JPH05121183A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH05121183A
JPH05121183A JP28015691A JP28015691A JPH05121183A JP H05121183 A JPH05121183 A JP H05121183A JP 28015691 A JP28015691 A JP 28015691A JP 28015691 A JP28015691 A JP 28015691A JP H05121183 A JPH05121183 A JP H05121183A
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JP
Japan
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discharge lamp
voltage
period
circuit
inverter device
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JP28015691A
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Katsumi Sato
勝己 佐藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放電灯の始動時における不点灯と、定常点灯時
における半波点灯時とを異常として検出する。 【構成】管電圧検出回路4により検出される放電灯Dの
管電圧が、設定された閾値を超えたときに出力をHレベ
ルにするコンパレータCPを設ける。インバータ装置1
の始動から限時動作を開始するタイマ回路5を設ける。
タイマ回路5は放電灯Dが点灯可能な期間を限時する。
タイマ回路5の限時が終了するとアンド回路Aの一方の
入力がHレベルになり、コンパレータCPの出力をイン
バータ制御部2に入力できるようになる。また、タイマ
回路5の限時終了後に遅延回路6によって一定の遅延時
間を設定する。タイマ回路5の限時時間と遅延回路6の
遅延時間とには、その後の期間よりもコンパレータCP
への閾値を高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を高周波電力に
よって点灯させるインバータ装置を備えた放電灯点灯装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5に示すように、放電灯D
に高周波電力を供給して点灯させるインバータ装置1を
備えた放電灯点灯装置が提供されている。インバータ装
置1は、直流電源Eの両端間に接続された一対のスイッ
チ素子S1 ,S2 の直列回路を備え、両スイッチ素子S
1 ,S2 が制御部3からの制御信号に呼応して交互にオ
ン・オフするように構成されている。一方のスイッチ素
子S1 には、直流カット用のコンデンサC1 と放電灯D
とインダクタLとの直列回路が並列接続され、放電灯D
にはコンデンサC2 が並列接続される。したがって、ス
イッチ素子S2 がオンである期間には、コンデンサC1
−放電灯D(コンデンサC2 )−インダクタL−スイッ
チ素子S2 という経路で電流が流れ、スイッチ素子S1
がオンである期間には、インダクタLに蓄積されたエネ
ルギによって放電灯D(コンデンサC2 )−コンデンサ
2 −スイッチ素子S1 という経路で電流が流れるので
ある。電流経路には、コンデンサC2 とインダクタLと
による共振回路が挿入されているから、共振によって放
電灯Dに高電圧を印加することができるのである。
【0003】制御部3は、図6に示すように、インバー
タ装置1の始動後の一定期間を予熱期間とし、予熱期間
では図6(a)のようにスイッチ素子S1 ,S2 のオン
・オフの繰り返し周期を短く(すなわち、動作周波数を
高く)設定し、放電灯Dを点灯させずにコンデンサC2
を通して高周波電流を流すことによって放電灯Dを予熱
する。予熱期間の次に設定した始動期間では、図6
(a)に示すように、動作周波数を徐々に低下させてコ
ンデンサC2 の両端電圧を上昇させ、図6(b)に示す
