JPH05128356A - 乗車券自動発券装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は要求があれば路線図兼料金表を表示し
て、乗車券購入者にその場で行き先の駅までの乗車料金
の確認を行わせることができる乗車券自動発券装置を提
供することを目的としている。 【構成】本発明は投入された金額に応じて購入できる乗
車券の料金表示ボタンを段階的に最大金額まで点灯し、
これら点灯された料金表示ボタンの中で押下されたボタ
ンが表示する料金の乗車券を発券する乗車券自動発券装
置において、乗車駅から各駅までの乗車料金を示したデ
ータを記憶している記憶手段と、利用者の表示要求を入
力する入力手段と、この入力手段によって前記表示要求
が入力されると前記記憶手段から前記データを読み出し
て表示する表示手段とを具備した構成を有する。ここ
で、記憶部２７は記憶手段を、ボタン部２２は入力手段
を、制御部２１と表示部２３は表示手段を構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は乗車券自動発券装置に係
わり、特に路線図兼料金表の表示構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、乗車券自動発券装置にて電車等の
乗車券を購入する場合、乗車駅から行き先の駅までの料
金が分らない場合、利用者は近くにある路線図兼料金表
の表示板を見て前記料金を確認してから、前記乗車券自
動発券装置に金銭を投入して目的の駅までの乗車券を購
入する。

【０００３】ところが、駅によっては前記路線図兼料金
表が表示されている場所と乗車券自動発券装置が設置さ
れている場所とが離れている場合がある。このようなケ
ースで前記乗車券自動発券装置にて乗車券を購入しよう
とした直前に、ふと行き先の駅までの料金が分からなく
なったり或いは忘れてしまう等のことが生じると、目的
の駅までの料金を確認するために前記路線図兼料金表を
見に行き、その後、目的の駅までの料金を確認すると、
再び乗車券自動発券装置のところに戻ってこなければな
らないことになる。これでは乗車券購入者に負担がかか
り、特に混雑している時等は乗車券の購入に多大の時間
がかかってしまうという欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の如く乗車券購入
者が目的の駅までの乗車料金を知らない場合、前記購入
者は路線図兼料金表の表示を見て前記乗車料金を確認し
た後、乗車券自動発券装置に金銭を投入して行き先の駅
までの乗車券を購入するということが従来から行われて
いた。しかし、このような場合、前記路線図兼料金表の
表示位置と乗車券自動発券装置の設置位置が離れている
ことがあると、乗車券購入者にとって乗車券の料金を確
認することははなはだ面倒であり、又乗車券の購入に時
間がかかってしまうという欠点があった。

【０００５】そこで本発明は上記の欠点を除去するもの
で、要求があれば路線図兼料金表を表示して、乗車券購
入者にその場で行き先の駅までの乗車料金の確認を行わ
せることができる乗車券自動発券装置を提供することを
目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は投入された金額
に応じて購入できる乗車券の料金表示ボタンを段階的に
最大金額まで点灯し、これら点灯された料金表示ボタン
の中で押下されたボタンが表示する料金の乗車券を発券
する乗車券自動発券装置において、乗車駅から各駅まで
の乗車料金を示したデータを記憶している記憶手段と、
利用者の表示要求を入力する入力手段と、この入力手段
によって前記表示要求が入力されると前記記憶手段から
前記データを読み出して表示する表示手段とを具備した
構成を有する。

