JPH05118375A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH05118375A
JPH05118375A JP3718292A JP3718292A JPH05118375A JP H05118375 A JPH05118375 A JP H05118375A JP 3718292 A JP3718292 A JP 3718292A JP 3718292 A JP3718292 A JP 3718292A JP H05118375 A JPH05118375 A JP H05118375A
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Tsukasa Oshima
司 大島
Akira Ide
明良 井出
Atsushi Muramatsu
篤 村松
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負圧にて防振特性の切換えが可能な流体封入
式マウント装置において、簡略な構造をもって、オリフ
ィス通路の流路長さおよび流体密性を確保すると共に、
マウント組立作業性を向上せしめること。 【構成】 流体室を仕切部材にて仕切ることにより、受
圧室と、該受圧室に第一のオリフィス通路にて連通され
た第一の平衡室とを、形成する一方、該仕切部材の内部
に、受圧室に対して第二のオリフィス通路にて連通され
た第二の平衡室と、該第二の平衡室を画成する可撓性膜
に負圧を及ぼして変形を制御するための接続通路とを、
形成して成るマウント装置において、前記仕切部材に外
挿され、内周面に設けられたシールゴム層にて、該仕切
部材に設けられた凹溝を覆蓋することにより、前記第一
のオリフィス通路を形成すると共に、底部に第一の平衡
室を画成する可撓性膜が固着されたシール金具によっ
て、前記流体室を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、流体封入式マウント装置に係
り、特に流体の流動に基づいて発揮される防振特性が切
換制御可能な流体封入式マウント装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を防振連結するマウント装置
の一種として、特開昭55−107142号公報等に開
示されている如く、互いに所定距離を隔てて配された第
一の取付金具と第二の取付金具とを、それらの間に介装
されたゴム弾性体にて連結すると共に、該第二の取付金
具によって支持された仕切部材を挟んで、その一方の側
に振動が入力される受圧室を、他方の側に容積可変の平
衡室を、それぞれ形成せしめ、更にそれら受圧室と平衡
室とに所定の非圧縮性流体を封入すると共に、それら両
室をオリフィス通路を通じて相互に連結せしめて成る構
造の、所謂流体封入式マウント装置が知られている。そ
して、このような流体封入式マウント装置にあっては、
オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作
用に基づいて、ゴム弾性体のみでは得られない優れた防
振効果を得ることができることから、自動車用エンジン
マウント等として、好適に用いられてきている。
【0003】ところで、自動車用エンジンマウント等に
あっては、通常、その防振特性として、シェイクやバウ
ンス等に相当する低周波振動に対する高減衰特性と、ア
イドリング振動やこもり音等に相当する高周波振動に対
する低動ばね特性とが、それぞれ要求されることとなる
が、上述の如き流体封入式マウント装置においては、流
体の共振作用による防振効果が、そのオリフィス通路が
予めチューニングされた限られた周波数域の入力振動に
しか有効には発揮され得ず、そのために、例えば、低周
波数域の振動入力時に高減衰効果が発揮され得るように
オリフィス通路をチューニングした場合には、かかるチ
ューニング周波数よりも高い周波数域の振動入力時に、
該オリフィス通路が実質的に閉塞状態となり、マウント
の高動ばね化が惹起されて防振性能が著しく低下すると
いった大きな問題を有していたのである。
【0004】そこで、本願出願人は、先に、特願平2−
167318号において、受圧室に対して、第一のオリ
フィス通路を通じて連通された第一の平衡室と、該第一
のオリフィス通路よりも断面積/長さの比が大きい第二
のオリフィス通路を通じて連通された第二の平衡室と
