JPH0513397U - 浴室衣料乾燥機の取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に、しかも浴室形状に拘わることなく浴
室衣料乾燥機を取り付けることができるようにする。 【構成】 支持枠１０を備え、この支持枠１０は、両端
に引掛け部１１を有しているとともにこの引掛け部１１
をユニットバス１の壁パネル３上端部に係合させてユニ
ットバス１天井に架設されており、乾燥機本体１３がこ
の支持枠１０に取り付けられている浴室衣料乾燥機の取
り付け構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ユニットバスを組み込んで構成された浴室に衣料乾燥機を取り付 ける構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、浴室に乾燥機を備え付けて衣料乾燥室として利用することが行われて いる。従来から、このような乾燥機を浴室に取り付ける構造として図３に示すよ うに、ユニットバス３０を組み込んだ浴室３１に衣料乾燥機を取り付けたものが ある。

【０００３】 この構造は、アンカーボルト３３を建築物側天井３４に取り付けて垂下させ、 このアンカーボルト３３にアジャストナット３５を介して支持枠３６を取り付け 、この支持枠３６に乾燥機本体３２を載置固定している。そして、アジャストナ ット３５によって乾燥機本体３２の取り付け高さを調整して、ユニットバス３０ の天井位置に合わせるようにしている。

【０００４】 なお、図中、符号３７は支持枠３６底部とユニットバス３０天井との間に介装 されたゴムパッキンである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来の構造においては、支持枠３６を取り付けるのにアンカー ボルト３３（支持枠固定用金具）を用いている。そのため、このアンカーボルト ３３を建築物側天井３４に取り付ける作業が必要であり、その分施工に手間が掛 かっていた。

【０００６】 さらに、施工場所によって建築物側天井３４にアンカーボルト３３を取り付け ることが不可能なところがあり、そのようなところでは、衣料乾燥機の設置がで きなかった。

【０００７】 そのうえ、建築物側天井３４とユニットバス３０天井との間に形成される隙間 Ｌに一定の基準がなく、施工場所によってまちまちの隙間Ｌが空く。そこで従来 の構造においては前述したように、アジャストナット３５の操作によって乾燥機 本体３２の取り付け高さを調整してユニットバス３０天井に合致させている。し かしながら、この取り付け高さの調整は繁雑な作業を必要としており作業性が悪 かった。

【０００８】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであって、簡単に、しかも浴 室形状に拘わることなく取り付けることができる浴室衣料乾燥機の取り付け構造 を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、ユニットバスを組み込んで構成され た浴室に衣料乾燥機を取り付ける浴室衣料乾燥機の取り付け構造において、支持 枠を備え、この支持枠は、両端に引掛け部を有しているとともにこの引掛け部を ユニットバスの壁パネル上端部に係合させてユニットバス天井に架設されており 、乾燥機本体がこの支持枠に取り付けられていることに特徴を有している。

【００１０】

【作用】

上記構成によれば、支持枠をユニットバスの壁パネル上端に直接差し渡して架 設したので、ユニットバス組み立て時に同時に乾燥機本体の取り付けができるよ うになる。また、従来必要であった支持枠固定用金具が要らなくなり、さらに、 乾燥機本体の取り付け高さをユニットバス天井に対して調整する必要もなくなる 。

【００１１】 なお、乾燥機本体は重量が有り、これを支持固定するものはある程度の支持強 度を求められるが、立設された壁パネルは垂直方向の荷重に対しては十分なる強 度を有しており問題はない。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図１は本考案の 一実施例の分解斜視図、図２はその要部拡大断面図である。

【００１３】 この衣料乾燥機取り付け構造は、ユニットバス１を備えた浴室２に衣料乾燥機 を取り付ける構造である。ユニットバス１は浴室２室内に配置されており、四方 に立設された壁パネル３を備えている。壁パネル３は上端に沿って補強枠４が取 り付けられている。ユニットバス１の天井パネル５はこの補強枠４上に載置され 、取り付け金具６によって壁パネル３上端に固定されている。天井パネル５には 乾燥機用の開口７が形成されている。この開口７はユニットバス１室内側がルー バー８によって覆われており、天井側周囲がゴムパッキン９によって囲まれるよ うになっている。

【００１４】 衣料乾燥機取り付け構造は、金属製（例えば鋼材）の支持枠１０を備えている 。支持枠１０は、平行配置された一対の梁体１０ａ，１０ａとこれらを連結する 連結材１０ｂとからなっている。梁体１０ａは強度を持たせるためＬ型材からな っており、対向配置された壁パネル３，３に達する長さを有している。

【００１５】 また、梁体１０ａは両端に引掛け部１１が形成されている。引掛け部１１は梁 体１０ａの端部を側面視下向きコ字状に加工して構成されており、支持枠１０は この引掛け部１１を介して壁パネル３上端に取り付けられている。具体的には、 支持枠１０は天井パネル５の開口７上方に配置されており、引掛け部１１を壁パ ネル３上端部すなわち、天井パネル５および取り付け金具６の端部に引掛けて固 定されている。これによって支持枠１０は対向配置された壁パネル３，３の上端 に差し渡されて固定されている。支持枠１０上にはゴムパッキン１２が取り付け られている。このゴムパッキン１２は開口７の周囲に設けられたゴムパッキン９ に対向して配置されている。

【００１６】 乾燥機本体１３は内部に送風器、熱交換器等を収納するとともに底面に吸入口 および吹き出し口（いずれも図示は省略している）を形成して構成されている。 この乾燥機本体１３が前記開口７と対向して支持枠１０上に載置固定されている 。このようにして支持枠１０に取り付けられることにより、乾燥機本体１３の吸 入口および吹き出し口は開口７を介してユニットバス１内に臨んでいる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、乾燥機本体が保持される支持枠を壁パネル間 に差し渡すことによって直接ユニットバスに取り付けるようにした。そのため、 従来のような支持枠の取り付け用金具を建築物側天井に固定する作業が要らなく なり、乾燥機本体の取り付けがユニットバスと取り付けと同時に行えるとともに 、取り付け作業が簡単になり作業性が向上した。

【００１８】 また、支持枠を直接ユニットバスに取り付けるようにしたので、施工場所の条 件（主に建築物側天井の形状）に関係なく、衣料乾燥機を取り付けることができ るようになった。

【００１９】 さらに、乾燥機本体をユニットバス上端に直接取り付けたので、乾燥機本体の 取り付け高さをユニットバス天井に対して調整する必要はなくなり、その分でも 作業が簡単になり作業性が向上した。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の衣料乾燥機の取り付け構造
を示す分解斜視図である。

【図２】実施例の要部を示す拡大断面図である。

【図３】従来例の衣料乾燥機の取り付け構造を示す断面
図である。

【符号の説明】

１ ユニットバス ２ 浴室 ３ 壁パネル １０ 支持枠 １１ 引掛け部 １３ 乾燥器本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユニットバス（１）を組み込んで構成さ
   れた浴室（２）に衣料乾燥機を取り付ける浴室衣料乾燥
   機の取り付け構造であって、 支持枠（１０）を備え、この支持枠（１０）は、両端に
   引掛け部（１１）を有しているとともにこの引掛け部
   （１１）をユニットバス（１）の壁パネル（３）上端部
   に係合させてユニットバス（１）天井に架設されてお
   り、乾燥機本体（１３）がこの支持枠（１０）に取り付
   けられていることを特徴とする浴室衣料乾燥機の取り付
   け構造。