JPS5848210Y2 - ウインドワイパ−のスタンド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車等におけるウィンドワイパー特にウィ
ンド面への経時的膠着を防止するスタンド装置に関し、
ワイパー操作時の始動性を良くするのに優れた効果を発
揮するものである。

自動車等に釦けるウィンドワイパーは、その刷子部分が
ゴム又は合成樹脂材からなる軟質材で構成され、この刷
子部分をウィンド面に圧着させて往復旋回動させるよう
になしである。

そして、使用操作後は往復動の一端のウィンド面の縁部
位置に保留される。

この不使用時の保留位置で、ウィンド面に圧接されある
いは接触圧を軽減した状態で密着したワイパーは、その
刷子部分の素材の経時変化あるいは雨水中の含有成分（
例えば酸あるいは硫化物など）による化学的変化で該部
分の表面が膠化して、ウィンド面に膠着する虞れがある
。

特に、ウィンド面が油性質を除去した状態に保たれる関
係上、この膠着状態が生じる。

このように膠着したウィンドワイパーは、その使用に際
しての始動操作時に膠着剥離のために過大な操作負荷が
必要であう、手動操作を困難にする他に、自動操作機構
にかける駆動モーターあるいは駆動力伝達系を焼損させ
るなどの事故を引き起すこととなる。

そこで、本考案は、このようなウィンドワイパーにおけ
る不使用状態下の経時的膠着を防止するためのワイパー
スタンド装置を提供する。

以下、図示の実施例に基いて詳述する。

第１図は、本考案装置を取付けたウィンドワイパーの作
動時の状態を示す斜視図、第２図は、同じく不使用時の
状態を示す斜視図で、ワイパーの刷子部１を支えるアー
ム２に固定する取付は基部３と）該基部３に少なくとも
２個の関節機構をもって装着した支脚４とからなυ、該
支脚４はワイパー作動時に前記アーム２と略並行状態に
占位し、不使用時に該アーム２と交叉する向きでその脚
端をウィンド面５に当接させる状態に占位可能に構成し
である。

第３図は、本考案装置の一実施例の要部を示す分解斜視
図、第４図は、同じく組立て側面図で、前記取付は基部
３には、前記アーム２を挾み込み締めビス６によって挟
持固着する取付は溝Ｔを設けてあう、且つ、その一側端
部を段落ち状に穿き落して支脚装着部８を設けである。

この支脚装着部８には軸孔９を中心に発条１０の埋設穴
１１と発条端の係止穴１２とを設けてあシ、前記軸穴９
から下縁ａｔでの距離に対して側縁ｂ１での距離を短か
く構成しである。

前記軸孔９に軸１３をもって、前記係止穴１２に一端を
差込み固定した発条１０の他端を係止した旋回板１４を
前記支脚装着部８に回動自在に装着して第１の関節とな
しである。

又、この旋回板１４０両側起立壁１５，１５に軸孔１６
を夫々設け、前記支脚４の起立壁１７．１７に穿設した
軸穴１８を前記軸孔１６と一致させた状態で支脚１９を
差通して、該支脚４を旋回板１４に回動自在に軸着して
第２の関節となしである。

この支脚４の軸着に際して、これ等支脚４と旋回板１４
との間に作用する発条２０を配装しである。

この支脚４は、前記軸着される上脚４ａと先端に足ゴム
２１を備えた下脚４ｂとからなり、これ等上脚４ａと下
脚４ｂとを一部重ねて固着する長さ調整部４ｃで一体に
接続しである。

このような構成の下で組付けられた本考案装置において
は、第４図示のセット状態で、前記第１の関節構成中の
発条１０は、この支脚セット状態を保持する向きの蓄勢
力を備えており、第２の関節構成中の発条２０は支脚４
に対して当該関節の動き向きの蓄勢力を与えられた状態
にある。

この状態は、ウィンドワイパーのアーム２に取付は基部
３を固定した状態で、第２図示のワイパー不使用時にむ
けるスタンド機能の状態にある。

このスタンド職能状態では、先の取付は基部３のアーム
２への固定に際して、支脚４の長さをその調整部４ｃＫ
＆ける上脚４ａと下脚４ｂとの重ね量の調整下に、支脚
４の先端の足ゴム２１が当接するウィンド面５から、ワ
イパーの刷子部１を持ち上げ引き離した状態にある。

