JPH0126704B2

JPH0126704B2 -

Info

Publication number: JPH0126704B2
Application number: JP60116509A
Authority: JP
Inventors: Yukiro Shimooki; Mamoru Sekiguchi; Toshiaki Takagi; Toshimichi Mori
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1985-05-31
Filing date: 1985-05-31
Publication date: 1989-05-25
Also published as: CN1005453B; CN86103696A; EP0207304A1; CA1250793A; JPS61276562A; EP0207304B1; AU5804486A; AU586685B2; DE3665264D1; US4705497A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、開心術に伴なう体外循環時に人工心
肺回路において使用する貯血槽に関する。

［従来の技術］第６図は従来の人工心肺回路を示す回路図であ
る。患者の大静脈から脱血された血液は、脱血ラ
イン１を経て貯血槽２に入る。また、術野に出血
した血液および左室または左房に膨満した血液は
吸引ライン３、ポンプ４によつてカーデイオトミ
ーリザーバ５に吸引回収された後、貯血槽２に入
る。貯血槽２に貯血された血液は、ポンプ６によ
つて熱交換器付人工肺７に送られ、ここで温度調
整および酸素加された血液は、送血ライン８を経
て患者の体内に戻されるように構成されている。
ここで、カーデイオトミーリザーバ５は、術野で
吸引された血液の消泡、貯血機能に加えて、術野
での吸引血液に随伴し、あるいは輸血中に存在す
る組織、マイクロアグリゲート等の異物をろかす
る機能をも備えている。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、上記従来の人工心肺回路にあつ
ては、貯血槽２とカーデイオトミーリザーバ５が
併存するため、開心術中における体外循環血液量
が多量となるという不都合がある。また、貯血槽
２とカーデイオトミーリザーバ５が併存するた
め、回路の構成が複雑となり、その組立に時間を
要することとなる。

なお、貯血槽２にあつては、脱血ライン１から
の流入血液がマイクロバブルを生ずることのない
状態下で流入するとともに、血液と分離したバブ
ル状のエアーを確実に外部空間に排出可能とする
ことが望まれる。

本発明の第１に係る貯血槽は、開心術中におけ
る体外循環血液量を低減化し、人工心肺回路の組
立性を単純化し、かつ脱血ラインからの流入血液
をマイクロバブルを生ずることのない状態下で流
入可能とすることを目的とする。

本発明の第２に係る貯血槽は、開心術中におけ
る体外循環血液量を低減化し、人工心肺回路の組
立性を単純化し、かつ脱血ラインからの流入血液
をマイクロバブルを生ずることのない状態下で流
入可能とするとともに、脱血ラインからの流入血
液と分離したバブルのエアーを確実に外部空間に
排出可能することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］本発明の第１に係る貯血槽は、脱血ライン接続
口部を備える脱血ライン室と、吸引ライン接続口
部を備える吸引ライン室と、該脱血ライン室およ
び該吸引ライン室と連通し、かつ血液流出口部を
備える貯血室とを有してなる貯血槽であつて、貯
血室に囲まれる領域内の上部に吸引ライン室を配
置するとともに、上記領域内の下部に脱血ライン
室を配置し、該吸引ライン室と該貯血室の連通領
域にろか消泡部を設け、前記脱血ライン室は脱血
ライン接続口部と連通し、前記脱血ライン室の内
部空間に延びる脱血導入管を有し、さらに前記脱
血ライン室の底部と所定の間隔を介して対向する
血液分散板を上記脱血導入管の開口周縁部に設け
るようにしたものである。

