JPH027667B2 - - Google Patents

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JPH027667B2
JPH027667B2 JP61249275A JP24927586A JPH027667B2 JP H027667 B2 JPH027667 B2 JP H027667B2 JP 61249275 A JP61249275 A JP 61249275A JP 24927586 A JP24927586 A JP 24927586A JP H027667 B2 JPH027667 B2 JP H027667B2
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JP
Japan
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blood
defoaming
filtration
flow
housing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61249275A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63102764A (ja
Inventor
Yoshihisa Ishihara
Masayuki Morishige
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Medical Supply Corp
Original Assignee
Nippon Medical Supply Corp
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Publication date
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Publication of JPS63102764A publication Critical patent/JPS63102764A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、開心術の際に人工心肺回路において
使用する貯血槽に関する。さらに詳しくは、心内
血と静脈血を貯溜することのできる貯血槽に関す
る。
[従来の技術] 開心術において使用する人工心肺回路には、術
野から吸引捕集した心内血を濾過消泡して貯溜す
る貯血槽が使用される。そして、この貯血槽で処
理された血液は、大静脈から脱血された血液とと
もに第2の貯血槽に貯溜され、血液ポンプで人工
肺に送られて酸素加されて患者に返される。一般
に前者の貯血槽には、特開昭59−207139号、60−
58159号および60−103968号などの公報に開示さ
れているように、血液中に含まれる微小組織片や
マイクロアグリゲートなどの異物粒子を濾過する
ためのフイルターと消泡のための消泡材が一体的
に組み込まれており、血液を通過させることによ
つて連続的に異物粒子を除去し消泡できるように
なつている。そして、濾過消泡された血液はハウ
ジング下部にいつたん貯溜され、底部より導出さ
れる。
従来は、上述したように、血液が2つの貯血槽
に貯溜されることになるので、体外循環回路にお
けるプライミング・ボリウム(血液充填量)が必
然的に多くなり、輸血量の増加を招く問題があつ
た。本発明者らは、このような問題を解決するた
めに2つ貯血槽を一体化して特定の構造とした貯
血槽を発明し、先に特願昭61−93553号(特開昭
62−258673号公報参照)として特許出願した。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の貯血槽は、所期の目的を達成したもので
はあつたが、血液量が増えると静脈血が流入口に
おいて発泡しやすくなる問題があることが判明し
た。本発明は、このような問題を解決せんがため
になされたものであり、静脈血流入時に発泡する
ことのない貯血槽を提供することを目的とするも
のである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、静脈血流入口を漏斗状に形成し整流
部材を設けることによつて上述した問題点を解決
したものである。
すなわち本発明は、中空体ハウジング内上方に
濾過消泡部及び下方に貯血部を設け、該ハウジン
グ上部に心内血流入口及び下部に静脈血流入口と
血液流出口とを設け、さらに前記静脈血流入口を
漏斗状に形成するとともに該漏斗状部のほぼ中央
に下部が逆円錐状に形成された整流部材を設けて
静脈血の発泡を防止し、かつ静脈血流入口の周囲
には下部に流通口を有する隔壁を設けて、隔壁内
部とハウジング上部の空気抜き口が連通するよう
に構成した貯血槽であつて、心内血は流入口より
