JPH05127407A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
- Publication number
- JPH05127407A JPH05127407A JP28900391A JP28900391A JPH05127407A JP H05127407 A JPH05127407 A JP H05127407A JP 28900391 A JP28900391 A JP 28900391A JP 28900391 A JP28900391 A JP 28900391A JP H05127407 A JPH05127407 A JP H05127407A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】残留電位特性の良好な正帯電の単層型電子写真
用感光体を得る。 【構成】一般式［Ｉ］のヒドラゾン等の正孔輸送物質の
他に一般式［II］のジフェノキノン系化合物を混合して
用いる。 一般式［Ｉ］ 〔Ｒ５，Ｒ６，Ｒ７は水素原子、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、または置換されてもよいアルキル基、アリール
基、複素環基を示す。Ｒ８は水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を示す。〕 一般式［II］ 〔Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４はアルキル基を示す。〕
用感光体を得る。 【構成】一般式［Ｉ］のヒドラゾン等の正孔輸送物質の
他に一般式［II］のジフェノキノン系化合物を混合して
用いる。 一般式［Ｉ］ 〔Ｒ５，Ｒ６，Ｒ７は水素原子、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、または置換されてもよいアルキル基、アリール
基、複素環基を示す。Ｒ８は水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を示す。〕 一般式［II］ 〔Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４はアルキル基を示す。〕
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用感光体に関
し，更に詳しくは導電性基体上に感光層を設けてなり，
電子写真方式のプリンタ−，複写機などに正帯電で使用
できる単層型電子写真用感光体に関する。
し，更に詳しくは導電性基体上に感光層を設けてなり，
電子写真方式のプリンタ−，複写機などに正帯電で使用
できる単層型電子写真用感光体に関する。
【０００２】従来より電子写真感光体に用いられる光導
電層にはセレン等の無機系光導電性物質を真空蒸着させ
たもの，酸化亜鉛あるいは硫化カドミウム等の無機系光
導電性物質を樹脂バインダ中に分散させたもの，ＰＶ
Ｋ，フタロシアニン化合物あるいはビスアゾ化合物等の
有機光導電性物質を結合剤樹脂中に分散させたものや真
空蒸着させたもの等が提案されている。電子写真用感光
体の機能としては，光を受容して電荷を発生する機能お
よび光を受容して電荷を輸送する機能が必要であり、こ
れらの機能を同一層に持たせた構造の単層型感光体と，
それらの機能を各層に分離した積層型感光体がある。機
能分離型の積層型感光体は，高感度で物質選択の幅が広
い利点があることから種々提案されている。このような
感光体に用いられる電荷輸送物質には，正孔輸送能に優
れた材料が多いことや耐久性を持たせるために，導電性
基体上に電荷発生層，電荷輸送層の順に積層された負帯
電型感光体が一般的である。しかしながら，このような
負帯電型感光体では帯電時に用いるコロナ放電によって
雰囲気中にオゾンを大量に発生する問題があることか
ら，正帯電型感光体が要望されている。負帯電型感光体
と同一の層構成で正帯電型感光体とした場合，上層の電
荷輸送層に電子輸送能が要求されるが，活発化されつつ
ある研究においてもいまだ電子輸送能力に優れた材料は
みいだされず，高感度の積層型正帯電感光体は実用化に
至っていない。
電層にはセレン等の無機系光導電性物質を真空蒸着させ
たもの，酸化亜鉛あるいは硫化カドミウム等の無機系光
導電性物質を樹脂バインダ中に分散させたもの，ＰＶ
Ｋ，フタロシアニン化合物あるいはビスアゾ化合物等の
有機光導電性物質を結合剤樹脂中に分散させたものや真
空蒸着させたもの等が提案されている。電子写真用感光
体の機能としては，光を受容して電荷を発生する機能お
よび光を受容して電荷を輸送する機能が必要であり、こ
れらの機能を同一層に持たせた構造の単層型感光体と，
それらの機能を各層に分離した積層型感光体がある。機
能分離型の積層型感光体は，高感度で物質選択の幅が広
い利点があることから種々提案されている。このような
感光体に用いられる電荷輸送物質には，正孔輸送能に優
れた材料が多いことや耐久性を持たせるために，導電性
基体上に電荷発生層，電荷輸送層の順に積層された負帯
電型感光体が一般的である。しかしながら，このような
負帯電型感光体では帯電時に用いるコロナ放電によって