また、本発明の第２に係る貯血槽は、脱血ライ
ン接続口部を備える脱血ライン室と、吸引ライン
接続口部を備える吸引ライン室と、該脱血ライン
室および該吸引ライン室と連通し、かつ血液流出
口部を備える貯血室とを有してなる貯血槽であつ
て、貯血室に囲まれる領域内の上部に吸引ライン
室を配置するとともに、上記領域内の下部に脱血
ライン室を配置し、該吸引ライン室と該貯血室の
連通領域にろか消泡部を設け、前記脱血ライン室
は、脱血ライン接続口部と連通し、前記脱血ライ
ン室の内部空間に延びる脱血導入管を有し、さら
に、前記脱血ライン室の底部と所定の間隔を介し
て対向する血液分散板を上記脱血導入管の開口周
縁部に設け、さらに、エアーベント口部を介して
外部空間に連通し、かつ脱血ライン室の室内空間
に対して上方に凸状をなすエアー捕捉部を該脱血
ライン室の天井部に設けるようにしたものであ
る。

［実施例］第１図は本発明の一実施例に係る貯血槽１０を
示す断面図、第２図は第１図の要部を分解して示
す斜視図、第３図は第１図の要部を取出して示す
断面図である。

貯血槽１０は、第１図に示すように、吸引ライ
ン室２２、脱血ライン室２３、貯血室２１を有し
ており、具体的には円筒状ハウジング１１の上端
部に円環状フランジ部１２の下端部を螺着し、フ
ランジ部１２の上端部にキヤツプ部１３を結合し
ている。キヤツプ部１３は、第２図および第３図
に示すようにその周縁部に複数の係止爪１４を備
え、この係止爪１４を、フランジ部１２の内周面
に形成されている円環状係止溝１５に係着させる
ことにより、フランジ部１２に対して相対回転可
能に結合されている。ハウジング１１の内部に
は、枠状部材１６が略同軸的に配設されている。
枠状部材１６は、上仕切部１７、吸引ライン室２
２の底部および脱血ライン室２３の天井部を形成
する中間仕切部１８、脱血ライン室２３の底部を
形成する下支持部１９を備え、下支持部１９をハ
ウジング１１の底部中央に形成されている中高部
２０に衝合するとともに、上仕切部１７をキヤツ
プ部１３の内面に衝合する状態で、ハウジング１
１の内部に保持されている。枠状部材１６の上仕
切部１７は、キヤツプ部１３の内面に融着される
ものであつてもよい。

なお、ハウジング１１、フランジ部１２、キヤ
ツプ部１３、枠状部材１６は、透明体で、ポリカ
ーボネート等の硬質プラスチツク材料によつて構
成される。

ここで、ハウジング１１は貯血室２１を形成
し、ハウジング１１の内部の貯血室２１に囲まれ
る領域内の上部に吸引ライン室２２を配置し、上
記領域内の下部に脱血ライン室２３を配置してい
る。

すなわち、貯血槽１０は、キヤツプ部１３と、
枠状部材１６の中間仕切部１８より上方の部分と
によつて吸引ライン室２２を形成している。キヤ
ツプ部１３には、吸引ライン接続口部２４、プラ
イミング接続口部２５、エアーベント口部２６が
形成されている。枠状部材１６の上仕切部１７
は、貯血室２１と、吸引ライン室２２の上部空間
とを仕切可能としている。枠状部材１６の上仕切
部１７に囲まれる部分には、下方に垂下するガイ
ド筒部２７が設けられている。枠状部材１６の上
仕切部１７と中間仕切部１８に挾まれる吸引ライ
ン室２２のろか消泡空間の外周部には、該ろか消
泡空間と貯血室２１とを連通する連通領域として
の窓部２８が形成され、この窓部２８にはろか消
泡部２９が設けられている。ろか消泡部２９は、
円筒状のフイルタ３０と、フイルタ３０の外面を
覆う円筒状の消泡部材３１とからなつている。な
お、消泡部材３１の外面は、枠状部材１６の外周
に被着されるポリエステルトリコツト３２によつ
て覆われている。

これにより、吸引ラインから導かれる術野の血
液は、吸引ライン接続口部２４から吸引ライン室
２２の上部空間に流入し、ガイド筒部２７によつ
て吸引ライン室２２のろか消泡空間の中央部に供
給され、窓部２８に設けられているフイルタ３
０、消泡部材３１を経て貯血室２１に流出可能と
される。

