JPH0651119A - 位相差板の製造方法 - Google Patents

位相差板の製造方法

Info

Publication number
JPH0651119A
JPH0651119A JP4201110A JP20111092A JPH0651119A JP H0651119 A JPH0651119 A JP H0651119A JP 4201110 A JP4201110 A JP 4201110A JP 20111092 A JP20111092 A JP 20111092A JP H0651119 A JPH0651119 A JP H0651119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thermoplastic resin
resin film
stretching
linear guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4201110A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Matsumoto
英志 松本
Hironori Tabata
博則 田畑
Akihisa Miura
明久 三浦
Tsuneo Sasaike
恒男 笹池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4201110A priority Critical patent/JPH0651119A/ja
Publication of JPH0651119A publication Critical patent/JPH0651119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムの略全域に亘り均一でかつ優れた位
相差補償性能と視野角特性を有する位相差板を容易に製
造できる方法を提供すること。 【構成】 上側直線案内部11と下側直線案内部12と
これ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内
部13,14から成り並列配置された一対の無端状ガイ
ドレール1と、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装
着されかつ各ガイドレール上を走行すると共に熱可塑性
樹脂フィルムpの横方向両端部を把持する複数の治具2
群とでフィルム把持手段10を構成し、このフィルム把
持手段に対して横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルム
を供給し、ガイドレールの曲線案内部13において上記
フィルムの横方向両端部を順次把持させると共に、ガイ
ドレールの上側直線案内部11において上記フィルムを
弛ませながらその縦方向を熱収縮させることを特徴す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムにて構成され、例えば液晶表示板等に好
適に用いられる位相差板に係り、特に、視野角特性に優
れしかも位相差値のむらが少ない位相差板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相差板(フィルム)とは、延伸した高
分子フィルムの複屈折性(延伸による分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるために生
ずる)を利用し、例えば液晶表示板の液晶で生じた位相
差を解消させる(位相差補償という)もので、従来、こ
の種の位相差板(フィルム)としてはセルロース系樹脂
(特開昭63−167363号公報参照)、塩化ビニル
系樹脂(特公昭45−34477号公報、特開昭56−
125702号公報参照)、ポリカーボネート系樹脂
(特公昭41−12190号公報、特開昭56−130
703号公報参照)、アクリロニトリル系樹脂(特開昭
56−130702号公報参照)、スチレン系樹脂(特
開昭56−125703号公報参照)、オレフィン系樹
脂(特開昭60−24502号公報参照)等のフィルム
を一軸延伸処理して製造できることが知られており、ま
た、一軸延伸方法としては、縦一軸延伸(特開平2−1
91904号公報参照)、横一軸延伸(特開平2−42
406号公報参照)等が提案されている。
【0003】そして、位相差板(フィルム)の上記位相
差補償性能はレターデーション値と呼ばれ、Δn×dで
表される。ここで、Δnは屈折率の異方性、dはフィル
ムの肉厚である。
【0004】ところで、入射光とフィルム面に対する法
線との為す角が増大すると、上記レターデーション値は
変化し(延伸方向を軸に回転させた場合と延伸方向に垂
直な軸で回転させた場合とで増減は異なる)液晶表示の
着色が生じる。
【0005】位相差板(フィルム)のような光学異方体
は3次元方向の屈折率(nx,ny,nz)が一様でな
く、屈折率楕円体で表現される。そして、各方向の屈折
率の関係は、例えば、図7に示す一軸延伸フィルムpに
おいて、xを延伸軸、yをフィルム面内の延伸方向と直
交する軸、zをフィルムの法線方向とすると、固有屈折
率が正のフィルムではnx>ny≧nzの関係があり、
固有屈折率が負のフィルムではnx<ny≦nzの関係
がある。また完全一軸延伸フィルムではフィルム面内の
延伸方向と直交する方向yの屈折率nyとフィルムの法
線方向zの屈折率nzは等しく、ny=nzが成立す
る。
【0006】以下、一例としてxz面内でz軸からθ
(視角)傾斜した方向からみた複屈折[Δn
xz(θ)]、レターデーション値[Rxz(θ)]はそれ
ぞれ以下の式で表される(電子材料1991年2月号第
40頁参照)。
【0007】
【数1】 但し、式中dはフィルムの厚さ、nは平均屈折率であ
る。
【0008】そして、上記(1)(2)式に基づいて計
算した結果を図8に示す。
【0009】図8のグラフ図において、横軸は視角θ、
縦軸はxz面内で視角θにおけるレターデーション値R
xz(θ)を視角0(法線方向zから見た場合)のレター
デーション値Rxz(0)で割った値Rxz(θ)/R
xz(0)を示し、レターデーションRの変化率は[1−
xz(θ)/Rxz(0)]の絶対値で表される。また、
図8中aはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示し、
bはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示している。
【0010】ここで、視野角は、レターデーションRの
