JPH051335U - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JPH051335U
JPH051335U JP057878U JP5787891U JPH051335U JP H051335 U JPH051335 U JP H051335U JP 057878 U JP057878 U JP 057878U JP 5787891 U JP5787891 U JP 5787891U JP H051335 U JPH051335 U JP H051335U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車機構における遊星歯車を所定の公転
軌道位置で回転自在に保持し、経時的な摩耗によるがた
付きを防ぎ、動作性、耐久性、組立性を向上させる。 【構成】 対向する円孔内に内歯部13,14を有する
ベースプレート11およびアームプレート12を、互い
に同軸上で回動自在に支持させる。これら両プレートの
回転軸17上に制御歯車16を設ける。この制御歯車回
りで前記各内歯部に噛合する複数個の遊星歯車15を設
け、且つその軸心位置にボス部21を突設する。遊星歯
車を公転軌道位置で保持する保持体20,22,23;
30を、板ばね材、線ばね材、皿ばね材等で形成し、こ
れを遊星歯車のボス部または歯部に当接させて放射方向
への付勢力を与えて回転自在に保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、差動歯車減速機構として遊星歯車機構を巧みに利用することでシー トクッションに対するシートバックの傾動角度位置を調節自在に構成したリクラ イニング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両用シート等において、シートクッションとシートバックとの間にリ クライニング装置を設け、シートバックをシートクッションに対し傾動可能に構 成することが一般に行なわれる。そして、このようにすれば、シートを着座者の 体型や好みに応じて自由に調節し得るものである。 ところで、この種のリクライニング装置において要求されることは、その構成 が簡単で、各部の加工性や組立性等の面で優れ、コスト的にも安価であるばかり でなく、シートバックを自由にしかも適切な角度にて傾動調節することができ、 またその調節操作もがた付きがなく、しかも軽快な操作力できわめて容易に行な え、また着座者による荷重に抗してその係止状態を確実に維持し得ることである 。そして、これらの点を考慮して従来から種々の構成のものが提案されており、 その一つに差動歯車減速機構として遊星歯車機構を巧みに利用することで、無段 階の回動調整が可能となる等の利点を奏するリクライニング装置が、例えば実公 昭58−26602号公報、実開昭60−187645号公報、実開昭60−1 87646号公報等を始めとして種々提案されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遊星歯車機構を採用したリクライニング装置におい て、複数の遊星歯車を制御歯車に対しての所定の公転軌道位置で保持することで ベースプレート及びアームプレートの内歯部に噛合させた状態を維持するための 保持体として従来は、略星型形状を呈する金属板材によるプレート体を用い、そ のくぼみ部にて遊星歯車の歯面部を保持した状態で各プレートの内歯部側に噛合 させていることから、該装置を繰返して調整操作することで、遊星歯車の歯部等 に摩耗が生じ、経時的にがた付き量が徐々に増大するといった問題を生じていた 。そして、このようながた付きが生じると、遊星歯車の滑らかで静粛な動き等は 期待できず、異音等の発生を招き、さらに負荷等により局部的に荷重が作用し、 強度的に問題を生じ、装置自体の耐久性が損なわれるばかりでなく、動作上でも 問題で、リクライニング装置としての性能を発揮し得ないものであった。 また、上述した従来構造では、保持用プレート体の保持部に、前記各プレート の内歯部に噛合させた状態で遊星歯車を保持させるにあたって、各部品の製造時 のばらつきによって、個々の部品の共合わせ等が必要となり、適正な寸法のもの を選別して組込むといった組立時の作業性の低下とコスト高等を招いてしまうも ので、製造面で大きな問題を生じている。
