JPH05131518A - ドアウエザ−ストリツプ、及びその製造方法 - Google Patents
ドアウエザ−ストリツプ、及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05131518A JPH05131518A JP3326374A JP32637491A JPH05131518A JP H05131518 A JPH05131518 A JP H05131518A JP 3326374 A JP3326374 A JP 3326374A JP 32637491 A JP32637491 A JP 32637491A JP H05131518 A JPH05131518 A JP H05131518A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tubular seal
- seal portion
- weather strip
- molding
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】管状シール部の断面形状が大きく異なり車体側
のドア開口におけるルーフ部からピラー部に至るウェザ
−ストリップを一体成形する。 【構成】管状シール部Wsの内部に梁部Bを成形するた
め、第1及び第2の各中芯21,22が基本成形ダイに
設けた押出成形口を貫通して外部に突出していて、この
先端部を取り囲むようにして三個の賦形ローラR1,R2,
R3 が配設される。原料排出穴を閉じると同時に、ロー
ラR2,R3 を前進させると、管状シール部Wsが押し潰
されて、流路から排出される第2の原料により成形され
た梁部Bの先端と押し潰された管状シール部Wsの内壁
面とが接合される。原料排出穴を開放すると同時に、ロ
ーラR2,R3 を後退させると、梁部Bが消失して、これ
と管状シール部Wsとが分離される。
のドア開口におけるルーフ部からピラー部に至るウェザ
−ストリップを一体成形する。 【構成】管状シール部Wsの内部に梁部Bを成形するた
め、第1及び第2の各中芯21,22が基本成形ダイに
設けた押出成形口を貫通して外部に突出していて、この
先端部を取り囲むようにして三個の賦形ローラR1,R2,
R3 が配設される。原料排出穴を閉じると同時に、ロー
ラR2,R3 を前進させると、管状シール部Wsが押し潰
されて、流路から排出される第2の原料により成形され
た梁部Bの先端と押し潰された管状シール部Wsの内壁
面とが接合される。原料排出穴を開放すると同時に、ロ
ーラR2,R3 を後退させると、梁部Bが消失して、これ
と管状シール部Wsとが分離される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアを閉めた
際に、車体側のドア開口部の周縁と、ドアとの密着部分
をシールするために、自動車の車体側のドア開口部の周
縁に装着されるドアウェザ−ストリップ、及びその製造
方法に関するものである。
際に、車体側のドア開口部の周縁と、ドアとの密着部分
をシールするために、自動車の車体側のドア開口部の周
縁に装着されるドアウェザ−ストリップ、及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示されるように、車体側
のドア開口部のルーフ部A1 からピラー部A2 に至る部
分Aの全てに、図19に示されるような断面形状のドア
ウェザ−ストリップ(以下、単に「ウェザ−ストリッ
プ」という)W’を装着したものがある。このウェザ−
ストリップW’は、ルーフパネル51から流れ落ちる雨
水を受け入れるために、その管状シール部52には雨樋
状の凹部53が形成されている。この凹部53は、管状
シール部52の内壁面に半硬質のゴムから成る形状保持
部材54を一体成形して形成される。このため、ウェザ
−ストリップW’におけるピラー部A2 に装着される部
分にも雨樋状の凹部53が形成され、この凹部53が走
行抵抗となると同時に、この凹部53に気流が入り込ん
で、風切り音が発生する不具合がある。
のドア開口部のルーフ部A1 からピラー部A2 に至る部
分Aの全てに、図19に示されるような断面形状のドア
ウェザ−ストリップ(以下、単に「ウェザ−ストリッ
プ」という)W’を装着したものがある。このウェザ−
ストリップW’は、ルーフパネル51から流れ落ちる雨
水を受け入れるために、その管状シール部52には雨樋
状の凹部53が形成されている。この凹部53は、管状
シール部52の内壁面に半硬質のゴムから成る形状保持
部材54を一体成形して形成される。このため、ウェザ
−ストリップW’におけるピラー部A2 に装着される部
分にも雨樋状の凹部53が形成され、この凹部53が走
行抵抗となると同時に、この凹部53に気流が入り込ん
