JPH02131771A - バイパスチューブ - Google Patents

バイパスチューブ

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JPH02131771A
JPH02131771A JP63285286A JP28528688A JPH02131771A JP H02131771 A JPH02131771 A JP H02131771A JP 63285286 A JP63285286 A JP 63285286A JP 28528688 A JP28528688 A JP 28528688A JP H02131771 A JPH02131771 A JP H02131771A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明はバイパスチューブに関し、特に人工肺等の人工
臓器を用いた体外循環血液回路中に混入した気泡を移送
するために用いられるバイパスチューブに関する. [従来の技術] 一般に、人工肺等の人工臓器を用いた体外循環血液回路
においては、ブライミング操作や循環中の安全性に対し
て回路中の気泡の除去が大きな問題となっている.すな
わち、関心術において、脱血カテーテルの血管内留置が
不十分であったときや、抜去時などに脱血チューブ内に
気泡が混入することがあり、このようにして混入した気
泡が回路中で十分除去できないときには、脳を中心とし
た各臓器の微小血管に栓塞を起こし、術後の脳障害、ひ
いては生命の危機にさらされることになる. このような気泡の除去効果は、貯血槽の容量を大きくす
ればそれだけ増大する。しかし、貯血槽の容量を太き《
することは、回路のブライミング量を増大させることに
なり、その結果輸血量が増大する.そのため、術後肝炎
等の発生の可能性が大きくなり、また、血液の節減とい
う点がらも好ましくない. このようなことから、従来、体外循環血液回路にあって
は、気泡除去器(バブルトラップ)に代表されるエアト
ラップ部が用いられている.そして、このエアトラップ
部は、通常、その空気抜き口からバイパスチューブをカ
ーディ才トミーリザーバ又は動脈、静脈リザーバへ接続
させて、空気が溜ったらバイパスを開けて空気を抜くよ
うにしている. [発明が解決しようとする課題] 上述のように従来の体外血液循環回路では、空気が溜っ
たときにバイパスチューブを開けて気泡の除去を行って
いるが、操作の簡易性から言えばバイパスチューブを常
時開けている方が好ましい. しかしながら、空気が十分抜けるように設計すると、バ
イパスチューブの内径は約3.0mm程度になり、その
ため当該チューブを流れる血液量が多くなり、体外循環
の効率が悪くなる.一方、バイパス血液量を減らすため
に、バイパスチューブの内径を約1.1mm程度に小さ
くすると、血液及び空気の流れが悪くなり、空気の除去
に時間がかかるという問題があった. 本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
人工肺等の人工臓器を用いた体外循環血液回路において
、バイパス血液量を増加させることなく、空気の除去に
要する時間を大幅に短縮することができるバイパスチュ
ーブを提供することを目的とする. [課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明に係るバイパスチュ
ーブにおいては、一方の血液処理手段内の血液をバイパ
スして他方の血液処理手段へ導き、前記一方の血液処理
手段内の血液中に気泡が生じた場合に、該気泡を前記他
方の血液処理手段に移送するために用いられるチューブ
であって、その流路の一部に他の部分よりも小径の孔を
有する絞り部を設けたことを特徴とする.この場合、絞
り部は当該バイパスチューブの血液流入側に設けること
が好ましく、また前記絞り部は、複数の細孔を有するこ
とが好ましい。
また、本発明に係る血液処理装置は、前記一方の血液処
理手段と他方の血液処理手段とを前記バイパスチューブ
により連結したことを特徴とする.さらに、本発明に係
る体外循環血液回路装置は、脱血ラインからの血液を貯
溜する第1の貯血槽と、該第1の貯血槽から導出された
血液のガス交換を行う人工肺と、該人工肺によりガス交
換がなされた血液中の気泡を濾過消泡した後、当該血液
を返血ラインに導《とともにその血液の一部を第2の貯
血槽へ流出させる気泡除去器とを備え,前記気泡除去器
と前記第2の貯血槽との間を前記バイパスチューブによ
