JP2004273430A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯する点灯装置において、放電灯の種類によらず、放電灯に異常があるときにインバータ回路を停止させる放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】 直流電源1から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、インバータ回路からの高周波電流により放電灯7、11を点灯する放電灯負荷回路と、放電灯7、11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部で検出された正負のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路P300と、正負ピーク検出回路P300の出力電圧が予め定めた範囲から外れているときにインバータ回路の発振を停止させる停止信号を出力する判定回路H100とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、インバータ回路からの高周波電力によって放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関し、特に、定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯できる点灯装置の保護回路を有する放電灯点灯装置に関するものである。
インバータ回路と、コンデンサと、負荷回路とを備える放電灯点灯装置に対して、放電灯の高圧側と回路グランドとの間に放電灯の低圧側のフィラメントをも含めた構成で設けられ、その低圧側のフィラメントの両端電圧をも含めて放電灯の管電圧を検出する管電圧検出部と、放電灯の片側エミレス時に半波放電により生じる各部電圧、電流の非対称成分を検出する非対称成分検出部と、管電圧検出部の出力と非対称成分検出部の出力とを論理和してインバータ回路の出力を低減ないし停止させるための信号を生成して図略の制御回路に出力するOR回路とを備えている(例えば特許文献1)。
特開2002−83698(段落0012〜0040、 図1〜13)
特許文献1の解決手段は、フィラメント電圧を検出するフィラメント電圧検出手段と、放電灯の管電圧を検出する管電圧検出手段の出力を合成して放電灯の正常時の値を越え寿命末期の値未満に設定した所定値とを比較判別する第1の検出手段を必要とする。
しかしながら、定格電流がほぼ同じでワット数の異なる複数の放電灯を、同一の放電灯点灯装置で点灯可能とする場合は、上記第1の検出手段を実現する前提条件として、段落[0019]に記載されているようにフィラメントFの設計を同様にする必要があり、限定された条件が必要である問題があった。また、上記検出手段の正常時の値と寿命末期の値の比較判別する場合、適用する放電灯のバラツキや製造メーカ間のバラツキ等を予め明確にする必要があり、回路設計上の大きな負荷となる問題があった。
この発明は、従来装置の上記のような問題点を解決するためになされたもので、この発明の第1の目的は、定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯できる点灯装置において、放電灯の種類によらず、確実に放電灯の寿命末期や不点灯等の異常状態を検出し、インバータ回路の発振動作を停止させることができる保護回路を有する放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
また、この発明の第2の目的は、定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯できる点灯装置において、定格電流が別の値で概略同一であり、定格電圧が異なる放電灯の系列に対しても保護回路の回路定数を変更することなく対応できる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
この発明の第3の目的は、定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯できる点灯装置において、少なくても1以上の放電灯が装着されていない場合にはインバータ回路の起動発振を行わず、また、発振起動後も装着されている放電灯が全て抜去された場合にはインバ−タ回路の発振を停止する放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
この発明の第4の目的は、定格電流が概略等しく定格電圧が異なる複数の種類の放電灯を点灯できる点灯装置において放電灯の寿命末期や不点灯等の異常状態を検出しインバ−タ回路の停止状態を保持継続している場合に放電灯を抜去後に正常放電灯を再装着すれば点灯装置へ入力電源を遮断することなくインバ−タ回路の再起動が可能な放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、
上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、この正負ピーク検出回路の出力電圧が予め定めた範囲から外れたときに上記インバータ回路の発振を停止させる停止信号を出力する判定回路と、この判定回路の上記停止信号により上記インバータ回路の発振を停止させるとともに停止状態を継続させる保持回路と、を備えたものである。
直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、この正負ピーク検出回路の出力電圧が予め定めた範囲から外れたときに上記インバータ回路の発振を停止させる停止信号を出力する判定回路と、この判定回路の上記停止信号により上記インバータ回路の発振を停止させるとともに停止状態を継続させる保持回路と、を備えたので、放電灯の種類によらず、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは放電灯が正常であれば低レベル、いずれかの放電灯が寿命末期であれば高レベルとなる。従って、放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、放電灯の種類によらず寿命末期等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を停止することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の放電灯点灯装置の構成を示す回路図、図2は上記放電灯点灯装置の判定回路の回路構成図、図3は商用電源から直流電源を得る場合の直流電源の回路図、図4は放電灯点灯装置の動作説明図である。
図1において、商用電源から直流電源1が得られ、インバータ回路はMOSFET2、3からなるスイッチング素子から構成される。放電灯負荷回路L100はチョークコイル5、カップリングコンデンサ6、放電灯7、放電灯7に並列に接続されたコンデンサ8から構成される。なお、スイッチング素子2及び3のドレイン・ソース間に逆方向に内蔵されているダイオードは図示を省略している。
放電灯負荷回路L110は、放電灯負荷回路L100と同一の構成で、放電灯負荷回路L100に並列に接続されており、チョークコイル9、カップリングコンデンサ10、放電灯11、放電灯11に並列に接続されたコンデンサ12で構成されている。発振制御回路4は、直流電源1の負極と出力端子D2間の電圧でスイッチング素子3を、Vs端子と出力端子D1間の電圧でスイッチング素子2を交互にON/OFFする。
正負ピーク検出回路(以下±P検出回路と称す)P300は、放電灯7、11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部とピーク検出部で検出された正負のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する出力部から構成される。
放電灯7の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部においては、直列に接続されたコンデンサ20、21のコンデンサ20の一端は直流電源1の負極に、コンデンサ21の他端はカップリングコンデンサ6と放電灯7の接続点に接続される。アノードとカソードが接続されたダイオード51、56の接続点はコンデンサ20と21の接続点に接続され、ダイオード51のカソードはコンデンサ53を介して直流電源1の負極に接続される。ダイオード56のアノードはコンデンサ58を介して直流電源1の負極に接続される。 なお、コンデンサ53、58に付した+記号は直流電源1の負極を基準電位にして+記号を付した電極側が正の電位になることを示した記号である(コンデンサ58はダイオード56のアノード側が負の電位になる)。
また、放電灯11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部においては、直列に接続されたコンデンサ23、24のコンデンサ23の一端は直流電源1の負極に、コンデンサ24の他端はカップリングコンデンサ10と放電灯11の接続点に接続される。
アノードとカソードが接続されたダイオード50、55の接続点はコンデンサ23と24の接続点に接続され、ダイオード50のカソードはコンデンサ53を介して直流電源1の負極に接続される。ダイオード55のアノードはコンデンサ58を介して直流電源1の負極に接続される。