で、風切り音が発生する不具合がある。
【0003】そこで、ルーフ部A1 及びピラー部A2 に
それぞれ装着される断面形状の異なる二種類のウェザ−
ストリップを別々に成形して、これらを接着すると、上
記した不具合が解消される。しかし、この方法では、着
脱式のウェザ−ストリップを別々に成形するための工数
と、これらを接着するための工数を必要として、全体と
しての工数が多くなるのに加え、接着部の存在によって
ウェザ−ストリップとしての外観が多少なりとも損なわ
れる。
それぞれ装着される断面形状の異なる二種類のウェザ−
ストリップを別々に成形して、これらを接着すると、上
記した不具合が解消される。しかし、この方法では、着
脱式のウェザ−ストリップを別々に成形するための工数
と、これらを接着するための工数を必要として、全体と
しての工数が多くなるのに加え、接着部の存在によって
ウェザ−ストリップとしての外観が多少なりとも損なわ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一連の押出
成形中において管状シール部の断面形状が大きく異なる
ウェザ−ストリップの成形を可能にし、これにより車体
側のドア開口におけるルーフ部からピラー部に至る部分
に装着されるウェザ−ストリップを一体成形することを
課題としている。
成形中において管状シール部の断面形状が大きく異なる
ウェザ−ストリップの成形を可能にし、これにより車体
側のドア開口におけるルーフ部からピラー部に至る部分
に装着されるウェザ−ストリップを一体成形することを
課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、車体側のフレームに取付け
られるアンカー部と、このアンカー部に一体成形されて
弾性変形によりシール機能を果たす管状シール部とから
成って、車体側のドア開口の周縁に装着されるウェザ−
ストリップを製造するに際して、前記管状シール部の内
部に梁部を断続的に成形するための手段と、成形直後の
管状シール部の外側に配置された賦形ローラを移動させ
て当該管状シール部の断面形状を賦形するための手段と
を組み合わせて、梁部の成形時においては、押出直後の
管状シール部の外壁面に前記賦形ローラを押圧して、梁
部の先端と管状シール部の内壁面とを密着接合させると
共に、梁部の非成形時においては、前記賦形ローラを退
避させて管状シール部の断面形状を原形状に戻すことに
より、管状シール部の断面形状が大きく異なる二つの部
分を連続成形することである。
に本発明の採用した手段は、車体側のフレームに取付け
られるアンカー部と、このアンカー部に一体成形されて
弾性変形によりシール機能を果たす管状シール部とから
成って、車体側のドア開口の周縁に装着されるウェザ−
ストリップを製造するに際して、前記管状シール部の内
部に梁部を断続的に成形するための手段と、成形直後の
管状シール部の外側に配置された賦形ローラを移動させ
て当該管状シール部の断面形状を賦形するための手段と
を組み合わせて、梁部の成形時においては、押出直後の
管状シール部の外壁面に前記賦形ローラを押圧して、梁
部の先端と管状シール部の内壁面とを密着接合させると
共に、梁部の非成形時においては、前記賦形ローラを退
避させて管状シール部の断面形状を原形状に戻すことに
より、管状シール部の断面形状が大きく異なる二つの部
分を連続成形することである。
【0006】
【発明の作用】梁部の成形時において、押出直後の管状
シール部を取り囲むようにして配置された複数の賦形ロ
ーラを前進させて、この管状シール部の外壁面を押圧す
ると、管状シール部の一部が押し潰されて、この押し潰
された部分の内壁面と梁部の先端とが密着接合される。
この状態において、梁部を非成形状態にすると同時に、
各賦形ローラを後退させると、梁部が消失されるため
に、互いに接合していた管状シール部の内壁面と梁部の
先端とが分離して、管状シール部が原形状に戻される。
一連の押出成形中において、上記した二種類の成形操作
を反復させると、管状シール部の断面形状が大きく異な
る二つの部分が連続したウェザ−ストリップが成形され
る。
シール部を取り囲むようにして配置された複数の賦形ロ
ーラを前進させて、この管状シール部の外壁面を押圧す
ると、管状シール部の一部が押し潰されて、この押し潰
された部分の内壁面と梁部の先端とが密着接合される。
この状態において、梁部を非成形状態にすると同時に、
各賦形ローラを後退させると、梁部が消失されるため
に、互いに接合していた管状シール部の内壁面と梁部の
先端とが分離して、管状シール部が原形状に戻される。
一連の押出成形中において、上記した二種類の成形操作
を反復させると、管状シール部の断面形状が大きく異な
る二つの部分が連続したウェザ−ストリップが成形され
る。
【0007】
