして、血液流出入口71 2の上部は、血液貯留部711を形成しており、脱血ライン200から導入され た血液を一旦貯留して、回路内の血液量の変動を緩衝する作用を発揮する。
【0028】 ハウジング702はポリカーボネート等の硬質樹脂材料により構成されている 。ハウジング702は、内部の血液を確認するために、透明体であることが好ま しい。
【0029】 蓋体703は、血液流入口705を有し、ハウジング702の上部開口部に被 嵌している。血液流入口705には、開心術における術野に出血した胸腔内血液 、心腔内血液、左心室および左心房に充満した血液を吸引するカーディオトミー ライン600が接続される。また、このカーディオトミーライン600の途中に は、ポンプ600aが配設される。
【0030】 蓋体703には、血液流入口705の他にプライミングポート718、急速プ ライミングポート719、ガス排出口716が設けられている。蓋体703の下 方には、上部内部に内筒704を有する血液室706が設けられている。内筒7 04は漏斗状をなしており、漏斗状部分の内部が血液流入口705と連通し、蓋 体703の内面とこの内筒704の上部内面により血液導入部728を形成して いる。
【0031】 さらにカーディオーミーリザーバー700は、蓋体703に気泡流入口720 を設けている。この気泡流入口720は、気泡分離ライン500を介して、気泡 分離用チャンバー400の気泡排出口402と接続している。この気泡分離ライ ン400は、例えば、内径1〜10mm程度のチューブにより構成される。
【0032】 これにより、気泡分離チャンバー400によって分離された気泡は、気泡分離 ライン500、を通じて、カーディオトミーリザーバー700の血液導入部72 8に流入し、カーディオトミーライン600から導入された血液に合流しする。
【0033】 血液処理部707は、血液中の血栓、マイクロアグリゲート等の異物をろ過す るためのろ過部材721と、このろ過部材の外周に被包された消泡部材722と から構成されている。さらに、消泡部材722の外周は、ナイロン等の織布によ り形成されたトリコット袋723によって覆われている。
【0034】 この血液処理部707の内面で囲まれた空間は、第1の血液流入部706を形 成する。血液導入部728に導入された血液は、内筒704の内壁を流下し、第 1の血液流入部706に到達する。
【0035】 血液処理部707の下端中央には、血液流入部706の下端および第2の血液 流入部710の上端を形成する仕切り板713が設けられ、この仕切り板には連 通口708が設けられている。よって、第1の血液流入部706に到達した血液 は、ろ過部材721、消泡部材722を通過し、さらに連通口708を通じて、 第2の血液流入部710に流入する。そして、この第2の血液流入部710の下 端開口を通じて、血液貯留部711に供給されるよう構成される。
【0036】 ろ過部材721に使用されるフィルターは、特に制限されないが、ナイロン、 ポリエステル等により形成されたメッシュ、不織布、多孔質膜等が使用される。 また、消泡部剤722としては、ウレタンフォーム等の発泡体にシリコーンを コーティングしたものが用いられる。また、ろ過部材721は、広いろ過面積を 確保するために、プリーツ状になっていることが好ましい。
【0037】 また、カーディオトミーリザーバー700の血液流出入口712から導出され た血液は、送血ライン300に導かれる。そして、脱血ライン200と送血ライ ン300の接続点には、ポンプ800が配設され、送血ライン300上に配設さ れた人工肺900に血液を送り込むよう構成される。
【0038】 なお、ポンプ800としては、例えば、ローラポンプ、遠心ポンプ等を用いる ことができる。
【0039】 人工肺900は、患者から脱血された血液に酸素を付加し、炭酸ガスを除去す るものである。この人工肺900の種類は特に限定されず、例えば、膜型、フィ ルム型、気泡型等を用いることができる。本発明においては、特に、中空糸型人 工肺が好ましい。