なお、フイルタ３０は、ナイロン等のメツシユ
または不織布からなり、術野からの吸引血液に髄
伴する、あるいは輸血中に存在する組織、マイク
ロアグリゲード等の異物をろか可能とする。ま
た、消泡部材３１は、発泡ウレタン等の材料に消
泡用シリコーン等をコートしてなり、フイルタ３
０によつてろかまたはろか消泡された血液を消泡
可能とする。

また、貯血槽１０は、枠状部材１６の中間仕切
部１８より下方の部分によつて脱血ライン室２３
を形成している。ここで、前記キヤツプ部１３の
中央部には脱血ライン接続口部３３が形成され、
該キヤツプ部１３の内面には上記脱血ライン接続
口部３３に連なる脱血導入管３４の上端部が取付
けられている。また、前記キヤツプ部１３の中央
部に単なる開口を設け、脱血導入管３４の上端が
その開口より突出するように形成し、脱血導入管
３４の上端を脱血ライン接続口部３３としてもよ
い。脱血導入管３４は、吸引ライン室２２の中心
部を垂下して、枠状部材１６の中間仕切部１８を
貫通した後、脱血ライン室２３の内部をさらに垂
下する状態に延設されている。上記脱血導入管３
４の下端側開口部３５の周縁部には、脱血ライン
室２３の底部である下支持部１９と所定の間隙を
介して対向する血液分散板３６が設けられてい
る。そして、下支持部１９の血液分散板３６側の
面は、略平面状となつている。また、同様に血液
分散板３６の下支持部１９側の面は略平面状とな
つている。よつて、下支持部１９と血液分散板３
６との間に、略平板状の空間が形成されている。
そして、下支持部１９と血液分散板３６との距離
は、脱血導入管３４の直径との関係により決定さ
れる。つまり、脱血導入管３４より流下する血液
の流れを妨げない（抵抗とならない）ことが好ま
しい。具体的には、下支持部１９と血液分散板３
６との距離は脱血導入管の直径の1/5〜2/3程度が
好ましく、より好ましくは1/4〜1/2程度である。
枠状部材１６の中間仕切部１８と下支持部１９に
挾まれる部分の外周部には、脱血ライン室２３と
貯血室２１とを連通する連通領域としての窓部３
７が形成されている。窓部３７の下縁部３７Ａは
血液分散板３６と略同一レベルに設定されてい
る。なお、窓部７の外面は、枠状部材１６の外周
に被着される前記ポリエステルトリコツト３２に
よつて覆われている。

また、貯血槽１０は、枠状部材１６の中間仕切
部１８の下面、すなわち脱血ライン室２３の天井
部に、脱血ライン室２３の室内空間に対して上方
に凸状をなす球面状のエアー捕捉部３８を形成し
ている。エアー捕捉部３８は上方に凸状をなす円
錐面状をなすものでもよい。エアー捕捉部３８の
最も上方レベルには、薬液注入ラインの接続口部
としても機能するエアー排出管３９の下端部が接
続され、エアー排出管３９の上端部は、前記キヤ
ツプ１３に形成されているエアーベント口部４０
に接続されている。なお、前記脱血導入管３４は
エアー捕捉部３８の中央部を貫通している。

これにより、脱血ラインから導かれる静脈血
は、脱血ライン接続口部３３から脱血導入管３４
に流入し、さらに血液分散板３６と脱血ライン室
２３の底部とが形成する流出間隙を経て脱血ライ
ン室２３に流入し、窓部３７から貯血室２１に流
出可能とされる。