を、それぞれ形成する一方、該第二の平衡室を画成する
可撓性膜の背後に作用室を形成すると共に、該作用室
を、接続通路を通じて、負圧源および大気中に選択的に
連通せしめて、作用室内に負圧を及ぼすことにより、可
撓性膜の変形を制御するようにした、新規な構造の流体
封入式マウント装置を提案した。即ち、かかる流体封入
式マウント装置においては、作用室内に及ぼされる負圧
にて可撓性膜の変形を制御することにより、第一のオリ
フィス通路と第二のオリフィス通路とが択一的に機能せ
しめられ得るのである。
【0005】ところで、かくの如き流体封入式マウント
装置においては、第一のオリフィス通路の長さを十分に
確保するために、先願明細書および図面にも記載されて
いるように、仕切部材の外周面に凹溝を設けると共に、
該凹溝を筒状の蓋金具にて覆蓋することによって、第一
のオリフィス通路を構成せしめて成る構造が、好適に採
用され得る。また、マウントのコンパクト化を図るため
に、第二の平衡室および作用室を、仕切部材の内部に形
成すると共に、該作用室を負圧源に接続する接続通路
を、仕切部材の外周面に開口するように形成することが
望ましい。
【0006】しかしながら、そのような構造を採用する
と、第一のオリフィス通路を形成する凹溝を覆蓋するた
めの蓋金具が必要となって、部品点数の増加に伴う構造
の複雑化や組立工程の増加が惹起されるといった不具合
があった。
【0007】しかも、かかる蓋金具には、接続通路を開
口させるための通孔を設けなければならないために、か
かる通孔の形成部位からの封入流体の漏出が惹起される
恐れもあったのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、マウント構造の複雑化を伴うことなく、第
一のオリフィス通路の長さとシール性とを、共に有利に
確保することができると共に、組立作業性の向上が有利
に達成され得る、改良された構造の流体封入式マウント
装置を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、(a)防振連結されるべき一方の部材
に取り付けられる第一の取付金具と、(b)該第一の取
付金具が中央部分に固着される一方、外周縁部に円筒状
の取付金具が固着された本体ゴム弾性体と、(c)開口
部側が大径化された略段付の有底円筒形状を呈してお
り、少なくとも小径部の内周面にシールゴム層が設けら
れていると共に、底部に第一の可撓性膜にて閉塞された
透孔を有し、大径部において前記取付金具に外挿固定せ
しめられるシール金具と、(d)該シール金具の小径部
内に収容配置せしめられて、該シール金具の内部を、そ
れぞれ所定の非圧縮性流体が封入された、前記本体ゴム
弾性体側の受圧室と、前記第一の可撓性膜側の第一の平
衡室とに仕切ると共に、その内部に、壁部の少なくとも
一部が第二の可撓性膜にて構成されて所定の非圧縮性流
体が封入された第二の平衡室と、かかる第二の可撓性膜
を挟んで該第二の平衡室とは反対側に位置する作用室と
が形成された仕切部材と、(e)該仕切部材の外周面に
設けられた凹溝が、前記シール金具の小径部にて覆蓋さ
れると共に、該仕切部材と該シール金具との間で前記シ
ールゴム層が挟圧されてシールされることにより形成さ
れた、前記受圧室と前記第一の平衡室とを連通する第一
のオリフィス通路と、(f)前記仕切部材に設けられ
た、前記受圧室と前記第二の平衡室とを連通する、前記
第一のオリフィス通路よりも断面積/長さの比が大きい
第二のオリフィス通路と、(g)前記仕切部材を貫通し
て設けられて、一端部が前記作用室に、他端部が該仕切
部材の外周面上に前記シール金具を貫通して、それぞれ
開口せしめられ、前記作用室を負圧源と大気中とに選択
的に連通せしめることにより、前記第二の可撓性膜の変
形を制御可能とする接続通路と、(h)前記シール金具
に外挿されて、前記連結金具に対して固定的に取り付け
られる、防振連結すべき他方の部材に対して取り付けら
れる第二の取付金具とを、有する流体封入式マウント装
置を、その特徴とするものである。
【0010】また、本発明にあっては、かくの如き構造
とされた流体封入式マウント装置において、前記仕切部
材における、前記接続通路の開口部の周囲に、所定高さ
の環状突起を設け、該環状突起を、前記シール金具の内
周面に設けられたシールゴム層に対して圧接せしめてな