上記のピーク検出部で検出された正負のピーク値をインピーダンス素子である抵抗52、57で分圧して出力する出力部は、コンデンサ53とダイオード51の接続点に一端が接続された抵抗52、一端が抵抗52の他端に接続され、他端がコンデンサ58とダイオード56の接続点に接続された抵抗57、一端が抵抗52と57の接続点に、他端が直流電源1の負極に接続されたコンデンサ54からなる。
なお、コンデンサ53の電圧をV53、コンデンサ54の電圧をV54、コンデンサ58の電圧をV58で示す。
±P検出回路P300の動作は、後で詳述するが、放電灯7、11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部で検出された正負のピーク値を抵抗52、57で分圧して出力する。このとき、放電灯7及び11の放電電圧の正の半サイクルのピーク値のいずれか一方の電圧に対応する電圧をコンデンサ53の電圧V53として、負の半サイクルのピーク値のいずれか一方の電圧に対応する電圧をコンデンサ58の電圧V58として検出する。
判定回路C100の入力電圧Vsi1は、±P検出回路P300の出力電圧であるコンデンサC54の電圧と同一であり、その値が予め定められた範囲から外れているときに、高いレベルの電圧Vsoを出力する。以降、Vsi1を動作停止入力電圧、Vsoを動作停止出力電圧と称す。
保持回路H100は、ゲートが判定回路C100の出力端子に、カソードが直流電源1の負極に、アノードが低電圧レベル(以下、低レベルと呼ぶ)にすると発振が停止する発振制御回路4のS端子に接続されたサイリスタ36と、サイリスタ36のゲートと直流電源1の負極との間に接続された抵抗35から構成される。
なお、±P検出回路P300、判定回路C100及び保持回路H100は、保護回路を構成する。
次に、判定回路C100の具体的な回路構成を図2により説明する。図2において、図1と同一または同等の作用をする素子及び回路要素には同一符号を付し説明を省略する。
判定回路C100において、ツェナーダイオード70のカソードが±P検出回路P300の出力電圧Vsi1に接続され、アノードは比較器74の非反転入力端子に接続される。ツェナーダイオード70のアノードと直流電源1の負極との間に抵抗71が接続され、判定回路の電源Vcと比較器74の反転入力端子との間に抵抗73が接続される。ダイオード72のアノードが比較器74の反転入力端子に、カソードが直流電源1の負極に接続され、電源Vcと比較器74の出力間に抵抗75が接続される。
ツェナーダイオード76のアノードが±P検出回路P300の出力電圧Vsi1に接続され、カソードは比較器78の反転入力端子に接続される。ツェナーダイオード76のカソードとダイオード72のアノードとの間に抵抗77が接続され、比較器78の非反転入力端子は直流電源1の負極に接続される。電源Vcと比較器78の出力間に抵抗79が接続される。アノードが比較器78の出力に接続されたダイオード80とアノードが比較器74の出力に接続されたダイオード81のカソードは接続され、動作停止出力電圧Vsoを出力する。
なお、商用電源から直流電源を得る場合の直流電源1の回路構成は実施の形態1で示した図3に示すように、商用電源1aから出力された交流電源は、ダイオードブリッジ1bで全波整流された後、平滑コンデンサ1cで平滑化され、直流電源として負荷回路出力されるように構成される。
次に、図1、2、4により、この発明の実施の形態1の動作を説明する。
図4において、時間tの経過による放電灯7、11の状態に対応して、(a)はV53、(b)はV58、(c)はV54(Vsi1)、(d)は動作停止出力電圧Vsoの波形をそれぞれ示す。
モード1は放電灯7、11が正常な場合、モード2は放電灯7のコンデンサ21側フィラメントの放電物質が消耗した寿命末期状態で、放電灯11が正常な場合、モード3は放電灯7のコンデンサ20側のフィラメントの放電物質が消耗した寿命末期状態で、放電灯11が正常な場合を示す。
図1において、直流電源1が投入されると、発振制御回路4によりスイッチング素子2及び3は交互に高周波で駆動され放電灯は点灯に至る。
ここで、まず、図4に示す放電灯7及び11のいずれも正常状態であるモード1の場合について説明する。モード1の動作期間は図の時間t1からt2の期間である。放電灯7の両端電圧はコンデンサ20と21で分圧され、放電の正の半サイクルの電圧はダイオード51を介してコンデンサ53に図4(a)に示す極性でピーク充電される。V53はコンデンサ53の電圧を示す。
また、放電の負の半サイクルの電圧はダイオード56を介してコンデンサ58に図4(b)に示す極性で充電される。V58はコンデンサ58の電圧を示す。放電灯7は正常放電しているので、放電の正負の半サイクルの電圧はほぼ等しくコンデンサ53と58の電圧であるV53とV58は、大きさが等しく極性の異なる電圧が得られる。ここで、抵抗52と57の値を等しく選定すれば、コンデンサ54の電圧V54は図4(c)に示すようにゼロとなる。同様に、放電灯11も正常点灯しているので、ダイオード50を介してコンデンサ53に得られた電圧V53とダイオード55を介してコンデンサ58に得られた電圧V58は、図4(a)、(b)に示すように大きさが等しく極性の異なる電圧が得られ、コンデンサ54の電圧V54は図4(c)に示すようにゼロになる。即ち、モード1では、判定回路C100の入力である動作停止入力電圧(Vsi1)はゼロである。
判定回路C100においては、比較器74の反転入力端子は、電源Vcが抵抗73で減圧され、ダイオード72が例えばシリコンダイオードなら順方向電圧が約0.6Vの電位であるのに対し、その非反転入力端子は抵抗71で直流電源1の負極(ゼロ電位)に接続されているので、反転入力端子電圧が非反転入力端子電圧より大きくなり、その出力電圧は低レベルとなる。また、比較器78の非反転入力端子は直流電源1の負極(ゼロ電位)に接続されているのに対し、その反転入力端子は抵抗77を介してダイオード72のアノード電圧である約0.6Vであるので、その出力電圧は低レベルとなり、動作停止出力電圧Vsoの波形は図4(d)に示すように低レベルとなる。判定回路C100の出力である動作停止出力電圧Vsoが低レベルなので発振制御回路の動作は継続し、放電灯7及び11は正常点灯状態を継続する。
以上の説明で明らかなようにモード1の動作状態では、放電灯の種類によらず放電灯が正常放電しており、その放電の正負の半サイクルの放電電圧がほぼ等しければコンデンサ54にはほぼゼロの電圧が得られ、正常放電状態であることを識別してインバータ回路の発振を継続できる。
次に、図4において、放電灯7のコンデンサ21側のフィラメントの放電物質が消耗状態、放電灯11が正常であるモード2の動作について説明する。モード2の動作期間は図の時間t2からt3の期間であり、期間途中の時間t21で放電灯7のコンデンサ21側のフィラメントの放電物質が消耗したとする。この動作状態では図4(b)のt21〜t22(t22は後述のようにインバータ回路が停止する時間)に示すように放電灯7の負の半サイクルの放電電圧が正の半サイクルの放電電圧より大きくなる。即ち、コンデンサ53の電圧V53よりコンデンサ58の電圧V58の電圧の絶対値が大きくなるのでコンデンサ54の電圧V54(Vsi1)は図4(c)に示すように負電位となる。
ここで、判定回路C100のツェナーダイオード76の電圧を適当に選定し、±P検出回路P300の動作停止入力電圧(Vsi1)に対し、比較器78の反転入力端子の電圧が非反転入力端子電圧以下になるように設定すれば、直流電源1の負極(ゼロ電位)に接続されている比較器78の非反転入力端子電圧より小さくなり比較器78の出力は高レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは図4(d)に示すように高レベルになる。
即ち、±P検出回路P300の出力電圧である動作停止入力電圧(Vsi1)=(V54)がツェナーダイオード76で予め定めた負電圧値より小さいときに(負の絶対値が大きいときに)比較器78の出力は高レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは高レベルになる。
そして、動作停止出力電圧Vsoが高いレベルになれば、保持回路H100のサイリスタ36のゲート電圧が高レベルになるのでサイリスタ36はON状態となり、発振制御回路4からのスイッチング素子2、3への駆動電圧の出力は停止、即ち、インバータ回路は停止(t22)となり放電灯7及び11は消灯する。また、この時サイリスタ36には、その保持電流以上の電流が流れるように設定すれば、この状態は直流電源1を遮断するまで継続する。
上記の説明では、放電灯7のコンデンサ21側のフィラメントの放電物質が消耗、放電灯11が正常の場合について説明したが、放電灯7が正常、放電灯11のコンデンサ24側のフィラメントの放電物質が消耗、または、いずれの放電灯の直流電源1に接続されていない側のフィラメントの放電物質が消耗した場合でも、コンデンサ54には負の電圧が得られることは明らかである。