また、貯血槽１０は、貯血室２１を形成してい
るハウジング１１の最下端部に血液流出口部４１
を形成している。貯血室２１の底面は、血液流出
口部４１を最下レベルにおくような傾斜面とさ
れ、貯血室２１内の血液のすべてを残すことなく
血液流出口部４１から流出させることを可能とし
ている。また、血液流出口部４１は、ろうと状と
され、血液流出口部４１から流出する血液がろう
と状壁面に沿ううず巻き状の流れを形成するよう
にし、流出血液へのバブルの混入を防止可能とし
ている。ハウジング１１の表面には貯血レベルの
表示目盛４２が設けられている。また、フランジ
部１２には、貯血室２１の上部空間に連なるエア
ーベント口部４３が形成されている。

［作用］次に、本発明の貯血槽の作用を上記実施例を用
いて説明する。

第５図に示すように、患者の大静脈から脱血さ
れた血液は、脱血ライン４４を経て貯血槽１０の
脱血ライン室２３に入り、さらに貯血室２１に入
る。また、術野に出血した血液および左室または
左房に膨満した血液は、吸引ライン４５、ポンプ
４６を経て貯血槽１０の吸引ライン室２２に入
り、さらに貯血室２１に入る。貯血槽１０の貯血
室２１に貯血された血液は、ポンプ４７によつて
熱交換器付人工肺４８に送られ、ここで温度調整
および酸素加された血液は、送血ライン４９を経
て患者の体内に戻されるように構成されている。
ここで、貯血槽１０の吸引ライン室２２は、フイ
ルタ３０によつて血液中の異物をろかするととも
に、消泡部材３１によつて消泡を施すことを可能
としている。

上記貯血槽１０によれば、脱血ライン４４に連
なる脱血ライン室２３に加えて、吸引ライン４５
に連なつて従来のカーデイオトミーリザーバとし
て機能する吸引ライン室２２を備え、かつそれら
吸引ライン室２２および脱血ライン室２３が連通
する貯血室２１を備えている。したがつて、開心
術中における体外循環血液量を低減化し、人工心
肺回路の組立性を単純化することが可能となる。

また、上記貯血槽１０によれば、脱血ライン室
２３に開口する脱血導入管３４の開口周縁部に血
液分散板３６が設けられているので、脱血ライン
４４からの流入血液を整流する状態で脱血ライン
室２３に緩やかに分散し、マイクロバブルを生ず
ることのない状態で該血液を流入することが可能
となる。

また、上記貯血槽１０によれば、貯血室２１に
囲まれる領域内の上部に吸引ライン室２２を配置
し、該領域内の下部に脱血ライン室２３を配置し
たので、貯血槽に血液を流入させたときの、貯血
槽内の血液レベルは、血液分散板３６より上方に
なり、血液分散板３６と下支持部１９との間から
流出した血液は、貯留血液中に流入すことにな
る。このために脱血ライン室から貯血室へ血液が
流入するとき気泡等をまきこむことが防止でき
る。

また、上記貯血槽１０によれば、脱血ライン室
２３の天井部にエアー捕捉部３８を設けたので、
脱血ライン室２３内の血液中から上方に浮上する
エアーをエアー捕捉部３８によつて確実に捕捉す
ることとなり、脱血ライン４４からの流入血液と
分離したバルブのエアーを確実に外部空間に排出
することが可能となる。

また、上記貯血槽１０によれば、吸引ライン４
５が接続される吸引ライン接続口部２４、脱血ラ
イン４４が接続される脱血ライン接続口部３３、
プライミングラインが接続されるプライミング接
続口部２５、薬液注入ラインが接続可能とされる
エアー排出管３９のそれぞれがキヤツプ部１３に
形成されかつ該キヤツプ部１３がフランジ部１２
およびハウジング１１に対して相対回転可能とさ
れている。したがつて、キヤツプ部１３を回転す
ることにより、各ラインと各接続口部との配管の
取りまわし状態を整えることが可能である。

また、上記貯血槽１０によれば、吸引ライン室
２２の上部空間に流入した血液を、そのろか消泡
空間の中央部に案内する円筒状のガイド筒部２７
を設けたので、流入した血液は、脱血導入管３４
とガイド筒部２７間を流れ、ガイド筒部２７の先
端より先では、脱血導入管３４の外壁を伝つて流
れるため血液が気泡を巻き込むことがなく好まし
い。

