JPH05134423A - 感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法

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JPH05134423A
JPH05134423A JP29744791A JP29744791A JPH05134423A JP H05134423 A JPH05134423 A JP H05134423A JP 29744791 A JP29744791 A JP 29744791A JP 29744791 A JP29744791 A JP 29744791A JP H05134423 A JPH05134423 A JP H05134423A
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photosensitive lithographic
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JP29744791A
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Inventor
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Masabumi Uehara
正文 上原
Kazuhiro Shimura
和弘 志村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像液中に沈澱物が生成するのが防止され、
空気中の炭酸ガスによる現像液の疲労を抑制することが
でき、準備及び清掃作業が省力化され、エネルギーが節
減される処理方法の提供。 【構成】 感光性平版印刷版を自動現像機で畧水平方向
に搬送しつつ、搬送路に近接して配置された上側案内板
と下側案内板の間に保持された現像液の中を通過させる
ことにより現像処理を行い、該感光性平版印刷版の通過
により該上下案内板間から溢れ出た現像液の量と同量以
上の現像補充液を該上下案内板間に添加し、該現像補充
液の1回の添加量が0.02≦a/b≦0.8(aは1回の補
充液の添加量、bは初めに上下案内板間に保持された現
像液の量)を満足する量である処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動現像機を用いる感光
性平版印刷版の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動現像機を用いて画像露光され
た感光性平版印刷版を自動的に搬送しつつ、繰り返し使
用される現像液によって現像処理を行い、該現像処理に
よって低下する該現像液の活性度を補充液を添加して補
償する感光性平版印刷版の処理方法としては、次の2つ
の方法が知られている。
【0003】(1)大容量のタンクに収容した現像液を
ポンプを用いてシャワーノズル等から感光性平版印刷版
の版面に噴射して現像処理する方法。
【0004】(2)大容量の現像槽に収容した現像液中
に、感光性平版印刷版を湾曲搬送されることにより浸漬
して現像処理する方法。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、これ
らの処理方法には以下に示す様な問題点があった。
【0006】これらの方法においては、a/b<0.01
(aは1回の補充液の添加量、bは現像槽中の現像液の
容量)であるため、現像液の入れ替わりが遅く、現像液
中に溶出した感光層の成分が蓄積され、現像液中に沈殿
物を生じ、これが処理される感光性平版印刷版の版面に
付着し印刷時に汚れを生じる。
【0007】現像液が常に空気と接触しているため、
空気中に含まれる炭素ガスによる現像液の活性炭の低下
に対して補充液を添加する必要があるが、該活性度の低
下は空気中の炭酸ガス濃度や気温に左右されるため、現
像液の活性度を一定に保つことが困難である。
【0008】多量の現像液を必要とするため準備に手
間がかかる。また、現像液を所定の温度に保つのに多量
のエネルギーを消費する。
【0009】大容量のタンクを必要とし、かつ感光性
平版印刷版を搬送するために多数のローラ等を必要とす
るため、清掃が面倒である。
【0010】支持体の両方の面に感光層を設けた感光
性平版印刷版(以下、両面版という。)を処理する際、
上記(1)の方法では上側の面と下側の面の現像性を同
