JP2552282B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
放電灯点灯装置Info
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- JP2552282B2 JP2552282B2 JP7277087A JP7277087A JP2552282B2 JP 2552282 B2 JP2552282 B2 JP 2552282B2 JP 7277087 A JP7277087 A JP 7277087A JP 7277087 A JP7277087 A JP 7277087A JP 2552282 B2 JP2552282 B2 JP 2552282B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、放電灯を高周波で点灯させる放電灯点灯装
置に関するものである。
置に関するものである。
(背景技術) 第16図は従来の放電灯点灯装置の回路図である。この
回路は、商用電源ACを整流平滑回路5により整流平滑し
て得られた直流電力を、他励式インバータ回路1aにより
高周波電力に変換して放電灯DLを始動点灯させる周知の
放電灯点灯装置である。他励式インバータ回路1aの制御
回路2は、第17図に示すような周波数制御を行ってい
る。ここで、区間TAは放電灯DLを点灯させずにインダク
タンスL1、コンデンサC3を介して放電灯DLのフィラメン
トを予熱する、いわゆる先行予熱期間であり、区間T
Bは、その後、徐々に周波数を変化させて放電灯DLを始
動させる区間であり、放電灯DLは、この区間TBにおいて
始動される。区間TCは放電灯DLが定格点灯されている期
間である。また、スイッチSWは、そのオン/オフ状態に
よって放電灯DLを定格点灯するか、あるいは、ランプ電
流が絞られたいわゆる調光状態とするかを選択するため
のスイッチであり、したがって、第16図に示す回路は段
調光機能を有している。
回路は、商用電源ACを整流平滑回路5により整流平滑し
て得られた直流電力を、他励式インバータ回路1aにより
高周波電力に変換して放電灯DLを始動点灯させる周知の
放電灯点灯装置である。他励式インバータ回路1aの制御
回路2は、第17図に示すような周波数制御を行ってい
る。ここで、区間TAは放電灯DLを点灯させずにインダク
タンスL1、コンデンサC3を介して放電灯DLのフィラメン
トを予熱する、いわゆる先行予熱期間であり、区間T
Bは、その後、徐々に周波数を変化させて放電灯DLを始
動させる区間であり、放電灯DLは、この区間TBにおいて
始動される。区間TCは放電灯DLが定格点灯されている期
間である。また、スイッチSWは、そのオン/オフ状態に
よって放電灯DLを定格点灯するか、あるいは、ランプ電
流が絞られたいわゆる調光状態とするかを選択するため
のスイッチであり、したがって、第16図に示す回路は段
調光機能を有している。
このような放電灯点灯装置において、周囲温度が低い
状態(例えば0℃)において、電源電圧が低下した(例
えば定格の90%電圧となった)場合、即ち、放電灯DLが
非常に始動しにくい環境下に置かれた場合には、部品定
数のばらつきや放電灯のガス圧のばらつきによって、調
光状態では放電灯DLが始動及び点灯維持できなくなると
いう問題が生じる。これは、調光状態になると、第16図
及び第17図に示す従来例では、インバータ回路1aの動作
周波数が高く設定され、インダクタンスL1を介して放電
灯DLに供給される電力が低下するためである。例えば、
段調光比(入力電力比)を60%に設定した場合に、上記
の問題が生じてくる。
状態(例えば0℃)において、電源電圧が低下した(例
えば定格の90%電圧となった)場合、即ち、放電灯DLが
非常に始動しにくい環境下に置かれた場合には、部品定
数のばらつきや放電灯のガス圧のばらつきによって、調
光状態では放電灯DLが始動及び点灯維持できなくなると
いう問題が生じる。これは、調光状態になると、第16図
及び第17図に示す従来例では、インバータ回路1aの動作
周波数が高く設定され、インダクタンスL1を介して放電
灯DLに供給される電力が低下するためである。例えば、
段調光比(入力電力比)を60%に設定した場合に、上記
の問題が生じてくる。
第16図に示す回路においては、放電灯DLと並列に接続
されたコンデンサC3により、点灯中にもフィラメント電
流が流れ続けており、フィラメントにおける電力損失が
発生している。したがって、点灯維持性能を上げるため
には、フィラメント部における電力損失を抑えて、ラン
プ電流を増すようにすれば良く、コンデンサC3の容量を
低くしてインピーダンスを高くするとか、コンデンサC3
の代わりに予熱スイッチを設けて、点灯中は予熱スイッ
チを開いて予熱電流をカットすることが考えられる。と
ころが、前者の場合には、コンデンサC3のインピーダン
スが増加するために、先行予熱電流が不足し、ランプ寿
命に悪影響を及ぼす。また、後者の場合には、予熱スイ
ッチを含めた予熱回路が高価になるという欠点がある。
されたコンデンサC3により、点灯中にもフィラメント電
流が流れ続けており、フィラメントにおける電力損失が
発生している。したがって、点灯維持性能を上げるため
には、フィラメント部における電力損失を抑えて、ラン
プ電流を増すようにすれば良く、コンデンサC3の容量を
低くしてインピーダンスを高くするとか、コンデンサC3
の代わりに予熱スイッチを設けて、点灯中は予熱スイッ
チを開いて予熱電流をカットすることが考えられる。と
ころが、前者の場合には、コンデンサC3のインピーダン
スが増加するために、先行予熱電流が不足し、ランプ寿
命に悪影響を及ぼす。また、後者の場合には、予熱スイ
ッチを含めた予熱回路が高価になるという欠点がある。
点灯維持性能を改善するための別の手段として、1つ
は、段調光比を高くする(例えば入力電力比を定格点灯
時の70〜80%とする)方法が考えられるが、この方法に
よれば、段調光による省電力効果が低下すると共に、定
格点灯時に調光点灯時とで光出力の差が小さくなるた
め、段調光を行う意味が小さくなる。
は、段調光比を高くする(例えば入力電力比を定格点灯
時の70〜80%とする)方法が考えられるが、この方法に
よれば、段調光による省電力効果が低下すると共に、定
格点灯時に調光点灯時とで光出力の差が小さくなるた
め、段調光を行う意味が小さくなる。
さらに別の手段として、周囲温度を検知してオン・オ
フする感度リードスイッチ等を利用する方法も考えられ
る。すなわち、周囲温度が高い場合には段調光比が60%
になるように、インバータの動作周波数を設定してお
き、低温になると、放電灯が点灯維持できるような動作
周波数に設定すれば、上記のような低温時において点灯
維持が困難になるという問題は解決される。しかし、こ
の方法においては、回数定数のばらつきや電源変動に対
しての検知は行っていないため、これらの条件も考慮し
て低温時において点灯維持できる周波数を設定する必要
がある。したがって、回路定数や電源状態を本来60%の
調光状態で十分に点灯維持できる場合でも、低温である
ために感温リードスイッチが働き、更に点灯維持しやす
い周波数で点灯される、すなわち、調光比が60%よりも
高い設定地で点灯されることになり、前述の調光比を大
きくする方法と同様の問題が生じる。また、周囲温度が
感度リードスイッチの動作温度近辺にある場合、電源投
入時は、感度リードスイッチが低温を検知して、点灯維
持を保持した動作周波数で点灯・調光され、その後、部
品の発熱等により感温リードスイッチの周囲温度が上が
った場合、調光比が60%の動作周辺数に切替わるため、
光出力が不連続的に変化し、照明器具の使用者に不快感
を与えるという問題が生じる。
フする感度リードスイッチ等を利用する方法も考えられ
る。すなわち、周囲温度が高い場合には段調光比が60%
になるように、インバータの動作周波数を設定してお