【0004】 また、上述したような保持体として星型形状のプレート体を用いてなる従来構 造では、上述したがた付き等の問題から、回動調整操作時において大きな操作力 が必要とされるばかりでなく、違和感のある回動操作となるもので、操作性の面 からも問題となる。すなわち、このようなプレート体には、各遊星歯車の歯面部 内側寄り部分を滑り摩擦状態でくぼみ部にて係止保持することでその公転軌道位 置を維持するとともに、ロック時において前記内歯部と噛合する各遊星歯車に作 用する求心方向への荷重を受けてその移動を防ぎ、さらにこの荷重から太陽歯車 としての制御歯車を保護する等の役割りを果たすことが必要であった。そして、 このような従来構造では、星型形状のプレート体における各くぼみ部で遊星歯車 周縁の歯部を滑り摩擦にて保持する際の摩擦抵抗が大きくなり、その結果として 遊星歯車に噛合する制御歯車を有する回転軸を回転駆動するための操作力が増大 してしまうものであった。
【0005】 また、例えば特開昭63−186604号公報等には、遊星歯車の歯面部を、 板ばね材により常時各プレート側の内歯部に噛合させる付勢力を与えることが可 能となる保持体を用いてなる構造のものも提案されているが、このような構造に よっても、歯面部での摩耗が板ばね材による保持体による付勢力の分だけ促進さ れ、がた付き問題を避けられないばかりでなく、操作力が重くなるといった問題 もあり、これらの問題点を一掃し得る何らかの対策を講じることが望まれている 。 特に、近年では、上述した回転軸を電動モータで駆動することで、リクライニ ング装置を自動化することが望まれ、その推力を大きくすることが必要とされる 。さらに、上述した従来構造では、制御歯車の板厚が、遊星歯車とこれを保持す るプレート体の板厚などによって制限され、強度的に不利となるもので、これら の点をも考慮しなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係るリクライニング装置は、ベースプ レート及びアームプレートの内歯部に噛合すると共にこれら両プレートの回転軸 上に設けられた制御歯車に噛合される複数個の遊星歯車と、これらの遊星歯車を 公転軌道位置で回転自在に保持する保持体とを備え、前記遊星歯車の軸心位置に 、ボス部を突設すると共に、これら各遊星歯車のボス部にその回転を許容した状 態で接してこれらの遊星歯車を各プレート側の内歯部に噛合させるように放射方 向に付勢する形状を有するように、前記保持体をばね材により形成するようにし たものである。 また、本考案に係るリクライニング装置は、複数個の遊星歯車を公転軌道位置 でそれぞれ回転可能な状態で保持する保持体を、回転軸上で回転自在に支持され た状態で周縁の突部が、各遊星歯車の歯部に当接し、これらの遊星歯車を各プレ ート円孔内の内歯部に噛合させるように放射方向に付勢する形状を有する皿ばね 材により形成するようにしたものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、各遊星歯車は、ばね材または皿ばね材からなる保持体のボス 部または歯部への当接による放射方向への付勢力によって、常にがた付きのない 状態で所定の公転軌道位置で回転自在に保持され、ベースプレートとアームプレ ートとの内歯部にそれぞれ噛合させることが可能で、これら遊星歯車に摩耗等が 生じてもがた付き問題の発生を抑え、これに噛合する回転軸上の制御歯車により 回動させることで、両プレートの相対的な回動角度位置を無段階で回動調整でき 、またこの回動操作を止めると両プレートを遊星歯車機構によるロック構造でロ ックし得るものである。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は本考案に係るリクライニング機構の一実施例を示し、その要部 構成のみを示している。これらの図において、全体を符号10で示すリクライニ ング機構は、図2から明らかなように、シートを構成するシートクッションとシ ートバック(共に図示せず)にそれぞれ取付けられる一対のプレートとしてのベ ースプレート(以下ベースという)11及びアームプレート(以下アームという )12を備えている。そして、これらベース11及びアーム12には、同一軸線 上(シートの軸支部上)で互いに対向する円孔内に内歯部13,14が形成され 、さらにこれに連接して小径な円形凹所13a,14aが形成されている。尚、 本実施例では、これらの内歯部13,14は、そのピッチ円直径が同じで且つ歯 数が異なるように形成されている場合を示しているが、これに限定されず、内歯 部13,14を異なるピッチ円で形成し、且つこれに合わせて後述する遊星歯車 を段付き形状で形成してもよいことは言うまでもない。