以上の説明で明らかなようにモード2の動作状態では、放電灯の種類によらず放電灯の直流電源1の負極に接続されていない側のフィラメントの放電物質の消耗等がある場合には、コンデンサ54には負の電圧が得られ、判定回路C100から高レベルの電圧を出力してインバータ回路の動作を停止し、放電灯が異常状態での運転を回避できる。なお、上記の説明では、比較器78の反転入力端子に負の電圧が入力される場合の動作について説明したが、比較器の回路構成で負の電圧が入力不可な素子の場合は、比較器の駆動電源を正負の電圧で駆動することにより、負の入力も動作可能になる。
次に、図4において、放電灯7のコンデンサ20側のフィラメントの放電物質が消耗状態、放電灯11が正常であるモード3の動作について説明する。モード3の動作期間は図の時間t3からt4の期間であり、期間途中の時間t31で放電灯7のコンデンサ20側のフィラメントの放電物質が消耗したとする。この動作状態では図4(a)のt31〜t32(t32は後述のようにインバータ回路が停止する時間)に示すように放電灯7の正の半サイクルの放電電圧が負の半サイクルの放電電圧より大きくなる。即ち、コンデンサ58の電圧V58よりコンデンサ53の電圧V53の電圧の絶対値が大きくなるのでコンデンサ54の電圧V54(Vsi1)は図4(c)に示すように正電位となる。
ここで、判定回路C100のツェナーダイオード70の電圧を適当に選定し、±P検出回路P300の動作停止入力電圧(Vsi1)に対し、比較器74の非反転入力端子の電圧が、反転入力端子の電圧より大きくなるように設定すれば、比較器74の出力は高レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは図4(d)に示すように高レベルになる。
即ち、±P検出回路P300の出力電圧である動作停止入力電圧(Vsi1)=(V54)がツェナーダイオード70で予め定めた正電圧値より大きいときに比較器74の出力は高レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは高レベルになる。
そして、動作停止出力電圧Vsoが高いレベルになれば、保持回路H100のサイリスタ36のゲート電圧が高レベルになるのでサイリスタ36はON状態となり、発振制御回路4からのスイッチング素子2、3への駆動電圧の出力は停止、即ち、インバータ回路は停止(t32)となり放電灯7及び11は消灯し、この状態は直流電源1を遮断するまで継続する。
上記の説明では、放電灯7のコンデンサ20側のフィラメントの放電物質が消耗、放電灯11が正常の場合について説明したが、放電灯7が正常、放電灯11のコンデンサ23側のフィラメントの放電物質が消耗、または、いずれの放電灯の直流電源1に接続されている側のフィラメントの放電物質が消耗した場合でも、コンデンサ54には正の電圧が得られることは明らかである。
以上の説明で明らかなようにモード3の動作状態では、放電灯の種類によらず放電灯の直流電源1の負極に接続されている側のフィラメントの放電物質の消耗等がある場合には、コンデンサ54には正の電圧が得られ、判定回路C100から高レベルの電圧を出力してインバータ回路の動作を停止し、放電灯が異常状態での運転を回避できる。
なお、モード2では、±P検出回路P300の動作停止入力電圧(Vsi1)がツェナーダイオード76で予め定めた負電圧値より小さいときに(負の絶対値が大きいときに)、モード3では、動作停止入力電圧(Vsi1)がツェナーダイオード70で予め定めた正電圧値より大きいときに、比較器74の出力は高レベルになり、各々判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは高レベルになり、即ち、予め定められた範囲から外れたときに、保持回路H100によりインバータ回路は停止されるが、放電灯7、11が正常のときのモード1の場合は、±P検出回路P300の動作停止入力電圧(Vsi1)がツェナーダイオード76で予め定めた負電圧値以上で(負の絶対値が小さいときに)、ツェナーダイオード70で予め定めた正電圧値以下の範囲のとき、即ち、予め定めた範囲以内のときに、比較器74の出力は低レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは低レベルになり、保持回路H100によりインバータ回路は停止されない。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、放電灯の種類によらず、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは、放電灯のフィラメントの放電物質が正常であれば低レベル、いずれかの放電灯のフィラメントの放電物質が消耗すれば高レベルとなるので放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、放電灯の種類によらず寿命末期等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を安全に停止することができる。そのため、放電灯の種類毎に保持回路H100の回路定数を最適に選定する必要がなく、点灯装置を生産するための部品の種類や在庫管理機種を低減することができる。
また、インバータ回路は、2つのスイッチング素子を有するハーフブリッジ回路なので、簡単な回路とすることができる。
なお、本実施の形態では、放電灯が2灯の場合について説明したが、放電灯が1灯の場合は勿論、3灯以上の場合でも可能なことは明らかである。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2の放電灯点灯装置の構成を示す回路図、図6は放電灯点灯装置の動作説明図である。
図5において、実施の形態1の図2と同一作用をする素子及び構成要素は同一符号で示し説明を省略する。本実施の形態は、実施の形態1の図1、2において、過電圧検出回路Vov100を追加し、判定回路C100の構成の一部を変えたものである。
図5において、放電灯電圧の過電圧を検出する過電圧検出回路Vov100は、±P検出回路P300のコンデンサ53に並列に接続されるとともに直列に接続された抵抗85、86、及び抵抗85に並列に接続されたコンデンサ82から構成され、出力電圧は判定回路C100の動作停止入力電圧Vsi2となる。
判定回路C100には、カソードが過電圧検出回路Vov100の抵抗85と86の接続点に接続され、アノードが比較器74の非反転入力端子に接続されたツェナーダイオード83が追加されている。
次に、この発明の実施の形態2の動作を図1、図5、図6により説明する。
図6において、時間tの経過による放電灯7、11の状態に対応して、(a)はV53、(b)はV58、(c)はV54(Vsi1)、(d)は動作停止出力電圧Vsoの波形、(e)は過電圧検出回路Vov100からの動作停止入力電圧(Vsi2)の波形を示す。モード1〜3は実施の形態1の図4と同じであり説明を省略する。モード4は放電灯7、11のいずれかに微細な亀裂が入り放電灯内部に空気が微量入った、もしくは、放電灯は正常であるが周囲温度が過度に低下したため正常放電に移行できない放電灯不点灯状態等の場合を示す。
図1において、直流電源1が投入されると、発振制御回路4によりスイッチング素子2及び3は交互に高周波で駆動され放電灯は点灯に至る。
ここで、放電灯7、11の内少なくても1灯のフィラメントの放電物質が消耗した放電灯の寿命末期のモード1〜3の動作については、実施の形態1と同様に、インバータ回路の発振が停止し、その状態が直流電源1を遮断するまで継続できることは明らかであるので説明を省略する。
次に、モード4について説明する。モード4は時間t4からt5に示す期間で、時間t41で放電灯7に亀裂が入る等の理由でその放電電圧が、正負の半サイクルで概略等しく、図6(a)、(b)に示すように、コンデンサ53の電圧V53とコンデンサ58の電圧V58の電圧が正負の半サイクルで概略等しいが、正常放電時に比べて大きくなったとする。この状態ではスイッチング素子2、3に流れる電流も大きく、回路の破損防止のためにインバータ回路の動作を停止する必要があるが、図6(c)に示すように動作停止入力電圧(Vsi1)はゼロで放電灯7、11が正常である場合のモード1と同様になり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoも低レベルとなり(ゼロ)となり、この電圧ではインバータ回路の動作を停止することはできない。
しかし、過電圧検出回路Vov100において、±P検出回路P300のコンデンサ53に得られた電圧を抵抗86、85とコンデンサ82で積分し、動作停止入力電圧(Vsi2)としてC100に入力し、動作停止入力電圧(Vsi2)が予め定めた値V1より大きくなったときに、比較器74の出力が低レベルから高レベルに変化するようにツェナーダイオード83の値を設定すれば、放電灯7の電圧が正負の半サイクルで概略等しく正常時の場合もインバータ回路の発振を停止できる。
即ち、図6(e)に示すようにt42で過電圧検出回路Vov100の出力電圧である動作停止入力電圧(Vsi2)がツェナーダイオード83で予め定めた電圧V1より大きくなったときに判定回路C100の比較器74の出力が低レベルから高レベルになり、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは図5(d)に示すように高レベルになる。
そして、動作停止出力電圧Vsoが高いレベルになれば、保持回路H100のサイリスタ36のゲート電圧が高レベルになるのでサイリスタ36はON状態となり、発振制御回路4からのスイッチング素子2、3への駆動電圧の出力は停止、即ち、インバータ回路は停止(t43)となり放電灯7及び11は消灯し、この状態は直流電源1を遮断するまで継続する。