変化率、すなわち[1−Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図8より完全一
軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変化
が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に二
軸性が存在すると(nz<ny)上述のレターデーショ
ン値の変化は大きくかつ視野角が非常に狭くなることが
確認できる。
【0011】また、θの代わりに、yz面内でz軸から
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図9に示す。
図9中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示し、
dはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示している。
【0012】そして、この結果からも分子の配向に二軸
性があるとレターデーション値の変化率、すなわち[1
−Ryz(φ)/Ryz(0)]の絶対値が大きく視野角が
狭くなり、他方、分子の一軸配向性が高い程レターデー
ション値の変化率、すなわち[1−Ryz(φ)/R
yz(0)]の絶対値が小さくかつ視野角が広くなる。ま
た、nz=nyの完全一軸延伸の場合が最も視野角が広
くなることが分かる。
【0013】従って、これ等図8及び図9の結果からい
ずれの方向から見る場合も分子の一軸配向性が高い程レ
ターデーション値の変化率が小さくかつ視野角が広いこ
とが分かる。
【0014】ところで、分子配向の一軸性を高めるため
には延伸方向と垂直な方向に発生する応力(縮小しよう
とする残留応力)をできるだけ小さくすることが必要で
ある。言い換えると、延伸方向と垂直な方向に延伸で生
じると考えられる縮小量だけ延伸方向と垂直な方向に縮
小すれば良いのである。
【0015】特開平2−191904号公報には、この
縮小率[ネックイン率(延伸前後の延伸方向と直交する
方向のフィルムの長さ変化率をいう)と以下称する。す
なわちネックイン率=(B−A)/B×100;ここで
Aはアニール後の延伸方向と直交する方向の長さ、Bは
延伸前のフィルムの延伸方向と直交する方向の長さであ
る]を検討し、このネックイン率を(1−1/延伸倍率
の平方根)×100(%)〜(1−1/延伸倍率の3乗
根)×100(%)にすることにより視野角特性に優れ
た位相差板(フィルム)が製造できることを開示してい
る。そしてこの具体的な方法として、延伸ロール間距離
をフィルム幅の5倍以上に設定し幅方向の自由な収縮を
許しながら縦方向に延伸する方法(縦一軸自由幅延伸
法)が開示されている。
【0016】また、特開平3−23405号公報には、
パンタグラフ式同時二軸テンター延伸機を適用し、フィ
ルムの幅方向両端部を部分的にテンタークリップで保持
して縦方向及び幅方向の両方向を同時に延伸し、0〜
(1−1/延伸倍率の平方根)のネックイン率を有する
位相差板を製造する方法が開示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−1
91904号公報に開示されている方法は上述したよう
に延伸ロール間距離をフィルム幅の5倍以上に設定して
いるため、ロール間の全域に亘り延伸中の加熱温度を均
一に制御することが困難な問題点があった。
【0018】また、この方法では間隔を開けて配置され
た延伸ロール間においてフィルムの幅方向の自由な収縮
を許しながらフィルム縦方向への延伸処理を施している
ため、延伸ロール近傍部位におけるフィルムの幅方向の
収縮量に較べて延伸ロール間中央部付近におけるフィル
ムの幅方向収縮量が大きくなり、この収縮率の差異に起
因してフィルムの幅方向両端部における延伸軸(延伸主
軸)の方向とフィルム中央部における延伸軸の方向とが
一致しなくなる欠点があった。従って、延伸処理された
フィルムの幅方向両端部と中央部とでその位相差補償性
能や視野角特性が相違するためフィルムの幅方向両端部
を不良品として大量に廃棄しなければならず、歩留まり
が悪いといった問題点があった。
【0019】他方、特開平3−23405号公報に開示
されている方法においては、フィルムの幅方向両端部を
テンタークリップにより部分的に保持して延伸処理を施
しているため、上記テンタークリップにて保持されない
部位においてネックインが発生し、製造された位相差板
の位相差補償性能と視野角特性の均一性に問題があっ
た。
【0020】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、フィルムの略全
域に亘り均一でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性
を有する位相差板を容易に製造できる方法を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると共
にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて位
相差板を製造する方法を前提とし、略水平方向に伸びる
上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内
部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線
案内部から成り平行に並列配置された一対の無端状ガイ
ドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装着
されかつ各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑
性樹脂フィルムの横方向両端部を把持する複数の治具群
とでフィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段
に対して横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムを供給
し、各治具間の先端側同志の間隔がその基端側同志の間
隔より広がるガイドレールの曲線案内部において上記熱
可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を順次把持させると
共に、各治具間の先端側同志の間隔がその基端側同志の
間隔に縮まるガイドレールの直線案内部において上記熱
可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、この弛んだ状態で