ように、放電灯Dへの印加電圧を上昇させる。この始動
期間において、放電灯Dへの印加電圧が始動電圧に達し
て放電灯Dが始動するのである。放電灯Dが始動すれ
ば、以後は放電灯Dへの印加電圧が次第に低下して定格
点灯状態に移行する。
【0004】ところで、放電灯Dを長期に亙って使用し
ているとフィラメントに塗布されている熱電子放射用の
エミッタと称する物質が徐々に飛散する。エミッタが消
耗すると、そのフィラメントからは熱電子が放出されな
くなる。すなわち、いわゆるエミレスと称する半波点灯
状態になる。放電灯Dの寿命末期においてエミレスの状
態になると、図7(a)の右半分に示すように、図7
(a)の左半分に示す正常な点灯状態よりも放電灯Dの
管電圧が上昇することになるから、インバータ装置1の
スイッチ素子S1 ,S2 などにストレスがかかるという
問題が生じる。したがって、エミレスの状態を検出し
て、インバータ装置1の動作を停止させたり、インバー
タ装置1の出力を低下させたりすることが必要になる。
【0005】このような目的を達成するために、図5の
回路では、放電灯Dの管電圧を検出する管電圧検出回路
4を設けている。管電圧検出回路4は、直流カット用の
コンデンサC3 と分圧用の一対の抵抗R1 ,R2 との直
列回路をインダクタLとスイッチ素子S2 との直列回路
に並列接続し、一方の抵抗R2 の両端電圧をダイオード
Dによって整流した後にコンデンサC4 に充電するよう
に構成したものであって、コンデンサC4 の両端間には
放電用の抵抗R3 が並列接続される。この管電圧検出回
路4では、図6(c)のように、管電圧の平均値がコン
デンサC4 の両端電圧として検出されるから、コンデン
サC4 の両端電圧を制御部3に入力すれば、エミレスで
あるかどうかを管電圧によって判定することができるの
である。したがって、図7(b)のように、制御部3に
コンデンサC4 の両端電圧(図7(b)の実線)に対す
る所定の閾値Vrefを設定し、この閾値Vrefを超
えるときはエミレスであると判定すれば、エミレスのと
きにインバータ装置1の動作を停止させたり、出力を低
減させるようにスイッチ素子S1 ,S2 を制御すること
ができるのである。
【0006】ところで、エミレスの状態であっても放電
灯Dは点灯するから、管電圧は始動電圧よりも低くな
る。したがって、始動期間に検出される管電圧によって
インバータ装置1の動作が停止したり出力が低下したり
しないように、従来構成では、始動期間を含むインバー
タ装置1の始動からの一定期間は、管電圧の検出による
制御を禁止するようにしていた。すなわち、制御部3に
電源投入からの一定期間を限時するタイマ回路を設け、
図8(c)に示すように、インバータ装置1の始動から
一定期間はエミレス検出禁止期間T1 として、放電灯D
の管電圧とは無関係にインバータ装置1を制御してい
た。エミレス検出禁止期間T1 は、予熱期間と始動期間
との合計よりも長く設定される。これは、予熱後に放電
灯Dが始動するまでの時間tsが、周囲温度等の変動に
よって変動し、また、放電灯Dが始動した後も定格点灯
に至るまでに管電圧が徐々に変化するからであって、エ
ミレス検出禁止期間T1 は、放電灯Dが定格点灯状態に
なってから終了するようになっている。エミレス検出禁
止期間T1 の終了後は、上述したような管電圧に基づく
制御が行われる。
【0007】このようにエミレス検出禁止期間T1 を設
けたことによって、正常な放電灯Dが始動する際に、図
8(a)のように管電圧が上昇し、図8(b)のように
管電圧検出回路4の出力電圧が閾値Vrefを超えて
も、エミレスの状態であると誤認することが防止できる
のである。また、放電灯Dの始動後にエミレスであるこ
とを検出したときには、図8(b)の右端部に示すよう
に、管電圧検出回路4の出力電圧が閾値Vrefを超
え、インバータ装置1の出力を停止ないし低減すること
ができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、放電灯Dは、バ
ルブに微小な孔が形成されて放電ガスが漏れているよう
な場合(いわゆるスローリーク)などでは点灯できない
ものである。始動期間においてインバータ装置1の動作
