JPH0511740Y2 - - Google Patents

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JPH0511740Y2
JPH0511740Y2 JP14283087U JP14283087U JPH0511740Y2 JP H0511740 Y2 JPH0511740 Y2 JP H0511740Y2 JP 14283087 U JP14283087 U JP 14283087U JP 14283087 U JP14283087 U JP 14283087U JP H0511740 Y2 JPH0511740 Y2 JP H0511740Y2
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switching
wiper
cam body
pin shaft
eccentric ball
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等の車両の窓を払拭する車両
用ワイパの払拭範囲切換え装置に関するものであ
る。
〔従来技術及び考案が解決しようとする問題点〕
一般に、この種ワイパ装置のなかには、非作動
時にワイパブレードをボンネツト内に格納して運
転者の視界を大きく確保するようにしたものがあ
る。しかるにこの様なものでは、ワイパ作動の際
にワイパブレードが上記格納スペースを常に出入
りすることになるため、冬期に格納スペース内に
雪が積ると、積雪によつてワイパブレードの降下
が阻止されてしまい、これによつてワイパブレー
ドやワイパリンクロツド、あるいはワイパモータ
が破損する惧れがある。
そこで、ワイパブレードの払拭下限位置を格納
スペース上方に変更する切換え手段を設けること
で上記問題点を解決せしめんとするものがあり、
この様な切換え手段として、例えば実開昭60−
51164号公報に示すものの如くモータ駆動をワイ
パブレードの往復払拭運動に変換するクランクア
ームとワイパリンクロツドとの連結部に偏芯切換
え手段を設け、該手段の切換えスライダの操作で
ワイパブレードの払拭範囲を変更するものが知ら
れている。そして、このものにおいて払拭範囲の
切換えを行うには、まずワイパブレードを払拭上
限位置に停止させるが、この操作はワイパ作動中
にワイパブレードが上限位置に達するのを見計ら
つてイグニツシヨンスイツチを切り操作するとい
う極めて煩雑な操作となり、しかもその後にドラ
イバ等によつてエンジンルーム側から前記切換え
スライダを切換える面倒な操作が必要なため、操
作性が著しく劣るという欠点がある。
〔問題を解決する手段〕
本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠
点を一掃することができる車両用ワイパの払拭範
囲切換え装置を提供することを目的として創案さ
れたものであつて、モータ駆動で回動するクラン
クアームの先端部に突設のピン軸と、該ピン軸に
回動自在に枢支され、かつその枢支軸とは偏芯し
た円弧状のガイド面が形成された偏芯ボールと、
先端部をワイパアーム側に連繋せしめたリンクロ
ツドの基端部に設けられ、かつ前記偏芯ボールの
ガイド面に回動自在に外嵌せしめたジヨイントケ
ースと、ピン軸もしくはジヨイントケースに択一
的に選択係合するよう偏芯ボールに移動自在に設
けた係合体とを用いて構成される車両用ワイパの
払拭範囲切換え手段に、さらに前記係合体が延長
され先端部がジヨイントケースから出入自在に突
出する切換え体と、該切換え体の先端部に一体的
に設けられたカム体と、このカム体に対設され、
前記係合体の択一的な選択係合を行わしめるべく
操作具操作でカム体に対し2位置を変えて接当す
る切換え操作手段とを設けたことを特徴とするも
のである。
そして本考案は、この構成によつて、ワイパブ
レードの払拭範囲を、極めて容易な操作で切換え
ることができるようにしたものである。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図面において、1はワイパブレードであつ
て、該ワイパブレード1は、後述するリンク機構
に連結されるワイパアーム2の先端部に装着さ
れ、ワイパブレード1がワイパモータ3の駆動で
往復回転運動すると、これに伴つてウインド面を
払拭するようになつている。
即ち、前記リンク機構は、モータ駆動が減速機
4を介して出力される出力軸5に一端部が固着さ
れるクランクアーム6、該クランクアーム6の他
端部に本考案に係る偏芯切換え可能な連結部7に
よつて一端部が枢結されるリンクロツド8、該リ
ンクロツド8の中間部および他端部に一端部が枢
結されるピボツトレバー9等で構成してあるが、
ピボツトレバー9の他端部は、ピボツトホルダ1
0に回動自在に軸承したワイパ軸11の一端部に
固着されている。そして、ワイパモータ3の駆動
でクランクアーム6が回動すると、リンクロツド
8が往復の進退動をし、これによりピボツトレバ
ー9がワイパ軸11を枢軸として揺動せしめられ
ることでワイパ軸11の他端部に一体的に連結さ
れるワイパアーム2の往復回転運動が成されるよ