上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収縮させることを特徴と
し、他方、請求項2に係る発明は、熱可塑性樹脂フィル
ムを横一軸延伸すると共にこの熱可塑性樹脂フィルムの
縦方向を熱収縮させて位相差板を製造する方法を前提と
し、略水平方向に伸びその途上に直線状の曲部を備えた
上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内
部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線
案内部から成る無端状第一ガイドレールと、この第一ガ
イドレールに対して対称な形状を有し各上側直線案内部
間の間隔が上記曲部を境にして上流側より下流側が広が
るように並列配置された無端状第二ガイドレールと、各
ガイドレールに所定の間隔を設けて装着されかつ各ガイ
ドレール上を走行すると共に上記熱可塑性樹脂フィルム
の横方向両端部を把持する複数の治具群とでフィルム把
持手段を構成し、このフィルム把持手段に対して熱可塑
性樹脂フィルムを供給し、各治具間の先端側同志の間隔
がその基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端
部を順次把持させると共に、各治具間の先端側同志の間
隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、か
つ、この状態で熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮
させがらその横方向へ延伸処理することを特徴とするも
のである。
【0022】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2記載の位相差板の製造方法を前提とし、上記治具
が、ガイドレールに装着されるガイドチェーンに取付け
られた下側クリップと、この下側クリップに対して接離
可能に取付けられた上側クリップとでその主要部を構成
していることを特徴とするものである。
【0023】このような技術的手段において視野角の広
い位相差板を製造するには分子配向の一軸性を高める必
要がある。そのためには、上述したように延伸方向に垂
直な方向に発生する応力(縮小しようとする応力)をで
きるだけ小さくする必要がある。言い換えると延伸方向
に垂直な方向に延伸で発生する応力に相当する縮小量だ
け延伸時または延伸後に縮小してやればよい。
【0024】そして、請求項1に係る発明においては横
一軸延伸したフィルムを治具間で弛ませ、この弛んだ状
態でフィルムの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸性
を高めている。
【0025】すなわち、図1に示すように水平方向に伸
びる上側直線案内部11とこの下方側に設けられた下側
直線案内部12とこれ等直線案内部11、12の端部同
志を連結する2つの曲線案内部13、14から成り平行
に並列配置された一対の無端状ガイドレール1(一方は
図示せず)と、各ガイドレール1に所定の間隔を設けて
装着されかつ各ガイドレール1上を走行すると共に熱可
塑性フィルムpの横方向両端部を把持する複数の治具2
群とでフィルム把持手段10を構成し、このフィルム把
持手段10に対し横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィル
ムpを搬送ロール3を介して供給し、図1〜図2に示す
ように各治具2間の先端側同志の間隔がその基端側同志
の間隔より広がるガイドレール1の曲線案内部13にお
いて上記熱可塑性樹脂フィルムpの横方向両端部を順次
把持させると共に、各治具2間の先端側同志の間隔がそ
の基端側同志の間隔に縮まるガイドレール1の上側直線
案内部11において上記熱可塑性樹脂フィルムpを均一
に弛ませた後、オーブン4にて加熱処理を施し熱可塑性
樹脂フィルムpの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸
性を高めたものである。すなわち、請求項1に係る発明
は、各治具2間の先端側同志の間隔が、曲線案内部13
の曲線走行時(区間r)と直線案内部11の直線走行時
(区間L)とで異なることを利用したものである。
【0026】尚、図1においては熱可塑性樹脂フィルム
pを下方側から供給しその曲線案内部13において治具
2により順次把持させた後、上側直線案内部11におい
て熱可塑性樹脂フィルムpを弛ませながら熱収縮させて
いるが、上記熱可塑性樹脂フィルムpを上方側から供給
しその曲線案内部13において治具2により順次把持さ
せた後、下側直線案内部12において熱可塑性樹脂フィ
ルムpを弛ませながら熱収縮させる方式を採ってもよ
い。
【0027】そして、縮小量は、図2に示すように治具
2の高さhと上記曲線案内部13の回転半径Rにより自
由に設定できる。この縮小率は、図3に示すように治具
間で弛んだ状態における(β−α)/βで与えられる。
但し、βはフィルムpの弛み分の長さ、αは各治具間の
間隔(すなわち各治具間の基端側同志の間隔)を示して
いる。
【0028】以下、表1において上記R、hと縮小率の
関係を例示する。
【0029】
【表1】 尚、請求項1に係る発明においては予め横一軸延伸した
熱可塑性樹脂フィルムを上記フィルム把持手段に供給し
て位相差板を製造しているが、請求項2に係る発明にお
いては上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向(すなわち幅
方向)への延伸処理と縦方向への熱収縮処理を同時に行
うことを特徴としている。
【0030】すなわち、図4に示すように略水平方向へ
伸びその途上に直線状の曲部17をを備えた上側直線案
内部11とこの下方側に設けられた下側直線案内部(図
示せず)とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つ
の曲線案内部(図示せず)から成る無端状第一ガイドレ
ール1と、この第一ガイドレール1に対して対称な形状
を有し各上側直線案内部間の間隔が上記曲部17を境に
して上流側18より下流側19が広がるように並列配置
された無端状第二ガイドレール1’と、各ガイドレール
1、1’に所定の間隔を設けて装着されかつ各ガイドレ
ール1、1’上を走行すると共に熱可塑性樹脂フィルム
pの横方向両端部を把持する複数の治具2群とでフィル
ム把持手段を構成した点を除き請求項1に係る発明と略
同一である。
【0031】これ等請求項1〜2に係る発明において上
記ガイドレールに装着される治具としては、フィルムに
破れや滑りが起こらないものであればいかなるものでも