る流体封入式マウント装置をも、その特徴とするもので
ある。
【0011】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0012】先ず、図1には、本発明を自動車用エンジ
ンマウントに対して適用したものの一具体例が示されて
いる。かかる図において、10および12は、それぞれ
第一の取付金具および第二の取付金具であって、互いに
所定距離を隔てて対向配置されている。また、これら第
一の取付金具10と第二の取付金具12とは、それらの
間に介装された本体ゴム弾性体14によって、弾性的に
連結されている。そして、このようなエンジンマウント
にあっては、第一の取付金具10および第二の取付金具
12において、車体側およびパワーユニット側の各一方
に取り付けられて、それら車体とパワーユニットとの間
に介装されることとなり、それによってパワーユニット
を車体に対して防振支持せしめる。なお、そのような装
着状態下、かかるエンジンマウントにあっては、第一及
び第二の取付金具10,12の略対向方向(図1中、略
上下方向)にパワーユニット重量が及ぼされ、本体ゴム
弾性体14が弾性変形せしめられることによって、それ
ら両取付金具10,12が、互いに所定距離だけ接近し
て位置せしめられることとなると共に、主として、それ
ら第一及び第二の取付金具10,12の略対向方向に入
力される振動に対して、防振効果が発揮されることとな
る。
【0013】より詳細には、前記第一の取付金具10
は、略円板形状にて形成されている。また、この第一の
取付金具10の略中央部には、一方の側に突出する取付
ボルト16が固設されており、該取付ボルト16によっ
て、パワーユニット側に取り付けられるようになってい
る。
【0014】また、かかる第一の取付金具10には、本
体ゴム弾性体14が加硫接着されている。この本体ゴム
弾性体14は、全体として略円錐台形状を呈しており、
大径側端面に開口する凹所18を有している。そして、
小径側端面に対して、第一の取付金具10が加硫接着さ
れている一方、大径側端部の外周面に対して、円筒形状
を呈する連結金具20が加硫接着されてなる一体加硫成
形品として形成されている。
【0015】さらに、この本体ゴム弾性体14には、大
径側から、シール金具22が組み付けられている。かか
るシール金具22は、図2にも示されているように、全
体として薄肉の略有底円筒形状を呈している。また、そ
の底部には、透孔28が設けられていると共に、かかる
透孔28を流体密に覆蓋するように、第一の可撓性膜と
してのゴム弾性膜から成る第一のダイヤフラム30が、
一体的に配設されている。
【0016】また、このシール金具22の筒部は、底部
側の小径部24と開口部側の大径部26とから成る段付
円筒形状とされている。更に、それら小径部24および
大径部26の内周面には、それぞれ、略全面に亘って、
薄肉のシールゴム層32,34が、一体的に設けられて
いる。なお、本実施例では、小径部24の内周面に設け
られたシールゴム層32が、第一のダイヤフラム30と
一体的に形成されている。
【0017】そして、かくの如きシール金具22は、大
径部26において、前記連結金具20に外挿、嵌着され
ることにより、本体ゴム弾性体14に一体的に組み付け
られている。それによって、シール金具22の開口部が
本体ゴム弾性体14にて流体密に覆蓋されている。ま
た、かかるシール金具22の本体ゴム弾性体14に対す
る組み付けが、流体中にて行なわれることによって、シ
ール金具22の内部には、所定の非圧縮性流体が封入さ
れて成る流体室が形成されている。なお、かかる封入流
体としては、通常、水やアルキレングリコール、ポリア
ルキレングリコール、シリコーン油等が、好適に用いら
れ得る。
【0018】さらに、かかるシール金具22の内部に
は、全体として略厚肉の円盤形状を呈する仕切部材36
が、小径部24内に収容配置されている。そして、この
仕切部材36によって、上記流体室が流体密に二分さ
れ、以て、壁部の一部が本体ゴム弾性体14にて構成さ
れて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室38
と、壁部の一部が第一のダイヤフラム30にて構成され
て、該第一のダイヤフラム30の変形に基づく容積変化
が許容される第一の平衡室40とが、それぞれ形成され
ている。
【0019】また、かかる仕切部材36は、それぞれ、
