JPH0512092A - 情報記録再生装置、情報記録再生方法及び情報記録媒体 - Google Patents

情報記録再生装置、情報記録再生方法及び情報記録媒体

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JPH0512092A
JPH0512092A JP3164320A JP16432091A JPH0512092A JP H0512092 A JPH0512092 A JP H0512092A JP 3164320 A JP3164320 A JP 3164320A JP 16432091 A JP16432091 A JP 16432091A JP H0512092 A JPH0512092 A JP H0512092A
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Application number
JP3164320A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hamasaka
浩史 濱坂
Isao Sato
勲 佐藤
Yoshihisa Fukushima
能久 福島
Yuji Takagi
裕司 高木
Yasushi Higashiya
易 東谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光ディスクをUNIX環境で安全に使用する。 【構成】オープン時にオープンされたパーティションに
対応する情報記録媒体上のオープンフラグを「使用中」
に設定し、クローズ時にはこのオープンフラグを「不使
用」に設定する。オープン時に既にオープンフラグが
「使用中」に設定されていた場合には、パーティション
がクローズされることなく情報記録媒体が取り出された
ことがわかるのでこのパーティションに対する書き込み
可能モードでのオープンを禁止する。 【効果】ファイルシステムに不整合があったときに、既
存のファイルの破壊やシステムダウンの原因となるデー
タの書き込みは行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換可能な情報記録媒
体及びこの情報記録媒体を使用する情報記録再生装置お
よび情報記録再生方法に関する。また本発明は、情報の
書き込みを行うことのできない情報記録媒体を使用する
情報記録再生装置および情報記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】UNIXをオペレーティングシステムと
する従来の情報記録再生装置の動作について図7を用い
て説明する。
【0003】図7は、従来の情報記録再生装置の構成図
であり、ホストシステム71が外部記憶装置である磁気
ディスク装置72に接続されている。
【0004】ホストシステム71は、主記憶711、中
央処理装置712、ファイル管理機構713、ディスク
キャッシュ714、ファイルシステム修復機構715か
ら構成される。主記憶711には複数のプログラムやデ
ータが格納されている。中央処理装置712は、主記憶
711に収められたデータやプログラムを読み出して実
行する。ファイル管理機構713は、主記憶711と磁
気ディスク装置72との間のデータの入出力を制御す
る。
【0005】ディスクキャッシュ714は外部記憶装置
との間の入出力処理を高速化するためのメモリであり、
主記憶711と磁気ディスク装置72との間におかれて
いる。全てのデータの入出力はディスクキャッシュ71
4を介して行われる。ディスクキャッシュを用いて入出
力を高速化する方法については、日経エレクトロニクス
1985.3.11,p.159〜187に示されている。ファイルシステ
ム修復機構715は、中央処理装置712からの指令に
応じて磁気ディスク装置72上に構築されたファイルシ
ステムの整合性を検査し、整合性がとれていない場合に
は磁気ディスク装置72上に書かれたデータを修正して
ファイルシステムを修復する。
【0006】磁気ディスク装置72には、情報記録媒体
721が収められている。情報記録媒体721は複数、
ここではa、b、cの3つのパーティションに論理的に
分割されており、各々のパーティションにはファイルシ
ステムが構築されている。
【0007】上記のように構成された従来の情報記録再
生装置におけるデータの記録再生動作を説明する。
【0008】中央処理装置712は、ユーザーの要求に
応じて主記憶711からプログラムを読み出して実行す
る。ユーザーは情報記録媒体721のaパーティション
へデータを書き込みたいと考えたとき、中央処理装置7
12に対し、aパーティションの書き込み可能モードで
の使用開始を要求する。中央処理装置712はファイル
管理機構713に対し、aパーティションの書き込み可
能モードでのオープン指令を出してこのパーティション
の使用開始を指令する。ファイル管理機構713はこの
指令を受け取ると、情報記録媒体721のaパーティシ
ョンから管理情報を読み出す。
【0009】次に、ユーザーは中央処理装置712にデ
ータの書き込みを要求する。中央処理装置712は、フ
ァイル管理機構713に対してデータ書き込み指令を出
す。ファイル管理機構712はデータ書き込み指令に対
し、主記憶711内の書き込むべきデータをディスクキ
ャッシュ714に転送する。
【0010】ディスクキャッシュ714がデータを磁気
ディスク装置72に転送して情報記録媒体721に記録
するとき、ライトバック(Write-back)方式というよく
知られた方法が用いられる。この方法ではディスクキャ
ッシュ714は、主記憶711から書き込むべきデータ
を転送されたとき、すぐに情報記録媒体721にデータ
を転送しない。その後、ディスクキャッシュ714が新
しくデータを入れるための空き領域が必要になったと
き、当該データがホストシステム71内に不要になった
等の理由でディスクキャッシュ714中に納められたデ
ータを情報記録媒体721の内容を一致させたいと判断
したとき、あるいはディスクキャッシュ714にデータ
が納められてから一定時間が経過したとき、ディスクキ
ャッシュ714は納められたデータを情報記録媒体72
1のaパーティションに書き込む。このようにして入出
力の実際の回数が低減されることにより、データの記録
再生動作が高速化される。
【0011】データの書き込みの必要がなくなったと
き、ユーザーはaパーティションの使用終了を中央処理
装置712に要求する。中央処理装置712は、ファイ
ル管理機構713に対しaパーティションのクローズ指
令つまり使用終了を告げる指令を出す。ファイル管理機
構713はこの指令を受け取ると、直ちにディスクキャ
ッシュ714に対してaパーティションに書き込まれる
べき全データを情報記録媒体721に書き込ませる。こ
の動作の終了と同時に、ファイル管理機構713はaパ
ーティションを論理的に切り離し、以降aパーティショ
ンへのアクセスを行わない。
【0012】このように、情報記録媒体721上のaパ
ーティションへのデータの記録は、aパーティションの
オープン処理からクローズ処理までの間でのみ行われ
る。
【0013】またデータの再生のみを行う場合、情報記
録再生装置は次のように動作する。ユーザーは情報記録
媒体721のbパーティションからデータの読み出しを
行いたいと考えたとき、中央処理装置712に対し、b
パーティションの書き込み禁止モードでの使用開始を要
求する。中央処理装置712はファイル管理機構713
に対し、bパーティションの書き込み禁止モードでのオ
ープン指令を出してこのパーティションの使用開始を指
令する。ファイル管理機構713はこの指令を受け、情
報記録媒体721のbパーティションから管理情報を読
み出す。
【0014】次にユーザーのデータ読み出し要求に対
し、中央処理装置712はファイル管理機構713に対
してデータ読み出し指令を出す。この指令を受けファイ
ル管理機構713は、ディスクキャッシュ714に対し
データを要求する。ディスクキャッシュ714は、要求
されたデータが内部に納められていれば、このデータを
主記億711に転送する。要求されたデータが内部に納
められていなければディスクキャッシュ714は、磁気
ディスク装置72に納められた情報記録媒体721のb
パーティションからデータを読み出して内部に格納し、
このデータを主記憶711に転送する。
【0015】データ読み出しの必要がなくなったとき、
ユーザーはbパーティションの使用終了を中央処理装置
712に要求する。中央処理装置712は、ファイル管
理機構713に対しbパーティションのクローズ指令を
出す。ファイル管理機構713はこの指令を受け、ディ
スクキャッシュ714上にあるbパーティションのデー
タを破棄し、bパーティションを論理的に切り離す。
【0016】このように、情報記録媒体721上のbパ
ーティションからのデータの再生は、bパーティション
のオープン処理からクローズ処理までの間でのみ行われ
