JP2633614B2 - フアイル保護装置 - Google Patents

フアイル保護装置

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JP2633614B2 JP63073415A JP7341588A JP2633614B2 JP 2633614 B2 JP2633614 B2 JP 2633614B2 JP 63073415 A JP63073415 A JP 63073415A JP 7341588 A JP7341588 A JP 7341588A JP 2633614 B2 JP2633614 B2 JP 2633614B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気デイスク記録装置に係り、特に、OSと
してMS−DOS,CP/M(いずれも商標名)などを用いる方式
のパーソナル・コンピユータに好適な磁気デイスク装置
のフアイル装置に関する。
〔従来の技術〕
パソコン(パーソナル・コンピユータ)のOSとして
は、従来からMS−DOSやC/Mなどが広く用いられている
が、これらの方式では、磁気デイスクに対するフアイル
の記録が、データの本文と、それを管理するための管理
データとに分けて格納されるようになつている。
ところで、このようなOSを用いたシステムでは、磁気
デイスク記録装置へのフアイルの格納に際して、このフ
アイルをデータ本文と管理情報とに分離してデイスクに
書込むようになつており、このため、当然のこととし
て、この管理情報も、新規にフアイルを格納したとき、
及びフアイルを更新したときに書込みが行なわれるよう
になつている。
そこで、以下、このようなシステムについて、さらに
詳細に説明する。
まず、第5図は、MS−DSにおけるデイスク上での
メモリ領域を構成を示したもので、図中、11はSが起
動時に使用する領域、12はデイスクの使用状態に関する
情報(フアイルの存在位置を示す表でFATと呼ばれる。
なお、これはフアイル・アロケーシヨン・テーブルの
略)が格納される領域、13はフアイルに関する情報(フ
アイル名,サイズ,最終変更日付,時刻等の情報)が格
納される領域、そして、14は実際のフアイルの内容(プ
ログラム,データ)が格納される領域をそれぞれ表わ
す。
このようなメモリ領域となつているため、いま、フア
イル更新時でフアイルサイズの変更を行つている場合
に、停電等の電圧変動が発生したとすると、ここでFAT
破壊が起り、この結果、デイスク全体のフアイル破壊に
つながる。
また、データの書込みを行つている場合に電圧変動が
発生したとすると、セクタ(読み出し/書き込みの単
位)破壊を起し、この結果、そのセクタの内容は、保障
されないものとなる。
ところで、このような場合で、まず、上記したFAT破
壊を防ぐ方法としては、予め必要分のフアイルサイズを
確保しておく方法が考えられる。つまり、フアイルサイ
ズの変更が生じないようにしておき、FATへの書き込み
が起らないようにするのである。これにより、FAT破壊
は防ぐことができ、特に問題はない。
次に、データ破壊を防ぐ方法としては、予め決められ
た領域にデータのバツクアツプを取つた後、初めて、実
際のデータをデイスクに書込むようにすれば良い。この
ときのバツクアツプデータ格納用領域としては、デイス
クの未使用領域または電源バツクアツプメモリ等の使用
が考えられる。しかして、データに関しては、このよう
な対策を講じていない場合でも、データの破壊は、数セ
クタにしかおよばないので、比較的損害は少なくてす
む。
一方、フアイル更新において、データの書込みが完了
すると、最後にデイレクトリ情報(フアイル名,サイ
ズ,最終変更日付,時刻等の情報)の更新が必ず行なわ
れる。この更新が行なわれているときに停電が発生する
と、デイレクトリ破壊、つまりフアイル情報破壊が生
じ、この結果、2度と同一のフアイルの内容は読み出す
ことが出来なくなる。
さらに、このようなMS−DSのフアイルシステムで
は、第6図に示すように、UNiXやCP/Mと同様に、階層的
デイレクトリ構造を実現している。そして、このとき、
書込みが発生するフアイルは予めサブデイレクトリAに
作成しておくようになつている。この場合、各フアイル
においては、FAT破壊を防ぐ意味で、最初からフアイル
サイズの確保をしておく必要がある。
第7図は、第6図におけるデイスクの状態(デイレク
トリ領域とデータ領域の状態)を示したもので、サブデ
イレクトリAのデイレクトリ情報はデイレクトリ領域に
格納され、他方サブデイレクトリAの下にあるフアイル
(フアイルA,B,C)のデイレクトリ情報はデータ領域に
格納される。そして、実際のフアイルの本体(フアイル
A,B,C)は、これらのデイレクトリ情報の後に格納され
る。
つまり、サブデイレクトリA中のフアイルBのデータ
を更新する場合、Sは、まず、サブデイレクトリAの
デイレクトリ情報を捜す。次に、得られたデイレクトリ
情報によりフアイルBのデイレクトリ情報を捜す。その
後、得られたデイレクトリ情報よりフアイルB本体の位