ここで、放電灯の電圧の正負の半サイクルが概略等しく、その大きさが正常時に比べて大きい場合に、インバータ回路を動作停止させるまでの継続時間T1(t41〜t42)及びそのときの動作停止入力電圧(Vsi2)の電圧V1は過電圧検出回路Vov100及びツェナーダイオード83の定数で定めることができる。例えば、コンデンサ82の容量値がゼロ(コンデンサ82を削除と同一)の場合は、T1がゼロとなり、放電灯の電圧が予め定められた値より大きくなった場合に、時間遅れなくインバータ回路の動作を停止させることができる。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、放電灯の放電電圧の正負のアンバランスを検出する±P検出回路P300と放電電圧の大きさを検出する過電圧検出回路Vov100の2つの検出電圧で動作停止入力電圧Vsi1、Vsi2を判定回路C100の入力電圧として放電灯の電圧を判定しているので放電灯の種類によらず、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは放電灯が正常であれば低レベル、いずれかの放電灯が異常であれば高レベルとなる。
従って、放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、放電灯の種類によらず寿命末期等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を停止することができる。
そのため、放電灯の種類毎に保持回路H100の回路定数を最適に選定する必要がなく点灯装置を生産するための部品の種類や在庫管理機種を低減することができる。また、過電圧検出回路Vov100の出力電圧の判定と、±P検出回路P300の出力電圧の判定を、同一の判定回路C100の同一の比較器74で兼用しているので、回路を小型化、廉価にできる効果がある。
また、上記説明では、放電灯が2灯の場合について説明したが、放電灯が1灯の場合は勿論、3灯以上の場合でも可能なことは明らかである。また、±P検出回路P300、過電圧検出回路Vov100、判定回路C100は上記に記載の構成のものに限らず、同等の機能を持つ他の構成のものでも良いことは勿論である。また、過電圧検出回路Vov100は、放電灯の正の半サイクルのピーク値であるコンデンサ53の電圧を積分し、その出力であるVsi2をツェナーダイオード83を介して比較器74で判定していたが、これを放電灯の負の半サイクルのピーク値であるコンデンサ58の電圧を積分して、ツェナーダイオード等を介して比較器78で判定しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図において、実施の形態と同一作用をする素子及び構成要素は同一符号で示し、説明を省略する。図7は実施の形態1の図1において、コンデンサ20、21を抵抗20a、21aで、コンデンサ23、24を抵抗23a、24aで置き換えたものである。
図の放電灯負荷回路L100において、放電灯7の電圧が抵抗20a、21aで分圧され、コンデンサ53に正の半サイクルのピークの電圧V53が、コンデンサ58に負の半サイクルのピークの電圧V58が充電されることはこの発明の実施の形態を示す図1の実施例の場合と同様である。即ち、V53とV58の絶対値に差があれば、その差に対応する電圧がコンデンサ54の電圧V54として検出され、上記V54が予め定めた範囲から外れた場合に判定回路C100の作用により、インバータ回路の動作を停止できるものである。
本実施の形態3では、この発明の実施の形態を示す図1においてコンデンサ20、21を抵抗20a、21aで置換しているので、放電灯の電圧が直流電源1の電圧の変動等の理由により一瞬変動した場合でも、コンデンサ53、58には、これらコンデンサの定数と抵抗20a、21aの定数で定める積分定数で充電される。即ち、コンデンサ53、58の電圧V53、V58は放電灯の電圧が継続して発生している場合には、それに対応する正負の電圧が、放電灯の電圧が瞬時変化した場合はそれを積分した時間的に遅れた電圧が検出されるので、直流電源1の瞬間的な変動等に対する誤動作を防止できる効果がある。上記では、放電灯負荷回路L100において、コンデンサ20、21を抵抗20a、21aに置換した場合について説明したが、放電灯負荷回路L110においてコンデンサ23、24を抵抗23a、24aに置換した場合も全く同一の効果があることは明らかである。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、放電灯に並列に接続されているコンデンサの直列回路を抵抗で置換し、更に、放電灯の放電電圧の正負のアンバランスを検出する±P検出回路P300の検出電圧を判定回路C100の入力電圧として放電灯の電圧を判定しているので、放電灯の種類によらず、判定回路C100の動作停止出力電圧Vsoは放電灯が正常であれば低レベル、いずれかの放電灯が異常であれば高レベルとなる。従って、放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、放電灯の種類によらず寿命末期等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を停止することができる。また、直流電源1の瞬間的な変動等により、放電灯の電圧が変動した場合等に対する誤動作を防止することができる。そのため、放電灯の種類毎に保持回路H100の回路定数を最適に選定する必要がなく点灯装置を生産するための部品の種類や在庫管理機種を低減することができる。
また、放電電圧の大きさを検出する過電圧検出回路Vov100を付加しても良いことは勿論である。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4の放電灯点灯装置の構成を示す回路図、図9は上記放電灯点灯装置の動作説明図である。図8において、直流電源1は例えば、商用電源を整流後コンデンサで平滑して得られる。インバータ回路はMOSFET2、3からなるスイッチング素子で構成される。放電灯負荷回路L100はチョークコイル5、カップリングコンデンサ6、放電灯7、放電灯7に並列に接続されたコンデンサ8から構成される。なお、スイッチング素子2及び3のドレイン・ソース間に逆方向に内蔵されているダイオードは図示を省略している。
放電灯負荷回路L110は、放電灯負荷回路L100と同一の構成で、放電灯負荷回路L100に並列に接続されており、チョークコイル9、カップリングコンデンサ10、放電灯11、放電灯11に並列に接続されたコンデンサ12から構成される。発振制御回路4は、直流電源1の負極と出力端子D2間の電圧でスイッチング素子3を、Vs端子と出力端子D1間の電圧でスイッチング素子2を交互にON/OFFする。また、Vcc記号は、図示を省力した回路部から供給される制御回路の駆動電圧を示している。
正負ピーク検出回路(以下±P検出回路と呼ぶ)P100は、放電灯7、11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値に対応した値を検出するピーク検出部とピーク検出部で検出された正負のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する出力部から構成される。
放電灯7の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値に対応した値を検出するピーク検出部においては、直列に接続された抵抗91、92はコンデンサ8に並列に接続される。ダイオード51のアノードとダイオード56のカソードは接続されて抵抗91、92の接続点に接続される。ダイオード51のカソードからコンデンサ53を介して直流電源1の負極に接続される。ダイオード56のアノードからコンデンサ58を介して直流電源1の負極に接続される。
また、放電灯11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値に対応した値を検出するピーク検出部においては、直列に接続された抵抗93、94はコンデンサ12に並列に接続される。ダイオード50のアノードとダイオード55のカソードは接続されて抵抗93、94の接続点に接続される。ダイオード50のカソードからコンデンサ53を介して直流電源1の負極に接続される。ダイオード55のアノードからコンデンサ58を介して直流電源1の負極に接続される。
上記のピーク検出部で検出された正負のピーク値をインピーダンス素子である抵抗52、57で分圧して出力する出力部は、ダイオード55のアノードとダイオード50のカソード間に直列に接続された抵抗52、57の接続点と直流電源1の負極との間に接続されたコンデンサ54からなる。なお、抵抗52、57の抵抗値は等しく選定する。また、コンデンサ53の電圧をV53、コンデンサ54の電圧をV54、コンデンサ58の電圧をV58で示す。また、コンデンサ53に付した+記号、コンデンサ53に付した−記号は直流電源1の負極を基準電位にして記号を付した側の電極がそれぞれ正または負の電位になるこを示した記号である。