なお、本発明の実施において、脱血導入管３４
の開口部３５に設けられる血液分散板３６Ａは、
第４図に示すように、窓部３７の下縁部３７Ｂよ
り下方レベルに設定されるものであつてもよい。

以下、本発明の具体的実施結果について説明す
る。すなわち、容量的2800cm³のハウジング内に、
フイルタ面積280cm²を有する吸引ライン室（500
cm³）と脱血ライン室（300cm³）とを設け、牛血に
よる循環を行ない、フイルタ機能およびマイクロ
バブル防止機能を調べた。使用した血液は、温度
25〜30℃、Ht値32％の新鮮ヘパリン加牛血であ
る。この牛血を吸引ライン500cm³／分、脱血ライ
ン6000cm³／分の流量にて１時間の循環を行ない、
時々脱血ラインには気泡を混入し、マイクロバブ
ル発生度を調べた。この結果、ガラスビーズを用
いたフイルタ機能については、40μmの異物を90
％カツトし、20μmの異物を70％カツトすること
が認められた。また、マイクロバブル防止機能に
ついては、脱血ラインの入口より約50cm³づつ間欠
的に空気を注入しても、貯血室側へはマイクロバ
ブルの流出が全く認められなかつた。なお、この
実施では、脱血導入管３４の直径は10mm、下支持
部１９と血液分散液３９との距離は３mmとした。

［発明の効果］本発明の第１に係る貯血槽は、脱血ライン接続
口部を備える脱血ライン室と、吸引ライン接続口
部を備える吸引ライン室と、該脱血ライン室およ
び該吸引ライン室と連通し、かつ血液流出口部を
備える貯血室とを有してなる貯血槽であつて、貯
血室に囲まれる領域内の上部に吸引ライン室を配
置するとともに、上記領域内の下部に脱血ライン
室を配置し、該吸引ライン室と該貯血室の連通領
域にろか消泡部を設け、前記脱血ライン室は脱血
ライン接続口部と連通し、前記脱血ライン室の内
部空間に延びる脱血導入管を有し、さらに前記脱
血ライン室の底部と所定の間隔を介して対向する
血液分散板を上記脱血導入管の開口周縁部に設け
るようにしたものである。したがつて、開心術中
における体外循環血液量を低減化し、人工心肺回
路の組立性を単純化し、かつ貯血ラインからの流
入血液をマイクロバブルを生ずることのない状態
下で流入することが可能となる。

また、本発明の第２に係る貯血槽は、脱血ライ
ン接続口部を備える脱血ライン室と、吸引ライン
接続口部を備える吸引ライン室と、該脱血ライン
室および該吸引ライン室と連通し、かつ血液流出
口部を備える貯血室とを有してなる貯血槽であつ
て、貯血室に囲まれる領域内の上部に吸引ライン
室を配置するとともに、上記領域内の下部に脱血
ライン室を配置し、該吸引ライン室と該貯血室の
連通領域にろか消泡部を設け、前記脱血ライン室
は、脱血ライン接続口部と連通し、前記脱血ライ
ン室の内部空間に延びる脱血導入管を有し、さら
に前記脱血ライン室の底部と所定の間隔を介して
対向する血液分散板を上記脱血導入管の開口周縁
部に設け、さらに、エアーベント口部を介して外
部空間に連通し、かつ脱血ライン室の室内空間に
対して上方に凸状をなすエアー捕捉部を該脱血ラ
イン室の天井部に設けるようにしたものである。
したがつて、上記本発明の第１に係る貯血槽の効
果に加えて、脱血ラインからの流入血液と分離し
たバルブのエアーを確実に外部空間に排出するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る貯血槽を示す
断面図、第２図は第１図の要部を分解して示す斜
視図、第３図は第１図の要部を取り出して示す断
面図、第４図は本発明の変形例の要部を示す断面
図、第５図は本発明の使用状態を示す回路図、第
６図は従来例を示す回路図である。１０…貯血槽、１１…ハウジング、２１…貯血
室、２２…吸引ライン室、２３…脱血ライン室、
２４…吸引ライン接続口部、２９…ろか消泡部、
３０…フイルタ、３１…消泡部材、３３…脱血ラ
イン接続口部、３４…脱血導入管、３５…開口
部、３６…血液分散板、３８…エアー捕捉部、４
０…エアーベント口部、４１…血液流出口部。