【0040】 なお、本考案に係る人工肺回路に用いられる気泡分離用チャンバーとしては、 上記構造のものに限定されず、例えば瀘材を有さずに、旋回流によって気泡分離 のみを行うもの、あるいは旋回流をおこさず、血液を貯留することにより浮力を 用いて気泡を分離する構造のもの、血液流入口と瀘材に間に気泡分離用のメッシ ュを配置したもの(特開平2−123245号公報)等であってもよい。
【0041】 また、本考案に係る人工肺回路に用いられる貯血槽は、上記構造のものに限定 されず、除泡および緩衝機能を有するものならば、例えば、カーディオトミーラ インに接続されない静脈リザーバーであってもよい。
【0042】
【作用】
次に、本実施態様の人工肺回路100の作用を、図1〜図3を参照して説明す る。
【0043】 図1に示すように、人体の大動脈から脱血された血液は、脱血ライン202a を経て、気泡分離用チャンバー400の血液流入口403から流入し、チャンバ ー400内で旋回流を形成して、気泡が分離される。分離された気泡は、気泡排 出口402から気泡分離ライン500を通じて、カーディオトミーリザーバー7 00の気泡流入口720から血液導入部728に導入される。一方、気泡が除去 された血液は、脱血ライン202bを通じて、カーディオトミーリザーバー70 0内部の血液流出入口712から、血液貯留部711に導入、貯留される。また 、開心術における術野に出血した胸腔内血液、心腔内血液、左心室および左心房 に充満した血液は、カーディオトミーライン600を経て、カーディオトミーリ ザーバー700の血液流入口705より血液導入部728に流入し、ここで気泡 分離ライン500より導入された気泡に合流する。そして、気泡が合流した血液 は、第1の血液流入部706を通過し、さらに血液処理部707を構成する濾過 部材721、消泡部材722を通る。これにより、血液中の血栓、マイクロアグ リゲート等の異物が除去されるとともに、気泡は消泡部剤722に接触して破泡 される。異物、気泡が除去された血液は、第2の血液流入部710を通じて、血 液貯血部711に流入し、ここで血液流出入口712から導入された血液に合流 して、貯留される。そして、血液貯血部711に貯留された血液は、ポンプ80 0により人工肺900に送られ、血液温度の調整および二酸化炭素の除去、酸素 付加が行われ、送血ライン300を経て人体の大動脈に送血される。
【0044】 これにより、気泡分離チャンバー400によって分離された気泡が、カーディ オトミーリザーバー700の消泡部材722により破泡されて、この気泡を形成 していた血液成分が、カーデオトミーライン、および脱血ラインから供給された 血液に加えられて送血されるので、患者の血液を有効に利用することができる。 次に、さらに実施例を示して、本考案をさらに詳細に説明する。
【0045】
【実施例】
以下に示す気泡分離用チャンバー、カーディオトミーリザーバー、および人工 肺を用いて図1に示す人工肺回路を作成した。
【0046】 [気泡分離チャンバー] 図2に示す気泡分離チャンバーを作成した。なお、瀘材としては、T−350 ポリエステルメッシュ40μm(ろ過面積650cm2)を用いた。この気泡 分離チャンバーの容積は200mlであった。
【0047】 [貯血槽] 図3に示すカーディオトミーリザーバーを作製した。仕様は以下のとおりであ る。 a.ハウジング 材質:ポリカーボネート 開口部の内径:155mm 開口部から血液流出口までの長さ:330mm b.内筒 材質:ポリカーボネート 長さ:75mm 上部直径:150mm c.フィルター 目付量200g/cm2のポリエチレンテレフタレート不 織布 d.消泡部材 ポリウレタン発泡体(20ポア/cm) e.トリコット袋 ポリエチレンテレフタレート不織布 f.蓋体 材質:ポリカーボネート g.容積 約4リットル
【0048】 [人工肺] 中空糸型人工肺(有効膜面積3.6M2
【0049】 [ポンプ] ローラーポンプ
【0050】 [脱血ライン] 塩化ビニルにより形成されたカテーテル(内径5.2mm :全長500mm)に、ポリ塩化ビニルより形成されたチ ューブ(内径10mm、全長1500mm)を接続したも のであり、チューブ接続部から下流側に500mmの位置 に気泡分離チャンバーを配置する。