【０００７】

【作用】本発明の乗車券自動発券装置において、記憶手
段は乗車駅から各駅までの乗車料金を示したデータを記
憶している。入力手段は利用者の表示要求を入力する。
表示手段は前記入力手段によって前記表示要求が入力さ
れると前記記憶手段から前記データを読み出して表示す
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明の乗車券自動発券装置の一実施例
を示したブロック図である。１は料金が投入された後、
行き先の駅までの料金ボタンが押されると、該当の乗車
券を発券する乗車券発券部、２は利用者の表示要求を受
けて路線図と料金表を表示する路線図兼料金表表示部、
３は発券した乗車券の集計などを行い、その結果を図示
されないホストコンピュータ等に送信する集計部であ
る。１１は乗車券を発券するための制御を行う制御部、
１２は利用者によって投入される金銭を受ける金銭投入
口、１３は金銭投入口１２から投入された金銭の金額を
計量する料金計量機、１４は金銭投入口１２から投入さ
れた金額で買える乗車券の料金を段階的に表示すると共
に、購入乗車券（その金額）を入力する入力表示部で、
料金表示兼入力ボタン１４１…１４ｎを有している。１
５は制御部１１から通知された料金の乗車券を発券する
発券部、１６は制御部１１から通知された釣り銭を釣銭
返却口に供給する釣銭供給部、１７は釣り銭を外部に排
出する釣銭返却口である。又、２１は路線図兼料金表を
表示する制御を行う制御部、２２は路線図兼料金表の表
示要求を入力すると共にその範囲を指定する表示要求ボ
タン部で、ボタンＡ、Ｂ、Ｃを有している。２３は路線
図兼料金表を表示する表示部、２４は行き先の駅を指定
する操作を行う操作部、２５は利用者に操作ガイド等を
音声にて伝達する音声出力部、２６は追加の投入料金額
を表示する追加表示部、２７は前記路線図兼料金表等の
データを格納している記憶部である。更に、３１は乗車
券発券部１にて発券した乗車券の数量や売り上げ等を集
計処理する処理部、３２は前記集計結果等を表示する表
示部、３３は各種コマンド又は通信指示等を入力する入
力部、３４は乗車券発券部１から送られてくる発券に関
するデータ又は集計結果などを記憶する記憶部、３５は
集計結果を印刷して出力するプリンタ、３６は集計結果
を図示されないホストコンピュータ等に送信する通信制
御部、３７は回線である。ここで、記憶部２７は記憶手
段を、ボタン部２２は入力手段を、制御部２１と表示部
２３は表示手段を構成している。

【０００９】次に本実施例の動作について説明する。乗
車券を購入する際に、乗車駅から行く先の駅までの料金
が分からない利用者は、路線図兼料金表表示部２のボタ
ン部２２の中で、行き先の駅を含む路線（例えば山手
線）を示すボタンを押す。これを受けた制御部２１は記
憶部２７から対応する路線図兼料金表を読み出して、こ
れを表示部２３に図２に示す如く表示する。前記利用者
はこの表示部２３の表示を見て、自分が行こうとしてい
る駅、例えばＤ駅を見つけると、この駅までの乗車料金
１４０円を確認した後、操作部２４を操作して前記表示
図中のカーソル（図示せず）を前記Ｄ駅のところに持っ
ていき、あるいは前記Ｄ駅のところを直接タッチしたり
して、前記操作部２４の実行キーを押す。これを受けた
制御部２１はＤ駅までの１４０円の乗車券発券要求を乗
車券発券部１の制御部１１に通知する。尚、上記動作
中、音声出力部２５からは利用者が操作部２４を操作す
る際のガイドを音声にて対話式に出力して、利用者の操
作を手助けする。

【００１０】一方、利用者は前記操作の後、乗車券発券
部１の金銭投入口１２から例えば１００円玉と５０円玉
を投入する。料金計量機１３は前記金銭投入口から入れ
られた金銭を計量し、その結果、この例では１５０円を
制御部１１に知らせる。これを受けた制御部１１は１４
０円の乗車券の発券を行うように発券部１５に起動をか
ける。これにより、発券部１５は１４０円の乗車券を発
券する。これと同時に、前記制御部１１は釣銭供給部１
６に対して１０円の釣銭を供給する指令を与える。これ
により、釣銭供給部１６は釣銭返却口１７から１０円の
釣銭を排出する。前記利用者は発券された乗車券と、釣
銭を受けとる。

【００１１】尚、上記動作において、利用者は表示部２
３の路線図兼料金表の表示を見て、行き先の駅までの乗
車料金を確認すると、操作部２４における操作を行わ
ず、その代わりに、確認した料金に見合う金銭を金銭投
入口１２から投入して、制御部１１に前記投入金銭額に
応じた発券できる乗車券の料金ボタン１４１、１４２…
を点灯させ、前記点灯したボタンの中で目的のものを押
すことにより、発券部１５から目的の乗車券を発券させ
ることもできる。即ち、制御部１１は押された料金ボタ
ンに対応した料金の乗車券を発券部１５に発券するよう
に指令して、発券部１５から該当の乗車券を発券させる

【００１２】ところで、上記動作の中で、金銭投入口１
２から投入された金額が制御部２１から制御部１１に通
知されたものより少なかった場合、制御部１１は足りな
い分を制御部２１に知らせる。これを受けた制御部２１
は追加表示部２６に追加投入金額を表示すると共に、音
声出力部２５から投入料金の金額が実際にかかる金額よ
りも少なかった旨のメッセージを音声にて出力する。こ
れを聞いた利用者が足りない分を金銭投入口１２から投
入すると、上記したのと同様の動作にて、行き先の駅ま
での乗車券が発券部１５から発券される。