濾過消泡部を通つて貯血部に流下し、静脈血は流
入口より濾過消泡部を通過することなく直接貯血
部に流入して心内血と合流するようにしたことを
特徴とする貯血槽である。
[作用] 本発明の貯血槽においては、静脈血流入口を漏
斗状にし整流部材を設けたことによつて、血液が
静脈血流入口において広く拡散されながらスムー
ズに流れるようになり、噴出することがなくなる
ために気泡の発生が防止されるものと考えられ
る。気泡の発生防止には、静脈血流入口を漏斗状
にしただけではほとんど効果がなく、整流部材を
設けることによつて初めて顕著な効果が得られる
ことから、両者は相乗的に作用するものと考えら
れる。
[実施例] 以下、図面により本発明をさらに具体的に説明
する。
第1図は、本発明の貯血槽の実施例についての
縦断面図である。貯血槽は、上方の濾過消泡部1
と下方の貯血部2とより構成されており、全体が
ハウジング4内に収納されている。ハウジングは
好ましくは透明な硬質樹脂で形成されており、貯
血量を外部から確認できるようになつている。ハ
ウジングの上部には、心内血流入口5が設けら
れ、下部には静脈血流入口19と血液流出口22
が設けられている。
ハウジング内上部に収納固定されている濾過消
泡部1は、筒状の第1の消泡部材10、第2の消
泡部材11および濾過部材9が積層された構造で
あり、5より装置内に入つた心内血は円筒体8を
通つて濾過消泡部の内側に導入される。円筒体8
は、血液を濾過消泡部へスムーズに導入するため
のものであり、上部を滑らかな曲線で形成するの
が好ましい。消泡部材10および11は、ポリウ
レタンなどの連続気泡発泡体に消泡剤をコーテイ
ングしたものであり、11の方が10よりも孔径
の小さいものが使用されている。心内血は多量の
気泡を含んでいるが、消泡部材を通過することに
より消泡され、分離された空気は第1の空気抜き
口7より排出される。消泡部材の外側に設けられ
た濾過部材9は、血液中に含まれる微小組織片や
マイクロアグリゲートを除去するためのものであ
り、ポリエステル、ナイロンあるいはポリプロピ
レンなどからなる孔径が20〜100μのスクリーン
フイルターが好ましい。また、濾過部材は消泡部
材を通過した微少な気泡を阻止する機能も有して
おり、さらに消泡剤をコーテイングすることによ
り微小気泡の消泡が可能になるので好ましい。そ
して濾過部材9はプリーツ状になつている。な
お、この実施例では濾過部材が消泡部材の外側に
設けられているが、反対に内側に設けてもよい。
また、濾過部材としてはスクリーンフイルターの
他にデプスフイルターも用いることができ、プリ
ーツ状になつていないものであつてもよい。さら
に、フイルターは単層てあつてもよいし多層にし
てもよく、支持部材を積層してもよい。
濾過消泡部を通過した心内血は、濾過消泡部下
部に設けられた誘導部3により誘導されて貯血部
2に至る。誘導部3は、側面の一部(図では左
側)が欠けた円筒状の集血部14と流下部15よ
り構成されている。集血部14は濾過消泡部下部
の外周を取り囲むように設けられており、底部が
流下部15に向かつて傾斜している。すなわち、
濾過消泡部を通過した血液は、すべて流下部15
に向かつて流れ、流下部15よりハウジングのく
びれ部16に流下し、側壁を伝わつて貯血部に流
入する。くびれ部16は、流下部15より流下す
る血液ができるだけ滴下しないようにするために
設けられたものであり、これによつて血液の再発
泡を防止する。血液の流れを滑らかにするため
に、流下部15及びくびれ部16は滑らかな曲線
で形成されているのが好ましく、さらにくびれ部
の下のハウジング側面を傾斜させるのが好まし
い。
貯血部2には、静脈血流入口19より静脈血が
流入する。流入口19は漏斗状に形成されてお
り、そのほぼ中央に整流部材20が支持部材21
を介して取り付けられている。整流部材20は下
部が逆円錐状に形成されており、血液がスムーズ
に流れるようになつている。また、支持部材21
は整流部材20を単に固定するものであり、血液
の流れを乱さないものであればどのような構造で
あつてもよいが、図の実施例では6枚の三角板を
垂直に取り付けている。
上記のようにして静脈血の発泡は防止される
が、流入前にすでに静脈血中に気泡が含まれてい
る場合があるので、貯血部においても気泡を除去
する機能が必要である。そのため、図の実施例で
は静脈血流入口を取り囲むように隔壁17及び第
2の空気抜き口6が設けられている。すなわち、
静脈血流入口19より流入した気泡は浮力によつ
て上昇し血液流出口の方へ流れるのを隔壁17に
よつて防止され、空気流路12を通つて第2の空
気抜き口6より排出される。空気流路12は濾過
消泡部のほぼ中央に垂直に設けられており、隔壁
13によつて消泡部とは隔離されている。なお、
隔壁13は、空気流路を確保するだけでなく5よ
り導入された心内血がその外表面を伝わつてスム