適用可能である。一例として、テンタークリップやピ
ン、針等が挙げられる。
【0032】そして、上述した特開平2−191904
号公報における自由延伸の問題点であるネックインの不
良部(軸ずれ)は、延伸直交方向に拘束されていないた
め延伸軸(位相差板の光学主軸)が中央と両端部で大き
くずれて発生していた。
【0033】これに対し、請求項1〜3に係る発明にお
いてはフィルムの弛みにより生じた波形形状がフィルム
の延伸直交方向に対し拘束力として作用しフィルムの縦
方向の均等な収縮を可能にするため、上記特開平2−1
91904号公報に開示された製造方法の弊害を解消す
る。
【0034】また、実際の設備としては、横一軸延伸機
においてフィルムの横方向両端部を把持する治具の駆動
を上述したような構造に改造した装置が適用でき、特開
平2−191904号公報に開示された製造方法との比
較においては延伸時の延伸温度の制御が容易であり、ま
た、特開平3−23405号公報に開示された製造方法
との比較においては安価で簡単な装置の適用が可能であ
る。
【0035】請求項1〜3に係る発明における横一軸延
伸とはテンター延伸機による横一軸延伸であり、その延
伸温度、延伸倍率、延伸速度、ヒートセット(延伸後の
熱処理)温度、ヒートセット時間等の諸条件は所望の位
相差値になるよう適宜設定されるものである。
【0036】また、これ等発明における熱処理は、熱可
塑性樹脂フィルムの横方向両端部をガイドレールの曲線
案内部で把持する工程と、ガイドレールの直線案内部に
おいて上記フィルムを熱収縮工程から成り、加熱温度、
加熱速度、延伸方向と直交する方向の縮小量等の諸条件
は所望の位相差値になるよう適宜設定されるものであ
る。
【0037】次に、この技術的手段において適用される
熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、セルロース系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ア
クリロニトリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリサルフ
ォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルサル
フォン系樹脂等のフィルムが挙げられる。
【0038】また、これらフィルムの製造方法として
は、溶剤キャスト法、カレンダー法又は押出し法のいず
れによって製造してもよい。
【0039】
【作用】請求項1及び請求項3に係る発明によれば、略
水平方向に伸びる上側直線案内部とこの下方側に設けら
れた下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連
結する2つの曲線案内部から成り平行に並列配置された
一対の無端状ガイドレールと、各ガイドレールに所定の
間隔を設けて装着されかつ各ガイドレール上を走行する
と共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を把持
する複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、この
フィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑性樹
脂フィルムを供給し、各治具間の先端側同志の間隔がそ
の基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を
順次把持させると共に、各治具間の先端側同志の間隔が
その基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、
この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムの縦方向寸
法を熱収縮させており、また、請求項2及び請求項3に
係る発明によれば、略水平方向に伸びその途上に直線状
の曲部を備えた上側直線案内部とこの下方側に設けられ
た下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連結
する2つの曲線案内部から成る無端状第一ガイドレール
と、この第一ガイドレールに対して対称な形状を有し各
上側直線案内部間の間隔が上記曲部を境にして上流側よ
り下流側が広がるように並列配置された無端状第二ガイ
ドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装着
されかつ各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑
性樹脂フィルムの横方向両端部を把持する複数の治具群
とでフィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段
に対して熱可塑性樹脂フィルムを供給し、各治具間の先
端側同志の間隔がその基端側同志の間隔より広がるガイ
ドレールの曲線案内部において上記熱可塑性樹脂フィル
ムの横方向両端部を順次把持させると共に、各治具間の
先端側同志の間隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイ
ドレールの直線案内部において上記熱可塑性樹脂フィル
ムを弛ませ、かつ、この状態で熱可塑性樹脂フィルムの
縦方向寸法を熱収縮させがらその横方向へ延伸処理して
いる。
【0040】この結果、延伸方向と垂直な方向の応力
(縮小しようとする応力)が小さくなり、求められた位
相差板の一軸性が高まるため視野角の広い位相差板の製
造が可能となる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0042】[実施例1]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0043】次に、図1及び図5に示したフィルム把持
手段10により横一軸延伸処理されたポリサルフォンフ
ィルムpの横方向両端部をガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムpを均一に弛ませた後、オーブン4
にて加熱処理を施しポリサルフォンフィルムpの縦方向
を熱収縮させて位相差板を製造した。
【0044】尚、治具2の高さh=30mm、曲線案内
部13の回転半径R=200mmの条件(縮小率13
%)で、かつ、加熱温度190℃、加熱時間4分間であ
った。また、各治具2は、図6に示すようにガイドレー
ルに装着されるガイドチェーン20に取付けられた下側
クリップ21と、この下側クリップ21に対して接離可