周波数が低下するに従って、放電灯Dへの印加電圧が上
昇しても放電灯Dが点灯しなければ、放電灯Dは高イン
ピーダンスのままであるから、印加電圧が高いままに保
たれることになり、インバータ装置1のスイッチ素子S
1 ,S2 などに過大な電流が流れることになる。エミレ
ス検出禁止期間T1 でなければ、インバータ装置1の出
力は停止ないし低減されるから、インバータ装置1への
ストレスは軽減されるが、上記従来構成では、インバー
タ装置1の始動から始動期間を含む一定期間はエミレス
検出禁止期間T1 として管電圧によるインバータ装置1
の制御を行っていないから、図9(a)に示すように、
始動期間からエミレス検出禁止期間T1 の終了までの間
に管電圧が上昇し、図9(c)のように管電圧検出回路
4の出力が上昇するにもかかわらず、インバータ装置1
は出力を抑制する方向に制御されず、インバータ装置1
のスイッチ素子S1 ,S2 には図9(b)のような大き
な電流が流れ、場合によっては破壊に至るという問題が
生じていた。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、放電灯に異常があって始動期間に点灯しない
場合に、インバータ装置に過大なストレスがかかるのを
防止した放電灯点灯装置を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、高周波電力を放電灯に供給して点灯さ
せるインバータ装置と、放電灯の管電圧に相当する電圧
を検出するとともに検出電圧が所定の閾値を超えると放
電灯が異常であると判別する異常検出回路と、始動時の
一定の予熱期間に放電灯を予熱した後の始動期間に放電
灯への印加電圧を徐々に上昇させて放電灯に始動電圧を
印加するようにインバータ装置を制御するインバータ制
御部と、インバータ装置の始動から放電灯が始動可能な
期間として設定した一定期間を限時するタイマ回路とを
備え、異常検出回路は、放電灯の定格点灯状態では半波
点灯状態の電圧を判別するように上記閾値を設定し、タ
イマ回路の限時終了後から放電灯が定格点灯状態に移行
可能な期間として設定した一定期間では不点灯状態の電
圧を判別するように定格点灯状態での閾値よりも上記閾
値を高く設定するのである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、放電灯の管電圧に相当する
電圧が所定の閾値を超えたときに放電灯が異常であると
判別する異常検出回路を設けるとともに、インバータ装
置の始動から放電灯が始動可能な期間として設定した一
定期間を限時するタイマ回路を設け、放電灯の定格点灯
状態では半波点灯状態の電圧を判別するように閾値を設
定し、タイマ回路の限時終了後から放電灯が定格点灯状
態に移行可能な期間として設定した一定期間では不点灯
状態の電圧を判別するように定格点灯状態での閾値より
も閾値を高く設定するので、正常な放電灯が始動してか
ら定格点灯状態に移行するまでの期間で放電灯が不点灯
であるときに異常と判別するのであって、その期間に放
電灯の不点灯が検出されなければ、以後は半波点灯状態
のときに異常と判別するのである。また、放電灯が不点
灯であることは、正常な放電灯が始動できる期間の後に
判定するので、放電灯が不点灯であることを検出するた
めの閾値を放電灯の始動電圧よりも低く設定することが
できるのである。その結果、放電灯の始動に必要な印加
電圧の上昇は異常と判別しないようにしながらも、上記
一定期間内で放電灯が始動しなければ異常と判別してイ
ンバータ装置にストレスがかからないように制御するこ
とが可能になるのである。
【0012】
【実施例】
(実施例1)図1に示すように、基本的な構成は図5に
示した従来構成と同様である。すなわち、インバータ装
置1は、直流電源Eの両端間に接続されたMOSFET
よりなる一対のスイッチ素子S1 ,S2 の直列回路を備
えている。一方のスイッチ素子S1 には、直流カット用
のコンデンサC1 、放電灯D、インダクタLの直列回路
が並列接続され、放電灯Dには始動用のコンデンサC2
が並列接続される。また、両スイッチ素子S1 ,S
2 は、インバータ制御部2からの制御信号によって、同