る。また、書き込み禁止モードでオープンされたパーテ
ィションに対しては、データの書き込みは行われない。
【0017】なお書き込み可能モード、書き込み禁止モ
ードに限らず、オープンされたパーティションがクロー
ズされることなく再びオープンされることや、既にクロ
ーズされているパーティションがオープンされることな
く再びクローズされることはない。
【0018】従来の情報記録再生装置においては以上の
ように情報記録媒体へのデータの記録と再生が行われ
る。
【0019】ここで、情報記録媒体721のaパーティ
ションが書き込み可能モードでオープンされており、a
パーティションに書き込まれるべきデータがディスクキ
ャッシュ714上に存在し、まだaパーティションには
書き込まれていないとする。このときもし情報記録再生
装置の電源の切断などが起きると、ディスクキャッシュ
714上のデータは失われ、aパーティションに書き込
まれるべきデータの一部または全部が書き込まれない。
このためaパーティションでは、ファイル管理情報の矛
盾、ファイル管理情報とファイルの実体の相違等が起こ
り、ファイルシステムの整合性が保たれない場合があ
る。
【0020】このようにファイルシステムの整合性がと
れていない状態のままもし、ホストシステム71が再び
aパーティションを書き込み可能モードでオープンしデ
ータの書き込みを行うと、既存のファイルを破壊してし
まう。また、ファイル管理機構713はファイル管理情
報の矛盾を検出すると、これを中央処理装置712に連
絡してシステムダウンを起こさせてしまう。
【0021】これを避けるため、UNIXをオペレーテ
ィングシステムとするシステムにおいては、システムに
電源が投入されたとき、いわゆるブート時に、自動的に
ファイル修復機構715が磁気ディスク装置72の各パ
ーティションに作成されたファイルシステムの整合性を
検査する。このとき、もしファイルシステムの整合性が
保たれていないならば、ファイル修復機構715はこの
パーティションのファイルシステムの整合性の修復を行
う。
【0022】このようにしてシステムのブート時に整合
性の修復が行われたファイルシステムでは、既存のファ
イルの破壊や、ファイルシステムの不整合に起因するシ
ステムダウンは起こらない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムの
もとで光ディスク等の交換可能な情報記録媒体を使用し
た場合、プログラム内での入出力の終了時間と情報記録
媒体へのデータ記録動作の終了時間が一致しないため、
パーティションがクローズされる前、つまり記録すべき
ディスクキャッシュ上の全データが情報記録媒体に記録
される前にこの情報記録媒体が取り出されてしまうこと
がある。特にUNIXを初めとするマルチプロセスのシ
ステムにおいては、複数のユーザーのプログラムが並列
に実行されるため、全ユーザーのデータが記録されてい
ないうちに情報記録媒体が交換されてしまう可能性が高
い。このように取り出された情報記録媒体は、全ての書
き込まれるべきデータが書かれておらず、ファイルシス
テムの整合性が保たれていない。
【0024】ところが光ディスク等の交換可能な情報記
録媒体は、必ずしもシステムのブート時に使用可能な状
態にはなく、ブート後にシステムに組み込まれたり、交
換されたりする。このため交換可能な情報記録媒体で
は、ファイルシステムの整合性が保たれていない場合で
もブート時にファイルシステムの整合性の修復が行われ
ず、再びこの情報記録媒体を使用し、データの書き込み
を行ったとき、ファイルシステムの不整合に起因する既
存のファイルの破壊やシステムダウンを引き起こすとい
う課題がある。
【0025】本発明はかかる点に鑑み、ファイルシステ
ムの不整合を検出し、ファイルシステムに不整合がある
場合には既存のファイルの破壊やシステムダウンの原因
となるデータの書き込みを禁止する情報記録再生装置、
情報記録再生方法及び情報記録媒体を提供することを目
的とする。
【0026】また光ディスク等の交換可能な情報記録媒
体は通常、情報記録媒体を納めているケースのライトプ
ロテクトボタン等により、物理的にデータの書き込みを
禁止することが可能になっている。また、書き込むこと
のできない、いわゆるリードオンリーの情報媒体が情報
記録再生装置において使用される場合がある。
【0027】このように物理的にデータの書き込みを行
うことのできない情報記録媒体に対してもユーザーは、
不注意などにより情報記録媒体上のパーティションを書
き込み可能モードでオープンし、データの書き込みを行
うプログラムを起動ことがある。この場合、ファイル管
理機構はディスクキャッシュにデータを書き込んだ時点
でデータの書き込みが終了したと判断する。ところが実
際には情報記録媒体にはデータの書き込みは行われない
ため、後のデータ読み出しにおいてファイル管理機構は
情報記録媒体とディスクキャッシュのデータの不整合を
検出し、システムダウンを起こすという課題がある。
【0028】本発明はかかる点に鑑み、情報記録媒体に
データの書き込みを行うことのできない場合にはシステ
ムダウンの原因となるデータの書き込み処理を禁止する
情報記録再生装置、情報記録再生方法及び情報記録媒体
を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、各パーティションに対応したオープンフラ
グを情報記録媒体上に持ち、オープンのモードが書き込
み可能である場合においてはオープンフラグの状態が
「使用中」であることを検出するステップと、この検出
が行われたときオープン処理を不成功とするステップ
と、検出が行われないときオープンフラグの状態を「使
用中」にするステップと、クローズ時にはオープンフラ
グの状態を「不使用」にするステップを備えたことを特
徴とする情報記録再生方法を提供する。
【0030】また、上記課題を解決するために本発明
は、オープンのモードが書き込み可能の場合は情報記録
媒体へのデータの書き込みが不可能であることを検出す
るステップと、この検出が行われたときオープン処理を
不成功とするステップを備えたことを特徴とする情報記
録再生方法を提供する。
【0031】また、上記課題を解決するために本発明
は、各パーティションに対応したオープンフラグを情報
記録媒体上に持ち、書き込み可能モードのオープン処理
においてオープンフラグの状態が「使用中」であること
を検出してファイル管理機構にオープンフラグの異常を
報告すし、この検出が行われなかったときはオープンフ
ラグの状態を「使用中」に設定し、クローズ処理におい
てはオープンフラグを「不使用」に設定するオープン状
態管理機構と、オープン処理においてオープンフラグが
異常であればオープン処理を不成功とするファイル管理
機構を備えたことを特徴とする情報記録再生装置を提供
する。
【0032】また上記課題を解決するために本発明は、
書き込み可能モードでのオープン処理において情報記録
媒体へのデータの書き込みが不可能であることの検出を
行う書き込み禁止検出機構と、この検出が行われたとき
オープン処理を不成功とするファイル管理機構を備えた
ことを特徴とする情報記録再生装置を提供する。
【0033】また、上記課題を解決するために本発明
は、書き込み可能モードでのオープン時にその状態が既
に「使用中」であったときオープン処理が不成功とな
り、オープン時にその状態が「使用中」でなかったとき
はその状態が新たに「使用中」に設定され、パーティシ
ョンのクローズ時にその状態が「不使用」に設定され
る、オープンフラグと呼ばれる制御情報をデータ構造に
持つことを特徴とする情報記録媒体を提供する。
【0034】
【作用】本発明は上記した情報記録再生装置、情報記録
再生方法及び情報記録媒体により、パーティションの書
き込み可能モードでのオープン時にオープンされたパー
ティションに対応する情報記録媒体上のオープンフラグ
を「使用中」に設定し、クローズ時にこのオープンフラ
グを「不使用」に設定する。オープン時に既にオープン
フラグが「使用中」に設定されていた場合には、パーテ
ィションがクローズされることなく情報記録媒体が取り
出されたため、このパーティションのファイルシステム
に不整合ができていることがわかるのでこのパーティシ
ョンに対する書き込み可能モードでのオープンを禁止す
る。これによって整合性が保たれていないファイルシス
テムに対する新たなデータの書き込みに起因する、既存
のファイルの破壊やシステムダウンを防ぐことができ
る。
【0035】以上のように本発明は交換可能な情報記録
媒体である光ディスクを安全に使用することを可能とす
る。
【0036】また、本発明は上記した情報記録再生方法
及び情報記録再生装置により、データの書き込みを行う
ことができない情報記録媒体上のパーティションを書き
込み可能モードでオープンすることを禁止する。これに
よって、実際にはデータが書き込まれない情報記録媒体
にデータの書き込み処理を行うために生ずる、情報記録
媒体上のデータとディスクキャッシュ上のデータの不整