うになつている。
次に、前記連結部7を詳細に説明する。12は
その中心から偏芯した位置に軸孔12aが穿設さ
れた偏芯ボールであつて、該偏芯ボール12は、
クランクアーム6他端部に固設されるピン軸13
が軸孔12aに軸通し、かつリング14に抜止め
されることでクランクアーム6側に回動自在に支
承されるものであるが、偏芯ボール12の外周部
には、リンクロツド8の一端部に一体的に設けら
れるジヨイントケース15が回動自在に外嵌して
おり、これによつてクランクアーム6とリンクロ
ツド8が枢結状に連結されている。さらに、16
は偏芯ボール12の頭部に配設される係合スライ
ダであつて、該係合スライダ16は、偏芯ボール
12に形成されるガイド突起12bの案内で偏芯
ボール12の略半径方向に摺動自在となつてお
り、しかも係合スライダ16に穿設した長孔16
aに偏芯ボール12側の係合ピン17が挿通する
ことで外れ止めが成されるように構成してある。
そして、係合スライダ16が前記ピン軸13側に
摺動した場合には、側面が平行に削られたピン軸
13の先端部に、係合スライダ16の一端部に形
成した係合片16bが係合せしめられ、また、係
合スライダ16をジヨイントケース15側に向け
て摺動させた場合には、係合スライダ16の他端
部がジヨイントケース15に形成された係合凹部
15aに嵌合するようになつている。即ち、係合
スライダ16がピン軸13と係合した場合は、偏
芯ボール12とピン軸13が一体的に結合され
て、ジヨイントケース15は偏芯ボール12を軸
として第7図に示す回転軌跡Aを描くことにな
り、この場合にワイパブレード1は、その払拭下
限位置が図示しない格納スペース内にまで至る広
い範囲で払拭することになる。一方、係合スライ
ダ16がジヨイントケース15と係合した場合
は、偏芯ボール12とジヨイントケース15が一
体的に結合されて、ジヨイントケース15は、ピ
ン軸13を軸として第7図の回転軌跡Bを描き、
ワイパブレード1は、払拭下限位置が格納スペー
スに達しない狭い範囲を払拭することになる。
さらに、18は前記ジヨイントケース15に摺
動(出没)自在に支承させる切換えスライダであ
つて、該切換えスライダ18に形成される係合孔
18aには前記係合スライダ16から突設される
係合ピン16cが遊嵌しており、そして切換えス
ライダ18の摺動により係合スライダ16を摺動
せしめて前記払拭範囲の切換えができるようにな
つている。さらに切換えスライダ18のジヨイン
トケース15から突出する一端部には、後述する
接当ピン19aと接当する第1カム面20a及び
第2カム面20bが形成されたカム体20が一体
的に固設されている。
一方、19はその中央部位が車体側に揺動自在
に枢支される揺動レバーであつて、該揺動レバー
19の一端部には、前記接当ピン19aが突設さ
れているが、他端部は、インナワイヤ19bによ
つて室内側に設けられる切換え操作具21と連結
されている。そしてこの切換え操作具21の操作
で揺動レバー19を揺動操作し、前記接当ピン1
9aを前記カム体20の2つのカム面20a,2
0bの何れかと選択的に接当せしめることで払拭
範囲の切換えができるようになつている。即ち、
前記カム体20のカム面20a,20bは、それ
ぞれが切換えスライダ18の切換え方向を臨み、
かつクランクアーム6の回動に伴う運動方向を臨
むべく傾斜するよう形成され、一方前記接当ピン
19aは、ワイパブレード1が払拭上限位置に位
置するとき、つまり偏芯ボール12、ピン軸1
3、ジヨイントケース15の相対位置が前記何れ
の払拭位置に切換えられていても変化しない中立
位置において、カム体20と接当するようになつ
ている。そして、切換えスライダ18が没入姿勢
(払拭範囲広)にあるときに、切換え操作具21
の操作によつて接当ピン19aを第1カム面20
aの回転軌跡上に位置せしめると、カム体20は
接当ピン19aとの接当により突出側に移動し、
これによつて切換えスライダ18が突出姿勢まで
引き出されて払拭下限位置が格納スペースに達し
ない払拭範囲に切換えられるようになつている。
一方、切換えスライダ18が突出姿勢にあるとき
に、接当ピン19aを第2カム面20bの回転軌
跡上に位置させると、カム体20が没入側に退避
することで切換えスライダ18は没入姿勢まで押
し込まれて、払拭下限位置が格納スペース内まで
至る払拭範囲に切換えられるようになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例におい
て、ワイパブレード1の格納スペース内に積雪が
あつた場合は、室内側の切換え操作具21を中立
位置から冬季位置、夏季位置に操作した状態でワ
イパを作動させるだけで払拭下限位置が格納スペ
ースに達しない位置に自動的に切換えられること
になる。また、払拭下限位置を通常の位置に戻す
逆の切換えも同様の操作でできることになる。
この様に本考案にあつては、クランクアーム6
とリンクロツド8の連結部7に偏芯切換え手段を
設けてワイパブレード1の払拭範囲(払拭下限位
置)を偏芯切換え操作によつて変更できるように
したものでありながら、払拭範囲の切換えは、室
内側の切換え操作具21を操作し、ワイパを作動
