JPH01229138A - 遊星歯車式減速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用弁！ｌ’ｆ） 本発明は宇宙空間、真空空間等におけろ潤滑ｈ１１（グ
リス等含む）を用いることが出来ない分野における減速
機の構造に関する。

（従来の技術） 大きな減速比を取り得る減速装置においては一般に遊星
歯車式減速装置が用いられることが知られでいる、。

ところで」二記遊星俵車式減速装置の構成は中心に太陽
歯車が付設され、この太陽歯車の回りを１個または複数
電の遊星歯車で囲み、この遊星歯車の外周に内歯車が付
設される。

このようにして構成された上記装置の動力伝達は高速で
回転する太陽歯車に噛合した径の大きい各遊星歯車によ
って減速状態に結合され更に内歯車によって減速される
ようになる。

さて、−上記遊星歯車式減速装置において遊星歯車の径
を出来るだけ大きくすることによって、大きな減速を可
能にすることが要求される場合がある。

一方歯車同志の場合その噛合せをスムーズに行なうため
に潤滑蓼剤が用いられる。この潤滑剤は多くの場合潤滑
油が使用されるが宇宙空間等においては潤滑油が使用出
来ない。

このような場合に従来は例えば特公昭５９−２０３９３
号等の公報に記載のように歯車の一部に固体潤滑物質を
岬込みこれによらて潤滑状態を保持したものが知られて
いる。

しかしながら、宇宙空間等に使用さオシろ遊星山車式減
速装置は上記手段では−Ｌ分に満足出来る状態ではない
。

即ち、固体潤滑物を用いるものにおいては山中同志の間
で発生する熱等は冷却媒体（人気）がないのでこれの対
策あるいはなめらかな作動状態の維持、経時変化（安定
作動の長寿命化）等の問題がある。

発明者等は−・つの試みとして遊星山車に固体潤滑物質
を埋込み強制実験したところ太陽歯車及び内歯車の間に
おける負荷が大きく過負荷状態となって遊星歯車の寿命
が極端に短かくなるという欠点がある。

このＪｑＩＩＩＩ　Ｌま、太陽歯車と遊星歯車との噛合
関係を精密に調整して組立てを行なうものであり、両市
中との間隙は極めて微小てあ−）てこれを長期にわたっ
て保持するいオ）ゆろハックラッシュの設定が十分てな
くなりこれが短期にくずれ、動力の伝達特性が悪く１っ
てしまう場合がある。。

（発明が部′決しようとする課題） 本発明は上記従来の短点を除去するように改良したもの
で太陽歯車−遊星歯車−内歯車等の噛合のバックラッシ
ュが有効に行なわれ潤滑状態も良好で回転むら、発熱の
少なく経時変化がほとんどなく長寿命な遊星歯車式減速
装置を提供する。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は太陽歯車とこれに対して１−分に大きな径を有
する遊星歯車を噛合し、この遊星歯車を包囲するように
噛合された内歯歯車を設けると具に、更にこの内歯歯車
又はＩ−記遊星歯車に噛合したパックテンション機能付
潤滑成分を有する回転安定歯車によって遊星歯車式減速
装置に構成される。

（作　用） 上記によって構成された遊星歯車式減速装置は太陽歯用
−遁星歯車−内歯歯車の噛合設定を精度よく行なって、
これを回転安定歯車の潤滑成分慶及びバックテンション
機能の相乗作用により作動中におけるバンクラッシュを
限りなく「ゼロ」に近ずけることによって太陽歯車によ
る回転動イ１を安定でしかも効率よく減速して伝達する
ことか１１［能となった。

また、回転安定歯車は内歯歯車の空間を最大限有効に利
用し、遊星歯車及び回転安定歯車の径を最大根太きくし
て潤滑成分の寿命を長くしたり、遊星歯車等の発生熱を
吸収してその過熱の防１１〕作用をさせることが可能で
ある。

（実施例） １）第１図は本発明の遊星歯車式減速装置ｉｏの正面し
１であって、全体軸の中央部に太陽歯車１を設けこれに
噛合したデルタ配ｆ、ｙｔの遊星歯車２，２゜２を３個
付設しである。この３個の遊星歯車２の軸３，３．３に
はこれが回転自在になる様にした支持枠４が固定されて
いる。この支持枠４は正面から視て変形六角形をした＝
ｌｌｊ：状休から形体されていて、その一部にはばか孔
５．５　＋　１）が所定の間隙を持って孔設されている
。この各ばが孔５には軸６を有する回転安定歯車７が付
設されていて、この回転安定歯車７，７．７は人々隣接
する１、記遊星歯車２の夫々に噛合するように配置ｉ’
＋：　シである。