置を得、実際にデータの書込みが行なわれる。最後に、
データ書込みを行つた日付,時間等の更新を行なうため
に、フアイルBのデイレクトリ情報が書込まれることに
なるのである。
しかして、この結果、このフアイルBのデイレクトリ
情報書込み途中で停電が発生すると、サブデイレクトリ
Aのデイレクトリ情報は、破壊される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、フアイルの管理情報の破壊に伴う障
害について配慮がされておらず、管理情報書込み時に停
電等による電源電圧低下などの異常が発生すると、この
管理情報が破壊して、以後、フアイルの読み書きが不能
になつてしまうという問題があつた。
本発明の目的は、フアイルの管理情報が破壊した場合
でも、フアイル全体の読み書きが不能になることがな
く、ほとんど元のままのフアイルに戻ることができるよ
うにしたフアイル保護装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、管理情報のメモリ領域にバツクアツプ領
域を設定しておき、電源投入時などのシステム作動立ち
上げ時に、まず管理情報のメモリ領域のデータを試し読
みし、正常なデータが得られたときには、そのデータを
バツクアツプ領域に複写し、正常なデータが得られなか
つたときには、バツクアツプ領域のデータを管理領域に
複写することにより達成される。
〔作用〕
システム作動立ち上げ時、管理情報領域から読み出し
た管理情報をバックアップ領域に書き込む際、その正誤
判定をしてからデータが書き込まれるので、管理情報領
域での管理情報が、その書き込み時に破壊されていたと
きでも、この破壊されている管理情報によりバックアッ
プ領域のデータが書き替えられて、バックアップされい
たデータまで破壊されてしまう虞れがなく、しかも、こ
のときには、反射に、バックアップ領域に保存されてい
るデータにより、管理情報領域の管理情報が回復される
ので、たとえ管理情報領域での管理情報が破壊されてい
たとしても、その破壊される直前での管理情報への回復
が自動的に行なわれ、フアイル全体が読み書き不能にな
ることはなく、充分にフアイル保護が得られることにな
る。
〔実施例〕
以下、本発明によるフアイル保護装置について、図示
の実施例により詳細に説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例におけるデイス
クの状態とフアイルの構成を示したもので、この実施例
では、これらの図に表わされているように、まず、サブ
デイレクトリAのバツクアツプをサブデイレクトリBに
取る。すなわち、第2図に示されているように、サブデ
イレクトリAの各フアイルのデイレクトリ情報を1つの
フアイルとしてサブデイレクトリBの下に格納するので
あり、図中のFilが、サブデイレクトリAの下にあるフ
アイルのデイレクトリ情報をフアイル化したものであ
る。そして、この結果、デイスクの状態は第1図に示す
ようになる。そして、次に、もし、サブデイレクトリA
の下のフアイルのデイレクトリ情報が破壊していること
が確認されたら、第1図中のバツクアツプされているFi
l本体(B)を該当するエリア(A)に書込む。これに
より、フアイル更新中に(A)のフアイル管理情報が破
壊しても、(B)のバツクアツプデータより容易に回復
できることになる。
次に、この実施例の動作を第3図及び第4図のフロー
チヤートにより説明する。
まず、第3図は、本発明の一実施例が適用されている
磁気デイスク装置を実際に使用する際に、一番最初に行
なわなければならない前準備処理手順(セツトアツプ)
を示したものである。なお、これは、同一のデイスクを
使用する限りは、1回実行するだけで良い。
最初に、デイスクのフオーマツト(S1)を行つた後、
サブデイレクトリAを作成する(S2)。次に、サブデイ
レクトリAの下に、必要フアイルサイズ分(FATの更新
が発生しないフアイルサイズ)の、書き込みが発生する
フアイルを作成する(S3)。
次に、サブデイレクトリBを作成する(S4)。この
後、デイスク上のデイレクトリ領域上にある、サブデイ
レクトリAのデイレクトリ情報を取得し、その情報によ
り、サブデイレクトリAの下にあるフアイルのデイレク
トリ情報を取得する(S5)。
取得したデイレクトリ情報は、サブデイレクトリBの
下にあるバツクアツプフアイル(Fil)の本体として書
込まれる(S6)。
以上の処理が終了したら、正常終了を示すメツセージ
を示し(S7)、本手順を終了する。
次に、前準備処理以降の処理について、第4図を用い
て説明する。
この第4図のプログラム(処理)のうち、S11ないしS
14による処理はバツクアツプ処理で、本プログラムが起
動されると、サブデイレクトリAの下のフアイルが読み
出し可能かどうか、ダミーリード(試し読み)している
(S11)。ここで、サブデイレクトリAの下のフアイル
が、実際の読み書きが行なわれるフアイルである(サブ
デイレクトBの下のあるフアイルは、サブデイレクトリ
Aの下のフアイルのデイレクトリ情報が格納されたバツ
クアツプ用のフアイルである。)。