合によるシステムダウンを防ぐことが出来る。
【0037】以上のように本発明は、媒体がリードオン
リーであったりライトプロテクトされているなどの理由
でデータの書き込みを行えない場合がある、光ディスク
を安全に使用することを可能とする。
【0038】
【実施例】以下本発明の第一の実施例の情報記録再生装
置、情報記録再生方法及び情報記録媒体について、図面
を参照しながら説明する。
【0039】図1は本発明の情報記録再生装置の一実施
例の構成図であり、UNIXをオペレーティングシステ
ムとするホストシステム11は外部記憶装置である光デ
ィスク装置12に接続されている。
【0040】ホストシステム11は、主記憶111、中
央処理装置112、ファイル管理機構113、ディスク
キャッシュ114、ファイルシステム修復機構115、
オープン状態管理機構116、バッファメモリ117、
書き込み禁止検出機構118から構成される。
【0041】主記憶111にはプログラムやデータが格
納される。中央処理装置112は、主記憶111に収め
られたプログラムを読み出して実行する。ファイル管理
機構113は、主記憶111と光ディスク装置12との
間のデータの入出力を制御する。ディスクキャッシュ1
14は入出力処理を高速化するためのメモリである。
【0042】ファイルシステム修復機構115は中央処
理装置112からの要求に応じて、ファイルシステムの
整合性を検査し、整合性が取れていない場合にはファイ
ルシステムの修復を行なう。オープン状態管理機構11
6は、後述するオープンフラグを用いて情報記録媒体1
211の各パーティションのオープン状態を管理する。
バッファメモリ117は情報記録媒体から読み出した後
述するディスクラベルを一時的に蓄えておくためのメモ
リである。書き込み禁止検出機構118は、情報記録媒
体1211へのデータの書き込みが可能であるかどうか
を検出し、可能でない場合は書き込みの禁止をファイル
管理機構113に報告する。
【0043】光ディスク装置12には、交換可能な情報
記録媒体1211が納められている。光ディスクケース
121は情報記録媒体1211を納めるケースであり、
情報記録媒体1211の交換は、光ディスクケース12
1ごと行なわれる。光ディスクケース121にはライト
プロテクトボタン1212が備えられている。ライトプ
ロテクトボタン1212が書き込み禁止側に設定されて
いれば、光ディスク装置12は情報記録媒体1211に
対するデータの書き込みを行なわない。
【0044】光ディスク装置12は、ライトプロテクト
検出手段122、メディアタイプ検出手段123を備え
ている。ライトプロテクト検出機構122は光ディスク
ケース121のライトプロテクトボタン1212の設定
から、情報記録媒体1211へのデータの書き込みが可
能かどうかを検出し、これを書き込み禁止検出機構11
8に報告する。メディアタイプ検出手段123は、情報
記録媒体1211上に記録されているコントロールトラ
ックと呼ばれるユーザアクセスエリア外に配置された制
御情報(図示せず)を読み出して、情報記録媒体121
1が書き込み可能な媒体であるかどうかを検出し、これ
を書き込み禁止検出機構118に報告する。
【0045】図5は本発明の情報記録媒体の一実施例で
ある情報記録媒体1211上の領域図である。ここでは
情報記録媒体1211は、ディスクラベル50、aパー
ティション51、bパーティション52、cパーティシ
ョン53の領域に分割されている。ディスクラベル50
は、UNIX管理情報501と、オープンフラグテーブ
ル502から構成される。オープンフラグテーブル50
2は、a、b、c各々のパーティションのオープンフラ
グ5021、5022、5023から構成される。UN
IX管理情報501には、各パーティションの位置と大
きさを示す情報、情報記録媒体1211の使用状況を示
すビットマップ等、UNIXオペレーティングシステム
が情報記録媒体1211を管理するために必要な情報が
納められている。オープンフラグ5021、5022、
5023は、情報記録媒体1211の各パーティション
の使用状態を示す情報であり、各々のパーティション毎
に「使用中」もしくは「不使用」のいずれか一方の状態
が設定される。
【0046】以上のように構成された情報記録再生装置
の動作について図2、図3、第4図を用いて説明する。
図2は本発明の情報記録再生方法の一実施例におけるオ
ープン時の処理の流れを示すフローチャート、図3は本
発明の情報記録再生方法の一実施例におけるクローズ時
の処理の流れを示すフローチャート、第4図は本発明の
情報記録再生方法の一実施例におけるファイルシステム
修復時の処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】図2はパーティションのオープン時におけ
る制御の流れを示している。中央処理装置112はパー
ティションのオープンを指令し、オープン処理が開始さ
れる(200)。
【0048】ファイル管理機構113はこの指令を受け
ると、情報記録媒体1211からディスクラベル50を
読み出して一旦バッファメモリ117に格納し(20
1)、このディスクラベル50からUNIX管理情報5
01を得る(202)。もし、パーティションのオープ
ンが書き込み禁止モードで行なわれていれば(20
3)、ファイル管理機構113は処理を正常終了し、オ
ープンが成功したものとする(208)。
【0049】オープンが書き込み可能モードで行なわれ
た場合(203)、書き込み禁止検出機構118は、情
報記録媒体1211がリードオンリーの媒体であるかど
うかを判定する(204)。情報記録媒体1211がリ
ードオンリーの媒体である場合、ファイル管理機構11
3はエラーメッセージ「Read-only file system.」を出
力して(210)、処理を異常終了し(211)オープ
ンに成功しなかったとする。
【0050】情報記録媒体1211がデータの書き込み
が可能な媒体である場合、書き込み禁止検出機構118
はさらに、ライトプロテクトボタン1212の設定によ
って情報記録媒体1211へのデータ書き込みが禁止さ
れているかどうかを検出する(205)。データの書き
込みが禁止されている場合、ファイル管理機構113は
エラーメッセージ「Read-only file system.」を出力し
て(210)、処理を異常終了し(211)オープンに
成功しなかったとする。
【0051】ライトプロテクトボタン1212によって
データの書き込みが禁止されていない場合、オープン状
態管理機構116はオープンすべきパーティションのオ
ープンフラグの判定を行なう(206)。ここでもしオ
ープンフラグが「使用中」に設定されていれば、ファイ
ル管理機構113は、エラーメッセージ「Data inconsi
stency in partition ?.(但し、?は該当するパーティ
ション名)」を出力(209)し、さらに別のエラーメ
ッセージ「Read-only file system.」を出力して(21
0)、処理を異常終了し(211)オープンに成功しな
かったとする。
【0052】オープン状態管理機構116がオープンフ
ラグの判定を行なったとき(206)これが「不使用」
に設定されていれば、オープン状態管理機構116は該
当パーティションの、情報記録媒体1211上のオープ
ンフラグを「使用中」とする(207)。この後、ファ
イル管理機構113は処理を正常終了し、オープンが成
功したものとする(208)。
【0053】図3はパーティションのクローズ時におけ
る制御の流れを示している。中央処理装置112がパー
ティションのクローズを指令し、クローズ処理が開始さ
れる(300)。ファイル管理機構113は、該当パー
ティションに書き込まれるべきデータがディスクキャッ
シュ114上にあれば、このデータを情報記録媒体11
21に書き込む(301)。但し、該当パーティション
が書き込み禁止モードでオープンされていた場合は書き
込まれるべきデータが存在しないので、この処理は事実
上スキップされる。パーティションが書き込み禁止モー
ドでオープンされていたならば(302)、ファイル管
理機構113は処理を終了する(304)。
【0054】パーティションが書き込み可能モードでオ
ープンされているとき(302)、オープン状態管理機
構116は、情報記録媒体1121上の該当パーティシ
ョンのオープンフラグを「不使用」に設定する(30
3)。この後、ファイル管理機構113は処理を終了す
る(304)。
【0055】第4図はパーティションのファイルシステ
ム修復時における、制御の流れを示している。中央処理
装置112がファイルシステム修復機構115にファイ
ルシステムの修復を指令し、ファイルシステムの修復処
理が開始される(400)。ファイルシステム修復機構
115は、情報記録媒体1211からディスクラベル5
0を読み出して一旦バッファメモリ117に格納し(4
01)、このディスクラベル50からUNIX管理情報
501を得る(402)。
【0056】次にファイルシステム修復機構115は、