±P検出回路P100の動作は、放電灯7、11の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値に対応した値を検出するピーク検出部で検出された正負のピーク値を抵抗52、57で分圧して出力する。この時放電灯7及び11の放電電圧の正の半サイクルのピーク検出値の内、いずれか高い方の電圧に対応する電圧をコンデンサ53の電圧V53として、負の半サイクルのピーク検出値の内、いずれか低い方(負の絶対の大きい方)の電圧に対応する電圧をコンデンサ58の電圧V58として検出する。また、コンデンサ53の+記号側とコンデンサ58の−記号側電極間に直列に接続された抵抗52、57の接続点の電圧はコンデンサ54の電圧をV54として検出される。放電灯7、11が正常放電をしている場合は、放電電圧の正負の半サイクルのピーク電圧値は概略等しいので、V53とV58は値が概略等しく正負の極性が逆になる。抵抗52、57の抵抗値は等しいのでその中点の電圧V54は概略ゼロになる。また、放電灯の寿命末期時には寿命末期になったフィラメントに対応した半サイクルの放電電圧が正常時の放電電圧よりも大きくなるため、V53とV58の絶対値が等しくならずV54は正または負の電圧になる。また、放電灯は正常であるが周囲温度が低すぎて正常放電に至らない、あるいは、放電灯に発生したクラックのため空気が入った等の不良放電灯の場合は、放電電圧の正負の半サイクルの電圧は大きくなり、正常放電時に比べてV53、V58として大きな絶対値の電圧が検出される。
保持回路H110は±P検出回路P100で検出した検出電圧V54を入力電圧として放電灯7、11の異常の有無を検出し、異常の場合には発振制御回路4の発振停止端子Sを低電圧レベル(以下、低レベルと呼ぶ)にして、インバータ回路の発振を停止しその状態を継続する。
保持回路H110において、NPNトランジスタ43のコレクタはPNPトランジスタ44のベースに、PNPトランジスタ44のコレクタはNPNトランジスタ43のベースに接続される。NPNトランジスタ43のエミッタは直流電源1の負極に、ベースはツェナーダイオード48のアノードに接続される。ダイオード49のカソードはツェナーダイオード48のカソードに、アノードは抵抗52、57の接続点に接続される。NPNトランジスタ43のベース・エミッタ間に抵抗45が接続される。PNPトランジスタ44のベースはツェナーダイオード46のカソードに接続される。ダイオード47のアノードはツェナーダイオード46のアノードに、カソードは抵抗52、57の接続点に接続される。PNPトランジスタ44のベース・エミッタ間に抵抗42が接続される。PNPトランジスタ44のエミッタから抵抗40を介して制御回路駆動電圧Vccに接続される。ダイオード41のカソードはPNPトランジスタ44のエミッタにアノードは発振制御回路4の発振停止端子Sに接続される。
なお、商用電源から直流電源を得る場合の直流電源1の構成例を図3に示す。図に示すように、商用電源1aから出力された交流電源は、ダイオードブリッジ1bで全波整流された後、平滑コンデンサ1cで平滑化され、直流電源として負荷回路出力されるように構成される。
次に、この発明の実施の形態4の動作を図8及び図9により説明する。図9において、時間tの経過による放電灯7、11の状態に対応して、(a)はV53、(b)はV58、(c)はV54の波形を示す。モード1は放電灯7、11が正常な場合、モード2は放電灯7のカップリングコンデンサ6側のフィラメントの放電物質が消耗した寿命末期状態で、放電灯11が正常な場合モード3は放電灯7の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗した場合の寿命末期状態で、放電灯11が正常な場合を示す。
ここで、全体の動作の説明の前に、保持回路H110の回路条件及び基本的な動作について説明する。
保持回路H110においてツェナーダイオード48のツェナー電圧を以下の(1)式を満足するように選定する。
0<Vs1=VBE43+Vz48+VF49<V+54 …(1)
ただし、(1)式の記号は以下を示す。
Vz48:ツェナーダイオード48のツェナー電圧
VBE43:NPNトランジスタ43のベース・エミッタ間順方向電圧 (約0.6V)
VF49:ダイオード49の順方向降下電圧(約0.6V)
V+54:放電灯7、11の直流電源1の負極側のフィラメントの放電 物質が消耗した等の場合にコンデンサ54に発生する放電灯寿命末期 時検出電圧
なお、Vs1はゼロよりは十分大きく選定する。
また、ツェナーダイオード46のツェナー電圧を以下の(2)式を満足するように選定する。
V−54<Vs2=VE44−(VBE44+Vz46+VF47)<0 …(2)
ただし、(2)式の記号は以下を示す。
Vz46:ツェナーダイオード46のツェナー電圧
VBE44:PNPトランジスタ44のベース・エミッタ間順方向電圧(約0.6 V)
VF47:ダイオード47の順方向電圧(約0.6V)
V−54:放電灯7、11の直流電源1のカップリングコンデンサ側のフラメント の放電物質が消耗した等の原因でコンデンサ54に発生する放電灯寿命 末期時検出電圧
VE44:PNPトランジスタ44がOFFの場合に直流電源1の負極を基準にし たときの電圧(図8の回路では制御回路駆動電圧Vccに等しい)
なお、エミッタの電圧Vs2はゼロより十分低い電圧に選定する。
上記(1)、(2)式を満足する回路条件において、V54が概略ゼロの場合にはPNPトランジスタ43、44、は共にOFFとなり、発振制御回路4の発振停止端子Sは高電圧レベル(以下、高レベルと呼ぶ)になる。
また、V54がVs1より大きい場合にはNPNトランジスタ43はONになり、そのコレクタ電流が制御回路駆動電圧Vcc、抵抗40、PNPトランジスタ44のエミッタ、同ベースの経路で流れる。即ち、PNPトランジスタ44は、そのベースに電流が流れるのでONになる。PNPトランジスタ44がONになればそのコレクタ電流が制御回路駆動電圧Vcc、抵抗40の経路でNPNトランジスタ43のベースに流れこむのでNPNトランジスタ43はV54の値にかかわらず以降ONを継続する。この状態は電源が遮断し、Vccが供給されなくなる迄継続する。
以上のようにV54がVs1より大きい条件ではNPNトランジスタ43およびPNPトランジスタ44が共にONになり発振制御回路4の発振停止端子Sは低レベルになる。発振制御回路4の発振停止端子Sが低レベルになると発振動作が停止する。
また、V54がVs2より小さい場合には(負の絶対値は大きい)、制御回路駆動電圧Vcc、PNPトランジスタ44のエミッタ、同ベースを介してコンデンサ54に電流が流れてPNPトランジスタ44がONになる。PNPトランジスタ44がONになれば、上記で説明したようにNPNトランジスタもONになるので以降V54の値にかかわらずPNPトランジスタ44及びNPNトランジスタ43はONを継続する。以上のようにV54がVs2より小さい条件(絶対値は大きい)ではNPNトランジスタ43およびPNPトランジスタ44が共にONになり発振制御回路4の発振停止端子Sは低レベルになり、発振制御回路4の発振動作が停止する。
次に、全体の動作について説明する。図8において、直流電源1が投入されると、発振制御回路4によりスイッチング素子2及び3は交互に高周波で駆動され放電灯は点灯に至る。
ここで、まず、図9に示す放電灯7及び11のいずれも正常状態であるモード1の場合について説明する。モード1の動作期間は図の時間t1からt2の期間である。放電灯7の両端電圧は抵抗91と92で分圧され、放電の正の半サイクルの電圧はダイオード51を介してコンデンサ53に図9(a)に図示の極性でピーク充電される。V53はコンデンサ53の電圧を示す。
また、放電の負の半サイクルの電圧はダイオード56を介してコンデンサ58に図9(b)に示す極性で充電される。V58はコンデンサ58の電圧である。放電灯7は正常放電しているので、放電の正負の半サイクルの電圧はほぼ等しくコンデンサ53、58の電圧であるV53とV58は、大きさが概略等しく極性の異なる電圧が得られる。
ここで、抵抗52、57の値を等しく選定すれば、その中点の電圧は概略ゼロとなる。即ち、コンデンサ54の電圧は図9(c)に示すように概略ゼロとなる。同様に、放電灯11も正常点灯しているので、ダイオード50を介してコンデンサ53に得られた電圧V53とダイオード55を介してコンデンサ58に得られた電圧V58は図9(a)、(b)に示すように概略等しく極性の異なる電圧が得られ、コンデンサ54の電圧V54は図9(c)に示すように概略ゼロになる。即ち、モード1では、±P検出回路P100の出力であるコンデンサ54の電圧V54はが概略ゼロである。
保持回路H110において、ダイオード47のカソードとダイオード49のアノードの接続点に入力されたコンデンサ54の電圧V54は、以下の(3)式を満足する。
Vs2<V54(モード1)<Vs1…(3)
ただし、(3)式の記号は以下を示す。
V54(モード1):図9のモード1動作条件におけるコンデンサ54の電圧
なお、Vs1、Vs2は上記(1)、(2)式で示してある。保持回路H110の入力電圧が上記(3)式を満足する条件では、NPNトランジスタ43及びPNPトランジスタ44のいずれもONすることができず、発振制御回路4の発振停止端子Sは高レベルなので発振制御回路4の発振動作は継続し、放電灯7及び11は正常放電を継続する。