Claims

【特許請求の範囲】１脱血ライン接続口部を備える脱血ライン室
と、吸引ライン接続口部を備える吸引ライン室
と、該脱血ライン室および該吸引ライン室と連通
し、かつ血液流出口部を備える貯血室とを有して
なる貯血槽であつて、貯血室に囲まれる領域内の
上部に吸引ライン室を配置するとともに、上記領
域内の下部に脱血ライン室を配置し、該吸引ライ
ン室と該貯血室の連通領域にろか消泡部を設け、
前記脱血ライン室は脱血ライン接続口部と連通
し、前記脱血ライン室の内部空間に延びる脱血導
入管を有し、さらに前記脱血ライン室の底部と所
定の間隔を介して対向する血液分散板を上記脱血
導入管の開口周縁部に設けたことを特徴とする貯
血槽。２前記貯血室を筒状ハウジングによつて形成
し、貯血室を臨む吸引ライン室の外周部をろか消
泡部が設けられた両室の連通領域とし、貯血室を
臨む脱血ライン室の外周部を両室の連通領域と
し、筒状ハウジングの下端部に血液流出口部を配
置してなる特許請求の範囲第１項記載の貯血槽。３前記脱血ライン室の底部は、略平面状の底部
であり、さらに前記血液分散板は平面状の分散板
である特許請求の範囲第１項または第２項記載の
貯血槽。４前記脱血導入管の一端の開口周縁部に血液分
散板が設けられており、他端の開口端は、脱血ラ
イン接続口部を形成している特許請求の範囲第１
項記載の貯血槽。５脱血ライン接続口部を備える脱血ライン室
と、吸引ライン接続口部を備える吸引ライン室
と、該脱血ライン室および該吸引ライン室と連通
し、かつ血液流出口部を備える貯血室とを有して
なる貯血槽であつて、貯血室に囲まれる領域内の
上部に吸引ライン室を配置するとともに、上記領
域内の下部に脱血ライン室を配置し、該吸引ライ
ン室と該貯血室の連通領域にろか消泡部を設け、
前記脱血ライン室は、脱血ライン接続口部と連通
し、前記脱血ライン室の内部空間に延びる脱血導
入管を有し、さらに、前記脱血ライン室の底部と
所定の間隔を介して対向する血液分散板を上記脱
血導入管の開口周縁部に設け、さらに、エアーベ
ント口部を介して外部空間に連通し、かつ脱血ラ
イン室の室内空間に対して上方に凸状をなすエア
ー捕捉部を該脱血ライン室の天井部に設けたこと
を特徴とする貯血槽。６前記貯血室を筒状ハウジングによつて形成
し、貯血室を臨む吸引ライン室の外周部をろか消
泡部が設けられた両室の連通領域とし、貯血室を
臨む脱血ライン室の外周部を両室の連通領域と
し、筒状ハウジングの下端部に血液流出口部を配
置してなる特許請求の範囲第５項記載の貯血槽。７前記脱血ライン室の底部は、略平面状の底部
であり、さらに、前記血液分散板は平面状の分散
板である特許請求の範囲第５項または第６項記載
の貯血槽。８前記エアー捕捉部を有する脱血ライン室の天
井部は、吸引ライン室の底部である特許請求の範
囲第５項記載の貯血槽。９前記脱血導入管の一端の開口周縁部に血液分
散板が設けられており、他端の開口端は、脱血ラ
イン接続口部を形成している特許請求の範囲第５
項記載の貯血槽。