雰囲気中にオゾンを大量に発生する問題があることか
ら，正帯電型感光体が要望されている。負帯電型感光体
と同一の層構成で正帯電型感光体とした場合，上層の電
荷輸送層に電子輸送能が要求されるが，活発化されつつ
ある研究においてもいまだ電子輸送能力に優れた材料は
みいだされず，高感度の積層型正帯電感光体は実用化に
至っていない。
【０００３】一方，下層に現在使用されている正孔輸送
能を備えた電荷輸送層を形成し上層に電荷発生層を形成
した構成では，感度的には優れているものの電荷の注入
効率を上げるには電荷発生層を薄くする必要があり，電
荷発生層を最外層とした場合は耐刷性が悪化し，実用的
な層構成ではない。このような欠点を解決しようとする
ものとして，電荷発生能と電荷輸送能とを同一層に持た
せた単層型感光体がある。
能を備えた電荷輸送層を形成し上層に電荷発生層を形成
した構成では，感度的には優れているものの電荷の注入
効率を上げるには電荷発生層を薄くする必要があり，電
荷発生層を最外層とした場合は耐刷性が悪化し，実用的
な層構成ではない。このような欠点を解決しようとする
ものとして，電荷発生能と電荷輸送能とを同一層に持た
せた単層型感光体がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図１は従来の単層型感
光体を示す断面図である。導電性基体１の上に感光層２
が積層されている。感光層２は正孔輸送物質と電荷発生
物質とバインダとからなる。しかしながらこのような構
成においては，同一層内で正孔と電子を輸送させるため
正孔輸送物質あるいは電荷発生物質のいずれかあるいは
両方がトラップとなり残留電位が大きくなるうえ，繰り
返しの使用により残留電位がさらに上昇するという問題
があった。また従来の感光体では感度も低く実用化され
た例は未だない。本発明はこのような欠点に鑑みてなさ
れ，その目的は単層型感光体の感光層につきその層内の
トラップを軽減して残留電位の低い電子写真用感光体を
提供することを目的としている。
光体を示す断面図である。導電性基体１の上に感光層２
が積層されている。感光層２は正孔輸送物質と電荷発生
物質とバインダとからなる。しかしながらこのような構
成においては，同一層内で正孔と電子を輸送させるため
正孔輸送物質あるいは電荷発生物質のいずれかあるいは
両方がトラップとなり残留電位が大きくなるうえ，繰り
返しの使用により残留電位がさらに上昇するという問題
があった。また従来の感光体では感度も低く実用化され
た例は未だない。本発明はこのような欠点に鑑みてなさ
れ，その目的は単層型感光体の感光層につきその層内の
トラップを軽減して残留電位の低い電子写真用感光体を
提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的は，この発明
によれば導電性基体上に電荷発生物質および電荷輸送物
質をバインダで結着してなる感光層を有し，感光層は電
荷輸送物質に正孔輸送物質を用いるとともに下記一般式
［Ｉ］で示されるジフェノキノン系化合物を含有すると
することにより達成される。本発明において使用される
導電性基体は，銅，アルミニウム，ニッケル，インジウ
ム，金等の金属材料や，前記金属により被覆されたプラ
スチックシ−トを用いることができる。これらは主に円
筒状の形状で使用され，他の各層の支持体となっている
ことから取り扱いにおいて十分な強度を有していること
が好ましい。
によれば導電性基体上に電荷発生物質および電荷輸送物
質をバインダで結着してなる感光層を有し，感光層は電
荷輸送物質に正孔輸送物質を用いるとともに下記一般式
［Ｉ］で示されるジフェノキノン系化合物を含有すると
することにより達成される。本発明において使用される
導電性基体は，銅，アルミニウム，ニッケル，インジウ
ム，金等の金属材料や，前記金属により被覆されたプラ
スチックシ−トを用いることができる。これらは主に円
筒状の形状で使用され，他の各層の支持体となっている
ことから取り扱いにおいて十分な強度を有していること
が好ましい。
【０００６】感光層の結合剤樹脂としてポリカ−ボネ−
ト，ポリアリレ−ト，ポリエステル，ポリウレタン，メ
タクリル酸エステルの重合体および共重合体などを単
独，もしくは２種以上を組み合せて使用することができ
る。また，電荷発生物質としてはアゾ化合物，多環キノ
ン化合物，フタロシアニン化合物およびスクアリリウム
化合物ななどを単独，または組み合せて使用することが
できる。正孔輸送物質とともに用いられるジフェノキノ
ン系化合物が下記一般式［Ｉ］に示される。また正孔輸
送物質としては下記一般式［II］で示されるヒドラゾン
化合物, 下記一般式［III ］または［IV］で示されるジ
アミン化合物，下記一般式［Ｖ］で示されるスチリル化
合物等が用いられる。
ト，ポリアリレ−ト，ポリエステル，ポリウレタン，メ
タクリル酸エステルの重合体および共重合体などを単
独，もしくは２種以上を組み合せて使用することができ
る。また，電荷発生物質としてはアゾ化合物，多環キノ
ン化合物，フタロシアニン化合物およびスクアリリウム
化合物ななどを単独，または組み合せて使用することが
できる。正孔輸送物質とともに用いられるジフェノキノ
ン系化合物が下記一般式［Ｉ］に示される。また正孔輸
送物質としては下記一般式［II］で示されるヒドラゾン
化合物, 下記一般式［III ］または［IV］で示されるジ
アミン化合物，下記一般式［Ｖ］で示されるスチリル化
合物等が用いられる。
【０００７】
【化６】 〔Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 ，Ｒ4 はアルキル基を示す。〕
【０００８】
【化７】 〔Ｒ5 ，Ｒ6 ，Ｒ7 は水素原子，ハロゲン原子，アルコ
キシ基，または置換されてもよいアルキル基，アリール
基，複素環基を示す。Ｒ8 は水素原子，ハロゲン原子ま
たはアルキル基を示す。〕
キシ基，または置換されてもよいアルキル基，アリール
基，複素環基を示す。Ｒ8 は水素原子，ハロゲン原子ま
たはアルキル基を示す。〕
【０００９】
【化８】 〔Ｒ9 ，Ｒ10，Ｒ11，Ｒ12，Ｒ13，Ｒ14は水素原子，ハ
ロゲン原子，または置換されてもよいアルキル基，アラ
ルキル基，アリール基，複素環基，テニル基を示す。〕
ロゲン原子，または置換されてもよいアルキル基，アラ
ルキル基，アリール基，複素環基，テニル基を示す。〕
【００１０】
【化９】 〔Ｒ15，Ｒ16，Ｒ17，Ｒ18は置換されてもよいアルキル
基，アラルキル基，アリール基，複素環基またはテニル
基を示す。〕
基，アラルキル基，アリール基，複素環基またはテニル
基を示す。〕
【００１１】
【化１０】 〔Ｒ19，Ｒ23は水素原子，ハロゲン原子，アルコキシ
基，または置換されてもよいアルキル基を示す。Ｒ20，
Ｒ21，Ｒ22はアルキル基，アラルキル基またはアリール
基を示す。〕これらジフェノキノン系化合物，ヒドラゾ
ン化合物，ジアミン化合物およびスチリル化合物を例示
すれば，次の通りである。
基，または置換されてもよいアルキル基を示す。Ｒ20，
Ｒ21，Ｒ22はアルキル基，アラルキル基またはアリール
基を示す。〕これらジフェノキノン系化合物，ヒドラゾ
ン化合物，ジアミン化合物およびスチリル化合物を例示
すれば，次の通りである。
【００１２】
【化１１】
【００１３】
【化１２】
【００１４】
【化１３】
【００１５】
【化１４】
【００１６】
【化１５】
【００１７】
【化１６】
【００１８】
【化１７】
【００１９】［作用］本発明の単層型電子写真感光体に
よれば，感光層の電荷輸送物質として正孔輸送物質を用
いるとともに前記ジフェノキノン系化合物を正孔輸送物
質に対して５．３〜２５．０ｗｔ％の範囲で混合して用
いることにより，トラップの低減が図られ残留電位の低
い感光体が得られる。一般式（II）ないし（Ｖ）で示さ
れる化合物のうち少なくとも二種類を正孔輸送物質とし
て用いると感光層における正孔の易動度が大きくなり感
度や光応答性が向上する。
よれば，感光層の電荷輸送物質として正孔輸送物質を用
いるとともに前記ジフェノキノン系化合物を正孔輸送物
質に対して５．３〜２５．０ｗｔ％の範囲で混合して用
いることにより，トラップの低減が図られ残留電位の低
い感光体が得られる。一般式（II）ないし（Ｖ）で示さ
れる化合物のうち少なくとも二種類を正孔輸送物質とし
て用いると感光層における正孔の易動度が大きくなり感
度や光応答性が向上する。
【００２０】
【実施例】以下，本発明を実施例と比較例によりさらに
詳しく説明する。 実施例１ アルミニウムより成るシリンダー状の導電性基体上に，
電荷発生物質として構造式［VI］に示すビスアゾ化合物
を６重量部と構造式［VII ］に示す多環キノン化合物を
１８重量部，正孔輸送物質として化学式［II−１］に示
すヒドラゾン化合物を３７重量部，トラップ消滅物質と
して化学式［Ｉ−４］に示すジフェノキノン系化合物を
３重量部，ポリカーボネート樹脂（商品名Ｌ−１２５
０：帝人化成製）４０重量部とをテトラヒドロフラン５
６０重量部に混合し，４時間混合機により混練・分散を
行い塗布液を調製し，乾燥後の膜厚が１５μｍとなるよ
う塗布乾燥して単層型感光体を作製した。
詳しく説明する。 実施例１ アルミニウムより成るシリンダー状の導電性基体上に，
電荷発生物質として構造式［VI］に示すビスアゾ化合物
を６重量部と構造式［VII ］に示す多環キノン化合物を
１８重量部，正孔輸送物質として化学式［II−１］に示
すヒドラゾン化合物を３７重量部，トラップ消滅物質と
して化学式［Ｉ−４］に示すジフェノキノン系化合物を
３重量部，ポリカーボネート樹脂（商品名Ｌ−１２５
０：帝人化成製）４０重量部とをテトラヒドロフラン５
６０重量部に混合し，４時間混合機により混練・分散を
行い塗布液を調製し，乾燥後の膜厚が１５μｍとなるよ
う塗布乾燥して単層型感光体を作製した。
【００２１】
【化１８】
【００２２】
【化１９】
【００２３】比較例１ 実施例１のヒドラゾン化合物を４０重量部とし，ジフェ
