JPS608293Y2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の室外ユニットの吊上げおよび据付
は作業に使用する付板に関するものである。

まず従来技術を、第１図の空冷式空気調和機の室外ユニ
ットについて説明する。

従来の室外ユニットは、底枠１上の端縁に熱交換器２を
配置し、その上部にシュラウド３を設は送風口４がある
。

このような室外ユニットの吊り上げ用とじて吊りボルト
５を複数個シュラウド３に取付けていた。

また、室外ユニットの据付けに対しては、底枠１に据付
用孔６を複数個設けていた。

吊りボルト５をシュラウド３に取付けていたため、シュ
ラウド３およびシュラウド３と底枠１とを連結する部材
７には、吊り上げに対して充分な強度を必要とし、原価
高となる要因となっていた。

また、吊りボルト５を取付けているので、その点、部品
点数が増え、これも原価高の要因となっていた。

本考案は前記の問題点に鑑みなされたもので、吊りボル
トが不要で、原価的に有利な空気調和機を提供すること
を目的とする。

そのため、本考案は、空気調和機の室外ユニットの吊上
げ用の孔と据付用の孔とを備えた簡単な構造の吊り上げ
据付固定兼用部材である付板を、空気調和機の室外ユニ
ットの底枠に取付けるようにしたことを特徴としている
。

次に本考案の一実施例を第２図、第３図を用いて説明す
る。

第２図において、底枠１は空気調和機の室外ユニットの
底面積より小さい局部と該局部の上面に一体猛威した前
記室外ユニットの底面積よりわずかに大きい張出し部１
ａとから形成されている。

第３図は本考案の付板の形状を示したもので、付板１０
は、空気調和機の室外ユニット底枠１の高さｈとほぼ同
じ長さの平滑部１０ｂ１換言すれば底枠１の高さｈとほ
ぼ同じ高さの垂直部１０ｂと、これに直角に折り曲げた
上、下フランジ１０ａ、１０ｃ部とからなり基本形状と
してＺ形をなしている。

一方のフランジ１０ ａ部には吊り用ワイヤ９を通すた
めの孔１１を穿孔してあり、他方のフランジ１０ｃには
室外ユニット据付用アンカーボルトの取付孔１２を穿孔
している。

次にこの付板１０の使用方法を説明する。

室外ユニットの底枠１はｈの高さがあり、上面は張出し
部１ａが寸法１だけ張出している。

この張出し部には熱交換器が配設される。

張出しｌは高さｈより短く設計されている。

底枠１の上隅１ｃ部には複数のスリットが設けられてい
る。

スリットの位置は吊上げ用ワイヤのワイヤ掛は位置に適
応する位置が望ましい。

付板１０のフランジ１０ｃをこのスリットに挿入、係合
し平滑部（垂直部）１０ｂ部を前記張出し部１ａの下面
に当接して水平方向に張り出しフランジ１０ｃ部の孔１
１にワイヤ９を通してワイヤ掛けをおこなう。

第２図において付板１０の実線が吊上げ用として使用す
る状態である。

２点鎖線は据付用として使用する状態である。

据付のときは、フランジ１０ａをスリットに挿入し、係
合し平滑部（垂直部）１０ｂ部を垂直に位置させて箱体
に当接し、フランジ１０ｃ部の孔１２でアンカーボルト
１４を取付ける。

ねじ１３で付板１０を底枠１に固定できることはいうま
でもない。

次に本考案の他の実施例を第４図、第５図を用いて説明
する。

この付板２０は、室外ユニットの底枠の高さｈとほぼ同
じ高さ、実際にはやや短い長さｎの垂直部２０ｂと、こ
れに直角に折り曲げた上、下フランジ２０ａ、２０ｂと
からなり基本形状としてコの字形をなしている。

フランジ２０ｃ部の長さｍは、室外ユニットの底枠１の
張出し１ｏ部の寸法ｌより長い。

この付板２０は外枠１に設けたスリットに挿入係合して
第４図の状態で使用する。

この例では吊り上げ、据付の用途によって付板を付は換
える必要がない。

上フランジ２０ａの孔２１にワイヤ９を掛けて吊り上げ
作業ができ、下フランジ２０ｃの孔２２にアンカーボル
ト２４を取付けて据付ができる。

ねじ２５で付板２０を底枠１に固定できることはいうま
でもない。

第４図は付板２０を底枠１のスリットに係合した状態を
示しているが必ずしもスリットに係合させず付板２０を
底枠１の外側にねじ等で強固に固定してもよい。

以上説明したように、本考案によれば、空気調和機の室
外ユニットの底枠の高さとほぼ同じ高さの垂直部と、こ
れに直角に折り曲げた上、下フランジ部とからなる付板
の、フランジの一方に吊りワイヤ用の孔を、他方に据付
用の孔を設け、この付板を空気調和機の室外ユニットの
底枠に取付けて使用するようにしたので、次の効果があ
る。

（１）従来、シュラウドに取付けていた吊りボルトが不
要となり原価低減がなされる。

（２）空気調和機の室外ユニットの吊り上げが、最下部
の底枠でおこなわれるので、底枠とシュラウドを連結す
る部材およびシュラウドはそれほどの強度を必要としな
い。

したがって連結部材の一部廃止や薄肉化、シュラウドの
薄肉化をはかることができ製造原価を低減できると共に
、空気調和機の室外ユニットの軽量化を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空冷式空気調和機の室外ユニットの斜視
図、第２図は本考案の一実施例の付板を用いた室外ユニ
ットの底枠部の側面図、第３図は、その付板の斜視図、
第４図は本考案の他の実施例の付板を用いた室外ユニッ
トの底枠部の側面図、第５図は、その付板の斜視図であ
る。 １・・・・・・底枠、１０，２０・・・・・・付板、１
０ｂ、２ｏ ｂ−−−−−−垂直部、１０ａ、１０ｃ、
２０ａ、２（）Ｃ・・・・・・フランジ部、１１，２１
・・・・・・吊りワイヤ用の孔、１２，２２・・・・・
・取付用の孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機の室外ユニットの下部に底枠を有するものに
   おいて、底枠を室外ユニットの底面積より小さい局部と
   該局部の上面に一体猛威した前記室外ユニットの底面積
   よりわずかに大きい張出し部とから形成し、前記節部側
   壁の対称位置の少なくとも４ケ所にスリットを貫通して
   設け、前記室外ユニットを吊り上げるときは一辺を前記
   張出し部の下面に当接させ、他端を前記スリットに挿入
   して前記局部に引掛けるようにして係止し、前記室外ユ
   ニットを据付固定するときは前記スリットに挿入して一
   辺を前記節部側壁に当接してねじ線固定する片端に据付
   ボルト挿入用穴を設け、他端に吊り上げワイヤ挿入用穴
   を設けた略Ｚ形あるいはコ字形の前記底枠の局部高さと
   ほぼ同等の吊り上は据付固定兼用部材を設けたことを特
   徴とする空気調和機の室外ユニット。