能に取付けられた上側クリップ22とでその主要部を構
成するものが適用されている。
【0045】そして、得られた位相差板(位相差フィル
ム)の評価は、視野角特性、R値、R値の均一性、及
び、延伸軸のずれについて行なった。
【0046】上記視野角特性としては、フィルムの延伸
軸及び延伸軸と直交する軸(フィルム面内)を軸とし、
45度回転させたときのレターデーション値(590n
m)と0度のときのレターデーション値の差の絶対値
を、0度のときのレターデーション値(590nm)で
除した値に100を掛けた値の大きい方を代用特性とし
た。尚、この値が小さい方が視野角特性が優れていると
いえる。
【0047】次に、R値は、測定波長と位相差値が等し
いときの位相差値である。
【0048】R値の均一性については、フィルム横方向
のレターデーション値のばらつきが±5nm以内の部分
を有効幅とし、この有効幅率で評価した。
【0049】尚、R値の有効幅率は以下の計算により求
めている。
【0050】R値の有効幅率=(有効幅/延伸後の幅)
×100(%) また、フィルム端部における延伸軸のずれについては偏
光顕微鏡を用い、光学主軸と延伸軸(フィルムの幅方向
すなわち横方向)のずれを測定し、軸ずれが1度を越え
ると不良とし、左右で不良幅の大きい方を代表値とし
た。
【0051】尚、端部軸ずれ不良率は以下の計算により
求めている。
【0052】端部軸ずれ不良率=(不良幅/延伸後の
幅)×100(%) そして、評価の結果、視野角特性は13.2、R値は5
96.5nm、R値の有効幅率は70%、及び、端部軸
ずれ不良率は1.2%であった。
【0053】[実施例2]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0054】次に、実施例1において適用したフィルム
把持手段と同一構造のものを用い上記ポルサルフォンフ
ィルムpを熱収縮させて位相差板を製造した。尚、治具
2の高さh=30mm、曲線案内部13の回転半径R=
150mmの条件(縮小率16.6%)で、かつ、加熱
温度190℃、加熱時間4分間であった。
【0055】そして、実施例1と同様に得られた位相差
板(位相差フィルム)についてその視野角特性、R値、
R値の均一性、及び、延伸軸のずれを評価したところ、
視野角特性は12.3、R値は625.2nm、R値の
有効幅率は64%、及び、端部軸ずれ不良率は1.2%
であった。
【0056】[比較例1]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0057】この後、熱収縮処理を行わずに実施例1と
同様の評価を行ったところ、視野角特性は30.3、R
値は577.3nm、R値の有効幅率は62%、及び、
端部軸ずれ不良率は33%であり、実施例より劣ってい
た。
【0058】[比較例2]幅600mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムを縦一軸延伸機を使用し、延伸温度200℃、延
伸倍率1.5倍で縦一軸延伸した。そのときの延伸間距
離(図10の太線部参照)は800mmであり、ネック
イン率(延伸により収縮した幅/延伸前の幅×100
%)は17.2%であった。
【0059】得られた位相差板について実施例1と同様
の評価を行ったところ、視野角特性は13.1、R値は
646.7nm、R値の有効幅率は60%、及び、端部
軸ずれ不良率は30%であり、実施例より劣っていた。
【0060】[実施例3]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムの横方向両端部を、図1及び図4に示したフィル
ム把持手段10によりそのガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムを均一に弛ませ、かつ、この状態で
フィルムの縦方向を熱収縮させながらその横方向へ延伸
処理した。
【0061】尚、治具2の高さh=30mm、及び、曲
線案内部13の回転半径R=200mm(縮小率13
%)であり、また、延伸温度190℃、延伸倍率1.5
倍、ヒートセット温度170℃、ヒートセット時間30
sec の条件であった。
【0062】そして、得られた位相差板(位相差フィル
ム)についてその視野角特性、R値、及び、延伸軸のず
れを評価したところ、視野角特性は13.8、R値は6
02.5nm、及び、端部軸ずれ不良率は1.2%であ
った。
【0063】[実施例4]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムの横方向両端部を、図1及び図4に示したフィル
ム把持手段10によりそのガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムを均一に弛ませ、かつ、この状態で
フィルムの縦方向を熱収縮させながらその横方向へ延伸
処理した。
【0064】尚、治具2の高さh=30mm、及び、曲
線案内部13の回転半径R=150mm(縮小率16.
6%)であり、また、延伸温度190℃、延伸倍率1.
6倍、ヒートセット温度170℃、ヒートセット時間3
0sec の条件であった。
【0065】そして、得られた位相差板(位相差フィル
ム)についてその視野角特性、R値、及び、延伸軸のず
れを評価したところ、視野角特性は13.1、R値は6
21.2nm、及び、端部軸ずれ不良率は1.3%であ
った。
【0066】[比較例3]幅430mm(初期テンター
クリップ間距離400mm)、厚さ100μm、ガラス
転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフィルムをテ
ンター延伸機を使用し、延伸温度195℃、延伸倍率
1.35倍、ヒートセット温度170℃の条件で横一軸
延伸した。
【0067】そして、実施例3と同様の評価を行ったと
ころ、視野角特性は31.6、R値は413nm、及
び、端部軸ずれ不良率は31%であり、各実施例より劣
っていた。
【0068】
【発明の効果】請求項1〜3に係る発明によれば、延伸
方向と垂直な方向の応力(縮小しようとする応力)が小
さくなり求められた位相差板の一軸性が高まると共にそ
の位相差値のむらも少なくなる。
【0069】従って、フィルムの略全域にわたって均一
でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性を有する位相
差板を容易に製造できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜2に係る製造方法の工程を示す説明
図。
【図2】図1の一部拡大説明図。