じにすることが困難である。
【0011】上記(2)の方法では感光性平版印刷版
を湾曲搬送させる必要があるため、搬送トラブルを起こ
し易い。
【0012】従って、本発明は、上記従来の技術が有す
る種々の問題が改善される感光性平版印刷版の処理方法
を提供しようとするもので、その目的は、第1に、現像
液中に沈澱物が生成するのが防止される処理方法を提供
すること、第2に、空気中の炭酸ガスによる現像液の疲
労を抑制することができる処理方法を提供すること、第
3に、準備及び清掃作業が省力化される処理方法を提供
すること、第4に、エネルギーが節減される処理方法を
提供することである。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明の上記目的を達
成するための本発明は、下記又はを特徴とする。
【0014】画像露光された感光性平版印刷版を自動
現像機を用いて自動的に畧水平方向に搬送しつつ、搬送
路に近接して配置された上側案内板と下側案内板の間に
保持された現像液の中を通過させることにより現像処理
を行い、該感光性平版印刷版の通過により該上側案内板
と下側案内板の間から溢れ出た現像液の量と同量以上の
現像補充液を該上側案内板と下側案内板の間に添加する
感光性平版印刷版の処理方法であって、該現像補充液の
1回の添加量が以下に示す式(1)を満足する量である
ことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
【0015】式(1) 0.02≦a/b≦0.8 aは1回の補充液の添加量(体積)、bは初めに上下案
内板間に保持された現像液の量(体積)である。
【0016】上側案内板の搬送方向の長さが5cm以上
50cm以下であることを特徴とする上記に記載の処理方
法。 本発明の処理方法においては、現像補充液1回の添加量
を前記式(1)で規定される量とすることにより、現像
液の入れ替わりが早く現像液中に沈殿物を生じない。ま
た、現像液が上下案内板の間隙部に保持されているた
め、空気と接触面積が小さく炭酸ガスによる活性度の低
下が小さい。更に、比較的少量の現像液を上下案内板の
間隙部に仕込むだけでよいので準備に手間がかからず、
現像液を所定の温度に保つのに必要なエネルギーも少な
くて済む。その上、自動現像機が大容量のタンクを必要
としないため、清掃の手間がかからない。
【0017】まず、本発明の処理方法について図面を参
照して説明する。図1は本発明の処理方法に使用される
処理装置の一例を示す概略構成図、図2はその上下案内
板部分の断面図である。これらの図において、Aは現像
を行う現像部、Bは水洗を行う水洗部、Cはリンス処理
又は不感脂化処理(ガム液による処理)を行うリンス・
ガム部、PSは感光性平版印刷版又はその搬送路であ
る。 現像部Aにおいて、2は現像部1へ送り込む感光性平版
印刷版を所定の温度に予め加熱するための予熱ローラ、
3は上側案内板、4は下側案内板で、水平な搬送路PS
を挟んで上下に互いに近接して配設され、間隙部5が形
成されている。これらの案内板の搬送路PS側の面には
直径0.2mm、長さ1.4mmのナイロン毛6を植毛してある。
7、8は上側案内板3及び下側案内板4の温度を一定に
保つためのヒーター、3aは上側案内板3に設けられた
現像液・現像補充液供給口で、搬送幅に亙るスリット状
開口を有している。9は現像液をスクイズするスクイズ
板(両面版を処理する場合は必要ない)である。また、
図2及び以下の図において、Lは本発明における上下案
内板の搬送方向の長さである。10a、10bは感光層をこ
すって現像を促進させるブラシローラ、11はスクイズロ
ーラである。感光性平版印刷版へ供給する現像液は、濃
厚現像液を希釈水で希釈して現像液(使用液)として送
るようになっている。12は濃厚現像液タンク、13は濃厚
現像液を水で希釈して現像液とする現像液ミキシングタ
ンク、14は現像液ミキシングタンク13で調製された現像
液を一時貯蔵する現像液供給タンク、16は濃厚現像補充
液タンク、17は濃厚現像補充液を水で希釈して補充液と
する現像補充液ミキシングタンク、18は現像補充液ミキ
シングタンク17で調製された現像補充液を一時貯蔵する
現像補充液供給タンク、19は希釈用の水を入れる希釈水
タンクである。20は現像補充液の温度を所定の温度にす
るためのヒーター、21a、21b、21c、22a、22b、22
cは定量ポンプ、23a、23bは電磁弁である。現像液ミ