【実施例】以下実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説
明する。図13及び図14に示されるように、本発明に
係るウェザ−ストリップWは、アンカー部Waに管状シ
ール部Wsが一体に成形され、この管状シール部Wsの
内部に梁部Bが断続的に成形された構成であって、この
管状シール部Wsの形状が大きく異なる第1のウェザ−
ストリップ部W1 と第2のウェザ−ストリップ部W2 と
が連続成形されたものである。この梁部Bは、アンカー
部Waから起立して成形され、第1のウェザ−ストリッ
プ部W1 においては、梁部Bは成形されていないが、第
2のウェザ−ストリップ部W2 においては、梁部Bが成
形されていると共に、管状シール部Wsのほぼ上半部が
大きく押し潰されて、梁部Bの先端と、管状シール部W
sの押し潰された部分の内壁面とが密着接合されてい
る。このため、第1のウェザ−ストリップ部W1 の管状
シール部Wsの断面は、ほぼ卵形になっているが、第2
のウェザ−ストリップ部W2 のそれは、卵形形状のほぼ
上半部を押し潰して上面となる部分に雨樋状の凹部1が
形成された形状となっている。アンカー部Waは、半硬
質のゴムで成形されて、内部に補強用の芯金2が埋設さ
れている。管状シール部Wsは、軟質のゴムで成形され
て弾性変形可能になっている。
明する。図13及び図14に示されるように、本発明に
係るウェザ−ストリップWは、アンカー部Waに管状シ
ール部Wsが一体に成形され、この管状シール部Wsの
内部に梁部Bが断続的に成形された構成であって、この
管状シール部Wsの形状が大きく異なる第1のウェザ−
ストリップ部W1 と第2のウェザ−ストリップ部W2 と
が連続成形されたものである。この梁部Bは、アンカー
部Waから起立して成形され、第1のウェザ−ストリッ
プ部W1 においては、梁部Bは成形されていないが、第
2のウェザ−ストリップ部W2 においては、梁部Bが成
形されていると共に、管状シール部Wsのほぼ上半部が
大きく押し潰されて、梁部Bの先端と、管状シール部W
sの押し潰された部分の内壁面とが密着接合されてい
る。このため、第1のウェザ−ストリップ部W1 の管状
シール部Wsの断面は、ほぼ卵形になっているが、第2
のウェザ−ストリップ部W2 のそれは、卵形形状のほぼ
上半部を押し潰して上面となる部分に雨樋状の凹部1が
形成された形状となっている。アンカー部Waは、半硬
質のゴムで成形されて、内部に補強用の芯金2が埋設さ
れている。管状シール部Wsは、軟質のゴムで成形され
て弾性変形可能になっている。
【0008】次に、図4ないし図9を参照にして、本発
明に係るウェザ−ストリップWを成形するための装置の
概略構成について説明する。成形装置の前面に設けられ
た基本成形ダイ11には、アンカー部Waを折り曲げる
前のウェザ−ストリップWの外形に対応した押出成形口
12が設けられている。基本成形ダイ11の内部には、
複数の別のダイ13,14が配設され、このダイ13,
14に、アンカー部Waを成形するための第1の原料M
1 の流路15と、管状シール部Wsを成形するための第
2の原料M2 の流路16と、梁部Bを成形するための第
2の原料M2 の流路17とが、それぞれ形成されてい
る。各流路15,16,17は、いずれも押出成形口1
2に臨んでいる。梁部Bを成形するための第2の原料M
2 の流路17と、基本成形ダイ11に形成された原料排
出穴18とは接続していて、この原料排出穴18は、シ
ャッター19により閉塞されたり、開放されたりするよ
うになっている。ダイ13及び同14には、それぞれ第
1及び第2の各中芯21,22が互いに平行に突設さ
れ、基本成形ダイ11の押出成形口12を貫通して外部
に突設している。互いに平行に突設されている第1及び
第2の各中芯21,22の間には、所定の隙間23が形
成されている。図4に示されているように、梁部Bを成
形するための第2の原料M2 の流路17の押出成形口1
2に臨む部分は、第1及び第2の各中芯21,22の間
に形成された隙間23の基端部に達していて、その高さ
は、各中芯21,22の高さよりも高くなっている。こ
のため、流路17を通って押出成形された梁部Bは、各
中芯21,22の上面から所定長だけ突出するようにな
っている。第1及び第2の各中芯21,22の外周面の
一部は、押出成形された管状シール部Wsの内壁面に接
触する構造になっている。また、第1及び第2の各中芯
21,22の先端部には、この各中芯21,22を取り
囲むようにして三個の賦形ローラR1,R2,R3 が配設さ
れている。賦形ローラR1 は、第1の中芯21の側方に
配置された固定ローラであるが、他の賦形ローラR2,R
3 は、第1及び第2の各中芯21,22に対して接近し
たり、退避したりする可動ローラである。賦形ローラR