させるだけの極めて簡単な操作で行うことができ
る。従つて、従来の様にワイパブレード1を払拭
上限位置に停止させる面倒な操作や、エンジンル
ーム側からドライバ等によつて切換える極めて煩
雑かつ面倒な作業も不要となり、この結果、ワイ
パブレード1の払拭範囲切換え時の操作性を著し
く向上させることができることになる。しかも、
切換え操作を容易にしたことにより迅速な対応が
可能となるので、格納スペースの積雪によるワイ
パブレード1、ワイパリンクロツド8あるいはワ
イパモータ3等の破損を確実に防止することがで
きる。
尚、本考案は、前記実施例に限定されないもの
であることは勿論であつて、例えば揺動レバー1
9ではなく、第8図に示すスライド式のレバー2
2に接当ピン22aを設ける構成としてもよく、
また切換え操作具23をエンジンルーム内に配設
したものであつてもよい。さらに、第一実施例で
は室内側からインナワイヤを介して揺動レバー1
9を操作していたが、電磁ソレノイドにより行う
よう構成してもよく、また接当ピン自体を電磁ソ
レノイドのプランジヤーで構成するようにしても
よい(但し、この場合には、カム体20のカム面
20a,20bとの接当位置に各一個の電磁ソレ
ノイドが必要であることは勿論である。
〔作用効果〕
以上要するに、本考案は叙述の如く構成された
ものであるから、ピン軸もしくはジヨイントケー
スに係合体を介して偏芯ボールを選択係合するこ
とで払拭範囲の切換えを行うものでありながら、
上記係合体から延長される切換え体に設けたカム
体に、選択的に位置を変えて切換え操作手段を接
当せしめることで、前記係合体による偏芯ボール
の係合を選択して払拭範囲の切換えを行うもので
あるから、車両室内等の任意の位置に設けた切換
え操作手段の操作具操作と、ワイパを作動させる
操作のみを行うだけで払拭範囲の切換えが容易に
できることになる。従つて、従来のものの如く切
換えの際に、ワイパブレードを払拭上限位置に停
止させたり、またその後にドライバ等を使つて切
換える等の煩雑かつ面倒な操作することが一切不
要となり、操作性が著しく向上されることにな
る。しかも、操作が簡略化されたことで、積雪時
において、迅速な対応が可能となり、この結果ワ
イパブレード、リンクロツド、あるいはワイパモ
ータ等の破損も確実に防止できることとなつて極
めて都合がよい。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る車両用ワイパの払拭範囲
切換え装置の実施例を示すものであつて、第1図
はワイパの全体概略斜視図、第2図は連結部の縦
断面図、第3図は同上水平断面図、第4図は要部
斜視図、第5図および第6図は切換え作動状態を
示す作用説明図、第7図はワイパの運動軌跡を示
す作用説明図、第8図は第二実施例を示す要部斜
視図である。 図中、1はワイパブレード、3はワイパモー
タ、6はクランクアーム、7は連結部、8はリン
クロツド、12は偏芯ボール、13はピン軸、1
5はジヨイントケース、16は係合スライダ、1
8は切換えスライダ、19aは接当ピン、20は
カム体、20aは第1カム面、20bは第2カム
面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータ駆動で回動するクランクアームの先端部
    に突設のピン軸と、該ピン軸に回動自在に枢支さ
    れ、かつその枢支軸とは偏芯した円弧状のガイド
    面が形成された偏芯ボールと、先端部をワイパア
    ーム側に連繋せしめたリンクロツドの基端部に設
    けられ、かつ前記偏芯ボールのガイド面に回動自
    在に外嵌せしめたジヨイントケースと、ピン軸も
    しくはジヨイントケースに択一的に選択係合する
    よう偏芯ボールに移動自在に設けた係合体とを用
    いて構成される車両用ワイパの払拭範囲切換え手
    段に、さらに前記係合体から延長され先端部がジ
    ヨイントケースから出入自在に突出する切換え体
    と、該切換え体の先端部に一体的に設けられたカ
    ム体と、このカム体に対設され、前記係合体の択
    一的な選択係合を行わしめるべく操作具操作でカ
    ム体に対し位置を変えて接当する切換え操作手段
    とを設けたことを特徴とする車両用ワイパの払拭
    範囲切換え装置。
JP14283087U 1987-09-18 1987-09-18 Expired - Lifetime JPH0511740Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013070677A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hisaka Works Ltd 給液分散装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2559620Y2 (ja) * 1990-04-02 1998-01-19 自動車電機工業株式会社 ワイパ装置
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