略円盤形状を呈する上側仕切金具42と下側仕切金具4
4とが、互いに軸方向に重ね合わされてなる構造とされ
ており、それらの重ね合わせ面間において、所定容積の
内部空所が形成されている。更に、かかる内部空所に
は、第二の可撓性膜としての薄肉円板状のゴム弾性膜か
ら成る第二のダイヤフラム46が、その外周縁部を上下
仕切金具42,44間で挟持されることによって、配設
されている。
【0020】そして、この第二のダイヤフラム46によ
って、内部空所が流体密に二分されており、以て、第二
のダイヤフラム46を挟んで、上側仕切金具42側に
は、該第二のダイヤフラム46の変形に基づいて容積変
化が許容される、内部に所定の非圧縮性流体が封入され
て成る第二の平衡室48が形成されている一方、下側仕
切金具44側には、該第二のダイヤフラム46の変形を
許容する作用室50が形成されている。
【0021】さらに、下側仕切金具44には、その内部
を貫通して延びる接続通路52が穿設されており、その
一端側が作用室50内に開口、連通せしめられている一
方、他端側が下側仕切金具44の外周面に開口せしめら
れている。また、シール金具22の小径部24には、こ
の接続通路52の外側開口部に対応する位置に、貫通孔
53が設けられており、かかる貫通孔53を通じて、接
続通路52が外部に開口せしめられている。そして、後
述する如く、この接続通路52の開口部に接続用口体5
4が螺着されて、空気管路56が、かかる接続通路52
を通じて、作用室50に接続されるようになっている。
【0022】また一方、上側仕切金具42には、その外
周面に開口して、周方向に略一周弱の長さで延びる凹溝
58が形成されており、その両側端部が、それぞれ、受
圧室38と第二の平衡室48とに連通せしめられてい
る。更にまた、下側仕切金具44には、その外周面に開
口して、周方向に螺旋状に延びる凹溝60が形成されて
おり、その一方の端部が上側仕切金具42の凹溝58を
通じて受圧室38に連通されている一方、他方の端部が
第一の平衡室40に連通せしめられている。
【0023】そして、それら上下仕切金具42,44に
設けられた凹溝58,60の外周面開口部が、シール金
具22によって覆蓋されている。それによって、上側仕
切金具42の凹溝58にて、受圧室38と第二の平衡室
48とを相互に連通してそれら両室間での流体の流動を
許容する第二のオリフィス通路62が形成されている一
方、下側仕切金具44の凹溝60にて、受圧室38と第
一の平衡室40とを相互に連通してそれら両室間での流
体の流動を許容する第一のオリフィス通路64が形成さ
れている。
【0024】そこにおいて、それら第一及び第二のオリ
フィス通路64,62を形成する凹溝60,58は、仕
切部材36のシール金具22に対する挿入後に、該シー
ル金具22の小径部24を縮径加工して、仕切部材36
の外周面に嵌着せしめることによって覆蓋されている。
それによって、小径部24の内周面に設けられたシール
ゴム層32が、仕切部材36とシール金具22の小径部
24との間で挟圧されており、以て、第一及び第二のオ
リフィス通路64,62における優れた流体密性が、発
揮され得るようになっている。
【0025】また、前記第二のオリフィス通路62は、
第一のオリフィス通路64よりも、大きな流路断面積と
短い流路長さをもって形成されており、断面積/長さの
比が、第一のオリフィス通路64よりも大きく設定され
ている。特に本実施例では、第一のオリフィス通路64
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、
シェイクやバウンス等の低周波振動に対する高減衰効果
が発揮されるように、また第二のオリフィス通路62を
通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、ア
イドリング振動等の中乃至高周波振動に対する低動ばね
効果が発揮されるように、各オリフィス通路64,62
の断面積と長さとが設定されている。
【0026】さらに、上記シール金具22の外周面に
は、第二の取付金具12が、外挿されて固定的に組み付
けられている。この第二の取付金具12は、シール金具
22よりも一回り大きな厚肉の略有底円筒形状を呈して
いる。また、該第二の取付金具12の底部には、底壁中
央が外方に突出せしめられて、凹所66が形成されてい
る一方、その筒部は、軸方向中央部に段付部68が設け