以上の説明で明らかなようにモード1の動作状態では、放電灯の種類によらず放電灯が正常放電しており、その放電の正負の半サイクルの放電電圧が概略等しければコンデンサ54に概略ゼロの電圧が得られ、正常放電状態である事を識別してインバータ回路の発振を継続できる。
次に、図9において、放電灯7のカップリングコンデンサ6側のフィラメントの放電物質が消耗状態、放電灯11が正常であるモード2の動作について説明する。モード2の動作説明の期間は図の時間t2からt3の期間であり、期間途中の時間t21で放電灯7のカップリングコンデンサ6側のフィラメントの放電物質が消耗したとする。この動作状態では図9(b)のt21〜t22(t22は後述のようにインバータ回路が停止する時間)に示すように、放電灯7の負の半サイクルの放電電圧が正の半サイクルの放電電圧より大きくなる。即ち、コンデンサ53の電圧V53よりコンデンサ58の電圧V58の電圧の絶対値が大きくなるのでコンデンサ54の電圧V54(上記(2)式よりV54=V−54)は図9(c)に示すように負電位となる。
ここで、保持回路H110のツェナーダイオード46のツェナー電圧を上記(2)式を満足するように選定すれば、あらかじめ定めた負電圧Vs2より小さいときに(負の絶対値は大きい)、PNPトランジスタ44はONになり、続いてNPNトランジスタ43もONになるので発振制御回路4の発振停止端子Sは低レベルになり発振動作が停止する。発振制御回路4の発振動作が停止すればインバータ回路の発振動作も停止(時間t22)となり、放電灯7及び11は消灯する。また、この時PNPトランジスタ44及びNPNトランジスタ43には制御回路駆動電圧Vccから抵抗40を介して電流が流れ続けるので、この状態は直流電源1を遮断し制御回路駆動電圧Vccの供給が停止するまで継続する。
上記の説明では、放電灯7のカップリングコンデンサ6側のフィラメントの放電物質が消耗、放電灯11が正常の場合について説明したが、放電灯7が正常、放電灯11のカップリングコンデンサ10側のフィラメントの放電物質が消耗、または、いずれの放電灯のカップリングコンデンサ側のフィラメントの放電物質が消耗した場合でも、コンデンサ54には保持回路H110のPNPトランジスタ44をON(続いてNPNトランジスタ43もON)可能な上記(2)式を満足する負の電圧V−54が得られることは明らかである。
以上の説明で明らかなようにモード2の動作状態では、放電灯の種類に依らず放電灯のカップリングコンデンサ側のフィラメントの放電物質の消耗などがある場合には、コンデンサ54には上記(2)式を満足する負の電圧V−54が得られ、保持回路H110から低レベルを出力してインバータ回路の動作を停止し、放電灯が異常状態での運転を回避できる。
次に、図9において、放電灯7の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗状態、放電灯11が正常であるモード3の動作について説明する。モード3の動作期間は図の時間t3からt4の期間であり、期間途中の時間t31で放電灯7の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗したとする。この動作状態では、図9(a)のt31からt32(t32は後述のようにインバータ回路が停止する時間)に示すように放電灯7の正の半サイクルの放電電圧が負の半サイクルの放電電圧より大きくなる。即ち、コンデンサ58の電圧V58よりコンデンサ53の電圧V53の電圧の絶対値が大きくなるのでコンデンサ54の電圧V54は正電位となる。
ここで、保持回路H110のツェナーダイオード48のツェナー電圧を上記(1)式を満足するように選定すれば、あらかじめ定めた正電圧Vs1より大きいときに、NPNトランジスタ43はONになり、続いてPNPトランジスタ44もONになるので発振制御回路4の発振停止端子Sは低レベルになり発振動作が停止する。発振制御回路4の発振動作が停止すればインバータ回路の発振動作も停止(時間t32)となり、放電灯7及び11は消灯する。また、この時PNPトランジスタ44及びNPNトランジスタ43には制御回路駆動電圧Vccから抵抗40を介して電流が流れ続けるので、この状態は直流電源1を遮断し制御回路駆動電圧Vccの供給が停止するまで継続する。
上記の説明では、放電灯7の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗、放電灯11が正常の場合について説明したが、放電灯7が正常、放電灯11の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗、または、いずれの放電灯の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗した場合でも、コンデンサ54には保持回路H110のNPNトランジスタ43をON(続いてPNPトランジスタ44もON)可能な上記(1)式を満足する正の電圧V+54が得られることは明らかである。
以上の説明で明らかなようにモード3の動作状態では、放電灯の種類に依らず放電灯の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質の消耗などがある場合には、コンデンサ54には上記(1)式を満足する正の電圧V+54が得られ、保持回路H110から低レベルを出力してインバータ回路の動作を停止し、放電灯が異常状態での運転を回避できる。
このように、放電灯の種類によらず±P検出回路P100のコンデンサ54の電圧は、何れの放電灯も正常であれば概略ゼロが、少なくてもいずれか一方の放電灯のカップリングコンデンサ側のフィラメントの放電物質が消耗した場合には上記(2)式を満足する電圧であるV−54が、また、少なくても、いずれか一方の放電灯の直流電源1の負極側のフィラメントの放電物質が消耗した場合には上記(1)式を満足する電圧であるV+54が得られるので、インバータ回路は全ての放電灯が正常の場合にのみ発振動作が継続できる。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、簡単な回路構成により、放電灯の種類によらず寿命末期等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を安全に停止できる。そのため、放電灯の種類毎に保持回路H110の回路定数を最適に選定する必要がなく、放電灯点灯装置を生産するための部品の種類や在庫管理機種を低減することができる。
なお、本実施の形態では、放電灯が2灯の場合について説明したが、放電灯が1灯の場合は勿論、3灯以上の場合でも可能なことは明らかである。また、±P検出回路P100、保持回路H110は上記に記載の構成のものに限らず、同等の機能を持つ他の構成のものでも良いことは勿論である。また、±P検出回路P100は、放電灯7及び11に対して共通に設置したが、これを各放電灯に対応して個別に設置し、その出力をダイオードを介してワイヤードオア(WIRED OR)接続して保持回路H110へ出力しても良いことは明らかである。
また、各放電灯に対応して±P検出回路を個別に設置することにより、例えば、放電灯7はコンデンサ6に接続される側のフィラメントの放電物質が、放電灯11は直流電源1の負極に接続される側のフィラメントの放電物質の消耗が同時に発生するような極めて希に発生するような状態の場合でも、±P検出回路を個別に設置しているので、放電灯7に設置した±P検出回路からは負の検出電圧が、放電灯11に設置した±P検出回路からは正の検出電圧が得られ、確実に保持回路H110を作動させ保護動作を行うことができる。
また、抵抗52、57を等しく選定すれば、正常放電灯装着時のコンデンサ54の電圧V54は概略ゼロになるが、抵抗52を抵抗57より大きく選定すれば正常放電灯装着時のコンデンサ54の電圧V54は負電圧(直流電源1の負極を基準)に、抵抗52を抵抗57より小さく選定すれば正常放電灯装着時のV54は正電圧になるので、抵抗52、37を必ずしも等しくする必要はなく、保持回路H110の入力回路の構成によってその比率を適当に定めることは可能である。
なお、抵抗57、52を1つの可変抵抗器で構成すれば、その比率を連続的に可変にするすることが可能である。
また、コンデンサ58、53の電圧を抵抗素子57、52で分圧することにより、コンデンサ58の電圧を抵抗57とコンデンサ54で、コンデンサ53の電圧を抵抗52とコンデンサ54で積分してコンデンサ54の電圧にしているので、コンデンサ54にはコンデンサ58、53の電圧の短時間の変動に対し安定した出力が得られ保持回路の不要な誤動作を防止することができる。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5の放電灯点灯装置の構成を示す回路図、図11は放電灯点灯装置の動作説明図である。
図において、実施の形態4と同一作用をする素子及び構成要素は同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、実施の形態4の図8において、過電圧検出回路Vov100を追加し、保持回路H110の一部の構成を変えて保持回路H120としたものである。
図10において、過電圧検出回路Vov100は、±P検出回路P100のコンデンサ53と並列に抵抗95、96の直列回路を並列に接続し、上記抵抗95にコンデンサ97を並列に接続して抵抗95、96の接続点の電圧(コンデンサ97の電圧V97と同一)を、保持回路H120への出力とする。また、保持回路H120は保持回路H110に新たにツェナーダイオード98を追加し、そのカソードを抵抗95、96の接続点に、アノードをNPNトランジスタ43のベースに接続したものである。