き、低温になると、放電灯が点灯維持できるような動作
周波数に設定すれば、上記のような低温時において点灯
維持が困難になるという問題は解決される。しかし、こ
の方法においては、回数定数のばらつきや電源変動に対
しての検知は行っていないため、これらの条件も考慮し
て低温時において点灯維持できる周波数を設定する必要
がある。したがって、回路定数や電源状態を本来60%の
調光状態で十分に点灯維持できる場合でも、低温である
ために感温リードスイッチが働き、更に点灯維持しやす
い周波数で点灯される、すなわち、調光比が60%よりも
高い設定地で点灯されることになり、前述の調光比を大
きくする方法と同様の問題が生じる。また、周囲温度が
感度リードスイッチの動作温度近辺にある場合、電源投
入時は、感度リードスイッチが低温を検知して、点灯維
持を保持した動作周波数で点灯・調光され、その後、部
品の発熱等により感温リードスイッチの周囲温度が上が
った場合、調光比が60%の動作周辺数に切替わるため、
光出力が不連続的に変化し、照明器具の使用者に不快感
を与えるという問題が生じる。
以上述べたように、従来例では、回路定数のばらつき
や電源変動によっては、低温時において、調光状態での
始動・点灯維持が困難となり、低温時での始動・点灯維
持を可能にするために各種の対策を施しても、各々前述
のような問題が生じていた。
や電源変動によっては、低温時において、調光状態での
始動・点灯維持が困難となり、低温時での始動・点灯維
持を可能にするために各種の対策を施しても、各々前述
のような問題が生じていた。
(発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、回転定数のばらつきや電
源変動があっても、特に調光点灯時において、放電灯を
安定に始動・点灯維持できるようにした放電灯点灯装置
を提供するにある。
り、その目的とするところは、回転定数のばらつきや電
源変動があっても、特に調光点灯時において、放電灯を
安定に始動・点灯維持できるようにした放電灯点灯装置
を提供するにある。
(発明の開示) 本発明に係る放電灯点灯装置にあっては、上記の目的
を達成するために、第1図に示すように、高周波で繰り
返し導通制御される主スイッチ素子を有し、放電灯DLを
高周波点灯させる点灯回路1と、放電灯DLに印加される
電圧を徐々に増加させていくように、主スイッチ素子の
繰り返し導通期間を制御する制御回路2とを有する放電
灯点灯装置において、放電灯DLが点灯したことを検出す
る点灯検出回路3と、点灯検出回路3からの点灯検出新
語により、主スイッチ素子の繰り返し導通期間を固定す
る導通期間決定回路4とを有して成るものである。
を達成するために、第1図に示すように、高周波で繰り
返し導通制御される主スイッチ素子を有し、放電灯DLを
高周波点灯させる点灯回路1と、放電灯DLに印加される
電圧を徐々に増加させていくように、主スイッチ素子の
繰り返し導通期間を制御する制御回路2とを有する放電
灯点灯装置において、放電灯DLが点灯したことを検出す
る点灯検出回路3と、点灯検出回路3からの点灯検出新
語により、主スイッチ素子の繰り返し導通期間を固定す
る導通期間決定回路4とを有して成るものである。
ここで、制御回路2は、電源投入後、徐々に放電灯DL
の印加電圧を増して行く機能を有するものであり、点灯
検出回路3は、放電灯DLが点灯したことを検出して、導
通期間決定回路4に点灯検出信号を送出するものであ
る。導通期間決定回路4は、点灯検出信号を受け取った
後、制御回路2に、点灯回路1の主スイッチ素子の導通
期間を決めるための信号を送出するものである。
の印加電圧を増して行く機能を有するものであり、点灯
検出回路3は、放電灯DLが点灯したことを検出して、導
通期間決定回路4に点灯検出信号を送出するものであ
る。導通期間決定回路4は、点灯検出信号を受け取った
後、制御回路2に、点灯回路1の主スイッチ素子の導通
期間を決めるための信号を送出するものである。
実施例1 第2図は、本発明の一実施例の回路図である。本発明
例にあっては、交流電源ACの電源電圧は、ダイオードブ
リッジDBにて整流され、コンデンサC0にて平滑され、直
流電圧とされる。この直流電圧は、発振トランスOTの1
次側とトランジスタTr1との直列回路に印加される。発
振トランスOTの2次側には、コンデンサC2を介して放電
灯DLが接続され、放電灯DLの非電源側にはコンデンサC3
が接続され、放電灯フィラメントの予熱回路が構成され
ている。トランジスタTr1には、ダイオードD1が逆並列
接続されている。また、回路のインダクタンス成分と共
振状態を呈するコンデンサC1をトランジスタTr1の両端
に並列接続する。このコンデンサC1の接続される位置
は、発振トランスOTの1次コイルの両端でも構わない。
トランジスタTr1のベースには、制御回路2の発振出力
が、抵抗R1とコンデンサC4の並列回路によりなるスピー
ドアップ回路を介して入力されている。
例にあっては、交流電源ACの電源電圧は、ダイオードブ
リッジDBにて整流され、コンデンサC0にて平滑され、直
流電圧とされる。この直流電圧は、発振トランスOTの1
次側とトランジスタTr1との直列回路に印加される。発
振トランスOTの2次側には、コンデンサC2を介して放電
灯DLが接続され、放電灯DLの非電源側にはコンデンサC3
が接続され、放電灯フィラメントの予熱回路が構成され
ている。トランジスタTr1には、ダイオードD1が逆並列
接続されている。また、回路のインダクタンス成分と共
振状態を呈するコンデンサC1をトランジスタTr1の両端
に並列接続する。このコンデンサC1の接続される位置
は、発振トランスOTの1次コイルの両端でも構わない。
トランジスタTr1のベースには、制御回路2の発振出力
が、抵抗R1とコンデンサC4の並列回路によりなるスピー
ドアップ回路を介して入力されている。
トランジスタTr1がオンされると、発振トランスOTの
1次側を介して、トランジスタTr1に電流が流れる。ト
ランジスタTr1がオフされると、回路のLC成分に蓄えら
れたエネルギーのために、発振トランスOTはコンデンサ
C1と共振し、共振コンデンサ電流が流れ、トランジスタ
Tr1の両端には、共振電圧が生じる。この共振電圧がゼ
ロになると、共振電流はダイオードD1を介して流れ、ま
た、ダイオード電流がゼロになると、トランジスタTr1
が前サイクルと同様にオンして、発振を継続して行く。
そして、この共振によって発振トランスOTの2次側に生
じる電圧を発振トランスOTのリーケージインダクタンス
とコンデンサC2を介して放電灯DLに印加して、点灯させ
る。
1次側を介して、トランジスタTr1に電流が流れる。ト
ランジスタTr1がオフされると、回路のLC成分に蓄えら
れたエネルギーのために、発振トランスOTはコンデンサ
C1と共振し、共振コンデンサ電流が流れ、トランジスタ
Tr1の両端には、共振電圧が生じる。この共振電圧がゼ
ロになると、共振電流はダイオードD1を介して流れ、ま
た、ダイオード電流がゼロになると、トランジスタTr1
が前サイクルと同様にオンして、発振を継続して行く。
そして、この共振によって発振トランスOTの2次側に生
じる電圧を発振トランスOTのリーケージインダクタンス
とコンデンサC2を介して放電灯DLに印加して、点灯させ
る。
制御回路2において、tm1,tm2は汎用のタイマーIC(N
EC製μPD15555)である。このタイマーICは、周知のよ
うに、トリガ端子(2番端子)が1/3Vcc以下になうと、
トリガされて出力端子(3番端子)が“High"レベルと
なり、放電端子(7番端子)は高インピーダンスとな
る。また、スレショルド端子(6番端子)が2/Vccにな
ると出力端子(3番端子)が“Low"レベルとなり、放電
端子(7番端子)も“Low"レベルとなる。なお、8番端
子は電源端子、1番端子はアース端子、4番端子はリセ