られて、小径部70と大径部72とから成る段付円筒形
状を呈している。
【0027】そして、かかる第二の取付金具12は、シ
ール金具22の外周面を全面に亘って覆うように外挿さ
れ、その大径部72において、シール金具22の大径部
26を介して、連結金具20に外嵌せしめられると共
に、該大径部72の先端開口部がかしめ加工されて、段
付部68との間で連結金具20を軸方向に挟持する状態
で、固着せしめられている。即ち、この第二の取付金具
12の連結金具20に対する組付けによって、同時に、
シール金具22が連結金具20に固定され、その抜け出
しが阻止されているのである。
【0028】また、かくの如き第二の取付金具12の組
付状態下、その底部と第一のダイヤフラム30との間に
は、該第一のダイヤフラム30の変形を許容する空気室
74が形成されている。
【0029】更にまた、第二の取付金具12の小径部7
0には、仕切部材36に設けられた接続通路52の開口
部に対応する位置に、挿通孔76が設けられている。そ
して、かかる挿通孔76およびシール金具22の貫通孔
53を通じて、接続用口体54が挿入されて、仕切部材
36に設けられた接続通路52の開口部に螺着せしめら
れている。
【0030】また、図示はされていないが、かかる第二
の取付金具12には、適当な取付ブラケットが固設せし
められ、該取付ブラケットを介して、車体側に取り付け
られることとなる。
【0031】そして、このようなエンジンマウントにあ
っては、車両への装着状態下、接続用口体54に対し
て、切換弁78を通じて負圧源80と大気中とに連通さ
れた空気管路56が接続せしめられ、該空気管路56を
通じて、作用室50が、負圧源80と大気中とに、択一
的に連通せしめられることとなる。
【0032】それによって、かかる作用室50が負圧源
80に連通された状態下では、第二のダイヤフラム46
が下側仕切金具44側に負圧吸引されて、その変形、延
いては第二の平衡室48の容積変化が阻止されることか
ら、振動入力時に受圧室38に惹起される内圧変動に基
づいて、受圧室38と第一の平衡室40との間での、第
一のオリフィス通路64を通じての流体の流動が有効に
生ぜしめられることとなる。
【0033】また一方、作用室50が大気中に連通され
た状態下では、作用室50が所定容積をもって現出され
ることにより、第二のダイヤフラム46の変形、延いて
は第二の平衡室48の容積変化が許容されることから、
振動入力時に受圧室38に惹起される内圧変動に基づい
て、受圧室38と第二の平衡室48との間での、第二の
オリフィス通路62を通じての流体の流動が有効に生ぜ
しめられることとなる。
【0034】それ故、防振を目的とする入力振動の周波
数等に応じて、切換弁78を切換制御することにより、
第一のオリフィス通路64に基づいて発揮される低周波
振動に対する高減衰効果と、第二のオリフィス通路62
に基づいて発揮される中乃至高周波振動に対する低動ば
ね効果とを、何れも、有利に得ることができるのであ
る。
【0035】ここにおいて、上述の如き構造とされたエ
ンジンマウントにあっては、第一のオリフィス通路64
が、仕切部材36の外周面を螺旋状に延びる凹溝60に
よって形成されていることから、その長さを有利に確保
することができるのであり、しかも、かかる凹溝60の
開口は、仕切部材36とシール金具22との間でシール
ゴム層32が挟圧されることによってシールされている
ことから、優れた流体密性が発揮され得るのであり、シ
ール金具22に設けられた空気管路56の接続用の貫通
孔53等からの流体の漏れも、極めて有効に防止され得
るのである。
【0036】また、シール金具22の底部には第一の平
衡室40を画成する第一のダイヤフラム30が固着され
ており、それによって、このシール金具22が、第一の
ダイヤフラム30の取付用金具として構成されているこ
とから、部品点数の減少が有利に図られ得ることとな
り、簡略な構造をもって、第一及び第二のオリフィス通
路64,62の流体密性が確保され得るのである。
【0037】さらに、かかるエンジンマウントにおいて
は、シール金具22の連結金具20に対する組付けによ
って、流体室(受圧室38,第一の平衡室40,第二の
平衡室48)が形成されることから、第二の取付金具1
2の組付けを、流体外にて実施することが可能となる。
それ故、ブラケット等を備えた大型部材である第二の取