読み出しがか可能であつたならば(S12)、デイスク
上のデイレクトリ領域にあるサブデイレクトリAのデイ
レクトリ情報を取得し、その情報により、サブデイレク
トリAの下にあるフアイルのデイレクトリ情報を取得す
る(S13)。
取得したデイレクトリ情報は、サブデイレクトリBの
下にあるバツクアツプフアイルの本体として、データ領
域12に書込まれ、バツクアツプ処理は終了する。
一方、サブデイレクトリAの下のフアイルをダミーリ
ードしてみて(S11)、読み出しが不可能であつた場合
には(S12)、以下のデイレクトリ回復処理を行なう。
まず、サブデイレクトリBの下のバツクアツプフアイ
ルの内容を読み込む(S15)。
次に、デイレクトリ領域に格納されているサブデイレ
クトリAのデイレクトリ情報により、この下にあるフア
イルのデイレクトリ情報の格納位置を取得する(S1
6)。
最後に、取得した位置から、前に読み込んだバツクア
ツプフアイルの内容を書込む(S17)。
以上の処理が終了すると、本プログラム(回復処理)
を終了する。
従つて、この実施例によれば、書込みが必要なフアイ
ルについては、その管理情報であるデイレクトリ情報に
ついてのバツクアツプが自動的に取られてゆくため、こ
の情報が破壊していたとしても、破壊直前の状態への回
復が自動的に行なわれ、データ喪失の虞れは最小限に抑
えることができる。
すなわち、本発明の一実施例によれば、サブデイレク
トリ下のデイレクトリ情報が、データ領域にあることか
ら、フアイル書き込み時の停電においても、デイレクト
リ領域のデイレクトリ情報を破壊する虞れは無い。そし
て、このように、デイレクトリ領域のデイレクトリ情報
が破壊されないことから、データ領域でのフアイル(内
容がデイレクトリ情報のフアイル)の読み出し/書込み
処理が不能になることはない。
なお、以上の実施例においては、書込みが発生するフ
アイルをサブデイレクトリの下に作成し、そのデイレク
トリのバツクアツプを別サブデイレクトリの下のフアイ
ルに作成するものであつたが、別サブデイレクトリのか
わりに同一のデイスク上で、使用される機会の少ない、
最内周付近のトラツクに書込むようにいしてもよい。
また、本発明は、書込みが発生するフアイルをルート
デイレクトリ上に作成し、デイスク上のデイレクトリ領
域の全データを同一デイスク上の使用される機会の少な
い、最内周付近のトラツクに書込んでおくようにして実
施することも可能であり、さらに、電源バツクアツプメ
モリ上に書き込んでおくことも可能である。
ところで、一般にデイスク装置では、デイスクの最内
周近傍のトラツクでの書込み/読み出しについては、あ
まり信頼性が期待できない。
従つて、上記したデイスク最内周近傍のトラツクにバ
ツクアツプを取るようにした方法は、可能ではあるが信
頼性の点で問題があり、このため、第1図ないし第4図
で説明した実施例は、ローコストで充分な信頼性が得ら
れるものとして優れている。
〔発明の効果〕
本発明によれば、デイスク書込み中に、停電など何ら
かの異常によりデータ破壊を生じたときでも、その後の
使用時に自動的にデータの回復が得られるため、常に確
実にデータの保持が可能になり、高い信頼性を保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるデイスクの状態を示
す説明図、第2図は同じく実施例におけるフアイル作成
の説明図、第3図及び第4図は本発明の一実施例の動作
を説明するフローチヤート、第5図はデイスク構成の一
般例を示す説明図、第6図は従来例におけるフアイル作
成の説明図、第7図は従来例におけるデイスク構成の説
明図である。 11〜14……メモリ領域、S1〜S7,S11〜S17……処理ステ
ツプ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録すべきデータフアイルを円板状記録媒
    体面上で本文情報と管理情報とに分離してそれぞれ異な
    つた記録領域に格納する方式の磁気デイスク記録装置に
    おいて、上記管理情報記録領域に対するバツクアツプ領
    域を設定する処理手段と、システム作動立ち上げ時に上
    記管理情報記録領域からデータを読出してその正誤判断
    を実行する制御手段と、この制御手段による判断結果に
    基づいて上記管理情報記録領域とバツクアツプ領域との
    間でのデータの複写処理を実行するデータ処理手段とを
    設け、上記正誤判断結果が正のときには上記管理情報記
    録領域のデータを上記バツクアツプ領域に複写し、誤の
    ときには上記バツクアツプ領域のデータを上記管理情報
    記録領域に複写するように構成したことを特徴とするフ
    アイル保護装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記バツ
    クアツプ領域が、上記本文情報記録領域の一部に設定さ
    れていることを特徴とするフアイル保護装置。
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