そして更に回転安定歯車７の回転にブレーキを掛けるた
めの手段としてこの歯車７と１−記遁星歯中２との間に
引張ばね８，８．８が夫々張架しである。

この引張ばね８は第１図（ｂ）に示すように矢印の方向
に軸６か移動するように移動可能に固定されている。

上記回転安定歯車７の材質は二硫化モリフデン（ＭＯＳ
、、　）を焼結したものを歯車に形成した全体が潤滑機
能を有するものである。

上記遊星歯１１Ｌ２の太陽歯車１の逆側すなわち外側と
なる位置には内歯１（ｆ９が噛合しており、遊星歯車２
によって減速されるよう構成して遊星歯車式減速装置Ｍ
ｌｏに形成して成る。

次に動力伝達等について説明する。晶速で回転する太陽
歯車１は遊星歯車２に噛合して減速され更に内歯車９に
噛合して減速されて［］的の回転速度が得られるように
なっている。この場合において、−１，紀遊星山車２の
夫々に噛合された回転安定歯車７は遊星歯車２に適当な
ブレーキ作用を行ないながら潤滑物質を添着させるとい
う２つの機能を持たせており、各歯は長期にわたって安
定した回転作動が約束される。

なお、上記回転安定歯車７は引張はね８の強さによって
その潤滑特性等を自由に調整することが可能であると共
にこの歯車は全体が二硫化モリブデンによって形成され
機械的伝達機能とは全く無関係に配設されているのでこ
の歯車は経時変化しても回転伝達特性に影響を及ぼさな
い様に改削されている。したがって歯車のほとんどが回
転安定化作用に実用出来るのでその寿命が著しく長く出
来る特徴を有する。

２）第２図は本発明の他の実施例を示すもので全体軸の
中央部に太陽歯車１を設けこれに噛合したデルタ配置の
遊星歯車２，２．２を３３個設けである。この３個の遊
星南中２の軸３，３．３にはこれが回転自在になる様に
した支持枠４が固定されている。

この支持枠４は正面から視て変形六角形をした帯状体か
ら形成されていてその一部には後述する回転安定歯車７
を回転自在に固定するための透孔２１が孔設されている
。−上記遊星歯車２の太陽歯車１とは逆側位置に噛合し
た内歯歯車９設けると共にこの内歯歯車９に噛合した一
ヒ記遊星歯車２の間に回転安定歯車７が付設されている
。

この回転安定歯車７は上記支持枠４に形成された透孔２
１にその軸を回転自在に固定しであるが、この固定は第
２図（ｂ）に示すように２個の圧縮ばね２０によってそ
の固定弓ブレーキが掛けられている。従って内歯歯車の
強制回転力によって回転するようになって遊星歯車式減
速装置１０に構成して成る。

なお上記回転安定歯車７は芯金に歯車の歯の部分に二硫
化モリブテン又はクラハイ１−成分を有する潤滑材料で
形成されている。

また上記実施例では遊星歯車のみに回転安定歯車を噛合
させたが必要があれば遊星、内歯の双方の歯車に回転安
定歯車を噛合させることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明遊星歯車式減速装置は遊星歯車又は内歯歯車に噛
合する回転安定歯車７を介装することによって太陽歯車
と遊星歯車、内歯歯車と遊星歯車の間におけるバックラ
ッシを限りなく零に近ずけることが回転安定歯車の作用
によって可能となった。また、回転安定歯車は固体潤滑
材で形成されているので真空中や宇宙空間において実用
出来ろし、回転伝達機能とは無関係に配置されているの
で消耗品として自由に変換出来るし、寿命も長いという
特徴もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明遊星歯車式減速装置の一実施例を示す主
要部の正面図及び一部拡大図、第２図は同装置の他の実
施例の正面図及び一部拡大図である。 ４・支持枠　　　　　　７−回転安定歯車８・引張ばね
　　　　　２０・・圧縮ばね代理人　弁理士　則　近　
憲　佑 同　　松１１１光之

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）太陽歯車、遊星歯車及び内歯歯車を有する減速装置
   において、上記遊星歯車又は内歯歯車の一部に回転安定
   歯車を噛合したことを特徴とする遊星歯車式減速装置。 ２）回転安定歯車は遊星歯車・内歯歯車の双方に噛合す
   るように構成した請求項１記載の遊星歯車式減速装置。