JPH05118378A - 液体入りブツシユ形防振装置 - Google Patents

液体入りブツシユ形防振装置

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JPH05118378A
JPH05118378A JP27419191A JP27419191A JPH05118378A JP H05118378 A JPH05118378 A JP H05118378A JP 27419191 A JP27419191 A JP 27419191A JP 27419191 A JP27419191 A JP 27419191A JP H05118378 A JPH05118378 A JP H05118378A
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JP
Japan
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cylinder
liquid
vibration
outer cylinder
intermediate cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP27419191A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Imada
義勝 今田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液室のシールを確実にして組付作業を煩雑に
することがない液体入りブッシュ形防振装置を得る。 【構成】 外筒14の内周に弾性膜16を加硫接着す
る。中間筒18と内筒12との間に本体ゴム20を掛け
渡し、本体ゴム20に液室26を構成する凹部25を設
ける。中間筒18の軸方向両端部近傍の外周に、それぞ
れ円周方向に連続して延びる一対の環状突起40を形成
する。液体内において、外筒14に中間筒18を挿入す
ることによって液室26内に液体を充填する。その後、
外筒14を所定量縮径する。中間筒18の外周に弾性膜
16が圧接され、しかも、環状突起40が弾性膜16に
食い込むため、液室26のシールは確実なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液室が設けられた液体入
りブッシュ形防振装置に係り、特に中間筒と外筒との間
で液室のシールを行う液体入りブッシュ形防振装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般産業用機械、車両のエンジンマウン
ト、キャブマウント、ボディマウント等として用いられ
る防振装置として、平行軸状に配置された内外筒間に弾
性体が介在され内部に液体が封入された、いわゆる液体
入りブッシュ形防振装置がある。
【0003】この種の防振装置として、内周面に弾性膜
が加硫接着された外筒の内部に、中間筒、内筒及び弾性
体を1つのブロック状にした本体を液体内で挿入し、そ
の後外筒を所定量縮径して、液室をシールするタイプの
防振装置がある。ところが、この防振装置は、フラット
な中間筒の外周が単に外筒の弾性膜に圧接されているだ
けのため、長期の使用により弾性膜にへたりが生じる
と、弾性膜の押圧力が減少して弾性体と中間筒との間か
ら内部に封入された液体が漏れ出る恐れがある。
【0004】また、その他の構造の液体入りブッシュ形
防振装置として、図8に示すように中間筒102の両端
部にオーリング溝104を形成し、このオーリング溝1
04に取付けられたオーリング106によってシールを
行う防振装置100が提案されている。ところが、この
防振装置100では、中間筒102を外筒108に挿入
する際に、外筒108の内側に突出したダイヤフラム1
10にオーリング106の表面が擦れるため、挿入途中
でオーリング106がオーリング溝104から外れる場
合があり、挿入後に中間筒102の端部を外筒108の
外側に一旦出して、オーリング106の外れを点検する
必要がある。また、挿入後には外筒108から中間筒1
02が抜け出ないように外筒108の両端部をかしめる
必要がある。このように、オーリングによってシールを
行う防振装置100では、外筒108の両端部のかしめ
工程、オーリングの取付け作業、組付け後の点検作業等
のため作業が煩雑となっている。また、前述した防振装
置に比較して、部品点数(オーリング)が増える問題も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、液室のシールが確実でしかも部品点数を増やした
りシール部の構造を複雑にして組付作業を煩雑にするこ
とがない液体入りブッシュ形防振装置を得ることが目的
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動発生部及
び振動受け部の一方に連結される外筒と、前記外筒の内
方に配設される中間筒と、前記中間筒の内方に配設され
振動発生部及び振動受け部の他方に連結される内筒と、
前記中間筒と前記内筒との間に配設され振動発生時に変
形する弾性体と、前記外筒の内周面に固着される弾性膜
と、前記外筒の内方に設けられ前記弾性膜に前記中間筒
が当接して密閉される液室と、を備えた液体入りブッシ
ュ形防振装置であって、前記中間筒の外周に周方向に沿
って連続して延設される環状突起を設けたことを特徴と
している。
【0007】
【作用】上記構成の本発明では、液体の中で中間筒を外
筒内へ挿入することによって、液室内部に液体が封入さ
れる。その後、外筒を所定量縮径することによって、外
筒の弾性膜が中間筒の外周に圧接されて液室のシールが
なされる。しかも、本発明の防振装置には、中間筒の外
周に環状突起が設けられており、この環状突起が外筒の