次に、この発明の実施の形態5の動作を図10及び図11により説明する。なお、図11の動作モード4の(a)〜(d)が本実施の形態に対応し、この動作モード4の動作状態は、放電灯7、11のいずれかの放電灯にクラックが発生し内部に空気が入った、もしくは、放電灯はいずれも正常であるが周囲温度が過度に低下したため正常放電に移行できない放電灯の不点灯状態等の場合を示す。
ここで、全体の動作の説明の前に、保持回路H120の回路条件について説明する。
保持回路H120のツェナーダイオード98におけるツェナー電圧Vz98は以下の(4)〜(6)式を満足するように選定する。
V97n<(Vz98+VBE43)<V97abn …(4)
V97n=V53n×R95/(R95+R96) …(5)
V97abn=V53abn×R95/(R95+R96)…(6)
ただし、上記(4)〜(6)式の記号は以下を示す。
V97n:放電灯7、11のいずれも正常放電している時のコンデンサ9 7の電圧
Vz98:ツェナーダイオード98のツェナー電圧
VBE43:NPNトランジスタ43のベース・エミッタ間順方向電圧
V97abn:放電灯7、11の少なくても、いずれか一方の放電灯が不 点灯の時のコンデンサ97の電圧
R95:抵抗95の抵抗値
R96:抵抗52の抵抗値
V53n:放電灯7、11のいずれも正常放電しているときのコンデンサ53の電圧
V53abn:放電灯7、11の少なくても、いずれか一方の放電灯が不点灯時のコ ンデンサ53の電圧
次に、動作について説明するが、放電灯7、11の内少なくても一方のフィラメントの放電物質が消耗した放電灯の寿命末期の動作動作モード1〜3については、実施の形態4と同様に、インバータ回路の発振が停止しその状態が直流電源1を遮断するまで継続できることは明らかであるので説明を省略し、動作モード4について説明する。
図10において、直流電源1が投入されると、発振制御回路4によりスイッチング素子2及び3は交互に高周波で駆動され放電灯は点灯に至る。
モード4は時間t4からt5に示す期間で、時間t41で放電灯7にクラックが入るなどの理由でその放電電圧が、正負の半サイクルで概略等しく図11(a)、(b)に示すようにコンデンサ53の電圧V53とコンデンサ58の電圧V58は、正負の半サイクルに対応し正負の極性は反対で絶対値が概略等しく、その絶対値の大きさが正常放電時に比べ大きくなる。これは放電灯が放電しないためにその等価インピーダンスが大きくなり放電灯負荷回路の発振の鋭さが大きくなり共振的に発振動作するためである。このような動作モード4では、図11(c)に示すようにコンデンサ54の電圧V54は概略ゼロとなり、インバータ回路を発振停止することはできない。
しかし、過電圧検出回路Vov100において、±P検出回路P100のコンデンサ53に得られた電圧V53を抵抗96、95とコンデンサ97で積分し、保持回路H120のツェナーダイオード98のカソードに出力しているので、ツェナーダイオード98のツェナー電圧Vz98を上記(4)〜(6)式を満足するように選定すれば、過電圧検出回路Vov100の出力電圧があらかじめ定めた電圧V97abnより大きくなったとき、発振制御回路4の発振動作を停止させることができる。即ち、放電灯7及び11は消灯し、この状態を直流電源1を遮断するまで継続する。
ここで、放電灯の電圧の正負の半サイクルが概略等しく、その大きさが正常時に比べて大きい場合に、図11(d)に示すように、インバータ回路を動作停止させるまでの継続時間T1(t41〜t42)はコンデンサ53の静電容量値で、動作電圧上記(4)〜(6)式に示したようにツェナーダイオード98のツェナー電圧Vz98、抵抗95、96の抵抗値で設定できる。例えば、コンデンサ53の容量値がゼロ(コンデンサ53を削除と同一)の場合は、T1がゼロとなり、上記(4)〜(6)式で予め定められた値を満足した場合に、時間遅れなくインバータ回路の動作を停止させることができる。また、コンデンサ53の容量値を適当に選定すれば、インバータ回路の発振停止までの時間をコンデンサ53の容量値に対応して遅らせることができる。
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、放電灯の放電電圧の正負のアンバランスを検出する±P検出回路P100と放電電圧の大きさを検出する過電圧検出回路Vov100の2つの検出電圧を保持回路H120の入力電圧として放電灯の点灯状態を識別しているので放電灯の種類によらず、放電灯が正常であればインバータ回路の発振継続を、いずれかの放電灯が異常であればインバータ回路の発振を停止できる。
従って、放電灯の定格電流が概略等しく、定格電圧(定格電力)の異なる複数の種類の放電灯を同一の点灯装置で点灯した場合でも、簡単な回路構成により、放電灯の種類によらず寿命末期、放電灯のクラック発生等の異常状態を検出し、インバータ回路の動作を停止できる。そのため、放電灯の種類毎に保持回路H120の回路定数を最適に選定する必要がなく点灯装置を生産するための部品の種類や在庫管理機種を低減できる。
また、上記説明では、放電灯が2灯の場合について説明したが、放電灯が1灯の場合は勿論、3灯以上の場合でも可能なことは明らかである。また、±P検出回路P100、過電圧検出回路Vov100、保持回路H120は上記に記載の構成のものに限らず、同等の機能を持つ他の構成のものでも良いことは勿論である。また、過電圧検出回路Vov100は、±P検出回路のコンデンサ53の電圧を入力する構成であったが、これをコンデンサ58の電圧を積分してツェナーダイオードを介して保持回路H120のPNPトランジスタ44のベースに入力しても同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図12は、この発明の実施の形態6の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図12において、実施の形態4の図8と同一作用をする素子及び構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、実施の形態4において、全ての放電灯が放電灯点灯装置に未装着の場合にはインバータ回路の発振を停止し、少なくても1つ以上の放電灯が装着されている場合にインバータ回路の発振動作を可能にする放電灯装着有無検出回路La100を追加したものである。
図12において、放電灯装着有無検出回路La100は、±P検出回路P100のコンデンサ53に抵抗101、102の直列回路を並列に接続し、NPNトランジスタ103のベースを抵抗101、102の接続点に、エミッタを直流電源1の負極に、コレクタを抵抗105を介して制御回路駆動電圧Vccに、NPNトランジスタ104のベースをNPNトランジスタ103のコレクタに、エミッタを直流電源1の負極に、コレクタを保持回路H110のダイオード41のカソードに接続したものである。また、カップリングコンデンサ6及び10に並列に抵抗106及び107を、スイッチング素子2に抵抗108を追加して接続する。
次に、この発明の実施の形態6の動作を図12により説明する。先ず、放電灯7及び11のいずれも放電灯点灯装置に装着されていない場合について説明する。直流電源1が投入されると図示を省略している回路によって制御回路駆動電圧Vccが供給される。いずれの放電灯も装着されていないため±P検出回路P100のコンデンサ53の電圧V53はゼロである。このため放電灯装着有無検出回路La100のNPNトランジスタ103はOFF、NPNトランジスタ104はONとなり、発振制御回路4の発振停止端子Sを低レベルにするのでインバータは発振することができない。また、放電灯を装着して発振起動した後でも、すべての放電灯を抜去すれば同様に発振停止する。
次に、放電灯7のみが装着されている場合について説明する。直流電源1が投入されると図示を省略している回路によって制御回路駆動電圧Vccが供給される。コンデンサ53には、直流電源1の正極、抵抗108、チョークコイル5、抵抗106、放電灯7の抵抗106側のフィラメント、抵抗92、ダイオード51の経路で充電電流が流れてその電圧V53が上昇する。この電圧V53でNPNトランジスタ103がONするように各部品の定数を適当に選定すればNPNトランジスタ104はOFFになり発振制御回路4の発振停止端子Sは高レベルになりインバータ回路は発振する。
また、放電灯7がフィラメントの放電物質の消耗で寿命末期になれば、±P検出回路P100の作用で発振制御回路4の発振停止端子Sは低レベルになりその状態を継続することは実施の形態4と同様である。実施の形態4では、この状態から脱するためには、直流電源1を遮断し、放電灯7を正常品と交換した後、直流電源1を再投入する必要があるが、直流電源1に複数の放電灯器具やその他の電気機器が接続されている場合は、この電源系統に接続されている全ての電気機器の電源が遮断される。