ット端子、5番端子は周波数制御端子である。
EC製μPD15555)である。このタイマーICは、周知のよ
うに、トリガ端子(2番端子)が1/3Vcc以下になうと、
トリガされて出力端子(3番端子)が“High"レベルと
なり、放電端子(7番端子)は高インピーダンスとな
る。また、スレショルド端子(6番端子)が2/Vccにな
ると出力端子(3番端子)が“Low"レベルとなり、放電
端子(7番端子)も“Low"レベルとなる。なお、8番端
子は電源端子、1番端子はアース端子、4番端子はリセ
ット端子、5番端子は周波数制御端子である。
タイマーICtm1の時定数回路を構成する抵抗R8,R9とコ
ンデンサC7の直列回路には、制御部電源電圧Vccが印加
されている。抵抗R8と抵抗R9の接続点は、タイマーICtm
1の放電端子(7番端子)に接続されている。抵抗R9と
のコンデンサC7の接続点は、タイマーICtm1のスレショ
ルド端子(6番端子)及びトリガ端子(2番端子)に接
続されている。これによって、タイマーICtm1は、制御
信号の周期を決める無安定マルチバイブレータを構成し
ている。
ンデンサC7の直列回路には、制御部電源電圧Vccが印加
されている。抵抗R8と抵抗R9の接続点は、タイマーICtm
1の放電端子(7番端子)に接続されている。抵抗R9と
のコンデンサC7の接続点は、タイマーICtm1のスレショ
ルド端子(6番端子)及びトリガ端子(2番端子)に接
続されている。これによって、タイマーICtm1は、制御
信号の周期を決める無安定マルチバイブレータを構成し
ている。
抵抗R6と抵抗R7の直列回路には、制御部電源電圧Vcc
が印加されている。抵抗R6と抵抗R7との接続点の電圧
は、オペアンプOP1の非反転入力端子に入力されてい
る。オペアンプOP1の反転入力端子には、オペアンプOP1
の出力電圧が帰還されている。オペアンプOP1の出力電
圧は、タイマーICtm1の5番端子に入力されている。
が印加されている。抵抗R6と抵抗R7との接続点の電圧
は、オペアンプOP1の非反転入力端子に入力されてい
る。オペアンプOP1の反転入力端子には、オペアンプOP1
の出力電圧が帰還されている。オペアンプOP1の出力電
圧は、タイマーICtm1の5番端子に入力されている。
タイマーICtm2の時定数回路を構成する抵抗R10とコン
デンサC8の直列回路には、制御部電源電圧Vccが印加さ
れている。抵抗R10とコンデンサC8の接続点は、タイマ
ーICtm2のスレショルド端子(6番端子)及び放電端子
(7番端子)に接続されている。タイマーICtm2のトリ
ガ端子(2番端子)は、タイマーICtm1の出力端子(3
番端子)に接続されている。タイマーICtm2の出力端子
(3番端子)は、インバータI2と、前述のスピードアッ
プ回路を介してトランジスタTr1のベースに印加されて
いる。これによって、タイマーICtm2は、トランジスタT
r2のオフ期間を決める単安定マルチバイブレータを構成
している。
デンサC8の直列回路には、制御部電源電圧Vccが印加さ
れている。抵抗R10とコンデンサC8の接続点は、タイマ
ーICtm2のスレショルド端子(6番端子)及び放電端子
(7番端子)に接続されている。タイマーICtm2のトリ
ガ端子(2番端子)は、タイマーICtm1の出力端子(3
番端子)に接続されている。タイマーICtm2の出力端子
(3番端子)は、インバータI2と、前述のスピードアッ
プ回路を介してトランジスタTr1のベースに印加されて
いる。これによって、タイマーICtm2は、トランジスタT
r2のオフ期間を決める単安定マルチバイブレータを構成
している。
抵抗R2とコンデンサC5の直列回路には、制御部電源電
圧Vcc印加されている。コンデンサC5の端子電圧はイン
バータI1の入力に印加されている。インバータI1の出力
は、全てのDフリップフロップFF1〜FF5のリセット入力
Rに接続されている。制御部電源電圧Vccが投入される
と、一定時間はコンデンサC5の電圧が低レベルであるの
で、インバータI1の出力は高レベルであり、全てのDフ
リップフロップFF1〜FF5がリセットされる。前記一定時
間の経過後は、コンデンサC5の端子電圧が高くなるの
で、インバータI1の出力は低レベルに保持される。抵抗
R2には、電源オフ時にコンデンサC5の電荷を放電するた
めのダイオードD3が並列接続されている。
圧Vcc印加されている。コンデンサC5の端子電圧はイン
バータI1の入力に印加されている。インバータI1の出力
は、全てのDフリップフロップFF1〜FF5のリセット入力
Rに接続されている。制御部電源電圧Vccが投入される
と、一定時間はコンデンサC5の電圧が低レベルであるの
で、インバータI1の出力は高レベルであり、全てのDフ
リップフロップFF1〜FF5がリセットされる。前記一定時
間の経過後は、コンデンサC5の端子電圧が高くなるの
で、インバータI1の出力は低レベルに保持される。抵抗
R2には、電源オフ時にコンデンサC5の電荷を放電するた
めのダイオードD3が並列接続されている。
放電灯DLに流れるランプ電流はカレントトランスCTに
て検出される。カレントトランスCTの2次出力は、ダイ
オードD2を介してコンデンサC6に充電される。コンデン
サC6に抵抗R3が並列接続されている。コンデンサC6の端
子電圧は、コンバータCP1の非反転入力端子に印加され
ている。コンパレータCP1の反転入力端子には、電源電
圧Vccを抵抗R4,R5にて分圧した電圧が印加されている。
コンパレータCP1の出力は、DフリップフロップFF1〜FF
5のクロック入力Cに接続されている。各Dフリップフ
ロップFF1〜FF5のデータ入力Dにてタイマー〜の出
力が接続されている。タイマー〜の出力は、また、
ORゲートG2,G4,G6,G8,G10の一方の入力が接続されてい
る。ORゲートG2,G4,G6,G8,G10の他方の入力には、ANDゲ
ートG1,G3,G5,G7,G9の出力が接続されている。
て検出される。カレントトランスCTの2次出力は、ダイ
オードD2を介してコンデンサC6に充電される。コンデン
サC6に抵抗R3が並列接続されている。コンデンサC6の端
子電圧は、コンバータCP1の非反転入力端子に印加され
ている。コンパレータCP1の反転入力端子には、電源電
圧Vccを抵抗R4,R5にて分圧した電圧が印加されている。
コンパレータCP1の出力は、DフリップフロップFF1〜FF
5のクロック入力Cに接続されている。各Dフリップフ
ロップFF1〜FF5のデータ入力Dにてタイマー〜の出
力が接続されている。タイマー〜の出力は、また、
ORゲートG2,G4,G6,G8,G10の一方の入力が接続されてい
る。ORゲートG2,G4,G6,G8,G10の他方の入力には、ANDゲ
ートG1,G3,G5,G7,G9の出力が接続されている。
スイッチSWは、オン時に定格点灯モード、オフ時に調
光点灯モードを選択するための切換スイッチである。こ
のスイッチSWの一端はアースされ、他端は抵抗R11を介
して電源電圧Vccのラインに接続されている。抵抗R11と
スイッチSWとの接続点の電圧は、スイッチSWのオン時は
“Low"レベル、オフ時には“High"レベルとなり、この
電圧はANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の一方の入力に印加さ
れている。ANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の他方の入力に
は、DフリップフロップFF1〜FF5のQ出力がそれぞれ接
続されている。タイマー〜の出力は、抵抗を介して
トランジスアTr2〜Tr4のベースに接続されている。ORゲ
ートG2,G4,G6,G8,G10の出力は、抵抗を介してトランジ
スタTr5〜Tr9のベースに接続されている。各トランジス
タTr2〜Tr9は夫々抵抗を介して、抵抗R7の両端に並列接
続されている。タイマー〜は、第4図に示すように
