JPS6217052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枢着ハンドル１，１の先端にその掌握
時に開く操作部２，２を突設し、該操作部２，２
に直交せしめて所望の突嘴部４，４を有する楔体
３，３を対向固定して成る抜歯用具に係り、抜歯
を適確迅速に行ないえて取扱が簡便な抜歯用具を
提供することを目的とするものである。

従来の抜歯用具としては、ペンチ状の鉗子と楔
状ノミ型の挺子（エレベーター）が各種あるが、
両者は別々で向き向きに使用されている。

本考案は鉗子と挺子の長所を兼備し、使用取扱
が簡便で抜歯に一層便利なる用具を得しめるもの
である。

尚、固定楔体３，３の先端の突嘴部４，４は、
例えば歯槽骨５への当接面６が凹彎し、背面７が
凸隆し、縦断面形状が楔状となるものとする。図
中の８はハンドル１，１の枢着軸部、９はハンド
ルの所望の滑り止め面を有する把握面である。軸
杆状の操作部２に嵌脱しないように固定される楔
体３は、その頭部を介し回動可能に設定装着され
る。

本考案は前記のような構成であるから、ハンド
ル１，１を掌握すると、その突出操作部２，２が
開き、その固定楔体３，３の下端の突嘴部４が内
向するようになる。即ち第３，４図図示のように
歯肉１０と歯槽骨５との間に押入された楔体下端
の突嘴部４は、支点Ａ，Ｂを作用点とすることに
より内向きに接近する。即ち歯槽骨が支点となる
ため両楔体３は装着部で軸回転して内向接近する
ようになる。従つて使用時に両楔体３の突嘴部４
を歯肉と歯槽骨の間に圧入して軸回転をしながら
把持し楔作用により脱臼し容易に抜歯することが
できる。

本考案はかようにして、歯の両側で圧入把持し
た作業を行なうので、より有効な楔作用効果が得
られ、抜歯を適確容易に行なうことができ、特に
歯冠崩壌（歯の頭がなくなつた状態）の大なる残
根等で、歯が掴みにくい場合に有効である。また
歯周組織損傷を小ならしめうる。また軸回転させ
るのに容易で、時間の短縮を図ることができ、使
用取扱が簡便である効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の斜面図、第２図は全体の平面
図、第３図、第４図は抜歯時の作用説明図であ
る。 主要符号、１はハンドル、２は操作部、３は楔
体、４は突嘴部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 突嘴部４つき両楔体３，３をその頭部を介し直
   交対向させて軸杆状の操作部２，２に抜脱不能に
   保持し且つ回動可能に設定装着し、且つ該操作部
   ２，２をハンドル掌握閉鎖時に開放状態となるよ
   うにハンドル１，１に枢着８して成る抜歯用具。