1 と同R2 とは、第1及び第2の各中芯21,22を挟
んで配置され、賦形ローラR3 は、管状シール部Wsの
上面に雨樋状の凹部1を形成するためのローラであっ
て、前記賦形ローラR2と直交する方向に移動する。
明に係るウェザ−ストリップWを成形するための装置の
概略構成について説明する。成形装置の前面に設けられ
た基本成形ダイ11には、アンカー部Waを折り曲げる
前のウェザ−ストリップWの外形に対応した押出成形口
12が設けられている。基本成形ダイ11の内部には、
複数の別のダイ13,14が配設され、このダイ13,
14に、アンカー部Waを成形するための第1の原料M
1 の流路15と、管状シール部Wsを成形するための第
2の原料M2 の流路16と、梁部Bを成形するための第
2の原料M2 の流路17とが、それぞれ形成されてい
る。各流路15,16,17は、いずれも押出成形口1
2に臨んでいる。梁部Bを成形するための第2の原料M
2 の流路17と、基本成形ダイ11に形成された原料排
出穴18とは接続していて、この原料排出穴18は、シ
ャッター19により閉塞されたり、開放されたりするよ
うになっている。ダイ13及び同14には、それぞれ第
1及び第2の各中芯21,22が互いに平行に突設さ
れ、基本成形ダイ11の押出成形口12を貫通して外部
に突設している。互いに平行に突設されている第1及び
第2の各中芯21,22の間には、所定の隙間23が形
成されている。図4に示されているように、梁部Bを成
形するための第2の原料M2 の流路17の押出成形口1
2に臨む部分は、第1及び第2の各中芯21,22の間
に形成された隙間23の基端部に達していて、その高さ
は、各中芯21,22の高さよりも高くなっている。こ
のため、流路17を通って押出成形された梁部Bは、各
中芯21,22の上面から所定長だけ突出するようにな
っている。第1及び第2の各中芯21,22の外周面の
一部は、押出成形された管状シール部Wsの内壁面に接
触する構造になっている。また、第1及び第2の各中芯
21,22の先端部には、この各中芯21,22を取り
囲むようにして三個の賦形ローラR1,R2,R3 が配設さ
れている。賦形ローラR1 は、第1の中芯21の側方に
配置された固定ローラであるが、他の賦形ローラR2,R
3 は、第1及び第2の各中芯21,22に対して接近し
たり、退避したりする可動ローラである。賦形ローラR
1 と同R2 とは、第1及び第2の各中芯21,22を挟
んで配置され、賦形ローラR3 は、管状シール部Wsの
上面に雨樋状の凹部1を形成するためのローラであっ
て、前記賦形ローラR2と直交する方向に移動する。
【0009】管状シール部Wsの横断面が卵形をした第
1のウェザ−ストリップ部W1 を成形する場合には、図
4ないし図6に示されるように、第2及び第3の賦形ロ
ーラR2,R3 を第1及び第2の各中芯21,22から退
避させておくと共に、シャッター19を後退させて、基
本成形ダイ11に設けられた原料排出穴18を開放して
おく。この状態で、流路15に第1の原料M1 を流して
押出成形口12に吐出させると共に、流路16及び同1
7にそれぞれ第2の原料M2 を流して押出成形口12に
吐出させると、流路17と原料排出穴18とが連通して
いるために、この流路17を流れる第2の原料M2 の一
部は、その吐出圧によって原料排出穴18から外部に排
出される。このため、流路17の押出成形口12に臨む
部分から吐出される第2の原料M2 の吐出量は、原料排
出穴18が閉塞されている場合に比較して著しく少ない
ので、梁部Bは成形されない(正確には、原料排出穴1
8を閉塞しても第2の原料M2 は少量だけ吐出されてい
るので、目的とする梁部の基端部に相当する部分が連続
成形されているが、これは目的とする梁部とは異な
る)。従って、押出成形口12の形状により定められる
断面卵形の管状シール部Wsを有する第1のウェザ−ス
トリップ部W1 が連続成形される。
1のウェザ−ストリップ部W1 を成形する場合には、図
4ないし図6に示されるように、第2及び第3の賦形ロ
ーラR2,R3 を第1及び第2の各中芯21,22から退
避させておくと共に、シャッター19を後退させて、基
本成形ダイ11に設けられた原料排出穴18を開放して
おく。この状態で、流路15に第1の原料M1 を流して
押出成形口12に吐出させると共に、流路16及び同1
7にそれぞれ第2の原料M2 を流して押出成形口12に
吐出させると、流路17と原料排出穴18とが連通して
いるために、この流路17を流れる第2の原料M2 の一
部は、その吐出圧によって原料排出穴18から外部に排
出される。このため、流路17の押出成形口12に臨む
部分から吐出される第2の原料M2 の吐出量は、原料排
出穴18が閉塞されている場合に比較して著しく少ない
ので、梁部Bは成形されない(正確には、原料排出穴1