弾性膜に食い込むため、シール性が高められると共に中
間筒が外筒に対してずれることもない。このように、本
発明の防振装置は、オーリング等を使用してシール構造
を複雑にすることもなく確実に液室をシールすることが
できる。
【0008】
【実施例】図1乃至図5には本発明が適用された防振装
置10の一実施例が示されている。
【0009】図1に示すように、この防振装置10では
内筒12と外筒14とが平行軸状で配置されており、一
方が振動発生部である自動車のエンジン等へ、他方が振
動受部である車体等へ連結される。なお、この防振装置
10の外筒14は車両の車体へ固定されたブラケツト
(図示せず)の筒状部内へ挿入され支持される。外筒1
4は、内周に弾性膜16が加硫接着されており、その内
側には中間筒18が配置されている。
【0010】図2に示すように、中間筒18と内筒12
との間には本体ゴム20が掛け渡されており、この本体
ゴム20は中間筒18の内周及び内筒12の外周に加硫
接着されている。本体ゴム20と中間筒18との間(図
1の上側)には、軸方向に貫通するすぐり部22が形成
されており、このすぐり部22の内部には、ストッパー
ゴム24が挿入されている。
【0011】図1に示すように、中間筒18の軸方向中
央部には、内筒12を介してすぐり部22の反対側(図
1の下側)に、切欠18Aが形成されており、この切欠
18Aに対応して本体ゴム20には凹部25が形成され
ている。この凹部25は外筒14に囲まれて液室26を
構成しており、内部には水、オイル等の液体が封入され
ている。
【0012】さらに、この液室26内には、液室26を
形成する凹部25の外側から仕切板28が挿入されてい
る。この仕切板28は、周縁部28Bが本体ゴム20と
弾性膜16との間に挾持され、図2に示すように、中間
部28Aが液室26を受圧液室26Aと副液室26Bと
に分割している。
【0013】図3に示すように、中間筒18の軸方向中
央部には、軸方向から見て略C字形状の凹部30が形成
されている。この凹部30には、中間筒18の軸方向両
側部にゴム31が加硫接着されている。凹部30は組付
後に図1に示すように弾性膜16の内周との間に制限通
路32を形成している。図2に示すように、この制限通
路32は長手方向一端32Aが副液室26Bへ、他の一
端32Bが受圧液室26Aへ連通している。
【0014】図3に示すように、中間筒18の軸方向両
端部近傍の外周には、それぞれ円周方向に連続して延び
る一対の環状突起40が形成されている。図5に詳細に
示すように、この環状突起40は長手方向直角断面が台
形状とされている。なお、図4に示すように、中間筒1
8が挿入される以前の外筒14は、弾性膜16の内径D
2が中間筒18の外径(環状突起40を除く)D1より
も所定寸法大きくされており、中間筒18が挿入し易く
されている。図2に示すように、弾性膜16には仕切板
28に対応した部分に仕切板28方向へ接近した凸状の
ダイヤフラム部16Aが形成されており、このダイヤフ
ラム部16Aは仕切板28と対向して副液室26Bの外
側壁を構成している。外筒14には前記弾性膜16のダ
イヤフラム部16Aに対応した部分に、円周方向を長辺
としかつ軸方向を短辺とする矩形状切欠44が形成され
ている。この切欠44の中央部には外筒14の軸方向に
延在して切欠44の長辺間に跨がる柱部46が一体形成
され、切欠44を2個に区画している。このため、外筒
14に切欠44が形成されていても外筒14の軸方向へ
の剛性が低下することはない。
【0015】また、図1に示すように、内筒12には、
軸方向中間部の凹部25側に金具48が固着されてい
る。この金具48に対応する本体ゴム20は内筒12の
半径方向(図1の下方向)に突出して、内筒12の仕切
板28方向への移動量を制限するストッパの役目を有し
ている。
【0016】次に本実施例の組付順序及び作用を説明す
る。図3に示すように、組付時には内筒12、中間筒1
8及び弾性体20が一体化されたブロック状の本体5
0、仕切板28及び弾性膜16が加硫接着された外筒1
4を図示しない液体の中に浸け、本体50の凹部25に
仕切板28を嵌入し、弾性体20の凹部25と外筒14
のダイヤフラム16Aの向きを合わせてから、この本体
50を外筒14内へ挿入する。この場合、弾性膜16の
内径は本体50、すなわち中間筒18の外径よりも所定
寸法大きくされているため両者は容易に組付可能とな
る。これによって、受圧液室26A、副液室26B及び
制限通路32内へ液体が充填されることになる。
【0017】この状態で外筒14を所定の径まで縮径加
工し、外筒14の両端部をかしめ加工する。これによっ
て、弾性膜16が中間筒18の外周に押圧されて中間筒
18に密着すると共に所定量圧縮されて液室26がシー
ルされ、さらに中間筒18の環状突起40が弾性膜16
へ食い込むため液室26のシールはさらに確実なものと
なる。このようにして防振装置10は内部が完全に密閉
され、液室26及び制限通路32内の液体が外部に漏れ
ることはない。
【0018】なお、本実施例では外筒14の両端部をか
しめ加工したが、本発明の防振装置10ではかしめ加工
は必ずしも必要とはしない。すなわち、本発明の防振装
置10では、長期の使用により弾性膜16にへたりが生
じても、中間筒18の環状突起40が弾性膜16に食い
込んでいるため、本体50と弾性膜16との間から液体
が漏れ出ることはなく、また、本体50と外筒14とが
軸方向にずれることもない。このため、この防振装置1
0では、従来の防振装置では不可欠であった外筒両端部
のかしめ加工を省くことも可能となる。
【0019】その後、この防振装置10は、本体20の
すぐり部22にストッパーゴム24が挿入されて、組付
作業が終了される。
【0020】このようにして組付の終了した防振装置1