情報記録媒体1211の該当パーティションからファイ
ルシステムの制御情報を読み出して整合性の検査を行
い、もし整合性が保たれていない場合はこれを修復する
(403)。次にオープン状態管理機構116は、該当
パーティションのオープンフラグの判定を行う(40
4)。このときオープンフラグが「使用中」に設定され
ていれば、ファイルシステム修復機構115は、情報記
録媒体1121上のオープンフラグを「不使用」に設定
し(405)、処理を終了する(406)。オープンフ
ラグが「不使用」に設定されていれば、そのまま処理を
終了する(406)。
【0057】以下実際の動作例を示し、さらに具体的に
説明する。図6は各々本発明の一実施例におけるオープ
ンフラグテーブル502の内容図である。
【0058】第1の動作例では、本実施例の情報記録再
生装置のオープン、クローズ時の処理を中心に、光ディ
スク装置12に納められている情報記録媒体1211は
データの書換えが可能な情報記録媒体であり、情報記録
媒体1211を納めている光ディスクケース121に設
けられたライトプロテクトボタン1212は書き込み可
能側に設定されている場合について述べる。
【0059】初めは、ホストシステム11は光ディスク
装置12に納められた情報記録媒体1211のどのパー
ティションも使用していないものとする。この時、オー
プンフラグテーブル502では図6(a)に示すよう
に、全てのパーティションが「不使用」になっている。
【0060】まず、使用するパーティションのオープン
が行われる。ユーザーは、情報記録媒体1211のaパ
ーティション51へのデータの書き込みを行いたいと考
えたとき、中央処理装置112に対しaパーティション
51の書き込み可能モードでの使用開始を要求する。中
央処理装置112は、ファイル管理機構113に対して
aパーティション51の書き込み可能モードでのオープ
ン指令を出す。この指令を受けてファイル管理機構11
3はオープン処理を開始する(図2、200)。
【0061】ファイル管理機構113はaパーティショ
ン51のオープン指令を受け取ると、ディスクラベル5
0を情報記録媒体1211から読み出して一旦バッファ
メモリ117に格納する(図2、201)。さらにファ
イル管理機構113は、UNIXファイルシステムとし
て情報記録媒体1121を使用するために必要な制御情
報であるUNIX管理情報501を、バッファメモリ1
17に納められたディスクラベル50から取り出す(図
2、202)。
【0062】この後ファイル管理機構113は、aパー
ティション51のオープンのモードの判定を行なう(図
2、203)。
【0063】ここでaパーティション51は書き込み可
能モードでオープンを要求されたので、ファイル管理機
構113は、次に書き込み禁止検出機構118を起動す
る。書き込み禁止検出機構118は、光ディスク装置1
2に納められた情報記録媒体1211が書き込み可能な
媒体であるかどうかを、まずメディアタイプ検出手段1
23に問い合わせて判定する(図2、204)。ここで
は情報記録媒体1211は書き込み可能な媒体なので、
メディアタイプ検出手段123は書き込み禁止検出機構
118に対しデータの書き込みが可能であることを報告
する。
【0064】さらに書き込み禁止検出機構118は、こ
の報告を受け取って、光ディスク装置12に納められた
情報記録媒体1211へのデータ書き込みがライトプロ
テクトボタン1212によって禁止されているかどうか
を、ライトプロテクト検出手段122に問い合わせて判
定する(図2、205)。この問い合わせに対してライ
トプロテクト検出手段122は、光ディスクケース12
1のライトプロテクトボタン1212の設定を検出し、
書き込み禁止検出機構118にこれを報告する。ここで
はライトプロテクトボタン1212は書き込み可能側に
設定されているので、ライトプロテクト検出手段122
はこれを検出し、書き込み禁止検出機構118にデータ
の書き込みが可能であることを報告する。
【0065】書き込み禁止検出機構118は、情報記録
媒体1211が書き込み可能な媒体であり、かつライト
プロテクトボタン1212が書き込み可能に設定されて
いるので、ファイル管理機構113に対しデータの書き
込みが可能であることを報告する。
【0066】この報告を受けて、ファイル管理機構11
3はオープン状態管理機構116を起動する。オープン
状態管理機構116は、すでにバッファメモリ117に
納められているディスクラベル50からオープンフラグ
テーブル502を取り出し、aパーティションのオープ
ンフラグ5021の状態の判定を行なう(図2、20
6)。このとき、図6(a)に示すように、aパーティ
ションのオープンフラグ5021は「不使用」に設定さ
れているので、オープン状態管理機構116はファイル
管理機構113に対しオープン状態が正常であると報告
する。
【0067】ファイル管理機構113は報告を受けてオ
ープン状態管理機構116を再び起動する。オープン状
態管理機構116は、バッファメモリ117に納められ
ているオープンフラグテーブル502のaパーティショ
ンのオープンフラグ5021を「使用中」に設定し、こ
の設定のおこなわれたディスクラベル50を光ディスク
装置12に納められている情報記録媒体1211に書き
込む(図2、207)。この時のオープンフラグテーブ
ル502の内容は、図6(b)に示すようにaパーティ
ションのオープンフラグ5021のみが「使用中」にな
っている。ファイル管理機構113は、aパーティショ
ン51のオープンが正常に終了したことを中央処理装置
112に報告し、オープン処理が終了する(図2、20
8)。
【0068】パーティションのオープンの後、データの
記録が行われる。ユーザーは中央処理装置112にデー
タの書き込みを要求する。中央処理装置112はファイ
ル管理機構113に対してデータ書き込み指令を出す。
ファイル管理機構113は、主記憶111上の書き込む
べきデータを一旦ディスクキャッシュ114に転送す
る。
【0069】ファイル管理機構113はライトバック方
式を用いて、ディスクキャッシュ114上のデータを光
ディスク装置12内の情報記録媒体1211に記録す
る。つまりファイル管理機構113は、中央処理装置1
12からデータ書き込み指令を受けたときには情報記録
媒体1211にデータを書き込まずに一旦ディスクキャ
ッシュ114に蓄えておき、一定時間の後、またはディ
スクキャッシュ114がいっぱいになった等の理由でデ
ィスクキャッシュ114と情報記録媒体1211の内容
を一致させる必要が生じたときに、ディスクキャッシュ
114のデータを情報記録媒体に書き込む。
【0070】続いて別のパーティションのオープンが行
われるものとする。ユーザーは中央処理装置112にb
パーティション52の使用開始を要求する。aパーティ
ション51の場合と同様に、中央処理装置112はファ
イル管理機構113に対し、bパーティション52の書
き込み可能モードでのオープン指令を出す。ファイル管
理機構113はこの指令を受け、すでにaパーティショ
ン51に対して行なったときと同様に、bパーティショ
ン52に対してオープン処理を行う。bパーティション
52に対するオープン処理が終了した時点での情報記録
媒体1211上のオープンフラグテーブル502の内容
は、図6(c)に示すようにa、bパーティションのオ
ープンフラグ5021、5022が「使用中」になって
いる。
【0071】この後、オープンされたbパーティション
52に対してデータの記録が行われる。中央処理装置1
12はファイル管理機構113に対してデータ書き込み
指令を出し、書き込むべきデータを一旦ディスクキャッ
シュ114に転送する。ファイル管理機構113はライ
トバック方式を用いてデータを記録するので、データ書
き込み指令を受けたときには情報記録媒体1211に対
してデータの書き込みは行われない。
【0072】次に、ここでaパーティション51のクロ
ーズが行われるものとする。ユーザーはaパーティショ
ン51の使用終了を中央処理装置112に要求する。中
央処理装置112は、ファイル管理機構113に対し、
aパーティション51のクローズ指令を出す。ファイル
管理機構113は、この指令を受けてクローズ処理を開
始する(図3、300)。
【0073】初めにファイル管理機構113は、ディス
クキャッシュ114上のaパーティション51に書き込
まれるべき全データを、情報記録媒体1211に書き込
む(図3、301)。
【0074】次にファイル管理機構113は、aパーテ
ィション51のオープンのモードの判定を行なう(図
3、302)。ここではaパーティション51は書き込
み可能モードでオープンされていたので、ファイル管理
機構113はオープン状態管理機構116を起動する。
オープン状態管理機構116は、バッファメモリ117
に既に納められているオープンフラグテーブル502の
aパーティションのオープンフラグ5021を「不使
用」に設定し、この設定のおこなわれたディスクラベル