時にオンにならないように交互にオン・オフされる。ス
イッチ素子S2 とインダクタLとの直列回路には、管電
圧検出回路4を構成する直流カット用のコンデンサC4
と抵抗R1 ,R2 との直列回路が並列接続され、抵抗R
2 の両端電圧がダイオードDによって整流された後にコ
ンデンサC4 に充電される。コンデンサC4 には放電用
の抵抗R4 が並列接続される。このように、図5の構成
と同様にして、放電灯Dには高周波電力が供給され、コ
ンデンサC4 の両端電圧によって、管電圧検出回路4の
出力電圧として管電圧の平均値を得ることができるので
ある。
【0013】ところで、制御部3には、管電圧検出回路
4の出力電圧を所定の閾値と比較するコンパレータCP
が設けられている。このコンパレータCPは、管電圧検
出回路4の出力電圧が設定されている閾値よりも高くな
ると出力をHレベルにするのであって、コンパレータC
Pの出力は後述するタイマ回路5の出力との論理積を出
力するアンド回路Aを通してインバータ制御部2に入力
される。インバータ制御部2は、アンド回路Aの出力が
Hレベルになると、スイッチ素子S1 ,S2 をオン・オ
フさせる動作を停止する。すなわち、インバータ装置1
の動作が停止する。
【0014】一方、コンパレータCPの閾値は一定電圧
の電源の両端間に接続された3個の抵抗R4 〜R6 の直
列回路における抵抗R4 ,R5 の接続点から得られるよ
うになっている。抵抗R6 には、スイッチングトランジ
スタQのコレクタ−エミッタが並列接続され、スイッチ
ングトランジスタQがオンであるときには、抵抗R6
両端間が短絡されてコンパレータCPに入力される閾値
が下がるようになっている。スイッチングトランジスタ
Qのベースには、インバータ装置1への電源投入から限
時動作を開始して一定時間後に出力をHレベルに立ち上
げるタイマ回路5からの出力が遅延回路6を通して入力
される。遅延回路6は、タイマ回路5の出力がHレベル
になると抵抗RT を介して充電されるコンデンサC
T と、コンデンサCT の端子電圧が所定電圧になると出
力をLレベルにする否定回路N1 と、否定回路N1 の出
力を反転する否定回路N2 とにより構成される。したが
って、タイマ回路5による限時が終了すると、さらに遅
延回路6によって設定された遅延時間だけ遅れて否定回
路N2 の出力がHレベルになり、このとき、スイッチン
グトランジスタQがオンになる。つまり、インバータ装
置1の始動からタイマ回路5の限時時間と遅延回路6の
遅延時間とを加算した一定時間はコンパレータCPの閾
値は高く、その一定時間が経過した後はコンパレータC
Pの閾値は低くなる。ここにおいて、一定時間とは、放
電灯Dを予熱し始動した後、定格点灯状態に移行できる
と経験的に知られている程度の期間に設定されているの
であって、図5に示した従来構成におけるエミレス検出
禁止期間と同程度の時間に設定される。また、コンパレ
ータCPの閾値は、タイマ回路5の限時時間と遅延回路
6の遅延時間とを加算した上記一定期間には放電灯Dが
不点灯状態であるときに対応する管電圧検出回路4の出
力電圧よりも高く設定され、上記一定期間の経過後には
放電灯Dの寿命末期でのエミレス状態に対応する管電圧
を検出できる程度に設定される。このように、電圧検出
回路4、タイマ回路5、遅延回路、コンパレータCP、
抵抗R4 〜R6 、スイッチングトランジスタQによって
異常検出回路が構成されるのである。
【0015】上記構成によれば、インバータ装置1が始
動すると、図2(a)のように、予熱期間ではインバー
タ装置1の動作周波数が高く設定され、その後、始動期
間において動作周波数は徐々に低下する。動作周波数が
低下すれば、図2(b)のように放電灯Dの管電圧は上
昇し、正常な放電灯Dであれば始動することになる。タ
イマ回路5の限時時間T2 は、図2(d)のように正常
な放電灯Dが始動可能な時間よりもやや長く設定され
る。タイマ回路5の限時中にはアンド回路Aの一方の入
力がLレベルに保たれるから、コンパレータCPの出力
がHレベルになっても無視される。すなわち、図2
(c)に示すように、インバータ装置1の始動から始動
期間が終了するまでの一定期間におけるコンパレータC