このように、直流電源1を投入したままでも、不良の放電灯7を放電灯点灯装置から抜去すればNPNトランジスタ104がONになり、制御回路駆動電圧Vccから抵抗40を介してPNPトランジスタ44及びNPNトランジスタ43に継続して流れている電流が、ON状態になったNPNトランジスタ104に流れるのでON状態を維持できなくなり、PNPトランジスタ44及びNPNトランジスタ43はいずれもOFFとなる。次に、正常な放電灯7を装着すれば、NPNトランジスタ104はOFFとなりインバータ回路は再発振する。
なお、上記説明では、放電灯7を1灯のみを放電灯点灯装置へ装着又は抜去した場合の動作について説明したが、放電灯11の装着有無の場合、放電灯7及び11の2灯、及び放電灯が3灯以上でも可能なことは明らかである。また、この発明の実施の形態6に、実施の形態5で説明した過電圧検出回路Vov100を付加しても良いことは明らかである。また、放電灯装着有無検出回路は上記に記載の構成のものに限らず、同等の機能を持つ他の構成のものでも良いことは勿論である。また、図示してないが、放電灯の異常状態を検出した後、放電灯を正常品と交換するため抜去した際に、NPNトランジスタ104がONになることを利用して、発振制御回路の予熱タイマをリセットすれば、再起動の際に予熱タイマを規定時間作動させることができる。
以上のように、この発明の実施の形態6によれば、放電灯点灯装置に少なくても1つ以上の放電灯が装着されている場合にのみインバータ回路の発振が可能なので、放電灯が全て未装着な状態での不要な動作を防止することができる。また、放電灯の不良を検出してインバータ回路の発振停止を継続保持している場合でも、直流電源1を遮断することなく、放電灯を抜去した後、正常放電灯を装着すればインバータ回路を再起動できるので、当該点灯装置と同一の電源系統に接続されている他の電気機器への動作の影響なく放電灯の保守交換ができる。
この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置の判定回路の回路構成図である。 この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置で商用電源から直流電源を得る場合の直流電源の回路図である。 この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態2の放電灯点灯装置の主要部の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2の放電灯点灯装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態3の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態4の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態4の放電灯点灯装置の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態5の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態5の放電灯点灯装置の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態6の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 直流電源、2、3 スイッチング素子、7、11 放電灯、8、12 コンデンサ、20、21、23、24 コンデンサ、20a、21a、23a、24a 抵抗、36 サイリスタ、38 ツェナーダイオード、43 NPNトランジスタ、44 PNPトランジスタ、46、48 ツェナーダイオード、51、55、56 ダイオード、52、57 抵抗、53、54、58 コンデンサ、91、93、94 抵抗、101、102、105 抵抗、103、104 NPNトランジスタ、106、107、68 抵抗、C100 判定回路、H100,H110,H120 保持回路、La100 放電灯装着有無検出回路、L100、110 放電灯負荷回路、P100、P300 ±P検出回路、Vsi1 動作停止入力電圧、Vcc 制御回路駆動電圧、Vov100 過電圧検出回路、Vso 動作停止出力電圧。

Claims (11)

  1. 直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、
    この正負ピーク検出回路の出力電圧が予め定めた範囲から外れたときに上記インバータ回路の発振を停止させる停止信号を出力する判定回路と、
    この判定回路の上記停止信号により上記インバータ回路の発振を停止させるとともに停止状態を継続させる保持回路と、
    を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値を検出するピーク検出部で検出された上記正負のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、
    この正負ピーク検出回路の上記ピーク検出部で検出された上記正負のピーク値の少なくとも一方の電圧に基づいて、上記放電灯の過電圧を検出する過電圧検出回路と、
    上記正負ピーク検出回路、または、上記過電圧検出回路の出力電圧が予め定めた範囲から外れたときに上記インバータ回路の発振を停止させる停止信号を出力する判定回路と、
    この判定回路の上記停止信号により上記インバータ回路の発振を停止させるとともに停止状態を継続させる保持回路と、
    を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 正負ピーク検出回路のピーク検出部は、放電灯の両端の電圧を分圧する抵抗と、
    分圧された正負それぞれの電圧をダイオードを介して充電するコンデンサと、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、
    この正負ピーク検出回路の出力電圧が予め定めた範囲から外れたときに上記インバータ回路の発振を停止させるとともに、停止状態を継続させる保持回路と、
    を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 直流電源と、この直流電源から供給される直流を高周波電流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路からの高周波電流により放電灯を点灯する放電灯負荷回路と、上記放電灯の電圧に基づいて上記インバータを停止させる保護回路とを備えた放電灯点灯装置において、
    上記保護回路は、上記放電灯の正負それぞれの半サイクルの放電電圧のピーク値をインピーダンス素子で分圧して出力する正負ピーク検出回路と、
    この正負ピ−ク検出回路の上記ピ−ク検出部で検出された上記正負のピ−ク値の少なくても一方の電圧に基づいて、上記放電灯の過電圧を検出する過電圧検出回路と、
    上記正負ピ−ク検出回路、または、上記過電圧検出回路の電圧が予め定めた範囲から外れたときに、上記インバ−タ回路の発振を停止させるとともに停止状態を継続させる保持回路と、を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 正負ピ−ク検出回路の上記ピ−ク検出部で検出された上記正負のピ−ク値の少なくても一方の電圧が、予め定めた値より小さいときに上記放電灯の点灯装着への装着無を検出する放電灯装着有無検出回路を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の放電灯点灯装置。
  7. 正負ピ−ク検出回路のピ−ク検出部は、放電灯の両端の電圧を分圧する抵抗と、分圧された正負それぞれの電圧をダイオ−ドを介して充電するコンデンサと、を備えたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 保持回路は、一対のPNPトランジスタ及びNPNトランジスタを備え、
    上記PNPトランジスタのコレクタを上記NPNトランジスタのベ−スに、上記NPNトランジスタのコレクタを上記NPNトランジスタのベ−スに接続するとともに、正負ピ−ク検出回路の出力電圧が正のときは上記NPNトランジスタのベ−スに、負のときは上記PNPトランジスタのベ−スに印加されるようにし、この印加電圧が予め定めた範囲から外れたときに、上記インバ−タ回路の発振を停止させるとともに、停止状態を継続させるようにしたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  9. インバ−タ回路は、直流電源と、上記直流電源から供給される直流を高周波電流に変換する2つのスイッチング素子を有するハ−フブリッジ回路であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 正負ピ−ク検出回路を各放電灯に対応してそれぞれ設け、これらの正負ピ−ク検出回路の出力電圧をダイオードを介してワイヤ−ドオア接続して保持回路へ出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  11. 正負ピ−ク検出回路の正及び負の検出電圧を分圧するインピ−ダンス素子は抵抗であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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