8を閉塞しても第2の原料M2 は少量だけ吐出されてい
るので、目的とする梁部の基端部に相当する部分が連続
成形されているが、これは目的とする梁部とは異な
る)。従って、押出成形口12の形状により定められる
断面卵形の管状シール部Wsを有する第1のウェザ−ス
トリップ部W1 が連続成形される。
【0010】上記したようにして、第1のウェザ−スト
リップ部W1 を連続成形している状態(図4及び図1
0)において、シャッター19を前進させて原料排出穴
18を閉塞すると同時に、第2及び第3の各賦形ローラ
R2,R3 を前進させると、図11に示されるような中間
状態を経て、図7及び図12に示されるような状態とな
る。即ち、原料排出穴18が閉塞されるために、流路1
7を流れる第2の原料M2 の全てが押出成形口12から
吐出されて、管状シール部Wsの内部に梁部Bが成形さ
れる。この梁部Bは、その基端が第1の原料M1 により
成形されたアンカー部Waに一体に接合して成形され、
第1及び第2の各中芯21,22の間の隙間23から所
定長だけ突出している。第1及び第2の各中芯21,2
2の先端部には、これを取り囲むようにして三個の賦形
ローラR1,R2,R3 が配設されていて、可動ローラであ
る第2及び第3の賦形ローラR2,R3 は前進端まで移動
している。このため、第3の賦形ローラR3 によって断
面卵形の管状シール部Wsのほぼ上半部が大きく押し潰
されて、この三個の賦形ローラR1,R2,R3 と、第1及
び第2の各中芯21,22とによって、断面形状が賦形
された状態で連続成形される。固定ローラである第1の
賦形ローラR1 は、第2及び第3の各賦形ローラR2,R
3 を管状シール部Wsの外壁面に押し付けることによ
り、管状シール部Wsにおける側方にはみ出される部分
を受け止めて、この部分の形状を賦形する機能を有す
る。第3の賦形ローラR3 によって、管状シール部Ws
のほぼ上半部が第1及び第2の各中芯21,22に押し
付けられるために、各中芯21,22の隙間23から突
出して押し出されている梁部Bの先端と、管状シール部
Wsの内壁面との密着接合が確実になされる。これによ
り管状シール部Wsの上面に雨樋状の凹部1が形成され
て、第2のウェザ−ストリップ部W2 が連続成形され
る。
リップ部W1 を連続成形している状態(図4及び図1
0)において、シャッター19を前進させて原料排出穴
18を閉塞すると同時に、第2及び第3の各賦形ローラ
R2,R3 を前進させると、図11に示されるような中間
状態を経て、図7及び図12に示されるような状態とな
る。即ち、原料排出穴18が閉塞されるために、流路1
7を流れる第2の原料M2 の全てが押出成形口12から
吐出されて、管状シール部Wsの内部に梁部Bが成形さ
れる。この梁部Bは、その基端が第1の原料M1 により
成形されたアンカー部Waに一体に接合して成形され、
第1及び第2の各中芯21,22の間の隙間23から所
定長だけ突出している。第1及び第2の各中芯21,2
2の先端部には、これを取り囲むようにして三個の賦形
ローラR1,R2,R3 が配設されていて、可動ローラであ
る第2及び第3の賦形ローラR2,R3 は前進端まで移動
している。このため、第3の賦形ローラR3 によって断
面卵形の管状シール部Wsのほぼ上半部が大きく押し潰
されて、この三個の賦形ローラR1,R2,R3 と、第1及
び第2の各中芯21,22とによって、断面形状が賦形
された状態で連続成形される。固定ローラである第1の
賦形ローラR1 は、第2及び第3の各賦形ローラR2,R
3 を管状シール部Wsの外壁面に押し付けることによ
り、管状シール部Wsにおける側方にはみ出される部分
を受け止めて、この部分の形状を賦形する機能を有す
る。第3の賦形ローラR3 によって、管状シール部Ws
のほぼ上半部が第1及び第2の各中芯21,22に押し
付けられるために、各中芯21,22の隙間23から突
出して押し出されている梁部Bの先端と、管状シール部
Wsの内壁面との密着接合が確実になされる。これによ
り管状シール部Wsの上面に雨樋状の凹部1が形成され
て、第2のウェザ−ストリップ部W2 が連続成形され
る。
【0011】また、第2のウェザ−ストリップ部W2 の
成形状態において、シャッタ−19を後退させて、原料
排出穴18を開放すると同時に、可動ローラである第2
及び第3の各賦形ローラR2,R3 を第1及び第2の各中
芯21,22から後退させて退避させると、梁部Bが消
失すると共に、主として第3の賦形ローラR3 により押
し潰されていた管状シール部Wsが原形状に復元しよう
とするために、互いに接合していた梁部Bの先端と管状
シール部Wsの内壁面とが分離する。これにより、管状
シール部Wsが、原形状である断面卵形に復元して、再
度第1のウェザ−ストリップ部W1が成形される。この