り連結したことを特徴とする. [作 用] 上記のように構成されたバイパスチューブにおいては、
当該チューブの血液流入側に設けた絞り部により血液流
量が規制されているので、その内径を大きくしても大量
の血液が常時は他方の血液処理手段側に流れることがな
い.また、その絞り部の孔部のみが空気により満たされ
れば、その後の部分は内径が大きくなるので、血液が円
滑に流れることになる.したがって、空気が一方の血液
処理手段から他方の血液処理手段に到達するまでの時間
が大幅に短縮されるとともに空気抜きを確実に行うこと
ができる. [実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る. 第1図は本発明の一実施例に係るバイパスチューブlの
全体構造を示す図、第2図は第1図のバイパスチューブ
lの要部の断面構造を示す図である.このバイパスチュ
ーブ1は軟質樹脂、例えば塩化ビニル樹脂により形成さ
れたチューブ本体2と、このチューブ本体2の両端部に
それぞれ装着されたルアーポート3a.3bとにより構
成されている.そして、ルアポート3aのチューブ本体
2との接続部には、血液流量規制用の絞り部4が設けら
れている.この絞り部4は、当該バイパスチューブlの
長平方向に沿って開口し、他の部分より小径の細孔5を
有している.この細孔5の数は一個でもよいが、実際の
血液循環においては、異物等により詰まる可能性がある
ので、安全性の面から複数個設けることが好ましい. 第3図は上記バイパスチューブlを用いた体外循環血液
回路装置の構成を示すものである.すなわち、この回路
においては、患者Pからの静脈血は脱血ラインl1及び
血液流入口l2を経て、また術野からの血液は第2の貯
血槽(カーディ才トミーリザーバ)13で濾過消泡され
た後、カーディ才トミーライン14及び血液流入口15
を経てそれぞれ第1の貯血槽(静脈リザーバ)l6内に
流入する.この第1の貯血槽l6で除泡された空気は、
ベントラインチューブl7により排出される.また、除
泡後の血液は、血液流出口l8を介して、ローラボンブ
l9によって熱交換器付人工肺20に送られ、ここで二
酸化炭素と酸素のガス交換が行われた後、気泡除去器(
バブルトラップ)21を経て返血ライン22により患者
Pに戻される.上記バイパスチューブ1は、そのルアー
ボート3a側が気泡除去器2lの気泡流出口21aに連
結され、またルアーボー}3b側が第2の貯血槽13の
気泡流入口13aに連結されている. すなわち、上記体外血液循環回路にあっては、気泡除去
器2lにおいて濾過消泡された血液は、返血ライン22
を介して患者Pに返血されるとともに、その一部がバイ
パスチューブlにおける絞り部4を通じて第2の貯血槽
13へ移送されるものである. ここで、空気が気泡除去器2lからバイパスチューブl
内に入り始めたときには、バイパスチューブl内は血液
で満たされており、この血液が空気の流れの抵抗となる
。そのため、バイパスチューブ1内の血液を全部第2の
貯血槽13に移してしまうまでは、空気が第2の貯血槽
l3に到達できない.すなわち、空気抜きを完全に行う
ことができないことになる.よって、バイパスチニーブ
l内の血液を速く第2の貯血槽l3に移送させて、チュ
ーブ1内を抵抗が少なく空気の流れやすい状況にする必
要がある.前述のように、従来の内径・の小さなバイパ
スチューブでは、全体が均一径となっているため、血液
が押し出されるまでに多くの時間を要する.これに対し
て、本実施例のバイパスチューブ1では、絞り部4が設
けられているため、チューブ本体2の内径が大きくても
、大量の血液が常時は第2の貯血槽13側に流れること
なく流量が規制される.また、チューブ本体2の内径が
絞り部4の細孔5の内径に比べて極めて大きいため、絞
り部4の後は血液の流れる部分が急激に広くなる.した
がって、血液は絞り部4を通過した後、気泡の混入があ
れば滑らかに速く流れ、その結果バイパスチューブ1内
に流入した空気が第2の貯血槽13内に到達するまでの
時間が大幅に短縮されるとともに、空気の除去を十分に
行うことができるものである. 尚、上記実施例においては、流量規制体として細孔5を
有する絞り部4を設ける構成としたが、この絞り部4の
構成は本発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能で
あり、例えば大口径フィルタ等を用いてもよい. 次に、本発明者は本発明の効果を確認するために以下の
ような実験を行った. (実験例) 第4図(b)に示すような長さloOc+n、内径3.