【図3】請求項1〜2に係る熱可塑性樹脂フィルムの縮
小率を説明する説明図。
【図4】請求項2に係るフィルム把持手段の部分平面
図。
【図5】請求項1に係るフィルム把持手段の部分平面
図。
【図6】請求項3に係る治具の構成概略断面図。
【図7】一軸延伸フィルムの斜視図。
【図8】xz面内で視角θとRxz(θ)/Rxz(0)と
の関係を示すグラフ図。
【図9】yz面内で視角φとRyz(φ)/Ryz(0)と
の関係を示すグラフ図。
【図10】比較例2に係る縦一軸延伸法を示す説明図。
【符号の説明】
p フィルム 1 ガイドレール 2 治具 3 搬送ロール 4 オーブン 10 フィルム把持手段 11 上側直線案内部 12 下側直線案内部 13 曲線案内部 14 曲線案内部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると
    共にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて
    位相差板を製造する方法において、 略水平方向に伸びる上側直線案内部とこの下方側に設け
    られた下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を
    連結する2つの曲線案内部から成り平行に並列配置され
    た一対の無端状ガイドレールと、各ガイドレールに所定
    の間隔を設けて装着されかつ各ガイドレール上を走行す
    ると共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を把
    持する複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、 このフィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑
    性樹脂フィルムを供給し、各治具間の先端側同志の間隔
    がその基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線
    案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端
    部を順次把持させると共に、各治具間の先端側同志の間
    隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線
    案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、か
    つ、この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収
    縮させることを特徴とする位相差板の製造方法。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると
    共にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて
    位相差板を製造する方法において、 略水平方向に伸びその途上に直線状の曲部を備えた上側
    直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内部と
    これ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内
    部から成る無端状第一ガイドレールと、この第一ガイド
    レールに対して対称な形状を有し各上側直線案内部間の
    間隔が上記曲部を境にして上流側より下流側が広がるよ
    うに並列配置された無端状第二ガイドレールと、各ガイ
    ドレールに所定の間隔を設けて装着されかつ各ガイドレ
    ール上を走行すると共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横
    方向両端部を把持する複数の治具群とでフィルム把持手
    段を構成し、 このフィルム把持手段に対して熱可塑性樹脂フィルムを
    供給し、各治具間の先端側同志の間隔がその基端側同志
    の間隔より広がるガイドレールの曲線案内部において上
    記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を順次把持させ
    ると共に、各治具間の先端側同志の間隔がその基端側同
    志の間隔に縮まるガイドレールの直線案内部において上
    記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、この状態で熱
    可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させがらその横方
    向へ延伸処理することを特徴とする位相差板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記治具が、ガイドレールに装着されるガ
    イドチェーンに取付けられた下側クリップと、この下側
    クリップに対して接離可能に取付けられた上側クリップ
    とでその主要部を構成していることを特徴とする請求項
    1又は2記載の位相差板の製造方法。
JP4201110A 1992-07-28 1992-07-28 位相差板の製造方法 Pending JPH0651119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4201110A JPH0651119A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 位相差板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4201110A JPH0651119A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 位相差板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0651119A true JPH0651119A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16435571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4201110A Pending JPH0651119A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 位相差板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651119A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1987002673A2 (en) * 1985-10-23 1987-05-07 Boehringer Mannheim Gmbh Process for activating heterologous, eucaryotic proteins genetically engineered and presenting disulphide bridges after their expression in procaryotic cells