ように、一連の押出成形中において、原料排出穴18の
閉塞・開放と、可動ローラである第2及び第3の各賦形
ローラR 2,R3 の前進・後退とを所定周期で繰り返す
と、断面卵形の管状シール部Wsを有する第1のウェザ
−ストリップ部W1 と、上面に雨樋状の凹部1を有する
第2のウェザ−ストリップ部W2 とが交互に連続成形さ
れる。
成形状態において、シャッタ−19を後退させて、原料
排出穴18を開放すると同時に、可動ローラである第2
及び第3の各賦形ローラR2,R3 を第1及び第2の各中
芯21,22から後退させて退避させると、梁部Bが消
失すると共に、主として第3の賦形ローラR3 により押
し潰されていた管状シール部Wsが原形状に復元しよう
とするために、互いに接合していた梁部Bの先端と管状
シール部Wsの内壁面とが分離する。これにより、管状
シール部Wsが、原形状である断面卵形に復元して、再
度第1のウェザ−ストリップ部W1が成形される。この
ように、一連の押出成形中において、原料排出穴18の
閉塞・開放と、可動ローラである第2及び第3の各賦形
ローラR 2,R3 の前進・後退とを所定周期で繰り返す
と、断面卵形の管状シール部Wsを有する第1のウェザ
−ストリップ部W1 と、上面に雨樋状の凹部1を有する
第2のウェザ−ストリップ部W2 とが交互に連続成形さ
れる。
【0012】そして、図2に示されるように、車体側の
ドア開口におけるル−フ部A1 のフランジ31にアンカ
ー部Waを介して第2のウェザ−ストリップ部W2 を装
着すると共に、図3に示されるように、そのピラー部A
2 のフランジ31にアンカー部Waを介して第1のウェ
ザ−ストリップ部W1 を装着すると、車体側のドア開口
におけるルーフ部A1 からピラー部A2 に至る部分に装
着されるウェザ−ストリップWが連続していて、しかも
ル−フ部A1 に装着される部分の管状シール部Wsのみ
に雨樋状の凹部1が形成されることになる。
ドア開口におけるル−フ部A1 のフランジ31にアンカ
ー部Waを介して第2のウェザ−ストリップ部W2 を装
着すると共に、図3に示されるように、そのピラー部A
2 のフランジ31にアンカー部Waを介して第1のウェ
ザ−ストリップ部W1 を装着すると、車体側のドア開口
におけるルーフ部A1 からピラー部A2 に至る部分に装
着されるウェザ−ストリップWが連続していて、しかも
ル−フ部A1 に装着される部分の管状シール部Wsのみ
に雨樋状の凹部1が形成されることになる。
【0013】また、図15及び図16に示されるウェザ
−ストリップのように、管状シール部Wsの内壁面の特
定箇所に、押し潰しを容易にするための溝部32を形成
しておくと、第2のウェザ−ストリップ部W12を成形す
る際の管状シール部Wsの押し潰しが確実となって、賦
形ローラによる賦形効果が高まる。同様に、図17及び
図18に示されるように、管状シール部Wsにおける押
し潰し部分の肉厚を他の部分よりも薄くしておいても、
第2のウェザ−ストリップ部W22を成形する際の管状シ
ール部Wsの押し潰しが確実となって、賦形ローラによ
る賦形効果が高まる。
−ストリップのように、管状シール部Wsの内壁面の特
定箇所に、押し潰しを容易にするための溝部32を形成
しておくと、第2のウェザ−ストリップ部W12を成形す
る際の管状シール部Wsの押し潰しが確実となって、賦
形ローラによる賦形効果が高まる。同様に、図17及び
図18に示されるように、管状シール部Wsにおける押
し潰し部分の肉厚を他の部分よりも薄くしておいても、
第2のウェザ−ストリップ部W22を成形する際の管状シ
ール部Wsの押し潰しが確実となって、賦形ローラによ
る賦形効果が高まる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明は、管状シール部の内
部に梁部を断続的に成形するための手段と、成形直後の
管状シール部の外側に配置された賦形ローラを移動させ
て当該管状シール部の断面形状を賦形するための手段と
を組み合わせて、梁部の成形時においては、押出直後の
管状シール部の外壁面に前記賦形ローラを押圧して、梁
部の先端と管状シール部の内壁面とを密着接合させると
共に、梁部の非成形時においては、前記賦形ローラを退
避させて管状シール部の断面形状を原形状に戻す構成で
あるので、梁部の先端と管状シール部の内壁面との接合
・分離を確実にできて、管状シール部の断面形状が大き
く異なる二つの部分を連続成形することが可能となる。
この結果、管状シール部が卵形の第1のウェザ−ストリ
ップ部と、管状シール部に雨樋状の凹部が設けられた第
2のウェザ−ストリップ部とを連続成形できて、車体の
ドア開口におけるルーフ部からピラー部に至る部分に、
ル−フ部に装着される部位のみに雨樋状の凹部を有して
いて、しかも接合部を有しないウェザ−ストリップの製