50を情報記録媒体1211に書き込み(図3、30
3)、クローズ処理を終了する(図3、304)。この
時のオープンフラグテーブル502は、図6(d)に示
すようにbパーティションのオープンフラグ5021の
みが「使用中」になっている。
【0075】ここでbパーティション52は、まだクロ
ーズ処理が行われておらず、記録すべき全てのデータが
書き込まれていない。このとき、光ディスク装置12か
ら情報記録媒体1211を納めた光ディスクケース12
が取り出されたとする。取り出された情報記録媒体12
11のbパーティション52では、書き込まれていない
データが存在するためにファイルシステムの整合性が保
たれていない。
【0076】ここでユーザーは電源の切断などによって
本発明の情報処理装置の初期化を行い、光ディスクケー
ス121を光ディスク装置12に挿入し、bパーティシ
ョン52のファイルシステムの整合性がとれていない情
報記録媒体1211を再び使用するものとする。
【0077】初めは、情報記録媒体1211のどのパー
ティションも使用されていない。しかし前述のように、
bパーティション52がクローズされることなく情報記
録媒体1211が取り出されたので、情報記録媒体12
11上のbパーティションのオープンフラグ5022
は、図6(d)に示すように、「使用中」に設定された
ままである。
【0078】ユーザーは、データの書き込みを行うため
にbパーティション52の書き込み可能モードでの使用
開始を要求する。中央処理装置112はbパーティショ
ン52の書き込み可能モードでのオープン指令を出し、
ファイル管理機構113はこの指令を受けてオープン処
理を開始する(図2、200)。ファイル管理機構11
3は、ディスクラベル50を情報記録媒体1211から
読み出してバッファメモリ117に格納する(図2、2
01)。さらにファイル管理機構113は、バッファメ
モリ117からUNIX管理情報501を取り出す(図
2、202)。
【0079】次に、ファイル管理機構113はbパーテ
ィション52のオープンのモードを判定する(図2、2
03)。bパーティション52は書き込み可能モードで
オープンされるので、ファイル管理機構113は、次に
書き込み禁止検出機構118を起動する。前述のaパー
ティションのオープンの場合と同様、書き込み禁止検出
機構118は情報記録媒体1121が書き込みの可能な
媒体であるかどうかの判定(図2、204)、ライトプ
ロテクトボタン1212の状態判定(図2、205)を
行う。
【0080】ここでは、情報記録媒体1211は書き込
み可能な媒体であり、ライトプロテクトボタン1212
は書き込み可能側に設定されているので、次にbパーテ
ィションのオープンフラグ5022の判定が行なわれ
る。
【0081】オープン状態管理機構116がファイル管
理機構113によって起動され、すでにバッファメモリ
117に納められているbパーティションのオープンフ
ラグ5022の判定を行なう(図2、206)。このと
き、図6(d)に示すように、bパーティションのオー
プンフラグ5022は既に「使用中」になっているの
で、オープン状態管理機構116はファイル管理機構1
13に、オープン状態が異常であると報告する。
【0082】ファイル管理機構113はこの報告を受け
ると「Data inconsistency in partition b.Read-only
file system.」というエラーメッセージをユーザーに対
して出力し(図2、209)、さらに「Read-only file
system.」という別のエラーメッセージを出力し(図
2、210)、処理を異常終了しオープンは不成功であ
ったものとする(図2、211)。つまり、ファイルシ
ステムの整合性が保たれていないbパーティション52
は書き込み可能モードでオープンされず、新たなデータ
の書き込みが行われることはない。
【0083】よって第1の動作例によれば、本発明の情
報記録再生装置は、整合性が保たれていないファイルシ
ステムに対する新たなデータの書き込みに起因する、既
存のファイルの破壊やシステムダウンを防ぐことが出来
る。
【0084】なお、ここでaパーティションに対してデ
ータの書き込みを行う場合、aパーティションのファイ
ルシステムにはデータの不整合は存在せず、またaパー
ティションのオープンフラグ5021も「不使用」に設
定されているので、本実施例の最初に述べた場合と同様
にオープンを行ってデータの書き込みを行うことができ
る。
【0085】次に、第2の動作例として、書き込み可能
モードでのオープン処理が行なわれる場合について述べ
る。
【0086】この後ユーザーは、データの読み出しを行
うため、書き込み禁止モードでのbパーティション52
の使用開始を要求するものとする。この時のオープンフ
ラグテーブル502は、図6(d)に示すようにbパー
ティションのオープンフラグ5021のみが「使用中」
になったままである。中央処理装置112はbパーティ
ション52の書き込み禁止モードでのオープン指令を出
し、ファイル管理機構113はこの指令を受けてオープ
ン処理を開始する(図2、200)。
【0087】ファイル管理機構113はディスクラベル
50を情報記録媒体1211から読み出してバッファメ
モリ117に格納する(図2、201)。さらにファイ
ル管理機構113は、UNIX管理情報501を、バッ
ファメモリ117から取り出す(図2、202)。
【0088】この後ファイル管理機構113は、bパー
ティション52のオープンのモードを判定する(図2、
203)。bパーティション52は書き込み禁止モード
でオープンされるので、ファイル管理機構113はbパ
ーティション52のオープンが正常に終了したことを中
央処理装置112に報告し、オープン処理を正常終了す
る(図2、208)。このようにオープン処理が正常に
行われ、ユーザはbパーティションからのデータの読み
出しを行うことが出来る。
【0089】書き込み禁止モードでオープンされたbパ
ーティション52のクローズは以下のように行われる。
中央処理装置112はファイル管理機構113に対し、
bパーティション52のクローズ指令を出す。この指令
を受けファイル管理機構113は、クローズ処理を開始
する(図3、300)。
【0090】ファイル管理機構113は、bパーティシ
ョン52に書き込まれるべきデータがディスクキャッシ
ュ114上にあれば、情報記録媒体1211に書き込む
(図3、301)。ただし、ここではbパーティション
は書き込み禁止モードでオープンされているので書き込
まれるべきデータはなく、この処理は事実上スキップさ
れる。
【0091】次にファイル管理機構113は、オープン
のモードの判定を行なう(図3、302)。ここではb
パーティション52は書き込み禁止モードでオープンさ
れていたので、ファイル管理機構113はクローズ処理
を終了する(図3、304)。
【0092】このとき、オープンフラグテーブル502
は図6(d)の状態から変更されておらず、bパーティ
ションのオープンフラグ5022が「使用中」に設定さ
れたままである。このため、再びbパーティション52
を書き込み可能モードでオープンしようとしてもオープ
ン処理が異常終了し、データの書き込みによる既存のフ
ァイルの破壊やシステムダウンを起こすことはない。
【0093】よって第2の動作例によれば、本実施例の
情報記録再生装置は整合性のとれていないファイルシス
テムに対しても、既存ファイルの破壊やシステムダウン
の原因とはならないデータの読み出しを安全に行うこと
が可能である。
【0094】さらに第3の動作例として、上述の情報記
録媒体1211のファイルシステムを修復する場合の本
実施例の情報記録再生装置の動作について述べる。
【0095】ユーザーは、bパーティション52へのデ
ータの書き込みを行うためにファイルシステムの修復を
行う。オープンフラグテーブル502は、図6(d)の
ようにbパーティションのオープンフラグ5022のみ
が「使用中」になったままである。
【0096】ユーザーは既にbパーティションを書き込
み可能モードでオープンしようとしたときに、エラーメ
ッセージによってbパーティション52にファイルシス
テムの不整合が存在することを知っているので、中央処
理装置112に対してbパーティション52のファイル
システム修復を要求する。中央処理装置112は、ファ
イルシステム修復機構115に対してファイルシステム
の修復を指令する。ファイルシステム修復機構115は
ファイルシステムの修復処理を開始する(図4、40
0)。
【0097】ファイルシステム修復機構115は、情報
記録媒体1211からディスクラベル50を読み出して
一旦バッファメモリ117に格納し(図4、401)、
このディスクラベル50からパーティションのマップ情
報を含むUNIX管理情報501を得る(図4、40
2)。
【0098】次にファイルシステム修復機構115は、
情報記録媒体1121のbパーティション52から制御
情報を読み出してファイルシステムの整合性を検査す