キシングタンク13び現像補充液ミキシングタンク17への
希釈水と濃厚現像液又は濃厚現像補充液の注入、混合さ
れた現像液及び現像補充液の現像液供給タンク14及び現
像補充液供給タンク18への液の移入等の制御機構は、特
開昭64-81959号公報第3頁左下欄〜右下欄に記載された
構成となっている。24は感光性平版印刷版の処理装置へ
の搬入及び搬入された感光性平版印刷版の搬送方向長さ
を検出するためのセンサ、25は搬送ローラ、26は串ロー
ラである。更に、図示の装置は、センサ24による検知結
果によって現像液及び現像補充液の送液等を制御するた
めの制御機構(不図示)を有している。
【0018】水洗部Bにおいて、31は水洗水タンク、32
はシャワーノズル、33はスクイズローラ、34はポンプ、
リンス・ガム部Cにおいて、41はリンス・ガム液タン
ク、42はシャワーノズル、43はスクイズローラ、44はポ
ンプである。なお、図1及び以下の図において、*1と
*1、*2と*2、*3と*3等とはそれぞれ配管で接
続されている。
【0019】次に、図1を参照して本発明の処理方法を
説明する。
【0020】まず、定量ポンプ21cを所定時間作動させ
て現像液供給タンク14内の現像液を間隙部5へ送り、間
隙部5を現像液で満たす。間隙部5に満たされた現像液
は、ヒーター7、8によって所定の温度に調節される。
この状態で感光性平版印刷版が装置の図上左端から挿入
されると、センサ24による検知信号によって、搬送機
構、ポンプ等の作動を制御する制御装置(不図示)によ
り予熱ローラ2、搬送ローラ25、串ローラ26、ブラシロ
ーラ10a、10b、スクイズローラ11、33、43が回転し、
感光性平版印刷版が図上右方向へ搬送され、間隙部5へ
進入し、その表面に現像液が付与される。感光性平版印
刷版は現像液が満たされた間隙部5を図上右方向へ搬送
された後、その下側面がスクイズ板9でスクイズされ
(片面版を処理する場合)、上側面に現像液を保持した
状態でブラシローラ10a、10b(10bは両面版を処理す
る場合のみ作用する)で版面がこすられ、次いでスクイ
ズローラ11でスクイーズされて現像を終了する。次い
で、感光性平版印刷版は水洗部B、リンス・ガム部Cへ
搬送され、それぞれの処理が施こされる。
【0021】上記感光性平版印刷版の後端が間隙部5を
通過した後、次の感光性平版印刷版が挿入されるまでの
間に、定量ポンプ22cが作動し、間隙部5へ該感光性平
版印刷版の前に通過した感光性平版印刷版によって間隙
部5から溢れ出た現像液の量と同等以上であって、かつ
前記式(1)で規定される範囲の容量の現像補充液が現
像補充液供給タンク18から送られる。
【0022】図3は、上下案内板の変形例を有する処理
装置の概略構成図で、図4はその上下案内板部分の断面
図である。同図に示す上下案内板は、搬送路が折れ曲が
っており、搬送方向へ下降し上下案内板の中央部で上昇
するように構成されている。上下案内板以外は図1に示
す処理装置と同一構成である。図3及び図4において、
50は上側案内板、50aは現像液、現像補充液供給口、51
は下側案内板、52は間隙部、53、54はヒーター、6はナ
イロン毛である。
【0023】図5は、上下案内板の更に別の変形例を示
す断面図である。同図に示す装置は、搬送路が搬送方向
へ下降するように構成されている。同図において、60は
上側案内板、60aは現像液、現像補充液供給口、61は下
側案内板、62は間隙部、63、64はヒーター、6はナイロ
ン毛である。
【0024】本発明は、感光性平版印刷版の通過により
上下側案内板の間隙から溢れ出た現像液の量と同量以上
の現像補充液を該上下側案内板間に添加し、かつ現像補
充液の1回の添加量を以下に示す式(1)を満足する量
とすることを特徴とする。
【0025】本発明の処理方法において、上記式(1)
のa/bが0.02より小さいと上側案内板と下側案内板と
で形成される間隙部に沈澱物を生じ、0.8を越えると補
充コストが増大する。上記a/bの範囲は、好ましくは
0.05≦a/b≦0.5の範囲である。
【0026】本発明の処理方法において、上下案内板に
補充液を補充するタイミングは、感光性平版印刷版が上
下案内板間を通過する前、後及び途中のいずれでもよ
い。なお、感光性平版印刷版が上下案内板を通過する途
中に補充する場合、補充液供給口を下側案内板にも設け
ることができる。
【0027】本発明において、感光性平版印刷版を1版
処理する毎に補充を行うことが好ましい。この場合、上