従って、この刷子部１は、その不使用状態が長期間に亘
っていても経時的膠着を防がれている。

そこで、ワイパー駆動を開始すると、アーム２の移動で
、支脚４は、足ゴム２１をその支え位置に残しながら、
前記第１の関節機構中の発条１０の作用による旋回板１
４の回動でアーム２の移動に連れて該アーム２の移動向
きと逆向きに倒れるので、該アーム２の始動即ちワイパ
ーの始動が伺等阻害されることなく行なわれる。

この始動動作の進行に連れて刷子部１はそれまでのウィ
ンド面５から離れた状態から当接及びアーム２による付
勢力で圧接するようになると共に、前記支脚４は取付は
基部３に対して軸１３を中心に略９００旋回動した状態
になり、それ筐で該軸１３から下縁ａｔでの長い距離の
装着部８における段落ち面で、第２の関節による回動を
阻止されていた状態から、段落ち面の短かい距離に構成
された側縁しにむける移動位置で、発条２０の蓄勢力で
第１図示の如く一挙に回動して、アーム２と並行占位状
態にある。

この支脚４の回動で、該支脚４は、爾後ウィンド面５に
対する作用域から離れた状態になるので、ワイパー操作
は従来同様に円滑に行われる。

特に、この支脚４の回動占位位置での保持は、前記第２
の関節の発条２０における蓄勢力と回動した支脚４の取
付は基部３の側壁への倒込みによる機械的係止作用とで
、第１の関節にち・ける発条１０の前記旋回板１４０回
動による蓄勢力に抗して安定に保たれ、従って、ワイパ
ーの往復動作殊に復動作における支脚４による阻止作用
を受けない状態にある。

このようなワイパー操作の後に使用を中止した際に、第
１図示状態にある支脚４を摘んで第２の関節の発条２０
０作用力に抗して、同図上ウィンド面５と並行な面で反
時計方向に回動操作すると、支脚４が第１の関節の発条
１００作用力で第２図示状態に旋回動して、初期のスタ
ンド機能状態となる。

そして、このスタンド機能状態の占位保持は、発条１０
０作用下における旋回板１４及び支脚４の段壁への当接
によって保たれる。

このように、本考案装置は、ウィンドワイパーをその不
使用時にウィンド面から浮すように支脚をもってスタン
ド機能を発揮させるので、該ワイパーの刷子部分のウィ
ンド面への経時的な膠着を防ぐことができ、しかも、こ
の支脚を２個の関節で装着したので、ワイパー始動動作
を無理なく行わせることができると共に、始動後に該支
脚をウィンド面から退かせるので、ワイパーの復動作の
支障となることなく引き続き円滑なワイパー動作を行わ
せることができる。

また支脚は第２の関節によりワイパーアームと並行位置
に旋回するので、即ち、該アーム２と交差してその側端
から長く突出しないので、ウィンド面における運転者の
視野が妨げられ、目障つとなることがない等、その効果
は実用に供して極めて顕著である。

尚、本考案装置の図示実施例における第１及び第２の関
節機構は取付は基部３と支脚４との間におけるそれ等の
配設場所を入れ替えてもよく、又、この両関節機構を同
一場所において構成することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置を取付けたウィンドワイパーの作
動時の状態を示す斜視図、第２図は、同じく不動作時に
おけるスタンド機能状態を示す斜視図、第３図は、本考
案装置の一実施例を示す分解斜視図、第４図は、同じく
組付は状態を示す側面図である。 １・・・・・・刷子部、２−・・・・・アーム、３・・
・・・・取付は基部、４・・・・・・支脚、４ａ・・・
・・・上脚、４ｂ・・・・・・下脚、４ｃ・・・・・・
調整部、５・・・・・・ウィンド面、１０．２０・・・
・・・発条、１４・・・・・・旋回板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ウィンドワイパーのアームに取付けた状態でウィンド面
   に向って延びる支脚を、取付は基部に対して第１及び第
   ２関節機構を介して装着し、前記第１関節が前記アーム
   の始動の向きと逆向きに折れ可能であり、前記第２関節
   が前記第１関節による折れ状態下に前記アームと並行す
   る位置に旋回可能であるように構成され、且つ、前記第
   １関節には前記折れ可能な向きに発条力を付勢し、前記
   第２関節には前記並行位置への旋回の向きに発条力を付
   勢しであることを特徴とするウィンドワイパーのスタン
   ド装置。