Pへの閾値V1 を、正常な放電灯Dの始動電圧よりも低
く設定していたとしても、管電圧検出回路4の出力電圧
がコンパレータCPへの閾値V1 よりも高くなってコン
パレータCPの出力がHレベルになるときには、アンド
回路Aの一方の入力がLレベルであるから、インバータ
制御部2に対して何の影響も与えないのである。タイマ
回路5の限時終了によってタイマ回路5の出力がHレベ
ルになると、図2(e)に示すように、コンデンサC5
の端子電圧が上昇し、この端子電圧が否定回路N1 の入
力閾値VH を超えると図2(f)のように、否定回路N
2 の出力がHレベルになる。すなわち、スイッチングト
ランジスタQがオンになり、図2(c)のように、コン
パレータCPへの閾値V2 (<V1 )が、始動期間にお
ける閾値V2 よりも下がるのである。このとき、閾値V
2 は、正常な放電灯Dの定格点灯での管電圧に対応する
管電圧検出回路4の出力電圧よりも高く設定されている
から、放電灯Dが正常であれば、インバータ装置1も通
常の動作を行う。また、放電灯Dが寿命末期でエミレス
状態(半波点灯状態ないし不点灯状態)であるときに
は、管電圧検出回路4の出力電圧は閾値V2 よりも高く
なるから、コンパレータCPの出力がHレベルになり、
エミレス状態に対してインバータ装置1が動作を停止す
ることになる。さらに、スローリークなどが生じていて
タイマ回路5の限時中に放電灯Dが点灯しなければ、遅
延回路6の遅延時間T3 で管電圧検出回路4の出力電圧
が閾値V1 を超えてコンパレータCPの出力がHレベル
になり、このときにはタイマ回路5の限時終了後である
からアンド回路Aの出力がHレベルになり、インバータ
装置1は動作を停止することになる。
【0016】以上説明したように、インバータ装置1の
始動から放電灯Dが点灯可能な一定期間T2 が経過した
後に定格点灯に移行可能な一定期間T3 において、放電
灯Dの不点灯を異常として検出し、上記一定期間T3
経過した後は放電灯Dの半波点灯状態灯状態を異常とし
て検出するのであって、いずれの場合においても、イン
バータ装置1にかかるストレスを抑制することができる
のである。また、上記一定期間T3 における閾値V
1 を、放電灯Dの始動電圧に対応する管電圧検出回路4
の出力電圧よりも低く設定できるから、放電灯Dが不点
灯であるときにインバータ装置1にかかるストレスを一
層低減できることになる。さらに、放電灯Dの不点灯を
検出する期間T3 は、正常な放電灯Dであれば点灯可能
な期間の後に設定して放電灯Dの始動には影響しないよ
うに設定されているから、正常な放電灯Dに対しては通
常の動作が可能になるのである。
【0017】(実施例2)本実施例では、図3に示すよ
うに、コンパレータCPの閾値を一定電圧の電源の両端
間に接続された一対の抵抗R8 ,R9 の接続点より得る
ようにしている。抵抗R9 には抵抗R10とスイッチング
トランジスタQ1 のコレクタ−エミッタとの直列回路が
並列接続され、スイッチングトランジスタQ1 のベース
にはタイマ回路5の出力が入力される。また、抵抗R9
にはコンデンサC5 が並列接続される。
【0018】この構成では、実施例1と同様に、正常な
放電灯Dが点灯可能な期間としてタイマ回路5の限時期
間T2 を設定する。図4(b)のようにタイマ回路5の
限時動作が終了すると、アンド回路Aの一方の入力がH
レベルになると同時に、図4(c)のようにスイッチン
グトランジスタQ1 がオンになる。このとき、コンデン
サC5 の電荷は抵抗R10を通して放電されるから、図4
(a)に破線で示すように、コンパレータCPへの閾値
Vが徐々に低下することになる。コンパレータCPへの
閾値Vは、最終的には抵抗R9 ,R10の並列抵抗と、抵
抗R8 との分圧比で決定されるが、その間には徐々に低
下するのである。したがって、タイマ回路5の限時動作
が終了してからコンパレータCPへの閾値Vが一定にな
るまでの時間T3 を、実施例1の遅延回路6の遅延時間
程度に設定しておけば、この期間T3 において不点灯を
検出できることになる。本実施例の構成では、実施例1
の構成に比較して遅延回路6が不要であり、構成が簡単
になるものである。他の構成および動作は実施例1と同