ーズに流れるようにする役割も有している。
静脈血流入口19より貯血槽に入つた静脈血
は、隔壁17の下部に設けられた流通口18を通
つて隔壁の外側で心内血と一緒になり、隔壁の周
囲を通つて血液流入口22より導出される。
次に整流部材20の3種類の実施例を第2図A
〜Cに示す。図に示すように、整流部材は下部が
逆円錐状に形成されているのが整流効果を高める
上で好ましい。また、整流部材を設ける位置は、
漏斗状に形成された静脈血流入口のほぼ中央であ
ることが必要である。中央よりあまり下方に設け
ると血液の流れが妨げられ、中央よりあまり上方
に設けると発泡防止作用が不十分になるので好ま
しくない。
実施例 第1図に示す貯血槽であつて、上端の内径が40
mm、深さが33mmの漏斗状部を有する静脈血流入口
の漏斗状部のほぼ中央に、第2図Aに示す形状で
あつて円錐底面の直径が11.0mm、円錐の高さが
2.0mm、円柱部の高さが4.0mmの整流部材を設けた
貯血槽を使用して、静脈血流入口よりヘパリン化
牛血を6/分の流速で流入させた。このとき血
液の発泡は見られず、本発明の貯血槽は良好に機
能することが確認された。これに対して、整流部
材を取り除いて牛血を同じ流速で流したところ、
発泡が激しく起つた。また、整流部材を漏斗状部
の上部に設けて同様の実験を行つたが、やはり発
泡が起こつた。この結果から明らかなように、整
流部材を漏斗状部のほぼ中央に設けることが本発
明においては重要である。
[発明の効果] 本発明においては、心内血と静脈血の貯溜を1
つの貯血槽で行うので、血液のプライミング・ボ
リウムを少なくすることができる。また、静脈血
が流入時に発泡せず心内血の消泡・濾過も効率よ
く行うことができるので、貯血槽として機能的に
優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の貯血槽の好ましい実施例の
縦断面図であり、第2図は整流部材の3種類の実
施例についての正面図である。 1……濾過消泡部、2……貯血部、5……心内
血流入口、19……静脈血流入口、20……整流
部材、22……血液流出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中空体ハウジング内上方に濾過消泡部及び下
    方に貯血部を設け、該ハウジング上部に心内血流
    入口及び下部に静脈血流入口と血液流出口とを設
    け、さらに前記静脈血流入口を漏斗状に形成する
    とともに該漏斗状部のほぼ中央に下部が逆円錐状
    に形成された整流部材を設けて静脈血の発泡を防
    止し、かつ静脈血流入口の周囲には下部に流通口
    を有する隔壁を設けて、隔壁内部とハウジング上
    部の空気抜き口が連通するように構成した貯血槽
    であつて、心内血は流入口より濾過消泡部を通つ
    て貯血部に流下し、静脈血は流入口より濾過消泡
    部を通過することなく直接貯血部に流入して心内
    血と合流するようにしたことを特徴とする貯血
    槽。
JP61249275A 1986-10-20 1986-10-20 貯血槽 Granted JPS63102764A (ja)

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JP61249275A JPS63102764A (ja) 1986-10-20 1986-10-20 貯血槽

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JPS63102764A JPS63102764A (ja) 1988-05-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0657252B2 (ja) * 1988-08-26 1994-08-03 テルモ株式会社 貯血槽
JPH06102088B2 (ja) * 1988-11-04 1994-12-14 テルモ株式会社 貯血槽
IT1231024B (it) * 1989-07-31 1991-11-08 Dideco Spa Contenitore di sangue per apparecchio medicale
JPH074031Y2 (ja) * 1989-08-17 1995-02-01 泉工医科工業株式会社 血液リザーバ
JP3373250B2 (ja) * 1993-05-21 2003-02-04 テルモ株式会社 貯血槽

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61176357A (ja) * 1985-01-29 1986-08-08 シレイ・インコーポレーテツド 血液処理収集装置

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