US6916440B2 (en) 2001-05-31 2005-07-12 3M Innovative Properties Company Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US6936209B2 (en) 2002-11-27 2005-08-30 3M Innovative Properties Company Methods and devices for processing polymer films
US6949212B2 (en) 2002-11-27 2005-09-27 3M Innovative Properties Company Methods and devices for stretching polymer films
JP2006133720A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Nitto Denko Corp 複屈折フィルムの製造方法、およびそれを用いた光学フィルム、液晶パネル、液晶表示装置、画像表示装置
US7153122B2 (en) 2002-05-28 2006-12-26 3M Innovative Properties Company Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US7833457B2 (en) 2003-12-16 2010-11-16 Nitto Denko Corporation Method for producing birefringent film, optical film and image display device using the same
JP2011016246A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Kaneka Corp 延伸フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置
JP2013083918A (ja) * 2011-09-29 2013-05-09 Oji Holdings Corp 凹凸パターン形成シートの製造方法および凹凸パターン形成シートの製造装置
KR200475933Y1 (ko) * 2013-04-26 2015-01-21 동양대학교 산학협력단 과일 보관용 상자
CN102741035B (zh) * 2009-12-14 2016-02-17 依视路国际集团(光学总公司) 适用于生产涂敷薄膜的弯曲基片的工艺
US20170320626A1 (en) * 2013-09-12 2017-11-09 Soyeon PARK Package for vertical receiving
US10350818B2 (en) 2005-04-08 2019-07-16 3M Innovative Properties Company Heat setting optical films

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1987002673A3 (fr) * 1985-10-23 1987-10-22 Boehringer Mannheim Gmbh Procede d'activation de proteines eucaryotes heterologues produites par genie genetique et presentant des ponts bisulfures, apres leur expression dans des procaryotes
WO1987002673A2 (en) * 1985-10-23 1987-05-07 Boehringer Mannheim Gmbh Process for activating heterologous, eucaryotic proteins genetically engineered and presenting disulphide bridges after their expression in procaryotic cells
US7229271B2 (en) 2001-05-31 2007-06-12 3M Innovative Properties Company Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US6916440B2 (en) 2001-05-31 2005-07-12 3M Innovative Properties Company Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US10913199B2 (en) 2001-05-31 2021-02-09 3M Innovative Properties Company Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US6939499B2 (en) 2001-05-31 2005-09-06 3M Innovative Properties Company Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
EP2394805A2 (en) 2001-05-31 2011-12-14 3M Innovative Properties Co. Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
EP2277682A2 (en) 2001-05-31 2011-01-26 3M Innovative Properties Co. Process and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial orientation