る。ここで、もし整合性が保たれていない場合には、b
パーティション52の制御情報をファイルシステムとし
て整合性の保たれた状態に修復する(図4、403)。
【0099】さらにオープン状態管理機構116は、b
パーティションのオープンフラグ5022の判定を行う
(図4、404)。ここではbパーティションのオープ
ンフラグ5022は「使用中」に設定されているので、
ファイルシステム修復機構115は、バッファメモリ1
17に納められているディスクラベル50のbパーティ
ションのオープンフラグ5022を「不使用」に設定
し、このディスクラベル50を情報記録媒体1121に
書き込む(図4、405)。この後ファイルシステム修
復機構115は処理を終了する(図4、406)。この
とき情報記録媒体1121上のbパーティションのオー
プンフラグ5022は「不使用」に設定されているの
で、以下bパーティション52を書き込み可能モードで
オープンすることができる。
【0100】つまり第3の動作例によれば、本実施例の
情報記録再生装置はbパーティション52のファイルシ
ステムの整合性の修復を行い、bパーティションのオー
プンフラグ5022を「不使用」に設定することによ
り、使用途中に取り出されることによってファイルシス
テムに不整合が起きた情報記録媒体1211のbパーテ
ィション52を、再び書き込み可能モードでオープンし
問題なくデータの書き込みを行うことができる。
【0101】なお本実施例ではオープンフラグがディス
クラベル上にあるものとして説明したが、オープンフラ
グはユーザーのアクセスエリア外であれば、情報記録媒
体上のどこのあってもよい。
【0102】また、本実施例では、ユーザーが中央処理
装置112に対してファイルシステムの修復を指令する
ものとした。この場合はユーザーのオペレーションを要
求することによって、ファイルシステムの整合性は修復
されても、電源の切断やディスクの取り出し等によるデ
ータの欠落が存在する可能性をユーザーに警告すること
ができる。ここで、オープン処理中にファイルシステム
の不整合が検出された時点でファイル管理機構113が
自動的にファイルシステムを修復し、ファイルシステム
の修復が終了した後、オープン処理を正常終了するよう
にしてもよい。この場合はユーザーのオペレーションを
必要としないという利点がある。
【0103】さらに第4の動作例として、光ディスク装
置12に納められている情報記録媒体1211はデータ
の書換えが可能な情報記録媒体であり、光ディスクケー
ス121に設けられたライトプロテクトボタン1212
が書き込み禁止側に設定されている場合の本実施例の情
報記録再生装置の動作について説明する。
【0104】初めは、ホストシステム11は情報記録媒
体1211のどのパーティションも使用しておらず、オ
ープンフラグテーブル502では図6(a)のように、
全てのパーティションが「不使用」に設定されているも
のとする。
【0105】ユーザーは、データの書き込みを行うた
め、中央処理装置112に対し書き込み可能モードでの
aパーティション51の使用開始を要求する。中央処理
装置112はaパーティション51の書き込み可能モー
ドでのオープン指令を出し、ファイル管理機構113は
この指令を受けてオープン処理を開始する(図2、20
0)。
【0106】ファイル管理機構113はディスクラベル
50を情報記録媒体1211から読み出してバッファメ
モリ117に格納し(図2、201)、これからUNI
X管理情報501を取り出す(図2、202)。
【0107】この後ファイル管理機構113は、aパー
ティション51のオープンのモードを判定する(図2、
203)。aパーティション51は書き込み可能モード
でオープンされるので、ファイル管理機構113は次に
書き込み禁止検出機構118を起動する。書き込み禁止
検出機構118は、情報記録媒体1211が書き込み可
能な媒体かどうかを、メディアタイプ検出手段123に
問い合わせて判定する(図2、204)。ここでは情報
記録媒体1211は書き込み可能な媒体なのでメディア
タイプ検出手段123は、データの書き込みが可能であ
ることを書き込み禁止検出機構118に報告する。
【0108】書き込み禁止検出機構118はこの報告を
受けると、ライトプロテクトボタン1212の状態をラ
イトプロテクト検出手段122に問い合わせて判定する
(図2、205)。ここではライトプロテクトボタン1
212は書き込み禁止に設定されているので、ライトプ
ロテクト検出手段122はこれを検出し、書き込み禁止
検出機構118にデータの書き込みが禁止されているこ
とを報告する。
【0109】書き込み禁止検出機構118は、ライトプ
ロテクトボタン1212が書き込み禁止に設定されてい
るので、ファイル管理機構113にデータの書き込みが
禁止されていることを報告する。
【0110】この報告を受けて、ファイル管理機構11
3はエラーメッセージ「Read-onlyfile system.」を出
力して(図2、210)、オープン処理を異常終了しオ
ープンに成功しなかったとする(図2、211)。つま
り、ライトプロテクトボタン1212によってデータの
書き込みが禁止されている情報記録媒体1211上のa
パーティション51は、書き込み可能モードではオープ
ンされない。
【0111】また上述の例で、もし光ディスク装置12
に納められている情報記録媒体1211がリードオンリ
ーの媒体であってデータの書き込みを行うことが出来な
い場合、本発明の情報記録再生装置は次のように動作す
る。書き込み禁止検出機構118がメディアタイプ検出
手段123に対し、情報記録媒体1211が書き込み可
能な媒体であるかどうかを問い合わせたとき(図2、2
04)、メディアタイプ検出手段123は、情報記録媒
体1211はリードオンリーであると書き込み禁止検出
機構118に報告する。
【0112】これに対し書き込み禁止検出機構118
は、データの書き込みが禁止されていることをファイル
管理機構113に報告し、ファイル管理機構113はこ
れを受けてエラーメッセージ「Read-only file syste
m.」を出力し(図2、210)、オープン処理を異常終
了してオープンに成功しなかったとする(図2、21
1)。つまり情報記録媒体1211がリードオンリーの
媒体である場合、情報記録媒体1211上のaパーティ
ション51は書き込み可能モードではオープンされな
い。
【0113】よって第4の動作例によれば、本発明の情
報記録再生装置は、データの書き込みが行われない情報
記録媒体のパーティションに対するデータの書き込み処
理による、情報記録媒体とディスクキャッシュ上のデー
タの不整合によって引き起こされるシステムダウンを防
ぐことが出来る。
【0114】なお、本実施例ではメディアタイプ検出手
段123とライトプロテクト検出初段122は各々独立
に情報記録媒体1211へのデータの書き込みの可能/
不可能を報告するものとしたが、メディアタイプ検出手
段123が情報記録媒体1211はデータの書き込み不
可能な媒体であることを検出したとき、ライトプロテク
ト検出手段122はその内部状態を情報記録媒体121
1がライトプロテクト状態にあるものとしてデータの書
き込み禁止を書き込み禁止検出機構118に報告するよ
うにしてもよい。
【0115】また、本実施例では情報記録媒体1211
全面が書き込み可能であるか、書き込み不可能であるか
の場合のみを述べたが、一部のパーティションのみが書
き込み不可能な情報記録媒体に対しても本発明を適用す
ることができる。
【0116】以上で説明したように本発明の実施例によ
れば、パーティションのオープン時にオープンされたパ
ーティションに対応する情報記録媒体上のオープンフラ
グを「使用中」に設定し、クローズ時にこのオープンフ
ラグを「不使用」に設定し、オープン時に既にオープン
フラグが「使用中」に設定されていた場合にはこのパー
ティションに対する書き込み可能モードでのオープンを
禁止して、整合性が保たれていないファイルシステムに
対する新たなデータの書き込みに起因する、既存のファ
イルの破壊やシステムダウンを防ぐことができる。
【0117】また本発明の実施例によれば、オープン時
に既にオープンフラグが「使用中」に設定されていた場
合でも書き込み禁止モードでのオープンを許すことによ
って、既存ファイルの破壊やシステムダウンの原因とは
ならないデータの読み出しを行うことができる。
【0118】また本発明の実施例は、使用中に取り出さ
れた情報記録媒体上のパーティションのファイルシステ
ムの不整合を修復し、このパーティションに対応する情
報記録媒体上のオープンフラグを「不使用」に設定し
て、ファイルシステムに不整合のあった情報記録媒体を
再び書き込み可能モードでオープンして使用することを
可能にする。
【0119】さらに、ライトプロテクトボタンによって
情報記録媒体へのデータの書き込みが禁止されている、
または情報記録媒体がリードオンリーの媒体である等、
情報記録媒体にデータの書き込みを行うことができない