【0009】 15は上述した内歯部13,14にそれぞれ噛合する歯部を有する複数個(本 実施例では3個)の遊星歯車で、これらの遊星歯車15の中央部分には、外周歯 部が噛合することで太陽歯車となる制御歯車16が、前記プレート側の内歯部1 3,14と同一軸線上で回転軸17により軸支された状態で配設されている。尚 、上述した制御歯車16は、回転軸17と一体または一体的に設けられておれば よく、また図示は省略したが、この回転軸17の外方端側に手動操作用の操作ノ ブまたは内方端側に自動調整用の電動モータ等の駆動源が設けられることで、所 要のリクライニング調整操作を行なえるように構成されていることは言うまでも ない。
【0010】 以上の構成によれば、制御歯車16を、回転軸17により回転駆動すると、そ の回転が遊星歯車15に伝わり、その歯部に噛合する内歯部13,14との噛合 い比によって、アーム12がベース11に対し相対角度を自由に且つ無段階で調 節されることになる。この相対角度は遊星歯車15の歯部が噛合する内歯部13 ,14の歯数差により決定されるもので、また制御歯車16を停止させると、ア ーム12はその内歯部14、遊星歯車15の歯部を介してベース11側の内歯部 13に噛合されることで、その噛合位置でロックされることも、周知の通りであ る。ここで、このような構成によるリクライニング装置10の詳細な構成及び各 部の動作は、従来から周知の通りであり、その詳細な説明は省略する。
【0011】 さて、本考案によれば、上述したような構成によるリクライニング装置10に おいて、ベース11及びアーム12側の円孔内に形成した内歯部13,14に噛 合すると共にこれら両プレートの回転軸17上に設けられた制御歯車16に噛合 した状態で配置される複数個の遊星歯車15を公転軌道位置で回転自在に保持す る保持体20を、図1から明らかなように、板ばね材(または線ばね材)等のば ね材によって略三角形状を呈するような折曲げ形状で形成すると共に、前記各遊 星歯車15側面の軸心位置に、ボス部21,21を突設し、これら各遊星歯車1 5の少なくとも一側面側のボス部21に対し前記ばね材からなる保持体20の各 作用辺をその回転を許容した状態で接してこれらの遊星歯車15を前記各内歯部 13,14に噛合させるように放射方向に付勢するように構成したところに特徴 を有している。
【0012】 そして、このような構成によれば、各遊星歯車15は、ばね材等による保持体 20のボス部21への当接による放射方向への付勢力によって、常にがた付きの ない状態で所定の公転軌道位置で回転自在に保持され、ベース11とアーム12 との内歯部13,14にそれぞれ噛合させることが可能で、これにより該遊星歯 車15に噛合する回転軸17上の制御歯車16により回動させることで、ベース 11とアーム12との相対的な回動角度位置を無段階で回動調整でき、またこの 回動操作を止めるとベース11とアーム12とを遊星歯車機構によるロック構造 で適切にロックし得るものである。 特に、上述した構成では、従来と比べて構成部品点数を増加させることのない 簡単な構成にもかかわらず、各遊星歯車15をその軸心位置に突設されるボス部 21を、回転自在で且つ放射方向に付勢して保持することが可能で、これにより 各遊星歯車15を常に内歯部13,14に噛合させて保持させ、従来のような遊 星歯車15の歯面部に生じる摩耗等によるがた付きや異音問題等の発生を抑え、 しかもこのがた付きを吸収することも可能で、これにより動作上での信頼性や耐 久性等を向上させることができ、また遊星歯車15に噛合する回転軸17上の制 御歯車16への負荷を軽減し、これを必要最小限の小さい操作力や推力で回動さ せることも可能で、さらにばね材等による保持体20での保持構造であるために 、各部品の寸法のばらつき等によって必要であった嵌合い組付け等による組立時 の問題を一掃でき、組立性やコスト面で優れている等の利点を奏する。