造が可能となる。
部に梁部を断続的に成形するための手段と、成形直後の
管状シール部の外側に配置された賦形ローラを移動させ
て当該管状シール部の断面形状を賦形するための手段と
を組み合わせて、梁部の成形時においては、押出直後の
管状シール部の外壁面に前記賦形ローラを押圧して、梁
部の先端と管状シール部の内壁面とを密着接合させると
共に、梁部の非成形時においては、前記賦形ローラを退
避させて管状シール部の断面形状を原形状に戻す構成で
あるので、梁部の先端と管状シール部の内壁面との接合
・分離を確実にできて、管状シール部の断面形状が大き
く異なる二つの部分を連続成形することが可能となる。
この結果、管状シール部が卵形の第1のウェザ−ストリ
ップ部と、管状シール部に雨樋状の凹部が設けられた第
2のウェザ−ストリップ部とを連続成形できて、車体の
ドア開口におけるルーフ部からピラー部に至る部分に、
ル−フ部に装着される部位のみに雨樋状の凹部を有して
いて、しかも接合部を有しないウェザ−ストリップの製
造が可能となる。
【図1】自動車の前側のドアの部分の側面図である。
【図2】図1のX1 −X1 線拡大断面図である。
【図3】図1のX2 −X2 線拡大断面図である。
【図4】第1のウェザ−ストリップ部W1 を成形してい
る状態の成形装置の概略正面図である。
る状態の成形装置の概略正面図である。
【図5】図4のY1 −Y1 線断面図である。
【図6】図4のZ1 −Z1 線断面図である。
【図7】第2のウェザ−ストリップ部W2 を成形してい
る状態の成形装置の概略正面図である。
る状態の成形装置の概略正面図である。
【図8】図4のY2 −Y2 線断面図である。
【図9】図4のZ2 −Z2 線断面図である。
【図10】第1のウェザ−ストリップ部W1 の成形状態
を示す図である。
を示す図である。
【図11】第1のウェザ−ストリップ部W1 から第2の
ウェザ−ストリップ部W2 に移行する際の成形状態を示
す図である。
ウェザ−ストリップ部W2 に移行する際の成形状態を示
す図である。
【図12】第2のウェザ−ストリップ部W2 の成形状態
を示す図である。
を示す図である。
【図13】第1のウェザ−ストリップ部W1 の断面図で
ある。
ある。
【図14】第2のウェザ−ストリップ部W2 の断面図で
ある。
ある。
【図15】第1のウェザ−ストリップ部W11の断面図で
ある。
ある。
【図16】第2のウェザ−ストリップ部W12の断面図で
ある。
ある。
【図17】第1のウェザ−ストリップ部W21の断面図で
ある。
ある。
【図18】第2のウェザ−ストリップ部W22の断面図で
ある。
ある。
【図19】従来のウェザ−ストリップW’を装着した状
態における図1のX1 −X1 線及びX2 −X2 線断面図
である。
態における図1のX1 −X1 線及びX2 −X2 線断面図
である。
B:梁部 R1,R2,R3 :賦形ローラ W:ドアウェザ−ストリップ Wa:アンカー部 Ws:管状シール部 W1 :第1のウェザ−ストリップ部 W2 :第2のウェザ−ストリップ部 11:基本成形ダイ 12:押出成形口 17:梁部を成形するための第2の原料の流路 18:原料排出穴 19:シャッター 21:第1の中芯 22:第2の中芯
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00 4F 31:26 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側のフレームに取付けられるアンカ
ー部と、このアンカー部に一体成形されて弾性変形によ
りシール機能を果たす管状シール部とから成って、車体
側のドア開口の周縁に装着されるドアウェザ−ストリッ
プであって、前記管状シール部の内部に梁部を断続成形
して、この管状シール部を変形させて、その内壁面と前
記梁部の先端とを密着接合させたり、両者を互いに離反
させたりすることにより、管状シール部の断面形状が大
きく異なる二つの部分が連続成形されていることを特徴
とするドアウェザ−ストリップ。 - 【請求項2】 車体側のフレームに取付けられるアンカ
ー部と、このアンカー部に一体成形されて弾性変形によ
りシール機能を果たす管状シール部とから成って、車体
側のドア開口の周縁に装着されるドアウェザ−ストリッ
プの製造方法であって、前記管状シール部の内部に梁部
を断続的に成形するための手段と、成形直後の管状シー
ル部の外側に配置された賦形ローラを移動させて当該管
状シール部の断面形状を賦形するための手段とを組み合
わせて、梁部の成形時においては、押出直後の管状シー
ル部の外壁面に前記賦形ローラを押圧して、梁部の先端
と管状シール部の内壁面とを密着接合させると共に、梁
部の非成形時においては、前記賦形ローラを退避させて