場合にこの情報記録媒体上のパーティションを書き込み
可能モードでオープンすることを禁止することによっ
て、実際にはデータが書き込まれない情報記録媒体にデ
ータの書き込み処理を行うために生ずる、情報記録媒体
上のデータとディスクキャッシュ上のデータの不整合に
よるシステムダウンを防ぐことが出来る。
【0120】このように本実施例によれば、交換可能な
情報記録媒体である光ディスクをUNIXオペレーティ
ングシステムのもとで安全に使用することできる。
【0121】なお、本実施例では情報記録媒体が光ディ
スクであるとして説明したが、本発明の情報記録再生装
置、情報記録再生方法及び情報記録媒体は交換可能な情
報記録媒体を使用する全ての情報記録再生装置、情報記
録再生方法及び情報記録媒体についてまったく同様に適
用することができる。
【0122】また、本実施例ではパーティションをオー
プン処理、クローズ処理及びファイル修復処理の単位と
したが、情報記録媒体へデータの記録再生を行なう際に
ファイルのオープン、クローズを行なう情報記録再生装
置、情報記録再生方法及び情報記録媒体についても、パ
ーティションをファイルと読み変えることによって本発
明を同様に適用することができる。
【0123】また、本実施例ではライトバック方式のデ
ィスクキャッシュを使用する情報記録再生装置、情報記
録再生方法及び情報記録媒体について説明したが、本発
明はオープン処理からクローズ処理までの間に情報記録
媒体にデータの書き込みを行う全ての情報記録再生装
置、情報記録再生方法及び情報記録媒体に対して適用す
ることができる。
【0124】
【発明の効果】上述したように本発明の情報記録再生装
置、情報記録再生方法及び情報記録媒体は、パーティシ
ョンを書き込み可能モードでオープンしたときに該当パ
ーティションに対応する情報記録媒体上のオープンフラ
グを「使用中」に設定し、このパーティションをクロー
ズしたときに対応するオープンフラグを「不使用」に設
定し、パーティションをオープンしようとしたときにこ
のパーティションに対応するオープンフラグが「使用
中」に設定されたままであることによってファイルシス
テムの整合性が保たれていないことを検出し、このパー
ティションを書き込み可能モードでオープンすることを
禁止して、整合性の保たれていないファイルシステムに
対するデータの書き込みを防ぐことを可能にする。
【0125】また本発明の情報記録再生装置、情報記録
再生方法及び情報記録媒体では、パーティションをオー
プンしようとしたときに対応するオープンフラグが「使
用中」に設定されたままであったことによってファイル
システムの整合性が保たれていないことを検出した場合
でも、このパーティションの書き込み可能モードでのオ
ープンを許すことによって、既存のファイルの破壊や、
システムダウンの原因とはならない、該当パーティショ
ンからのデータの読み出しを行うことができる。
【0126】また本発明の情報記録再生装置、情報記録
再生方法及び情報記録媒体によれば、情報記録媒体上の
パーティションのオープン時にファイルシステムの不整
合が検出された場合でも、このパーティションのファイ
ルシステムの不整合を修復し、このパーティションに対
応する情報記録媒体上のオープンフラグを「不使用」に
設定することによって、この情報記録媒体を再び書き込
み可能モードでオープンして使用することが可能であ
る。
【0127】このように本発明によれば、使用中に情報
記録媒体の取り出しが行われた等の原因によって情報記
録媒体のパーティションにファイルシステムの不整合が
起きた場合に、不整合のあるファイルシステムにデータ
の書き込みを行なうことによる既存ファイルの破壊やシ
ステムダウンを防ぐことができる。また本発明によれ
ば、ファイルシステムに不整合のある場合でもデータの
読み出しのみは可能である。さらに本発明は、不整合の
起きたファイルシステムを修復してこのファイルシステ
ムを以降問題なく使用することを可能にする。
【0128】さらに本発明の情報記録再生装置、情報記
録再生方法は、データを書き込むことができない情報記
録媒体を検出し、この情報記録媒体上のパーティション
を書き込み可能モードでオープンすることを禁止して、
この情報記録媒体に対するデータの書き込み処理が行わ
れないようにする。このことにより本発明の情報記録再
生装置、情報記録再生方法は、情報記録媒体上のデータ
とディスクキャッシュ上のデータの不整合によって引き
起こされるシステムダウンを防いで、ライトプロテクト
ボタンによって情報記録媒体へのデータの書き込みが禁
止されている、または情報記録媒体がリードオンリーの
媒体である等、データの書き込みを行うことのできない
情報記録媒体を問題なく使用することを可能にする。
【0129】以上のように本発明の情報記録再生装置、
情報記録再生方法及び情報記録媒体によれば、ユーザー
が意識をしないとき情報記録媒体にデータの書き込みを
行うUNIX等のシステムに於いて、交換可能な情報記
録媒体である光ディスクを安全に使用することが可能と
なる。また、本発明の情報記録再生装置、情報記録再生
方法によれば、データの書き込みを行うことのできない
情報記録媒体であっても安全に使用することができる。
【0130】このように本発明の実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の一実施例の構成図
【図2】本発明の情報記録再生方法の一実施例における
オープン時の処理の流れを示すフローチャート
【図3】本発明の情報記録再生方法の一実施例における
クローズ時の処理の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の情報記録再生方法の一実施例における
ファイルシステム修復時の処理の流れを示すフローチャ
ート
【図5】本発明の情報記録媒体の一実施例の領域図
【図6】本発明の一実施例におけるオープンフラグテー
ブルの内容図
【図7】従来の情報記録再生装置の構成図
【符号の説明】
11 ホストシステム 111 主記憶 112 中央処理装置 113 ファイル管理機構 114 ディスクキャッシュ 115 ファイルシステム修復機構 116 オープン状態管理機構 117 バッファメモリ 118 書き込み禁止検出機構 12 光ディスク装置 121 光ディスクケース 1211 情報記録媒体 1212 ライトプロテクトボタン 122 ライトプロテクト検出手段 123 メディアタイプ検出手段 50 ディスクラベル 501 UNIX管理情報 502 オープンフラグテーブル 5021 aパーティションのオープンフラグ 5022 bパーティションのオープンフラグ 5023 cパーティションのオープンフラグ 51 aパーティション 52 bパーティション 53 cパーティション 71 ホストシステム 711 主記憶 712 中央処理装置 713 ファイル管理機構 714 ディスクキャッシュ 715 ファイルシステム修復機構 72 磁気ディスク装置 721 情報記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 裕司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東谷 易 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換可能な情報記録媒体を少なくとも一つ
    の情報記録再生単位に分割して使用し、前記情報記録再
    生単位へデータを記録、或は前記情報記録再生単位から
    データを再生する際に前記情報記録再生単位へのアクセ
    スを可能にし、データの記録或は再生が終了した際に前
    記情報記録再生単位へのアクセスを不可能にする情報記
    録再生装置であって、 前記情報記録再生単位へのアクセスの可、不可の状態を
    前記情報記録媒体に記録するフラグ管理手段を備え、 前記情報記録媒体には前記情報記録再生単位へのアクセ
    スが可能である場合は「使用中」を割り当て前記アクセ
    スが不可能である場合は「不使用」を割り当てる各々の
    情報記録再生単位に対応したオープンフラグを設け、 前記フラグ管理手段は、前記情報記録再生単位へのデー
    タの記録、或は前記情報記録再生単位からのデータの再
    生を開始する時に前記オープンフラグを「使用中」に設
    定し、前記情報記録再生単位へのデータの記録、或は前
    記情報記録再生単位からのデータの再生を終了したとき
    に前記オープンフラグを「不使用」に設定することを特
    徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記情報記録再生単位へのアクセスに際
    し、前記アクセスが書き込み可能モードであるか書き込
    み禁止モードであるかを判定するモード判定手段を備
    え、 前記フラグ管理手段は、前記アクセスが書き込み可能モ
    ードの場合には、前記情報記録再生単位に対するデータ