【0051】 [気泡分離ライン]ポリ塩化ビニルにより形成されたチューブ(内径3.5m m、長さ800mm)
【0052】 [送血ライン] 塩化ビニルにより形成されたカテーテル(内径5.2mm :全長500mm)に、ポリ塩化ビニルより形成されたチ ューブ(内径10mm、全長1800mm)を接続したも の。途中に人工肺を配設する。
【0053】 [比較例] 上記実施例と同様のカーディオトミーリザーバー、ポンプおよび人工肺の他に 、ポリ塩化ビニル製シートからなる密封バッグ(容量700ml)を貯血槽とし て用い、図4に示す人工肺回路を作成した。なお、脱血および返血ラインも、上 記実施例と同様のものを用いた。
【0054】 (血液循環実験) 実施例および比較例の人工肺回路を用いて、血液循環実験を行った。
【0055】 血液としては牛血(Ht値=35%)を使用し、送血量は4リットル/分とし た。さらに、エアーインジェクターを用いて、循環血液中に、50cc/15s ecの割合で気泡を混入させた。
【0056】 その結果、実施例の人工肺回路では、総プライミング量は1000mlであり 、送血ライン中の血液に気泡の混入は認められなかった。これに対し、比較例の 人工肺回路では、送血ライン中の血液には気泡の混入はなかったものの、総プラ イミング量は1400mlであり、安全性に劣ることが確認された。
【0057】
【考案の効果】
以上、詳述したように、本考案の人工肺回路は、脱血ラインおよび送血ライン と、前記脱血ライン上に配設された気泡分離用チャンバーと、当該気泡分離用チ ャンバーにより分離された気泡を導入する気泡導入部と、当該気泡導入部に導入 された気泡を消泡する消泡部と、当該消泡部を介して前記気泡導入部に連通する とともに、前記脱血ラインに連通する血液貯留部とを具備するものであるから、 回路構成が単純化され、顕著な気泡除去機能を有するとともに、プライミングボ リュームを顕著に減少させることが可能であり、安全性に優れるという効果を奏 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の人工肺回路の好ましい実施態様に係る
回路構成を示す図である。
【図2】本考案の人工肺回路の好ましい実施態様に係る
回路に用いられる気泡分離チャンバー(血液フィルタ
ー)の構造を示す部分断面側面図である。
【図3】本考案の人工肺回路の好ましい実施態様に係る
回路に用いられるカーデオトミーリザーバーの構造を示
す部分断面側面図である。
【図4】従来の人工肺回路の回路構成を示す図である。
【図5】従来の人工肺回路の回路構成を示す図である。
【図6】図5に示す人工肺回路に用いられるカーデオト
ミーリザーバーの構造を示す部分断面側面図である。
【符号の説明】
100.人工肺回路 200.脱血ライン 300.送血ライン 400.血液フィルター(気泡分離用チャンバー) 500.気泡分離ライン 600.カーディオトミーライン 700.カーディオトミーリザーバー 711.血液貯留部 722.消泡部材 728.血液導入部 800.ポンプ 900.人工肺

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工肺の血液導入側に接続された脱血ラ
    インおよび血液出口側に接続された送血ラインと、 前記脱血ライン上に配設された気泡分離用チャンバー
    と、 当該気泡分離用チャンバーにより分離された気泡を導入
    する気泡導入部と、当該気泡導入部に導入された気泡を
    消泡する消泡部と、当該消泡部を介して前記気泡導入部
    に連通するとともに、前記脱血ラインに連通する血液貯
    留部とを具備する貯血槽と、 を備えることを特徴とする人工肺回路。
  2. 【請求項2】前記貯血槽の気泡導入部には、術野からの
    血液を当該気泡導入部に導入するカーデオトミーライン
    が接続されている請求項1記載の人工肺回路。
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