動作しており、電源投入後、全てのタイマー〜の出
力が“High"レベルとなり、時間T0の経過後に、タイマ
ーの出力が“Low"レベルとなり、その後、時間T1が経
過する毎に、順番にタイマー,,…がオフ状態とな
る。
光点灯モードを選択するための切換スイッチである。こ
のスイッチSWの一端はアースされ、他端は抵抗R11を介
して電源電圧Vccのラインに接続されている。抵抗R11と
スイッチSWとの接続点の電圧は、スイッチSWのオン時は
“Low"レベル、オフ時には“High"レベルとなり、この
電圧はANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の一方の入力に印加さ
れている。ANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の他方の入力に
は、DフリップフロップFF1〜FF5のQ出力がそれぞれ接
続されている。タイマー〜の出力は、抵抗を介して
トランジスアTr2〜Tr4のベースに接続されている。ORゲ
ートG2,G4,G6,G8,G10の出力は、抵抗を介してトランジ
スタTr5〜Tr9のベースに接続されている。各トランジス
タTr2〜Tr9は夫々抵抗を介して、抵抗R7の両端に並列接
続されている。タイマー〜は、第4図に示すように
動作しており、電源投入後、全てのタイマー〜の出
力が“High"レベルとなり、時間T0の経過後に、タイマ
ーの出力が“Low"レベルとなり、その後、時間T1が経
過する毎に、順番にタイマー,,…がオフ状態とな
る。
以下、本実施例の動作について説明する。
まず、スイッチSWがオン状態である場合を考える。こ
の場合には、ANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の片側の入力が
“Low"レベルであるから、その出力は“Low"レベルとな
る。したがって、タイマー〜の出力により、トラン
ジスタTr2〜Tr9が駆動される。第4図において、期間T0
においては全てのタイマー〜の出力が“High"がレ
ベルであるから、トランジスタTr2〜Tr3は全てオン、し
たがって、各トランジスタTr2〜Tr9のコレクタに接続さ
れている抵抗が全て、抵抗R7と並列に接続され、オペア
ンプOP1の非反転入力端子の電圧は、最も低い値に設定
される。時間T0の経過後に、タイマーの出力が“Low"
レベルとなるので、トランジスタTr2がオフ、したがっ
て、トランジスタTr2のコレクタが接続された抵抗が抵
抗R7か切り離された状態となり、オペアンプOP1の非反
転入力端子電圧がやや上昇する。その後、時間T1が経過
する毎にトランジスタTr3〜Tr9が順次オフして行き、非
反転入力端子電圧が上昇して行く。全てのトランジスタ
Tr2〜Tr9がオフになると、オペアンプOP1の非反転入力
端子電圧は、R7・Vcc/(R6+R7)となる。ここで、オペ
アンプOP1はインピーダンス変換器として動作してお
り、非反転入力端子電圧がそのまま出力電圧となり、タ
イマーICtm1の5番端子に印加される。
の場合には、ANDゲートG1,G3,G5,G7,G9の片側の入力が
“Low"レベルであるから、その出力は“Low"レベルとな
る。したがって、タイマー〜の出力により、トラン
ジスタTr2〜Tr9が駆動される。第4図において、期間T0
においては全てのタイマー〜の出力が“High"がレ
ベルであるから、トランジスタTr2〜Tr3は全てオン、し
たがって、各トランジスタTr2〜Tr9のコレクタに接続さ
れている抵抗が全て、抵抗R7と並列に接続され、オペア
ンプOP1の非反転入力端子の電圧は、最も低い値に設定
される。時間T0の経過後に、タイマーの出力が“Low"
レベルとなるので、トランジスタTr2がオフ、したがっ
て、トランジスタTr2のコレクタが接続された抵抗が抵
抗R7か切り離された状態となり、オペアンプOP1の非反
転入力端子電圧がやや上昇する。その後、時間T1が経過
する毎にトランジスタTr3〜Tr9が順次オフして行き、非
反転入力端子電圧が上昇して行く。全てのトランジスタ
Tr2〜Tr9がオフになると、オペアンプOP1の非反転入力
端子電圧は、R7・Vcc/(R6+R7)となる。ここで、オペ
アンプOP1はインピーダンス変換器として動作してお
り、非反転入力端子電圧がそのまま出力電圧となり、タ
イマーICtm1の5番端子に印加される。
タイマーICtm1は、5番端子電圧が上昇するに従い、
出力として得られる動作周波数が低くなるものがある。
タイマーICtm1の動作周波数が低くなると、第3図にお
いて、タイマーICtm2の3番端子電圧が“Low"レベルで
ある期間が長くなり、トランジスタTr1のオン区間が長
くなる。したがって、トランジスタTr2〜Tr9が全てオフ
である状態を放電灯DLの定格点灯状態に設定しておけ
ば、第5図に示すように、電源投入後、予熱状態から始
動区間(徐々に出力電圧を増加させる区間)を経て、定
格点灯状態に至る。
出力として得られる動作周波数が低くなるものがある。
タイマーICtm1の動作周波数が低くなると、第3図にお
いて、タイマーICtm2の3番端子電圧が“Low"レベルで
ある期間が長くなり、トランジスタTr1のオン区間が長
くなる。したがって、トランジスタTr2〜Tr9が全てオフ
である状態を放電灯DLの定格点灯状態に設定しておけ
ば、第5図に示すように、電源投入後、予熱状態から始
動区間(徐々に出力電圧を増加させる区間)を経て、定
格点灯状態に至る。
次に、スイッチSWがオフ状態の場合を考える。この場
合にも、前述のように、予熱期間T0の経過後に、タイマ
ー〜が順次オフして行く。したがって、放電灯DLは
第5図に示す始動区間のどこかで放電を開始する。例え
ば、タイマーがオフした後に放電灯DLが点灯したとす
ると、カレントトランスCTに高周波電圧が発生し、コン
デンサC6に電圧が発生する。抵抗R4,R5により、コンパ
レータCP1の反転入力端子電圧を適当に決めておけば、
このとき、コンパレータCP1の非反転入力端子電圧が反
転入力端子電圧よりも高くなり、コンパレータCP1の出
力が“High"レベルとなる。したがって、Dフリップフ
ロップFF1〜FF5のクロック入力Cが“Low"レベルから
“High"レベルに立ち上がり、このときのD入力がQ出
力にセットされる。ここでは、タイマーがオフした後
に点灯したと仮定しているので、DフリップフロップFF
1のD入力は“Low"レベル、DフリップフロップFF2〜FF
5のD入力は“High"レベルである。このため、Dフリッ
プフロップFF1のQ出力は“Low"レベル、Dフリップフ
ロップFF2〜FF5のQ出力は“High"レベルとなる。ま
た、今、スイッチSWはオフ状態であるから、ANDゲートG
1の出力は“Low"レベル、ANDゲートG3,G5,G7,G9の出力
は“High"レベルとなり、タイマー〜の出力の状態
に拘わらず、トランジスタTr2〜Tr5はオフ状態、トラン
ジスタTr6〜Tr9はオン状態となる。ここで、Dフリップ
フロップFF1〜FF5は、クロック入力Cの立上り時にD入
力にセットされている“High"レベル又は“Low"レベル
の状態がQ出力にセットされるものであり、その後、ク
ロック入力が入らない限り、Q出力はそのまま保持され
る。したがって、タイマー〜の出力が、全て“Low"
レベルになっても、DフリップフロップFF1〜FF5のQ出
力は、放電灯DLが点灯したときの状態を保持している。
ここでは、DフリップフロップFF2〜FF5のQ出力が“Hi
gh"レベルに保持されているから、前述のように、トラ
ンジスタTr2〜Tr5はオフ状態、トランジスタTr6〜Tr9が
オン状態のまま保持され、この状態で、放電灯DLが点灯
維持されることになる。
合にも、前述のように、予熱期間T0の経過後に、タイマ
ー〜が順次オフして行く。したがって、放電灯DLは
第5図に示す始動区間のどこかで放電を開始する。例え