US7153122B2 (en) 2002-05-28 2006-12-26 3M Innovative Properties Company Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
US6949212B2 (en) 2002-11-27 2005-09-27 3M Innovative Properties Company Methods and devices for stretching polymer films
US7153123B2 (en) 2002-11-27 2006-12-26 3M Innovative Properties Company Devices for conveying, stretching, and taking-away polymer films
US7316558B2 (en) 2002-11-27 2008-01-08 3M Innovative Properties Company Devices for stretching polymer films
US6936209B2 (en) 2002-11-27 2005-08-30 3M Innovative Properties Company Methods and devices for processing polymer films
US7104776B2 (en) 2002-11-27 2006-09-12 3M Innovative Properties Company Methods and devices for stretching polymer films
US7833457B2 (en) 2003-12-16 2010-11-16 Nitto Denko Corporation Method for producing birefringent film, optical film and image display device using the same
JP2006133720A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Nitto Denko Corp 複屈折フィルムの製造方法、およびそれを用いた光学フィルム、液晶パネル、液晶表示装置、画像表示装置
US7867414B2 (en) 2004-10-07 2011-01-11 Nitto Denko Corporation Method of manufacturing a birefringent film, optical film using the same, liquid crystal panel, liquid crystal display device and imaged display device
US10350818B2 (en) 2005-04-08 2019-07-16 3M Innovative Properties Company Heat setting optical films
JP2011016246A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Kaneka Corp 延伸フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置
CN102741035B (zh) * 2009-12-14 2016-02-17 依视路国际集团(光学总公司) 适用于生产涂敷薄膜的弯曲基片的工艺
JP2013083918A (ja) * 2011-09-29 2013-05-09 Oji Holdings Corp 凹凸パターン形成シートの製造方法および凹凸パターン形成シートの製造装置
KR200475933Y1 (ko) * 2013-04-26 2015-01-21 동양대학교 산학협력단 과일 보관용 상자
US20170320626A1 (en) * 2013-09-12 2017-11-09 Soyeon PARK Package for vertical receiving

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0651119A (ja) 位相差板の製造方法
US7229271B2 (en) Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
KR20020005996A (ko) 중합체 필름과 편광 필름의 신장방법과 중합체 필름, 편광필름, 편광체, 복굴절 필름과 액정표시장치의 제조방법
US20070116793A1 (en) Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
EP0458635B1 (en) Polymeric film optical phase retarder and process for its production
JP2005321543A (ja) 光学フィルム
JP4544005B2 (ja) 延伸フィルムの製造方法
JP4348232B2 (ja) 長尺状光学フィルムの製造装置及び製造方法
JP2731813B2 (ja) 配向フイルムの製法
JPH06300916A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JPH05288931A (ja) 位相差板の製造方法
JPH06148428A (ja) 位相差板の製造方法
JPH0651116A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JPH06160623A (ja) 位相差板の製造方法
JPH0627321A (ja) 位相差板の製造方法
JPH05288932A (ja) 位相差板の製造方法
JPH0511114A (ja) 位相差板の製造方法
JP3676454B2 (ja) 位相差板の製造方法
JPH06160624A (ja) 位相差板の製造方法
JP2007010883A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JP3309452B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法
JPH06300917A (ja) 位相差板の製造方法
JPH06160629A (ja) 位相差板の製造方法
JPH0634814A (ja) 位相差板の製造方法
JPH06308325A (ja) 位相差板の製造方法