【００１３】次に図１に示した乗車券発券部１の金銭投
入口１２から何がしかの金銭を投入した後、行き先の駅
までの乗車料金が分からなくなってしまったような場合
の前記装置の動作について説明する。この場合、制御部
１１は料金計量機１３により計量された投入金銭額に応
じた発券できる乗車券の料金ボタン１４１、１４２…を
点灯する。利用者はこの段階で、路線図兼料金表表示部
２の自分の行き先の駅を含む路線表示用のボタン部２２
の中の該当のボタンを押す。これにより、制御部２１は
上記したのと同様の動作を行って、表示部２３に該当の
路線図兼料金表の表示を行う。これ以降の利用者の動作
は上記と同様で、制御部１１は制御部２１により通知さ
れる乗車券の料金、又は押下されたボタン１４１〜１４
ｎに対応する料金の乗車券を発券部１５から発券する。

【００１４】上記の如くして、乗車券発券部１から乗車
券が発券される度に、その発券に関するデータが制御部
１１から集計部３の処理部３１に通知される。処理部３
１は上記の如くして送られてきたデータを一旦記憶部３
４に記憶した後、発券された乗車券の集計とか、料金の
集計とかを行って、その結果を記憶部３４に記憶する。
その後、入力部３３から集計結果の表示指令とか、プリ
ント指令とかが入力されると、処理部３１は記憶部３４
から前記集計結果を読み出して、これを表示部３２に送
り、或いはプリンタ３５に送ったりする。これにより、
表示部３２が前記集計結果を表示したり、或いは、プリ
ンタ３５が前記集計結果を記録紙に印字して出力する。
更に、入力部３３から送信指示が処理部３１に入力され
ると、処理部３１は記憶部３４から前記集計結果を通信
制御部３６を介して回線３７上に送出することによっ
て、前記集計結果をホストコンピュータ等に送信する。

【００１５】本実施例によれば、行き先の駅までの乗車
料金が分からない場合、利用者は乗車券発券部１に一体
に設けられている路線図兼料金表表示部２に路線図兼料
金表を表示させて前記行き先の駅までの乗車料金をその
場で確認して、前記乗車券発券部１から目的の乗車券を
発券させることができる。このため、行き先の駅までの
乗車料金がわからない場合でも、前記乗車券発券部１を
使用して目的の乗車券を容易且つ短時間に求めることが
できる。

【００１６】尚、上記実施例では、ボタン部２２のボタ
ンを押さない限り、路線図兼料金表表示部２に路線図兼
料金表を表示させることができない構成としたが、乗車
券発券部１の金銭投入口に金銭が投入されると、この金
額で行ける所までの路線図兼料金表を表示部２３に自動
的に表示させる構成とすることもでき、同様の効果を得
ることができる。又、乗車料金の改訂、路線の増設、変
更等に対してもプログラムで対応できる。

【００１７】

【発明の効果】以上記述した如く本発明の乗車券自動発
券装置によれば、要求があれば路線図兼料金表を表示し
て、乗車券購入者にその場で行き先の駅までの乗車料金
の確認を行わせることができる。また、乗車料金の改
定、路線の増設・変更等に対してもプログラム対応でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の乗車券自動発券装置の一実施例を示し
たブロック図。

【図２】図１に示した表示部に表示される路線図兼料金
表の一例を示した図。

【符号の説明】

１…乗車券発券部 ２…路線図兼料金表
表示部 ３…集計部 １１、２１…制御部 １２…金銭投入口 １４…入力表示部 １５…発券部 ２２…ボタン部 ２３…表示部 ２４…操作部 ２５…音声出力部 ２６…追加表示部 ２７…記憶部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】投入された金額に応じて購入できる乗車券
   の料金表示ボタンを段階的に最大金額まで点灯し、これ
   ら点灯された料金表示ボタンの中で押下されたボタンが
   表示する料金の乗車券を発券する乗車券自動発券装置に
   おいて、乗車駅から各駅までの乗車料金を示したデータ
   を記憶している記憶手段と、利用者の表示要求を入力す
   る入力手段と、この入力手段によって前記表示要求が入
   力されると前記記憶手段から前記データを読み出して表
   示する表示手段とを具備したことを特徴とする乗車券自
   動発券装置。