【0013】 ここで、上述した実施例において、遊星歯車15のボス部21,21を、ベー ス11、アーム12の円孔に凹設している円形凹所13a,14a内に臨ませ、 該部分に介在させたばね材等による保持体20で保持するように構成すると、該 リクライニング装置10を必要最小限の薄形化を確保し得るとともに、使用後に おける性能劣化や動作上での信頼性、さらに組立性等を向上させ得るものである 。勿論、この場合において、ボス部21としては、遊星歯車15の両側に突設し ても、片側のみに突設してもよく、さらに保持体20も遊星歯車15の片側のみ ではなく両側に組込むように構成してもよい。 そして、このような構成では、制御歯車16の板厚を遊星歯車15と同じ厚さ で形成できるものであり、これによりたとえば電動モータにより自動化を図った ときの強度面で有利で、またベース11とアーム12とを所要のロック状態でロ ックし得るという利点がある。 尚、上述したばね材等による保持体20は、その一部の切離し部20aを、図 1中矢印方向に撓ませた状態で、遊星歯車15のボス部21に接するように組み 付ければ、それぞれに放射方向への付勢力を作用させ得ることは明らかであろう 。
【0014】 ここで、このような保持体20としては、図3に示したような単純な三角形状 を呈するものでもよく、さらに図4に示すように、ワイヤ等を始めとする線ばね 材によって一部が切離し部22aとして形成され且つ各遊星歯車15のボス部2 1を回転自在に保持して放射方向への付勢力を作用せしめる保持部22bを、対 応個所に折曲げ形成してなる略リング形状の保持体22であっても、また図5に 示したように、いわゆるCリング形状を有する保持体23であってもよいことも 容易に理解されよう。尚、図5において23aは切離し部、23bは半円形状の 保持部であるが、該保持部等の形状としても種々の変形例が考えられる。
【0015】 また、本考案によれば、上述したリクライニング装置10において、図6乃至 図8に示したように、複数個の遊星歯車15を公転軌道位置でそれぞれ回転可能 な状態で保持する保持体30を、回転軸17上で制御歯車16に隣接して回転自 在に支持された状態で周縁の突部31が、各遊星歯車15の歯部に噛み合った状 態で当接し、これらの遊星歯車15を各内歯部13,14に噛合させるように放 射方向に付勢する形状を有する皿ばね材により形成するようにしたところにも特 徴を有している。 ここで、この皿ばね材からなる保持体30の突部31としては、太陽歯車とし ての制御歯車16の歯数と同じ歯数を有する形状で形成し、且つその突部31が 、前記遊星歯車15の回転軸17側の歯部のピッチ円部分に噛み合って当接し、 該遊星歯車15をそれぞれ放射方向に付勢した状態で保持し得る構成とすればよ い。尚、このような保持体30としては、図示したように遊星歯車15の両側に 設けても、片側に設けてもよいものである。
【0016】 そして、このような構成によっても、上述した実施例における作用効果を始め として、使用後においての耐久性の劣化等を適切且つ確実に防止でき、さらに衝 撃荷重等が加わったとしても、強度的に十分な状態で遊星歯車を保持し得る等の 利点もあり、しかも皿ばね材による保持体30は回転軸17上では遊転状態で支 持され且つ遊星歯車15との間はころがり接触であるために摩耗等が少なく、回 転軸17の回転操作力も小さくてよい等の利点を奏することは、容易に理解され よう。
【0017】 なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、各部の形状、構造などを必 要に応じて適宣変形、変更することは自由で、ベース11、アーム12、さらに それぞれの内歯部13,14、制御歯車16等を始めとする各部の形状、構造等 として、種々の変形例が考えられることは言うまでもない。 たとえば上述した実施例では、遊星歯車15の歯部を、歯先円が同一で異なる 歯数を有する内歯部13,14に噛合させた場合を説明したが、本考案はこれに 限定されず、上述した各歯車部(13,14;15,16)の歯数や歯先円の大 きさは必要に応じて選択すればよく、さらに遊星歯車15の数等も自由で、種々 の変形例が考えられる。 また、本考案に係るリクライニング装置は、車両用シートに採用して効果を発 揮し得るが、勿論これに限定されるものではない。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るリクライニング装置によれば、ベース及びア ームの内歯部と、その回転軸上の制御歯車とに噛合される複数個の遊星歯車を公 転軌道位置で回転自在に保持する保持体として、遊星歯車の軸心位置に突設した ボス部にその回転を許容した状態で接して、各遊星歯車を各内歯部に噛合させる ように放射方向に付勢する形状をもってばね材により形成したものを用いるよう にしたので、部品点数を増加させることのない簡単な構成にもかかわらず、各遊 星歯車をその軸心位置に突設されるボス部を回転自在で且つ放射方向に付勢して 保持することが可能で、これにより各遊星歯車を常にベース及びアーム側の内歯 部に噛合させて保持することができ、従来のような遊星歯車の歯面部に生じる摩 耗等によるがた付きや異音問題等の発生を抑え、またこのがた付きを吸収するこ とも可能で、これにより動作上での信頼性や耐久性等を向上させることができ、 しかも該遊星歯車に噛合する回転軸上の制御歯車を必要最小限の小さい操作力や 推力で回動させることも可能で、さらにばね材による保持体での保持構造である ために、各部品の寸法誤差やそのばらつき等による組立時の問題を一掃でき、組 立性やコスト面で優れている等の実用上種々優れた効果がある。