記1版処理に対応する補充量が前記現像補充液の1回の
添加量である。
【0028】本発明において、上下側案内板の搬送方向
の長さは、好ましくは5cm以上50cm以下、更に好ましく
は10cm以上30cm以下である。ここで、「上下案内板の搬
送方向の長さ」とは、上側案内板と下側案内板との間隙
部の搬送方向の水平長さである。また、上下案内板の間
隙は、好ましくは1.3mm以上、10mm以下、より好ましく
は2mm以上5mm以下であり、上下案内板は取り外し可能
の構造とすることが好ましい。
【0029】本発明に用いられる現像液は水を主たる溶
媒とする(具体的には溶媒の50重量%以上が水である)
アルカリ性の現像液であり、その詳細については特開平
3-105345号公報2頁右下欄16行目〜5頁右下欄19行目
を参照することができる。
【0030】一般に、現像補充液は現像処理および経時
によって消費される現像液(現像母液)の成分を補うよ
うな組成を有する物(すなわち、それらの成分の含有量
が現像液より多い)を用いるが、本発明においては上側
案内板と下側案内板とで形成される間隙部に保持された
現像液の入れ替わりが早いため、現像液と同一の組成を
有する物を現像補充液として用いることも可能である。
【0031】本発明に用いる現像液および現像補充液に
は増粘剤を含有させることができるが、その詳細につい
ては特開平1-177541号公報3頁左上欄13行目〜4頁左
上欄16行目を参照することができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明する。
【0033】実施例1 厚さ0.24mmのJIS1050アルミニウム板を2%の水酸化
ナトリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を行った後に、
希塩酸溶液中で電気化学的に粗面化し、よく洗浄した後
に希硫酸液中の陽極酸化処理を行って2.7g/m2の酸化
皮膜を上記アルミニウム板表面上に形成させた。このよ
うに処理されたアルミニウム板を水洗、乾燥後、下記組
成の感光液を乾燥重量2.3g/m2となるように塗布し、
乾燥して800mm×1003mmのポジ型感光性平版印刷版を得
た。
【0034】 (感光液) ピロガロール-アセトン樹脂のナフトキノン-1,2-ジアジド(2)- 5-スルホン酸エステル (特公昭43-28403号公報の実施例1に記載の方法で合成したもの。) 1重量部 m,p-クレゾール-ホルムアルデヒド樹脂 2重量部 tert-ブチルフェノール-ホルムアルデヒド樹脂 0.3重量部 オイルブルー#603(商品名、オリエント化学工業(株)製、染料) 0.03重量部 クリスタルバイオレット(B.A.S.F.社製、染料) 0.03重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル 20重量部 こうして得られたポジ型感光性平版印刷版を多数枚用意
し、感度測定用ステップタブレット(イーストマン・コ
ダック社製 No.2 濃度差0.15ずつ21段階のグレースケー
ル)およびポジ型フィルムを密着させて、2kWのメタ
ルハライドランプを用い、60cmの距離から60秒間露光を
行った。
【0035】処理には図1に示す自動現像機を用い、上
下案内板のサイズを巾90cm、搬送方向の長さ20cm、上下
案内板の間隙を3mmとした。
【0036】濃厚現像液タンク12にSDP−12(コニカ
(株)製、ポジ型感光性平版印刷版用現像液)を仕込
み、現像液ミキシングタンク13において水で6倍に希釈
され、上下案内板の間隙に供給されるようにした。ま
た、濃厚現像補充液タンク16に濃厚現像補充液としてS
DP−12を仕込み、現像補充液ミキシングタンク17にお
いて水で6倍に希釈され、上下案内板の間隙に供給され
るようにした。
【0037】現像液温が上下案内板の間隙内で27℃にな
るようにヒーター7,8の温度を調節し、上下案内板の
間隙内に供給される現像補充液の温度が27℃になるよう
にヒーター20の温度を調節した。また、予熱ローラ2の
温度を40℃に調節した。
【0038】感光性平版印刷版の搬送速度を現像時間が
20秒間になるように調節した。
【0039】水洗水タンク31に水を20l、リンス・ガム
液タンク41にSRW−1(コニカ(株)製、リンス液)
を水で8倍に希釈したものを10l仕込んだ。
【0040】このような条件で以下の実験を行った。
【0041】まず、定量ポンプ21Cを作動させ、上下案