    の記録再生を開始する時、前記オープンフラグが既に
    「使用中」であれば前記データの記録再生を可能とせ
    ず、前記オープンフラグが「不使用」であれば前記オー
    プンフラグを「使用中」に設定して前記データの記録再
    生を可能とし、前記情報記録再生単位に対するデータの
    記録再生を終了する時、前記オープンフラグを「不使
    用」に設定し、前記アクセスが書き込み禁止モードの場
    合には、前記情報記録再生単位に対するデータの再生を
    開始する時、前記オープンフラグを変更せずに前記デー
    タの再生を可能とすることを特徴とする請求項1記載の
    情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記情報記録再生単位のデータの整合性の
    修復を行なうファイルシステム修復機構を備え、前記デ
    ータの整合性の修復が行なわれたとき前記フラグ管理手
    段は前記情報記録再生単位に対応したオープンフラグを
    「不使用」に設定することを特徴とする請求項1または
    2記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】情報記録媒体を少なくとも一つの情報記録
    再生単位に分割して使用し、前記情報記録再生単位へデ
    ータを記録、或は前記情報記録再生単位からデータを再
    生する際に前記情報記録再生単位へのアクセスを可能に
    し、データの記録或は再生が終了した際に前記情報記録
    再生単位へのアクセスを不可能にする情報記録再生装置
    であって、 前記アクセスが書き込み可能モードであるか書き込み禁
    止モードであるかを判定するモード判定手段と、情報記
    録再生単位へのデータの書き込が不可能であることを検
    出する書き込み禁止検出機構を備え、 前記情報記録再生単位に対するデータの記録再生を開始
    する時、前記アクセスが書き込み可能モードである場合
    には情報記録再生単位へのデータの書き込みの不可能を
    検出し、前記検出が行なわれたとき前記データの記録再
    生を可能としないファイル管理機構を備えたことを特徴
    とする情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】交換可能な情報記録媒体を少なくとも一つ
    の情報記録再生単位に分割して使用し、前記情報記録再
    生単位へデータを記録、或は前記情報記録再生単位から
    データを再生する際に前記情報記録再生単位へのアクセ
    スを可能にし、データの記録或は再生が終了した際に前
    記情報記録再生単位へのアクセスを不可能にする情報記
    録再生装置において、 前記情報記録再生単位へのアクセスの可、不可の状態を
    前記情報記録媒体に記録する使用開始フラグ管理ステッ
    プと、使用終了フラグ管理ステップを備え、前記情報記
    録媒体には前記情報記録再生単位へのアクセスが可能で
    ある場合は「使用中」を割り当て前記アクセスが不可能
    である場合は「不使用」を割り当てる各々の情報記録再
    生単位に対応したオープンフラグを設け、 前記使用開始フラグ管理ステップは前記情報記録再生単
    位へのデータの記録、或は前記情報記録再生単位からの
    データの再生を開始する時に前記オープンフラグを「使
    用中」に設定し、 前記使用終了フラグ管理ステップは前記情報記録再生単
    位へのデータの記録、或は前記情報記録再生単位からの
    データの再生を終了したときに前記オープンフラグを
    「不使用」に設定することを特徴とする情報記録再生方
    法。
  6. 【請求項6】前記情報記録再生単位へのアクセスに際
    し、前記アクセスが書き込み可能モードであるか書き込
    み禁止モードであるかを判定するモード判定ステップを
    備え、 前記使用開始フラグ管理ステップは、前記アクセスが書
    き込み可能モードの場合には、前記情報記録再生単位に
    対するデータの記録再生を開始する時、前記オープンフ
    ラグが既に「使用中」であれば前記データの記録再生を
    可能とせず、前記オープンフラグが「不使用」であれば
    前記オープンフラグを「使用中」に設定して前記データ
    の記録再生を可能とし、 前記使用終了フラグ管理ステップは、前記情報記録再生
    単位に対するデータの記録再生を終了する時、前記オー
    プンフラグを「不使用」に設定し、 前記アクセスが書き込み禁止モードの場合に、前記使用
    開始フラグ管理ステップは前記情報記録再生単位に対す
    るデータの再生を開始する時、前記オープンフラグを変
    更せずに前記データの再生を可能とすることを特徴とす
    る請求項5記載の情報記録再生方法。
  7. 【請求項7】前記情報記録再生単位のデータの整合性の
    修復を行なうファイルシステム修復ステップと、前記フ
    ァイルシステム修復ステップが行なわれたとき前記情報
    記録再生単位に対応したオープンフラグを「不使用」に
    設定するフラグ修復ステップを備えたことを特徴とする
    請求項5または6記載の情報記録再生方法。
  8. 【請求項8】情報記録媒体を少なくとも一つの情報記録
    再生単位に分割して使用し、前記情報記録再生単位へデ
    ータを記録、或は前記情報記録再生単位からデータを再
    生する際に前記情報記録再生単位へのアクセスを可能に
    し、データの記録或は再生が終了した際に前記情報記録
    再生単位へのアクセスを不可能にする情報記録再生装置
    であって、 前記情報記録再生単位に対するデータの記録再生を開始
    する時に前記アクセスが書き込み可能モードであるか書
    き込み禁止モードであるかを判定するモード判定ステッ
    プと、 情報記録再生単位へのデータの書き込が不可能であるこ
    とを検出する書き込み禁止検出ステップを備え、 前記アクセスが書き込み可能モードである場合に情報記
    録再生単位へのデータの書き込みの不可能を検出したと
    き、前記データの記録再生を可能としないファイル管理
    手段を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】少なくとも一つの情報記録再生単位と各情
    報記録再生単位に対応したオープンフラグを持つ情報記
    録媒体であって、 前記オープンフラグは、対応する前記情報記録再生単位
    へのデータの記録再生の開始に際して「使用中」に設定
    され、対応する前記情報記録再生単位へのデータの記録
    再生の終了に際して「不使用」に設定されることを特徴
    とする情報記録媒体。
  10. 【請求項10】前記オープンフラグは対応する情報記録
    再生単位のデータの整合性の修復後に「不使用」に設定
    されることを特徴とする請求項9記載の情報記録媒体。
JP3164320A 1990-10-30 1991-07-04 情報記録再生装置、情報記録再生方法及び情報記録媒体 Pending JPH0512092A (ja)

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US07/785,296 US5485439A (en) 1990-10-30 1991-10-30 Method for recording/reproducing information and apparatus therefor

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7801930B2 (en) 2004-05-10 2010-09-21 Panasonic Corporation Recording medium, host device, and data processing method
JP2010231448A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Oki Networks Co Ltd ファイルシステム状態変化検出装置およびファイルシステム状態変化検出プログラム

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JPS63225851A (ja) * 1986-10-03 1988-09-20 Nec Corp 複数データ処理装置間フアイル共有方式
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JPH0357014A (ja) * 1989-07-25 1991-03-12 Canon Inc 記憶装置

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