【0019】 また、本考案によれば、複数個の遊星歯車を公転軌道位置でそれぞれ回転可能 な状態で保持する保持体を、回転軸上で回転自在に支持された状態で周縁の突部 が、各遊星歯車の歯部に当接し、これらの遊星歯車を各フレーム円孔内の内歯部 に噛合させるように放射方向に付勢する形状を有する皿ばね材により形成するよ うにしたので、上述した効果を始めとして、使用後においての耐久性の劣化等を 適切且つ確実に防止でき、さらに衝撃荷重等が加わったとしても、強度的に十分 な状態で遊星歯車を保持し得る等の利点もあり、しかも皿ばね材による保持体は 回転軸上では遊転状態で支持され且つ遊星歯車との間はころがり接触であるため に摩耗等が少なく、回転軸の回転操作力も小さくてよい等の種々優れた効果を奏 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリクライニング装置の一実施例を
示す要部構成の概略側面図。
【図2】本考案を適用して好適なリクライニング装置の
概略側断面図。
【図3】図1の変形例を示す概略図。
【図4】本考案の別の変形例を示す概略図。
【図5】本考案のさらに別の変形例を示す概略図。
【図6】本考案の他の実施例を示す遊星歯車の保持体を
示し、(a) は概略側面図、(b)はその要部断面図。
【図7】図6による保持体を採用したリクライニング装
置の概略側断面図。
【図8】図6における要部構成を示す概略図。
【符号の説明】
10 リクライニング装置 11 ベース(プレート) 12 アーム(プレート) 13 内歯部 13a 円形凹所 14 内歯部 14a 円形凹所 15 遊星歯車 16 制御歯車 17 回転軸 20 板ばね材、線ばね材による保持体 20a 切離し部 21 ボス部 22 線ばね材による保持体 22a 切離し部 22b 保持部 23 Cリング形状の保持体 23a 切離し部 23b 保持部 30 皿ばね材による保持体 31 保持部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同軸上で回動自在に支持され且つ
    その対向する円孔内に内歯部を有するベースプレート及
    びアームプレートと、これら両プレートの回転軸上に設
    けられた制御歯車と、この制御歯車の周囲でこの制御歯
    車と前記各プレートの内歯部とに噛合した状態で配置さ
    れ且つその軸心位置にボス部が突設されている複数個の
    遊星歯車と、これら各遊星歯車をそれぞれ所定の公転軌
    道位置で回転自在に保持する保持体を備えてなり、この
    保持体を、前記各遊星歯車のボス部にその回転を許容し
    た状態で接し且つこれらの遊星歯車を前記各プレート円
    孔内の内歯部に噛合させるように放射方向に付勢する形
    状をもってばね材により形成したことを特徴とするリク
    ライニング装置。
  2. 【請求項2】 互いに同軸上で回動自在に支持され且つ
    その対向する円孔内に内歯部を有するベースプレート及
    びアームプレートと、これら両プレートの回転軸上に設
    けられた制御歯車と、この制御歯車の周囲でこの制御歯
    車と前記各プレートの内歯部とに噛合した状態で配置さ
    れている複数個の遊星歯車と、これら各遊星歯車をそれ
    ぞれ所定の公転軌道位置で回転可能な状態で保持する保
    持体を備えてなり、この保持体を、前記制御歯車に隣接
    する回転軸上で回転自在に支持された状態で周縁の突部
    が、各遊星歯車の歯部に噛み合って当接することによっ
    てこれら各遊星歯車を前記各プレート円孔内の内歯部に
    噛合させるように放射方向に付勢する形状を有する皿ば
    ね材により形成したことを特徴とするリクライニング装
    置。
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