ば、タイマーがオフした後に放電灯DLが点灯したとす
ると、カレントトランスCTに高周波電圧が発生し、コン
デンサC6に電圧が発生する。抵抗R4,R5により、コンパ
レータCP1の反転入力端子電圧を適当に決めておけば、
このとき、コンパレータCP1の非反転入力端子電圧が反
転入力端子電圧よりも高くなり、コンパレータCP1の出
力が“High"レベルとなる。したがって、Dフリップフ
ロップFF1〜FF5のクロック入力Cが“Low"レベルから
“High"レベルに立ち上がり、このときのD入力がQ出
力にセットされる。ここでは、タイマーがオフした後
に点灯したと仮定しているので、DフリップフロップFF
1のD入力は“Low"レベル、DフリップフロップFF2〜FF
5のD入力は“High"レベルである。このため、Dフリッ
プフロップFF1のQ出力は“Low"レベル、Dフリップフ
ロップFF2〜FF5のQ出力は“High"レベルとなる。ま
た、今、スイッチSWはオフ状態であるから、ANDゲートG
1の出力は“Low"レベル、ANDゲートG3,G5,G7,G9の出力
は“High"レベルとなり、タイマー〜の出力の状態
に拘わらず、トランジスタTr2〜Tr5はオフ状態、トラン
ジスタTr6〜Tr9はオン状態となる。ここで、Dフリップ
フロップFF1〜FF5は、クロック入力Cの立上り時にD入
力にセットされている“High"レベル又は“Low"レベル
の状態がQ出力にセットされるものであり、その後、ク
ロック入力が入らない限り、Q出力はそのまま保持され
る。したがって、タイマー〜の出力が、全て“Low"
レベルになっても、DフリップフロップFF1〜FF5のQ出
力は、放電灯DLが点灯したときの状態を保持している。
ここでは、DフリップフロップFF2〜FF5のQ出力が“Hi
gh"レベルに保持されているから、前述のように、トラ
ンジスタTr2〜Tr5はオフ状態、トランジスタTr6〜Tr9が
オン状態のまま保持され、この状態で、放電灯DLが点灯
維持されることになる。
ここで、第2図に示すように、タイマー〜の出力
は、抵抗を介して直接トランジスタTr2〜Tr4のベースに
入力されている。これは、タイマー〜の出力が“Hi
gh"レベルの状態のときに、放電灯DLが点灯しても、ト
ランジスタTr2〜Tr4は順番にオフして行き、トランジス
タTr5〜Tr9がオン状態に保持するように動作させるため
である。この意味は、回路定数のばらつきや電源状態、
周囲温度等により、放電灯DLが点灯しやすい状態になっ
ているときに、タイマーの出力が“Low"レベルになる
まで点灯に至っても、光出力を確保するために、強制的
に調光状態をトランジスタTr2〜Tr4がオフで、トランジ
スタTr5〜Tr9がオンの状態にしているものである。すな
わち、この状態が例えば調光比がほぼ60%になる状態で
あり、回路定数や放電灯のガス圧が標準値で、電源電圧
が定格値、周囲温度が例えば25℃の時の調光状態となる
ように設定されている。そして、回路定数や放電灯のガ
ス圧のばらつき、電源変動、周囲温度の変化等により、
放電灯が始動・点灯維持を行いにくくなると、タイマー
の出力が“Low"レベルになっても点灯せず、タイマー
〜のいずれかの出力が“Low"レベルになったときに
点灯し、その場合には、DフリップフロップFF1〜FF5に
より点灯したときの状態を記憶保持し、以後、その状態
で調光時の点灯維持を行うようになっている。
は、抵抗を介して直接トランジスタTr2〜Tr4のベースに
入力されている。これは、タイマー〜の出力が“Hi
gh"レベルの状態のときに、放電灯DLが点灯しても、ト
ランジスタTr2〜Tr4は順番にオフして行き、トランジス
タTr5〜Tr9がオン状態に保持するように動作させるため
である。この意味は、回路定数のばらつきや電源状態、
周囲温度等により、放電灯DLが点灯しやすい状態になっ
ているときに、タイマーの出力が“Low"レベルになる
まで点灯に至っても、光出力を確保するために、強制的
に調光状態をトランジスタTr2〜Tr4がオフで、トランジ
スタTr5〜Tr9がオンの状態にしているものである。すな
わち、この状態が例えば調光比がほぼ60%になる状態で
あり、回路定数や放電灯のガス圧が標準値で、電源電圧
が定格値、周囲温度が例えば25℃の時の調光状態となる
ように設定されている。そして、回路定数や放電灯のガ
ス圧のばらつき、電源変動、周囲温度の変化等により、
放電灯が始動・点灯維持を行いにくくなると、タイマー
の出力が“Low"レベルになっても点灯せず、タイマー
〜のいずれかの出力が“Low"レベルになったときに
点灯し、その場合には、DフリップフロップFF1〜FF5に
より点灯したときの状態を記憶保持し、以後、その状態
で調光時の点灯維持を行うようになっている。
第6図は調光状態で点灯した後に、スイッチSWをオン
・オフ操作したときの動作説明図である。調光状態にお
いて、スイッチSWがオンになると、ANDゲートG1,G3,G5,
G7,G9の出力は全て“Low"レベルとなるので、トランジ
スタTr2〜Tr9は全てオフとなり、放電灯は定格点灯状態
となる。また、その後、スイッチSWが再びオフになる
と、このときは、DフリップフロップFF1〜FF5が点灯検
出時の状態を記憶しているので、その記憶している状態
に応じてトランジスタTr5〜Tr9がオン、オフいずれかに
設定され、点灯検出時の調光状態で放電灯DLが点灯され
る。
・オフ操作したときの動作説明図である。調光状態にお
いて、スイッチSWがオンになると、ANDゲートG1,G3,G5,
G7,G9の出力は全て“Low"レベルとなるので、トランジ
スタTr2〜Tr9は全てオフとなり、放電灯は定格点灯状態
となる。また、その後、スイッチSWが再びオフになる
と、このときは、DフリップフロップFF1〜FF5が点灯検
出時の状態を記憶しているので、その記憶している状態
に応じてトランジスタTr5〜Tr9がオン、オフいずれかに
設定され、点灯検出時の調光状態で放電灯DLが点灯され
る。
以上の動作説明で分かるように、スイッチSWがオフの
状態で電源投入された場合においては、当初設定された
調光状態(例えば調光比60%の状態、つまり、トランジ
スタTr2〜Tr4がオフ、トランジストTr5〜Tr9がオンの状
態)で、放電灯が始動されない場合には、放電灯が点灯
した状態で以後の調光点灯を行うようにしているため、
回路定数のばらつきや電源変動、周囲温度に拘わらず、
確実に調光点灯維持を行うことができるものである。
状態で電源投入された場合においては、当初設定された
調光状態(例えば調光比60%の状態、つまり、トランジ
スタTr2〜Tr4がオフ、トランジストTr5〜Tr9がオンの状
態)で、放電灯が始動されない場合には、放電灯が点灯
した状態で以後の調光点灯を行うようにしているため、
回路定数のばらつきや電源変動、周囲温度に拘わらず、
確実に調光点灯維持を行うことができるものである。
実施例2 第7図は本発明の他の実施例の回路図である。第7図
の回路において、第2図の回路と同じ要素は、同一の符
号で示すか、または、回路の図示を省略している。本実
施例にあっては、2灯の放電灯DL1,DL2をバランサーBT
を介して並列接続して、並列点灯させている。放電灯DL
1,DL2の非電源側には、コンデンサC3,C3′が並列接続さ
れている。バランサーBTは、片方の放電灯が点灯する
と、そのランプ電流で誘起される電圧により、もう一方
の放電灯も点灯させるものである。2本の放電灯が共に
点灯すると、バランサーBTに発生する電圧が打ち消し合
うように働き、インダクタンス成分を持たないようにな
るものである。
の回路において、第2図の回路と同じ要素は、同一の符
号で示すか、または、回路の図示を省略している。本実
施例にあっては、2灯の放電灯DL1,DL2をバランサーBT
を介して並列接続して、並列点灯させている。放電灯DL