管状シール部の断面形状を原形状に戻すことにより、管
状シール部の断面形状が大きく異なる二つの部分を連続
成形することを特徴とするドアウェザ−ストリップの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326374A JP2948388B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | ドアウェザ−ストリップ、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326374A JP2948388B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | ドアウェザ−ストリップ、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05131518A true JPH05131518A (ja) | 1993-05-28 |
JP2948388B2 JP2948388B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=18187091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3326374A Expired - Fee Related JP2948388B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | ドアウェザ−ストリップ、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948388B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP3326374A patent/JP2948388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2948388B2 (ja) | 1999-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62295745A (ja) | 自動車用ウエザストリツプ | |
JP3467896B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップの製造方法 | |
JPH05131518A (ja) | ドアウエザ−ストリツプ、及びその製造方法 | |
JP2756480B2 (ja) | ウェザーストリップの成形方法、及びその装置 | |
JP3744303B2 (ja) | 自動車ドア用ウエザストリップ | |
JPH0717030B2 (ja) | ウエザストリップの端末成形方法 | |
JP2931081B2 (ja) | ウェザーストリップの成型方法 | |
JP3401606B2 (ja) | センターピラー用ウエザーストリップ | |
JP3002048B2 (ja) | ウェザーストリップ、及びその製造方法 | |
JP2881028B2 (ja) | ウェザーストリップの製造方法および装置 | |
JP2745045B2 (ja) | ウェザーストリップ | |
JP2649489B2 (ja) | 自動車用ドアーシール材の成形装置 | |
JP3202522B2 (ja) | ウエザストリップの製造方法 | |
JPH08216679A (ja) | 自動車用モールディング及びその製造方法並びに製造装置 | |
JP2867908B2 (ja) | ドアウェザストリップの製造方法 | |
JPH0755543B2 (ja) | ウエザーストリップの成形方法 | |
JPH09175286A (ja) | ドリップウエザーストリップおよびその製造方法 | |
JP2000142110A (ja) | 自動車用ドアトリムとその製造法 | |
JP3186497B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップおよびその製造方法 | |
JP2692585B2 (ja) | ドアウエザストリツプの製造方法 | |
JP3416785B2 (ja) | オープンカーヘッダー部のシール構造 | |
JP3004567B2 (ja) | 自動車用ウインドモールの製造方法と製造用の口金構造 | |
JPH0890683A (ja) | センタピラー用ウエザストリップおよびその製造方法 | |
JPH08118960A (ja) | センターピラーウエザーストリップ | |
JPH07101249A (ja) | 自動車用ルーフサイドウエザストリップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |