JPH05127019A - 位相差板の製造方法 - Google Patents

位相差板の製造方法

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JPH05127019A
JPH05127019A JP29275991A JP29275991A JPH05127019A JP H05127019 A JPH05127019 A JP H05127019A JP 29275991 A JP29275991 A JP 29275991A JP 29275991 A JP29275991 A JP 29275991A JP H05127019 A JPH05127019 A JP H05127019A
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JP
Japan
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stretching
film
neck
rate
ratio
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JP29275991A
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English (en)
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Hironori Tabata
博則 田畑
Hideshi Matsumoto
英志 松本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊な延伸条件等を要することなく視野角の
広い位相差板(フィルム)を容易に製造できる方法を提
供すること。 【構成】 熱可塑性樹脂フィルムを一軸方向へ延伸し、
かつ、延伸された熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも延
伸方向両端部を固定したままで加熱処理を施し、延伸方
向と直交する方向の寸法を縮小させて加熱後のネックイ
ン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×100%以上
(1−1/延伸倍率の平方根)×160%以下にするこ
とを特徴とする。この製法によれば一軸延伸条件等に制
限が少なく、しかもネックイン率を高めることができる
ので視野角の広い位相差板(フィルム)を容易に製造で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムにて構成され例えば液晶表示板等に好適
に用いられる位相差板に係り、特に、視野角特性に優れ
た位相差板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相差板(フィルム)とは、延伸した高
分子フィルムの複屈折性(延伸による分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるために生
ずる)を利用し、例えば液晶表示板の液晶で生じた位相
差を解消させる(位相差補償という)もので、従来、こ
の種の位相差板(フィルム)としてはセルロース系樹脂
(特開昭63−167363号公報参照)、塩化ビニル
系樹脂(特公昭45−34477号公報、特開昭56−
125702号公報参照)、ポリカーボネート系樹脂
(特公昭41−12190号公報、特開昭56−130
703号公報参照)、アクリロニトリル系樹脂(特開昭
56−130702号公報参照)、スチレン系樹脂(特
開昭56−125703号公報参照)、オレフィン系樹
脂(特開昭60−24502号公報参照)等が知られて
おり、また、一軸延伸方法としては、縦一軸延伸(特開
平2−191904号公報参照)、横一軸延伸(特開平
2−42406号公報参照)等が提案されている。
【0003】そして、位相差板(フィルム)の上記位相
差補償性能はレターデーション値と呼ばれ、Δn×dで
表される。ここで、Δnは屈折率の異方性、dはフィル
ムの肉厚である。
【0004】ところで、入射光とフィルム面に対する法
線との為す角が増大すると、上記レターデーション値は
変化し(延伸方向を軸に回転させた場合と延伸方向に垂
直な軸で回転させた場合とで増減は異なる)液晶表示の
着色が生じる。
【0005】位相差板(フィルム)のような光学異方体
は3次元方向の屈折率(nx,ny,nz)が一様でな
く、屈折率楕円体で表現される。そして、各方向の屈折
率の関係は、例えば、図2に示す一軸延伸フィルムpに
おいて、xを延伸軸、yをフィルム面内の延伸方向と直
交する軸、zをフィルムの法線方向とすると、固有屈折
率が正のフィルムではnx>ny≧nzの関係があり、
固有屈折率が負のフィルムではnx<ny≦nzの関係
がある。また完全一軸延伸フィルムではフィルム面内の
延伸方向と直交する方向yの屈折率nyとフィルムの法
線方向zの屈折率nzは等しく、ny=nzが成立す
る。
【0006】以下、一例としてxz面内でz軸からθ
(視角)傾斜した方向からみた複屈折[Δn
xz(θ)]、レターデーション値[Rxz(θ)]はそれ
ぞれ以下の式で表される(電子材料1991年2月号第
40頁参照)。
【0007】
【数1】
【0008】但し、式中dはフィルムの厚さ、nは平均
屈折率である。
【0009】そして、上記(1)(2)式に基づいて計
算した結果を図3に示す。
【0010】図3のグラフ図において、横軸は視角θ、
縦軸はxz面内で視角θにおけるレターデーション値R
xz(θ)を視角0(法線方向zから見た場合)のレター
デーション値Rxz(0)で割った値Rxz(θ)/R
xz(0)を示し、レターデーションRの変化率は[1−
xz(θ)/Rxz(0)]の絶対値で表される。また、
図3中aはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示し、
bはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示している。
【0011】ここで、視野角は、レターデーションRの
変化率、すなわち[1−Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図3より完全一
軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変化
が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に二
軸性が存在すると(nz<ny)上述のレターデーショ
ン値の変化は大きくかつ視野角が非常に狭くなることが
確認できる。
【0012】また、θの代わりに、yz面内でz軸から
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図4に示す。
図4中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示し、
dはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示している。
【0013】そして、この結果からも分子の配向に二軸
性があるとレターデーション値の変化率、すなわち[1
−Ryz(φ)/Ryz(0)]の絶対値が大きく視野角が
狭くなり、他方、分子の一軸配向性が高い程レターデー
ション値の変化率すなわち[1−Ryz(φ)/R
yz(0)]の絶対値が小さくかつ視野角が広くなる。ま
た、nz=nyの完全一軸延伸の場合が最も視野角が広
くなることが分かる。
【0014】従って、これ等図3及び図4の結果から、
いずれの方向から見る場合も分子の一軸配向性が高い程
レターデーション値の変化率が小さくかつ視野角が広い
ことが分かる。
【0015】ところで、分子配向の一軸性を高めるため
には延伸方向と垂直な方向に発生する応力(縮小しよう
とする残留応力)をできるだけ小さくすることが必要で
ある。言い換えると、延伸方向と垂直な方向に延伸で生
じると考えられる縮小量だけ延伸方向に垂直な方向に縮
小すれば良いのである。
【0016】特開平2−191904号公報にはこの縮
小量[ネックイン率(延伸前後の延伸方向と直交する方
向のフィルムの長さ変化率をいう)と以下称する。すな
わちネックイン率=(a−b)/a×100;ここでa
は延伸前のフィルムの延伸方向と直交する方向の長さ、
bはアニール後の延伸方向と直交する方向の長さであ
る]を検討し、(1−1/延伸倍率の平方根)×100
(%)以上ネックインさせることにより視野角特性に優
れた位相差板(フィルム)が製造できることが開示され
ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−1
91904号公報に開示されている方法によって得られ
る位相差板のネックイン率は(1−1/延伸倍率の平方
根)×100%より小さく、従って分子の一軸配向性が
十分に高いとはいえず視野角の点でも十分とはいえない
問題点があった。
【0018】ちなみに、特開平2−191904号公報
記載の縦一軸自由幅延伸法によって(1−1/延伸倍率
の平方根)×100%より大きいネッイン率を実現する
ことはごく特殊な場合を除き不可能である。また、上記
特開平2−191904号公報記載の二軸延伸法によっ
て(1−1/延伸倍率の平方根)×100%より大きい
ネッイン率を実現しようとすると、延伸の際にフィルム
にたるみが生じて光学用途に適するフィルムを製造する
ことができない。
【0019】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、より視野角の広
い位相差板(フィルム)を容易に製造できる方法を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、熱可塑性樹脂フィルムを一軸方向へ延伸し、
かつ、延伸された熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも延
伸方向両端部を固定したままで加熱処理を施し、延伸方
向と直交する方向の寸法を縮小させて加熱後のネックイ
ン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×100%以上
(1−1/延伸倍率の平方根)×160%以下にするこ
とを特徴とするものである。
【0021】このような技術的手段において熱可塑性樹
脂フィルムを一軸方向へ延伸する方法としては、テンタ
ー延伸、縦一軸近接延伸等の固定幅延伸が望ましいが、
ネックイン延伸、言い換えれば自由幅延伸においてもア
ニールにおいてもネックイン率が増大する範囲でのネッ
クインであれば本発明の延伸方法として問題はない。ま
た、バッチ延伸(枚葉状のフィルムをクランプで摘まん
で延伸する方法)も同様である。
【0022】次に、延伸された熱可塑性樹脂フィルムの
加熱処理(アニール)とは、延伸後のフィルムを加熱し
延伸方向と直交する方向の寸法を縮小させるものであ
る。その時、延伸方向は保持されていなければならない
が(位相差の値が小さくなり過ぎ、延伸方向と直交する
方向の収縮量が小さくなるため)、延伸方向と直交する
方向は保持されていてもされていなくてもどちらでもよ
い。この手段におけるアニールを行う方法としては、バ
ッチアニール(枚葉状の延伸フィルムの延伸方向のみを
保持した方法と、延伸方向並びに延伸方向と直交する方
向を保持し、延伸方向と直交する方向を縮小させる方法
がある)、縦一軸延伸したフィルムに対してはテンター
延伸機で横方向を収縮させるアニール方法等が適用でき
る。また、テンター延伸したフィルムに対しては、(1)
フィルムに亀裂をその亀裂長さの3.0倍以下の間隔で
延伸方向に入れてテンター延伸機によりアニールする方
法、(2) 布の幅出しに用いられるピン式アニール装置
(図1参照。尚、図中の太線部分は延伸間距離を示す)
によりアニールする方法、(3) 同時二軸延伸機によりア
ニールする方法等が挙げられる。
【0023】こうして得られたアニール後の一軸延伸フ
ィルムのネックイン率が(1−1/延伸倍率の平方根)
×100%未満の場合、視野角が狭くなり、不十分であ
る。従って、アニール後のネックイン率が(1−1/延
伸倍率の平方根)×100%以上となるように、フィル
ムの種類等に応じて一軸延伸の際の延伸温度、倍率、延
伸速度等の延伸条件、あるいはアニールの温度や時間等
のアニール条件を適宜選択する。尚、アニール後のネッ
クイン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×160%よ
り大きくすることは困難でありこれ以下に設定する。
【0024】次ぎに、この技術的手段において適用され
る熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えばセルロース系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ア
クリロニトリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリサルフ
ォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルサル
フォン系樹脂等のフィルムが挙げられる。また、これら
フィルムの製造方法としては、溶剤キャスト法、カレン
ダー法又は押出し法のいずれによって製造してもよい。
【0025】
【作用】請求項1に係る発明によれば、熱可塑性樹脂フ
ィルムを一軸方向へ延伸し、かつ、延伸された熱可塑性
樹脂フィルムの少なくとも延伸方向両端部を固定したま
まで加熱処理を施し、延伸方向と直交する方向の寸法を
縮小させて加熱後のネックイン率を(1−1/延伸倍率
の平方根)×100%以上(1−1/延伸倍率の平方
根)×160%以下にしているため、延伸方向と垂直な
方向に発生する残留応力の低減が図れこれにより延伸条
件の制限が小さくしかもより高いネックイン率の一軸延
伸フィルムを製造することができ、従って一軸配向性に
優れた位相差板(フィルム)を容易に製造することが可
能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0027】[実施例1]幅430mm(初期テンター
クリップ間幅400mm)、厚さ100μm、ガラス転
移点(Tg)190℃のポリサルフォンフィルムをテン
ター延伸機を使用して、延伸温度195℃で、延伸倍率
1.35倍に一軸延伸し、得られた一軸延伸フィルムの
両耳各20mmをスリットして除去し、幅530mmの
フィルムとした。
【0028】次いで、得られた一軸延伸フィルムをテン
ター延伸機デフィルムノ延伸状態を保持して(テンター
クリップ間距離500mm)、加熱する前に長さ500
mm、間隔500mmで幅方向に亀裂を入れ、加熱して
ネックインを生じさせた。
【0029】得られた一軸延伸フィルムの評価は、ネッ
クイン率、視野角特性、R値について行った。
【0030】ネックイン率は、ネックイン後の亀裂間の
距離を測定し、その最小値をLとし、ネックイン前の亀
裂間の距離500mmのデータを使用して以下の式に従
い算出した。
【0031】 ネックイン率=(500−L)/500×100% また、延伸倍率1.35倍のデータを使用し以下の式に
従って定義した臨界ネックイン率を算出し、この臨界ネ
ックイン率と上記ネックイン率を比較してネックイン率
が所定の値を有することを確認した。
【0032】臨界ネックイン率=(1−1/延伸倍率の
平方根)×100% また、視野角特性としては、フィルムの延伸軸及び延伸
軸と直交する軸(フィルム面内)を軸とし、45度回転
させた時のレターデーション値(590nm)と0度の
時のレターデーション値の差の絶対値を、0度の時のレ
ターデーション値(590nm)で除した値に100を
掛けた値の大きい方を代用特性とした。尚、この値が小
さい方が視野角特性が優れていると言える。
【0033】そして、R値は、測定波長と位相差値が等
しい時の位相差値である。
【0034】この結果を表1に示す。
【0035】[実施例2]幅430mm(初期テンター
クリップ間距離400mm)、厚さ100μm、ガラス
転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフィルムを、
テンター延伸機を使用して延伸温度195℃、延伸倍率
1.35倍に一軸延伸し、得られた一軸延伸フィルムの
両耳各20mmをスリットして除去して幅530mmの
フィルムとした。
【0036】次いで、延伸したフィルムについてピン式
アニール装置を使用し、加熱温度205℃、加熱時間6
0秒の条件で長手方向(延伸方向に直交する方向)の収
縮量が延伸後の一軸延伸フィルム長さの15%となるよ
うに加熱収縮させた。
【0037】ネックイン率、臨界ネックイン率、視野角
特性、R値を表1に示す。
【0038】[実施例3]幅1200mm、厚さ100
μm、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォン
フィルムを、縦一軸延伸機を使用して延伸温度200
℃、延伸倍率1.5倍で一軸延伸した。そのときの延伸
間距離(図1参照)は20mmであった。また、延伸後
のフィルムの幅は1160mmであった。
【0039】次に、得られた一軸延伸フィルムをテンタ
ー延伸機を使用して、205℃で、延伸前のフィルムの
幅に対しネックイン率が20%となるまで収縮させた。
【0040】ネックイン率、臨界ネックイン率、視野角
特性、R値を表1に示す。
【0041】[比較例1]幅1200mm、厚さ100
μm、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォン
フィルムを、縦一軸延伸機を使用して延伸温度200
℃、延伸倍率1.5倍で一軸延伸した。そのときの延伸
間距離は実施例3と同様に20mmであった。また、延
伸後のフィルムの幅も1160mmであった。
【0042】そして、一軸延伸されたフィルムをテンタ
ー延伸機を用いた収縮処理を施さない場合のネックイン
率、臨界ネックイン率、視野角特性、R値を表1に示
す。
【0043】[比較例2]幅430mm(初期テンター
クリップ間距離400mm)、厚さ100μm、ガラス
転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフィルムを、
テンター延伸機を使用して、延伸温度195℃で、延伸
倍率1.35倍に一軸延伸し、得られた一軸延伸フィル
ムの両耳各20mmをスリットして除去して幅530m
mのフィルムとした。
【0044】そして、一軸延伸されたフィルムをピン式
アニール装置を使用して加熱処理を施さなかった場合の
ネックイン率、臨界ネックイン率、視野角特性、R値を
表1に示す。
【0045】[比較例3]幅150mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムを、縦一軸延伸機を使用して延伸温度200℃、
延伸倍率1.5倍で一軸延伸した。そのときの延伸間距
離は200mmであった。
【0046】そして、一軸延伸されたフィルムをテンタ
ー延伸機を用いた収縮処理を施さない場合のネックイン
率、臨界ネックイン率、視野角特性、R値を表1に示
す。
【0047】[比較例4]幅150mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムを、縦一軸延伸機を使用して、延伸温度200
℃、延伸倍率1.5倍、延伸間距離は320mmで一軸
延伸した。その結果、均一な延伸ができず、評価は不可
能であった。
【0048】
【表1】
【0049】『確認』表1の結果から、(1) 一軸延伸フ
ィルムをアニールすることによりネックイン率を向上す
ることができること、(2) ネックイン率を(1−1/延
伸倍率の平方根)×100%以上とすることにより視野
角特性を著しく向上できること、(3) アニールにも拘ら
ず位相差補償性能は劣化することなく極めて優れた位相
差補償性能を維持できることが確認できた。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、一軸延伸
フィルムのネックイン率と一軸配向性を向上できるため
位相差補償性能と視野角性能に優れた位相差板(フィル
ム)を容易に製造できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピン式アニール装置の構成概略図。
【図2】一軸延伸フィルムの斜視図。
【図3】xz面内で視角θとRxz(θ)/Rxz(0)と
の関係を示すグラフ図。
【図4】yz面内で視角φとRyz(φ)/Ryz(0)と
の関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
p 一軸延伸フィルム x 延伸軸 y フィルム面内で延伸軸に直交する軸 z フィルムの法線 x1 x軸端部 x2 x軸端部 y1 y軸端部 y2 y軸端部 θ 視角 φ 視角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムを一軸方向へ延伸
    し、かつ、延伸された熱可塑性樹脂フィルムの少なくと
    も延伸方向両端部を固定したままで加熱処理を施し、延
    伸方向と直交する方向の寸法を縮小させて加熱後のネッ
    クイン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×100%以
    上(1−1/延伸倍率の平方根)×160%以下にする
    ことを特徴とする位相差板の製造方法。
JP29275991A 1991-11-08 1991-11-08 位相差板の製造方法 Pending JPH05127019A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223242A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Jsr Corp 位相差フィルムの製造方法、位相差フィルムおよびその用途
JP2012145766A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光性積層フィルムおよび偏光板の製造方法

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