0は、その後図示されない自動車の車体に取り付けられ
るブラケツト(図示せず)の筒状部内へ挿入され、内筒
12が図示されないエンジンに連結される。
【0021】エンジンの振動が防振10に入力すると、
エンジンの振動は内筒12、弾性体20、外筒14を介
して車体へと支持される。エンジンの振動は、弾性体2
0の内部摩擦に基づく抵抗によって吸収される他、液体
が制限通路32を通過する際の抵抗及び液体の制限通路
32内での共振により吸収される。
【0022】なお、前記実施例では、中間筒18の外周
の両端部にそれぞれ一対の環状突起40を設ける構成と
したが、本発明はこれに限らず、環状突起40は少なく
とも両端部にそれぞれ1本づつあればよく、環状突起4
0の数は2本以上であってもよい。
【0023】また、前記実施例では、環状突起40の断
面を台形状としたが、本発明はこれに限らず、環状突起
40は図6に示すように三角形状であってもよく、図7
に示すように半円弧状であってもよく、突起状であれば
断面の形状は問わない。
【0024】また、前記実施例では、外筒内には受圧液
室と副液室との2つの液室を設ける構成としたが、本発
明はこれに限らず、中間筒と外筒との間でシールする構
成であれば液室及び制限通路の数及び構成等は、前記実
施例に限定されない。
【0025】また、前記実施例では、防振装置10をエ
ンジンマウントに適用した例を示したが本発明はこれに
限らず、防振装置10は車両のキャブマウント、ボディ
マウント等の各種マウント及び一般産業用機械に用いて
もよいのは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体入りブ
ッシュ形防振装置は上記構成としたので、液室のシール
が確実でしかも部品点数を増やしたりシール部の構造を
複雑にして組付作業を煩雑にすることもないという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置の軸線に沿っ
た断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置を示し、図1
の2−2線断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置の分解斜視図
である。
【図4】本発明の一実施例に係る防振装置の、挿入前の
中間筒と外筒とを示す軸線に沿った断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る防振装置の中間筒の端
部近傍を拡大した拡大図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る防振装置の中間筒の
端部近傍を拡大した拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る防振装置の中間筒の
端部近傍を拡大した拡大図である。
【図8】従来例に係る防振装置を示す軸線に沿った断面
図である。
【符号の説明】
10 防振装置(ブッシュ形防振装置) 12 内筒 14 外筒 16 弾性膜 18 中間筒 20 弾性体 26 液室 40 環状突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される外筒と、前記外筒の内方に配設される中間筒と、
    前記中間筒の内方に配設され振動発生部及び振動受け部
    の他方に連結される内筒と、前記中間筒と前記内筒との
    間に配設され振動発生時に変形する弾性体と、前記外筒
    の内周面に固着される弾性膜と、前記外筒の内方に設け
    られ前記弾性膜に前記中間筒が当接して密閉される液室
    と、を備えた液体入りブッシュ形防振装置であって、 前記中間筒の外周に周方向に沿って連続して延設される
    環状突起を設けたことを特徴とする液体入りブッシュ形
    防振装置。
JP27419191A 1991-10-22 1991-10-22 液体入りブツシユ形防振装置 Pending JPH05118378A (ja)

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JP27419191A JPH05118378A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 液体入りブツシユ形防振装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05272578A (ja) * 1992-03-27 1993-10-19 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 液体封入式防振マウント
JPH0849748A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Yamashita Gomme Kk 液封防振装置
JP2009058011A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置とその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05272578A (ja) * 1992-03-27 1993-10-19 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 液体封入式防振マウント
JPH0849748A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Yamashita Gomme Kk 液封防振装置
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