1,DL2の非電源側には、コンデンサC3,C3′が並列接続さ
れている。バランサーBTは、片方の放電灯が点灯する
と、そのランプ電流で誘起される電圧により、もう一方
の放電灯も点灯させるものである。2本の放電灯が共に
点灯すると、バランサーBTに発生する電圧が打ち消し合
うように働き、インダクタンス成分を持たないようにな
るものである。
タイマー〜は、第4図に示したものと同様の動作
を行う。タイマーは、DフリップフロップFF7のQ出
力が“High"レベルになった後、一定時間後に出力を“H
igh"レベルにするものである。タイマー〜の出力
は、ORゲートO1〜O8の一方の入力に接続されている。OR
ゲートO1〜O4の他方の入力には、ANDゲートA3〜A6の出
力が夫々接続されており、ORゲートO5〜O8の他方の入力
には、ANDゲートA7の出力が接続さている。ANDゲートA1
〜A7の第1の入力には、抵抗R11とスイッチSWの接続点
の電圧が印加されており、第2の入力には、タイマー
の出力が接続されており、第3の入力には、Dフリップ
フロップFF1〜FF7のQ出力が夫々接続さている。Dフリ
ップフロップFF1〜FF6のD入力はタイマー〜の出力
に夫々接続されており、DフリップフロップFF7のD入
力は電源電圧Vccのラインに接続されている。ORゲートO
1〜O8の出力は抵抗を介してトランジスタTr4〜Tr11のベ
ースに夫々接続されている。ANDゲートA1,A2の出力は抵
抗を介してトランジスタTr2,Tr3のベースに夫々接続さ
れている。
を行う。タイマーは、DフリップフロップFF7のQ出
力が“High"レベルになった後、一定時間後に出力を“H
igh"レベルにするものである。タイマー〜の出力
は、ORゲートO1〜O8の一方の入力に接続されている。OR
ゲートO1〜O4の他方の入力には、ANDゲートA3〜A6の出
力が夫々接続されており、ORゲートO5〜O8の他方の入力
には、ANDゲートA7の出力が接続さている。ANDゲートA1
〜A7の第1の入力には、抵抗R11とスイッチSWの接続点
の電圧が印加されており、第2の入力には、タイマー
の出力が接続されており、第3の入力には、Dフリップ
フロップFF1〜FF7のQ出力が夫々接続さている。Dフリ
ップフロップFF1〜FF6のD入力はタイマー〜の出力
に夫々接続されており、DフリップフロップFF7のD入
力は電源電圧Vccのラインに接続されている。ORゲートO
1〜O8の出力は抵抗を介してトランジスタTr4〜Tr11のベ
ースに夫々接続されている。ANDゲートA1,A2の出力は抵
抗を介してトランジスタTr2,Tr3のベースに夫々接続さ
れている。
以下、本実施例の動作について説明する。
まず、スイッチSWがオン状態である場合を考えると、
ANDゲートA1〜A7の出力は、全て“Low"レベルであるか
ら、タイマー〜の出力により、トランジスタTr4〜T
r11が順番にオフしていき、放電灯DL1,DL2は定格点灯に
至る。
ANDゲートA1〜A7の出力は、全て“Low"レベルであるか
ら、タイマー〜の出力により、トランジスタTr4〜T
r11が順番にオフしていき、放電灯DL1,DL2は定格点灯に
至る。
周波数の移行は、前述の第5図に示す通りである。こ
こで、トランジスタTr2,Tr3は常にオフとなっている。
こで、トランジスタTr2,Tr3は常にオフとなっている。
次に、スイッチSWがオフ状である場合を考える。タイ
マーの出力が“Low"レベルになった時に放電灯が点灯
したと仮定すると、コンパレータCP1の出力信号が“Lo
w"レベルから“High"レベルに変化したときのDフリッ
プフロップFF1〜FF3のD入力は“Low"レベル、Dフリッ
プフロップFF4〜FF7のD入力は“High"レベルであるか
ら、DフリップフロップFF1〜FF3のQ出力は“Low"レベ
ル、DフリップフロップFF4〜FF7のQ出力は“High"レ
ベルとなる。また、タイマーは、Dフリップフロップ
FF7のQ出力が“High"レベルになった後、一定時間後に
出力を“High"レベルにするものである。したがって、
上記タイマーの出力が“High"レベルになった後に、
トランジスタTr5〜Tr11がオンとなり、このときの周波
数で放電灯が調光点灯される。以上の動作を第8図に示
す。
マーの出力が“Low"レベルになった時に放電灯が点灯
したと仮定すると、コンパレータCP1の出力信号が“Lo
w"レベルから“High"レベルに変化したときのDフリッ
プフロップFF1〜FF3のD入力は“Low"レベル、Dフリッ
プフロップFF4〜FF7のD入力は“High"レベルであるか
ら、DフリップフロップFF1〜FF3のQ出力は“Low"レベ
ル、DフリップフロップFF4〜FF7のQ出力は“High"レ
ベルとなる。また、タイマーは、Dフリップフロップ
FF7のQ出力が“High"レベルになった後、一定時間後に
出力を“High"レベルにするものである。したがって、
上記タイマーの出力が“High"レベルになった後に、
トランジスタTr5〜Tr11がオンとなり、このときの周波
数で放電灯が調光点灯される。以上の動作を第8図に示
す。
第8図に見れば分かるように、点灯検出したときの周
波数に対して、実際に調光点灯しているときの周波数の
方が高くなっている。これは、放電灯の始動に要する電
圧よりも点灯維持に要する電圧の方が低くて済むため、
放電灯が始動した後、点灯検出を行ったときの周波数よ
りも高い周波数で放電灯が点灯維持できるからである。
また、タイマーを設けているのは、点灯検出後、放電
が安定するまでの待ち時間を設けて、点灯維持を容易に
するためである。
波数に対して、実際に調光点灯しているときの周波数の
方が高くなっている。これは、放電灯の始動に要する電
圧よりも点灯維持に要する電圧の方が低くて済むため、
放電灯が始動した後、点灯検出を行ったときの周波数よ
りも高い周波数で放電灯が点灯維持できるからである。
また、タイマーを設けているのは、点灯検出後、放電
が安定するまでの待ち時間を設けて、点灯維持を容易に
するためである。
なお、タイマー〜の出力が全て“High"レベルの
状態(すなわち、予熱状態)では、トランジスタTr2,Tr
3はオフであるが、タイマーがオンの状態で放電が開
始すると、DフリップフロップFF1〜FF7の全てのQ出力
が、“High"レベルとなり、トランジスタTr2〜Tr11が全
てオン状態となり、このときの動作周波数で放電灯が調
光点灯される。この状態が放電灯が比較的始動しやすい
条件の下で設定される調光状態であり、このときの動作
周波数は、予熱時の動作周波数よりも高い状態である。
これは、前述のように、放電灯の始動電圧は点灯維持電
圧よりも高くなるためであり、調光比を低く設定した場
合において、始動しやすい条件のときに、このように状
態が起こる。
状態(すなわち、予熱状態)では、トランジスタTr2,Tr
3はオフであるが、タイマーがオンの状態で放電が開
始すると、DフリップフロップFF1〜FF7の全てのQ出力
が、“High"レベルとなり、トランジスタTr2〜Tr11が全
てオン状態となり、このときの動作周波数で放電灯が調
光点灯される。この状態が放電灯が比較的始動しやすい
条件の下で設定される調光状態であり、このときの動作
周波数は、予熱時の動作周波数よりも高い状態である。
これは、前述のように、放電灯の始動電圧は点灯維持電
圧よりも高くなるためであり、調光比を低く設定した場
合において、始動しやすい条件のときに、このように状
態が起こる。
以上のように、この実施例においても、点灯検出によ
り調光時の点灯維持を行っているので、前述の実施例1
と同様に、回路定数のばらつき電源変動、周囲温度に拘
わらず、確実に調光点灯維持を行うことができるもので
ある。
り調光時の点灯維持を行っているので、前述の実施例1
と同様に、回路定数のばらつき電源変動、周囲温度に拘
わらず、確実に調光点灯維持を行うことができるもので
ある。