内板の間隙に540mlの現像液を仕込み、現像液温を調節
した後、前述のポジ型感光性平版印刷版を1日50版の割
合で1ヵ月間処理し続けた。感光性平版印刷版を1判処
理する毎に現像補充液を238ml補充するようにした。ま
た毎日現像処理を始める前に同量の現像補充液を補充し
た。
【0042】得られた全ての印刷版のステップウェッジ
のクリア段数およびベタ段数を読み取り、その変動巾を
確認した。また、処理を初めてから1ヵ月後に、上下案
内板間に発生した沈澱物を観察した。結果を表1に示
す。
【0043】実施例2 上下案内板のサイズを巾90cm、搬送方向の長さを30cm、
上下案内板の間隙を3.0mmとし、上下案内板の間隙に810
mlの現像液を仕込むようにした以外は実施例1と同様の
実験を行った。結果を表1に示す。
【0044】実施例3 上下案内板のサイズを巾90cm、搬送方向の長さを18cm、
上下案内板の間隙を3.0mmとし、上下案内板の間隙に486
mlの現像液を仕込むようにした以外は実施例1と同様の
実験を行った。結果を表1に示す。
【0045】実施例4 図3に示す自動現像機を用いて、実施例1と同様の実験
を行った。上下案内板は第4図に示すものを用いθを10
°、Lを500mm、L1を254mm、上下案内板の間隔を10mm
とし、上下案内板の間隙に4000mlの現像液を仕込むよう
にした。結果を表1に示す。
【0046】実施例5 厚さ0.24mmの砂目立てしたアルミニウム板を硫酸中で陽
極酸化し、約1.5g/m2の酸化皮膜をつくり、よく洗浄
した後、珪酸ナトリウム水溶液に浸漬し、充分水洗後、
乾燥し、下記組成の感光液を塗布した。
【0047】 p-ヒドロキシフェニルメタクリルアミド、アクリロニトリル、 エチルアクリレート、及びメタアクリル酸の共重合体 (モル比は上記の順に8.5:24:60.5:7) 5.0重量部 p-ジアゾジフェニルアミンと パラホルムアルデヒドの縮合物のヘキサフルオロリン酸塩 0.5重合部 ビクトリアピューアーブルーBOH (保土ヶ谷化学工業(株)製) 0.1重合部 エチレングリコールモノメチルエーテル 100重合部 乾燥後の塗布量は、1.8g/m2であった。
【0048】このようにして得られたネガ型感光性平版
印刷版を800mm×1003mmの大きさに裁断したものを多数
枚用意し、感度測定用ステップタブレットおよびネガ型
フィルムを密着させて、2kWのメタルハライドランプ
を用い60cmの距離から45秒間露光を行った。
【0049】このような感光性平版印刷版を用いて実施
例1と同様の実験を行った。濃厚現像液タンク12にSD
N−21(コニカ(株)製、ネガ型感光性平版印刷版用現
像液)を仕込み、現像液ミキシングタンク13において、
水で4倍に希釈され上下案内板の間隙に供給されるよう
にした。また、濃厚現像補充液タンク16に濃厚現像補充
液としてSDN−21を仕込み、現像補充液ミキシングタ
ンク17において水で4倍に希釈され、上下案内板の間隙
に供給されるようにした。リンス・ガム液タンク41には
SGW−2(コニカ(株)製、ガム液)を水で2倍に希
釈したものを10l仕込んだ。他は実施例1と同様とし
た。結果を表1に示す。
【0050】実施例6 実施例1で用いたポジ型感光性平版印刷版および実施例
5で用いたネガ型感光性平版印刷版の両方を用いて、実
施例1と同様の実験を行った。濃厚現像液タンク12にS
D−32(コニカ(株)製、ネガ・ポジ共通現像液)を仕
込み、現像液ミキシングタンク13において水で6倍に希
釈され上下案内板の間隙に供給されるようにした。ま
た、濃厚現像補充液タンク16に濃厚現像補充液としてS
D−32を仕込み、現像補充液ミキシングタンク17におい
て水で6倍に希釈され上下案内板の間隙に供給されるよ
うにした。リンス・ガム液タンク41にはSGW−2を水
で2倍に希釈したものを10l仕込んだ。他の条件は実施
例1と同様とした。
【0051】このような条件で前記のポジ型感光性平版
印刷版およびネガ型感光性平版印刷版を1日25版ずつの
割合で1ヵ月間処理し、実施例1と同様の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0052】実施例7 厚さ0.24mmのJIS1050アルミニウム板を2%の水酸化
ナトリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を行った後に、
その表裏面を希塩酸溶液中で電気化学的に粗面化し、よ