付金具12を流体中で組付ける面倒な作業が不要とな
り、マウント製作作業性が、極めて有利に向上され得る
のである。
【0038】次に、図3には、本発明の別の実施例とし
ての自動車用エンジンマウントにおける組立前の要部が
示されている。ここにおいて、本実施例は、前記第一の
実施例に示されたエンジンマウントに対して、仕切部材
36(下側仕切金具44)とその外周面に嵌着されるシ
ール金具22との間のシール構造であって、特に接続通
路52の開口部に対応した位置に設けられたシール金具
22の貫通孔53の開口部位におけるシール構造に関す
る、別の実施例を示すものである。
【0039】なお、本実施例のエンジンマウントでは、
かかるシール金具22の貫通孔53の開口部位における
シール構造以外の部分については、前記第一の実施例と
同一の構造が採用されている。それ故、図3において
は、その要部だけを拡大して図示することとし、且つ第
一の実施例と同様な構造とされた部材および部位につい
ては、図中、それぞれ、第一の実施例と同一の符号を付
することにより、その詳細な説明は省略することとす
る。
【0040】すなわち、本実施例におけるエンジンマウ
ントにあっては、内部に接続通路52が設けられた下側
仕切金具44の外周面に対して、該接続通路52の開口
部の周りを囲むように延びる、環状の突起84が、一体
的に形成されている。
【0041】そして、この突起84は、下側仕切金具4
4に対してシール金具22が外挿され、更に、該シール
金具22が縮径されて該下側仕切金具44の外周面に嵌
着せしめられた際、シール金具22の内周面に設けられ
たシールゴム層32に対して当接され、圧着せしめられ
ることとなる。
【0042】その際、かかる突起84により、下側仕切
金具44とシール金具22とによってシールゴム層32
に対して及ぼされる挟圧力が有利に確保され得ることか
ら、製作寸法誤差による下側仕切金具44の真円度の低
下や加工誤差による縮径後のシール金具22の真円度の
低下などに起因して、シールゴム層32に対する挟圧力
が全面に亘って不均一となった場合でも、少なくとも貫
通孔53の開口部の周囲においては、有効なシール性が
確保され得るのである。
【0043】従って、かくの如き突起84を設ければ、
特に流体の漏出が懸念される貫通孔53の開口部位にお
けるシール性を、極めて有利に且つ安定して確保するこ
とができるのであり、それによって、マウント製作時に
おける不良品の発生が防止されて品質の向上と安定化が
図られ得ると共に、マウントの耐久性および信頼性が、
より一層向上され得ることとなるのである。
【0044】なお、かかる突起84の突出高さや断面形
状等は、特に限定されるものではなく、下側仕切金具4
4の外周面から突出している限りにおいて、有効なシー
ル性の向上効果は、発揮され得る。
【0045】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0046】例えば、前記実施例では、第一のオリフィ
ス通路64と第二のオリフィス通路62とが、直列に接
続された形態をもって形成されていたが、それらを、別
体形成することも可能である。
【0047】また、前記実施例では、シール金具22の
大径部26の内周面にシールゴム層34が設けられてい
たが、それに代えて、連結金具20の外周面にシールゴ
ム層を設けても良い。
【0048】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに対して適用したものの具体例を示
したが、本発明は、その他、各種の防振用マウント装置
に対して適用され得るものである。
【0050】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0051】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式マウント装置において
は、仕切部材の外周面に設けられた凹溝の開口をシール
金具にて覆蓋することによって第一のオリフィス通路を
形成し、且つ仕切部材とシール金具との間でシールゴム
層を挟圧せしめたことにより、かかる第一のオリフィス
通路の長さを有利に確保することができると共に、優れ
た流体密性を得ることができるのである。
【0052】また、かかるシール金具は、第一の平衡室
を構成する第一の可撓性膜の取付用金具にて構成されて
いることから、部品点数の減少が有利に図られ得るので