実施例3 第9図及び第10図は本発明の更に他の実施例の要部回
路図である。これは、第2図に示す実施例に対し、AND
ゲートA8、インバータI3、コンデンサC9、抵抗R12によ
る立下り検出回路を付加して、タイマー〜にリセッ
ト機能を追加したものであり、第2図の実施例と同一の
部分については図示を省略してある。この実施例によれ
ば、電源投入時に点灯検出が行われたときの電源状態に
対し、調光点灯時の電源状態が電源変動等により低下し
た場に、点灯検出回路により設定された調光状態で放電
灯が点灯維持しにくくなり、立ち消えしたときに、再び
点灯検出回路を動作させて、放電灯が消灯してしまうこ
とを防止したものである。この場合のタイマー回路の具
体例を汎用タイマー用IC(NEC製μPD15555)により構成
した例を第10図に示す。
路図である。これは、第2図に示す実施例に対し、AND
ゲートA8、インバータI3、コンデンサC9、抵抗R12によ
る立下り検出回路を付加して、タイマー〜にリセッ
ト機能を追加したものであり、第2図の実施例と同一の
部分については図示を省略してある。この実施例によれ
ば、電源投入時に点灯検出が行われたときの電源状態に
対し、調光点灯時の電源状態が電源変動等により低下し
た場に、点灯検出回路により設定された調光状態で放電
灯が点灯維持しにくくなり、立ち消えしたときに、再び
点灯検出回路を動作させて、放電灯が消灯してしまうこ
とを防止したものである。この場合のタイマー回路の具
体例を汎用タイマー用IC(NEC製μPD15555)により構成
した例を第10図に示す。
以下、本実施例の動作について説明する。まず、電源
投入時に、コンパレータCP1の出力は、“Low"レベルか
ら“High"レベルに移行するので、ANDゲートA8の出力は
“Low"レベルのままであり、トランジスタTr12はオフの
ままである。ここで、タイマーICtm3は単安定マルチバ
イブレータであり、2番端子電圧が電源電圧Vccの1/3以
下になると、トリガーが掛かり、抵抗R15とコンデンサC
10の時定数により出力が“High"レベルとなる期間が決
まる。したがって、電源投入時には、抵抗R13、コンデ
ンサC11により直ちにトリガーが掛かり、タイマーICtm3
の出力が“High"レベルとなる。また、調光点灯時にお
いて、電源電動等により放電灯が立ち消えすると、コン
パレータCP1の出力が“High"レベルから“Low"レベルに
変化する。このため、ANDゲートA8の出力が、第11図に
示すように、一瞬“High"レベルとなり、この区間は抵
抗R12、コンデンサC9の時定数で決まる。ANDゲートA8の
出力によりトランジスタTr12が一瞬オンして、タイマー
〜がトリガーされ、再び動作を開始すると共に、各
Dフリップフロップがリセットされて、点灯検出動作が
再度行われる。
投入時に、コンパレータCP1の出力は、“Low"レベルか
ら“High"レベルに移行するので、ANDゲートA8の出力は
“Low"レベルのままであり、トランジスタTr12はオフの
ままである。ここで、タイマーICtm3は単安定マルチバ
イブレータであり、2番端子電圧が電源電圧Vccの1/3以
下になると、トリガーが掛かり、抵抗R15とコンデンサC
10の時定数により出力が“High"レベルとなる期間が決
まる。したがって、電源投入時には、抵抗R13、コンデ
ンサC11により直ちにトリガーが掛かり、タイマーICtm3
の出力が“High"レベルとなる。また、調光点灯時にお
いて、電源電動等により放電灯が立ち消えすると、コン
パレータCP1の出力が“High"レベルから“Low"レベルに
変化する。このため、ANDゲートA8の出力が、第11図に
示すように、一瞬“High"レベルとなり、この区間は抵
抗R12、コンデンサC9の時定数で決まる。ANDゲートA8の
出力によりトランジスタTr12が一瞬オンして、タイマー
〜がトリガーされ、再び動作を開始すると共に、各
Dフリップフロップがリセットされて、点灯検出動作が
再度行われる。
実施例4 第12図は本発明の別の実施例の腰部回路図である。本
実施例は、第2図に示す実施例において、論理ゲートが
一部追加されたものである。すなわち、第12図におい
て、ANDゲートG11〜G15、NANDゲートG16、及び、インバ
ータI3が追加されている。第2図に示す実施例において
は、スイッチSWがオンの状態(定格点灯状態)で、電源
投入されると、始動過程で放電灯が始動した後、定格点
灯に至るまで、光出力が段階的に変化していく。このと
き、第4図における区画T1の長さにもよるが、この区間
T1を、例えば数10msec以上に設定すると、光出力の変化
が目視でき、チラツキ感になる場合がある。
実施例は、第2図に示す実施例において、論理ゲートが
一部追加されたものである。すなわち、第12図におい
て、ANDゲートG11〜G15、NANDゲートG16、及び、インバ
ータI3が追加されている。第2図に示す実施例において
は、スイッチSWがオンの状態(定格点灯状態)で、電源
投入されると、始動過程で放電灯が始動した後、定格点
灯に至るまで、光出力が段階的に変化していく。このと
き、第4図における区画T1の長さにもよるが、この区間
T1を、例えば数10msec以上に設定すると、光出力の変化
が目視でき、チラツキ感になる場合がある。
第12図の実施例においては、スイッチSWがオンの状態
で電源投入されると、インバータI3の出力は“High"レ
ベルとなっている。放電灯が点灯していない間は、コン
パーレータCP1の出力は“Low"レベルだから、NANDゲー
トG16の出力は“High"レベルである。その後、放電灯が
点灯すると、コンパレータCP1の出力が“High"レベルと
なり、NANDゲートG16の出力が“Low"レベル、したがっ
て、トランジスタTr2〜Tr3の全てがオフとなり、始動過
程の途中で定格点灯に移行する。その故、光出力が段階
的に変化することなく、第13図に示すように、一気に定
格点灯状態に移行するため、前述のようにチラツキ感が
発生することを防止することができる。
で電源投入されると、インバータI3の出力は“High"レ
ベルとなっている。放電灯が点灯していない間は、コン
パーレータCP1の出力は“Low"レベルだから、NANDゲー
トG16の出力は“High"レベルである。その後、放電灯が
点灯すると、コンパレータCP1の出力が“High"レベルと
なり、NANDゲートG16の出力が“Low"レベル、したがっ
て、トランジスタTr2〜Tr3の全てがオフとなり、始動過
程の途中で定格点灯に移行する。その故、光出力が段階
的に変化することなく、第13図に示すように、一気に定
格点灯状態に移行するため、前述のようにチラツキ感が
発生することを防止することができる。
実施例5 第14図は本発明のさらに別の実施例の回路図である。
本実施例は、トランジスタTr1,Tr1′が交互にオン・オ
フを繰り返すことにより放電灯DL1,DL2を高周波点灯す
る他励式ハーフブリッジインバー回路を用いており、図
を見れば分かるように、並列点灯用である。
本実施例は、トランジスタTr1,Tr1′が交互にオン・オ
フを繰り返すことにより放電灯DL1,DL2を高周波点灯す
る他励式ハーフブリッジインバー回路を用いており、図
を見れば分かるように、並列点灯用である。
交流電源ACはダイオードD4,D5及び平滑コンデンサC0,
C0′にて倍電圧整流及び平滑されて直流電源を形成す
る。トランジスタTr1,Tr1′の直列回路は、この直列電
源に接続されている。各トランジスタTr1,Tr1′は制御
回路2によって交互に導通する。トランジスタTr1の両
端には、コンデンサC2とイングクタンスL1及びバランサ
ーBTを介して放電灯DL1,DL2が並列接続されている。各
トランジスタTr1,Tr1′の両端には、ダイオードD1,D1′
が逆並列接続されている。
C0′にて倍電圧整流及び平滑されて直流電源を形成す