様である。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、放電灯の管電圧
に相当する電圧が所定の閾値を超えたときに放電灯が異
常であると判別する異常検出回路を設けるとともに、イ
ンバータ装置の始動から放電灯が始動可能な期間として
設定した一定期間を限時するタイマ回路を設け、放電灯
の定格点灯状態では半波点灯状態の電圧を判別するよう
に閾値を設定し、タイマ回路の限時終了後から放電灯が
定格点灯状態に移行可能な期間として設定した一定期間
では不点灯状態の電圧を判別するように定格点灯状態で
の閾値よりも閾値を高く設定するので、正常な放電灯が
始動してから定格点灯状態に移行するまでの期間で放電
灯が不点灯であるときに異常と判別し、その期間に放電
灯の不点灯が検出されなければ、以後は半波点灯状態の
ときに異常と判別するのである。また、放電灯が不点灯
であることは、正常な放電灯が始動できる期間の後に判
定するので、放電灯が不点灯であることを検出するため
の閾値を放電灯の始動電圧よりも低く設定することがで
きるのである。その結果、放電灯の始動に必要な印加電
圧の上昇は異常と判別しないようにしながらも、上記一
定期間内で放電灯が始動しなければ異常と判別してイン
バータ装置にストレスがかからないように制御すること
が可能になるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例1を示す動作説明図である。
【図3】実施例2を示す要部回路図である。
【図4】実施例2を示す動作説明図である。
【図5】従来例を示す回路図である。
【図6】従来例の動作説明図である。
【図7】従来例の動作説明図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【図9】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 インバータ装置 2 インバータ制御部 3 制御部 4 管電圧検出回路 5 タイマ回路 6 遅延回路 A アンド回路 CP コンパレータ R4 〜R6 抵抗 Q スイッチングトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力を放電灯に供給して点灯させ
    るインバータ装置と、放電灯の管電圧に相当する電圧を
    検出するとともに検出電圧が所定の閾値を超えると放電
    灯が異常であると判別する異常検出回路と、始動時の一
    定の予熱期間に放電灯を予熱した後の始動期間に放電灯
    への印加電圧を徐々に上昇させて放電灯に始動電圧を印
    加するようにインバータ装置を制御するインバータ制御
    部と、インバータ装置の始動から放電灯が始動可能な期
    間として設定した一定期間を限時するタイマ回路とを備
    え、異常検出回路は、放電灯の定格点灯状態では半波点
    灯状態の電圧を判別するように上記閾値を設定し、タイ
    マ回路の限時終了後から放電灯が定格点灯状態に移行可
    能な期間として設定した一定期間では不点灯状態の電圧
    を判別するように定格点灯状態での閾値よりも上記閾値
    を高く設定することを特徴とする放電灯点灯装置。
JP28015691A 1991-10-28 1991-10-28 放電灯点灯装置 Withdrawn JPH05121183A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009158498A (ja) * 2009-04-16 2009-07-16 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電灯点灯装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009158498A (ja) * 2009-04-16 2009-07-16 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電灯点灯装置

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