あり、簡単な構造をもって、優れたシール性が実現され
得るのである。
【0053】しかも、本発明に係る流体封入式マウント
装置にあっては、シール金具の連結金具に対する組付け
によって、受圧室と第一及び第二の平衡室が形成される
ことから、大型部品である第二の取付金具を流体中で組
み付ける必要がなく、マウント製作作業性が、有利に向
上され得るのである。
【0054】また、仕切部材における接続通路の開口部
の周囲に環状突起を設けてなる請求項2に記載の発明に
係る流体封入式マウント装置によれば、シール金具を貫
通して開口されることとなる該接続通路の開口部位にお
けるシール性を、より一層有利に且つ安定して確保する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンマウントを
示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されているエンジンマウントを構成す
るシール金具を示す縦断面図である。
【図3】本発明の別の実施例としてのエンジンマウント
の組立前の要部を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 本体ゴム弾性体 20 連結金具 22 シール金具 28 透孔 30 第一のダイヤフラム 32 シールゴム層 36 仕切部材 38 受圧室 40 第一の平衡室 46 第二のダイヤフラム 48 第二の平衡室 50 作用室 52 接続通路 58 凹溝 60 凹溝 62 第二のオリフィス通路 64 第一のオリフィス通路 78 切換弁 80 負圧源 84 突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結されるべき一方の部材に取り付
    けられる第一の取付金具と、 該第一の取付金具が中央部分に固着される一方、外周縁
    部に円筒状の取付金具が固着された本体ゴム弾性体と、 開口部側が大径化された略段付の有底円筒形状を呈して
    おり、少なくとも小径部の内周面にシールゴム層が設け
    られていると共に、底部に第一の可撓性膜にて閉塞され
    た透孔を有し、大径部において前記取付金具に外挿固定
    せしめられるシール金具と、 該シール金具の小径部内に収容配置せしめられて、該シ
    ール金具の内部を、それぞれ所定の非圧縮性流体が封入
    された、前記本体ゴム弾性体側の受圧室と、前記第一の
    可撓性膜側の第一の平衡室とに仕切ると共に、その内部
    に、壁部の少なくとも一部が第二の可撓性膜にて構成さ
    れて所定の非圧縮性流体が封入された第二の平衡室と、
    かかる第二の可撓性膜を挟んで該第二の平衡室とは反対
    側に位置する作用室とが形成された仕切部材と、 該仕切部材の外周面に設けられた凹溝が、前記シール金
    具の小径部にて覆蓋されると共に、該仕切部材と該シー
    ル金具との間で前記シールゴム層が挟圧されてシールさ
    れることにより形成された、前記受圧室と前記第一の平
    衡室とを連通する第一のオリフィス通路と、 前記仕切部材に設けられた、前記受圧室と前記第二の平
    衡室とを連通する、前記第一のオリフィス通路よりも断
    面積/長さの比が大きい第二のオリフィス通路と、 前記仕切部材を貫通して設けられて、一端部が前記作用
    室に、他端部が該仕切部材の外周面上に前記シール金具
    を貫通して、それぞれ開口せしめられ、前記作用室を負
    圧源と大気中とに選択的に連通せしめることにより、前
    記第二の可撓性膜の変形を制御可能とする接続通路と、 前記シール金具に外挿されて、前記連結金具に対して固
    定的に取り付けられる、防振連結すべき他方の部材に対
    して取り付けられる第二の取付金具とを、有することを
    特徴とする流体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材における、前記接続通路の
    開口部の周囲に、所定高さの環状突起を設け、該環状突
    起を、前記シール金具の内周面に設けられたシールゴム
    層に対して圧接せしめたことを特徴とする請求項1記載
    の流体封入式マウント装置。
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