く洗浄した後に希硫酸液中の陽極酸化処理を行って2.7
g/m2の酸化皮膜を上記アルミニウム板表裏面上に形成
させた。このように処理されたアルミニウム板を水洗、
乾燥後、下記組成の感光液を乾燥重量2.3g/m2となる
ようにその表裏面に塗布し、乾燥して800mm×1003mmの
ポジ型感光性平版印刷版を得た。
【0053】 (感光液) ピロガロール-アセトン樹脂のナフトキノン-1,2-ジアジド(2)- 5-スルホン酸エステル (特公昭43-28403号公報の実施例1に記載の方法で合成したもの。) 1重量部 m,p-クレゾール-ホルムアルデヒド樹脂 2重量部 tert-ブチルフェノール-ホルムアルデヒド樹脂 0.3重量部 オイルブルー#603(商品名、オリエント化学工業(株)製、染料) 0.03重量部 クリスタルバイオレット(B.A.S.F.社製、染料) 0.03重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル 20重量部 こうして得られたポジ型感光性平版印刷版を多数枚用意
し、感度測定用ステップタブレットおよびポジ型フィル
ムを密着させて、2kWのメタルハライドランプを用
い、60cmの距離から60秒間露光を行った。露光は表裏面
に行った。
【0054】このような感光性平版印刷版を用いて実施
例2と同様の実験を行った。ただし、図2に示す自動現
像機のスクイズ板9を取りはずし、現像補充液を前記感
光性平版印刷板を1版処理する毎に358ml補充するよう
にした。結果を表1に示す。
【0055】実施例8 図1に示す自動現像機において、上下案内板のサイズを
巾90cm、搬送方向の長さを20cm、上下案内板の間隙を3
mmとした。
【0056】濃度現像液タンク12にSDR−1(コニカ
(株)製ポジ型感光性平版印刷版用現像液)を仕込み、
現像液ミキシングタンク13において水で6倍に希釈さ
れ、上下案内板の間隙に供給されるようにした。また、
濃厚現像補充液タンク16にSDR−1R(コニカ(株)
製、ポジ型感光性平版印刷版用現像補充液)を仕込み、
現像補充液ミキシングタンク17において水で50倍に希釈
され、上下案内板の間隙に供給されるようにした。
【0057】現像液温が上下案内板の間隙内で27℃にな
るようにヒーター7,8の温度を調節し、上下案内板の
間隙内に供給される現像補充液の温度が27℃になるよう
にヒーター20の温度を調節し、予熱ローラ2の温度を40
℃に調節し、感光性平版印刷版の搬送速度を現像時間が
20秒間になるように調節した。
【0058】水洗水タンク31に水を20l、リンス・ガム
液タンク41にSRW−1を水で8倍に希釈したものを10
l仕込んだ。
【0059】このような条件で以下の実験を行った。
【0060】まず、定量ポンプ21cを作動させ上下案内
板の間隙に540mlの現像液を仕込み、現像液温を調節し
た後、前述のポジ型感光性平版印刷版を1日50版の割合
で1ヵ月間処理し続けた。感光性平版印刷版を1版処理
する毎に現像補充液を238ml補充するようにした。ま
た、毎日現像処理を始める前に同量の現像補充液を補充
した。このような実験において実施例1と同様の評価を
行った。結果を表1に示す。
【0061】比較例1 図6に示す自動現像機において、現像液タンク71にSD
R−1を水で6倍に希釈したものを30l仕込んだ。ま
た、濃厚現像補充液タンク16にSDR−1Rを仕込み現
像補充液ミキシング17において、水で4倍に希釈され現
像液タンク71に供給されるようにした。
【0062】現像液温が27℃になるようにヒーター74の
温度を調節し、感光性平版印刷版の搬送速度を現像時間
が20秒間になるように調節した。
【0063】水洗水タンク31に水を20l、リンス・ガム
液タンク75にSRW−1を水で8倍に希釈したものを10
l仕込んだ。
【0064】なお、図6において、Aは現像部、Bは水
洗部、Cはリンス・ガム部、71は現像液タンク、72a,
72b,72c,72d,73はシャワーノズル、74はヒータ
ー、75はリンス・ガム液タンクである。
【0065】このような条件で以下の実験を行った。
【0066】現像液温を27℃に調節した後、前述のポジ
型感光性平版印刷版を1日50版の割合で1ヵ月間処理し
続けた。感光性平版印刷版を1版処理する毎に現像補充
液を13ml補充するようにした。また、シャワーノズルの
稼働時間が20分に達する毎に93ml、自動現像機の停止時