ノキノン系化合物を用いない以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。 実施例２ 実施例１のヒドラゾン化合物を３７重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を３重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例３ 実施例１のヒドラゾン化合物を３５重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を５重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例４ 実施例１のヒドラゾン化合物を３２重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を８重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。
ノキノン系化合物を用いない以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。 実施例２ 実施例１のヒドラゾン化合物を３７重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を３重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例３ 実施例１のヒドラゾン化合物を３５重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を５重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例４ 実施例１のヒドラゾン化合物を３２重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を８重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。
【００２４】比較例２ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［Ｉ
−５］に示すジフェノキノン系化合物を１０重量部用い
る以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た 実施例５ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を７重量部，化学式〔Ｉ
−４〕に示すジフェノキノン系化合物を３重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例６ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を４重量部，化学式［IV
−３］に示すジアミン化合物を４重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。
−５］に示すジフェノキノン系化合物を１０重量部用い
る以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た 実施例５ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を７重量部，化学式〔Ｉ
−４〕に示すジフェノキノン系化合物を３重量部用いる
以外は，実施例１と同様にして単層型感光体を作製し
た。 実施例６ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を４重量部，化学式［IV
−３］に示すジアミン化合物を４重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。
【００２５】実施例７ 実施例１のヒドラゾン化合物を３０重量部，化学式［IV
−３］に示すジアミン化合物を７重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を３重量部用いる以外は，実施例１と同様に
し単層型感光体を作製した。 実施例８ 実施例１のヒドラゾン化合物を１８重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を１８重量部，化学式
［IV−３］に示すジアミン化合物を２重量部，ジフェノ
キノン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同
様にして単層型感光体を作製した。 実施例９ 実施例８のジアミン化合物を化学式［III −２］に示す
化合物に変えた以外は，実施例８と同様にして単層型感
光体を作製した。 実施例１０ 実施例８のジアミン化合物を化学式［III −３］に示す
化合物に変えた以外は，実施例８と同様にして単層型感
光体を作製した。
−３］に示すジアミン化合物を７重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を３重量部用いる以外は，実施例１と同様に
し単層型感光体を作製した。 実施例８ 実施例１のヒドラゾン化合物を１８重量部，化学式［II
I −１］に示すジアミン化合物を１８重量部，化学式
［IV−３］に示すジアミン化合物を２重量部，ジフェノ
キノン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同
様にして単層型感光体を作製した。 実施例９ 実施例８のジアミン化合物を化学式［III −２］に示す
化合物に変えた以外は，実施例８と同様にして単層型感
光体を作製した。 実施例１０ 実施例８のジアミン化合物を化学式［III −３］に示す