0+amのチューブ本体の一端に長さ10llmlの絞
り部(細孔.$0.:2smxlO)を設けたバイパス
チューブを実施例、また第4図(a)に示すような長さ
100c+w、内径1.1mmのバイパスチェーブを比
較例として、両端に100關Hgの圧力を加えたときの
血液流量、空気流量、及び血液循環時に50mlの空気
を混入した後l秒間の空気抜け量を測定した.なお、第
4図(a)(b)においては、比較しやすいように両端
のルアーポートを省略してある.バイパスチューブ内が
全て血液の場合には、比較例、実施例の場合ともに流量
は10+sl/ainであり、またバイパスチューブ内
が全て空気の場合には比較例、実施例の場合ともに流量
1 5 0 0 tsl/ winとなり,両者は一見
同じである.しかし、バイパスチューブ内が全て血液の
場合の圧力勾配及び流速を考えると、比較例の場合はチ
ューブ内径が均一であるため圧力勾配は均一となり、し
たがってチューブ全体の流速は均一で17c■/Sとな
った.これに対して、実施例の場合は、絞り部を通過す
ると内径が急に大きくなるので、圧力差が急激に減少し
、このため流速は絞り部では50Clll/S、絞り部
を通過すると2.4cn/sとなった.次に、気泡除去
器側からバイパスチューブ内に空気が入ってきた場合、
その直後(1/50秒後)には、比較例においては、第
5図(a)に示すように空気は3.41だけしか進まな
いが、実施例においては、同図(b)に示すように10
mm進んだ.この時点で絞り部は全て空気で満されてい
るため、この部分の圧力損失はなくなる.したがって、
圧力損失が生じるのはチューブ本体部分のみとなるが、
チューブ径が大きいため抵抗が少なく、その結果血液の
流速が速くなり、血液流速は100cm/s、流量は4
 5 0 ml/ shinとなった. さらに、空気がバイパスチューブ内に入ってから1秒後
では、比較例においては、第6図(a)に示すように空
気は17cmLか進んでいない.このとき、空気が進む
につれて血液が存在する部分の長さが短かくなるため,
圧力損失は次第に小さくなり、それに伴い流速は少しず
つ速くなる.これに対して、実施例においては、同図(
b)に示すように空気は絞り部を通過した後,チューブ
径の大きな部分のみとなるため、空気の進む量は119
c−となり、バイパスチューブ全体(100cm)が1
秒後には空気で満たされた状態となった. このように比較例のバイパスチューブでは、空気が押し
出されるまでに多くの時間を要したが,実施例のバイパ
スチューブでは、大量の血液が常時は第2の貯血槽側へ
流れ込むことを防止できるとともに、絞り部を通過した
後に血液の流れが速くなり、空気が押し出されるまでの
時間が大幅に短縮された゛. 以上に実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形可能である.例えば、上記実施例に
おいては、バイパスチューブ1を気泡除去器21と第2
の貯血槽13との間に設けるようにしたが、これは例え
ば第2の貯血槽l3を設けない場合には、気泡除去器2
lと第1の貯血槽l6との間に設けるようにしてもよい
.また、熱交換器付人工肺20と第2の貯血槽l3とを
直接バイパスチューブ1により連結して、人工肺20の
血液流出ポート部に溜った気泡を移送させるようにして
もよく、さらには熱交換器の血液流出部に設けた空間部
と第2の貯血槽13とをバイパスチューブ1により連結
するようにしてもよい.また、バイパスチューブlによ
り連結する2つの血液処理手段は、別体構造のものに限
られるものではなく、互いに一体化された構造のもの、
例えば貯血槽と人工肺とを一体化したものであってもよ
いことは勿論である.[発明の効果] 以上説明したように本発明に係るバイパスチューブによ
れば、その流路の一部に他の部分よりも小径の孔を有す
る絞り部を、特に血液流入側に設けるようにしたので,
常時は大量の血液が流れるのを防止できるとともに、気
泡混入時には血液及び空気の流れが速くなり、気泡の除
去を短時間で十分に行うことができるという効果を奏し
、したがって血液処理装置や体外循環血液回路装置に用
いて好適となる.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るバイパスチューブの側
面図、第2図は上記バイパスチューブの要部を取り出し
て示す断面図、第3図は上記チューブを用いた体外循環
血液回路装置の構成図、第4図乃至第6図はそれぞれバ
イパスチューブの特性を本発明の実施例と比較例とを比
較して示すための説明図である. l・・・バイパスチューブ、2・・・チューブ本体3a
、3b・・・ルアーポート、 4・・・絞り部、     5・・・細孔13・・・第
2の貯血槽 (カーディオトミーリザーバ) 16・・・第1の貯血槽(静脈リザーバ)20・・・熱
交換器付人工肺 2l−・・気泡除去器 第3図 第2図 第4図 全て空気

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一方の血液処理手段内の血液をバイパスして他方
    の血液処理手段へ導き、前記一方の血液処理手段内の血
    液中に気泡が生じた場合に、該気泡を前記他方の血液処
    理手段に移送するために用いられるチューブであって、
    その流路の一部に他の部分よりも小径の孔を有する絞り
    部を設けたことを特徴とするバイパスチューブ。
  2. (2)前記絞り部を当該チューブの血液流入側に設けて
    なる請求項1記載のバイパスチューブ。
  3. (3)前記絞り部は、前記孔を複数有してなる請求項1
    又は2記載のバイパスチューブ。
  4. (4)前記一方の血液処理手段と他方の血液処理手段と
    を、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のバイパスチ
    ューブにより連結してなる血液処理装置。
  5. (5)脱血ラインからの血液を貯溜する第1の貯血槽と
    、該第1の貯血槽から導出された血液のガス交換を行う
    人工肺と、該人工肺によりガス交換がなされた血液中の
    気泡を濾過消泡した後、当該血液を返血ラインに導くと
    ともにその血液の一部を第2の貯血槽へ流出させる気泡
    除去器とを備えた体外循環血液回路装置であって、前記
    気泡除去器と前記第2の貯血槽との間を請求項1乃至3
    のいずれか1つに記載のバイパスチューブにより連結し
    たことを特徴とする体外循環血液回路装置。
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