間1時間当たり28mlの現像補充液を補充した。このよう
な実験において実施例1と同様の評価を行った。結果を
表1に示す。
【0067】比較例2 図7に示す自動現像機において、現像槽81にSDR−1
を水で6倍に希釈したものを30l仕込んだ。また、濃厚
現像補充液タンク16にSDR−1Rを仕込み現像補充液
ミキシングタンク17において水で4倍に希釈され現像槽
81に供給されるようにした。
【0068】現像液温が27℃になるようにヒーター74の
温度を調節し、感光性平版印刷版の搬送速度を現像時間
が20秒間になるよに調節した。
【0069】水洗水タンク84に水を20l、リンス・ガム
液タンク85にSRW−1を水で8倍に希釈したものを10
l仕込んだ。
【0070】なお、図7において、Aは現像部、Bは水
洗部、Cはリンス・ガム部、81は現像液槽、82はスクイ
ズローラ、84は水洗水タンク、85はリンス・ガム液タン
クである。
【0071】このような条件で以下の実験を行った。
【0072】現像液温を27℃に調節した後、前述のポジ
型感光性平版印刷版を1日50版の割合で1ヵ月間処理し
続けた。感光性平版印刷版を1版処理する毎に現像補充
液を13ml補充するようにした。また、自動現像機の稼働
時間が1時間に達する毎に60ml、自動現像機の停止時間
1時間当たり47mlの現像補充液を補充した。
【0073】このような実験において実施例1と同様の
評価を行った。結果を表1に示す。
【0074】 表1 クリア段数の変動巾 ベタ段数の変動巾 1カ月後の沈殿物 実施例1 0.5 1.0 ◎ 〃 2 0.5 1.0 ◎ 〃 3 0.5 1.0 ◎ 〃 4 0.75 1.5 ○ 〃 5 1.0 0.5 ◎ 〃 6 P:0.5 P:1.0 ○ N:1.0 N:0.5 〃 7 0.5 1.0 ◎ 〃 8 0.5 1.25 ◎ 比較例1 1.0 2.0 × 〃 2 1.0 2.0 × 表1中の記号の意味は下記のとおりである。
【0075】◎:沈殿物が見られない ○:わずかに沈殿物が見られるが実用上支障のないレベ
ル ×:底に5mmの厚さで沈殿物が堆積
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、自動現像機による感光
性平版印刷版の処理において、現像液中に沈澱物が生成
するのが防止され、空気中の炭酸ガスによる現像液の疲
労を抑制することができ、準備及び清掃作業が省力化さ
れ、処理に要するエネルギーが節減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を実施するための処理装置の
例を示す概略構成図。
【図2】図1の上下案内板の断面図。
【図3】本発明の処理方法を実施するための処理装置の
他の例を示す概略構成図。
【図4】図3の上下案内板の断面図。
【図5】上下案内板の他の例を示す断面図。
【図6】比較例に使用した処理装置の概略構成図。
【図7】比較例に使用した別の処理装置の概略構成図。
【符号の説明】
A、50 現像部 B 水洗部 C リンス・ガム部 3、50、60 上側案内板 4、51、61 下側案内板 3a、50a、60a 現像液供給口 14 現像液供給タンク 18 現像補充液供給タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光された感光性平版印刷版を自動
    現像機を用いて自動的に畧水平方向に搬送しつつ、搬送
    路に近接して配置された上側案内板と下側案内板の間に
    保持された現像液の中を通過させることにより現像処理
    を行い、該感光性平版印刷版の通過により該上側案内板
    と下側案内板の間から溢れ出た現像液の量と同量以上の
    現像補充液を該上側案内板と下側案内板の間に添加する
    感光性平版印刷版の処理方法であって、該現像補充液の
    1回の添加量が以下に示す式(1)を満足する量である
    ことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。 式(1) 0.02≦a/b≦0.8 aは1回の補充液の添加量(体積)、bは初めに上下案
    内板間に保持された現像液の量(体積)である。
  2. 【請求項2】 上側案内板の搬送方向の長さが5cm以上
    50cm以下であることを特徴とする請求項1記載の処理方
    法。
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