化合物に変えた以外は，実施例８と同様にして単層型感
光体を作製した。
【００２６】実施例１１ 実施例１のヒドラゾン化合物を１８重量部，化学式［Ｖ
−１］に示すスチリル化合物を１８重量部，化学式［IV
−３］に示すジアミン化合物を２重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。 実施例１２ 実施例１１のスチリル化合物を化学式［Ｖ−２］に示す
化合物に変えた以外は，実施例１１と同様にして単層型
感光体を作製した。
−１］に示すスチリル化合物を１８重量部，化学式［IV
−３］に示すジアミン化合物を２重量部，ジフェノキノ
ン系化合物を２重量部用いる以外は，実施例１と同様に
して単層型感光体を作製した。 実施例１２ 実施例１１のスチリル化合物を化学式［Ｖ−２］に示す
化合物に変えた以外は，実施例１１と同様にして単層型
感光体を作製した。
【００２７】このようにして得られた感光体の電子写真
特性を調べるため，感光体試験機に取り付けて電位測定
を行った。＋６ｋＶのコロナ放電で感光体表面を帯電さ
せた後，照度２０ルックスのタングステンランプを用い
て露光し，帯電位が１／２となるまでの時間を求め，半
減衰露光量を算出した。また，露光後５秒後の表面電位
を残留電位とした。さらに，暗減衰は帯電後５秒間暗中
に放置後の表面電位の低下率とした。結果を表１に示
す。
特性を調べるため，感光体試験機に取り付けて電位測定
を行った。＋６ｋＶのコロナ放電で感光体表面を帯電さ
せた後，照度２０ルックスのタングステンランプを用い
て露光し，帯電位が１／２となるまでの時間を求め，半
減衰露光量を算出した。また，露光後５秒後の表面電位
を残留電位とした。さらに，暗減衰は帯電後５秒間暗中
に放置後の表面電位の低下率とした。結果を表１に示
す。
【００２８】
【表１】
【００２９】これらの結果によると，ジフェノキノン系
化合物を混合して用いた系は残留電位が低いこと，ヒド
ラゾン化合物，ジアミン化合物，スチリル化合物を混合
して用いた系はさらに光感度に優れた電子写真特性を示
すことがわかる。
化合物を混合して用いた系は残留電位が低いこと，ヒド
ラゾン化合物，ジアミン化合物，スチリル化合物を混合
して用いた系はさらに光感度に優れた電子写真特性を示
すことがわかる。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば，単層型電子写真感光体
において感光層の電荷輸送物質として正孔輸送物質に前
記ジフェノキノン系化合物を混合して用いることによ
り，残留電位の低い感光体が得られる。さらに正孔輸送
物質としてヒドラゾン化合物，ジアミン化合物およびス
チリル化合物を混合して用いることによって，高感度の
電子写真感光体が得られる。
において感光層の電荷輸送物質として正孔輸送物質に前
記ジフェノキノン系化合物を混合して用いることによ
り，残留電位の低い感光体が得られる。さらに正孔輸送
物質としてヒドラゾン化合物，ジアミン化合物およびス
チリル化合物を混合して用いることによって，高感度の
電子写真感光体が得られる。
【図１】電子写真感光体を示す断面図
１ 導電性基体 ２ 感光層
Claims (9)
- 【請求項１】導電性基体上に電荷発生物質および電荷輸
送物質をバインダで結着してなる感光層を有し，感光層
は電荷輸送物質に正孔輸送物質を用いるとともに下記一
般式［Ｉ］で示されるジフェノキノン系化合物を含有す
ることを特徴とする電子写真用感光体。 【化１】 〔Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 ，Ｒ4 はアルキル基を示す。〕 - 【請求項２】請求項１記載の感光体において，正孔輸送
物質が下記一般式［II］で示されるヒドラゾン化合物，
下記一般式［III ］で示されるジアミン化合物，下記一
般式［IV］で示されるジアミン化合物，下記一般式
［Ｖ］で示されるスチリル化合物のうちの少なくとも二
種以上の化合物を含有することを特徴とする電子写真感
光体。 【化２】 〔Ｒ5 ，Ｒ6 ，Ｒ7 は水素原子，ハロゲン原子，アルコ
キシ基，または置換されてもよいアルキル基，アリール
基，複素環基を示す。Ｒ8 は水素原子，ハロゲン原子ま
たはアルキル基を示す。〕 【化３】 〔Ｒ9 ，Ｒ10，Ｒ11，Ｒ12，Ｒ13，Ｒ14は水素原子，ハ
ロゲン原子，または置換されてもよいアルキル基，アラ
ルキル基，アリール基，複素環基，テニル基を示す。〕 【化４】 〔Ｒ15，Ｒ16，Ｒ17，Ｒ18は置換されてもよいアルキル
基，アラルキル基，アリール基，複素環基またはテニル
基を示す。〕 【化５】 〔Ｒ19，Ｒ23は水素原子，ハロゲン原子，アルコキシ
基，または置換されてもよいアルキル基を示す。Ｒ20，
Ｒ21，Ｒ22はアルキル基，アラルキル基またはアリール
基を示す。〕 - 【請求項３】請求項１記載の感光体において，ジフェノ
キノン系化合物は，正孔輸送物質に対して５．３〜２
５．０ｗｔ％含有してなることを特徴とする電子写真用
感光体。 - 【請求項４】請求項１記載の感光体において，ジフェノ
キノン系化合物は，Ｒ1 ，Ｒ2 がＣＨ3 基，Ｒ3 ，Ｒ4
がＣ（ＣＨ3 ）3 基であることを特徴とする電子写真用