る。トランジスタTr1,Tr1′の直列回路は、この直列電
源に接続されている。各トランジスタTr1,Tr1′は制御
回路2によって交互に導通する。トランジスタTr1の両
端には、コンデンサC2とイングクタンスL1及びバランサ
ーBTを介して放電灯DL1,DL2が並列接続されている。各
トランジスタTr1,Tr1′の両端には、ダイオードD1,D1′
が逆並列接続されている。
バランサーBTは、片方の放電灯が点灯すると、そのラ
ンプ電流で誘起される電圧により、もう一方の放電灯も
点灯されるものである。2本の放電灯が共に点灯する
と、バランサーBTに発生する電圧が打ち消し合うように
働き、インダクタンス成分を持たないようになるもので
ある。片方の放電灯が点灯した後、もう一方の放電灯が
点灯されるまでの一瞬の間、バランサーBTには高電圧が
発生する。本実施例で、このバランサーBTに発生する電
圧を点灯検出に利用している。すなわち、放電灯が点灯
する瞬間、第15図に示すように、バランサーBTには一瞬
高電圧が発生し、それにより、コンパレータCP1の非反
転入力電圧が一瞬高レベルになる。したがって、コンパ
レータCP1の出力が一瞬“High"レベルとなり、それによ
り、RSフリップフロップFFのQ出力が“High"レベルと
なり、これが点灯検出信号となる。この点灯検出信号を
利用することにより、前記各実施例と同様の効果が期待
できる。
ンプ電流で誘起される電圧により、もう一方の放電灯も
点灯されるものである。2本の放電灯が共に点灯する
と、バランサーBTに発生する電圧が打ち消し合うように
働き、インダクタンス成分を持たないようになるもので
ある。片方の放電灯が点灯した後、もう一方の放電灯が
点灯されるまでの一瞬の間、バランサーBTには高電圧が
発生する。本実施例で、このバランサーBTに発生する電
圧を点灯検出に利用している。すなわち、放電灯が点灯
する瞬間、第15図に示すように、バランサーBTには一瞬
高電圧が発生し、それにより、コンパレータCP1の非反
転入力電圧が一瞬高レベルになる。したがって、コンパ
レータCP1の出力が一瞬“High"レベルとなり、それによ
り、RSフリップフロップFFのQ出力が“High"レベルと
なり、これが点灯検出信号となる。この点灯検出信号を
利用することにより、前記各実施例と同様の効果が期待
できる。
(発明の効果) 本発明は上述のように、点灯回路における主スイッチ
素子の繰り返し導通期間を徐々に増加させて行き、放電
灯を始動点灯させる点灯装置において、放電灯が点灯し
たことを検出して、その時の状態によりスイッチ素子の
繰り返し導通期間を決定しているため、回路定数のばら
つきや、電源変動、周囲温度の変化に対して、安定に始
動・点灯維持を行うことができるという効果がある。
素子の繰り返し導通期間を徐々に増加させて行き、放電
灯を始動点灯させる点灯装置において、放電灯が点灯し
たことを検出して、その時の状態によりスイッチ素子の
繰り返し導通期間を決定しているため、回路定数のばら
つきや、電源変動、周囲温度の変化に対して、安定に始
動・点灯維持を行うことができるという効果がある。
なお、調光状態での始動点灯時に本発明を利用すれ
ば、放電灯の始動が容易な条件下では、比較的小さい調
光比を確保できるため、段調光による省電力効果も期待
できる。また、放電灯のフィラメントに、常時、余熱電
流を通電する方式の点灯回路に本発明を用いた場合に
も、先行予熱電流を低減することなく、調光時の始動・
点灯維持が可能になるため、ランプ寿命も改善すること
ができるものである。
ば、放電灯の始動が容易な条件下では、比較的小さい調
光比を確保できるため、段調光による省電力効果も期待
できる。また、放電灯のフィラメントに、常時、余熱電
流を通電する方式の点灯回路に本発明を用いた場合に
も、先行予熱電流を低減することなく、調光時の始動・
点灯維持が可能になるため、ランプ寿命も改善すること
ができるものである。
第1図は本発明の基本構成を示すブロック回路図、第2
図は本発明の一実施例の回路図、第3図及び第4図は同
上の動作波形図、第5図及び第6図は同上の動作説明
図、第7図は本発明の他の実施例の回路図、第8図は同
上の動作波形図、第9図及び第10図は本発明の更に他の
実施例の要部回路図、第11図は同上の動作波形図、第12
図は本発明の別の実施例の要部回路図、第13図は同上の
動作波形図、第14図は本発明のさらに別の実施例の回路
図、第15図は同上の動作波形図、第16図は従来例の回路
図、第17図は同上の動作波形図である。 1は点灯回路、2は制御回路、3は点灯検出回路、4は
導通期間決定回路、DLは放電灯である。
図は本発明の一実施例の回路図、第3図及び第4図は同
上の動作波形図、第5図及び第6図は同上の動作説明
図、第7図は本発明の他の実施例の回路図、第8図は同
上の動作波形図、第9図及び第10図は本発明の更に他の
実施例の要部回路図、第11図は同上の動作波形図、第12
図は本発明の別の実施例の要部回路図、第13図は同上の
動作波形図、第14図は本発明のさらに別の実施例の回路
図、第15図は同上の動作波形図、第16図は従来例の回路
図、第17図は同上の動作波形図である。 1は点灯回路、2は制御回路、3は点灯検出回路、4は
導通期間決定回路、DLは放電灯である。
Claims (2)
- 【請求項1】高周波で繰り返し導通制御される主スイッ
チ素子を有し、放電灯を高周波点灯させる点灯回路と、
放電灯に印加される電圧を徐々に増加させていくよう
に、主スイッチ素子の繰り返し導通期間を制御する制御
回路とを有する放電灯点灯装置において、放電灯が点灯
したことを検出する点灯検出回路と、点灯検出回路から
の点灯検出信号により、主スイッチ素子の繰り返し導通
期間を固定する導通期間決定回路とを有して成ることを
特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項2】点灯回路は他励式のインバータ回路から成
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放電灯
点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277087A JP2552282B2 (ja) | 1987-03-26 | 1987-03-26 | 放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277087A JP2552282B2 (ja) | 1987-03-26 | 1987-03-26 | 放電灯点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63237398A JPS63237398A (ja) | 1988-10-03 |
JP2552282B2 true JP2552282B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=13498941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7277087A Expired - Lifetime JP2552282B2 (ja) | 1987-03-26 | 1987-03-26 | 放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552282B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-26 JP JP7277087A patent/JP2552282B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63237398A (ja) | 1988-10-03 |
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