感光体。 - 【請求項５】請求項１記載の感光体において，ジフェノ
キノン系化合物は，Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 ，Ｒ4 がＣ（ＣＨ
3 ）3 基であることを特徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項６】請求項２記載の感光体において，一般式
（II）のヒドラゾン化合物はＲ5,Ｒ6,Ｒ7,Ｒ8 がそれぞ
れ水素原子であることを特徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項７】請求項２記載の感光体において，一般式
（III ）で示されるジアミン化合物は，Ｒ9,Ｒ10, Ｒ
11, Ｒ12, Ｒ13, Ｒ14, はそれぞれ水素原子であること
を特徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項８】請求項２記載の感光体において，一般式
（IV）で示されるジアミン化合物は，Ｒ15, Ｒ16, Ｒ
17, Ｒ18がそれぞれＣＨ3 Ｃ6 Ｈ4 基であることを特徴
とする電子写真用感光体。 - 【請求項９】請求項２記載の感光体において，一般式
（Ｖ）で示されるスチリル化合物は，Ｒ19，Ｒ23が水素
原子，Ｒ20, Ｒ21, Ｒ22がそれぞれＣ6 Ｈ5 基であるこ
とを特徴とする電子写真用感光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28900391A JPH05127407A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28900391A JPH05127407A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 電子写真用感光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05127407A true JPH05127407A (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=17737585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28900391A Pending JPH05127407A (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05127407A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5376487A (en) * | 1992-10-07 | 1994-12-27 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Photosensitive member containing specified arylamine compound and electron-accepting compound |
| JP2009300590A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体 |
| JP2012208231A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kyocera Document Solutions Inc | 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置 |
-
1991
- 1991-11-06 JP JP28900391A patent/JPH05127407A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5376487A (en) * | 1992-10-07 | 1994-12-27 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Photosensitive member containing specified arylamine compound and electron-accepting compound |
| JP2009300590A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体 |
| US8278016B2 (en) * | 2008-06-11 | 2012-10-02 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor |
| JP2012208231A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kyocera Document Solutions Inc | 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置 |
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